[1864] 時間泥棒にご用心

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1864    2005/11/15.Tue.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18353部
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               <油断大敵>              

■デジタルサウンズ研究室 
 時間泥棒にご用心
 モモヨ(リザード)

■カラーマネージメント三角絞め…[30]
 環境光と演色性
 上原ゼンジ

■KNNエンパワーメントコラム 
 "CGM"の時代がやってきた!AIDMA編
 神田敏晶

■セミナー案内
 「CSS Nite Vol.2」
 「Illustrator 8.0からCS2にキャッチアップ」鷹野雅弘



■デジタルサウンズ研究室 
時間泥棒にご用心

モモヨ(リザード)
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最近は、とんでもないことになっている。日本といい、アメリカといい、企業
の動きがあまりに酷い。この傾向は、強権的な独善が暴走したイラク戦争以来
のことであろう。

<http://www.mcafee.com/japan/security/virXYZ.asp?v=XCP>
上記はマカフィーのウィルス情報である。ウィルス名XCP。一読して明瞭なの
は、下段の説明文が歯切れが悪いことである。

なぜかというと、この出元に原因がある。このXCP、メジャーな音楽産業、由
来だからである。その会社とはアメリカのSony BMGである。

すでに皆さんご存知かと思うが、そのコピーライト、著作権管理システムが、
海の向こうで大変な騒ぎになっている。

rootkitを組み込むというのは、悪質なソフトウェアの典型動作だが、Sony 
BMGの音楽CDからそれに感染(仕組まれる)するとは、まず思わないであろう。
ことの詳細は、専門のニュースに委ねる。そちらを参照して欲しい。
<http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0511/02/news022.html>

この音楽CDをPCで聴こうとすると専用のプレイヤーのダウンロードを推奨され
る。これは、CDに収録されている。そして、このソフトが問題で、一度、組み
込まれるとウィンドウズの重要部分に手を加えてしまい。完全にアンインスツ
ールできないシロモノなのである。

何をしているソフトかというと、ネットを介して、そのCDをプレイしているPC
のアドレスをBMG側に通知したりする。つまりスパイするわけである。また、
その目的どおりにコピーをコントロールする。

と、同時に、ここが大問題なのだが、非コピープロテクトCD、つまり一般の音
楽CDをPCに取り込む、つまりリッピングすると、その間にノイズなどが加わる、
そういった仕様である。

他にもバックドアも用意される、という情報があり、PCのセキュリティレベル
を著しく低下させる。実際に、この音楽CDによって生じた脆弱性を利用したウ
ィルスも現れる始末だ。ユーザーが訴訟を起こした土地もあるが、これはある
意味で当然だと思われる。

この話が出たのは数週間前である。盛り上がったのは、ここ一週間くらいのこ
とだ。詳しくは、専門のサイトを検索してみれば即わかる。分析が進むに連れ
て、問題が、さらに浮き彫りにされた形だ。

先にマカフィーのページで見たように、大手企業は、企業間摩擦を避けつつも、
それなりに対応を進めてきた。そして、ついには、MSもこの駆除を予定してい
るという。つまり、近い将来のウィンドウズのセキュリティパックは、これに
対する処置も含まれるのである。なんとも面倒くさい話だ。

以上、海外の音楽CDの話でもあり、ある種、他人事であるが、映像、音楽など
を細工するクリエイターで、海外のCDを多く扱っている方は気をつけていただ
きたい。

「おいらは、ネットに繋いでないから大丈夫」なんて、たかをくくっていては
いけない。納品した後に、音楽がノイズ交じりなんてことになり、客を減らす
ことになりかねないからである。

要注意である。

ちなみに、今のところ、MSは、これに感染したユーザーには、OSの再インスツ
ール、再構築をすすめている。

時間も盗まれてしまうのである。油断大敵というところか。

モモヨ(リザード)管原保雄
<http://www.babylonic.com>

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■カラーマネージメント三角絞め…[30]
環境光と演色性

上原ゼンジ
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DTP作業を行なう環境光には、演色性の高い光源を使いましょう、という言い
方がある。「演色性」というのはふだんあまり馴染みのない言葉だが、いった
いどんな意味なのだろうか?

●Ra 90以上の蛍光ランプを

光にプリズムをかざすと虹色が現れるのは、良く知られたこと。光というのは
様々な波長成分から構成されていて、プリズムを使うことにより分けることが
できる。これを分光と呼び、分けられた光をスペクトル(波長成分)と呼ぶ。

昼間の太陽の光の元で写真を撮ると、物や景色はビビッドで活き活きをした色
に撮影することができる。これは太陽光の中に様々な波長の光が豊富に含まれ
ているからだ。

物に色が付いて見えるのは光源からの光の反射や透過によるものなので、元々
の光源に偏りがなく色んな波長の光が含まれていたほうが、色を観察するには
適しているということ。逆に言えば、あるスペクトルだけが多かったり欠落し
ていれば、見え方も変わってしまう。

そこで、印刷物や校正紙を正しく観察するためには、同じような光源の元で見
ることが重要になってくるわけだが、これは日本印刷学会による推奨規格とい
うことで、次のような決まりがある。

◇相関色温度(ケルビン):5000K±250K(常用光源CIE D50)
◇平均演色評価数:Ra≧90

「常用光源CIE D50」というのは、基準とする光源をCIE(国際照明学会)で定
めた5000Kの昼光にするということ。このCIE昼光は自然昼光の分光測定値を元
にCIEが定めた分光分布を持つ光のこと。つまり色んな波長成分が含まれ、色
の観察に適した光と言える。

そして演色評価数というのは、基準とする「CIE昼光 D50」での見え方にいか
に近く見えるかということを示す数値で多いほどいい。この場合は平均演色評
価数が90以上の製品を使うことが推奨されているというわけだ。

DTPにおける色評価用の光源に適したものとしては、以下のような蛍光ランプ
がある。

◇色評価用蛍光ランプ(東芝ライテック)
昼白色、演色AAA、色温度:5,000K、平均演色評価数Ra : 99

◇高演色性蛍光灯〈リアルクス〉演色AAA(National)
昼白色、演色AAA、色温度:5,000K、平均演色評価数Ra : 99

三波長型で演色性の高い製品もあるが、上記のような専用の蛍光ランプの使用
をおすすめする。最近はインクジェットプリンタによる出力物を見本にしたり、
校正紙として利用するケースが増えてきたが、インクジェットの用紙には蛍光
剤が含まれており、光源による見え方の違いが大きい。従来の本紙による校正
よりも、光源の演色性の高さが、より重要になるということだ。

電気店で注文すれば簡単に入手できるので、カラーマネージメントを始めるに
あたり、一番最初に取り組むべきが、この環境光の整備と言えるだろう。どう
せ他所の事務所も環境光になんか気を配ってないんだからやっても意味がない、
という人もいるが、まず、自分の手元でカンプや校正紙が正しく見えることが
先決。色に関わるプロが環境光に気を配るのは当たり前のことだ。

自然光で見るのが一番、という人もいるが、自然光というのは時間帯や天候に
より、時々刻々変化してしまう。常に一定の条件で観察するためには人工の照
明に頼るのが一番だ。

【うえはらぜんじ】zenji@maminka.com
写真撮影からデザインまでを生業とする。JPCカラーマネージメント委員会副
委員長。MD研究会所属。「デジタルフォトグラフィー─エキスパートのPhoto
shopテクニック」(オライリー・ジャパン刊)監修

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■KNNエンパワーメントコラム 
"CGM"の時代がやってきた! AIDMA編

神田敏晶
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KNN神田です。

インターネットがなかった時の事を、よーく思い出してみてほしい。商品を購
入するまでのプロセスを…。

TVを見ていると、マーシャルをやっていた。どうやら、新製品のクルマが発売
されたらしい(注意) すごく興味がわいてきたので(興味・関心) 販売店
にいってみて、実際に触ってみた(欲求) そして、販売価格とカタログをも
らって帰る(記憶) 価格も安く、近くでサポートもあるので、いつものカー
ディーラーで購入した(行動)

かつて「AIDMA」と呼ばれた法則の消費行動パターンだ。

A:Attention(注意)
I:Interest(興味・関心)
D:Desire(欲求)
M:Memory(記憶)
A:Action(行動)

これが、インターネットが存在したことにより、(検索・比較)が用意になり、
情報を共有しはじめるようになった。

興味を持ってからは、販売店ではなく、メーカーの新製品サイト、メディアの
レビュー、そして「kakaku.com」や「2ちゃんねる」での評判や購入者のコメ
ントを参照するようになる。販売店で検討するよりも、さらに深い情報が読み
取れるようになった。

それが、
A:Attention (注意)
I:Interest (興味・関心)
S:Search (検索)
C:Comparison (比較)
E:Examination: (検討)
A:Action (購買)
S:Share (情報共有)

そして、それがさらに、CGM(消費者作成メディア)時代となると、オークシ
ョンで販売した時に、いくらで売れるのかの「残存価格」を調べたり、自分が
気にいった場合には、アフリエイトとして、エバンジェリストになることもで
きる。もしかすると、同好の仲間を集めて、共同購入のようなこともできるよ
うになるだろう。

A:Attention (注意)
I:Interest (興味・関心)
S:Search (検索)
C:Comparison (比較)
E:Examination: (検討)
T:Trial (トライアル・試行・試用)
A:Action (購買)
S:Satisfaction(満足)
S:Share (エバンジェリスト化)
R:Repeat (再購入)
R:Relationship (ロイヤル化・関係化)
XS/US:Cross Sell/Up Sell (拡大購買)

今まで、単なる消費者だった人たちが、CGMを持つことによってメディアと同
等、もしくはそれ以上に「ある特定の人」にとっては、メディア以上の信頼性
を持った情報を提供できるようなメディアになりつつある。

日産のティーダ公式ブログを見てほしい。
<http://blog.nissan.co.jp/TIIDA/>

日産自動車のマーケット本部の山本さんが、オーナーやティーダに興味のある
人向けにメッセージを投げたり、コメントを残している。CGMではないが、企
業と消費者のコミュニティとなっている。

企業が、コマーシャルや複雑な流通経路を経てから、消費者とつながっている
のではなく、ダイレクトにつながった製品コミュニティともいえるだろう。

<http://blog.nissan.co.jp/TIIDA/2005/09/owner.html>
では、オーナーが自慢の「ティーダ」を撮影して、TrackBackを残している。
実際にクルマのオーナーでTrackBackを残せる人は、ほんの数%であるが、近
い将来、たくさんの人がこのように同じ「製品」を購入した人たちが、つなが
りだしたりすることも十分に可能になることだろう。

たとえば、ティーダを持っている人が1万人いて、月に一度はドライブに行き、
3万円くらいお金を使っているとしたら、それだけで3億円マーケットが存在す
ることになる。

今まで、そのマーケットに対しては、TV-CMではまったく無関係なところから
メッセージを配っていた。

しかし、「ティーダ」ユーザーの志向にあわせたメディアがWEB上にあれば、
自動車保険から、ドライブマップ、レストランやレジャーランドのクーポンな
ど、さまざまな展開ができるはずだ。今まで、それらのアプローチを企業がし
たくてもできなかったマーケティングのプロモーションである。

トヨタのプリウスを購入する人で、環境問題の意識の低い人はいないはずだ。
ハリウッドスターがプリウスをこぞって購入していることもさらに話題となっ
ている。

企業は、プリウスのユーザーをリストで抱えるのではなく、ユーザーの属性や
嗜好にあった便利なサイトを連携していくことにより、さらなる顧客とのコミ
ュニケーションが可能となるはずだ。

たとえば、プリウスのユーザーには「ソトコト」を一年間、無料購読ができる
キャンペーンがあると双方の企業にも顧客にとってメリットがあるだろう。さ
らに、プリウスユーザーなら、農家の土地オーナーから有機野菜の直販があっ
たり、オーロラ観測の特別割引などがあるという展開も可能だろう。

もしも、あなたが犬を飼っていたら、犬と暮らせる賃貸マンションだけの不動
産情報誌が欲しいだろうし、評判のいい獣医が見つかるサイトと、犬と一緒に
食事のできるカフェの開店情報も欲しいはずだ。

今までのメディアがサポートできなかったメディアがCGMが作りつつあり、そ
れらのCGMがまとまることによって、特定の人にだけ、反応させることができ
る特別な「メディア」がウェブには登場するような時代となりつつあるだろう。

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※先週、お知らせしました2005年11月18日(金)のセミナーは
2005年12月09日(金)に変更となりました。

【タイトル】KNN Night in Kansai vol.04
「好きなことでメシを食う、夢のインターネットCGM生活入門!」
~来たるべき、今後のインターネットCGMビジネスの波をつかもう!~
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【日時】2005年12月9日(金)
    セミナー18:30開場 19:00~21:00
    懇親会 21:30~
【申し込み】info@dgcr.com宛に題名「KNN Night 関西04」
本文「お名前、フリガナ、郵便番号、住所、会社名・学校名、メールアドレス、
メッセージ、参加(セミナーのみ、セミナー・懇親会、懇親会のみ)」にてお
送りください。
【会場】扇町インキュベーションプラザ Mebic(大阪市北区南扇町6-28)
【講師】神田敏晶 <http://www.knn.com/>
【参加費】セミナー3,000円、セミナー・懇親会参加6,000円、
 懇親会のみ参加4,000円
【主催】KandaNewsNetwork,Inc.、デジタルクリエイターズ
【共催】扇町インキュベーションプラザMebic <http://www.mebic.com/>

KandaNewsNetwork,Inc. <http://www.knn.com/>
podcast <http://knnpodcast.seesaa.net/>
SOCIAL NETWORKING.BAR <http://snbar.ameblo.jp/>
podcast <http://easy.dedio.jp/home/dotbar/>
CEO Toshi Kanda
<http://mixi.jp/show_friend.pl?id=550>
#617-10-18,Maruyamacho,Shibuyaku,Tokyo,150-0044
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226

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■セミナー案内 Made on a Mac
「CSS Nite Vol.2」
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Web標準を進める上で重要な役割を果たす「CSS」にスポットを当てるマンスリ
ーイベント。12月までの第3木曜日の19時から、アップルストア銀座で開催し
ます。主にDreamweaverとの連携という視点から、CSSの活用についてのプレゼ
ンテーションとデモンストレーションを行ないます。

Vol.2のテーマは、MovableTypeによるサイト制作をDreamweaverで行なうワー
クフローのご紹介です。多くのブログのエンジンとなっているMovableType。
ブログだけでなく、企業サイトのCMSの一環としてMovableTypeを利用するケー
スも増えています。MovableTypeのカスタマイズに関して、Dreamweaverのデザ
インビューやCSSを活用の方法について取り上げます。
 
また、ゲストにT-STUDIOの神森さんをお迎えし、「Dreamweaver 8で印刷用ス
タイルシートを作ろう」と題し、20分のミニセミナーもあります。

日時:11月17日(木)19時~(開場は10分前)
場所:アップルストア銀座 3F Theater(東京都中央区銀座3-5-12)
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料金:無料
出演:鷹野雅弘(株式会社スイッチ)
ゲスト:神森勉(T-STUDIO、アンカーテクノロジー)
席数:96席(事前登録不要、席数を超えると立ち見になります)

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■セミナー案内 Made on a Mac
「Illustrator 8.0からCS2にキャッチアップ」鷹野雅弘
<http://swwwitch.jp/ai_catchup.html>
───────────────────────────────────
まだまだ、Illustrator 8.0が現役のDTP業界。最新版であるCS2とは、4世代/
7年もの開きがあります。新バージョンや、Mac OS Xへの移行をにらみつつも、
「Illustrator 8.0で十分」でここまで来てしまったという方は少なくないと
思います。

しかし、ハード環境やアプリケーションやフォントのサポートの打ち切りなど、
従来の環境を続けることも、いよいよ困難になりつつあります。

Illustratorの解説書は数あれど、パワーユーザー向けの差分の解説書が少な
い状況をふまえ、短時間で、最新のIllustratorの状況にキャッチアップする
ためのセミナーです。Mac OS Xへの移行や、フォント環境の構築についてもご
紹介します。

日時:11月19日(土)17:00~19:00(開場 16:50)
会場:アップルストア銀座(東京都中央区銀座3-5-12)
<http://www.apple.com/jp/retail/ginza/>
講師:鷹野雅弘(株式会社スイッチ)
参加費:無料事前登録不要:座席数(96席)を超えると立ち見になります。
※9月24日に開催したセミナーの再演ですが、時間と内容を増量して開催しま
す。


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■編集後記(11/15)
・「誤記ブリぞろぞろ 印刷の常識・非常識」に書かれた最新の校正事情がと
ても興味深い。校正という仕事は、今まで以上に重要になり、より広い分野で
の校正が必要とされるようになったということだ。パソコンで文章が書かれる
ようになり、著者のうっかりミスや誤記の増加がいよいよ加速してきた。その
ため、従来の「引き合わせ校正」に加えて、字体の確認、組版ルールの確認、
「素読み」が必要になってきた。「素読み」とは、原稿を離れて校正刷りだけ
を読む作業である。原稿の不備・ミスを、著者の意図し表現したかったであろ
う内容に適合させるために、原稿の内容にも踏み込んでチェックする(これっ
て、ぜったい編集者の仕事であったはずだが)。ここで重要なことは、著者・
編集者の段階で見落された漢字変換ミスや客観的誤記の発見である。原稿を書
く人、原稿整理をする人に緊張感が欠けてきたからこういう事態になる。と、
人ごとのように言うわたしだが、毎日のメールマガジン制作では「原稿整理」
&「素読み」をしているわけだ。やっぱり、漢字変換のミスは多い。「またや
ってるわい」と思いながら直すが、それでも漏れ落ちは少なくない。発行済み
のメールマガジンを見て、わっ! ヤバい、と思うことは度々ある。わたしが
読んで分かる範囲も限られたもので、デジタルの技術的な内容はお手上げだ
(泣)。そして、この本には「文字の字体のいろいろ」「組版ルールの重要性」
についても詳しく書かれていて、非常に勉強になる。組版ルールなんていい加
減にしか知らないわたしであった。きちんとしたデジクリ書籍ができたのは向
井裕一さんのおかげである。勉強のやり直しの必要性を痛感した。 (柴田)

・通帳記帳に行ってきた。オンラインで出入りは見られるから不便はしていな
いが、未記帳件数が増えてきたので、合算記帳されてしまうんじゃないかと気
になってきたのだ。Web通帳にする方法だと、過去1年程しか見られないので通
常通帳を持ち続けている。自分の通帳数冊とデジクリの通帳を順に記帳専用機
に入れる。なかなか記帳が終わらない。半分済んだ頃、後ろに人が並んでいた
ので先に記帳してもらう。再度、通帳を機械に入れる。デジクリ本の振込口座
だ。延々と記帳していき、新しい通帳を自動発行して繰り越し。また後ろに人
が並ぶが、もう譲りたくても譲れない。後ろからの視線が痛い。(記帳専用機
を待つより)出金もできるATMに並んだ方が早いんじゃないかという声が聞こ
える。トータル15分ほどかかったか。謝ったけれど、顔がひきつってらしたわ。
今度はもう少し早めに記帳しに行こう……。        (hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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