[1763] 歴史ミステリーを発見する

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1763    2005/06/07.Tue.14:00発行
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      <金曜深夜に月曜早朝納品を求める大量の要求……>     

■デジタルサウンズ研究室 
 歴史ミステリーを発見する
 モモヨ(リザード)

■電網悠語:Ridual開発記編(97)
 心尽くし
 三井英樹

■買い物の王子さま(87)
 誰のためのもの?
 石原 強



■デジタルサウンズ研究室 
歴史ミステリーを発見する

モモヨ(リザード)
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ビートルズについて書かれた本を引っ張り出して読むことがある。なかでも一
番多く読んでいるのは、少年の頃に仲良くしていたガールフレンドの父親が翻
訳したものだ。ビートルズの長編の評伝では嚆矢といわれている一冊で、思春
期を前にした私に決定的な影響を与えたのがこの本だった。

この父君は、江戸川乱歩氏などと付き合いがあり雑誌『新青年』『宝石』など
に探偵小説を書いていた程の好事家で、その当時は翻訳業に専念していたよう
だった。音楽については、からっきし知識がなかったけれど、翻訳そのものは
素晴らしい。今読んでもよく書けている。偉そうだが、そう思う。

もちろん、こうした私のとらえ方は、ガールフレンドを介した個人的な経験、
六十年代の終りという特殊な時代相が影響しているかもしれない。

ちなみに、探偵小説といっても、いまのミステリーを意味するだけじゃなく、
冒険小説もSFも全てが探偵小説にはいる時代があった。昭和初期から昭和三十
年代初期である。ガールフレンドの父君が小説を書いていたのは、この時代の
ことである。

こういう愛読書の場合、読むというより、眺めると言った方が、状況にそぐう
かもしれない。昔の本を取り出して広げるのは、実に書物を偏愛する私の、け
ちくさい癖でもあって、大事な本は、年に一度くらいはページをパラパラと繰
って、新鮮な空気にさらしてやる。というようなわけで、ビートルズ本のペー
ジをさらさらとやっていたら、付録の小冊子というか、刷り物がハラリと落ち
てきた。

思わず読んでしまったが、なにしろ六十年代の終りに出版された本の付録であ
る。とんでもないことが書いてあった。というか、その刷り物の主旨自体が面
白い、というか、今から見ると『???』なのである。

そこには、当時の著名な文化人や評論家、芸術家などが短文をよせているのだ
が、そうした人々が論戦を戦わせているテーマは、ビートルズ音楽は音楽か?
というような内容のもので、寄稿しているひとは、各界の重鎮ばかりであって、
大衆芸能やポップス、軽音楽関係の人がいない、というのが、これまた凄い。

これは、記憶に強く残っているので、私も時に語るが、例えば、Mという高名
な音楽家がいる。この人は、当時、音楽文化の普及に努め、音楽関連、作曲関
連の団体の長でもあった、そういう人物だが「ビートルズの出す音は騒音であ
って断じて音楽ではない」とすら言うのである。

私など、想像力が欠如しているので、この大先生や大先生に荷担する多くの文
化人が、いったい、どこで、何を聴き、何を見て、そう断言したのか、よくわ
からない。これまでは、権威のある老人が若い文化を否定的に捉えている、そ
の好サンプルとして、この発言を見ていた私だったが、実際に私自身が50歳、
つまり前述の文化人達と似たような年齢になった今の私が興味を持つのは、こ
うした人の真実である。彼等が何を言わんとしていたのか、それを知りたい、
痛切にそう想うようになった。

当時も今も、私には、彼等が若い人に警告を発した、その意味がわかっていな
い。あるいは、ビートルズを音楽でない、そう言った人々のとらえていた音楽
は、私に聴こえている音楽と、まったく別の何かだったのではないか、そうも
思う。そして、そうした音楽は、ビートルズ出現の時点ですでに滅んでしまっ
たのではないか、そうも想うのだ。それほどに、小冊子の中の権威者達は厳し
く断言しているのである。

「ビートルズの雑音のどこにも音楽性がない、音楽でない」と。

このところ、地震雲らしきものが首都圏の空に現れたり、東京湾で連続して地
震がおきたりと、自然環境もバランスを崩しているが、こういう理解不能な現
象を発見するたびに、理解できない私の調子が狂ってきているのではないか、
そう思ってしまう。

世界はミステリーである。不思議である。

モモヨ(リザード) 管原保雄
<http://www.babylonic.com/>

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■電網悠語:Ridual開発記編(97) 
心尽くし

三井英樹
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大切な友人が訪ねて来た。会うのは多くても一年に一度。メールもそう頻繁に
やりとりしない。でも、互いに大切だと思っているのは通じ合っている。

到着の30分も前から、心も少しそわそわする。何かテーマを設けて議論したい
訳でもない。ただ、同じ空間にいて、思い出話や普通の会話を交わすことが楽
しい。出会った頃の20年も前のことをつい昨日のことのように会う度に話す。

出すお茶にも気を遣う。食事も選ぶ。そんな大ご馳走は用意できないが、通常
の予算より少し贅沢に食材を選ぶ。惜しみなく、とまでは行かないが、ケチろ
うなんて思いもしない。グラスもお皿も、持っている中で一番良いものを選ぶ。
楽しんでもらいたい、楽しみたい、それを形にする。

●最低賃金

何かを大切にしていることを「示す」ことは難しい。単にお金をかければ良い
というものではない。でも、全くお金をかけないで示すことも、やはり難しい。
「お金のかけよう」は、十分条件にはならなくても、ある程度は必要条件と言
えるだろう(もちろん、持てる範囲で)。

例えば、「人材」が大切だと公言している会社の真剣度は、人材育成や福利厚
生に割く予算の額が示してくれる。人材が大切だと言う上司の本音は、どれ程
部下と時間(コスト)を共有しているかに現れる。注ぎ込める上限はあるにせ
よ、常識的な下限も存在する。部下との対話が月平均3分です、では人材最重
要説を唱える資格があるかは疑わしい。

さて、Webである。伝え聞く話の殆どで、構築予算が削られている。しかし、
機能は削られていない。より高度に、より複雑に絡み合っているシステム構築
への対価が下落している。Webサイトをより有効に活用しようという動きが一
方でありながら、下がっている。

こんな話を聞いた。この業界の著名人にコンサルティングの依頼が来る。氏は
本を何冊も出しているし、大型イベントでも壇上に立つランクである。何を求
められているかが多少不明確なままではあるが、「五万円」を提示した。有料
質問権五回分くらいだろうか。

氏を知っている人なら、五回の質問に対して、コードサンプル付きの詳細な答
えが返ってくることは容易に想像できる。つまり、破格の価格である。しかし
先方は、サイト全体構築費に匹敵するので辞退する、と答えてきたそうだ。

ちなみに、東京都の最低賃金(2004.10改定)で換算して見よう。最低賃金は、
710円であり、産業別最低賃金の中で一番近そうな「出版業」は、785円。後者
で計算すると、64時間弱。一日8時間としたら、8日弱。約1.5週の時間拘束。

改めて強調することもない事だが、これは高度に専門知識を蓄積した人への対
価ではない。あくまで「最低賃金」であり、「最低賃金額に満たない場合は、
最低賃金法違反として処罰されることがあ」ると定められているものである。

参考)東京都内の最低賃金
<http://www.roudoukyoku.go.jp/wnew/t-toukyo.htm>

推測されるその会社のWebサイト構築費は、せいぜい10万というところか。今
やパソコン一台分である。検索して見ると、立看板一枚の制作費程度というこ
とも分かる。詳細情報もリニューアルの頻度も不明なので、一概に責め立てる
ことはできないが、こうした会社が一体それだけの予算で、誰に何の情報を発
信し、どんな関係性を結ぼうとしているのだかを疑問視してしまう。

しかも、この会社が突飛な例なのではない。「6,000円で精密なFlashアニメー
ション」とか、「ページ単価500円で、メンテが楽で先進的な1,000ページサイ
トを」とか、耳も目も疑うような案件に最近よく出会う。

●上がるWebサイトの価値、しかし…

少し前、某世界最大規模のスポ-ツシュ-ズ販売会社が、その生産の大部分を、
低賃金で劣悪な労働条件の国で行っていたことが話題になった。最もクリーン
な夢を売っていると言えるイメージ戦略の裏側で、犠牲になっている労働者の
姿がクローズアップされた。

企業が利潤を追求するのを第一とする限り、生産コストを下げることは大きな
目標であり続けるだろう。しかし、世界トップクラスに登ってなお、社会的労
働条件ルールを無視して、その生産ラインを劣悪なまま使い続けることには、
多くの人が眉をひそめた。ブランドの危機とも言える状況だった。

劣悪な環境下の労働者の血と涙が染み込んだスポーツシューズに魅力などあろ
うはずが無い。けれど今、Web開発現場で行われていることは、これに近づい
ている。如何に開発費を抑えるかが、その担当者の手腕と評されているかのよ
うだ。Webへの熱意ではない、ユーザへの想いでもない、ただ「コスト」。

片や、Webサイトの価値は相対的に上がっていると言える。既存メディアの価
値が下がっていることは、テレビCMの扱われ方や、ラジオ広告費がネット広告
費に抜かされたことから明らかだ。更に直接資産価値を算定する動きもあり、
その数字の大きさに目を見張る。

参考)
・企業の広告・宣伝手法は、マスメディアから個別対応のITメディアへ
<http://www.nri.co.jp/news/2005/050531.html>
・ネット広告費がラジオを上回る――電通
<http://www.itmedia.co.jp/survey/articles/0502/18/news063.html>
・国内Webサイトの価値総額は7兆7000億円相当
<http://www.itmedia.co.jp/survey/articles/0409/21/news032.html>

なのに、開発者の価値は上がっていない。生活が楽になっているように見えな
いし、将来の不安をむしろ感じる。

参考)
・Web Designing 2004年10月号:Webデザイナー白書 2004
・web creators 2005年 2月号:WEBデザイン経済白書2005

企業のIR情報の中で、研究開発費の項目は比較的大きく取り上げられている。
それは、「今」ではなく、「将来」を左右するデータだからである。研究開発
という投資を怠る企業は中長期的には生き残れないと考えられる。

エンドユーザとの対話に関しても、同じことが言えるのかもしれない。どれだ
け、エンドユーザとコミュニケーションを取っているか。これは企業の中長期
的存続に大きく関わっている。ユーザの支持を得ないモノは、廃れていく。

では、その対話を現実的に担っているのは、何だろう。双方向という点を考え
れば、「ネット」しかない。そしてそれは、Webサイトだけではないだろうが、
現時点ではWebサイトが占める割合はかなり大きいだろう。

近い将来、投資家向情報として、「ユーザ対話費」などという項目が明示され
る日が来るかもしれない。その時、そこに余りに小さな金額を書く大企業は、
どんな想いがするのだろう。投資家もどんな目でその数字を見るのだろう。

「お客様が第一です」と言いつつ、その窓口構築にはお金をかけない。それが
どれ程、恥ずかしいことなのか。クリーンなイメージのWebサイトの構築のた
めに、当人の技術不足ではなく不当な時間拘束のために睡眠不足で倒れかけて
いるWeb屋がいる現実をどう考えているのか。

大切な友人の訪問を、不当に安い駄菓子で迎えることは、私にはできない。玄
関もそこそこには掃除する。取り繕う訳ではない、迎えるにあたっての、心尽
くしのマナーだ。企業にとって、ユーザは「大切な友人」以下ではあり得ない
だろう。コストという数字だけが一人歩きして、大切な何かを置き忘れてる。

●常識的な範囲で賢明なもてなし

今や大企業の中では、サービス残業問題が大きくなりつつある。ただ長時間働
かせるだけでは、モティベーションも低下するし、労働基準局からも睨まれる。
そして最終的に企業ブランドに響くからである。

そうした事柄から予測すると、対価に比して過大な時間拘束を強いる業務や、
金曜深夜に月曜早朝納品を求める大量の要求などが、発注している会社のブラ
ンドに関わる問題になるのも、時間の問題だろう。現に中小企業に対する発注
方式に関しては見直しが始まっている。

参考)下請法
<http://www.jftc.go.jp/sitauke/>

ユーザを大切に想うのなら、それなりの対応方法がある。そして、その対応方
法の構築にも、それなりの方法がある。アウトソースして、それを搾取するよ
うなやり方は、破廉恥な方法と思うべき時代に入ってきている。破廉恥な仕事
では、ユーザに対しても失礼で、信頼を裏切ることになる。

企業が、マスメディアを通さずに直接ユーザと対話することは、歴史が浅い。
まだ不測の事柄にも多く直面する。でも、大切に想う友人への「もてなし」か
ら学ぶことは多いはずだ。

そして、本当は、発注する側にも、受注する側にも、まだまだ工夫が必要な産
業なのだと思う。単に発注費を上げれば良い訳ではない。ボられたお菓子で迎
えるのも難がある。常識的な範囲で賢明な「もてなし」が喜ばれる。Webとい
う、コミュニケーション技術は、もっともっと大切に育てていくべき分野だ。

友人が引っ越し祝いにワインを贈ってくれた。何十万もする訳ではないが、私
の通常買うモノの十倍する。ありがたい。小心者の私は未だに栓を抜けられな
いでいる。でも、そんな金額ではなく、大切に思っていてくれる事が伝わって
きて嬉しい。いつか、彼と、我が家でグラスを交わしたい。

【みつい・ひでき】 h-mitsui@nri.co.jp / ridual@nri.co.jp
No.95で、「愛の反対は無関心である」を、マザーテレサの言葉として紹介し
ましたが、Elie Wiesel の言葉ではないかとmail頂きました。どちらがオリジ
ナルか未だ不明ですが、ご報告します。でも、言葉の重みは変わりませんね。

参考)
<http://www.wisdomquotes.com/000623.html>
<http://plaza.rakuten.co.jp/cherry0328/2012>

・販売窓口(ベクター)
<http://shop.vector.co.jp/service/catalogue/sr042976/>
・Ridual(XMLベースのWebサイト構築ツール)公式サイト
<http://www.ridual.jp/>
・超個人的育児サイト(書籍は絶版中)
<http://homepage3.nifty.com/mitmix/MilkAge/>

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■買い物の王子さま(87)
誰のためのもの?

石原 強
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ヨーロッパには、優れた木製オモチャが沢山あります。木でできているという
と、素朴なものをイメージするけれど、そのカラフルな色やシンプルな形はイ
ンテリアとして置いてもサマになるものばかり。子供の玩具を超えて、工芸品
としての美しさがあります。

そんなオモチャを見つけると、すぐに欲しくなります。けれど丁寧に作られた
ものは値段もお高めで、おいそれとは手が出ません。最近では、インテリアシ
ョップに何気なく置かれていたミニカーが気になりました。真っ赤な半円形の
ボディに黒いタイヤが四つ。丸っこい形は、なつかしのワーゲンビートルにも、
未来のクルマのようにも見えます。

ボディの下に「PLAYSAM SWEDEN」と書いたプレートがあったのを思い出して、
ネットで検索してみるとメーカーのサイトが見つかりました。他にもレーシン
グカーや飛行機、子供が乗って遊べる木馬などがあってどれもかわいい。

商品の優れたデザインを認められて数々の賞を獲得していることが紹介されて
います。スウェーデンの記念切手の絵柄にもなっています。「resellers」を
見ると世界中の有名な美術館にあるミュージアムショップで販売されています。

サイトにある「shop」では、日本から購入できないので、輸入しているお店を
探しました。充実した品揃えで割引価格のお得なお店を見つけました。

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スウェーデンのPLAYSAMの木製玩具は実際に見て、手で触れたときにそのデザ
インの良さを感じることができます。それは色、形等全てが結びついてひとつ
ひとつのおもちゃを表しているからです。
---

思わずもう一度、手に触れてみたくなります。同じようなミニカーにも、色違
いや人が乗っているものなど、いろんなタイプが揃っていたけど、看板商品で
もある一番シンプルなものを選びます。オーダーフォームに商品名と価格を書
き込んで送信。指定の口座に代金を振り込むと二日程で手元に届きました。

箱を開けると、クルマは、黒い箱の中に高級バッグなどを買うと入っているよ
うな布の袋に包まれていました。袋から取り出すと、ボディの鮮やかな赤がに
目に飛び込みます。持った感じは大き目のマウスのようです。表面はツルツル
していて手触りがいい。持ち上げると手にずっしりとした重さと木製ならでは
の暖かさを感じます。

半円形に四つの円形を組み合わせた形は、何気ない形に見えるけど、完成した
美しさがあります。そんなことに感心しながら、眺めていたら、家人に「子供
のオモチャを買ったの?」と聞かれました。答えは一言「自分用!」まだまだ
うちの息子には早すぎます。

木製ミニカーを買ったお店「JackBox」
http://www.jackbox.biz/

【いしはら・つよし】info@webanalyst.jp
ウェブプロデューサー、ウェブアナリスト
クルマが入っていた布袋には「PLAYSAM」を扱う世界の美術館や有名ショップ
の名前が並んでいます。その中に日本のお店を発見。「TOKOY HANDS JAPAN」
と書いてあるけど「東急ハンズ」のスペル間違いだろうな。
・ウェブアナ
<http://www.webanalyst.jp/mt/>

<応募受付中のプレゼント>
「快適・WEBクリエイター生活 -フリーで年収1,000万円稼ぐ方法」
#1760号 6月9日(木)14時締切


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■編集後記(6/7)
・先日、午後三時前後の犬の散歩に出たら、あの人外魔境だった荒川土手がみ
ごとな虎刈りになっていた。我がもの顔にはびこっていた野草たちはきれいさ
っぱり消えていた。おごれるものも久しからず。予告もなくいきなり根こそぎ
だから、彼らも驚くひまさえなかっただろう。しかし、堤防の領域でもエッヂ
の部分はまだ草がボーボーだった。つまり、そのあたりは草刈りキャタピラマ
シンの手が届かない部分なのだ。昨日の散歩で、その部分もきれいに刈り取ら
れているのを見た。みごとなものだ。こういう作業の現場を見られなくていつ
も残念に思う(なぜか好きなのだ)。乾いた草のにおいが快い。夜の散歩は、
マンション北川を流れる菖蒲川を眺めるコース。これもかなり大きな川で、水
の増減が著しい。荒川とは水門を介してつながっているので、荒川の水量が影
響しているのだろう。しかし、水量の少ないときはヘドロも現れとても臭い。
落ちたら即死しそうな汚れた川だ。でも、夜はたいてい豊富な水が荒川から逆
流していて、その流れがじつに美しい。あるときは、ぴたっと静止して鏡面の
ようなときもある。水の表情が見える所っていいなあ。ところで、地震雲が現
れたとか首都圏がいよいよ危ないとか、いつものような週刊誌報道もある。ふ
たつの川に挟まれた地のマンション、液状化とか床上浸水とか、おそろしい想
像もするが運を天に任せるしかない。              (柴田)

・インテル入ってる。これからアップルのCMであのピンピコルルーン(どんな
だったか忘れたのでてきとう)を聞かされるんでしょうか。/天満橋松坂屋跡
地にできた京阪シティモール。取引先に誘われて探検。コンセプトが流れる空
間ということで、屋上は川辺のような空間。庭園にしてよー。木が一本って何
なのよー。4FのINOBUNで目と頭に栄養をと思っていたら、お香(エスニックス
パイシー)があって、つい買ってしまった。5本で160円。ポイント会員になる
かと聞かれたので何気なくOKしたら、200円分のポイントとかわいいサシェに
入ったマンゴスチンの石けんをもらってしまう。い、いえ私は160円しか使っ
てないんですが……。雑貨は好みで買うからポイントのある店で買うとは限ら
ないですし。天満橋に行く予定もそんなにないんですが……。悪かったなぁ。
/日本香堂のRain ForestやHappy Valleyも好きだが、残り香が好きじゃない
んだよなぁ。/フロシキバッグ。いいねぇこれ。いま必要じゃないし磁石部分
が重くて(仕事柄磁石類はタブーだし)買わなかったけど。 (hammer.mule)
http://www.citymall.jp/  シティモール
http://www.inobun.com/  INOBUN ↓フロシキバッグ
http://www.e-good-s.com/zakka/bag/furoshiki_bag/furoshiki_bag.htm  
http://www.gentadesign.com/  デザイン
http://www.nipponkodo.co.jp/fragrance/modern/nk.html  名前が好き

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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