[1740] 家屋ウォッチングの楽しみ

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1740    2005/04/27.Wed.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18473部
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          <やっぱりスッキリ初期化したい>         

■ネタを訪ねて三万歩(3) 
 家屋ウォッチングの楽しみ
 海津ヨシノリ
 
■グラフィック薄氷大魔王(5) 
 アクティべーションはきゅうくつ
 吉井 宏

■マガジン・ブックガイド&プレゼント
 『イラストレーション・ファイル 2005 アナログ』玄光社刊
 『イラストレーション・ファイル 2005 デジタル』玄光社刊
 Web Designing 2005年5月号 毎日コミュニケーションズ刊



■ネタを訪ねて三万歩(3) 
家屋ウォッチングの楽しみ

海津ヨシノリ
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相変わらず貧乏暇なし状態で慌ただしくしており、デジクリは柴田さんの編集
後記を読むのがやっとという状態なのに、連載持っているなんて言ったら投石
されそうですが、ここは日本だから心配無用ですね。もっともその編集後記も
最近はあまり読んでいません。私がこの25年ほどマンガを読む習慣を持ち合わ
せていないので、何を話されているのか分らないということが最大の理由です。

しかし最近は、とある書類やデータ(書類の説明用など)整理でマシンはフル
駆動状態だから読めなくなっちゃってます。これが全部仕事だったら楽なんで
すけど。世の中うまくいかないものです。だけど、適当に仕事しないと死んで
しまいます。だから仙人になりたいと本気で思ってしまいます。ところで、変
なところから「連載まだですか」と突っ込まれてしまいましたが、私の連載は
月/1回ペースですので誤解のないようにお願いいたします。

●町を歩きながら考える

ということで本題に入ります。4月の半ばとなり杉花粉の季節は終焉を迎える
と同時に暖かくなってきたので、待ちに待った散歩の季節というわけです。こ
の散歩の楽しみのひとつが家の鑑賞です。実はデザインを専攻するかどうかの
岐路で、天秤の反対側にあったのは、合格通知が届いていた神奈川にある某大
学の建築学部でした。当時はなかったと記憶していますが、今はデザイン科も
あるのでちょっとびっくり。

余談ですが、調べてみると、もしそちらに入学していたら在学中に学校名が変
更になっていたわけです。そんな体験ってなかなか出来ないですからね。ちょ
っと失敗したかな? 世の中色々と面白くできています。

でも、もしそちらの世界に進んでいたとしても多分今と同じような方達と出会
っていたのではないかという気がします。私の判断が逆であったことで、他の
方の動きも少しずつ変わっているはずです。出会う、出会わないは別として。
なんだかそう信じたいですね。

たとえば、最近頻繁に色々な関係で会っている多くの方が20~30年前に色々な
場所でニアミスしていることが判明しています。当然、デザイン学校に入る前
からの方もいるわけです。逆に、その当時にお互いが激しく出会っていたらど
うなっていただろうと考えるのも、また楽しい話題を生んでくれます。案外、
人間の行動範囲っていうのは狭く小さいモノだと本当に痛感してしまいます。

でも、どこかでニアミスしていたことすら知らずに生涯を終えてしまう関係の
方が多いと思うと、少し寂しい気がします。20分もかからない場所に住んでい
ることがわかっているのに、30年も会っていない友人もいます。避けているわ
けではないのだけど、タイミングがお互いにあわないだけなんでしょうね。

かと思えば、間接的に知っていたまだ見ぬ地球の反対側に住んでいる友人の息
子さんが結婚したというので、東京でその息子さん夫妻と会うことが出来まし
た。彼は学生の頃から私のサイトを静かにロムしていたそうです。その話は以
前から知っていましたが、本人に会えるとは思ってもみなかったので、凄く不
思議な感じにとらわれました。

さて、話を家の観察に戻します。なんで家のデザインが面白いかというと、実
際に人が住んでいて、日々の営みを行っている空間であることと、その空間だ
けで全てを判断できない協調と共存のシンボルのような存在だからです。仕事
だけに使われる事務所、あるいは学校といった空間とは明らかに違います。

もちろん、ここでいう家とは集合住宅ではなく一戸建ての家のことです。そし
て、一軒家にはヤドカリの貝のイメージがあります。家族が増えたら広い家に、
あるいは増築して広くするという一種の進化があるからです。つまり生き物み
たいな部分です。

実際にそれやっているのはホームレスの方達かもしれません。あのダンボール
箱で作った家は、ひとつのアート作品のような気がします。というより、子供
の時の隠れ家ゴッコに通じる感じがするんですけど、そんなこと考えているの
って私だけでしょうか。まっ、考えるのは無料ですから、どんどん考えてしま
いましょう。視点もどんどん変えてね。

ということで、別の視点から整理すると、家という空間は、そのものだけで判
断した場合と、周りの環境と渾然一体となった場合とで判断が違ってくるから
です。建て売り住宅なら3Dソフトをベースに、周りはデタラメに描かれた空間
に収まっているイメージがお決まりですが、実際に建った家とでは周りの景観
が恐ろしいほど影響してしまうので、まったく別の家のような錯覚さえ受ける
ギャップが発生するわけです。これがとっても面白いのです。

しかし、あまり熱心にウォッチングしてしまうと、変質者や泥棒と間違えられ
てしまうので注意が必要です。変質者といえば、女性専用の列車というのが話
題になっているようですが、私は大歓迎です。混んでいる車中で、なまじ神経
質に両手を上に上げていなくてはならない自分が馬鹿らしく、そして情けなく
思うことが最近は多くなってきたからです。つまらない神経使うのであれば、
別々にして頂いた方が精神的にも安心です。出来れば、夜半の酔っぱらい用の
専用車両も用意して頂きたいですね。

話を戻すと、周りの景観を十二分に考慮して建築されている家も当然あります。
こだわりの一軒家といった表現がふさわしいかもしれません。しかし、ここで
問題となるのは、そのエリアが永遠にそのままである保証がまったくないとい
うことです。普通は次世代で景観は崩壊してしまいます。

ですから、数年後に隣の家が突然マンションに変わってしまうことだってある
でしょう。法的に許容範囲であれば、日照権だといくら騒いでも結果は泣き寝
入りです。最近は、この手の騒動がわりと近所で目白押しです。いつかは自分
の家の周りもと考えると憂鬱になってしまいます。たとえば、毎年楽しみにし
ているヘチマの栽培がいつまで続けられるかが少し不安になってきました。こ
のように世の中に永遠というモノは存在しないのです。でも、この関係って何
かに通じる気がするのですが、すぐには思いつきません。

とにかく、設計段階で近隣との共存を考慮しているのかいないのかは、見れば
一目瞭然ですが、全体的に最近の建て売り住宅は自己主張が強すぎるように感
じています。自己主張が強すぎる家も、ひとつだけで見ているときはいいんで
すけど、建ち並んだ風景を想像してみてください。おそらくそんな町には誰も
住みたくなくなるはずです。

じゃ、どんな町がいいのかと言われると辛いのですが、例えば全体という括り
で好き嫌いを言えば、南欧の白い石造りの町並みや南米の赤いレンガの町並み
なんていうのはちょっと憧れてしまいます。あるいは、英国の田舎町の外から
見たらメチャクチャ古くて自然に溶け込んだ石造りの家なのに中は超近代的み
たいなのも気に入っています。ですから、基本が変わらない美しさというモノ
が好きなんです。

●日本のデザイン文化って大丈夫なのか

要するに、普段の私は好き嫌いは別として、モニターの中だけで勝負しなくて
はならないような状況に置かれているので、余計に外を見たくなってしまうわ
けです。

こんな事を書くと、ストレートに『そうか、海津さんはコンピュータが嫌いな
んだ』とレッテルを貼られてしまうのも実は誤解なんですが、難しいものです
ね。しいて言えば、コンピュータ以外のことにも興味津々で関わりたいと強く
感じているというのが正しい表現かもしれません。

とにかく、そんなことも含めて基本的に日本から出たことがない(香港とシン
ガポールにしか行ったことない)ので、対極の世界というのには特に憧れてし
まうのかもしれません。

それと、少しだけ閉所恐怖症の気があるのも影響しているはずです。高所恐怖
症で閉所恐怖症だと完璧(何が?)かもしれませんね。でも、私の仕事部屋の
状態を考えるとそんなことは絶対にありえないはずなんですけど、よく分から
なくなってしまいます。ひとつだけ言えることは、机の上が激しく密林化して
いることですね。

そういえば、「東京国際アニメフェア」でやなせたかしさんの仕事机の再現コ
ーナーがあり、氏のコメントを読んだら、自身は雑然とした机の方が安心する
デザイナータイプとのことで、思わず笑ってしまいました。まさに私がソレだ
からです。

写真で見ると、いつもきっちり机の上がきれいな吉井さん(言わずとしれた
『ヒロシ』さんです)とは正反対というわけです(机の上がきれいでないと気
が済まないのは確かにそうなんですけど、かわりに机の上からとりあえずどけ
た物で床の上がムチャクチャなんですけどね。本人談)。

さてさて、家の話は実はデザインの話の置き換えだったりします。デザインと
いう言葉はあまりにも広く多くのモノを示してしまいますが、学生の時から出
来るだけ周りと関わっているデザインを作り出したいと思う気持ちは今もまっ
たく変わっていません。もちろん、物理的に不可能なことは出来ませんので、
些細なこだわりとしてという意味です。

ところが、まだまだ『デザインをしてください』という依頼ではなくて
『Illustrator使える人』『Photoshopに精通している人』という括りでデザイ
ナーを決めてしまうのは、なんだかとっても寒いわけです。長い目で見たとき
に、これで日本のデザイン文化って大丈夫なのかという意味です。まっ、私ご
ときが騒ぐ問題じゃないんですけど、不健康な状況であることは確かですよ。
でも、それが現実なのは確かなことです。

そうそう、家へのこだわりに通じるモノって、個人のコレクションだと気が付
きました。しかし、壮大なコレクションも、コレクターがもし他界してしまっ
たらそれは単なるゴミでしかないのです。少なくとも、その価値を理解できな
い子孫にとっては無用の長物というわけです。

だとすると、コレクションは家と同じで一代限りの元横綱親方のようなものと
いうことになってしまいます。なんだかそう考えるとげっそり疲れてしまいま
す。まっ、以前は色々とコレクションしていましたが、最近の私はすっかりコ
レクション道を外れてますから落ち込みはないんですけど、もし20年ほど前だ
ったらちょっと危ない屈折状態になってしまったかもしれません。

ただ、集めていたときの痕跡は残っています。昭和40年代前半のメンコや50年
代前半ぐらいまでのマンガ本、といった具合に随分あることはあるのですが、
箱から出さずにすでに20年ほど経過してます。そうそう、IllustratorやPhoto
shopの元箱コレクションやソフトメーカーの非売品グッズというのもあります
けど、自称エバンジェリストが某社などのグッズをオークションには出せませ
んからね・・・残念。

【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター

<http://www.kaizu.com>
<http://graphic.pastel.co.jp/kaizu/>

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■グラフィック薄氷大魔王(5) 
アクティべーションはきゅうくつ

吉井 宏
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ライセンスをマシン固定のアクティべーションにするソフトが増えている。ベ
ンダー側としては、違法コピーを防ぐ上で大きな効果があるのだろう。これが
時に不便でしょうがない。

以前は、マシンやソフトの調子が悪くなったら、ハードディスクの初期化や載
せ替え→OSの再インストールやリカバリーするのが僕の得意技/特効薬だった。
アプリの再インストールを含めて、数時間のうちに真っさら完璧な仕事環境が
整ってしまうのだ。あちこちいじって、イライラしながら丸一日つぶすなどと
いうことはしない。ついでに、バックアップやデータ整理などもすることにな
るため、定期的な初期化は非常に具合が良かった。

僕のPowerMac G5は、購入以来18か月も初期化せずに使い続けている。先週書
いたように、デモ版を大量に出し入れするので中身は相当グチャグチャになっ
てるはず。これだけグチャグチャな使い方をしても、調子が悪くならないOSX
はさすがにたいしたもんだと思う反面、やっぱりスッキリ初期化したい。数日
後にはTigerを入れるんだし。

また、増設したHDDは不必要なソフトを入れずにクリーンに保っているのだが、
アクティべーションのせいで、そちらに入れられないソフトも多い。同じマシ
ンの中なのに。アクティべーションはHDDのIDに依存しているためだ。

もちろん、ライセンスをマシン間でネット経由で移動する仕組みを持つソフト
もあるが、大切なライセンスがネットのどこかに消えたりしないか不安で、
「移動」ボタンを押すには勇気が必要。実際、移動や再アクティべーションに
失敗したことが何度もある。そうなったら、メールや電話で再申請しなきゃい
けない。そういうことをソフトの数だけしなければならないのでは大変だ。

また、たいていのソフトは同時に使わなければ2台にインストール&アクティ
べーションできるが(1台しかダメなのもある)、2台では足りない場合がある。
というのは、メインマシンとサブマシン、それに持ち出し用のノートパソコン。
面白いソフトを見つけたから人に見せたい、あるいはデモンストレーションの
ためにノートパソコンにソフトを入れたくても不可能なことがあるのだ。

最近とても残念に思うのが、アクティべーションのために新しいパソコンを買
うのを躊躇してしまう、ということがある。Mac miniや安いノートPCなど何台
か欲しいパソコンはあるのだが、それらを買ったとしてもソフトを入れられな
いのではしょうがない。物欲が萎えてしまう。

ソフトベンダーの皆様、アクティべーション制はやめて、ドングル(ハード
ウェアキー)にしてください~。有料オプションでドングルを選べるんでも
いいです。お願いします~。

【吉井 宏/イラストレーター】
普段はあまり意識しないけど、パイロット、運転士、運転手など、大勢の命を
預かる仕事はとんでもなく大きな責任を負っているのだなあとあらためて思っ
た。オーバーランといえば16~7年前、毎日乗っていた最終電車が僕の降りる
駅を通り過ぎてしまい、そのまま次の駅に着いてしまったことがあった。タク
シー代をもらって帰ったなあ。


<http://www.yoshii.com>
<http://graphic.pastel.co.jp/yoshii/>
<http://www.zbrush.jp>

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■ブックガイド&プレゼント
『イラストレーション・ファイル 2005 アナログ』玄光社刊
『イラストレーション・ファイル 2005 デジタル』玄光社刊
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『イラストレーション・ファイル 2005 アナログ』
イラストレーター479人の仕事ファイル
B5判・488頁 定価3,465円(税込)玄光社刊
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『イラストレーション・ファイル 2005 デジタル』
イラストレーター312人の仕事ファイル
B5判・320頁 定価3,150円(税込)玄光社刊
<http://www.genkosha.co.jp/np/detail.do?goods_id=458>

第一線で活躍中のイラストレーターの「仕事ファイル」として、クリエイティ
ブな仕事に携わる方々から、制作依頼のための情報源として高い評価をいただ
いている“イラストレーション年鑑”の最新版が、発売になりました。

収録作品数は1人平均4点、アナログ版が総計1,900点以上! デジタル版は、総
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作品はすべてポスターや広告など実際に使われた形で掲載されているほか、連
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理されています。また、巻末には、検索に便利なアートディレクター別の「AD
インデックス」も掲載しています。

●本誌を玄光社より、2冊セットでデジクリ読者2名様にプレゼント。
応募フォームをつかってください。締切は5月4日(水)14時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に5月上旬頃掲載予定です。
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■マガジンガイド&プレゼント
Web Designing 2005年5月号 毎日コミュニケーションズ刊
<http://book.mycom.co.jp/wd/>
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<編集部より>
こんにちは、Web Designing編集部の木村です。
4月から心機一転、新しい職場や学校に入られたみなさんも多いでしょう。も
しかしたら、初めてこのマガジンガイドを読まれた方もいらっしゃるかもしれ
ませんね。毎月Web Designingのご紹介をさせていただいています。どうぞよ
ろしくお願いいたします。

さて、皇居の真ん前にあるWD編集部ですが、桜を過ぎて濃くなりつつある緑を
眺めながら作業をしております。疲れた目には最適です‥‥。だからというわ
けではありませんが、5月号はさわやかな新緑いっぱいの表紙に仕上がってい
ます。ぜひ本屋さんでチェックしてみてくださいね。

・特集1「企業のWebマスター135人に訊いた運営側の事情とホンネ 
―会社のWebへの取り組み、制作・更新方法、求める制作会社像 etc.―」

企業のWebサイトは、制作側と運営(企業)側が一緒になって生み出されるも
のですが、規模や方向性といった最終的な判断は運営側に委ねられています。
つまり、Webサイトのキーマンは、間違いなく運営側の人なのです。

とはいえ、運営現場についてはあまり知られていないのが現状。そこで特集1
では、主な企業のWebマスターにアンケートを行いました。運営側の事情とホ
ンネはいかに? 同じ運営側の立場にいる人だけでなく、制作側の人にとって
も参考になる情報が満載です。

・特集2「特集2:Webクリエイターのワークスペース ―いい作品を創り出す、
生きたオフィスとは?―」

「もっとよいものを生み出せるはずなのに」日々悩むクリエイターに、どんな
処方箋を出せばいいのだろう。そんな考えから今回のオフィス特集は生まれま
した。Webクリエイターのワークスペース‥‥広ければいい? カッコいい椅
子があればいい? 使いやすければいい? おしゃれな感じだったら、それで
いい? そうではないんじゃないか、何かもっと大事な何かがあるんじゃない
か。そんな疑問を解決するために、6カ所のオフィスを訪ねました。どこも個
性的で他にないものを作り出す会社。よいものを生み出す現場には、いったい
何があったのでしょう? この特集には、その答えが隠されています。

On Clickでは、Flashとblog連係についての短期集中連載、いよいよ始まった
「愛・地球博」に合わせたWD流万博ガイド、先日行われたWD Live!のレポート
など、特別記事も盛りだくさん。もちろん連載陣も強力に展開中。
Web Designing5月号、どうぞ見逃さないでくださいね!

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■編集後記(4/27)
・昨日、モモヨさんが書いていた「むずかしいものはマンガやアニメで」とい
う案に賛成。とにかく、日本のマンガとアニメの表現力にはものすごいパワー
があると思う。わたしも、マンガで知って書籍を読むという経験はいくらでも
ある。最近読んだ北方謙三・原作、井上紀良・漫画の「水滸伝」はすばらしく
クオリティの高い作品である。井上の絵はちょっとクセがあってあまり好みで
はなく、今まで読んだことがなかった。ところが、この作品はリアルなタッチ
で、108人の好漢がみごとに描き分けられている(ってのはウソで、まだまだ
登場人物は多くない、ほんのイントロか)。絵がじつにうまい。こんなみごと
なマンガはどんどん読みたいのだが、まだ2巻までしか出ていない。連載のペ
ースが異常に遅いからだ。3巻は来年になるのかもしれない。こうなると、北
方原作にあたらなくてはならないのだが、この人の作品は読まず嫌い。ついで
に横山光輝「水滸伝」(潮出版)を読み始めたが、古い作品のため画風に違和
感がある。なんだかまるまっちいのだ。それでも、例によってスイスイ読める。
横山の中国ものはいくつも持っているが、これはオークションに出さずに何度
も読み返そうと思う。先日、テレビ番組「プロジェクトX」の漫画化作品を2冊、
各105円で買った。日清チキンラーメンとマツダのロータリーエンジン開発の
ドラマである。脚本はおもしろいが、絵がお粗末。どうして、こう一昔前の学
習漫画みたいな絵柄のマンガにしてしまうのだろう。こういう内容のマンガこ
そ、メジャーな作家が描いて、各国語に翻訳して世界中に広めなければならな
い。<海津さんに指摘されるように、マンガのネタが多いなあ>  (柴田)

・チョロQファンクラブ。28日までに入会するともれなく会員限定チョロQがも
らえるって。どうせ入るなら今のうちだねぇ。/「U2のボノがビル・ゲイツの
自宅訪問。」うーん、違和感。/Sonyのネットワークウォークマン。FMが聞け
るモデルがいいね。iPod Shuffleと購入を迷う人がちらほら。/サポートや保
証がしっかりしているところで購入することが増えた。価格より安全。/パソ
コン周辺機器の保証書。パッケージに印刷されていることが多いんだけど、捨
てたいので固い段ボールをはさみで切る羽目に。分厚いし邪魔である。/パソ
コンソフトのパッケージ。場所をとるので捨てたいのだが、捨てられない。パ
ッケージにクーポンみたいなのがついていて、それを見せないとサポートして
くれないとかそういうのもあるんだよねぇ。シリアル番号がわからなくなった
時には、パッケージを見せたり、コピーしてFAXすれば対応してくれるメーカ
ーもあるってさ(事前にユーザー登録しててもパッケージがないと教えないと
ころあり)。マニュアルもA4にしてくれないかなぁ。パッケージサイズがある
から無理なんだろうけど。せめて背をとって厚みを減らしてくれれば、クリア
ファイルに保証書や登録カードなどと一緒に保存できるし。いまもクリアファ
イルに入れているけど、底が抜けそう。          (hammer.mule)
http://www.choroq.ne.jp/fc/  ファンクラブ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050426-00000676-reu-ent.view-000
http://www.jp.sonystyle.com/Product/Paudi/Nw-e500/Store/index.html WM

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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