●手抜きします……
今回は、ライターのプライド捨てて、人の文章を丸ごと拝借する。提供して下さったのは、札幌在住の乱子さん。去年の6月、人形の話を書いたとき、共感を表明するメールを送ってくれた、デジクリの読者である。
乱子さんは20体以上の人形を所有しており、それぞれにまつわる物語を創作してウェブサイトに載せている。王宮に住む人形たちということで、魔法世界のしくみ、国の地理、町の人々やモンスターの生活、城の構造、各人形の職業や性格に至るまで、こと細かに設定がなされている。
人形のほかにも、香水や文鳥など、興味は広い。しかも、深い。一般にオタクというのは、自分の好きなことについて語り出すと止まらなくなるという特性があるけど、乱子さんも例外ではなく、mixiの日記でも語る、語る、語る。これがまた面白い。
特に文鳥の話は、その方面にとんと縁のない私でも引き込まれた。できれば全文紹介したいところではある。分割して掲載すれば、4回分ぐらいは手抜きできるし。だけどそれでは連載タイトルを「文鳥ワールドへようこそ」にしなくてはなるまい。大なた振るって、1回分にまとめた。
では、どうぞ~。
今回は、ライターのプライド捨てて、人の文章を丸ごと拝借する。提供して下さったのは、札幌在住の乱子さん。去年の6月、人形の話を書いたとき、共感を表明するメールを送ってくれた、デジクリの読者である。
乱子さんは20体以上の人形を所有しており、それぞれにまつわる物語を創作してウェブサイトに載せている。王宮に住む人形たちということで、魔法世界のしくみ、国の地理、町の人々やモンスターの生活、城の構造、各人形の職業や性格に至るまで、こと細かに設定がなされている。
人形のほかにも、香水や文鳥など、興味は広い。しかも、深い。一般にオタクというのは、自分の好きなことについて語り出すと止まらなくなるという特性があるけど、乱子さんも例外ではなく、mixiの日記でも語る、語る、語る。これがまた面白い。
特に文鳥の話は、その方面にとんと縁のない私でも引き込まれた。できれば全文紹介したいところではある。分割して掲載すれば、4回分ぐらいは手抜きできるし。だけどそれでは連載タイトルを「文鳥ワールドへようこそ」にしなくてはなるまい。大なた振るって、1回分にまとめた。
では、どうぞ~。
●おでんの香り
文鳥を5羽飼っています。桜文鳥をひとつがい飼っていたら、2羽繁殖し、さらに白文鳥も加わり。文鳥飼い歴は20年くらいになるのでそれなりに知識も蓄えてきたつもりなのですが、ひとつ解せぬことがありました。
今いる白文鳥…白さん(アダ名。本名はバニラ=ジン=ラヴィアンローズという/アホか)は、匂いが「変」なのです。洗いたてのシーツのようなイイ匂いがするのです。さらに時々、メイプルシロップのような香りが。
普通、文鳥はおでんに似た「だし汁の匂い」がします。冬場のコンビニで「あ、文鳥のにおい…」と思うのは文鳥飼いのサガだと思います(多分)が、これが、文鳥の通常の体臭なのです。
後日、ふとん売り場で判明しました。それは「高級羽毛ふとんの匂い」だったのだと。(笑)「お湯でよく洗われた羽毛」の匂い。白さんは潔癖症なのか粘着なのか、浄水機通した水を張ったガラスびんで日に5回も6回も7回も水浴びします。それで、清潔な「高級羽毛ふとん」の匂いになっていたのです。
しかし…時々メイプルシロップの匂いがする謎がまだ解けません…。メイプルの木材を使った雑貨でもあるのか…。蜜をどこかで舐めてるんじゃないと信じたいが…。(汗
●素質と育て方でべた慣れにもクールにも
鳥を飼ったことのない人に文鳥を飼っている、と言うと、何故かほとんど「死なない?」と聞かれます。(笑)
生き物だから死にますよ…って話じゃなく、「すぐ死んじゃわない?」って意味だと思いますが、…ハイ。最初に脅しておきますけど、下手な飼い方をすると死にますよ。野鳥はつかんだだけでショック死することもあるといいます。小鳥やネズミのような捕食対象になるイキモノは、「捕食者に捕まるとあまり苦しまず死ぬようになっている」のだと思います。私はこれを自然の摂理、神のプレゼントだと思っているわけですが。
文鳥は歴史的に人間につかまれ慣れてるので、つかんだだけでビックリして死ぬ、ということはほとんどありません。また、理想的な飼い方であれば7~8年、長ければ10年以上も生きます。
文鳥にとって理想的と思われる環境は「温かく風通し良く、日の光はレースカーテン越しに1~2時間当たる位、清潔なカゴ、飲み水と別の浴び水、充分かつ毎日替えられ補充されるエサと青菜」が基本です。さらに、文鳥は群れで生活する生き物なので、ひとりじゃ寂しいのです。手乗りにした場合には良く構ってあげます。あまり構ってあげられない場合には友達の鳥を近くにおいてやります。見える所に鳥や人がいると安心するようです。
男の子には、将来のため、綺麗な音楽を聞かせましょう。ピアノを聞かせて育てた子はソナチネの一部を覚えて繰り返し歌うようになり、タイムボカンのテーマソングを聞かせたヤツラは低くて可愛くない歌声になったので。白さんには平井堅で、見事、素晴らしい声になりました。(笑)
ヒナは成鳥になる1か月~数か月くらいの間手の中に抱っこされたがるので、暖かい室内で何時間も手の中に入れたまま撫でながら本を読んだりゲームしたりしていると、「べた馴れ手乗り」になります。これが不充分だと「クールな手乗り」になります。もっとも、性格もあります。あまり構わなくてもベタベタした子もいるし、構いまくってもクールな子もいます。これは個体差×育て方の相性もあるので、人間同様、思い通りにはなりません。(笑)
●おバカ文鳥
文鳥の知性についてです。
まず始めに文鳥はバカでしょうか? …それはNOともYESとも言えます。クルミ半分より小さい脳ですから、人間並みというわけにはいきません。犬猫にも負けるでしょう。しかし、そこはそれ、見方をミクロの世界に下ろしてみてください。逆にミジンコかゾウリムシくらいのもんかと思って眺めてみると、頭良すぎて驚くかもしれません。
さて。まずは対極から紹介します。私が知っている鳥の中で一番「おバカだった」のは、学生の時に妹が飼っていた鳥です。この子は「ベタ馴れ文鳥」でありました。
妹が家に居る時はとにかくべたべた。本を読んでてもテレビ見てても常に手の中肩の上。居なければ母にベタベタ。母もいなければ私にベタベタ。私が特に撫でたくなくても、手に勝手に入りこんで来て、グイグイ押してせがみ立てます。つかまれても全く動じず、何も怖れず、全ての体重を預けてだらんと力を抜き、ふくらむ姿はまるでヌイグルミのごとし。車で移動する家庭だったので車も一緒、お風呂も一緒、寝るのも一緒…。
何を考えているのか…!? って何も考えてない!! オスなのにメスにはまるで興味なし。とにかく手の中に居ればそれがしあわせ。筋金入りの「おバカ文鳥」でした。…悲しいことに、それが災いして初老のころに、怪我して保護されていたカラスにつつかれお亡くなりに…。彼は、危険を全く知らず、カラスの入っていたカゴの前をちょろちょろしたのです。
世話する人が気をつけて、朝から晩まで目を離さないようにしなければ生きていくことすら出来ない鳥、言うなれば一生赤ちゃんから幼児。この子を妹は物凄く愛していました。
●賢い文鳥
やっと言いたかったことにたどり着けました。賢い文鳥についてです。実は私は小学生の時に、最初の文鳥を踏んで亡くしています。(涙/またヘヴィな話題)かなりトラウマになりました。しかし二度とこのような惨劇が起きないように幼い私は考えました。
ベタ馴れ文鳥は手の中、服の中、はては布団の中にまで入り込みます。これではカゴから出してる間、気が気ではありません。かと言って、一日中神経を張り詰めておく事もまた出来ないのです。…そうだ。馴れてなきゃいいんだ。しかし、手乗りなのにあまりにも懐いていないのは淋しい。危ないところには行かず、たまに来て甘えるけれども他はそれほどでもない、そんな都合のいい文鳥がいいと考えました。(笑)
クール手乗り。住居環境を理解し、危険は察知して避け、考えて行動する自立型ペット。そんな付き合いを望むなら、文鳥も人間の言う意味で「頭良く」なければならないのです。
文鳥の頭の良さには生まれつきの開きがかなりあります。同じように育てても、なかなか頭良くならないのも居れば、たった1か月やそこらで基本的環境やルールを覚え、人間に主張ができるようになるのも居ます。だから、ヒナの時点で賢い子を見分けることがまず肝要です。
ヒナ毛が生えそろった子を注意して観察します。ポイントは「視線」です。ヒナ毛が生えそろう頃、というのは物心つく頃。エサやり器具を向けたとき、あるいは指を向けたとき、お腹がすいている雛は「ジャージャー」と言って口を開けるものですが、目の動きには明らかな違いがあります。この頃にすでに人間の言葉や行動を、「ただ漫然と見ている」のではなく、「何を言っているのだろう? 何をしてるんだろう?」と視線で伺って来る個体はほぼ例外なく賢いです。「対象を分析しようという気がある」からです。
次に、育て方です。クール文鳥に育てるためには、それなりのしつけを施さなくてはなりません。買って来て15日~20日はベタ馴れ同様甘やかして育てます。羽がキッチリ生えそろい、おとなっぽくなってくる頃までです。
この頃、ヒナは目につく色々なものに興味を示し、家の中を探検します。人間の幼児と同じ、一番危ない時期です。特に人間が良く歩く床、危ないものが多いキッチン、玄関や寝室には行かないようしつけたいものです。
行って欲しくない所や、やって欲しくない事をした時、すかさず「ダメッ」などと、普段より「ほんの少しだけ鋭く」叱りましょう。あまり大きな声だと怯えます。頭のいい子ほど変化に敏感で「ど、どうしたの?」というような戸惑った様子を見せるので、すかさず「あっちは危ないから行かないで」などと冷静にさとします。一回で「うんわかった」という事はほとんどないですが、聞きわけのいい子なら5~10回でやらなくなります。
「説明してもわかるわけないじゃん」と思う方もいるかもしれませんね。 でも、ここが大切なんです。「ダメ!」で終わらせると文鳥のとまどいに答えていないので、結局鳥は意味がわからずにまたやります。そこでまた「ダメッ」が続くと、文鳥は人間が自分の事をあまり好きじゃなくなったのだと思います。そして人間の言うこと聞かない鳥になります。説明すれば文鳥は内容が解らなくとも「よかった、今は怒ってない」と人間に対し安心し、次第に怒ったことはしないようになっていくのです。これが「コミュニケーションできると相手に思わせる」ということです。…なんか育児書みたいになって来ました。
人間を意思疎通できる相手だと知ると、次第に文鳥のほうからも意思を伝えてくるようになります。「あのー、好きなエサなくなったんですけど?」とアピールしてみたり、「水替えれや。今水浴びしたいし」とか主張してみたりする、「何だオマエラ、中に小さい人間入ってるのか」ってツッコミたくなる文鳥に育ったりするのです。
今日もホラ、水浴び器の手前でダルマに似た文鳥がこっちを見てます。じっとりと。はいはい、今、水替えますって。
(ここから再び GrowHair)
いかがでしたでしょうか? え? こっちの方が面白い? そうですか。まだまだあるので、またいつか。オスたちによるメス争奪戦のこととか。
乱子さんのサイト:
< http://mariarose.fc2web.com/
>
【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp
カメコ。9月と11月に旭川出張があり、経路をごまかして乱子さんと会ってきた。札幌に2軒あるメイド喫茶(うち1軒は2月に閉店)に行ったり、カラオケでアニソン歌ったり。典型的な観光と言えば、旧北海道庁庁舎に行ったが、古い洋館は人形やコスプレの撮影にいいだろうなーという観点から眺めてた。やだな~、オタクって。
< http://www.geocities.jp/layerphotos/
>
文鳥を5羽飼っています。桜文鳥をひとつがい飼っていたら、2羽繁殖し、さらに白文鳥も加わり。文鳥飼い歴は20年くらいになるのでそれなりに知識も蓄えてきたつもりなのですが、ひとつ解せぬことがありました。
今いる白文鳥…白さん(アダ名。本名はバニラ=ジン=ラヴィアンローズという/アホか)は、匂いが「変」なのです。洗いたてのシーツのようなイイ匂いがするのです。さらに時々、メイプルシロップのような香りが。
普通、文鳥はおでんに似た「だし汁の匂い」がします。冬場のコンビニで「あ、文鳥のにおい…」と思うのは文鳥飼いのサガだと思います(多分)が、これが、文鳥の通常の体臭なのです。
後日、ふとん売り場で判明しました。それは「高級羽毛ふとんの匂い」だったのだと。(笑)「お湯でよく洗われた羽毛」の匂い。白さんは潔癖症なのか粘着なのか、浄水機通した水を張ったガラスびんで日に5回も6回も7回も水浴びします。それで、清潔な「高級羽毛ふとん」の匂いになっていたのです。
しかし…時々メイプルシロップの匂いがする謎がまだ解けません…。メイプルの木材を使った雑貨でもあるのか…。蜜をどこかで舐めてるんじゃないと信じたいが…。(汗
●素質と育て方でべた慣れにもクールにも
鳥を飼ったことのない人に文鳥を飼っている、と言うと、何故かほとんど「死なない?」と聞かれます。(笑)
生き物だから死にますよ…って話じゃなく、「すぐ死んじゃわない?」って意味だと思いますが、…ハイ。最初に脅しておきますけど、下手な飼い方をすると死にますよ。野鳥はつかんだだけでショック死することもあるといいます。小鳥やネズミのような捕食対象になるイキモノは、「捕食者に捕まるとあまり苦しまず死ぬようになっている」のだと思います。私はこれを自然の摂理、神のプレゼントだと思っているわけですが。
文鳥は歴史的に人間につかまれ慣れてるので、つかんだだけでビックリして死ぬ、ということはほとんどありません。また、理想的な飼い方であれば7~8年、長ければ10年以上も生きます。
文鳥にとって理想的と思われる環境は「温かく風通し良く、日の光はレースカーテン越しに1~2時間当たる位、清潔なカゴ、飲み水と別の浴び水、充分かつ毎日替えられ補充されるエサと青菜」が基本です。さらに、文鳥は群れで生活する生き物なので、ひとりじゃ寂しいのです。手乗りにした場合には良く構ってあげます。あまり構ってあげられない場合には友達の鳥を近くにおいてやります。見える所に鳥や人がいると安心するようです。
男の子には、将来のため、綺麗な音楽を聞かせましょう。ピアノを聞かせて育てた子はソナチネの一部を覚えて繰り返し歌うようになり、タイムボカンのテーマソングを聞かせたヤツラは低くて可愛くない歌声になったので。白さんには平井堅で、見事、素晴らしい声になりました。(笑)
ヒナは成鳥になる1か月~数か月くらいの間手の中に抱っこされたがるので、暖かい室内で何時間も手の中に入れたまま撫でながら本を読んだりゲームしたりしていると、「べた馴れ手乗り」になります。これが不充分だと「クールな手乗り」になります。もっとも、性格もあります。あまり構わなくてもベタベタした子もいるし、構いまくってもクールな子もいます。これは個体差×育て方の相性もあるので、人間同様、思い通りにはなりません。(笑)
●おバカ文鳥
文鳥の知性についてです。
まず始めに文鳥はバカでしょうか? …それはNOともYESとも言えます。クルミ半分より小さい脳ですから、人間並みというわけにはいきません。犬猫にも負けるでしょう。しかし、そこはそれ、見方をミクロの世界に下ろしてみてください。逆にミジンコかゾウリムシくらいのもんかと思って眺めてみると、頭良すぎて驚くかもしれません。
さて。まずは対極から紹介します。私が知っている鳥の中で一番「おバカだった」のは、学生の時に妹が飼っていた鳥です。この子は「ベタ馴れ文鳥」でありました。
妹が家に居る時はとにかくべたべた。本を読んでてもテレビ見てても常に手の中肩の上。居なければ母にベタベタ。母もいなければ私にベタベタ。私が特に撫でたくなくても、手に勝手に入りこんで来て、グイグイ押してせがみ立てます。つかまれても全く動じず、何も怖れず、全ての体重を預けてだらんと力を抜き、ふくらむ姿はまるでヌイグルミのごとし。車で移動する家庭だったので車も一緒、お風呂も一緒、寝るのも一緒…。
何を考えているのか…!? って何も考えてない!! オスなのにメスにはまるで興味なし。とにかく手の中に居ればそれがしあわせ。筋金入りの「おバカ文鳥」でした。…悲しいことに、それが災いして初老のころに、怪我して保護されていたカラスにつつかれお亡くなりに…。彼は、危険を全く知らず、カラスの入っていたカゴの前をちょろちょろしたのです。
世話する人が気をつけて、朝から晩まで目を離さないようにしなければ生きていくことすら出来ない鳥、言うなれば一生赤ちゃんから幼児。この子を妹は物凄く愛していました。
●賢い文鳥
やっと言いたかったことにたどり着けました。賢い文鳥についてです。実は私は小学生の時に、最初の文鳥を踏んで亡くしています。(涙/またヘヴィな話題)かなりトラウマになりました。しかし二度とこのような惨劇が起きないように幼い私は考えました。
ベタ馴れ文鳥は手の中、服の中、はては布団の中にまで入り込みます。これではカゴから出してる間、気が気ではありません。かと言って、一日中神経を張り詰めておく事もまた出来ないのです。…そうだ。馴れてなきゃいいんだ。しかし、手乗りなのにあまりにも懐いていないのは淋しい。危ないところには行かず、たまに来て甘えるけれども他はそれほどでもない、そんな都合のいい文鳥がいいと考えました。(笑)
クール手乗り。住居環境を理解し、危険は察知して避け、考えて行動する自立型ペット。そんな付き合いを望むなら、文鳥も人間の言う意味で「頭良く」なければならないのです。
文鳥の頭の良さには生まれつきの開きがかなりあります。同じように育てても、なかなか頭良くならないのも居れば、たった1か月やそこらで基本的環境やルールを覚え、人間に主張ができるようになるのも居ます。だから、ヒナの時点で賢い子を見分けることがまず肝要です。
ヒナ毛が生えそろった子を注意して観察します。ポイントは「視線」です。ヒナ毛が生えそろう頃、というのは物心つく頃。エサやり器具を向けたとき、あるいは指を向けたとき、お腹がすいている雛は「ジャージャー」と言って口を開けるものですが、目の動きには明らかな違いがあります。この頃にすでに人間の言葉や行動を、「ただ漫然と見ている」のではなく、「何を言っているのだろう? 何をしてるんだろう?」と視線で伺って来る個体はほぼ例外なく賢いです。「対象を分析しようという気がある」からです。
次に、育て方です。クール文鳥に育てるためには、それなりのしつけを施さなくてはなりません。買って来て15日~20日はベタ馴れ同様甘やかして育てます。羽がキッチリ生えそろい、おとなっぽくなってくる頃までです。
この頃、ヒナは目につく色々なものに興味を示し、家の中を探検します。人間の幼児と同じ、一番危ない時期です。特に人間が良く歩く床、危ないものが多いキッチン、玄関や寝室には行かないようしつけたいものです。
行って欲しくない所や、やって欲しくない事をした時、すかさず「ダメッ」などと、普段より「ほんの少しだけ鋭く」叱りましょう。あまり大きな声だと怯えます。頭のいい子ほど変化に敏感で「ど、どうしたの?」というような戸惑った様子を見せるので、すかさず「あっちは危ないから行かないで」などと冷静にさとします。一回で「うんわかった」という事はほとんどないですが、聞きわけのいい子なら5~10回でやらなくなります。
「説明してもわかるわけないじゃん」と思う方もいるかもしれませんね。 でも、ここが大切なんです。「ダメ!」で終わらせると文鳥のとまどいに答えていないので、結局鳥は意味がわからずにまたやります。そこでまた「ダメッ」が続くと、文鳥は人間が自分の事をあまり好きじゃなくなったのだと思います。そして人間の言うこと聞かない鳥になります。説明すれば文鳥は内容が解らなくとも「よかった、今は怒ってない」と人間に対し安心し、次第に怒ったことはしないようになっていくのです。これが「コミュニケーションできると相手に思わせる」ということです。…なんか育児書みたいになって来ました。
人間を意思疎通できる相手だと知ると、次第に文鳥のほうからも意思を伝えてくるようになります。「あのー、好きなエサなくなったんですけど?」とアピールしてみたり、「水替えれや。今水浴びしたいし」とか主張してみたりする、「何だオマエラ、中に小さい人間入ってるのか」ってツッコミたくなる文鳥に育ったりするのです。
今日もホラ、水浴び器の手前でダルマに似た文鳥がこっちを見てます。じっとりと。はいはい、今、水替えますって。
(ここから再び GrowHair)
いかがでしたでしょうか? え? こっちの方が面白い? そうですか。まだまだあるので、またいつか。オスたちによるメス争奪戦のこととか。
乱子さんのサイト:
< http://mariarose.fc2web.com/
>
【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp
カメコ。9月と11月に旭川出張があり、経路をごまかして乱子さんと会ってきた。札幌に2軒あるメイド喫茶(うち1軒は2月に閉店)に行ったり、カラオケでアニソン歌ったり。典型的な観光と言えば、旧北海道庁庁舎に行ったが、古い洋館は人形やコスプレの撮影にいいだろうなーという観点から眺めてた。やだな~、オタクって。
< http://www.geocities.jp/layerphotos/
>