[1926] 夢破る勇気持ちて歩め

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1926    2006/02/28.Tue.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 17994部
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             <昔と同じ輝きで>             

■デジタルサウンズ研究室 
 夢破る勇気持ちて歩め
 モモヨ(リザード)

■電網悠語:Ridual展開編[105]
 HERO
 三井英樹

■買い物の王子さま[120] 
 愛でたいもの
 石原 強

■イベント案内
 「キュピキュピ」トークショー

■ブックガイド&プレゼント
 Web Designing 2006年3月号



■デジタルサウンズ研究室 
夢破る勇気持ちて歩め

モモヨ(リザード)
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先週、民主党の永田議員が示したメールのプリントアウトについて、思わぬ長
文をものしてしまったが、まさか、これほど長期にわたっての騒動になるとは
思ってもみなかった。そればかりか金曜の党首討論では党首が「確証がある」
とまで発言。日曜深夜から月曜早朝にかけての様子では、まだまだ空騒ぎは続
きそうだ。

しかし、「確証」とは何か? 確かな証拠がある、そういう意味であるのは言
うまでもないが、前原氏が本当にその意味を理解していたのかどうか、疑わし
い。これでさらにひとつ責任を負ってしまうに至ったが、民主党は、その責任
をどうとるつもりなのか? そこを問いたい。詭弁術にたけていたり、ディベ
ート技術に優れていたりするだけが政治家ではなかろう。いや、政治家として
の能力は別としても、だ。言葉についての意識が今ひとつ低い、と言わざるを
得ない。そのうえ、永田議員の入院、という三流ドラマじみたおちもついた。

確証とやらは一体どこに行ったのだろう。

かの党首は、トーンダウンしながらも自分達は間違っていないと強弁。そんな
コメントを見ていると、現実が見えていない、いや、見ようとしていない、そ
うとしか思えない。自己催眠による暗示のみを頼りにしての発言、そう見えて
ならぬのは私だけか。これがどういう決着を見るのか、それは分らないが、こ
んな騒動をここまで引っ張るとは、思ってもみなかった。

民主党、前原氏の夢見るような目つきは、歴史上のとある悲劇を私に思わせる。
奇しくも日曜日の二月二十六日、七十年前の雪の朝、青年将校たちは、軍部上
層部や政治家の腐敗に対して、否と叫びをあげた。いわゆる二・二六事件であ
る。憂国の情にかられた青年将校の指揮の元、帝都に降り積もる雪を踏みしめ
て行軍し、革命を試みたのである。

それは確かに真摯な熱情をもとにした行動だったろうが、多くの史家が様々な
場所で明らかにしているように、老獪な軍部上層部に操られていたのが事実で
ある。陸軍統制派の思惑に踊らされただけ。そんな結果に終った。のみならず、
その余波をして国は大東亞戦争への道を転がり落ちることになったのだ。青年
将校の中には、決起行動に従いながらも疑義を抱いた者も多くいた。しかし、
結局は目覚める勇気を持たぬリーダーに先導されるまま、宿命に向かい雪中を
行軍したのである。

行動の底に真摯な思いが存することは言うまでもないが、現実は単純ではない。
一つの夢がその思いとは全く正反対に作用することは、ままある。夢に走った
末にたどり着いたその土地が、彼=疾走者の理想に反してデストピア、非ユー
トピアだった、というのはP.K.ディック特有の構図ではない。普遍的な物語で
ある。私達は、そこに教訓を読み取らなければならない。

自己の行動を再点検し、自らの夢、心情、理想から醒めるには、その当初、行
動を起こした際に用いられた以上の力、勇気が必要だ。覚醒には(目を醒ます
には/目を覚ますには、という意味であることは断るまでもないが)真の勇気
が必要だ。

私は、今一度その夢を破る勇気をこの党と若き政治家諸氏に望む者である。夢
から覚めるのは、けして醜い行為ではない。むしろ泥のような悪夢にあがく、
今現在の惨状をよくよく省みるべきである。

迅速な民主党の対応を期待する。

モモヨ(リザード)管原保雄
<http://www.babylonic.com>

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■電網悠語:Ridual展開編[105]
HERO

三井英樹
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●それだけではない世界

小さい頃には様々なヒーローがいた。先日電車の中で外を見ていて、そんなこ
とを思い出した。反対側のホームで、幼稚園生くらいの子が、ウルトラマンの
ポーズをとる。横で、お腹の大きなお母さんも一緒になって、シュワッチ。

声が聞こえた訳ではないけれど、頭の中にはその声が響いてきた。多分間違い
なく絶対にウルトラマンだ。ポーズをとる子供は真剣な顔をしている。悪を倒
すとその顔に書いてある。勇ましい。そして、横のお母さんは幸せそうだ。

私の世代(1960年代前半生れ位)は、「ヒーロー」に事欠かない時代に育った。
沢山のヒーロー達に、ブラウン管の前で手に汗握る経験をさせてもらった。い
まだに、正義の味方だけでなく、怪獣達の名前まで出てくることには、自分自
身で驚く。

「悪」を打ち倒す「正義」。簡単な図式に山ほど感動し、そして更に幸福なこ
とに、それだけではない世界を子供のときにリアルタイムに体験させてもらっ
た。ウルトラセブンの金城哲夫と、ガッチャマンの吉田竜夫。この名を知った
のは、ずっと後のことだけど、受けた影響ははかりしれない。

彼らの作品には、ただ憎めばいいとは言い切れない「悪」が登場する。それな
りの理由があったり、その本人(?)にもどうしようもない理由で、「悪」に
なってしまったモノ達。ただ倒せば、ただ殺せば、万事がハッピーとは行かな
い戦いが繰り広げられた。勝った方にも敗れた方にも、割り切れなさが残った。

正義が悪を倒す爽快さとは別の部分を、倒し切った時の空しさを子供心に教え
てくれた。本当にアイツを殺して良かったのか、殺すしかなかったのか。あの
時代、殺すことの意味さえ分からない子供が大勢、テレビ番組終了後に悶々と
していたはずだ。

●誰が怪獣であるのか

そんな想いは色んな形で未だ息づいている。プロジェクトが壁に行き当たると、
怒りに任せて、「相手」を敵とみなして戦うけれど、相手が本当に「悪」なの
かを時々考える。自分が「正義」なのかと時々立ち止まる。

言葉も分からぬ異星人が、地上に降り立ったところで、いきなり集中砲火を浴
びせてはいないだろうか。相手の言葉を聴こうとしたか、自分の言葉を伝えよ
うと努力したか。いつもいつもはこんなことはできないが、時々立ち止まる。

自分の信じることをいくら説明しても理解してもらえないなんてことは日常茶
飯事なんだけど、異星の言葉を喋っているのはどっちなんだろうかと悩みもす
る。異星の地に降り立ったのは、私の方なのか。私の方が、彼らの平安な生活
を脅かしている側かもしれない。

虚勢をはるバケモノが、実は小心者でビクビクしていたなんて話もある。武器
を置き、握手を求めて伸ばした手が全てを解決するような単純な話は現実には
起こらないけれど、近い状況がない訳でもない。喧嘩腰でないと開かれない扉
もあるけれど、息を荒立てては入れない場所もある。そして、息を荒立ててい
るバケモノは私かもしれない。

自分の側が正義ではないかもしれない。そんな自己を疑うという意識。私は正
しいのかという不安。そんな想いは、自分自身への問いかけだけでなく、企業
などにも及ぶ。つまり、「数」に任せての戦略に対する不信感も育ててくれた。

自分だからといって正しい訳ではないように、大きな企業だから正しいとも言
えはしない。意見の所有者が誰であるかに関わらず、意見そのものを吟味する
必要がある。大手企業に対して斜めに構えてしまうのは、そんなところに芽が
あるのかもしれない。マイノリティ(少数派)とマジョリティ(多数派)。そ
う、マジョリティが常に正しい訳ではない。

そんな想いを抱くのは、金城哲夫の描くウルトラシリーズに、「本土と沖縄」
という軸が存在することを知ったことからも影響を受けている。沖縄は日本の
マイノリティであり、今でさえ米軍との関係で辛い状況が解消されない。先日
の朝日新聞で書かれた文書では、こうあった(脚本家上原正三の言葉)。

「彼にとって怪獣は、理解されないマイノリティーだったのではないか」
「金城のウルトラマンは、怪獣を殺さず、懲らしめた。『人間の世界に
出てきちゃだめだ。帰れ』と追い返した」
<http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000110602130001>

迷い出た怪獣と共存することは難しい。場違いな者は倒されるか、去ることし
か解決はないのかもしれない。共存は夢なのかもしれない。でも、その夢が、
なすべきことや、あるべき姿であることもある。誰が怪獣であるのか、誰がマ
ジョリティであるのか。職場ですら色々と考える。

●「問い」をくれる者

小さい頃から、ヒーローの座を占める者には共通点がある。それは、「答え」
をくれる者ではなく、「問い」をくれる者。別にそれほど思索型の人間ではな
く、猪突進型の行動パターンが多いのだが、「それで良いのか?」という問い
の視点そのものに興味がある。同じシーンを見ているのに、私とは別のものに
見とれている人に魅力を感じる。そして、そんな見方をしたくなる。憧れる。

そして、もう一つ共通点。大抵は「答え」のない事柄を問いかける人達であり、
問い続ける人達、ということ。正論で言えば一言で片付くけれど、現実解はそ
う簡単にはならないことを、延々と連綿と問い続けている姿に、輝きを感じる。

だから、Web黎明期に輝いていた人たちが、今またテレビなどに出てきたりす
ると、嬉しくなる。様々な困難や障壁を越えて、昔と同じ輝きで、その人なり
のテーマを問い続けていると、尚さらだ。おぉ、まだそのことにこだわってる
のか。次はそれかぁ。そこをそう深く掘るのか。そんな感じで尊敬し直す。

そうした意味で、Web自体が今の私のヒーローなのだとも言える。答えはない
し、問いかけばかり。しかも道は延々と続いている。人と人とのコミュニケー
ションが基盤なのだから。情報と人との接点なのだから。情報と技術の融合な
のだから。この熱もしばらく冷めそうにない。

【みつい・ひでき】 mit_dgcr@yahoo.co.jp / ridual@nri.co.jp
2006/2/25のF-site、参加して下さった方々ありがとうございました。
・Ridual(XMLベースのWebサイト構築ツール)公式サイト
<http://www.ridual.jp/>
[ご連絡]ベクターでの販売は2月末で終了します(個人情報関係)
・超個人的育児サイト(書籍は絶版中)
<http://homepage3.nifty.com/mitmix/MilkAge/>

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■買い物の王子さま[120] 
愛でたいもの

石原 強
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人とちょっと違うこだわりあるモノが好きです。お気に入りはイタリアのメー
カー「アレッシィ」です。キッチン用品からステーショナリーなどの日用雑貨
や時計、アクセサリーまでラインナップされています。どれもセンスよくて、
ちょっと愛嬌もある形にはデザイナーのこだわりを感じます。

そのアレッシィの代名詞ともなっている製品が「バードケトル」です。三角形
のシンプルな形にポップな色づかい。笛はかわいらしい鳥の形が魅力的な「ヤ
カン」です。デザイン性の高さが世界中の美術館に認められてコレクションさ
れています。

ヤカンというどこの家にもあるごくごく当たり前の日用品が、デザインでこん
なに変わるものだと、学生時代にデザインの勉強で目にした時に感動しました。
以来ずっと欲しいなと思っていましたが、お湯を沸かす日用品としては高価な
ので買い替えることもできずにいました。

そのバードケトルを正確に1/3に縮小したミニチュアを見つけました。イタリ
ア本社公認のアレッシィ専門のネットショップです。個数限定で、限られたシ
ョップのみで手に入るコレクターズアイテムなのです。あくまでも飾っておく
ためのアイテムなのですが、実際に使う提案をしていました。

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■アイデア次第で様々な用途に使える夢いっぱいのオブジェ
本来はミニチュアの家具同様、卓上でその美しさを堪能するための何とも贅沢
なアイテムなのですが、液体も入れられる機能を活かさなくてはもったいない!
そこで当店ではこんな使い方をオススメ。
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醤油差し、ミルクピッチャー、水差しといったオーソドックスな使い方から、
「書道の墨汁入れ」なんてアイデアも提案しています。必要なものでもないし、
買うかどうか迷っていました。すると年末の特別企画で期間限定で23%割引と
いうお知らせが届きました。ボーナスも出て気が大きくなっていたので、つい
つい買ってしました。

届いた商品は、小さな箱に入っていました。アレッシィのセンスの良いパッケ
ージも好きで、中身の取り出したあともなんとなく捨てられません。丁寧に取
り出して、本体に小さな笛をとりつけると細かいところまでそっくり!

やっぱりいいなあと感心して眺めていたら、家人に「これは何に使うもの?」
とつっこまれてしまいました。「醤油さしにも、ミルクピッチャーにも、水差
しにも…」と答えたものの、もったいなくて使うことはできません。飾る場所
もないので棚にしまわれていますが、たまに取り出して愛でるのがいいのです。

ミニチュアケトルを買ったお店「NUTS ALESSI galleria」
<http://www.rakuten.co.jp/nuts-alessi/>

【いしはら・つよし】info@webanalyst.jp
ウェブプロデューサー、ウェブアナリスト
写真展なんて何年ぶりだろう。3/1(水)から3/5(日)まで目黒区美術館のギ
ャラリーにて、母校東京造形大学写真部の展示に参加します。最終日の3/5午
後は会場にいる予定です。お時間のある方は散歩がてら観にきてください。

東京造形大学写真部~15周年記念展~ 愛ときどき哀
・目黒区美術館(区民ギャラリー)
<http://www.mmat.jp/>
・ウェブアナ
<http://www.webanalyst.jp/mt/>

東京造形大学写真部~15周年記念展~ 愛ときどき哀。
東京造形大学写真部、設立十五周年を記念した現役生とOB・OG合同の写真展。
会期:3月1日(水)~3月5日(日)10:00~18:00 最終日は16:00まで 
会場:目黒区美術館<http://www.mmat.jp/>

美を志す現役生と様々な道に進んでいる卒業生、この個性豊かな面々がお互い
を刺激し合い、新しい写真表現の可能性を追求します。作品をご覧になって、
タイトルにもあるように『愛』を感じるか『哀』を感じるか、それは皆様の自
由。快でも不快でも、皆様に何か変化をもたらし、一つ豊かになった心をお持
ち帰りいただければ幸いです。

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■イベント案内
「キュピキュピ」トークショー
<http://www.wao-creative.com/event/list.php?event=2801>
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日時:3月4日(土)15:30~17:00
費用:無料 定員:100名
主催:WAOクリエイティブカレッジ大阪校
申し込み方法:サイトから
内容:映像+パフォーマンスで世界から注目を浴びているエンターテイメント・
ユニット「キュピキュピ」メンバーによるトークショー。映像・音楽・ダンス・
グラフィック・造形・出版とジャンルの枠を飛び越えた活動を繰り広げている
「キュピキュピ」。その中心核とも言える監督、石橋義正氏は、テレビ番組で
も有名な「オー!マイキー」など、あらゆる映像を生み出す映像作家。さらに、
造形作家/3DCGクリエイターである木村真束氏とドローイングアーティスト/
グラフィックデザイナーである江村耕市氏が揃って来場します。

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■ブックガイド&プレゼント
Web Designing 2006年3月号 毎日コミュニケーションズ刊
<http://book.mycom.co.jp/wd/>
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<編集部より>

こんにちは。「Web Designing」編集部の木村です。日差しが柔らかくなって
きましたが、いかがお過ごしですか? いいお天気だと眠くなるのが困りもの、
という皆さんも多いことでしょう。
さて、今月の特集1はWeb制作の現場で広まりつつある流れを解説した「Web標
準への移行のススメ」、特集2は海外で働きたい人必見の「海の向こうで働き
たい」です。

・特集1「Web標準への移行のススメ」~未来を見据えたサイトを作るために
Web制作の現場で急速に広まりつつある「Web Standards―Web標準」。未来を
見据えたサイトを構築する上で必要な仕様やガイドラインを指す言葉ですが、
具体的に把握している人はまだごく少数です。Web標準とは何か? Web標準が
求められている理由とは? など、さまざまな面から考えます。

・特集2「海の向こうで働きたい」~憧れを現実に! Web業界の海外就職事情
読者の中には“海外で働く”ことに憧れを持つ方も多いのでは? しかし、見
知らぬ土地でのことだけに不安はつきものです。そうした理由で一歩踏み出せ
ずにいるあなたに代わって、現在海外8カ国でWeb制作に携わる18人の方々に経
験談を伺いました。また、海外就職の具体的な手順もご紹介します。ぜひ参考
にしてください。

その他、Ajaxを取り上げるプログラミング系連載「Ajaxハジメマシタ」のスタ
ート、アップル初のWebオーサリングツール「iWeb」解説や、マイクロソフト
「Expression」シリーズに関するインタビューなど、情報満載でお届けします。
「Web Designing」3月号、本屋さんでチェックしてみてくださいね。

●本誌を毎日コミュニケーションズよりデジクリ読者2名様にプレゼント。
応募フォームをつかってください。締切は3月8日(水)14時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に3月中旬掲載予定です。
<http://www.dgcr.com/present/list.html>


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■編集後記(2/28)
・「買い物の王子さま」は今回をもってひとまず休みに入ります。
・トリノ・オリンピックが終わった。リアルタイム中継は見なかったものの、
ニュースはよく見ていた。メダルに手が届かなかった選手のインタビューでは、
なんとなく違和感があった。もやもやしていたそのことについて、昨日の読売
で三木修司さんが的確な言葉で語っていた。そうなんだよ。わたしが(妻も)
言いたかったことは。(以下引用)多くの日本選手は「自分のレースをする」
「力を出し切りたい」「五輪の舞台を楽しむ」と語った。それは間違っていな
いし、選ばれた人たちの権利だ。だが、自分を基準にした考え方では勝てない
し、メダルも遠い。荒川が見せた自然体の「すごみ」は、世界を知る努力を怠
らなかったからに違いない。(ここまで引用)敗者のみなさんは、けっこう笑
顔で、お約束通りといったセリフを吐いていた。さわやかと言えなくもないが、
オリンピックの選手ってマイペースで楽しんでくればいいってもんじゃないだ
ろう。力及ばず残念とか、くやしいとか、期待に応えられずもうしわけないと
かいう言葉を聞けば、よくやった、がんばってくれてありがとうと思うのだが、
あっけらかんと「楽しかった」ではねえ、いい気なもんだと思うのは偏屈なわ
たしだけか。そんなわけで、スケートの女子で泣いていた人(名前を忘れてす
まん)と、村主章枝などを強く支持するものであります。もちろん、荒川静香
も。あ、堀井学がよかった。落ち着いた態度、よくわかる解説、よく聞き取れ
る声、個性的なマスク、役者になれそうだ。 (柴田)

・「空手バカ一代」の再放送をやっていた。空手の修行をする青春物だと思っ
ていたら、最初は特攻の話。初回を見ている限りでは反戦の香りもする。「ど
うしてお国のために死ななかったのだ」とか「池袋は空襲で焼け野原」とかの
戦後の描写が続く。花形敬の本を思い出した。/同じ時期に生きていた人の映
画「力道山」って面白いのかな。格闘家やプロレスラーが出演していて気には
なっている。/いつだったか食事に行った時、レジ横にこの映画のチラシが積
んであったので、もらっていいかと店主に聞いたら「いいですけど、力道山で
すよ」と念押しされた。配るよう頼まれていたんじゃ?   (hammer.mule)
<http://www.animax.co.jp/program/program.php3?naiyo=m_karatebakaichidai>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/空手バカ一代>  ↑アニメあらすじ
<http://www.sonypictures.jp/movies/rikidozan/>  力道山

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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