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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1900 2006/01/23.Mon.14:00発行
http://www.dgcr.com/ 1998/04/13創刊 前号の発行部数 18148部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで mailto:info@dgcr.com
登録・解除・変更・FAQはこちら http://www.dgcr.com/regist/index.html
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<生き残るサービス、死にゆくサービス>
■KNNエンパワーメントコラム
ライブドア事件に見られる「堅いメディア」と「柔らかいメディア」の
ロングテール
神田敏晶
■クリエイター手抜きプロジェクト[74]Photoshop CS編
複数の画像/PDFを1ファイルにまとめる
古籏一浩
■セミナー案内
JPC「PAGE2006」併設 ジョイントイベント
【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1900 2006/01/23.Mon.14:00発行
http://www.dgcr.com/ 1998/04/13創刊 前号の発行部数 18148部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで mailto:info@dgcr.com
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<生き残るサービス、死にゆくサービス>
■KNNエンパワーメントコラム
ライブドア事件に見られる「堅いメディア」と「柔らかいメディア」の
ロングテール
神田敏晶
■クリエイター手抜きプロジェクト[74]Photoshop CS編
複数の画像/PDFを1ファイルにまとめる
古籏一浩
■セミナー案内
JPC「PAGE2006」併設 ジョイントイベント
■KNNエンパワーメントコラム
ライブドア事件に見られる「堅いメディア」と「柔らかいメディア」のロング
テール
神田敏晶
───────────────────────────────────
KNN神田です。
「ライブドア事件」「ライブドアショック」と日本のメディアは非常に大きく
揺れている。「ライブドア事件」なるタイトルは、まだ事件なのかどうかの調
査中であるから、「ライブドア疑惑」が正解だ。また、「ライブドアショック」
の方は、個人ディーラーの売買過多にシステム側が耐え切れなかったというシ
ステムの問題である。
「デジモノに埋もれる日々」さんに
<http://c-kom.homeip.net/review/blog/archives/2004/11/post_132.html>
というコラムがあり、「堅いメディア、柔かいメディア」の説明がなされてい
る。
「堅いメディア」とは、現在のメインストリームであるマスメディアを表現し
ている。正確で信頼できる情報を送るメディアであり、今までの「メディア」
とは「堅いメディア」のことだけを指していた。しかし、現在のメディアには、
対極的に「柔かいメディア」が登場している。
Blogや2ちゃんねる、コミュニティでの噂話レベルのような、ニュースのソー
スとしては不適切な場合があっても、「柔らかいメディア」も時と場合によっ
ては、十分な情報ソースとして利用できる場合がある。「柔らかいメディア」
は、情報の精査をおこない裏トリをしている「堅いメディア」との間に時間差
や距離感があるために、むしろ事実のかけらや要素を発見できる場合があるの
ではないだろうか。
タイムリーで噂レベルの「柔らかいメディア」とマスメディアの属する「堅い
メディア」。双方の情報を読み取れる。メディアリテラシーが重要な時期に至
っているのではないだろうか。
話題のホリエモンのLivedoor社長日記
<http://blog.livedoor.jp/takapon_ceo/>
のコメントは公開されていても、決して「堅いメディア」側で紹介されること
はない。これだけホリエモンの報道がなされているにもかかわらず、本人が書
いているブログが紹介されていないことを報じていないのは、公正といえるの
だろうか? どの「堅いメディア」群は、ホリエモンの凋落論調でいっぱいだ。
さらに、自民党バッシングのネタにしている場面もよく見る。
「なぜかテレビ朝日のサンデープロジェクトの人が、私の携帯電話番号をどこ
からか入手してきて、突然、10回以上もテレビに電話で生出演しろと(放送で
告知しているからと)半ば脅迫めいた電話をかけてきました・・・・。マスコ
ミって何でもありなんですね・・・。いちいち反論するのも困るくらい捏造記
事も相変わらず多いですし・・・。疑いをかけられている(と明確にわかる強
制捜査時の捜査令状、これはもらえないしコピーもとらせてもらえないので内
容は100%覚えていませんが)件につきましては私は身に覚えがないですし、
報道されている件は誰がどこでどう調べたのかもわからないような代物ですの
で、なんともコメントのしようがありません。現状はこんな状態です。
(1月22日)」
とコメントをしている。また、ライバルであり、盟友であるサイバーエージェ
ントの藤田晋社長(http://shibuya.ameblo.jp/)は、「何かあるといつもコ
メントを求められるのですが、何もありません。友人として心配ですが…」と
だけ語っている。
そういえば、ボクのところにまでホリエモンの携帯番号を知りたいという電話
が来るし、オンザエッヂ時代に、最初の買収案件であった「パイナップルサー
バーサービス」の事情や宮内取締役の当時の対応を質問されるが、あいにく、
ボクはこの時、エッヂからの買収に反対しており、すでにこの会社の役員を後
にしていたので、宮内さんとのミーティングは数回参加しただけだ。
なので、買収に関しての最終の結果は知らない。しかし、買収される際の評価
額をできるだけ高めておきたいというようなキャンペーンは、企業活動として
当然、展開していたし、エッヂ(現ライブドア)の買収方針がキャッシュなの
か株式等価交換なのか、株券売買のロックアウト期間などによって、大きく買
収時の額面は変化していく。
このような「柔らかいメディア」を活用して、このような事情も伝えられるか
ら、「堅いメディア」のステレオタイプな表現とは、多少違和感があって当然
だろう。
1994年モルガンスタンレーによるメディアレポートによると、
<http://www.morganstanley.com/institutional/techresearch/pdfs/dw_syndi
cation1004.pdf>
「ブロードキャスト」「ナロウキャスト」「ウルトラナロウキャスト」が説明
されている。100万人以上のリーチを誇る「堅いメディア」としての「ブロー
ドキャスト」と1,000人レベル以下の「ウルトラナロウキャスト」という「柔
らかいメディア」が、まさにロングテールの図を描いているのだ。
「メディアのロングテール」においても、今までの電波マス媒体から、ネット
を活用した「長いしっぽ側メディア」の方が、ブームにかかわらず、時間をか
けてより深く論議を重ねることができるので、価値はこれから上がってくるの
ではないだろうか。
米国のテクノラティの調査でも有名Blogのいくつかが「ブロードキャスト」
「ナロウキャスト」の部分にまで進化しているが、反対にSNSのような、ロン
グテールの「しっぽのしっぽ」のような友達コミュニティメディアのほうが、
リアルな関係者の解説が読めるので、テレビを見ているよりも、真実味がある
ように感じるのはボクだけであろうか?
■1月30日(月)KNN Nightのお知らせ!
【タイトル】Web2.0時代のメディアサービスレイヤーを徹底検証!
【概要】
Web2.0の概念で、生き残るサービス、死にゆくサービスを具体的な事例とコン
セプト・チャートで解説するセミナーです! これからのネットサービスに必
要な要素を解説いたします。
【日時】1月30日(月)19:30~21:00
【場所】東京・渋谷 dotBAR(参加者に場所をご案内いたします)
【費用】5,000円
【申込み】info@knn.comあてに、サブジェクトに「Web2.0時代セミナー参加」
と明記し、会社名、お名前、メールアドレス、参加人数をお知らせください。
追って、会場のご案内をいたします。
※「KNN Night」はITトレンドをビデオジャーナリスト神田敏晶が、わかりや
すく、独自の解釈で、明日仕事ですぐ使えるカタチにして情報提供するインフ
ォテイメント型のセミナーです。
KandaNewsNetwork,Inc. <http://www.knn.com/>
podcast <http://knnpodcast.seesaa.net/>
SOCIAL NETWORKING.BAR <http://snbar.ameblo.jp/>
podcast <http://easy.dedio.jp/home/dotbar/>
CEO Toshi Kanda
<http://mixi.jp/show_friend.pl?id=550>
#617-10-18,Maruyamacho,Shibuyaku,Tokyo,150-0044
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■クリエイター手抜きプロジェクト[74]Photoshop CS編
複数の画像/PDFを1ファイルにまとめる
古籏一浩
───────────────────────────────────
複数の画像ファイルを1ファイルにまとめたい場合があります。商品の画像を
たくさん読み込ませておいて、後で位置の設定を手作業で行うような場合です。
以下のスクリプトは指定されたフォルダ内にあるJPEG形式の画像データを全部
読み込み、画像ごとに別レイヤーに設定するものです。実行前には、あらかじ
め土台となるドキュメントを開いておく必要があります。
folderObj = Folder.selectDialog("フォルダを選択してください");
fileList = folderObj.getFiles("*.jpg");
for (i=0; i
{
fileObj = new File(fileList[i]);
open(fileObj);
activeDocument.selection.selectAll();
activeDocument.selection.copy();
activeDocument.close(SaveOptions.DONOTSAVECHANGES);
activeDocument.paste();
}
JPEGでなくGIFにしたい場合にはfileList = folderObj.getFiles("*.jpg");
を
fileList = folderObj.getFiles("*.gif");
にします。Photoshopデータ、すなわち.PSDの場合は
fileList = folderObj.getFiles("*.psd");
とします。画像の形式を問わずに読み込ませたい場合は以下のように()の中に
何も指定しないようにします。
fileList = folderObj.getFiles();
ただ、画像形式によっては確認のダイアログがなどが出るので、逐次確認作業
が必要になる場合があります。
単純な画像ファイルでなく、PDF内のページを、個別にレイヤーにすることも
できます。以下のスクリプトは開始ページと終了ページを入力すると、その間
のページをレイヤーとして、ひとつのドキュメントにするものです。
fileObj = File.openDialog("PDFを選択してください");
pdfOpt = new PDFOpenOptions();
pdfOpt.antiAlias = true;
pdfOpt.constrainProportions = false;
pdfOpt.width = 600;
pdfOpt.height = 800;
pdfOpt.mode = OpenDocumentMode.RGB;
pdfOpt.resolution = 72;
sPage = parseInt(prompt("開始ページ",1));
ePage = parseInt(prompt("終了ページ",4));for (i=sPage; i<=ePage; i++)
{
pdfOpt.page = i;
open(fileObj,pdfOpt);
activeDocument.selection.selectAll();
activeDocument.selection.copy();
activeDocument.close(SaveOptions.DONOTSAVECHANGES);
activeDocument.paste();
}
一番上に最後のページが表示されるのではなく一番上のレイヤーが最初のペー
ジになるようにするには
for (i=sPage; i<=ePage; i++)
を
for (i=ePage; i>=sPage; i--)
に変更してください。解像度を300にしたい場合はpdfOpt.resolution = 72;
を
pdfOpt.resolution = 300;
にしてください。横幅と縦幅を変更したい場合は以下の2行の数値を変えてく
ださい。
pdfOpt.width = 600;
pdfOpt.height = 800;
【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp <http://www.openspc2.org/>
ちなみに使用頻度の低そうな(?)ImageReadyを使えば、一括して画像ファイル
やムービーファイルを連番で読み込み1ファイルにまとめることができます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■セミナー案内
「PAGE2006」併設【JPC特別セミナー】
<http://www.jpc.gr.jp/>
───────────────────────────────────
日時:年2月3日(金)10:00~12:30
会場:サンシャイン文化会館7F会議室[704/705号]
定員:120名
入場料:無料
申込み方法:サイトから
プログラム
10:00~10:50/JPCカラーマネジメント委員会定例セミナー
テーマ:モニターの近未来
講演者:三菱電機株式会社 杉浦博明氏
10:55~12:30/JPC特別イベント・パネルディスカッション
テーマ:OpenTypeのフォント(ホント)のバトル
OS XとOpenType文字表現は飛躍的に拡張されたのか?
OS XにヒラギノOpenTypeがバンドルされ、アドビ製品にも小塚ファミリーがバ
ンドル。モリサワ「パスポート」もリリース。そしてOS Xサーバ用のネットワ
ークフォントも。サーバにインストールするだけで全てのマシンで書体の豊富
さを簡単に 共有できる時代になった。また多くのフォントデザイナーによる
差別化された書体も増えてきた。デザイナー、フォントデザイナー、フォント
ベンダーなどの方々をお招 きし、文字表現の可能性と今後について討論する。
<ゲストパネラー>
菊池美範氏(株式会社エイアール)
成澤正信氏(有限会社エムズスタジオ)
姫井晃氏(株式会社モリサワ)
<JPC各委員会>
カラーマネジメント委員会副委員長 清藤信一氏(株式会社リック)
ウェブ・パブリッシング委員会委員長 渡辺泰氏(メディアプローブ株式会社)
PDF委員会委員長 赤羽紀久生氏(株式会社グラファイン)
プリントオンデマンド委員会副委員長 宮本泰夫氏(有限会社バリューマシー
ン)
OS X委員会副委員長 冨山詩曜氏
<モデレーター>
JPC理事長 猪股裕一氏(多摩美術大学教授)
※その他交渉中
【PAGE2006】概要
テーマ:「メディアを活かす ビジネスコーディネーション」
会期:2月1日(水)~3日(金)10:00~17:00(最終日は16:00まで)
会場:サンシャインシティコンベンションセンターTOKYO
主催:社団法人日本印刷技術協会
<http://www.jagat.or.jp/page/>
<応募受付中のプレゼント>
Web Designing 2006年2月号 本誌1897号(1/25締切)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(1/23)
・気がつけば「1900号」!!
・土曜日は一日中雪が降っていた。夜になってやんだが、東京で9センチ、さ
いたま市で13センチ、ここ数年では最大の積雪量だという。車の通行量の多い
道路に雪はなかったが、歩道はけっこう積もっていて、夜の犬の散歩のときは、
長靴でなくては歩けなかった。昨日はみごとに晴れ上がったが、やはり主要道
路以外は凍結した雪がたくさん残っていた。朝一番でスーパーに水汲みに行っ
た帰り、慎重に雪と氷を避けて自転車を走らせていたが、道路上の凍った部分
ですべってあっという間に転倒した。両手をパッとついて、われながらきれい
な転び方と自画自賛したが、道路中央部に向かって倒れたので、もし自動車が
走っていたらとんでもないことになっていたはずだ。今年はラッキーな年なの
かも。道路についた掌は手袋をしていたからけがはしないが、しばらく痛かっ
た。体はほかになんの異常もない。だが、この突然の異常な運動のせいか、夕
方になって腰が痛み始めた。以前と同じように、腰がまっすぐ伸びない症状だ。
夜の犬の散歩の時も、始めは少しつらかったがしばらくしたらなんとか楽に歩
けた。この前は脂汗が流れたくらい苦痛だったことを思えば、軽い症状だが、
油断は禁物だ。今日は椅子に座って仕事しているぶんにはなんでもないが、立
ち上がるとちょっと腰が曲がって、まるでじいさんだ。って、じいさんだよ、
わたしは! (柴田)
・約10年前に行ったお寺を再訪する。記念館が綺麗になっていたり、ピカピカ
の石柱がたくさん立っていたりして風情がなくなっていた。お線香売りもシス
テマチック。記念館で入場券を買うと、受付のおばあさんが「(大きな書類鞄
を)良かったら預かりましょうか?」と。お言葉に甘えてお願いする。他のお
客さんには言わなかったし、荷札や預かるための棚のないところなので、おば
あさんの好意だと知り、幸せな気分になる。見回った後、荷物を引き取りに行
ったら、別館も見るならまだ預かると言われ、またまたお願いする。別館には
他のお客さんはいなくて静か。検札のおじさんに「一人ですか?」と聞かれる。
頭の中に?マークを浮かべながら「はい」と答えたら、おじさんは私の後ろの
閉まった自動ドアの方を見るので、ぎょっとして「後ろに誰かいます?」と聞
いてしまった。おじさんは慌てて「彼氏と一緒かと思って」と。聞くとあまり
女の客は来ないらしい。「寒くないですか?」とストーブの温度調整をしてく
れたので恐縮する。再度荷物を引き取りに行ったら、おばあさんが笑顔で送り
出してくれた。 (hammer.mule)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
発行 デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>
編集長 柴田忠男
デスク 濱村和恵
アソシエーツ 神田敏晶
リニューアル 8月サンタ
アシスト 鴨田麻衣子
情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
登録・解除・変更・FAQはこちら <http://www.dgcr.com/regist/index.html>
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★等幅フォントでご覧ください。
★【日刊デジタルクリエイターズ】は無料です。
お友達にも是非お奨め下さい (^_^)/
★日刊デジクリは、まぐまぐ<http://mag2.com/>、
E-Magazine<http://emaga.com/>、カプライト<http://kapu.biglobe.ne.jp/>、
Ransta<http://ransta.jp/>、melma!<http://www.melma.com/>、
めろんぱん<http://www.melonpan.net/>、MAGBee<http://magbee.ad-j.com/>、
のシステムを利用して配信しています。配信システムの都合上、お届け時刻が
遅くなることがあります。ご了承下さい。
★姉妹誌「写真を楽しむ生活」もよろしく! <http://dgcr.com/photo/>
Copyright(C), 1998-2006 デジタルクリエイターズ
許可なく転載することを禁じます。
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ライブドア事件に見られる「堅いメディア」と「柔らかいメディア」のロング
テール
神田敏晶
───────────────────────────────────
KNN神田です。
「ライブドア事件」「ライブドアショック」と日本のメディアは非常に大きく
揺れている。「ライブドア事件」なるタイトルは、まだ事件なのかどうかの調
査中であるから、「ライブドア疑惑」が正解だ。また、「ライブドアショック」
の方は、個人ディーラーの売買過多にシステム側が耐え切れなかったというシ
ステムの問題である。
「デジモノに埋もれる日々」さんに
<http://c-kom.homeip.net/review/blog/archives/2004/11/post_132.html>
というコラムがあり、「堅いメディア、柔かいメディア」の説明がなされてい
る。
「堅いメディア」とは、現在のメインストリームであるマスメディアを表現し
ている。正確で信頼できる情報を送るメディアであり、今までの「メディア」
とは「堅いメディア」のことだけを指していた。しかし、現在のメディアには、
対極的に「柔かいメディア」が登場している。
Blogや2ちゃんねる、コミュニティでの噂話レベルのような、ニュースのソー
スとしては不適切な場合があっても、「柔らかいメディア」も時と場合によっ
ては、十分な情報ソースとして利用できる場合がある。「柔らかいメディア」
は、情報の精査をおこない裏トリをしている「堅いメディア」との間に時間差
や距離感があるために、むしろ事実のかけらや要素を発見できる場合があるの
ではないだろうか。
タイムリーで噂レベルの「柔らかいメディア」とマスメディアの属する「堅い
メディア」。双方の情報を読み取れる。メディアリテラシーが重要な時期に至
っているのではないだろうか。
話題のホリエモンのLivedoor社長日記
<http://blog.livedoor.jp/takapon_ceo/>
のコメントは公開されていても、決して「堅いメディア」側で紹介されること
はない。これだけホリエモンの報道がなされているにもかかわらず、本人が書
いているブログが紹介されていないことを報じていないのは、公正といえるの
だろうか? どの「堅いメディア」群は、ホリエモンの凋落論調でいっぱいだ。
さらに、自民党バッシングのネタにしている場面もよく見る。
「なぜかテレビ朝日のサンデープロジェクトの人が、私の携帯電話番号をどこ
からか入手してきて、突然、10回以上もテレビに電話で生出演しろと(放送で
告知しているからと)半ば脅迫めいた電話をかけてきました・・・・。マスコ
ミって何でもありなんですね・・・。いちいち反論するのも困るくらい捏造記
事も相変わらず多いですし・・・。疑いをかけられている(と明確にわかる強
制捜査時の捜査令状、これはもらえないしコピーもとらせてもらえないので内
容は100%覚えていませんが)件につきましては私は身に覚えがないですし、
報道されている件は誰がどこでどう調べたのかもわからないような代物ですの
で、なんともコメントのしようがありません。現状はこんな状態です。
(1月22日)」
とコメントをしている。また、ライバルであり、盟友であるサイバーエージェ
ントの藤田晋社長(http://shibuya.ameblo.jp/)は、「何かあるといつもコ
メントを求められるのですが、何もありません。友人として心配ですが…」と
だけ語っている。
そういえば、ボクのところにまでホリエモンの携帯番号を知りたいという電話
が来るし、オンザエッヂ時代に、最初の買収案件であった「パイナップルサー
バーサービス」の事情や宮内取締役の当時の対応を質問されるが、あいにく、
ボクはこの時、エッヂからの買収に反対しており、すでにこの会社の役員を後
にしていたので、宮内さんとのミーティングは数回参加しただけだ。
なので、買収に関しての最終の結果は知らない。しかし、買収される際の評価
額をできるだけ高めておきたいというようなキャンペーンは、企業活動として
当然、展開していたし、エッヂ(現ライブドア)の買収方針がキャッシュなの
か株式等価交換なのか、株券売買のロックアウト期間などによって、大きく買
収時の額面は変化していく。
このような「柔らかいメディア」を活用して、このような事情も伝えられるか
ら、「堅いメディア」のステレオタイプな表現とは、多少違和感があって当然
だろう。
1994年モルガンスタンレーによるメディアレポートによると、
<http://www.morganstanley.com/institutional/techresearch/pdfs/dw_syndi
cation1004.pdf>
「ブロードキャスト」「ナロウキャスト」「ウルトラナロウキャスト」が説明
されている。100万人以上のリーチを誇る「堅いメディア」としての「ブロー
ドキャスト」と1,000人レベル以下の「ウルトラナロウキャスト」という「柔
らかいメディア」が、まさにロングテールの図を描いているのだ。
「メディアのロングテール」においても、今までの電波マス媒体から、ネット
を活用した「長いしっぽ側メディア」の方が、ブームにかかわらず、時間をか
けてより深く論議を重ねることができるので、価値はこれから上がってくるの
ではないだろうか。
米国のテクノラティの調査でも有名Blogのいくつかが「ブロードキャスト」
「ナロウキャスト」の部分にまで進化しているが、反対にSNSのような、ロン
グテールの「しっぽのしっぽ」のような友達コミュニティメディアのほうが、
リアルな関係者の解説が読めるので、テレビを見ているよりも、真実味がある
ように感じるのはボクだけであろうか?
■1月30日(月)KNN Nightのお知らせ!
【タイトル】Web2.0時代のメディアサービスレイヤーを徹底検証!
【概要】
Web2.0の概念で、生き残るサービス、死にゆくサービスを具体的な事例とコン
セプト・チャートで解説するセミナーです! これからのネットサービスに必
要な要素を解説いたします。
【日時】1月30日(月)19:30~21:00
【場所】東京・渋谷 dotBAR(参加者に場所をご案内いたします)
【費用】5,000円
【申込み】info@knn.comあてに、サブジェクトに「Web2.0時代セミナー参加」
と明記し、会社名、お名前、メールアドレス、参加人数をお知らせください。
追って、会場のご案内をいたします。
※「KNN Night」はITトレンドをビデオジャーナリスト神田敏晶が、わかりや
すく、独自の解釈で、明日仕事ですぐ使えるカタチにして情報提供するインフ
ォテイメント型のセミナーです。
KandaNewsNetwork,Inc. <http://www.knn.com/>
podcast <http://knnpodcast.seesaa.net/>
SOCIAL NETWORKING.BAR <http://snbar.ameblo.jp/>
podcast <http://easy.dedio.jp/home/dotbar/>
CEO Toshi Kanda
<http://mixi.jp/show_friend.pl?id=550>
#617-10-18,Maruyamacho,Shibuyaku,Tokyo,150-0044
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226
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■クリエイター手抜きプロジェクト[74]Photoshop CS編
複数の画像/PDFを1ファイルにまとめる
古籏一浩
───────────────────────────────────
複数の画像ファイルを1ファイルにまとめたい場合があります。商品の画像を
たくさん読み込ませておいて、後で位置の設定を手作業で行うような場合です。
以下のスクリプトは指定されたフォルダ内にあるJPEG形式の画像データを全部
読み込み、画像ごとに別レイヤーに設定するものです。実行前には、あらかじ
め土台となるドキュメントを開いておく必要があります。
folderObj = Folder.selectDialog("フォルダを選択してください");
fileList = folderObj.getFiles("*.jpg");
for (i=0; i
fileObj = new File(fileList[i]);
open(fileObj);
activeDocument.selection.selectAll();
activeDocument.selection.copy();
activeDocument.close(SaveOptions.DONOTSAVECHANGES);
activeDocument.paste();
}
JPEGでなくGIFにしたい場合にはfileList = folderObj.getFiles("*.jpg");
を
fileList = folderObj.getFiles("*.gif");
にします。Photoshopデータ、すなわち.PSDの場合は
fileList = folderObj.getFiles("*.psd");
とします。画像の形式を問わずに読み込ませたい場合は以下のように()の中に
何も指定しないようにします。
fileList = folderObj.getFiles();
ただ、画像形式によっては確認のダイアログがなどが出るので、逐次確認作業
が必要になる場合があります。
単純な画像ファイルでなく、PDF内のページを、個別にレイヤーにすることも
できます。以下のスクリプトは開始ページと終了ページを入力すると、その間
のページをレイヤーとして、ひとつのドキュメントにするものです。
fileObj = File.openDialog("PDFを選択してください");
pdfOpt = new PDFOpenOptions();
pdfOpt.antiAlias = true;
pdfOpt.constrainProportions = false;
pdfOpt.width = 600;
pdfOpt.height = 800;
pdfOpt.mode = OpenDocumentMode.RGB;
pdfOpt.resolution = 72;
sPage = parseInt(prompt("開始ページ",1));
ePage = parseInt(prompt("終了ページ",4));for (i=sPage; i<=ePage; i++)
{
pdfOpt.page = i;
open(fileObj,pdfOpt);
activeDocument.selection.selectAll();
activeDocument.selection.copy();
activeDocument.close(SaveOptions.DONOTSAVECHANGES);
activeDocument.paste();
}
一番上に最後のページが表示されるのではなく一番上のレイヤーが最初のペー
ジになるようにするには
for (i=sPage; i<=ePage; i++)
を
for (i=ePage; i>=sPage; i--)
に変更してください。解像度を300にしたい場合はpdfOpt.resolution = 72;
を
pdfOpt.resolution = 300;
にしてください。横幅と縦幅を変更したい場合は以下の2行の数値を変えてく
ださい。
pdfOpt.width = 600;
pdfOpt.height = 800;
【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp <http://www.openspc2.org/>
ちなみに使用頻度の低そうな(?)ImageReadyを使えば、一括して画像ファイル
やムービーファイルを連番で読み込み1ファイルにまとめることができます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■セミナー案内
「PAGE2006」併設【JPC特別セミナー】
<http://www.jpc.gr.jp/>
───────────────────────────────────
日時:年2月3日(金)10:00~12:30
会場:サンシャイン文化会館7F会議室[704/705号]
定員:120名
入場料:無料
申込み方法:サイトから
プログラム
10:00~10:50/JPCカラーマネジメント委員会定例セミナー
テーマ:モニターの近未来
講演者:三菱電機株式会社 杉浦博明氏
10:55~12:30/JPC特別イベント・パネルディスカッション
テーマ:OpenTypeのフォント(ホント)のバトル
OS XとOpenType文字表現は飛躍的に拡張されたのか?
OS XにヒラギノOpenTypeがバンドルされ、アドビ製品にも小塚ファミリーがバ
ンドル。モリサワ「パスポート」もリリース。そしてOS Xサーバ用のネットワ
ークフォントも。サーバにインストールするだけで全てのマシンで書体の豊富
さを簡単に 共有できる時代になった。また多くのフォントデザイナーによる
差別化された書体も増えてきた。デザイナー、フォントデザイナー、フォント
ベンダーなどの方々をお招 きし、文字表現の可能性と今後について討論する。
<ゲストパネラー>
菊池美範氏(株式会社エイアール)
成澤正信氏(有限会社エムズスタジオ)
姫井晃氏(株式会社モリサワ)
<JPC各委員会>
カラーマネジメント委員会副委員長 清藤信一氏(株式会社リック)
ウェブ・パブリッシング委員会委員長 渡辺泰氏(メディアプローブ株式会社)
PDF委員会委員長 赤羽紀久生氏(株式会社グラファイン)
プリントオンデマンド委員会副委員長 宮本泰夫氏(有限会社バリューマシー
ン)
OS X委員会副委員長 冨山詩曜氏
<モデレーター>
JPC理事長 猪股裕一氏(多摩美術大学教授)
※その他交渉中
【PAGE2006】概要
テーマ:「メディアを活かす ビジネスコーディネーション」
会期:2月1日(水)~3日(金)10:00~17:00(最終日は16:00まで)
会場:サンシャインシティコンベンションセンターTOKYO
主催:社団法人日本印刷技術協会
<http://www.jagat.or.jp/page/>
<応募受付中のプレゼント>
Web Designing 2006年2月号 本誌1897号(1/25締切)
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■編集後記(1/23)
・気がつけば「1900号」!!
・土曜日は一日中雪が降っていた。夜になってやんだが、東京で9センチ、さ
いたま市で13センチ、ここ数年では最大の積雪量だという。車の通行量の多い
道路に雪はなかったが、歩道はけっこう積もっていて、夜の犬の散歩のときは、
長靴でなくては歩けなかった。昨日はみごとに晴れ上がったが、やはり主要道
路以外は凍結した雪がたくさん残っていた。朝一番でスーパーに水汲みに行っ
た帰り、慎重に雪と氷を避けて自転車を走らせていたが、道路上の凍った部分
ですべってあっという間に転倒した。両手をパッとついて、われながらきれい
な転び方と自画自賛したが、道路中央部に向かって倒れたので、もし自動車が
走っていたらとんでもないことになっていたはずだ。今年はラッキーな年なの
かも。道路についた掌は手袋をしていたからけがはしないが、しばらく痛かっ
た。体はほかになんの異常もない。だが、この突然の異常な運動のせいか、夕
方になって腰が痛み始めた。以前と同じように、腰がまっすぐ伸びない症状だ。
夜の犬の散歩の時も、始めは少しつらかったがしばらくしたらなんとか楽に歩
けた。この前は脂汗が流れたくらい苦痛だったことを思えば、軽い症状だが、
油断は禁物だ。今日は椅子に座って仕事しているぶんにはなんでもないが、立
ち上がるとちょっと腰が曲がって、まるでじいさんだ。って、じいさんだよ、
わたしは! (柴田)
・約10年前に行ったお寺を再訪する。記念館が綺麗になっていたり、ピカピカ
の石柱がたくさん立っていたりして風情がなくなっていた。お線香売りもシス
テマチック。記念館で入場券を買うと、受付のおばあさんが「(大きな書類鞄
を)良かったら預かりましょうか?」と。お言葉に甘えてお願いする。他のお
客さんには言わなかったし、荷札や預かるための棚のないところなので、おば
あさんの好意だと知り、幸せな気分になる。見回った後、荷物を引き取りに行
ったら、別館も見るならまだ預かると言われ、またまたお願いする。別館には
他のお客さんはいなくて静か。検札のおじさんに「一人ですか?」と聞かれる。
頭の中に?マークを浮かべながら「はい」と答えたら、おじさんは私の後ろの
閉まった自動ドアの方を見るので、ぎょっとして「後ろに誰かいます?」と聞
いてしまった。おじさんは慌てて「彼氏と一緒かと思って」と。聞くとあまり
女の客は来ないらしい。「寒くないですか?」とストーブの温度調整をしてく
れたので恐縮する。再度荷物を引き取りに行ったら、おばあさんが笑顔で送り
出してくれた。 (hammer.mule)
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