[1928] 共通語と標準語は何がちがうのか

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1928    2006/03/02.Thu.14:00発行
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   1998/04/13創刊   前号の発行部数 17943部
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<ユーザビリティテストでは口出し厳禁>

■笑わない魚[188]
 共通語と標準語は何がちがうのか
 永吉克之
 
■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[96]
 子育てとユーザビリティテストの共通点・そして…
 茂田カツノリ
 
■カラーマネージメント三角絞め…[43]
 レイアウトソフトのカラーマネージメント(2)
 上原ゼンジ

■イベント案内
 ライブ・トーク「劇場とタイポグラフィ」
 プロデューサーシンポジウム~映画「立喰師」のビジネス戦略


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■笑わない魚[188] 
共通語と標準語は何がちがうのか

永吉克之
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goo国語辞典によると、「共通語」と「標準語」との違いは以下のようになる。

【共通語】
一国のどこででも、互いの思想や感情を伝え合うことのできる言語。わが国では東京語(特にその山の手言葉)がこれにあたる。全国共通語。

【標準語】
音韻・語彙・語法などすべての面で国語の規範として尊重され、教育・法令などの公用語として用いられる言語。制定にあたっては、一国内で共通語となっている言語がもつ欠点を、何らかの機関によって是正するという人為的操作が必要となる。

要するに、「共通語」とは一地域固有の言葉(東京語)が全国的に理解されるようになったものであるのに対して、「標準語」とは日本語の標準とすべく、人為的に整備された言葉だということらしい。

だから地方の人間が「標準語」を話すからといって「なんか、九州男児が東京モンの真似ばして恥ずかしか。そげん東京が好きやったら東京行って東京のオナゴにだまされてスッテンテンにされたらよか!」などと非難される筋合いはないのである。

しかし、地方に住んでいながら「共通語」を話すというのであれば、それはどんなクソミソにバッシングされても仕方がない。長い歴史に育まれたその地方の文化遺産ともいえる方言を東京語によって根底から破壊しているのだから。

したがって「あんた大阪人のくせに、なんで標準語で話してんねん?」というのは不適切で、ここは「おまん土佐人のくせに、なんで共通語で話しちゅう?」と言うべきである。いや別に土佐弁でなくてもいい。越後弁でも大丈夫だ。

ところで標準語と共通語では、なにがどう違うのか、検索しても解釈が述べてあるだけで、「実例を挙げる」という初歩的な方式を採用しているサイトがなかなか見つからない。能書きゃもうええけ、具体例を示しちゃれや! とイライラしながら50件ほど見たところで忍耐の限界が来て探すのをやめた。

いつも利用しているgoo国語辞典が依拠している「大辞林 第二版」にすらも実例が載っていないのがなんとも情けない。この「大辞林」とはどんな人物なのだろうか。名前からすると中国系のようだが、日本語の辞書の編纂を外国人に任せるというのはいかがなものか。

●共通語

最近、方言が関東の若い人たちの間で流行っているそうである。といっても、特定の方言ではなく、いろんな地方の方言を自由に組み合わせて使っているらしい。あるニュース番組で紹介していた実例が思い出せないが、ともかく、

「あたしこれから麻布に、べこさ買にいぐ。ほじゃけ、広島カープが身売りするんじゃったら、それもええ。じゃっどん、もう応援はしもはん。だで今年はグランパス優勝だがや。めんそーれ」

といったような会話をしているらしい。ちなみに、これには共通語、東北のどこかの方言(すいません。東北地方の言葉については無知なんです)、広島弁、鹿児島弁、名古屋弁、沖縄弁が混在している。関西弁を除いたのは、それが関東地方でも、あまりにポピュラーなっていて新鮮味がないからである。

まあこれは一時的なもので、しばらくすると潮が退くように流行も去ってしまうとは思うのだが、潮が退いた後も、波が運んできた溺死体が浜辺に打ち上げられたまま腐臭を周囲にまき散らすように、きれいさっぱり方言の影響が消失してしまうとは思えない。

「あたしこれから麻布に牛を買いに行くわ。だから、広島カープが身売りするんだったら、それもいい。でももう応援はしません。だから今年はグランパスの優勝よ。いらっしゃいませ」

というように、完全に初期化されてしまうことは絶対にない。言葉の流行現象とは必ず爪痕を残して去っていくものなのである。かりに流行はしなくても「水くさい」「まったり」「えげつない」などの関西弁が、いつの間にか共通語として納まりかえっているという事実もある。

また、これも共通語として完全に定着している「ぞっぱる」「らんきたがれ」「むぞらしか」「くわっちーさびら」「へてごんまてらがなんでへんろうせ」なども方言から入ってきた言葉なのである。

黒澤明監督の名作『用心棒』のなかで主人公が名前を尋ねられて答えるセリフ、「桑畑三十郎。…もうすぐ四十郎だがな」がアマゾンのインディオの方言だということもほとんど知られていない。

かくして共通語はつぎつぎと方言を吸収して、赤色巨星のように膨張を続け、近い将来、本来の東京語とは似ても似つかぬ言葉になるだろう。むぐふは。

●標準語

冒頭の定義にしたがうと、標準語とは「国語の規範として尊重され」るべき言葉である。つまり神国日本にふさわしい理想的な国語であるということだ。だから、「ださい」「うざい」「きしょい」なんて、国賊どもが使う言葉は当然標準語には含まれないのだろう。

また「何らかの機関によって是正するという人為的操作が必要となる」言葉であるから、自分が使おうとしている言葉が標準語になるかどうか判断がつかない場合は「何らかの機関」に判定をしてもらえばいいわけだ。

なるほど、そういうことなのだ。標準語の実例は「何らかの機関」に電話なりメールなりで聞けばいいのである。そこで「何らかの機関」をYahoo!で検索すると、約3,590,000件もヒットした。「何らかの機関」がそんなにたくさんあるとは知らなかった。関心のある方はそちらに問い合わせていただきたい。

・何らかの機関< http://www.nanraka.go.jp/joudan_joudan.html
>

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原稿を書く時は、ウィンドウの背景色が白だと残像ができやすく、目に悪そうなので、彩度の低い緑にしている。緑色は目にいいという話をかなり昔に聞いたことがあって、それを鵜呑みにしているだけなのだが、実際はどうなんだろ。ああそうか、ググって調べりゃいいんですよね。はいはい。

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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[96] 
子育てとユーザビリティテストの共通点・そして…

茂田カツノリ
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いや~、この連載も96回目とは自分で驚き。あとたった904回で、1,000回という区切りを迎えるのだから、時の経つのは早いものだ。

●子育てって千尋の谷へ突き落とす気持ちが必要か

ライオンが自分の子どもを千尋の谷へ突き落とし、這い上がってきたものだけを育てるなんていう話は、僕らくらいの世代のひとなら誰でも聞かされたことがあるだろう。

で、まあご存知のとおりこいつぁまったくのデマで、そんな生態はないそうだ。仮に、とっても厳しいライオンのお父さんがいても、そもそもサバンナには千尋の谷なんてものはなくて、突き落としたくてもなかなかできないらしい。

でも、たとえ話としてのこの表現は結構好きだ。子育てしてると、転んで怪我しないかとか心配の種は尽きず、でも親が心配しすぎてトロい子供になってしまっては困るしという点が、一番の悩みどころだから。

この点でどう考えたらいいのかについては、僕ら夫婦でいつも話しているし、カミさんは実践+本を読んだり講演を聴きに行ったりも含めて研究してて、いまはある程度、夫婦としての共通認識のようなものができている。

そのひとつが「抱きグセ」のようなものはついてもかまわない、という点。ちゃんと歩かさないで抱っこばかりしていると、抱きグセがついて甘えん坊になるというのが、日本の子育てではなかば常識のようになってる。

でも、実際には抱っこしてほしいときに思いっきり抱っこしてあげてれば、子供はそのうち自分から離れてゆくものだという話をある人から聞いた。で、その意識で子育てしてたら、現時点ではなんとなくうまくいってるような感じ。

ということで、愛情を注ぐべきところは思いっきり注いだ上で、叱りつけたり突き放したりも思いっきり、というのがいいんだと思う。

●本当に突き落とすべき時期

で、千尋の谷に本当に突き落とさねばならないのは、10代後半~20歳のころなんだろう。そのころになったら、しっかり自分で生きてゆく道をみつけ、自分で稼いだ金で生活し、自分の世話は自分でできるようになってもらわねば。

自分でやりたいことが見つけられなかったり、就職先で親に口出しされちゃうような人間になられては、困るのだ。

なのでこの時期になったら、必ずウチから叩き出す予定。それまでに、ちゃんと自活できる方法を教えることが、親の役割のほとんどすべてなのでは、とすら思う。特に男の子は、なにがなんでも一人暮らしをさせて、自活能力・家事能力を付けてもらわねばなるまい。でないと将来の嫁さんに迷惑かける。

日本ではどういうわけか、働き始めても親元に住んでる人が多いけど、僕はこれは感覚的にどうしても理解できない。しっかり自立・自活するため頑張って、自分自身を磨こうって思わないのかなあ。

親元に住んでれば金かからないから、車買ったり海外旅行行ったりしやすいだろう。仕事だって、特に20代前半は、お金にならなくても将来に結びつくようなものを選びやすいだろう。

でもね、車だの旅行だのよりも、自分の金でしっかり自活する経験を積むことの方が、人生においてはずっとずっと大切だと思うんだけどなあ。ひとり暮らしって苦労も多いけど、人間として必要な過程というものでしょ。

って考えてみたら、僕の友達はほぼ100%、ひとり暮らし経験者だ。カミさんも東京出身だけどひとり暮らししていたし。そういうもんかな。

旅行大好きの僕も、初めて海外旅行に行ったのは25歳のとき。それまでは、結構生活するだけで精一杯だったのだ。それから子持ちになるまでの10年間で旅をしまくったけどね。

●ユーザビリティテストでは口出し厳禁

話はかわって、ユーザビリティテストのこと。

Webサイトやデータベースを納品する際に、「こんな機能がありますよ」と説明にうかがうわけだけれど、このときに僕がいつも気をつけているのが、実際に使ったりメンテナンスしたりする人に触ってもらうことと、細かい操作方法について手出しも口出しもしないことだ。

だって、見た目でわからなければそれは作り方に問題があるのだし、もしわからない場合は、まず疑問を感じてもらって、それを質問してもらうという過程を踏まないと理解してもらえないから。

僕としては、心の中で「あ~、そのボタン違うってば~」とか思いつつ、誤操作を防ぐためにどうしたらいいか、さらに考えるのだった。「手取り足取り」はいけないんだっていう点が、ある意味子育てみたいだなあ、とか思った。

●そして全国の女性にメッセージです

こないだ「千円札は拾うな。」って本を読んで、これがいろんな点で面白かったし勉強になった。

・「千円札は拾うな。」安田佳生さん著
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=as2&path=ASIN/4763196804&tag=amonitacom-22&camp=247&creative=1211
>

この中で「男って、女性に認められてしまうとそこに安住して、成長を止めてしまうもの」といったお話があって、これはホントにそう思う。

いつも言ってることだが、男は出産も授乳もできないんだから、しっかりエサ取ること、つまりいい仕事することが人間として第一に評価されるべき点だ。お金稼ぐというのもひとつの要素だが、いい質の仕事をして、年を重ねるごとにしっかりキャリアを積んでいく、という点が大事。

そして、男が成長できるかどうかの大きなポイントが、つきあう女性にあると僕は思う。男が成長することをサボり始めたなら、スパッと別れるくらいのことをするべきで、それが結果的には男のためになる。

とか書いてたら、かつて僕をスパッと捨てたある女性のことを思い出した。あの人には、いまはとても感謝している。でも具体的なこと書いてカミさんにからかわれるとやだから、この話はや~めた。

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▼『FileMaker Fun Night!』at AppleStore銀座

「開発事例シリーズ1 歯医者さんの場合」
3月11日(土)18:00~19:00

FileMaker ユーザのためのマンスリーイベント「FileMaker Fun Night」。8回目となる今月のテーマは「開発事例シリーズ1 歯医者さんの場合」です。繰返しフィールドからxmChartそしてFileMaker7から可能になった「疑似横ポータル」の利用へと、ブラッシュアップを重ねてきたシステムには、一体どんな工夫が盛り込まれているのか、ゲストの鷲沢先生による分かりやすいプレゼンでご紹介いたします。

・参考:ITmediaでの鷲沢先生の記事
< http://plusd.itmedia.co.jp/products/filemaker/0304/04/hj00_filemaker.html
>
              * * * * *

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
Webプロデューサー/テクニカルライター。夫婦揃って厄年なのに、まだお祓いに行ってない40歳。そしてもうじき3児の父。3人めともなると余裕で、もう名前だって決めちゃったもんね~。

[Max_blog ―“インターネット拾いモノ”でも執筆中]
< http://www.maxwald.co.jp
>

[mixi ―“永吉克之Fan☆Club”コミュニティ]
< http://mixi.jp/view_community.pl?id=94983
>

[有限会社アモニータ(Web制作/プランニング/出版プロデュース)]
< http://www.amonita.com/
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[有限会社レクレアル(FileMakerソリューション開発)]
< http://www.recrear.jp/
>

▼いや~、デジクリも1,928回目とは自分で驚き。あとたった72回で、2,000回という区切りを迎える(6月中)のだから、時の経つのは早いものだ。(柴田)

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■カラーマネージメント三角絞め…[43]
レイアウトソフトのカラーマネージメント(2)

上原ゼンジ
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●ドキュメントのカラースペース

レイアウトソフトでのカラーマネージメントは配置する画像個々のプロファイルの問題もあるのでハンドリングは複雑になる。カラーマネージメントポリシーの考え方もPhotoshopの場合とはまた変わってくるので、Illustrator CS2を例に設定について見てみたい。

Photoshopの場合、カラー設定を「プリプレス用-日本2」に設定すると、カラーマネージメントポリシーはRGBもCMYKも「埋め込まれたプロファイルの保持」となる。これはたとえばファイルを開く際に、作業用スペースでのプロファイルの設定と一致しない場合でも、ドキュメントに埋め込まれているプロファイルを優先するということだ。つまり、RGBやCMYKの数値をいじらず、さらに見た目の色も変化しない、現状維持の設定と言える。

一方、Illustratorの場合の「プリプレス用-日本2」でのカラーマネージメントポリシーは、RGBの場合は「埋め込まれたプロファイルを保持」なのだが、CMYKの方は「カラー値を保持(リンクされたプロファイルを無視)」となっている点がPhotoshopとの違いだ。

Illustratorの場合、まずドキュメント自体にプロファイルの設定がある。そこでドキュメントを開く際の問題というのがPhotoshop同様あるわけだが、さらにレイアウトする際に配置するそれぞれの画像のプロファイルが、作業用スペースの設定と違った場合にどう処理するのかという問題が出てくる。

CMYKの場合の処理方法は、「カラー値を保持(リンクされたプロファイルを無視)」というわけだが、これはCMYKの数値は変化させないが、プロファイルは無視してしまうので見た目の色が変わってしまうということを意味する。実はIllustrator CSの場合にはPhotoshop同様「埋め込まれたプロファイルの保持」だったのだが、CS2になって変わった部分なのだ。

カラーマネージメントというのは見た目の色が変わらないように行うものなので、カラーマネージメントをしないことがデフォルト設定になっているのはおかしな気がするが、CMYKの場合には見た目の色よりも網%の方を優先しようというのがこの設定の意味なのである。この「カラー値を保持」を選択するとカギのマークが出てくるが、これはCMYKの値をロックしておくという意味だ。

平網の場合、CMYKからCMYKへのカラーマネージメントをしてしまうと、本来シアンオンリーのはずなのに別の網点が入ってくるとか、スミ100%が4色分解されてしまうといったことが起きる。それを嫌って、色が多少変わっても構わないから、網%のほうを大事にしようというのがこの設定というわけだ。

ただ、写真画像の場合はカラーマネージメントをせずに色が変わってしまうというのは問題だ。どういった処理をするのかということは個別に考えなければならないが、CMYKの場合、一律プロファイルを無視してしまうのがベストとは言えないので、この部分に関しては注意が必要だ。

InDesign CS2の場合、CMYKのカラーマネージメントポリシーは「番号を保持(リンクされたプロファイルを無視)」となっているが、この「番号」というのは「Numbers」の訳で、Illustratorでの「カラー値」と同じことを言っている。RGBやCMYKの値というのは「単なる数値」で、「正確な色」と区別をしているということだ。

Illustrator CS2の場合には画像を配置する際にプロファイルが違っていたり、なかったりすると、どう処理するのかというアラートが出るが、InDesign CS2の場合には、このアラートが出ないので注意が必要。

●カラーマネージメント非対応の場合

QuarkXPressの場合バージョン4からカラーマネージメントに対応するようになった。カラーマネージメントの設定は、環境設定の「Quark CMS」から行なう。「カラーマネージメントを使用」にチェックを入れることにより、カラーマネージメント機能を活かした作業が可能になる。

ターゲットプロファイルでは出力先である「モニター」「コンポジット出力」「色分解出力」のプロファイルを設定する。また、デフォルトソースプロファイルというのは、アドビアプリケーションでの作業用スペースに相当するものであり、RGBやCMYKでの基準とするプロファイルの設定を行なう。

バージョン4からカラーマネージメントに対応したということは、現在でも使われているバージョンに3.3はカラーマネージメントに対応していないということ。ではカラーマネージメント非対応の場合はどうなるのか?

カラーマネージメントに対応していないアプリケーションの場合、RGBやCMYKといった「単なる数値」だけの世界であり、測色した値を基準とする「正確な色」の概念はない。常に「カラーマネージメント・オフ」の状態で、RGBはRGBでみんな一緒、CMYKにも区別がないということになる。

sRGBの画像でもAdobeRGBの画像でも一緒に見えてしまうので、正しい表示を得る事はできない。自分の扱っているアプリケーションがカラーマネージメントに対応しているかどうかの確認をするためには、異なるプロファイルの画像を配置してみればいい。見え方に違いが出ればカラーマネージメントに対応しているし、同じに見えれば対応していないということだ。

いいモニタを使って、モニタキャリブレーションを行なっていたとしても、アプリケーションがカラーマネージメントに対応していなければ、モニタ表示は信じられないということだ。

DTPでは、まだまだカラーマネージメント非対応のレイアウトソフトが利用されているケースが多いが、正確に色を管理するためには、カラーマネージメント対応のアプリケーションが必要不可欠だということだ。

【うえはらぜんじ】zenji@maminka.com
写真撮影からデザインまでを生業とする。JPCカラーマネージメント委員会副委員長。MD研究会所属。「デジタルフォトグラフィー─エキスパートのPhotoshopテクニック」(オライリー・ジャパン刊)監修

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■イベント案内
ライブ・トーク「劇場とタイポグラフィ」

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「劇場」という開かれた場で、タイポグラフィはどのように活きてきたのか。
村山知義、山田伸吉、河野鷹思から、平野甲賀まで、観衆を魅了してきた往年の名作を一挙公開。既成の枠組みを越境しながら、演劇・映画とタイポグラフィの交流を愉しむ、一夜かぎりのエンターテイメント!
「ボクらは演劇・映画の文字に恋をした」
一部:平野甲賀(最後の描き文字人)×川畑直道(デザイン史家)
休憩 場内カウンターバーにて酒類販売
二部:和田誠(ゲスト)
スクリーンに秀逸タイポグラフィー作品を映写。会場壁面に数十点、貴重なポスター類を展示。開場前後にご覧いただけます。オープニングは、服部吉次率いるジャズバンドによる演奏。
日時:3月22日(水)18:30開場 19:00開演 
会場:シアターイワト(東京都新宿区岩戸町7番地) 
< http://www.theatre-iwato.com/
>
入場料:2,000円
予約開始:3月3日 予約メール tora@bzbz.org
問い合わせ:TEL.03-5228-6403(fax兼用)イワトプロデュース平野公子
ご予約は100人になりしだい締切ります。
企画構成:向井裕一、柴田忠男、川畑直道 
協賛:大日本スクリーン製造、誠文堂新光社

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■イベント案内
WAO映像・アニメーション研究所設立記念セミナー
プロデューサーシンポジウム
~映画「立喰師」のビジネス戦略とプロデューサーの役割~
< http://www.wao-creative.com/event/list.php?event=2832
>
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映画「イノセンス」公開から一年半余り、押井守監督の最新作「立喰師列伝」が間もなく公開。今回はプロデューサーを務める石川光久氏をお迎えし、映画「立喰師列伝」に関するビジネス戦略とプロデューサーに必要な能力、役割に迫ります。
講師:(株)プロダクション・アイジー 代表取締役社長 石川光久氏
モデレーター:(株)マーベラスエンターテイメント 常勤顧問 片岡義朗氏

日時:3月10日(金)19:00~20:30
※終了後、講師、参加者との交流会を予定。
場所:WAOクリエイティブカレッジ東京校(新宿駅下車5分)
費用:無料 定員:50名
主催:WAO映像・アニメーション研究所
共催:WAOクリエイティブカレッジ
協力:日経エンタテインメント! 申し込みはサイトより TEL.03-5381-6591

<応募受付中のプレゼント>
Web Designing 2006年3月号 本誌1926号(3/8締切)


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■編集後記(3/2)
・ボクシング・WBCスパーフライ級タイトルマッチで初防衛に成功した徳山昌守は、試合前に欠かさず続けてきた「儀式」があるという。それは、試合前夜に遺書を書くこと。万一にそなえ、ファイトマネーの額と使途を記し、植物状態になったら安楽死させてくれるよう託するのだという。たいした覚悟だというべきか、自分を鼓舞するためのおまじないだというべきか、まあ論評するほどのものではないかもしれないけど、「植物状態になったら安楽死」には、わたしもそうしてほしいなと思う。「安楽死」を、ネットで検索したら26万件が0.15秒で出てきた。上位10件くらいをざっと読んだが、えらくめんどうな話である。徳山の要望はそう簡単にはかなえられそうにない。また、「植物状態になったら安楽死させてくれ」という表現も正確ではなく「尊厳死させてくれ」というようだ。いや、よくわからんけど。医者や宗教人の書いたテキストを読んでいると、ああでもないこうでもないと、全然キッパリもスッキリもしていないのだ。いや待て、ハッキリしてはいけないようだ。あんまりこの問題突っ込むと訳が分からなくなってくるから、もうヤメ。あまり遠出せず(2月は電車に乗ってどこかに行ったのはわずか2回)、自宅でモニタに向かってばかりいるから、こういう分野のことをだらだら考えるのだ。この週末は、どこか里山でも歩こうかい、と思ったら「確定申告」まだ何もしていないのであった。ネットで提出書類をつくるのは簡単だが、準備はめんどうだ。それやるしかないか。(柴田)

・私は「記憶」する勉強が大嫌いである。歴史や地理を大の苦手とする。英単語もあまり覚えていない。英文サイトを見る時は推測しながら読む。「3か月トピック英会話 ハートで感じる英文法」を見た。何度も再放送をしている人気番組らしい。「on」は「上に」で覚えてしまっている。でもonは「接触」「圧力、重力」のイメージ。だから「turn toward (me)」は単に振り返り、「turn on (me)」だと振り返りざまに襲いかかる(睨みつける)意味になるそうだ。こうなると他のもわかってくる。ネイティブの感覚を身に付ければ、応用がきき、細かく記憶する必要はないのだと思った。この先生の授業を学生時代に受けたかったよ。/食事中、母親に「面白いから見て見て」と録画していたものを見せたら、「これ見たことある。」と。「今日は何だったかなぁ。」「someとany?」「あ、そうそう。someはぼやーっとした……。」「いつも見てるの?」「ときどき。」なんだか悔しい。(hammer.mule)
< http://www.englishatheart.info/
>  大西先生
< http://www.nhk.or.jp/gogaku/popup.html
>  再放送中  ↓続編も
< http://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&textCategoryCode=09269
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