[1974] ダ・ヴィンチ・コード・リンク

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1974   2006/05/22.Mon.14:00.発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 17793部
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      <いやあ凄いなあ、さすがスーパースターの仕事だ>     

■KNNエンパワーメントコラム 
 ダ・ヴィンチ・コード・リンク
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[88]Illustrator 10編
 CS/CS2で分割されたテキストを連結する
 古籏一浩

■泰国パパイヤ削り
 インスパイヤその後。
 白石 昇

■展覧会案内
 アフリカ・リミックス:多様化するアフリカの現代美術

■セミナー案内
「ケータイはなぜ今、Flashを必要としているか?」

■新製品ニュース
 「ROKUNANA WORKSHOP OF MEDIA DESIGN」DVD発売開始



■KNNエンパワーメントコラム 
ダ・ヴィンチ・コード・リンク

神田敏晶
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KNN神田です。

話題の映画「ダ・ヴィンチ・コード」を渋谷で見てきた。

渋谷では3館同時上映なので、30分おきにやっているというような感じである。
それでも土曜日はどの回も満員だったので、あきらめて日曜日の回にした。字
幕版は満員だったが、吹き替え版なら入れたので、そちらで見ることにした。

洋画を吹き替えで見るのはあまりいいとは思わないが、この映画の場合は、説
明が大変そうなので吹き替えで見たほうがわかりやすいと思った。案の定、吹
き替え版で正解だった。映画の初日の興行としては大成功であっただろう。

ボクは原作を読んでいなかったが、
2006年5月20日(土)21:00 OnAir
超時空ミステリー 世紀の天才 ダ・ヴィンチ 最大の謎と秘密の暗号?ダ・
ヴィンチコードの真実に迫る!?
< http://www.fujitv.co.jp/davinci/index2.html >
< http://www.tvblog.jp/kanto/archives/2006/05/post_052021000005.html >
を見てから、映画を見て正解だった気がする。

キリストの歴史的な背景を少しでも知っていると楽しめる映画だと思うが、何
も知識がないと映画だけでは多少なりともストレスが残る。

▼ここから先はネタばれ注意です…

ストーリーは、2時間30分という、映画では長尺であるが、原作をフォローす
るにはストーリー展開が早すぎた感がある。映画「マトリックス」のように前
編、中篇、後編くらいにわけ、謎解き部分にもっとじっくり参加させてほしい
と感じた。

謎解きがあまりにも早すぎるのだ! あっという間に、複雑なダイイングメッ
セージも解読し、看守たちが残るルーブル美術館を大声で話しながら捜査する。
あのトム・ハンクスで本当に良かったの? というくらいトム・ハンクスの存
在感がない。ジャン・レノにしてもそうだ。フランス映画というとジャン・レ
ノを出さなきゃという感覚のようで冴えていない。「ロード・オブ・ザ・リン
グ」のガンダルフ役のイアン・マッケランがなかなか、いいところと思ったと
ころが、突然…。

味方と敵のドンデン返しがいつも唐突であり、それぞれの目的が映画だけでは
とてもわかりにくい…。原作を読めばきっとわかるのだろうが…。映画は原作
のPRではなく、映画だけでも楽しめるようにしてほしいものだ。ロン・ハワー
ド監督作品とは思えない難解さだ。

映画で未消化の部分は、原作でこれから読んでみたいと感じた。しかし、あの
本のボリュームは読むためのモチベーションがかなり必要なので、映画を見て
消化不良に至ってからでちょうどいい。

欧米のキリスト教の信者にとっては、非常に重要なテーマのひとつなので、日
本ではあまりピンとこなくて当然かと思う。日本では、さしずめ、天皇家の秘
密とか、織田信長は実は死んでいなかったとか、源義経の謎というような感じ
の映画だと理解したほうがいいのかもしれない。

映画を見て、いろんな事に興味を抱けるという知的欲求は満たせた。そこで、
ダ・ヴィンチ・コードを見る前にも見た後にも楽しめる、ダ・ヴィンチ・コー
ド・リンクを公開してみた。

・ダ・ヴィンチ・コード公式サイト
< http://www.sonypictures.jp/movies/thedavincicode/ >

・ダ・ヴィンチ・コード ファンサイト
< http://www.thedavincicode.jp/ >

・ダ・ヴィンチ・コード展 4月27日(木)?6月23日(金)
< http://roppongihills.com/jp/events/dcm.html >

新バクシーシ ダビンチコードを読み解く
< http://www.actv.ne.jp/%7Eyappi/new-baksisi/nb06-davinchcode.htm >

・最後の晩餐
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E6%99%A9%E9%A
4%90_(%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89) >
< http://www.pcs.ne.jp/%7Eyu/ticket/supper/supper.html >
< http://x51.org/x/05/02/1533.php >
< http://www.ne.jp/asahi/petros/izumi/arano/arano040924.htm >

マグダラのマリア
< http://ja.wikipedia.org/wiki/
%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%80%E3%83%A9%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%
A2 >
< http://www.ne.jp/asahi/art/dorian/Bible/CLater/18Magdalene/18Magdalen
e.htm >
< http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/mary_magdalene.html >
< http://www.actv.ne.jp/%7Eyappi/new-baksisi/nb0604-davinchcode04.htm >
< http://www.shino.pos.to/magdalene/magdalene.html >

テンプル騎士団
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB%E9%
A8%8E%E5%A3%AB%E5%9B%A3 >
< http://www.sf.airnet.ne.jp/tram_kn/trpg/coc/tuo/knightstemplar.htm >
< http://www.fitweb.or.jp/%7Eentity/shinpi/tenpurukishidan.html >
< http://www.voynich.com/templar/index4.html >
< http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0477.html >

聖杯
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E6%9D%AF >

シオン修道会
< http://www.voynich.com/rennes/ >
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%B3%E4%BF%AE%E9%
81%93%E4%BC%9A >

オプス・ディ
< http://www.opusdei.jp/art.php?w=23&s=11 >
< http://library666.seesaa.net/article/2465215.html >

KandaNewsNetwork,Inc. < http://www.knn.com/ >
CEO Toshi Kanda mailto:kanda@knn.com
#502 1-4-8 Komaba Meguro Tokyo Japan,153-0041
TEL 090-7889-3604 FAX 020-4622-7170
< http://mixi.jp/show_friend.pl?id=550 >
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226

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■クリエイター手抜きプロジェクト[88]Illustrator 10編
CS/CS2で分割されたテキストを連結する

古籏一浩
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Illustrator CS/CS2で作成したデータをIllustrator 10のEPS形式で保存する
と、テキストが勝手に分割されてしまいます。これはテキストの処理がCS以降
で変わってしまったのが大きな原因です。過去のバージョンとの互換性を保つ
には、テキストを分割した方が安全ということなのでしょう。

そこで、分割されてしまったテキストをver.10側で再連結するスクリプトを作
成してみました。ただし、使用にあたっては、いくつか制限があります。以下
の手順で実行してください。

(1)テキストを選択します。
(2)グループを解除します。
(3)スクリプトを実行します。

ただし、テキスト情報のみを連結しますので、他の情報は一切失われます。ま
た、文字サイズは全て同じ文字サイズであると仮定していますので連結後は全
て、特定のサイズに統一されます。

選択されたテキストのうち一番左側のものに対し、全ての文字が連結されます。
また、横一列のみの連結になるので、一行ずつ選択して(1)?(3)の手順を
繰り返してください。

selObj = activeDocument.selection;
txt = new Array();
textX = new Array();
textY = selObj[0].top;
fSize = (selObj[0].textRange()).characters[0].size;
for (i=0; i< selObj.length; i++)
{
txt[i] = selObj[i].contents;
textX[i] = selObj[i].left;
}
for (j=0; j< textX.length-1; j++)
{
for (i=0; i< textX.length-j-1; i++)
{
if (textX[i] > textX[i+1])
{
n = textX[i];
textX[i] = textX[i+1];
textX[i+1] = n;
n = txt[i];
txt[i] = txt[i+1];
txt[i+1] = n;
}
}
}
catText = "";
for (i=0; i< selObj.length; i++) selObj[i].remove();
for (i=0; i< txt.length; i++) catText += txt[i];
newTextObj = activeDocument.textArtItems.add();
newTextObj.contents = catText;
newTextObj.translate(textX[0],textY-fSize);

【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp < http://www.openspc2.org/ >
まだまだIllustrator 10などは使われ続けそうな感じですので、こういうスク
リプトも何かの役に立つかもしれません。
デジクリの夏休み前か夏休み後の原稿のスクリプトは長いので、本文はURLと
ポイントのみ掲載… かなあ。

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■泰国パパイヤ削り
インスパイヤその後。

白石 昇
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白石昇です。ご無沙汰してます。はじめましての方ははじめまして。
で、いきなりなんですが、このたび私、パクられました。

< http://wacca.tv/m/1437/ >

いやウソですごめんなさいパクリじゃないです。ちゃんとご丁寧に連絡があっ
て、やりたいんですけどやっちゃっていいですか? って聞かれたんで、いい
ですよ、って言った結果こういうものが出来たわけですからパクリでもなんで
もないのです。

ってここまで書いて、そうかパクリってのはちゃんと通すべきスジを通してや
ってれば、たとえやってる行為がパクリと言われている種類そのものであって
もパクリと呼ぶことがはばかられるのだな、と今知った次第です。そうかそう
だったのか。

というよりそもそもコレ、私だってオリジナルのこの曲をパクってるわけなん
ですけどね。

< http://www.kapook.com/musicstation/newmusicstation/play.php?id=4332 >

いやむしろ私の場合、勝手に日本語詞つけてギター弾いて録音し勝手に自分の
サイトで公開してたんですから、今回カバー音源を作って下さったHITの皆様
よりはるかにタチが悪いです。そうなんですそもそも元をたどれば諸悪の根元
はわたくしなのです。

このデジクリでエート・カラバオさん本人のプロデュースによるレコーディン
グとネットでの公開を報告して一年が経ちましたが、おかげさまで皆様に三千
回以上聴いていただき、今回のように自分達で音源を作って下さる方まで出て
来られました。ありがたい限りですほんとに。

こういう流れになったのはひとえにエート・カラバオさんの原曲の力ですねや
っぱり。いやあ凄いなあ、さすがスーパースターの仕事だ。

でももうひとつ重要なのは著作権の問題らしいです。

よくわかんないんですけど、日本のアーティストであれば日本音楽著作権協会
とかいう組織に殆どの楽曲を登録しているわけだから、こういう形で広がりを
見せることは難しいのだそうです。もちろん、日本ほどは厳しくないけど私が
いるここタイでも普通そうなわけです。

ただ、この曲が被災地支援という目的で製作された経緯があるので、日本語版
を製作したエート・カラバオさんと私は著作権収入を放棄して無償公開したの
ですが、それがなんか音楽著作権の取り扱い的に新しくて面白い形なのだそう
です。

この一年間何人もの人にそういわれました。良くは知らないけどなんかクリエ
イティブ・コモンズっていうのに似てるんだって。良く知らないですけどね。

まあでもそのおかげでこうして、やりたい、ってお話をいただいてすぐに、い
いよーん、って言えるわけです。

だってさ、私だけが公開して良くて、他の人がしちゃいけないってそんな理屈
はありえないと思うんですよ。エート・カラバオさん本人は多くの日本人に聞
いて欲しいから、っていう理由で私と音源作って公開を許可しているわけです
から。

ただ、残念なのがいまだにこの日本語版が直接的に被災地支援に役立ってない
ことなんですけどね。まあでもこれ聴いて気に入った人が何人も原曲収録アル
バムを買って下さったみたいなので、それはそれでいいかもしれないかなと。

まあ実のところ私もタイ語版の原曲が一番好きなんですけどね。

< http://ethaicd.com/show.php?pid=16844 >
(英語での販売サイト)
< http://www.k-u-r.net/goods/goods.html >
(特定非営利活動法人社会環境向上ライダース協会の販売ページ)

【しらいしのぼる/言語藝人】http://d.hatena.ne.jp/whitestoner/
言語藝人。昭和44年5月1日長崎県西彼杵郡多良見町生まれ。『抜塞』で第12回
日大文芸賞を受賞。訳書にノート=ウドム・テーパニット『エロ本』『gu123』。
新刊訳書『gu123』が昨年末に発売されました。
< http://asiabunko.com/t_gu123.htm >
日本国内の販売店舗は以下です。
< http://d.hatena.ne.jp/whitestoner/20051121 >

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■展覧会案内
アフリカ・リミックス:多様化するアフリカの現代美術
< http://www.mori.art.museum/html/jp/index.html >
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会期:5月27日(土)?8月31日(木)10:00!)22:00 
会場:森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53F)
入館料:一般1,500円、高大生1,000円、4歳以上?中学生500円
※本展チケットで展望台 東京シティビューにも入館できる。
内容:現代アフリカ美術を通して、これまであまり知られることのなかった
「今」のアフリカの魅力を大陸全土にわたる25カ国・84名のアーティストによ
る約140の作品で感じることができる展覧会。国内外初となる大規模なスケー
ルで絵画、素描、彫刻、アッサンブラージュ、インスタレーション、写真、ビ
デオ、デザイン家具などあらゆるジャンルの作品を紹介する。

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■セミナー案内
デジハリ秋葉原校
「モバイルWebクリエイター講座」開講記念スペシャルセミナー
『ケータイはなぜ今、Flashを必要としているか?』
< http://www.dhw.co.jp/akihabara/mobile >
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<主催者情報>

誰もが手にする携帯電話。性能向上とデータ通信の高速化・定額制の進展に
より、表現力が格段に向上した「ケータイ」。音楽や映像をはじめとするメ
ディアソフトの流通基盤として、その可能性を飛躍的に高めています。

この「ケータイ」という新しいメディアをターゲットにした創作活動を行なう
クリエイターが多数生まれ、新しいコンテンツが「ケータイ」上でどんどん流
通するしくみの構築を協力して推進していく必要があるとKDDIは強く主張して
います。クリエイター養成・サポート機関として、豊富なノウハウを有するデ
ジタルハリウッド。ならびに第3世代携帯電話におけるリーディングカンパニ
ーであり、「ケータイのメディア化」を積極的に推し進めるKDDI。今回、その
両者のコラボレーションにより、モバイルクリエイターの発掘・育成を目指す
「モバイルWEBクリエイター講座」の開講が決定しました。モバイル業界での
クリエイティブ活動に興味の方は必見のイベントです。

ゲスト:高橋典子 KDDI株式会社メディアビジネス部
日時:6月7日(水)20:00!)21:30  
場所:デジタルハリウッド大学 秋葉原本キャンパス
< http://www.dhw.ac.jp/access/ >
参加:要予約・無料
定員:50名(先着順)
新講座の詳細:http://school.dhw.co.jp/course/c_mobile.html
お問い合わせ:デジハリ秋葉原校 0120-001-584 akihabara@dhw.co.jp

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■新製品ニュース
「ROKUNANA WORKSHOP OF MEDIA DESIGN
A.e.SuckのFlashアニメーション講座 絵コンテ編、作画編」 DVD発売開始
< http://67store.net >< http://www.rokunana.com/ >
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株式会社ロクナナは、DVD「A.e.SuckのFlashアニメーション講座 絵コンテ編」
と「A.e.SuckのFlashアニメーション講座 作画編」、絵コンテ編と作画編がセ
ットになった「A.e.SuckのFlashアニメーション講座 絵コンテ編+作画編」を
それぞれ発売した。

このDVDは同社が主催するFlash技術者の養成講座「ROKUNANA WORKSHOP OF MED
IA DESIGN」(Macromedia公認講座、http://67.org/ws/)での講座内容をもと
に、映像作品として新たに収録したもの。
・講師のA.e.Suck氏による講義を余すところなく収録。
・タブレットの使い方など普段は見ることの出来ないプロの手元映像も収録。
価格は「絵コンテ編」「作画編」がそれぞれ3,800円(税込)。「絵コンテ編」
と「作画編」がセットになった「絵コンテ編+作画編」が6,700円(税込)。
5月1日より、直販サイト「ロクナナストア」で販売している。

<応募受付中のプレゼント>
「すぐにわかる! 使える!! カラーマネージメントの本
!)仕事で役立つ色あわせの理論と実践マニュアル」 本誌1969号(5/23締切)
Web Designing 2006年6月号 本誌1972号(5/27締切)


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■編集後記(5/22)
・先日、読売新聞の「緩話急題」という欄で、生活情報部の福士千恵子さんが
「思い出工学」を提唱する野島久雄成城大学教授との話をもとに、デジタル記
録時代について、「『大切な思い出』の危機」というコラムを書いていた。デ
ジタルカメラやカメラ付き携帯電話の普及により、個人の日記や記念写真が大
量にデジタルデータ化されることで、新たな問題が出てきた。その現状は「思
い出の危機」とも呼べると指摘する。おいしい料理やすばらしい風景を前にし
て、まずカメラを向けるという現代人は、五感でなくデジタルで記憶するよう
なものだから、本当の思い出を持てるであろうか。目に付く物を片っ端からデ
ジタルデータにしてパソコンに取り込んでおく「思い出の大量生産・大量保存」
という傾向。そのデータも整理されないまま、大量にパソコンの中で忘れられ
ていく。たしかに、わたしのマックの中に未整理の写真データが存在し、どん
どん増えている。しかし、あるだけで安心してしまいろくに見てもいないのだ。
そういえば、写真を撮るときも昔のようなあらたまった感覚がなくなってしま
った。フィルムカメラの頃は、1カット1カット大事に撮っていたものだ。色あ
せたプリントを見ると、その頃のことが感覚を含めて色々思い出される。だが、
デジタルデータって感覚が伴わないような気がする。10年後に見ていまのこと
を思い出せないかもしれない。お前は歳をとってボケているだろうから? そ
ういう話ではない。                      (柴田)

・小、中学校までの記憶があんまりない。近くに小川があっただの、高架にな
る前の駅の位置なんて知らない。弟は覚えているというのに。高校受験前の全
国模擬試験では、国語は20位以内には入っていたらしいが全然覚えていない。
全然勉強していなくて、努力せずに転がってきたものだからだろう。価値がな
い。子供の頃がどうであれ、毎日地道な努力を続けられる人が結局は結果を残
すし、強いよね。自分は(うさぎではなく)亀だったはずなんだけどなぁと、
すっかり忘れている過去の記憶をたぐってみる。小学校の短距離走でいつも最
下位を争っていた自分を思い出す。校庭の亀の池が臭かったこととか。やあね
ぇ。塾の広告には私の合格実績が載っていたらしいが、中学入学時から三ヶ月
しか通っていないんだって。罪を犯したなら、三ヶ月しかいない人でしたから
関係ありません、と言われてしまうんだろうな。そういえば就職率100%とい
う専門学校は、就職しない人には卒業証書を渡さなかったのであった。数字に
は曖昧さはないけれど、条件を変えると印象が変わるね。  (hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ < http://www.dgcr.com/ >

編集長     柴田忠男 < mailto:shibata@dgcr.com >
デスク     濱村和恵 < mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ  神田敏晶 < mailto:kanda@knn.com >
リニューアル  8月サンタ < mailto:santa8@mac.com >
アシスト    鴨田麻衣子< mailto:mairry@mac.com >

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