[1890] 耐震強度偽装について騙る

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1890    2005/12/22.Thu.14:00発行
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      <ああ困ったものだ、今年が終わってしまう....>      

■笑わない魚[181] 
 耐震強度偽装について騙る
 永吉克之

■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[91] 
 制作仕事における仕様変更のことを考えてみた
 茂田カツノリ

■カラーマネージメント三角絞め…[35] 
 CIEカラーの話
 上原ゼンジ



■笑わない魚[181] 
耐震強度偽装について騙る

永吉克之
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●徹底究明を望む(カテゴリ/時事問題) / 2005-12-19 13:06:08

耐震強度偽装問題では、この組織的工作の頂点に立つ者にまで追及の輪を広げ、
ヤモリの尻尾切りで終ってしまうことのないようにしなければならない。責任
のなすりつけあいで割を食うことができるのは頂点にいる者だけで、尻尾とし
て切られた者たちは濡れ手で粟をつかむような思いをしなければならないので
ある。自分の手は汚さず、カネと安全の両方を手にするというジレンマにいる
者を許してはならない。

したがってこの際、尻尾にされそうな者たちは利害を忘れて一致談合し、真相
を洗いざらし話して、甘い汁粉を吸っておきながら口をぬぐって知らん顔をし
ている、ごくあまたの人間たちを裁きの庭へ誘致することに力を尽くすべきだ。

また行政は、国にも責任の一旦があることを認め、官による損害賠償への道筋
をつけ、新婚当時から虎視たんたんと狙っていたマイホーム作りの夢を奪われ
た被害者たちに等しく漁夫の利がもたらされるような策を弄してほしいものだ。

そしてなにかと不祥事の多い警察も、名誉返上のために、こんな時こそ馬脚を
あらわして、法の番人という本来の職権を濫用するべきだろう。だから、国会
での証人喚問が終って、その舌の根の乾かぬうちに関係者の家宅捜索に踏切っ
た日の丸親方の決断に対しては美辞麗句を惜しまない。

また今回の件で活躍したヒューザーとERIから、自民党森派がかつて政治献金
を受けていた事実もあり、これら企業と政界との粘着が取り沙汰されている折、
どんな微罪も青天白日の下にさらしてガス抜きを行ない、国民をこころゆくま
で満喫させることが必要である。

またこれには、日本の建設業界の体質も深く関係している。私自身もしばらく
この業界で食事をしていたので仕事を出す側ともらう側の力関係はよく知って
いる。立場の弱い下請けは、仕事をインスタントに回してもらえるかわりに、
どんな無理でも聞かなければならないという具合にイメージトレーニングされ
てしまっているのだ。

姉歯氏も、オウム真理教の修行者のように「教祖」からイメージトレーニング
されていたのかと思うと、憐憫の情を禁止することができない。いや、もちろ
ん姉歯氏の弁護をしようという気は滅相もない。どんな、やんごとなき事情が
あったにせよ、データ偽造がやむ負えなかったということにはならない。

また、姉歯氏に仕事を出していた木村建設の幹部は、希望通りにできなければ
「ほかにも会社はある」と言ったそうだが、これはこの業界ではよく使われる
格言で「もうお前のところには仕事はやらない」というのと同音異義なのだ。

ジャングルは違うが広告やWeb業界でも程度の差こそあれ似たような状況にあ
るのではなかろうか。「人手が必要だから仕事を頼む」「金銭をもらう見返り
に労働をする」という健全なフィフティーンフィフティーンの関係が巣食って
いる業界にならない限り、第二第三の姉歯氏が出馬することだろう。

●この記事へのコメント

・今回の事件は溶岩の一角にすぎないのではないでしょうか。 (ピナツボ)

・ともかく関係各省庁には、一刻も早くこの事件の尻拭いをして、官に対する
国民の不信感を腫らしてほしいものだ。          (栗ネックス)

・偽装に関わった会社の幹部はひとり残らず言語道断にするべきです。彼らを
言語道断にしておかなければ、苦し紛れにオウム真理教のように社名を変えて、
またぞろぞろ悪事にくちばしを突っ込むことになるでしょう。 (朝原症候)

・自民党がこれ以上の国会での証人喚問に消極的なのは、いとをかしいと思う。
先日の喚問では、事件の核心を鋭くつついた民主党議員の独り相撲で、自民党
が面目を失った形になったが、それだけが原因ではないような何かを感じる。
                              (琴押収)

・ひょっとして自分のマンションもドングリの背比べなのではないのかと考え
ると不安になって建築士に検査してもらったら、何の問題もなく、結局ただの
下司の勘ぐりだったということが判ってひと安心。     (ドンブリ子)

・国交省もいい加減にしろと噛みついたヒューザーの社長の福々しい態度や、
総研の所長の勝ち誇ったような素敵な笑いには腹がへった。  (黒龍江省)

・せっかく景気が僅かながら上向きになってきて、われわれ庶民にもそのシワ
寄せが来ることを期待していた時にこんな事件が起きちゃ遺憾ね。 (皺32)

・そう。このうえまた景気が交代したら、いっそう少子化に拍車を回すことに
なるかもね。ごく一部の連中のせいで、日本が栄枯盛衰しなきゃならないなん
て情ない話だ。                       (CAKE)

・そんなことより、老後ちゃんと年貢がもらえるかどうかが心配だ。(若人)

・今回の記事は単なる間違いさがしクイズではないのですか? (ホカロン)

・さて謝った日本語の使い方をしている部分は何か処あるでしょう。(永吉)

●この記事のTrackback Ping-URL
<http://blog.honkini_shinaide.ne.jp/detaramedakara.php/3db2d7e98db/27>

【ながよしかつゆき/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
05年最後であり、181回というキリのよさもあって、今回のコラムは、これま
で私が書いてきたなかで、最も中身のないコラムにしたつもりである。お楽し
みいただけたであろうか。

・無名芸人<http://blog.goo.ne.jp/nagayoshi_katz>
・EPIGONE <http://www2u.biglobe.ne.jp/%7Ework>
・固定観念打破講座<http://www.maxwald.co.jp>ブログのページに寄稿中。

▼お、珍しくタイムリーでリアルなテーマできたわいと思って、赤鉛筆をなめ
ながら(なんちゅう陳腐な表現だ)読み始めたが、手をいれられない、修正し
ようのない悪意あふれる文章であることにすぐ気が付いた。日本語をここまで
壊していいものか。よい子は絶対に読まないように、ってもう遅い。(柴田)

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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[91] 
制作仕事における仕様変更のことを考えてみた

茂田カツノリ
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ああ困ったものだ、今年が終わってしまう....。

僕はなんとなく今年の課題と思ってたことがなあんにも終わってなくて、ただ
日々追われていた状況で自己嫌悪してるわけで、当然のごとく年末年始は仕事
の遅れを取り戻すために使うことになるのだ。

まあ仕事自体は楽しいからいいんだけど。

●ドツボ案件に困らされてみる

どんな職業にも、それぞれ独特の苦労ポイントがある。たとえば歯医者では予
約時間に患者が来ないことがたぶん大きな悩みなんじゃと推測するし、飲食店
では閉店時間になってもなかなか帰らない客がいることが結構な悩みだろう。

で、僕はWeb制作会社とFileMaker DB開発会社にたずさわっているわけだが、
この二つの職種に共通して言える悩み、それは「当初計画した仕様どおり作っ
たら、お客さんがそこから修正をしてくる」ことだ。

データベース開発においては、さんざん客先担当者と仕様を詰め、これでよし
と開発・納品したら客先社内で横やりが入って、なんてことは本当によくある。
仕様変更なんだから追加料金ですよ、という部分は早めに、強めに言わないと
えらいことになる。

またWebデザインにおいても、ある程度デザインを作り込んだ段階で「ボタン
を追加してくれ」だの「メニューの階層構造を変えたい」などと言われること
がある。

これを防ぐために、もちろん事前に仕様をがっちり決めようと、設計書なりプ
ロトタイプなりラフデザインなりを作って、お客さんにハンコついてもらって
と確認をするわけだけれど、それでもやっぱり、お客さんによっては、「ええ
っ、この段階でその話ですかぃ!」というような修正をいわれてしまうことは
ある。

「この段階で修正じゃ追加費用ですよ」といっても、「ある程度完成形が見え
ないことには内容が把握できかったから」などと返され、そのやりとりがめん
どくさくなって、いいや文句言わず修正しちゃおう、となることが多いんじゃ
ないだろうか。

●代理店がはさまるともっと大変....その理由は....

この手の話は、自分とクライアントとが直接取引で仕事してるときには、そん
なに大きな問題にはならないことが多い。その逆に、下請けだったり代理店が
はさまってたりすると、とんでもない苦労をさせられることが多い。

特に、間にはさまる人間がWebなりデータベースなりの技術的なことへの理解
が浅い場合に、とんでもない事態を招くようだ。

こういう人たちの中には、お客さんから上がってきた要望をそのまま鵜呑みに
して制作側に伝えちゃう人がいる。要望の範囲によっては当然、当初計画の工
数をオーバーして追加料金ってことになるのに、そこは開発側にネジ込めばい
いとでも考えてるのだろうか。

こういう人たちは、お金の流れが世の中のすべて、と考えているフシが見受け
られる。だから、お金を払う発注側が偉くて、受注側はいくらクリエイティビ
ティを発揮しようが、原則として発注側に対し隷属的に従うものだ、という意
識があるように思えるのだ。

もちろん受託仕事だから、発注側の要望を実現するのが受注側の仕事だという
原則は肝に銘じておく必要はある。でも、だからといって発注側のわがままが
なんでも通るというわけではないし、作り手の主張をうまく反映させてこそい
い結果が得られるものだし、少なくとも「いい物を作りたい」というひとつの
ゴールに向かう上では、発注側も受注側も対等であるべきだ。

ということを書いていると、過去にいろいろ無茶言ってきた代理店担当者の顔
が浮かんできて、思い出し怒りしちゃうのだった(あ~、むかむか)。

●「金曜夜依頼→月曜朝まで」なんて仕事は断ろう

広告代理店がはさまるWeb仕事って、代理店の担当者がきっちりコンセプト作
ってくれて、こっちはWeb特有のことを思いっきり考えてればいいからラク、
っていう案件もある。

でも、その逆に代理店の人がお客さんの意向を掴み損ねて、かえって苦労させ
られることのほうが多い。Webデザイナーがしっかりとしたコンセプトを元に
設計したサイトデザインに口を出す代理店営業にブチ切れた経験を持つ人は多
いだろう。

あげくの果てに、夜になって発生した案件について「明日朝までに戻して」と
か、金曜の夜に発生した修正を「月曜朝までにやっといてくれればいいから」
とか、あるいは「締切直前は徹夜も当たり前」などと言い出す。

僕はこれをされると、原則「業務時間外なので対応致しません」と突っぱねる
ことにしている(もちろん状況によるが)。こっちにだって妻子もあれば友達
もいるし、趣味だってあるんだから。

不思議なのが、お客さんと直接取引してると、こういう業務時間外の無理矢理
作業というのはほとんど要求されることがないこと。お仕事っていうのはそん
な無茶なペースでは動いてなくて、実は間の担当者が溜め込んでたり、あるい
はお客さんにいい顔するために勝手に締め切り設定してるっていうのが実情だ
ったりするんじゃないだろうか。

だから、締め切りの設定が作業者の人間的生活を阻害するようなものだったら、
みんなしっかり断らねばならない。「僕はやりますよ」的に頑張っちゃうと、
同業者の収入に悪影響があるってことを意識すべきだ。

てなこと書いてみたけれど、みんなの意識はどうなんだろう。

●イベントのお知らせ

2006年一発めの[FileMaker Fun Night@Apple Store 銀座]は1月14日(土)
18時~19時です。FM-Tokyoでおなじみの竹内康二さんが担当します。たぶん新
しいMacが出てるころだと思いますので、それもあわせて銀座にぜひっ。

- 第6回:「テンプレートを拡張しよう」
<http://sevensdoor.splash.jp/fmi/xsl/events.xsl/>

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
Webプロデューサー/テクニカルライター。4歳の息子がワガママをいうたびに、
「僕のコピーが世に迷惑かけて申し訳ないっす」と思ってしまう40歳。第3子
も男の子確定したので、さらに世の中への迷惑は増えるのだった。

[1日だけ僕を売ります実験・詳細]
<http://www.dgcr.com/cgi-bin/backnumber/back.cgi?mode=right&year=2005&mont
h=12&day=1>
[Max_blog ―“インターネット拾いモノ”でも執筆中]
<http://www.maxwald.co.jp>

[mixi ―“永吉克之Fan☆Club”コミュニティ]
<http://mixi.jp/view_community.pl?id=94983>

[有限会社アモニータ(Web制作/プランニング/出版プロデュース)]
<http://www.amonita.com/>

[有限会社レクレアル(FileMakerソリューション開発)]
<http://www.recrear.jp/>

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■カラーマネージメント三角絞め…[35] 
CIEカラーの話

上原ゼンジ
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●CIERGBからCIEXYZへ

色を正確に伝えることは難しい。そこで色を定量的に表示すること、つまり
「表色」のための方法というのが色々と考案されてきた。その中でも長さで言
う「メートル法」に相当するような国際標準の表色システムが「CIEカラー」
であり、ICCのカラーマネージメントでは、「CIEXYZ」および「CIELAB」が基
本となっている。

たとえば、
X=0.4543、Y=0.2426、Z=0.0148
L=69、a=14、b=70
といった3つの数値の組み合わせによって、色を正確に表すことが出来るとい
うわけだ。

RGBだと何でまずいのかと言えば、赤、緑、青といった原色の組み合わせで色
を表すと言っても、その原色自体がどんな色なのかきちんと決まっていないと、
組み合わせで表現される色にも幅が出来てしまうからだ。そこでCIE(国際照
明委員会)ではまず、この原色をきちんと定義した「CIERGB」というのを考え
だした。

CIERGBでの原色の定義は以下の通り。
R 700nm
G 546nm
B 436nm

「nm」は「ナノメートル」と呼び、光の波長を表す単位だ。光はプリズムで分
解できるように、さまざまな波長成分から構成されている。その中から三つの
単色光(RとGとB)をピックアップし、これらの混合によって色を表現しよう
というのが、RGB表色系だ。

ただ、このCIERGBが普及しなかったのは、正の値だけで、可視光をすべて表現
することができなかったためだ。CIERGBが登場したのは1931年。まだ電卓もパ
ソコンもなかった時代なので、マイナスの値が出てくると計算が面倒だったの
だ。

そこで次に登場したのが「CIEXYZ」。これは、CIERGBを修正して、すべて正の
値で色が表現できるようにした。「XYZ」と言われても「何それー」という感
じだが、「R → X」「G → Y」「B → Z」という対応で考えれば少しは身近に
なるはずだ。つまりRGBのイトコのようなものと考えればいいだろう。

XYZのように3つの数値によって、3次元空間上で色を考えると理解がしやすい。
これが色空間(カラースペース)で、様々な色空間がある。ただ、つねに3次
元空間で表示するのはちょっと不便なので、「xy色度図」という平面で示す図
も考えられた。これは「X、Y、Z」から導き出された「x、y」という値により
色=色度を表す方法だ。

●エルスター・エースター・ビースター

1931年にCIEより勧告されたxy色度図だが問題もあった。それは色度図上での
距離と実際に感じる色の違いが均等ではなかったのだ。たとえば、ある二つの
色が色度図上では離れているが、実際にはそんなに違って見えないとか、色度
図上では同じ距離だけ離れているのに、実際には片方はすごく違って見えると
か、その違いにムラがあったわけだ。

そこで色度図上での距離が、知覚的な色の違い=色差と一致するような均等色
度図というものが考えられた。ただ、色度図には明度が含まれていないので、
明度を含んだ均等な表色系ということで均等色空間がさらに考えられた。さま
ざまな色空間が考案されたが、CIEでは1976年にL*a*b*色空間とL*u*v*色空間
を勧告した。

「L*a*b*」は「エルスター・エースター・ビースター」と読み、「CIELAB」と
も呼ぶ。ただし、「Lab」には2種類あり、単純に「Lab」と表記した場合には、
ハンターの提唱した「Hunter Lab」という別の色空間のことを指す。
またPhotoshopでの「Lab」は「CIELAB」のことを指す。

これら均等色空間上での直線距離は色差ΔE(デルタイー)で表される(L*a*b
*の色差はΔE*ab)。つまり色空間上で離れたているほど(ΔEの数値が大きい
ほど)、見た目の色も違うということだ。逆に言えばこのΔEが少ないほど色
が合っているということで、カラーマネージメントにおいては色差ΔEがなる
べく小さくなるように調整することが重要になってくる。

たとえば色にうるさい分野、アパレルや塗料等の工場では、製品の色を測定器
で測り、ΔEの許容量を決めて色の管理をすることにより、色のバラツキを抑
えているというわけだ。ただ印刷業界に限って言えば、まだ色差ΔEによる色
の管理が浸透しているとは言い難い状況だ。

「てやんでえ、デルタイーなんてものより、人間様の目ん玉が一番正確なんだ」
といった職人肌の人もいるので、なかなかカラーマネージメントの普及も難し
いのだが、この色差というものはそんなに目の敵にするようなものでもない。
濃度計、温度計、湿度計などの測定値とともに、管理の目安とすればいいだけ
の話だ。ただ、色差を目の敵にしている人にはそれなりの理由もあるのかもし
れない。以下、推測してみると……

◇測色器のキャリブレーションをきちんととっているか?
測定器がおかしければ、正確に色差も導かれない。

◇測定の仕方はオーケー?
測定の仕方にもコツがある。たとえば印刷物を測定する際、紙の裏側の色が透
けていないか? 繰り返し測定した場合の誤差は?

◇調整法が分からない
色の違いがあるのは分かっても、どう調整すればいいのか分からない。

◇本当に目が肥えている
厳密に色を追い込んでいけば、色差式E*abの欠点が見えてくる可能性もある。
E*abは1976年に勧告されたものだが、その後欠点を補正した色差式も出ている。
E*94(CIE1994)や E*2000(CIE2000)だ。もしもE*abに不満がある場合は利用し
てみる価値はある。高度なカラーマネージメントを実現したい場合の色差式だ。

【うえはらぜんじ】zenji@maminka.com
写真撮影からデザインまでを生業とする。JPCカラーマネージメント委員会副
委員長。MD研究会所属。「デジタルフォトグラフィー─エキスパートのPhotos
hopテクニック」(オライリー・ジャパン刊)監修

<応募受付中のプレゼント>
Web Designing 2006年1月号 本誌1888号(12/25締切)

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■編集後記(12/22)

・デジクリは12月23日(金)から2006年1月9日(月)までお休みです。

・デジクリの2005年は今日でおしまい。今年の出来事を並べようと思ったが、
イベントやら出版やらけっこういろいろあって、順位をつけるのもなんだし、
漏れていることがあったらまずいし、それなら超私的なほうに振ればいいやっ
てことで。やっぱり、風邪に始まる体調崩しの約1か月というのがつらかった。
夕方になってもビールを飲む気にさえならず、ほとんどごろごろして過ごした。
そのあと風邪を3回ひいた。それから、腰をいわしてしもたが、かろうじて回
復。久しぶりの健康診断、血圧がやや高い以外は正常。「スカパー!」の番組
に出演、インタビューに応じる、受信できないので見なかったが、知り合いの
中では好評。就職情報誌「Job Click」にインタビューされ、写真も大きく出
たが、その後とくに変化はない。中学校の同窓会を、事務局長としてほとんど
ひとりで運営した。やっぱりこういう催しは幹事のほうがおもしろい。今年の
気に入り本は「失踪日記」(文化庁メディア芸術祭マンガ部門で大賞を受賞!)
「デスノート」「水滸伝」「マンガ嫌韓流」「カイジ」ああ、みんなマンガだ。
孫その2(男)の誕生。孫その1(女)とともに、たいていはわが家に来ている
ので、また久しぶりに赤ん坊の世話をする。娘一家と妻は全員がO型、娘のダ
ンナの家も全員O型、血液型性格判断などばかにしているのだが、いちおう孤
立無援のA型のわたしである。去年と同様、今年は本当に早く過ぎ去ってしま
った。ご愛読ありがとうございました。2006年もデジタルクリエイターズをよ
ろしくお願いいたします。1月10日にお会いしましょう。     (柴田)

・私と同じく、塊魂のためだけにPSPゲットのNさん、メールありがとうござい
ます。優しい旦那様ですね。ステキソングが胎教だ~!/昨夜は西日本は大荒
れでした。さきほどから雪も降りはじめました。今日は東日本が荒れるのでし
ょうか。メールのお返事が遅れていてすみません。この冬は10年ぶりの寒冬に
なるそうです。暖かくしてお過ごしください。風邪などひかれませぬよう。年
末年始の予定は決まりましたでしょうか? 私は相変わらず宿題山積みです。
ですが、遊ぶ時間も作って楽しみたいと思っています。今年一年ありがとうご
ざいました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。   (hammer.mule)

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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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