[1983] 茜の空に燃える雲

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1983   2006/06/02.Fri.14:00.発行
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           <映画のおかげで思い出した>          

■映画と夜と音楽と…[293]
 茜の空に燃える雲
 十河 進

■DTPユーザーのためのWeb再入門[1] 
 Webの見え方はひとつではない
 鷹野雅弘
 
■展覧会案内
 JAGDA新人賞受賞作家作品展 菊地敦己・関本明子・高井薫
 田名網敬一主義展
 The Second Stage at GG 石田徹也追悼展「漂う人」



■映画と夜と音楽と…[293]
茜の空に燃える雲

十河 進
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●泣くために映画を見にいくのは…

──「ALWAYS 三丁目の夕日」という映画、見ましたか。

Yさんがそう言った。新宿の飲み屋の隅だった。Yさんに会うのは数年ぶりのこ
とである。夕方、突然に電話があり、昔、よく飲んだゴールデン街で落ち合う
ことになった。

Yさんは僕よりいくつか年上だ。大手の出版社を五十過ぎでやめて、自分で編
集プロダクションを興した。役員になれ、と言われて断ったのだと同じ会社に
いた別の人から聞いたことがある。いつまでも編集の現場にいたかったからだ
と、後にYさん本人は恥ずかしそうに言った。

「そのまま役員なっていたら、いずれ子会社の社長くらいにはなれたでしょう」
と僕が言うと「天下りみたいで厭なんですよ。それに長く組合やってたでしょ、
それなりのこだわりがありまして…」と答えた。元々、名の知れた出版社のエ
リートらしくなく、そんな場所にいる自分に照れているという風情があった。

──「ALWAYS 三丁目の夕日」は、見てないんですよ。僕より少し上の、いわ
ゆる団塊世代の人たちが見にいって泣いているという評判だったので、いくの
やめたんです。泣きにいくのは厭ですから…、と僕は答えた。

──そうね。私たちには懐かしすぎて、街並みを見るだけでこみ上げてくるも
のがありますね。ノスタルジィというより、自分の記憶を刺激されるような…、
とYさんの言葉は途中で宙に消えていく。

もちろん僕も「ALWAYS 三丁目の夕日」に興味がなかったわけではない。出来
もいいと聞いた。薬師丸ひろ子がお母さん役だというので興味が湧いたし、原
作の西岸良平のマンガも嫌いではない。六十年代というより、昭和三十年代に
こだわったコンセプトも気になるところだ。

昭和三十年は1955年、戦後十年が過ぎた頃であり、昭和三十九年は1964年、東
京オリンピックが開催された年である。その十年間で人々の生活は大きく変化
した。昭和三十年には我が家は竈で飯を炊き、たらいと洗濯板で洗濯をしてい
た。生活用水は裏庭に掘った井戸から汲んでいた。井戸水を風呂桶に運ぶのは
兄と僕の仕事だった。

しかし、昭和三十九年には茶の間にテレビがあり、台所にはプロパンガスの青
い炎が燃え上がり、蛇口をひねればカルキ臭い水が出た。竈で炊いていたのは
電気炊飯器に代わった。風呂場の近くには洗濯機が設置された。洗った洗濯物
を挟んでハンドルを回せば水が絞り出されるローラーが付いていた。

「ALWAYS 三丁目の夕日」は昭和三十三年、東京タワーが建てられている時期
の東京を背景にしている。まだまだ誰もが貧しかった時代。しかし、戦後の雰
囲気は既になく、人々が「今日より明日はきっとよくなる」と思えた時代だ。
「成長」や「進化」という言葉を素直に信じられたのである。

●裕次郎人気が爆発した昭和三十三年

昭和三十三年(1958年)は、どんな時代だったか。前年の暮れに正月作品とし
て日活が公開した石原裕次郎主演「嵐を呼ぶ男」が大ヒットしていた正月、
「東京通信工業」という会社がソニーと改名した。月末には、南極観測船「宗
谷」が氷に閉じ込められて立ち往生した。そのニュースを僕はよく憶えている。

二月には有楽町の日劇で第一回「ウェスタン・カーニバル」が開催され、月末
にはKRTテレビ(現TBS)で「月光仮面」の放映が始まった。また、四月一日か
ら施行される売春防止法のために赤線業者の転廃業が始まった。

NHKで「事件記者」の放映が始まった翌日の四月五日、長島茂雄が国鉄スワロ
ーズの金田正一投手に翻弄され四打席四三振でデビューした。その二日後、
NHKで「バス通り裏」が始まり、十朱幸代と岩下志麻がデビューした。

七月、大江健三郎が「飼育」で芥川賞を受賞し、八月には若原一郎の「おーい
中村君」がヒットする。僕のクラスの中村君も「おーい中村君」と節を付けて
呼ばれることになった。その夏、甲子園には沖縄代表が初めて参加した。

九月になると「ダイアナ」「君は我が運命(さだめ)」のヒットを背景にポー
ル・アンカが来日。その年の日本シリーズは三連敗した西鉄ライオンズが稲尾
の活躍で四連勝し巨人を下した。

十一月には皇太子妃に正田美智子さんが内定しミッチーブームが始まった。そ
して、十二月二十三日、333メートルの高さを誇る東京タワーの完成式が行わ
れる。一年半の工事期間の末、東洋一の鉄塔が東京にそびえることになったの
である。

その年、公開された洋画は「死刑台のエレベーター」「鉄道員」「モンパルナ
スの灯」「悲しみよこんにちは」「大いなる西部」「十戒」「めまい」「老人
と海」「熱いトタン屋根の猫」などがある。

一方、キネマ旬報の邦画ベストテンを見ると「楢山節考」「隠し砦の三悪人」
「彼岸花」と、木下恵介、黒澤明、小津安二郎作品が上位を占めている。だが、
興行成績ベストテンでは二位「陽のあたる坂道」、三位「紅の翼」、六位「明
日は明日の風が吹く」、七位「風速40米」と石原裕次郎主演作が四本も入って
いた。

戦後、映画制作を再開して十年に充たない日活は全盛期を迎えた。映画館の扉
から人がこぼれていると言われたヒット作「嵐を呼ぶ男」は前年末の作品にな
るが、正月公開の第二弾「夜の牙」や「錆びたナイフ」「赤い波止場」「素晴
らしき男性」「嵐の中を突っ走れ」を含め一年間で九本の裕次郎映画が封切ら
れた。

もちろん街には絶えず裕次郎の歌声が流れていた。前年の十二月に発売された
「お前にゃ俺がついている」から始まり「嵐を呼ぶ男」「鷲と鷹」「口笛が聞
こえる港町」「風速四十米」「明日は明日の風が吹く」「嵐の中を突っ走れ」
などなど…、その年にレコーディングされた裕次郎の歌は二十六曲を数える。

昭和三十三年に十二歳だったYさんは、もちろん熱烈な裕次郎ファンである。
裕次郎が死んだときには担当していた週刊誌で追悼特集の別冊を企画したのだ
が、あまりにこだわりすぎて他誌に出遅れ、発行を断念することになった。

●茜の空に向かって立つふたりのシルエット

──「ALWAYS 三丁目の夕日」を見ていて思い出したんですよ。夕日を見なが
ら妹と手をしっかり握っていたことをね。すっかり忘れていたのだけど、昭和
三十三年がキーワードになってね。できすぎだけど、裕次郎の「お前にゃ俺が
ついている」が聞こえてきたんです。パチンコ屋かどこかから…

そう言って、酔ったYさんはいきなり「お前にゃおいらがついている」と歌い
始めた。僕も「この手をしっかり握りしめ」と口ずさみ、その後は「ゆこう?
茜に燃えて?流れる雲の果てまでも」とふたりで声を合わせた。

──その頃、お袋とね、三人暮らしだったんです。妹が七つ、私は十二でした。
六年生です。オヤジはその二年前に病気で死んだんです。戦争中の無理がたた
ったんでしょう。お袋は、それこそいろんなことをして稼いでました。それで
も女手ひとつですからね、貧乏でした。

Yさんは家計を助けるために新聞配達をしていた。しかし、そのことを特に気
にしたことはない。その頃、いくらでもそんな子どもたちはいた。それより家
事をしなければならないのが辛かった。母親の帰りは遅くなりがちで、夕食の
準備もYさんがすることが多かった。七つになったばかりの妹もけなげに家事
を手伝った。

──そんな頃でした。ある夜、母親の帰りを待っているときにうたた寝をして、
気がついたら母親がじっと私の顔を覗き込んでる。「何だよう」と起きると、
そのまま私の顔を見て涙ぐむんです。

そのとき、母親が話し始めた言葉にYさんは反発した。しかし、母親の涙を見
ていると次第に気持ちが沈み何も言えなくなった。母親は「おまえのためだ」
と繰り返すばかり。それは自分に言い聞かせているように思えた。

──父親の実家はオヤジの弟、私の叔父さんが継いでいたんですが、子供がい
ない。前から私を養子に、と言われていたらしいんです。後で知ったんですが、
お袋は結婚を反対されたオヤジの実家には頼りたくなかった。オヤジの実家は
けっこう裕福だったんですけどね。

籍はそのままでいい、というので承諾したと母親は言う。「あっちにいけば中
学の支度もきちんとしてくれる。私立だって受けられる。大学だって出しても
らえる。もう会えないわけじゃない」と掻き口説く。母親の言葉を聞くうちに
自分が父親の実家にいけば家計も助かると思い始め、最後にはYさんも「うん」
と言っていた。

──でも、子供心にも面白くないわけです。その数日後だったか、お袋と一緒
にいられる妹が羨ましくて、些細なことで叱りつけて泣かせてしまったんです。
妹は泣きながら家を出ていきました。

夕方になっても帰ってこない。後悔と心配でいっぱいになったYさんは、妹を
捜して走り回った。川べりの土手でしゃがみ込んでいる妹を見付けたときは心
底ホッとした。名前を呼ぶと振り向く。今まで泣いていた顔なのに、兄の姿を
認めるとニッコリと笑って「お兄ちゃん、お母ちゃんと一緒に会いにいくから
ね」と言ったという。

──こいつ、知ってやがる…、そう思ったらこっちまで悲しくなってワーワー
泣いてしまいました。そしたら妹が手を握ってくれたんです。何も言わず、し
っかりと…

Yさんは遠くを見るような目になった。そのときの情景を甦らせているのだろ
う。「夕焼けがとてもきれいでした」と言う。それは後から美化したイメージ
かもしれない。でも、記憶は美化されるものだ。ひとりひとりの人間にとって、
思い出は大切な宝だ。宝は美しい方がいいに決まっている。

──すっかり忘れていたんです。映画のおかげで思い出した。それだけでも見
た価値はありましたよ。

Yさんの話を聞いた僕は「茜に燃えて流れる雲」が見えるようだった。その茜
色の空に向かって、少し高くなった川べりに立つ兄妹のシルエットも…

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
いろいろと多忙な日々が続きます。せっかちなのか、あるいは小心なのか、や
らねばならない仕事を先送りにできないのです。やるべきことをやってしまわ
ないと落ち着つかないという性格で、周囲の人にとっては迷惑でもあり、とき
には役立つ人間なのだと思います。

デジクリ掲載の旧作が毎週金曜日に更新されています
< http://www.118mitakai.com/2iiwa/2sam007.html >

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■DTPユーザーのためのWeb再入門[1]
Webの見え方はひとつではない

鷹野雅弘
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月刊「web creators」2006年7月号『WEBトレンドウォッチング』という連載に
て、益子貴寛氏が「DTPからの脱却が進むWeb制作の世界」と題して、「片手間
のWeb制作は難しくなってきていること」、「Webサービス/Webアプリケーシ
ョンの構築など“理詰め”の作業が求められること」の論点から、今後ますま
すDTP業界とWeb業界の乖離(かいり)が進むだろうと結論づけている。

私自身、DTPからスタートし、Web制作やディレクションにシフトしてきた。
Webに完全にシフトしてしまった制作会社がある一方、「Webはもうからない」
とやめてしまったり、そのうちにと思いつつ、手をこまねいている諸兄も少な
くない。

DTPで培ったタイポグラフィやエディトリアルのデザインセンス、そして編集
スキルがなかなかWeb業界に流入してこないことが残念だ。実体のある“紙”
にこだわるのも理解できるが、デザインセンス/編集スキルをお持ちの方に、
Webの世界でも活躍していただきたいと強く思う。

DTPとWebの乖離を阻止すべく、両者の橋渡しを考えてみたい。Webの仕事をす
る/しないはさておいて、とりあえず知っておいてもよいだろうという切り口
で読んでいただければ。

●Webの見え方はひとつではない

“紙”の場合には、印刷(+製本)されたものが最終成果物であり、ポスター
のように掲示されることはあっても、それ以上でもそれ以下でもない。

一方、Webの場合、ユーザーによって、まったく違った見え方となる可能性が
ある。

(1)ブラウザ

言うまでもなく、「ブラウザ」は、Webページを見るアプリケーションソフト
である。Windows/Macintoshともに「Internet Explorer」がある(注1)が、
名前こそ同じだがまったく別のソフト。機能も違えば、フォント環境も異なる
ため、大きく印象が異なることがある。同じWindows版のInternet Explorerで
も、4.0/5.0/5.5/6.0(注2)等、バージョンが異なるとこれまた挙動が異なる。

さらに、人によっては、OSにバンドルされているブラウザ以外を使っている方
もいるし、また、音声ブラウザによって、画面の視覚情報を見ずに、読み上げ
している人もいる。Macintosh、Windows両環境でチェックすることはもちろん、
異なるブラウザや異なるバージョンでのチェックも必要になる。

(2)フォントサイズ(テキストズーム)

ブラウザの多くは、フォントサイズをユーザー側で変更できる(注3)。画面
上でたくさんの文字を読むには、ある程度の大きさがないとつらい。一方、高
年齢になるほど、大きい文字を求めるのは携帯電話しかりだ。

サイズを変更してチェックすることはもちろんだが、デフォルトの段階であま
り小さいサイズに設定しないことが必要。

(3)画像を切った状態で閲覧

まさに、これが紙との大きな差違の象徴とも言えるが、画像をすべてオフにし
て閲覧(ブラウズ)しているユーザーを考慮する必要がある。

画像をオフにした場合、ALT属性に設定した代替テキスト(以下、「ALTテキス
ト」)が表示される。「写真」とか「画像」といった投げやりなテキストでな
く、そもそもその画像で何を表現したいのかをテキストとして表現するセンス
が必要だ。読み上げブラウザでも同様に、ALTテキストが読み上げられる。

ブロードバンド時代と呼ばれる中、疑問に思う方のために補足しておくと、画
像を切ってブラウズするのは、PHSカードなどでモバイル通信するビジネス・
ユーザーだ。通信コストはもちろん、短時間で必要な情報にアクセスする場面
で画像がオフにされる。                    (続く)

注1:Macintosh版のInternet Explorerは開発が中止されて久しいが配布も終
了している。
注2:Windows版のInternet Explorerは、バージョン7.0のβ版が出ている。ま
た、Windows Vista用は「IE7+」と呼ばれるとのこと。
注3:Windows版Internet Explorerでは、フォントサイズの単位をピクセル指
定していると、サイズを変更できないという仕様という名のバグがある。

【たかのまさひろ】takano@swwwitch.com
トレーナー・テクニカルライター・デザイナー
株式会社スイッチ代表 < http://swwwitch.jp/ >
モスバーガー店員から英会話塾講師、職業作詞家等、100以上の職種を経験後
DTPやWebの制作、トレーニング、ライティングは飽きずに10年。
・7月15日に六本木ヒルズにて[Web標準の日]を開催します。
< http://web-standards.jp/ >

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■展覧会案内
JAGDA新人賞受賞作家作品展 菊地敦己・関本明子・高井薫
< http://www.recruit.co.jp/GG/exhibition/2006/g8_0606.html >
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会期:6月5日(月)?6月30日(金)11:00!)19:00 土日祝休 水20:30
会場:クリエイションギャラリーG8(東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGIN
ZA8ビル 1F TEL.03-3575-6918)
・第181回クリエイティブサロン
ゲスト:佐野研二郎・菊地敦己・関本明子・高井薫
日時:6月22日(木)19:10!)20:40
会場:リクルートGINZA8ビル1Fロビー(ギャラリー隣)
入場無料 要予約(TEL.03-3575-6918)

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■展覧会案内
田名網敬一主義展
< http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/ >
───────────────────────────────────
会期:6月5日(月)?6月27日(火)11:00!)19:00 土18時 日祝休
会場:銀座グラフィックギャラリー(東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F
TEL.03-3571-5206)
内容:前衛的で遊びに満ちた多彩な創作活動の中から、グラフィックデザイン
に焦点をあて、新作30点と立体、オブジェ・空中都市を中心に、1960年代から
現在にいたるポスターや映像など、ますますエスカレートしていく田名網敬一
の多面的なサイケデリック・ワールドを展示する。
・ギャラリートーク 榎本了壱+田名網敬一
日時:6月9日(金)18:30!)20:00
会場:DNP銀座ビル5階会議室
定員70名 事前要予約・入場無料

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■展覧会案内
The Second Stage at GG 石田徹也追悼展「漂う人」
< http://www.recruit.co.jp/GG/exhibition/2006/gg_0606.html >
───────────────────────────────────
会期:6月5日(月)?6月15日(木)12:00!)19:00 日祝休
会場:ガーディアン・ガーデン(東京都中央区銀座7-3-5 リクルートGINZA7ビ
ル B1F TEL.03-5568-8818)
同時開催
・石田徹也追憶展「恐怖その秘められた暗号」
会場:ギャラリーイセヨシ(東京都中央区銀座8-8-19伊勢由ビル2F)
会期:6月1日(木)?6月13日(火)12:00!)19:00 日水祝休
・石田徹也追悼展
会場:ギャラリーQ(東京都中央区銀座1-15-7マック銀座ビル2F)
会期:6月5日(月)?10日(土)12:00!)19:00 最終日17時

<応募受付中のプレゼント>
クリアタイプ「メイリオ」 本誌1979号(6/7締切)
「Adobe Creative Suite 2 プロフェッショナルブック」 本誌1981号(6/9締切)


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■編集後記(6/2)
・先日、Skype世界中どこでも無料電話を導入したと書いたが、正式にはまだ
完全に動いてはいない。マイクがないので、翌日買いに出た。そんなものがあ
る電気屋というと、板橋区、戸田市のはずれ、さいたま市などわが家からはか
なり遠いので(電車なら池袋も新宿も近いが、自転車で行くのが前提)迷って
いた。電気屋巡りが大好きな夫を持つ娘に聞いたら、隣の川口市にコジマとヤ
マダが並んでいるよとのこと。ネットの地図を見たら、かなり近い。10分もか
からず到着。両方の店にSkypeのコーナーがあったが、並んでいる製品はすべ
て「Macintoshには対応しない」と書かれている。先日使ったヘッドセットも
あった。その製品パッケージを改めてよ?く見たら「対応OS:制限なし」のす
ぐ上に小さく「※Apple製Macintosh非対応」と書いてあった。気がつかなかっ
た。しかし紛らわしい表示だ。そうは書いてあっても、音声が聞こえたんだか
らマイクも通じるかもしれないと、マイク単体で買った。500円ちょっとだか
ら、だめでもあきらめがつく。さっそく試してみたが、相手に音声が届かない。
やはり非対応なのだ。ヘッドホンから聞こえる相手の声に、テキストで応える
時間差チャットが面白かったが、これではSkypeではない。とにかく、すべて
の製品に非対応と書かれていたのだから、途方にくれる。デジクリでSkypeに
ついて連載している専門家の【rゆ】さんに聞いたら、すぐにいくつかあると
のお返事をもらえた。その製品を求めるには、やはり秋葉原に行かなくてはい
けないようだ。土日の人ごみを思うと気が滅入るが、これから関西の人と頻繁
に無料電話をするにはそのくらいはガマンガマン。 (柴田)

・ディスカバリーチャンネルに「動物・真剣勝負」というシリーズがある。動
物を戦わせ、どちらが強いか検証する番組だ。チャンネルを変えていた弟が、
「あっ。このシリーズは見たら後悔する。」と言うので、試しに「アリゲータ
ー対クロクマ」を見てみることにした。2チームに分かれ、それぞれの動物を
研究し、ロボットで特徴を再現する。再現ロボットアリゲーターはバイク用ヘ
ルメットも噛み砕いてしまう。チームの代表が、プロレスのマイクパフォーマ
ンスみたいに「アリゲーターのデスロール(という名前をつけていたように思
う。アリゲーターは噛んだ後に体を回転させる)は凄いぞ。」「いや、クロク
マの毛皮はダメージを下げる。」などと自分のことのように言い合っている。
その後の直接対決はというとCG。弟が後悔すると言い張ったのはこれ。CGのシ
ナリオで勝敗が決まってしまうから、ロボットや研究などの過程は素晴らしく
ても、実際はどうなの? という疑問が残るのである。友人に話す。「そりゃ
あかんな。決着はつかないから意味ないね。はっはっはー。」「しかし、もし
これが馬場対猪木とかだったら……。」「キン肉マン対ケンシロウとか? ラ
オウ対範馬勇次郎(刃牙の父親)とかってこと? ロマンやね。なんて有意義
な試みなんだっ!」……最初と言ってること違うやん。   (hammer.mule)
< http://japan.discovery.com/series/serintro.php?id=566 >  ゾウ対サイも

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発行   デジタルクリエイターズ < http://www.dgcr.com/ >

編集長     柴田忠男 < mailto:shibata@dgcr.com >
デスク     濱村和恵 < mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ  神田敏晶 < mailto:kanda@knn.com >
リニューアル  8月サンタ < mailto:santa8@mac.com >
アシスト    鴨田麻衣子< mailto:mairry@mac.com >

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