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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1956 2006/04/12.Wed.14:00発行
http://www.dgcr.com/ 1998/04/13創刊 前号の発行部数 17869部
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登録・解除・変更・FAQはこちら http://www.dgcr.com/regist/index.html
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<ホント言えば、WinマシンでOSXが動くのもうれしいんだけどね>
■ネタを訪ねて三万歩[15]
デジタル一眼レフ購入でカメラ三昧の昔に戻る
海津ヨシノリ
■グラフィック薄氷大魔王[49]
BootCamp/粘土大変
吉井 宏
【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1956 2006/04/12.Wed.14:00発行
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<ホント言えば、WinマシンでOSXが動くのもうれしいんだけどね>
■ネタを訪ねて三万歩[15]
デジタル一眼レフ購入でカメラ三昧の昔に戻る
海津ヨシノリ
■グラフィック薄氷大魔王[49]
BootCamp/粘土大変
吉井 宏
■ネタを訪ねて三万歩[15]
デジタル一眼レフ購入でカメラ三昧の昔に戻る
海津ヨシノリ
───────────────────────────────────
4月もそろそろ終わりというこの時期になると、やっと年度替わりなんだとい
う実感がわいてきます。そして次に来るのは五月病と相場は決まっているので
すが、実は私はこの五月病を患ったことがありません。多分「ほどほどのやる
気」だったからかもしれません。中学から高校へといった具合に学校が替わっ
たりする時だけでなく、学年が替わったときには誰にもそれなりの気合いのよ
うなものがわき出てきますが、私はそれを少し抑え気味に保つようにしてきま
した。それも考えてみると無意識のうちにです。
実にいい加減な奴と思われてしまいますが、一気にテンションを上げるのでは
なく、そこそこのテンションを長く保つのが私の流儀というわけです。つまり
何事も過大に期待しないという感じですね。期待が大きすぎると、予想外であ
ったときの落胆も大きくなってしまうからです。ですから、ネットなどでもよ
く見かける「全員プレゼント」なんていう釣り餌にはまず引っかかりません。
「タダより怖いモノはない」ですからね。
世の中には「それなりに」という、実にいい加減であり的を射た言葉がありま
す。とんでもない詐欺的な商品は別として、価格というものはそれ相応になっ
ているものです。もっとも高額製品だから、あるいは伝統工芸的な道具を使っ
たから良い作品が出来るとも限りません。このあたりは本当に摩訶不思議なこ
とですね。
●デジタル一眼レフを購入
以前、デジタル一眼レフカメラの購入で悩んでいるという話をしましたが、数
日後に人物撮影(しなくてはならない可能性がかなり濃厚)の仕事が入ってし
まったという土壇場で、いきなり購入してしまいました。いや、正しくはこれ
でやっと理由付けが出来たのかもしれません。さんざん調べまくっていました
から、古いデジタルカメラを下取りに出し、ポイントを使って賢く一番安いタ
イプを購入しました。極端な話、価格の差は画素数の差ですからね。
なお、機種についてはとりあえず内緒。プロの方なら以降の文章で十分に察し
がつくからです。思うに学生の頃から、どんなカメラとレンズを持っているか
がカメラマンとしての評価の分岐点のような風潮を色々見てきており、そのば
かげた風潮にウンザリしていたからです。また、10年以上カメラ関係の情報か
ら離れていたので、現在の情勢が判らず、余計な一言は怖いと感じる自己防衛
かもしれません。
ちなみに、今まで私の所有していたカメラ(インスタントフィルム系は含まず)
は、ブローニー版は3機種2メーカー、35mm一眼レフ版は14機種5メーカー、35
mmコンパクト版は5機種2メーカー、ミノックス版は2機種2メーカーだったと記
憶しています。現在は、ブローニー版は2機種1メーカー、35mm一眼レフ版は10
機種3メーカー、35mmコンパクト版は2機種2メーカー、ミノックス版は1機種1
メーカーとなりました。もちろん全てフィルムカメラです。手放すタイミング
を逃してしまったのかもしれません。
なお、デジタルカメラは今まで全てコンパクト版で、4機種3メーカー(携帯電
話やトイカメラは含まず)を使い続けていました。それほど積極的に買い替え
ていたわけではないにしても、数えてみれば4台でした。どう考えても、こん
なに生活の中にカメラが必要であるはずはないのですけどね。やっぱり病気だ
ったのかもしれません。
で、デジタル一眼レフは、結局手持ちのレンズが使えるかもしれないタイプを
買ったわけですが、これが見事に大成功で、制約なく使えるレンズが6本もあ
りました。これに外部露出計を頼りに各種操作をマニュアルで行なえば、使え
るレンズが10本ほど。これって凄くリーズナブルですよね。外部露出計を使う
ことは不便ではないので、私としては実質的に問題ない範囲なのでものすごく
ラッキーでした。もちろん、レンズ付きキットのズームレンズは保険として買
ったので後悔はしていません。
一部のメーカーの最新機種を除き、デジタルカメラとして使うと焦点距離が
1.5倍程度になってしまうので、手持ちの広角レンズはほぼ全滅です。なんと
かなるものに20mmF2.8(デジカメ換算で30mm)という比較的明るいレンズもあ
りますが、露出も含めて全てがマニュアルなので、とっさの処理には向きませ
ん(実は露出計を持っていればそうでもありません)。何せデジカメは電子回
路の固まりですから、マニュアルモードはあまり使い勝手がよくありません。
もっとも、そんなロボットのようなボディーに電子制御とは無縁の古き良き時
代のレンズが付くだけでもありがたいぐらいの感じです。
ですから多少不便ではあっても、使えないわけではなく、ブツ撮りが多い私に
は実質的に問題ない範囲てす。そんなわけで広角側はレンズセットの標準ズー
ムで大助かりというわけです。それ以外は、手持ちのマイクロ系60mm(デジカ
メ換算で90mm)、85mm(デジカメ換算で128mm)、80~200mm(デジカメ換算で
120~300mm)あたりが常用レンズとなりそうです。案外と手動の24mm(デジカ
メ換算で36mm)と外部露出計を持ってスナップ写真を撮りに行くかもしれまん。
●オンラインショップは信用できない
続けてもっとも気になっていた愛用のストロボ10台(特殊なタイプ1台を除き)
も、ほとんどそのまま使えてしまう(慣れと理解が必要)ことを知り、ニコニ
コ状態。ストロボさえシンクロ出来れば、光源の問題はほぼ解決したようなも
のです。10年以上前に購入した調光ケーブルも問題なく使えるに至っては、お
宝を手にしたような気分になりました。
ところが、愛用のリングストロボも使えることが判ったと思ったら、バッテリ
ーボックスが見あたらないのです。そして数か月前の大掃除の時に捨ててしま
ったことを思い出しました。あの時は何に使うものかを思い出せなかった(そ
れほど長期間使用していなかった証)のです。早々メーカーに問い合わせをす
ると昨年の9月で在庫打ち切りになっていました。愕然とするも、中古専門店
で調べればと安堵したのも束の間、探してもどこにもないのです。
途方に暮れていた私はネットで型番を検索していて、やっと在庫のあるらしい
店を発見して速攻で注文をすると、メーカーに確認してからの発送ということ
であえなく玉砕。これの繰り返しで玉砕しまくっていたとき、ネットオークシ
ョンで同等品を発見するも、定価の10倍近い価格設定には愕然。
とにかく、数100円の商品でこれだけ翻弄されたのは始めてです。それだった
ら同じカートリッジが使える型番の違うストロボの中古を買った方が遙かに安
いことを知っていたので、慌てずじっくりと探す事にしました。最悪の結果で
も手作り可能なので緊張感はそれほど出ませんでした。しかし、発見したとこ
ろはすべて申込後に「メーカーで確認したところ製造中止で~」という返事。
結局諦めて、同じカートリッジを共有している型番の違うストロボの中古を申
し込めば、1か月以上も前に販売済みという答え。オンラインショップ(トッ
プクラスの大手)の表示なんて信用できないということが判っただけの1週間
でした。ここまでいたぶられると意固地になってしまいます。ちなみにネット
オークションにはまだ手を出していないので静観中。
●学生の時はカメラ小僧
まっ、購入したボディーはデジタル一眼レフカメラとしては入門用のような位
置づけかもしれませんが、当面の私の用途はこれで十分。なんといっても、一
眼レフカメラの最大のメリットはレンズ交換に代表されるトータルシステムで
すからね。そんなこんなで、再び色々な写真を撮りはじめてみたくなりました。
学生の時のように。
ちなみに私はデザイン科の学生なのに、写真科の学生に肉薄するほど写真を撮
りまくっていたのです。その時はモノクロ専門で、自分で現像とプリントまで
行なっていましたが、今のデジタルカメラとPhotoshopの組み合わせは、まさ
に私にとって当時の試行錯誤と同じような感覚なのです。
もっとも昔はフィルムの種類と現像処理の調整で、軟調仕上げにするといった
腕の見せ所が色々とあったのです。テクスチャーを付けるにしても、引き延ば
しプリント時にレンズの先端に特殊なレンズやストッキングを被せたりして、
色々と苦労したことを思い出しました。
撮影した写真を元にシルクスクリーンで作品を仕上げたりしたこともありまし
た。PS版でハイコントラスト写真を網点なしで処理し、プレス機で強引にイン
クをのせるなど、今では懐かしい武勇伝(殆ど無謀の境地)は数えきれません。
6×7版まで対応している引き延ばし機も捨てずに保管しています。
しかし、今はそんなことを言っても「何それ?」と言われるのが関の山でしょ
う。まっ、とりあえず部屋の奥の地層から、昔使ったカメラ関連の機材の発掘
をすることが先決かもしれません。それにより、思わぬお宝が出てくる可能性
がかなり高くなってきました。
●引き金に手をかけない勇気
学生の時から色々なことをやってきていた私にとって、場所と時間があれば復
活させたいことが山のようにあります。カメラ、いや写真撮影もそのひとつ。
というわけで、カメラについてはデジタル一眼レフで10年ぶりぐらいに火がつ
いてしまいましたが、そんな具合に、何かのきっかけで元に戻ることはよくあ
る話です。
引き金は大切です。でも、収拾がつかなくなるから自発的に引き金を引かない
ように、あるいは引き金を引きたくなるような場所へ近づかないようにするこ
とも必要でしょう。実はカメラに関してはそんな部分が強かったのです。古い
タイプの機材と、ある程度の互換性が保たれているとはいえ、基本的にはかな
りの部分の買い替えみたいな状況になりますからね。
例えば、35mmカメラの最初の買い替えポイントはオートフォーカスシステムで
した。私は、学生から社会人になりたての頃に一通りのカメラ機材を揃え、そ
れから10年あまり後になってからオートフォーカスシステムに移行しましたが、
ギリギリまでシステムが成熟するのを待っていたわけです。初期のオートフォ
ーカスはお世辞にも使いやすくはなかったからです。
そんなわけで、リーズナブルで高性能なデジタル一眼レフの登場に重い腰を上
げたというわけです。さて、次に腰を上げるときはどんなシステムが台頭して
きているのでしょうか。それを考えると妙にワクワクしてしまいます。いや、
その前に眠っている別の部分の引き金を誤って引いてしまわないかが少し心配
だったりします。そして、これが一番厄介かもしれません。
【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター
カメラ道楽が始まると辿り着くのがライカと相場は決まっているようですが、
私は結局(今のところ)手を出していません。もっぱらレンズ交換式の一眼レ
フオンリーです。元々の用途が複写やブツ撮りだったからかもしれません。で
も広角レンズでのスナップ撮影も案外好きでした。ただし、これはやっぱりラ
イカなどに代表されるレンジファインダーには敵わないかもしれません。今だ
とEPSONのR-D1ですね。これはさすがに欲しくなってきました。
さて、そんな思いで古き良きフィルム写真時代の一眼レフで私が個人的に評価
しているカメラは、RICOH FLEX TLS401/アイレベル・左右正像ウエストレベ
ルの切替式が可能な珍しい機構。Nikon F2 Photomic/アイレベルファインダ
ーの素のボディーのホールディングは絶品。このメカニカル機構は芸術の域。
BESELER TOPCON AUTO 100/レンズシャッター式一眼レフというユニークな機
構はかなり刺激的。他にもユニークどころでは、MIRANDA、PETORI、KOWAとい
ったメーカーが一眼レフを製作していました。今にして思えば昔のカメラショ
ーのカタログは綺麗に保存しておくべきでした。
なお、後日談としてリングストロボのバッテリーカートリッジと同じカートリ
ッジを共有している型番の違うストロボの中古を、1か月ほど立ってから銀座
の中古専門店で運良く発見して手に入れることが出来ました。ネットで買い損
ねた金額よりも安く手に入ったのは、結果としてラッキーだったのかもしれま
せん。これでリングストロボは使えるようになりましたが、新規購入したデジ
タル一眼レフとの組み合わせでは完全オートにならないのはご愛敬ですね。
yoshinori@kaizu.com
<http://www.kaizu.com>
<http://graphic.pastel.co.jp/kaizu/>
<http://fmaug.nifty.com/efgra/>
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■グラフィック薄氷大魔王[49]
BootCamp/粘土大変
吉井 宏
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●BootCamp
次期OSXでIntelMacでWindowsXPを動かせる仕組みが追加されるってニュースに
みんなひっくり返った! なんと大胆なことを。「ユーザはコンピュータを再
起動してMac OS XまたはWindows XPのいずれかを立ち上げることができるよう
になります」。
最近そういった仕組みがよそで完成しつつあるのは知っていたけど、Appleが
自分でやっちゃうとは思わなかった。Macマシンでごく普通にWinXPが使えると
いうことは、僕みたいにMacメインだけどWinも使わなくちゃならない人は、マ
シンを選ぶ悩みがなくなるってこと。WinマシンでOSXが動かない以上、Intel
Macは一粒で二度おいしいというか2倍の価値になる。逆に言えば、OSが一種類
しか動かないPCの価値は半分になってしまうとも言える。
もちろん、IntelMacを購入したからといって即WinXP買ってきて入れるわけで
もないだろうけど、2台分使えるってところが気持ち的にうれしいなと。これ
から僕ら、IntelMac買ったらプラス2万いくらかでWinマシンがオマケについて
くる、ってことなんだよね。
まあ、よ~く考えてみれば、MacでWindowsが普通に動くようになったからとい
って、何か革命的に便利になるわけじゃない。どちらかで統一するに越したこ
とないのだ。一般のMacユーザーの受ける恩恵といえばGyaoが見れるようにな
る程度だろう。VirtualPCのほうが面倒が少ないかもしれない。どちらかにし
か存在しないソフトを全力で使ってる人には便利。
僕の場合BootCampを喜ぶ理由は、「3ds MaxのMac版がないから」と「3ds Max
のネットワークレンダリングにMacマシンを参加させられる」ってこと。あと、
Win版のほうが安定していたり、使い勝手が良かったりするソフトもあるし。
また、現在MacとWinでメインとサブ計4台使ってるところをMac2台で済ませる
こともできる。ホント言えば、WinマシンでOSXが動くのもうれしいんだけどね。
Let's NOTEやVAIO type-Tとかの軽量モバイルノートはMacマシンに選択肢がな
いから。
XPも動くならMacマシンを試しに買ってみる人も何十万人単位でいるだろうし、
Mac OSXにはじめて触れた人の何割かはそのまま居着くだろう。なにより、Mac
の価値を倍にしPCの価値を下げるにもかかわらず、XPが売れてマイクロソフト
が喜ぶBootCampは、驚くべき戦略なのかも。
●粘土大変
粘土、四苦八苦してます。盛り足す。乾かない。3日後にようやく削る。また
盛り足す。乾かない~。すでに始めて2週間くらいたってるのに、まだ一体も
完成しないってのはどういうわけだあ~(怒)。ZBrushなら同じ時間で30個は
完成してるはず。制作ペースが遅すぎてイライラ寸前。乾燥と削りのペースが
合わず、作業が進められない。20体くらいを同時進行でもしないことには、満
足に作業ができなくてフラストレーションがたまる。
そろそろバカみたいに思えてきた。エポキシパテかポリパテなら数時間内で固
まるので作業がどんどん進むはずだけど、先日試したところ石のようにカッチ
カチで、こんなの絶対無理だと思った。
そもそも、僕はせっかちなのですぐ結果を見たい。時間のかかる絵具を捨てて
デジタルに移行したのも、ポリゴンをちくちく編集するのがかったるくて
ZBrushに惹かれたのもそうだ。こんなの作りたいと思った数時間後にはほぼ全
貌が見えてくるCGのスピードに慣れすぎてるのかな。とにかく、すべてに時間
がかかりすぎる。
僕には合わないかもと思えてきたのはファンド系の石粉粘土。乾燥後の頑丈さ
はいいけど、乾燥が遅いのと削るのに硬すぎる。そもそも最初にきっちり形を
作ること自体が困難。すぐ表面だけ乾きはじめてシワシワになっちゃうし、な
でつけても滑らかにならずにやはりシワシワに。比較的気に入ったのがMr.ク
レイ。乾燥は早いし削るのもどんどんできる。ただし、ちょっと脆いので細か
い部分を作りにくい。
他の素材はどうかというと、どうもインダストリアルクレイというのがいいら
しい。常温ではカチカチだがドライヤーなどで60度にあたためると柔らかくな
る業務用油粘土のようなものらしい。工業製品のモックアップや原型制作に使
うそうだ。盛り足しと削りが等価にリアルタイムでできる。しかし、作ったも
のを原型として使えるようにするにはポリパテ等に置き換え(型をとって複製)
して、さらに加工を続ける必要があり、手軽とは言い難い。まあ、形を作る時
点での速さとラクさでは良さそうな気がする。そのうち試してみよう。
【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com
フレッツ光にしようと思って調べたら、うちのマンションには光ケーブルが引
かれてないことが判明。お得なマンションタイプコースが使えず、一戸建てと
同じ扱いに。しかたなく、ADSLを現在の8Mタイプから最速の47Mタイプに変更
することにした。で、昨日開通したんだけど速度が出ない。8Mタイプで5Mbps
くらいだったのが、47Mでたった7Mbps。おかしいなとNTTに電話して調べても
らうと、局との距離などの関係で7Mが精一杯です、と。なんだよそんならもっ
と安いコースにタダで変更してくれとねじ込もうとしたんだけど、差額はたっ
たの50円。も~いいよ。とほほ。光ケーブルが来ている物件に引っ越したい。
HP <http://www.yoshii.com>
Blog <http://graphic.pastel.co.jp/yoshii/>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(4/12)
・まさか市立図書館にこんな本はあるまいと思っていたが、ネットで検索した
ら出てきた、加治将一「あやつられた龍馬 明治維新と英国諜報部、そしてフ
リーメーソン」(祥伝社 2006)。いかにもトンデモ系濃厚だが、地方テレビ
局でドキュメンタリーを制作していたので(見ていないが)、もしかしたらマ
トモかなと期待して読んだ。維新の英雄たちを動かした「黒幕」の正体は英国
と英国工作員、そしてフリーメーソンとフリーメーソン的秘密結社であろうと
いうネタは非常におもしろい。しかし、動かしがたい事実もたしかに見せてく
れるが、だいたいが仮定、想像の産物、都合のいい解釈の羅列のような気にな
る。一級品のネタだが、著者の包丁さばきがいまいちで、文章もそうとう下手、
読んでいてつらい。ほぼ斜め読みで1日半である。龍馬の正体は、土佐藩の密
偵でありながら幕府の隠密、そしてイギリス公使パークス直属の大物諜報部員
であったという。なぜ殺されたのか、だれに殺されたかの謎解きもしており、
いちおううなずける。しかし、情けない話ではないか。維新の英雄たちのほと
んどが、英国のてのひらで泳がされ革命を突っ走ったというのだから。1866年
4月26日付け、ハモンド外務次官よりパークスへという文書が紹介されている。
「日本において、体制の変化がおきるとすれば、それは日本人だけから端を発
しているように見えなければならない」つまり、明治維新の工作は日本人に気
づかれぬよう徹底的に秘密裏でやれ、ということだ。それを読むと、この本で
書かれていることはけっこうアタリかもしれないと思う。いかんせん、文章が
ダメだ。秋庭俊の「帝都の地下の謎」と同じように、そのへんがとっても惜し
い。司馬遼太郎「竜馬が行く」を読み返したくなった。 (柴田)
・甥が幼稚園に通い始めた。クリスマスパーティーではとけ込めなかったが、
幼稚園ではおとなしくしているらしい。たった数ヶ月で成長したか。さっそく
ガールフレンドができたらしく、近所のガールフレンドと三角関係になるので
はと話しているうちの母。私も含めバカばっかりである。甥は私になついてい
てらぶらぶなのだが、新しい世界を知り、離れていっちゃうんだろうなぁと寂
しい。そのうち生意気になって、一人前の口をきくようになり、可愛くなくな
ってしまうだろう。中学生ぐらいになったら、むさ苦しくなるのかな。ママさ
んたちの気持ちがちょっぴりわかるぞ。きかんしゃトーマスが好きなのだが、
最近ではボウケンジャーを食い入るように見ている。トーマスは同じビデオを
繰り返し見るが、ボウケンジャーは一度見たら飽きるようだ。ボウケンジャー
の主題歌は、最近のアニメのようなタイアップものではなく、由緒正しき特撮
ソング。歌詞はストーリーに沿ったもの。これの着メロ(着うたにあらず)を
一小節聞いただけで甥は反応する。私はいつのまにか覚えてしまって頭から離
れない。 (hammer.mule)
<http://www.toei.co.jp/tv/boukenger/> ボウケンジャー
<http://columbia.jp/bouken/> 歌うのはMAKE-UPのNOBさん
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発行 デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>
編集長 柴田忠男
デスク 濱村和恵
アソシエーツ 神田敏晶
リニューアル 8月サンタ
アシスト 鴨田麻衣子
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★【日刊デジタルクリエイターズ】は無料です。
お友達にも是非お奨め下さい (^_^)/
★日刊デジクリは、まぐまぐ<http://mag2.com/>、
E-Magazine<http://emaga.com/>、カプライト<http://kapu.biglobe.ne.jp/>、
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めろんぱん<http://www.melonpan.net/>、MAGBee<http://magbee.ad-j.com/>、
のシステムを利用して配信しています。配信システムの都合上、お届け時刻が
遅くなることがあります。ご了承下さい。
★姉妹誌「写真を楽しむ生活」もよろしく! <http://dgcr.com/photo/>
Copyright(C), 1998-2006 デジタルクリエイターズ
許可なく転載することを禁じます。
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デジタル一眼レフ購入でカメラ三昧の昔に戻る
海津ヨシノリ
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4月もそろそろ終わりというこの時期になると、やっと年度替わりなんだとい
う実感がわいてきます。そして次に来るのは五月病と相場は決まっているので
すが、実は私はこの五月病を患ったことがありません。多分「ほどほどのやる
気」だったからかもしれません。中学から高校へといった具合に学校が替わっ
たりする時だけでなく、学年が替わったときには誰にもそれなりの気合いのよ
うなものがわき出てきますが、私はそれを少し抑え気味に保つようにしてきま
した。それも考えてみると無意識のうちにです。
実にいい加減な奴と思われてしまいますが、一気にテンションを上げるのでは
なく、そこそこのテンションを長く保つのが私の流儀というわけです。つまり
何事も過大に期待しないという感じですね。期待が大きすぎると、予想外であ
ったときの落胆も大きくなってしまうからです。ですから、ネットなどでもよ
く見かける「全員プレゼント」なんていう釣り餌にはまず引っかかりません。
「タダより怖いモノはない」ですからね。
世の中には「それなりに」という、実にいい加減であり的を射た言葉がありま
す。とんでもない詐欺的な商品は別として、価格というものはそれ相応になっ
ているものです。もっとも高額製品だから、あるいは伝統工芸的な道具を使っ
たから良い作品が出来るとも限りません。このあたりは本当に摩訶不思議なこ
とですね。
●デジタル一眼レフを購入
以前、デジタル一眼レフカメラの購入で悩んでいるという話をしましたが、数
日後に人物撮影(しなくてはならない可能性がかなり濃厚)の仕事が入ってし
まったという土壇場で、いきなり購入してしまいました。いや、正しくはこれ
でやっと理由付けが出来たのかもしれません。さんざん調べまくっていました
から、古いデジタルカメラを下取りに出し、ポイントを使って賢く一番安いタ
イプを購入しました。極端な話、価格の差は画素数の差ですからね。
なお、機種についてはとりあえず内緒。プロの方なら以降の文章で十分に察し
がつくからです。思うに学生の頃から、どんなカメラとレンズを持っているか
がカメラマンとしての評価の分岐点のような風潮を色々見てきており、そのば
かげた風潮にウンザリしていたからです。また、10年以上カメラ関係の情報か
ら離れていたので、現在の情勢が判らず、余計な一言は怖いと感じる自己防衛
かもしれません。
ちなみに、今まで私の所有していたカメラ(インスタントフィルム系は含まず)
は、ブローニー版は3機種2メーカー、35mm一眼レフ版は14機種5メーカー、35
mmコンパクト版は5機種2メーカー、ミノックス版は2機種2メーカーだったと記
憶しています。現在は、ブローニー版は2機種1メーカー、35mm一眼レフ版は10
機種3メーカー、35mmコンパクト版は2機種2メーカー、ミノックス版は1機種1
メーカーとなりました。もちろん全てフィルムカメラです。手放すタイミング
を逃してしまったのかもしれません。
なお、デジタルカメラは今まで全てコンパクト版で、4機種3メーカー(携帯電
話やトイカメラは含まず)を使い続けていました。それほど積極的に買い替え
ていたわけではないにしても、数えてみれば4台でした。どう考えても、こん
なに生活の中にカメラが必要であるはずはないのですけどね。やっぱり病気だ
ったのかもしれません。
で、デジタル一眼レフは、結局手持ちのレンズが使えるかもしれないタイプを
買ったわけですが、これが見事に大成功で、制約なく使えるレンズが6本もあ
りました。これに外部露出計を頼りに各種操作をマニュアルで行なえば、使え
るレンズが10本ほど。これって凄くリーズナブルですよね。外部露出計を使う
ことは不便ではないので、私としては実質的に問題ない範囲なのでものすごく
ラッキーでした。もちろん、レンズ付きキットのズームレンズは保険として買
ったので後悔はしていません。
一部のメーカーの最新機種を除き、デジタルカメラとして使うと焦点距離が
1.5倍程度になってしまうので、手持ちの広角レンズはほぼ全滅です。なんと
かなるものに20mmF2.8(デジカメ換算で30mm)という比較的明るいレンズもあ
りますが、露出も含めて全てがマニュアルなので、とっさの処理には向きませ
ん(実は露出計を持っていればそうでもありません)。何せデジカメは電子回
路の固まりですから、マニュアルモードはあまり使い勝手がよくありません。
もっとも、そんなロボットのようなボディーに電子制御とは無縁の古き良き時
代のレンズが付くだけでもありがたいぐらいの感じです。
ですから多少不便ではあっても、使えないわけではなく、ブツ撮りが多い私に
は実質的に問題ない範囲てす。そんなわけで広角側はレンズセットの標準ズー
ムで大助かりというわけです。それ以外は、手持ちのマイクロ系60mm(デジカ
メ換算で90mm)、85mm(デジカメ換算で128mm)、80~200mm(デジカメ換算で
120~300mm)あたりが常用レンズとなりそうです。案外と手動の24mm(デジカ
メ換算で36mm)と外部露出計を持ってスナップ写真を撮りに行くかもしれまん。
●オンラインショップは信用できない
続けてもっとも気になっていた愛用のストロボ10台(特殊なタイプ1台を除き)
も、ほとんどそのまま使えてしまう(慣れと理解が必要)ことを知り、ニコニ
コ状態。ストロボさえシンクロ出来れば、光源の問題はほぼ解決したようなも
のです。10年以上前に購入した調光ケーブルも問題なく使えるに至っては、お
宝を手にしたような気分になりました。
ところが、愛用のリングストロボも使えることが判ったと思ったら、バッテリ
ーボックスが見あたらないのです。そして数か月前の大掃除の時に捨ててしま
ったことを思い出しました。あの時は何に使うものかを思い出せなかった(そ
れほど長期間使用していなかった証)のです。早々メーカーに問い合わせをす
ると昨年の9月で在庫打ち切りになっていました。愕然とするも、中古専門店
で調べればと安堵したのも束の間、探してもどこにもないのです。
途方に暮れていた私はネットで型番を検索していて、やっと在庫のあるらしい
店を発見して速攻で注文をすると、メーカーに確認してからの発送ということ
であえなく玉砕。これの繰り返しで玉砕しまくっていたとき、ネットオークシ
ョンで同等品を発見するも、定価の10倍近い価格設定には愕然。
とにかく、数100円の商品でこれだけ翻弄されたのは始めてです。それだった
ら同じカートリッジが使える型番の違うストロボの中古を買った方が遙かに安
いことを知っていたので、慌てずじっくりと探す事にしました。最悪の結果で
も手作り可能なので緊張感はそれほど出ませんでした。しかし、発見したとこ
ろはすべて申込後に「メーカーで確認したところ製造中止で~」という返事。
結局諦めて、同じカートリッジを共有している型番の違うストロボの中古を申
し込めば、1か月以上も前に販売済みという答え。オンラインショップ(トッ
プクラスの大手)の表示なんて信用できないということが判っただけの1週間
でした。ここまでいたぶられると意固地になってしまいます。ちなみにネット
オークションにはまだ手を出していないので静観中。
●学生の時はカメラ小僧
まっ、購入したボディーはデジタル一眼レフカメラとしては入門用のような位
置づけかもしれませんが、当面の私の用途はこれで十分。なんといっても、一
眼レフカメラの最大のメリットはレンズ交換に代表されるトータルシステムで
すからね。そんなこんなで、再び色々な写真を撮りはじめてみたくなりました。
学生の時のように。
ちなみに私はデザイン科の学生なのに、写真科の学生に肉薄するほど写真を撮
りまくっていたのです。その時はモノクロ専門で、自分で現像とプリントまで
行なっていましたが、今のデジタルカメラとPhotoshopの組み合わせは、まさ
に私にとって当時の試行錯誤と同じような感覚なのです。
もっとも昔はフィルムの種類と現像処理の調整で、軟調仕上げにするといった
腕の見せ所が色々とあったのです。テクスチャーを付けるにしても、引き延ば
しプリント時にレンズの先端に特殊なレンズやストッキングを被せたりして、
色々と苦労したことを思い出しました。
撮影した写真を元にシルクスクリーンで作品を仕上げたりしたこともありまし
た。PS版でハイコントラスト写真を網点なしで処理し、プレス機で強引にイン
クをのせるなど、今では懐かしい武勇伝(殆ど無謀の境地)は数えきれません。
6×7版まで対応している引き延ばし機も捨てずに保管しています。
しかし、今はそんなことを言っても「何それ?」と言われるのが関の山でしょ
う。まっ、とりあえず部屋の奥の地層から、昔使ったカメラ関連の機材の発掘
をすることが先決かもしれません。それにより、思わぬお宝が出てくる可能性
がかなり高くなってきました。
●引き金に手をかけない勇気
学生の時から色々なことをやってきていた私にとって、場所と時間があれば復
活させたいことが山のようにあります。カメラ、いや写真撮影もそのひとつ。
というわけで、カメラについてはデジタル一眼レフで10年ぶりぐらいに火がつ
いてしまいましたが、そんな具合に、何かのきっかけで元に戻ることはよくあ
る話です。
引き金は大切です。でも、収拾がつかなくなるから自発的に引き金を引かない
ように、あるいは引き金を引きたくなるような場所へ近づかないようにするこ
とも必要でしょう。実はカメラに関してはそんな部分が強かったのです。古い
タイプの機材と、ある程度の互換性が保たれているとはいえ、基本的にはかな
りの部分の買い替えみたいな状況になりますからね。
例えば、35mmカメラの最初の買い替えポイントはオートフォーカスシステムで
した。私は、学生から社会人になりたての頃に一通りのカメラ機材を揃え、そ
れから10年あまり後になってからオートフォーカスシステムに移行しましたが、
ギリギリまでシステムが成熟するのを待っていたわけです。初期のオートフォ
ーカスはお世辞にも使いやすくはなかったからです。
そんなわけで、リーズナブルで高性能なデジタル一眼レフの登場に重い腰を上
げたというわけです。さて、次に腰を上げるときはどんなシステムが台頭して
きているのでしょうか。それを考えると妙にワクワクしてしまいます。いや、
その前に眠っている別の部分の引き金を誤って引いてしまわないかが少し心配
だったりします。そして、これが一番厄介かもしれません。
【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター
カメラ道楽が始まると辿り着くのがライカと相場は決まっているようですが、
私は結局(今のところ)手を出していません。もっぱらレンズ交換式の一眼レ
フオンリーです。元々の用途が複写やブツ撮りだったからかもしれません。で
も広角レンズでのスナップ撮影も案外好きでした。ただし、これはやっぱりラ
イカなどに代表されるレンジファインダーには敵わないかもしれません。今だ
とEPSONのR-D1ですね。これはさすがに欲しくなってきました。
さて、そんな思いで古き良きフィルム写真時代の一眼レフで私が個人的に評価
しているカメラは、RICOH FLEX TLS401/アイレベル・左右正像ウエストレベ
ルの切替式が可能な珍しい機構。Nikon F2 Photomic/アイレベルファインダ
ーの素のボディーのホールディングは絶品。このメカニカル機構は芸術の域。
BESELER TOPCON AUTO 100/レンズシャッター式一眼レフというユニークな機
構はかなり刺激的。他にもユニークどころでは、MIRANDA、PETORI、KOWAとい
ったメーカーが一眼レフを製作していました。今にして思えば昔のカメラショ
ーのカタログは綺麗に保存しておくべきでした。
なお、後日談としてリングストロボのバッテリーカートリッジと同じカートリ
ッジを共有している型番の違うストロボの中古を、1か月ほど立ってから銀座
の中古専門店で運良く発見して手に入れることが出来ました。ネットで買い損
ねた金額よりも安く手に入ったのは、結果としてラッキーだったのかもしれま
せん。これでリングストロボは使えるようになりましたが、新規購入したデジ
タル一眼レフとの組み合わせでは完全オートにならないのはご愛敬ですね。
yoshinori@kaizu.com
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■グラフィック薄氷大魔王[49]
BootCamp/粘土大変
吉井 宏
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●BootCamp
次期OSXでIntelMacでWindowsXPを動かせる仕組みが追加されるってニュースに
みんなひっくり返った! なんと大胆なことを。「ユーザはコンピュータを再
起動してMac OS XまたはWindows XPのいずれかを立ち上げることができるよう
になります」。
最近そういった仕組みがよそで完成しつつあるのは知っていたけど、Appleが
自分でやっちゃうとは思わなかった。Macマシンでごく普通にWinXPが使えると
いうことは、僕みたいにMacメインだけどWinも使わなくちゃならない人は、マ
シンを選ぶ悩みがなくなるってこと。WinマシンでOSXが動かない以上、Intel
Macは一粒で二度おいしいというか2倍の価値になる。逆に言えば、OSが一種類
しか動かないPCの価値は半分になってしまうとも言える。
もちろん、IntelMacを購入したからといって即WinXP買ってきて入れるわけで
もないだろうけど、2台分使えるってところが気持ち的にうれしいなと。これ
から僕ら、IntelMac買ったらプラス2万いくらかでWinマシンがオマケについて
くる、ってことなんだよね。
まあ、よ~く考えてみれば、MacでWindowsが普通に動くようになったからとい
って、何か革命的に便利になるわけじゃない。どちらかで統一するに越したこ
とないのだ。一般のMacユーザーの受ける恩恵といえばGyaoが見れるようにな
る程度だろう。VirtualPCのほうが面倒が少ないかもしれない。どちらかにし
か存在しないソフトを全力で使ってる人には便利。
僕の場合BootCampを喜ぶ理由は、「3ds MaxのMac版がないから」と「3ds Max
のネットワークレンダリングにMacマシンを参加させられる」ってこと。あと、
Win版のほうが安定していたり、使い勝手が良かったりするソフトもあるし。
また、現在MacとWinでメインとサブ計4台使ってるところをMac2台で済ませる
こともできる。ホント言えば、WinマシンでOSXが動くのもうれしいんだけどね。
Let's NOTEやVAIO type-Tとかの軽量モバイルノートはMacマシンに選択肢がな
いから。
XPも動くならMacマシンを試しに買ってみる人も何十万人単位でいるだろうし、
Mac OSXにはじめて触れた人の何割かはそのまま居着くだろう。なにより、Mac
の価値を倍にしPCの価値を下げるにもかかわらず、XPが売れてマイクロソフト
が喜ぶBootCampは、驚くべき戦略なのかも。
●粘土大変
粘土、四苦八苦してます。盛り足す。乾かない。3日後にようやく削る。また
盛り足す。乾かない~。すでに始めて2週間くらいたってるのに、まだ一体も
完成しないってのはどういうわけだあ~(怒)。ZBrushなら同じ時間で30個は
完成してるはず。制作ペースが遅すぎてイライラ寸前。乾燥と削りのペースが
合わず、作業が進められない。20体くらいを同時進行でもしないことには、満
足に作業ができなくてフラストレーションがたまる。
そろそろバカみたいに思えてきた。エポキシパテかポリパテなら数時間内で固
まるので作業がどんどん進むはずだけど、先日試したところ石のようにカッチ
カチで、こんなの絶対無理だと思った。
そもそも、僕はせっかちなのですぐ結果を見たい。時間のかかる絵具を捨てて
デジタルに移行したのも、ポリゴンをちくちく編集するのがかったるくて
ZBrushに惹かれたのもそうだ。こんなの作りたいと思った数時間後にはほぼ全
貌が見えてくるCGのスピードに慣れすぎてるのかな。とにかく、すべてに時間
がかかりすぎる。
僕には合わないかもと思えてきたのはファンド系の石粉粘土。乾燥後の頑丈さ
はいいけど、乾燥が遅いのと削るのに硬すぎる。そもそも最初にきっちり形を
作ること自体が困難。すぐ表面だけ乾きはじめてシワシワになっちゃうし、な
でつけても滑らかにならずにやはりシワシワに。比較的気に入ったのがMr.ク
レイ。乾燥は早いし削るのもどんどんできる。ただし、ちょっと脆いので細か
い部分を作りにくい。
他の素材はどうかというと、どうもインダストリアルクレイというのがいいら
しい。常温ではカチカチだがドライヤーなどで60度にあたためると柔らかくな
る業務用油粘土のようなものらしい。工業製品のモックアップや原型制作に使
うそうだ。盛り足しと削りが等価にリアルタイムでできる。しかし、作ったも
のを原型として使えるようにするにはポリパテ等に置き換え(型をとって複製)
して、さらに加工を続ける必要があり、手軽とは言い難い。まあ、形を作る時
点での速さとラクさでは良さそうな気がする。そのうち試してみよう。
【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com
フレッツ光にしようと思って調べたら、うちのマンションには光ケーブルが引
かれてないことが判明。お得なマンションタイプコースが使えず、一戸建てと
同じ扱いに。しかたなく、ADSLを現在の8Mタイプから最速の47Mタイプに変更
することにした。で、昨日開通したんだけど速度が出ない。8Mタイプで5Mbps
くらいだったのが、47Mでたった7Mbps。おかしいなとNTTに電話して調べても
らうと、局との距離などの関係で7Mが精一杯です、と。なんだよそんならもっ
と安いコースにタダで変更してくれとねじ込もうとしたんだけど、差額はたっ
たの50円。も~いいよ。とほほ。光ケーブルが来ている物件に引っ越したい。
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■編集後記(4/12)
・まさか市立図書館にこんな本はあるまいと思っていたが、ネットで検索した
ら出てきた、加治将一「あやつられた龍馬 明治維新と英国諜報部、そしてフ
リーメーソン」(祥伝社 2006)。いかにもトンデモ系濃厚だが、地方テレビ
局でドキュメンタリーを制作していたので(見ていないが)、もしかしたらマ
トモかなと期待して読んだ。維新の英雄たちを動かした「黒幕」の正体は英国
と英国工作員、そしてフリーメーソンとフリーメーソン的秘密結社であろうと
いうネタは非常におもしろい。しかし、動かしがたい事実もたしかに見せてく
れるが、だいたいが仮定、想像の産物、都合のいい解釈の羅列のような気にな
る。一級品のネタだが、著者の包丁さばきがいまいちで、文章もそうとう下手、
読んでいてつらい。ほぼ斜め読みで1日半である。龍馬の正体は、土佐藩の密
偵でありながら幕府の隠密、そしてイギリス公使パークス直属の大物諜報部員
であったという。なぜ殺されたのか、だれに殺されたかの謎解きもしており、
いちおううなずける。しかし、情けない話ではないか。維新の英雄たちのほと
んどが、英国のてのひらで泳がされ革命を突っ走ったというのだから。1866年
4月26日付け、ハモンド外務次官よりパークスへという文書が紹介されている。
「日本において、体制の変化がおきるとすれば、それは日本人だけから端を発
しているように見えなければならない」つまり、明治維新の工作は日本人に気
づかれぬよう徹底的に秘密裏でやれ、ということだ。それを読むと、この本で
書かれていることはけっこうアタリかもしれないと思う。いかんせん、文章が
ダメだ。秋庭俊の「帝都の地下の謎」と同じように、そのへんがとっても惜し
い。司馬遼太郎「竜馬が行く」を読み返したくなった。 (柴田)
・甥が幼稚園に通い始めた。クリスマスパーティーではとけ込めなかったが、
幼稚園ではおとなしくしているらしい。たった数ヶ月で成長したか。さっそく
ガールフレンドができたらしく、近所のガールフレンドと三角関係になるので
はと話しているうちの母。私も含めバカばっかりである。甥は私になついてい
てらぶらぶなのだが、新しい世界を知り、離れていっちゃうんだろうなぁと寂
しい。そのうち生意気になって、一人前の口をきくようになり、可愛くなくな
ってしまうだろう。中学生ぐらいになったら、むさ苦しくなるのかな。ママさ
んたちの気持ちがちょっぴりわかるぞ。きかんしゃトーマスが好きなのだが、
最近ではボウケンジャーを食い入るように見ている。トーマスは同じビデオを
繰り返し見るが、ボウケンジャーは一度見たら飽きるようだ。ボウケンジャー
の主題歌は、最近のアニメのようなタイアップものではなく、由緒正しき特撮
ソング。歌詞はストーリーに沿ったもの。これの着メロ(着うたにあらず)を
一小節聞いただけで甥は反応する。私はいつのまにか覚えてしまって頭から離
れない。 (hammer.mule)
<http://www.toei.co.jp/tv/boukenger/> ボウケンジャー
<http://columbia.jp/bouken/> 歌うのはMAKE-UPのNOBさん
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編集長 柴田忠男
デスク 濱村和恵
アソシエーツ 神田敏晶
リニューアル 8月サンタ
アシスト 鴨田麻衣子
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