[1960] 嘘 -たわごと-

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1960    2006/04/18.Tue.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 17871部
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          <あなたの「ユーザー」って誰?>         

■電網悠語:Ridual内面・展開編[111]
 嘘 -たわごと-
 三井英樹
 
■デジタルサウンズ研究室 
 チキンリップスって知ってる?
 モモヨ(リザード)

■デジクリトーク
 ハイデフったら、もうアナログ放送へ戻れない
 鈴置勝信

■マガジンガイド
 「コマーシャル・フォト」2006年4月号 玄光社
 
■マガジンガイド&プレゼント
 Web Designing 2006年5月号 毎日コミュニケーションズ
 


■電網悠語:Ridual内面・展開編[111]
嘘 -たわごと-

三井英樹
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ここ数か月の間に、何度も違和感を抱きながら、同じような内容のセミナーに
参加している。キーワードは「ユーザーエクスペリエンス」。違和感を与えて
くれる相手は、名だたる開発ツールベンダー(メーカー)達。

何度聞いていも、イライラしてくる。何か勘違いしている。コブシを握り締め、
奥歯をかみしめ、もう何年もすることのなくなった貧乏ゆすりを再開する。我
慢の限界の状態。

でも、そのイライラの根本の部分が上手く説明できなくて、そんな不甲斐ない
自分にイライラが更に増幅されていた。でも、それが何なのか、ようやく説明
できる気がしてきた。

「ユーザー」の定義が曖昧なのだ。開発ツールベンダーが、自社製品を使うと
こんなに凄いことができるんですよと強調するたびに、そこが引っかかってい
た。「あなたの"ユーザー"って誰?」。

●「ユーザーエクスペリエンス」実感

「ユーザーエクスペリエンス」の定義は極めて曖昧だ。評論家を除くと、誰も
積極的に決めようとしない。広い概念のままマーケティング活動に利用しよう
とする姿が匂ってくる。けれど、時々実感を伴う説明にも出会う。

ThinkPadの開発に関係した話を聞いたとき、「ユーザーエクスペリエンス」と
いう概念はしっくりと耳に届いてくる。様々な仕掛けが、箱やマニュアルなど、
いたる所に忍び込ませてある。全てに自分がフィットする訳ではないけれど、
努力していることは伝わってくる。

購入者が箱を開けマシンを取り出す瞬間、IBMロゴというブランドを意識させ
るパッケージング。サポートが必要となった時にでも、電話口からの指示を受
け止めやすいような色分けされたマニュアル。

コーヒーを実際にこぼすような実験までする検証主義。ファンクションキーの
配置も四個単位でグルーピングされていて、指に直感的な配置。絶賛とか完璧
とは思わない。でもどこか嬉しい。

そういった視点で、ソフトウェアパッケージを眺めてみる。店頭での窃盗防止
と見栄えのために肥大化した上げ底状態の大きな箱。記念に保存しようにも、
ウサギ小屋には場所がない。ゴミ分別の波の中、邪魔さだけが増加する。

箱の中には、様々な部署が勝手に作ったことがヒシヒシと伝わってくる様々な
大きさの紙類。保証書、クーポン、マニュアル。購入者がどう保存するかなど
微塵も考えていない。渡せば責任を全うしたと思っている。

肝心のCD-ROM(あるいはDVD)は、取り出すときのドキドキ感など計算されて
いない。この袋を開けたら利用ライセンスを承認したとみなします云々。これ
でもかと言うほど、興ざめを体験した後、やっとインストールができる。

インストールが済んだら、ネットにつなげてアップデータを入れますかと聞い
てくる。半年経っていない間に、山ほどのアップデータが出ていて、流行の複
数ソフトウェア統合型スィート製品では、本体と同じだけの時間が取られる。

そして、サポート。電話もつながらず、つながった電話口からは、真っ当な答
が返ってこない。症状を説明しているのに、「おかしいなぁ、そんな風にはな
りませんよ(キッパリ)」と言われたことすらある。聞けよ、まず。そもそも、
トモダチじゃあないんだし。

我慢に我慢を重ねて、解決策に辿り着いたとしても、「それはバグです」とか、
「それは弊社社員○○のBlogに対応策があります。URLお教えしましょうか」。
もはや、会社としての公式コメントを出すというプライドも捨てている。

そう。開発ツールを使い続けている者の一人として、断言しておこう。私は快
適な開発ツール「体験」をしたことは殆どない(勘違いしないで欲しいが、私
はその「購入した機能」には何度も感動している)。しかし、その「非体験」
状態を開発ツールベンダーはどうも理解していないようだ。

●開発ベンダーの勘違い

ここ数年、CPUの高性能化などの後押しもあって、様々な目を引くビジュアル
表現が可能になってきた。少し前までは、リッチコンテンツとRIA(リッチイ
ンターネットアプリケーション)を区別していたベンダーでさえ、派手であれ
ば良いというニュアンスで話をしだしている。

そして、それは自分達が提供しているツールの性能だと言わんばかりの論調が
目を引くようになってきた。その「機能」こそが快適な「ユーザーエクスペリ
エンス」を生むのだと。

そして、ベンダー達は更に続ける。「ドラッグ&ペーストで簡単に作れます」。
彼らは自分達が、誰に何を伝えているのか分かっていない。そう、熟練開発者
は不要だと、専門家に言っているのだ(エンドユーザは会場にいない)。

ツールの開発者が、ダイレクトにエンドユーザに何かを届けていると錯覚して
いる。実際に届けているのは、そのツールを使っている(ツール利用者の代表
としての)「Web屋」なのだ。そして、エンドユーザを惹きつけるアイデアを
出しているのも、Web屋だ。ツールでは断じてない。

この製品ベンダーの勘違いは、大きなシステムインテグレータが、小さな外注
先を鞭で打つようにして働かしてアイデアを搾り取り、それをさも自分達のも
のであるかのようにクライアント企業に誇っている姿を思い出させる。醜悪。

金槌メーカーが、この「家」は我々が作りました、と誇ったらどうなるだろう。
汗水流した大工はどう思うだろう。その金槌メーカーは、世界中のその金槌ユ
ーザ(大工)を敵に回して、世界中の全クライアントの案件を一手に引き受け
る気でいるのだろうか。

開発ツールベンダーが、見るべき方向を見誤って進んでいくのは危険だ。家が
建たなくなる。使っている人が笑顔で仕事をしていれば、その道具は広まる。
それでいいじゃないか。その笑顔こそが、本当にその道具の品質を証明するも
のであり、派手だけど無意味なデモが評価を決める訳ではない。

Webという産業が、ようやく成熟期に入ろうとしている今、お願いだから、自
分の本当のフィールドに立ち返って欲しい。「たわごと」を言っている間に、
Webそのものまでが、「虚業」などと言われかねない。エンドユーザはそんな
専門ツールを使いはしない。開発ベンダーの「ユーザー」は、我々Web屋だ。

金槌メーカー冥利というのは、その良さに惚れ込んでくれる大工さんが笑顔で
それを使ってくれる瞬間のはずだろう。その笑顔の数を競って欲しい。もう自
惚れ自慢合戦は、反感を買うだけだ。

ps.
・ベンダー=製品ベンダー=開発ツールベンダー:例)Adobe
・ソフトウエアパッケージ=開発ツール:例)Web開発ソフト

【みつい・ひでき】 mit_dgcr@yahoo.co.jp
ここ最近私が話をする場の集客が悪かったんですが、4/28の出足が良さげだと
か。緊張してます。準備の要る質問とかあれば、前もってmail下さい。
<http://www.2ndfactory.com/>

・Creator's Table Vol.4(富士ゼロックス+デジタルクリエイターズ)
デザイナーが本当に聞きたい「Webの話」4/28開催(満員御礼です)
<http://www.dgcr.com/table/>
・Ridual(XMLベースのWebサイト構築ツール)公式サイト
<http://www.ridual.jp/>
・超個人的育児サイト(書籍は絶版中)
<http://homepage3.nifty.com/mitmix/MilkAge/>
・Webデザイン エンジニアリング
<http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060309/232107/>

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■デジタルサウンズ研究室 
チキンリップスって知ってる?

モモヨ(リザード)
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先週の半ばくらいか、友人から連絡があった。

<http://www.rushproduction.net/interview/chickenrips.html>

このインタビューを読んでみろというのである。ロンドンで活躍中のチキンリ
ップスというプロジェクトに参加するアーティスト達のインタビューである。

友人が読めというのは、この最後の方である。日本について知っていることを
尋ねられて「LIZARDというバンドがあるんだけど……」と応え、彼等のセカン
ドが影響をうけている、と続けている。これだ。

私は、この筋の音楽にひどく疎いので、その記事を読めてもどう把握していい
ものか、それがつかめなかった。なにしろこのチキンリップス自体がよくわか
らない。そこで困ったときの神頼み、ということで、All aboutで「テクノポ
ップ」のガイドをやっている四方宏明さんに相談に乗ってもらった。

さすがに、そこはAll aboutというだけあって返事も早い。80年代ニューウェ
ーブやジャーマン系のサウンドに影響を受けているプロジェクトだという。ゆ
えにLIZARDに影響を受けているのも当然、とのことだった。

四方さん、そして数人の友人のおかげで、このチキンリップスについての情報
はあつまってきた。ちなみに、このLIZARDというのは、私のやっているプロジ
ェクトの名前で、時にバンドの名前でもある。そんな私にとっては、彼等のセ
カンドが聴きたくなるのが人情というものだ。

その後、あちこち尋ねまわっていたところ、そのセカンド、すでに入手困難に
なっているらしい。つい数年前に出たはずなのに入手困難とはこれいかに、で
ある。なんか納得がいかないが、すでに一万円近いプレミアがついて高値で取
引されているというのである。こうなると、聴くのは諦めざるをえない。そう
思うものの、なんか釈然としない。

私が聴きたいという、この程度の動機で一万円は高い。かといって諦めるのも
しゃくだ。どうにかして、それを耳にする方法はないものか。どなたかの知恵
をかしていただけないだろうか。

彼等のセカンド、ほんの少しでいいから、聴きたい。そんな春の一日であった。

モモヨ(リザード)管原保雄
<http://www.babylonic.com>

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■デジクリトーク
ハイデフったら、もうアナログ放送へ戻れない

鈴置勝信
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最近耳にする言葉に「ハイデフ」というものがある。
昨年末のゲーム機(Microsoft社製Xbox360)のCMで耳にした人も多いかと思う。
「○○がハイデフ」などのフレーズが盛んに飛び交っていた。

このハイデフ、実際はHigh Definitionの略語である。意味は高規格・高水準
というようなものらしい。聞いた最初は「自動車か何かの駆動部分の名前?」
と思ってしまった。日本人はつくづく略語が好きだ。

ハイデフもしくはHDなどと言われるこれらの正体は何かというと、いわゆるハ
イビジョンの映像のことである。細かくは日本独自のNHK方式とよばれるアナ
ログハイビジョンと、欧米のデジタルハイビジョンがあるのだが、ようは「細
かく表示できて、すんごくきれいなテレビ」と思っていただきたい。

このハイデフが本格的に茶の間に入ってきたのは、2003年の12月。地上デジタ
ル放送として、関東・中京・近畿のそれぞれの地域で商業放送が始まった。そ
して今年2006年は、他の地域でも本格的に放送の始まる年である。

現在の放送内容はというと、従来のTV放送と変わらぬものが流されている。こ
れも2011年になると従来のアナログ放送が終了となるため、その後は独自の路
線を歩むのであろう。そのせいで、アナログテレビは各社とも生産終了。買換
え需要も手伝って、今や家電の花形はデジタルチューナー内蔵のフラットパネ
ルテレビとなっている。かくいう我が家も、昨年ついにテレビをハイデフって
しまったのだ。

これによって生活スタイルは一変した。いや、それは言い過ぎかもしれない。
しかし、もはやリモコン上の「アナログ地上波」のボタンを押すことはなくな
ってしまったのだ。

映像に携わる身として、ハイデフ映像がどんなものかは情報としては知ってい
た。仕事場で編集するためのPCの画面上でも見ていた。だが、自宅でのほほん
とした環境の下、スイッチを入れるとそこはハイデフの世界! 日ごろは見飛
ばしていたCMがなんときれいなことか! ニュースのスタジオも、背景のアク
リル板についたほこりや傷まで見えてしまう。スタジオの照明や、出演者のメ
イク、衣装、などなど、すべてが鮮明に見える。

「そっかぁ、やっぱり東京キー局と地方局のクオリティの差はこれなんやなぁ」
と妙に納得してしまった。ハイデフで見ても、やっぱり滝川クリステルさんは
美しかった。みのもんたさんの額は光っていた。サザエさんは今でも本当にセ
ル作画されていた。

少しハイデフの中身を紹介しよう。現行の放送との差を、PCユーザーにわかり
やすいように画面のピクセル数に置き換えてみよう。通常の地上アナログ放送
やDVDビデオの映像は640×480(放送画面は1ピクセルが正方形ではないので実
際は720×480)というピクセル数である。デジタルカメラ風に言うと「0.3メ
ガピクセル」である。

一方地上デジタル放送は1920×1080(さまざまな規格があるがHD放送の場合)
となっている。先ほどと同じように言いかえると「2.1メガピクセル」である。
0.3対2.1。圧倒的じゃないか我が軍は、などと口走ってしまいそうなほど、も
のすごい差であることがお解りいただけただろう。

画素の少ない画像を、無理にA3の紙に印刷したような、ぼや~っとした印象。
これが現行の地上アナログ放送だったのだ。一度見てしまったデジタル放送の
ハイデフから、二度とアナログ放送へ戻れなくなってしまった気持ちがご理解
いただけただろうか。

そしてこのハイデフ化の波は、テレビ放送のみでは止まらない。すべての映像
メディアに押し寄せる大きな波となりつつあり、今年はその元年となるようで
ある。

前述のゲーム機での家庭用ゲーム映像のハイデフ化。今年末にはSONYも遅れば
せながら追従するようである(これに伴い制作側は蜂の巣をつついたような騒
ぎなのだが、これは次回の講釈で)。

そして、ハリウッドを二分して数年間争われてきた次世代ハイデフビデオディ
スク。ふたつの大きな規格「HD-DVD」「Blu-Ray Disk」が統合されないまま発
売されるようだ。これらのハイデフビデオディスクはこの春から発売となる。

寝ても覚めてもハイデフハイデフ、そのうち「ハイデフまんじゅう」など出そ
うである。

【すずおき・かつのぶ】suz@sutv.zaq.ne.jp
「マルチメディア系講師(講師歴17年)・Lightwave3Dインストラクター・各
種用途向PC製作・3DCG制作万事承候

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「コマーシャル・フォト」2006年4月号 玄光社
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目立たなくてはCMではない! そのために何を突破するのか?
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70年代伝説のフォトグラファー「ギィ・ブルダンを知っているか?」
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イル、ワンショット:中川十内、照明の仕事  ほか
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■マガジンガイド&プレゼント
Web Designing 2006年5月号 毎日コミュニケーションズ
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<編集部より>
こんにちは。「Web Designing」編集部の広島です。文房具店に行ったら新年
度に向けた手帳がずらっと並んでいて、年末に新調したばかりなのに思わず手
にとってしまいました。ところで、手帳って人によって細かいこだわりがあり
ませんか? 私はよく周りの人の「手帳選びのポイント」を聞いて、勝手にそ
の人の性格分析をしてます。手帳ひとつでも個人の性格や仕事の方法が表れて
いるんですよね。WD5月号の特集1のみなさんに手帳選びのコツも聞いておけば
よかったです。いったいどんな答えが返ってくるんでしょうか? 

●特集1:気になる100人のお気に入りサイト 
各界で活躍している人たちは、普段いったいどんなサイトを見ているのでしょ
うか? そんな興味を満たすべく、飯野賢治、タナカカツキ、遠崎寿義、西田
幸司、近藤淳也(はてな)‥‥ からヤコブ・ニールセンまで! 総勢100名
のお気に入りサイトを一挙公開します。 

●特集2:CMSツールとしてのMovable Typeのチカラ 
2001年10月にリリースされて以来、今や世界で最も利用されているblog構築ツ
ールとなったMovableType。最近では、そのMovableTypeをblog用としてだけで
はなく、さまざまなスタイルのサイトのCMS(コンテンツ・マネジメント・シ
ステム)として利用する事例が増えています。この特集では、そういった事例
の分析を行なうとともに、Movable Typeの更なる可能性を追求してみました。 

さらに、3月20日から3日間、ラスベガスで開催されたMicrosoft MIX06のレポ
ート。Web制作関連のツールがたくさん発表されています。そして、好評連載
中のツクルヒトでは、Nintendo DS「エレクトロプランクトン」や三鷹の森ジ
ブリ美術館での展示などメディアアーティストとして第一線で活躍する岩井俊
雄さんのインタビュー。今月号は旬なあの人の「今、気になっていること」が
わかる一冊になっています。定価1,280円で発売中です。 

●本誌を毎日コミュニケーションズよりデジクリ読者2名様にプレゼント。
応募フォームをつかってください。締切は4月27日(木)14時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に5月上旬掲載予定です。
<http://www.dgcr.com/present/list.html>


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■編集後記(4/18)
・今年の「Virtual Beauty EXPO」の第一弾は横浜で開かれる「アジアグラフ」
への参加である。昨年の東京展では、搬入は会場に直接のうえ、設営は作家さ
んがたくさん手伝いに来てくれて助かったが、今年は、作品を私の所に集めて
から会場に送り出すことになった。そのため、一昨年に経験したような大騒動
が再びやってくる。すべてひとりでやらなくてはならない。うちはオートロッ
クのマンションなので、公共玄関からのインターフォンが鳴ると、なぜかこの
音には異常に反応してさわぐ犬。そのたびに解錠して、うちの玄関で荷物を受
け取りハンコを押して、そういった作業がこれから何回発生するのか。計算に
よればあと50回! まあ、締切間際は台車に乗って複数個がいっぺんに来ると
いうことで、それでも20回くらいは玄関前儀式があると思う。宅配便も郵便も
いつ来るか決まっていないので、せめて昼寝時に来ないことを祈るばかりだ。
古本段ボール箱の山が消えてすっかりきれいになった仕事部屋は、またしても
荷物の山ができ始めた。まだ一割しか来ていないのに部屋はかなりの惨状で、
締切の週末にはどうなることやら恐ろしい。土日かけて整理し、段ボールに詰
めて横浜会場に送り出す。そして、26日(月)は朝から会場で設営作業である。
その間に、タイトルカードを作ったり、ネット展のための画像整理をしたり、
会場のレイアウトしたり、考えるだけで慌ただしい。大量に届くのを期待した
休み明けの昨日、着いたのはわずか2個とはどういわけだ。残る4日間が戦争か
い。好きでやってるんだからしょうがない。           (柴田)
<http://allabout.co.jp/entertainment/virtualbeauty/>
<http://www.loftwork.com/AG>

・昨日の続き。化粧関係のソフトってのもあり。女性誌にメイクやマッサージ
のDVDが付録としてつくと売り上げが上がるみたい。動いているものを見ると
わかりやすいもんね。なので朝から晩までのお手入れ方法と、週末特別メニュ
ーつきを毎日スケジューリングで再生されるの。佐伯チズ先生の「化粧水から
乳液までは3分!」の3分タイマーとか、大高先生の「コットン100叩き」のカ
ウント(笑)とか、先生方の格言つきとか。夜に化粧を落とさずに寝ようとし
たら怒られたり、バーチャルキャラクターにシミが出来てきたり、とか。最新
ファッションやボディケア、ヘア、メイク、ネイル、お部屋のお掃除から手入
れ、ちょっとした小物作りまでの動画でノウハウ+美しき習慣づけソフト。TV
の見られるケータイで代用できそうだけど、PSPなら画面が大きいし、バッテ
リーも長くもつし、レスポンス早そうだし、細かい設定までできそうでいいな
ぁと。自分のデータはメモステにあるから、バックアップもとりやすいし。化
粧はどうかわからないけど、昨日書いたダイエット関係なら海外にも市場はあ
ると思うなぁ。レシピでもいいよね。料理サイトにレシピは転がっているけど、
初心者用に動画つき。料理の基礎本が売れるんだから、いちょう切りはこうで
すよ、落としぶたはなんてのも含めて動画でポン。材料から検索して、足りな
い材料に関しては、PSPからケータイにメールしたり、サイトと連携してお買
い物。男性向けの筋トレ、ストレッチもいいんじゃない? 頑張っている雑誌
とコラボすればノウハウも人脈も紹介してもらえるし~なんて思いながら、ど
うやったら実現に向かうかわかんないのよねぇ。      (hammer.mule)
<http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2741873> 調理以前の

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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