[2035] 忘れてはならない"give and take"の精神

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<デジタルお茶のみ友達>

■ネタを訪ねて三万歩[19]
 忘れてはならない"give and take"の精神
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[65]
 レジ袋、旧キーボード、リキテックス
 吉井 宏
 
■イベント案内
 東京デザイナーズウィーク2006


■ネタを訪ねて三万歩[19]
忘れてはならない"give and take"の精神

海津ヨシノリ
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ついに、すべてのMacintoshがIntel Core Duoマシンになりました。個人的にはMacBook Proに触手を伸ばしてしまいましたが、これで一気にクリエイターの制作環境が変わっていくことでしょう。こうなったら、一刻も早くIntel Core Duoに対応したAdobe Creative Suiteを使いたいものです。そして、純正マシンの存在しなかったWindows環境でも、もしかしたらIntel Core Duo Macが純正マシンとなるのではないかと感じています。あながち冗談ともいえない展開だと思いませんか?

そういえば、9月11日(月)の19時から銀座のアップルストアで行なう私のセミナー(海津ヨシノリの画像処理テクニック第2回『絶対に外せないデジタルメイクアップ技法』)用のマシンはMacProなのか、G5なのかについてまだ確認していませんが、それは当日のお楽しみというわけです。

●予習と復習の大切さ

さて、この号が配信される頃(執筆中はかなり前ということを把握して読むと面白いかも)には、授業の予習状態に突入というわけです。あともう少しで新学期ですからね。しかし、そんなことを言うと「毎年同じ内容を教えるのに予習ですか?」と、突っ込まれそうですが、同じだからこそ少しずつ進化しなければ継続している意味はないと感じています。

というわけで、予習は復習とともにかかせません。復習は次年度への布石となります。不足している、あるいは必要だと感じる素材や資料を今から整理整頓しておくことは大切です。そもそも、伝統芸術を教えているわけではない(さりとて、ソフトの使い方ではないことだけは付け加えておきます)ので、状況は刻一刻と変化しています。ですから、旧態依然としているわけにはいかないのです。

例えば、仕事においても自分の常用ツール以外に見向きもしないというのは少し乱暴だと感じています。大切なのは興味を示すことです。現状維持で無頓着になってしまったら、後は退化に直行というわけです。交友関係で説明すれば、いつもの仲間は大切ですが、異業種で年齢差の大きい交友関係の構築が大切だということです。そんな交友関係から思わぬ刺激を受けて、眠っていた部分のスイッチが入ることも少なくありません。だから、色々な職業の方とお話をするのが私は好きです。

そんな交友関係から、「こんな授業があれば面白いのに」といったアイデアが色々と湧いてきます。もっとも、沢山湧いてくるからといって、私が好き勝手にカリキュラムを追加変更したりできるわけではありません。自分の授業の中で、脱線しない程度に取り入れるようにしていますが、案外それが大切なのかもしれません。とにかく、常にアイデアと可能性を考えていることは大切です。それがすぐに形にならなくても、いや、もしかしたら永遠に形にならなくても必要なことだと強く感じています。

●非デジタル系の展示会からの誘惑

そんな訓練の一環として、昔から非デジタル系の展示会へ、かなり積極的に出かけるようにしていました。それも、主に陶芸などの工芸作品の展示会を中心として。こんなことを書くと、中高年にダントツで人気のある趣味(ちなみに、陶芸は二番で、一番は蕎麦打ちなのだとか)とオーバーラップされてしまいそうですね。

しかし、家族の中に陶芸家がいるので、私はいまのところ見るだけです。ただし、骨董系にはそれほど興味はありません。基本的には現代陶芸かな。そんな感じで鑑賞しまくっていましたが、昨年あたりからそれに拍車が掛かるようになり、絵画展や建築など、ほとんど節操なく覗くようになりました。

デジタルを極めようと思ったら、非デジタルを熟知することが先決(私論)、といったところです。知らないことが山のように私に襲いかかってきます。その強烈な威圧感が、私の意識を高めてくれます。もちろん、四六時中出かけているわけではありませんが、可能な限り交友関係を活用しては情報を集めています。

例えば、銀座界隈なら予定が狂って急に時間が空いてしまったとしても、フラフラしているだけで沢山のギャラリーが目に飛び込んできます。ですから、ほとんどが飛び込みかといったところです。そして、基本的には記帳することにしていますので、毎年案内が届き、あとはそれを頼りに毎回出かけるという繰り返しです。

でも、半分以上は『梅津さん』宛なんです。楷書で作成したスタンプでも押さないと、正しい案内は届かないのかもしれないですね。郵便配達の方も心得ているのか、しっかり届くので問題ないので、本人は気にしていません。

そういえば、先日近くを散歩していたら、いきなり宅配便の車が目の前に止まり、「海津さん、ここで荷物を手渡ししてもいいですか?」と声をかけられたときは焦りました。よく見れば、配送の方は見覚えがあるのですけど、これって反則モードに近いですね。もちろん、私はそこで荷物を受け取って家に戻りました。帰り道でしたし、何をおいても最後は人と人ですから。

●信頼関係と大きなお世話

ネットの中も同じですね。信頼関係が崩れてしまったらすべてがアウトです。実は数名の友人と、何年もチェーンメールもどきでヨタ話を続けています。これがとても楽しく、ついつい本音でやりとりしてしまうわけです。数名でMLという方法もありますが、必ずROMとなってしまう方が出て、バランスが直ぐに崩れ、本来の意味がなくなってしまう事が多く、いい流れでの継続は難しいようです。それに、脱線しすぎてしまう問題も孕んでいます。しかも、それに気がつかずにエスカレートしてしまい、知らず知らずのうちに排他的になってしまう奈落化の法則。だから、個人との間でのやりとりが一番いいのかもしれません。

そして私は、個別メールから様々なアイデアと情報をいただきます。もちろん、私もさまざまなネタを発信しているので、"give and take"というわけです。世の中には、都合の良いときにしか声をかけてこない打算的な人が恐ろしく多いので、この関係はとても気持ちが良く、癒される世界といったところです。さしずめ「デジタルお茶のみ友達」といったところですね。

そんな流れの延長で、ふと最近ご無沙汰でメール交換も滞っている友人のことを思い出します。「あの人はこの集まりに誘った方が絶対にイイ」と。完全に直感的なものです。もちろん、速攻で声をかけるのですが、スケジュールの関係で無理という場合がかなりあります。そして、それが何度も続いてしまうと、いつの間にか誘うという行為を私自身が躊躇するようになってしまいます。

そして、最後は声をかけなくなってしまいます。タイミングの悪い関係ということなのかもしれません。いや、私の行為そのものが大きなお世話なのでしょう。しかし、そうではなくて引っ込み思案だから参加できないという方が時々います。こうなってしまうと、無理に誘うのは本当に失礼なことかもしれません。よかれと思っていても、相手にとって無礼となってしまうことは、やはり避けるべきですからね。こうして、少しずつこちらから声をかけるというアクションが鈍ってしまうようになってしまいました。これは色々な意味で、かなりつまらない結末かもしれません。でも、所詮は片方向からの情報では長続きしません。やっぱり"give and take"は大切ですね。

【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター
8月に入ってから暇になってしまったので、狂ったように大掃除に突入しました。もう永遠に終わらないくらいゴミが出てきます。もちろん、塵や埃ではなくて不燃ゴミとリサイクルゴミの山です。不燃ゴミは古すぎて使わなくなったケーブル類や4GB程度の古いSCSIのハードディスクの山や、古いカセットテープにビデオテープ(録音録画の繰り返しで老朽化と判断したもの)、それに今となってはどうでもよくなってしまったFDやCD-ROMとそのケース。とにかくウンザリするほど出てきました。

逆にいうと、そんなものを後生大事に持っていたわけです。これは完全に私の貧乏性が裏目に出てしまった結果。とにかく、自分にとって大切なものは他人にとっては単なるゴミですからね。ある程度思い切らないと本当にゴミ屋敷になってしまいます。誰かが「半年使わないものは永遠に使わないから捨ててしまう」と話していましたが、あんがい正論かもしれないですね。使うこともなく箱に詰まったままにしている、10台近い古いマシンの処分を本気で考え始めました。

続けてリサイクルゴミはダンボール箱や雑誌、古いマニュアル、使わなくなった資料、意味のなくなったカタログ類。私は普段から紙類は専用のA4サイズの箱に収め、一定の枚数(300枚程度)が溜まったらヒモで括ってゴミ出しをしていました。とにかくリサイクルゴミは部屋の1/3を掃除しただけですべてを重ねると2mを突破する勢い。しかし、肝心の紙系のリサイクル用ゴミ出しの日が大雨となり、ゴミ出しそのものが中止となってしまいました。次回は2週間後です。ということで玄関はつい先日まで完璧にゴミ屋敷状態。ところで私は中綴の雑誌や資料、カタログのホチキスの針はすべて外してからリサイクルゴミ出ししています。その必要はないそうですが、私のこだわりです。

yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com/
>
< http://graphic.pastel.co.jp/kaizu/
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< http://fmaug.nifty.com/efgra/
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< http://web.mac.com/kaizu/
>

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■グラフィック薄氷大魔王[64]
レジ袋、旧キーボード、リキテックス

吉井 宏
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●レジ袋スタジオ

先日、複製したフィギュアのはみ出し部分をカッターナイフで削る作業をしていた。削りかすが飛び散るのがいやだったので、大きめのレジ袋に手とフィギュアを突っんで電気スタンドを上からあてて作業していて、ふと気がついた。これってこのまま簡易撮影スタジオになるじゃん!

さっそく撮影してみた。ちゃんといい感じに撮れます。安上がりで簡単できれいに撮れて、言うことなし。富士フイルム製の簡易撮影スタジオは持ってるけど、毎回の組み立てや片付けが面倒でほとんど使ってなかった。幅と奥行きがけっこうあるので、机の上をひととおり片付けないと撮影をはじめられない。レジ袋スタジオなら準備も片付けも一瞬。これからは小さいものを撮るときはレジ袋でいいや。大きなものは東京都ゴミ袋45リットルで。
・撮った写真
< http://graphic.pastel.co.jp/yoshii/archives/rejibukurostudio1.html
>
・レジ袋全景
< http://graphic.pastel.co.jp/yoshii/archives/rejibukurostudio2.html
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●旧Apple USBキーボード

中野のジャンク屋みたいなところで古いAppleキーボードを買った。iMac付属のものでストロベリー色。他の色のは黄ばんで汚かったので。丸いマウスと共に何かと評判の悪いこのキーボード、僕は大好き。iMacは5年も前にキーボードごと手放しちゃったので、そのうちまた手に入れようと思っていた。

文字キーとテンキーの間の拡張キーが省略されていて現行キーボードより幅が5cm短い。省略されているとはいえ、Fキーの増分を除けばたった2キー少ないだけなので、普通に使うには何の支障もない。

手の移動が少なくて済むところがいい。テンキーももちろんだけど、マウスの位置が近いのは非常にラクチン。タブレットを使うときは標準キーボードでいいんだけど、テキスト書きなどはマウスを頻繁に使うので旧キーボードのほうがぜんぜん楽。

ところが、使い始めてすぐディスクトレイ開閉のキーがないいことに気がついた。OSXのメニューにもトレイを開くコマンドがないのだ。これは困った。しばらく後でわかったのは、OSXのシステム環境設定「キーボードとマウス」で初期設定がDashboardになってるF12をオフにするか「Shift+F12」などの別のショートカットに書き換えれば、F12キーでトレイが開閉できるのだった。

あとは音量キーがない問題があるものの、いちおう普通に使える。こういうコンパクトなテンキー付きMac用キーボードってサードパーティにもぜんぜんないんだよなあ。

●リキテックスの絵

5月にToyのカスタムペイントで14年ぶりにリキテックスを使った。そのカスタムを見た大阪のfb5さんからの依頼で、なぜかMIXちゃんという犬の肖像画を描くことに。リキテックスの感覚が落ちてないことがうれしくて、描きたくてウズウズしてところだったので二つ返事でオーケー。

多数の資料写真の提供も受け、はりきって描こうと思ったところ、ふと気がつくと、いつものバカクリーチャーとはちがって、犬には毛が生えてる! 顔にも毛が生えてる。ていうか、全身ほとんど毛だけじゃん! こりゃ〜困ったな〜、得意の点描的テクニックで描こうと思ったのに、長い毛の犬にはふさわしくないのだ。

どういう風にしようかいろいろ迷った末、結局アメリカのフォークアートのペット肖像画風味を少し加えたオーソドックスタイプになりました。MIXちゃんの顔が似てるかどうか自信がなかったのですが、fb5さんには気に入っていただけたようで、よかった。

・MIXちゃんの絵
< http://graphic.pastel.co.jp/yoshii/archives/20060822-MIX.html
>
・fb5さん
< http://www.flickr.com/photos/70289062n00/
>

●今夜、音楽イベント「第8回ポッドメン!」を開催します。
8月30日(水)20〜23時。ロック、テクノ、ポップス等ジャンルを問わず、Garagebandなどで制作したオリジナルもOK。お気に入りの曲をiPodに入れ、イベント時間内をミキサー使って次の人へとノンストップで曲を繋いでいくiPodを使った参加型イベントです。入場料なし。iPodがあれば誰でも参加できますし、なくてもぜんぜんOK! 詳しくはリンク先をご覧ください。
< http://homepage.mac.com/hiron_x/podman/
>

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com
コマーシャルを見ていてギョッとした。「ほふり」ってネーミング。「屠る」ってかなり血生臭い言葉なんだけどなあ。Webで調べてみると、同じように感じた人がいっぱいいるようだ。どうも語源は「祝(ほふり)」らしく、「言祝ぐ/寿ぐ(ことほぐ)」のように今でも使わなくもないらしい。僕が知らなかっただけか。でもやはり、ほふりはそのまま「屠」「葬」と意味が地続きだそうだ。もともと祭壇に生け贄を捧げるところから来てるらしい。あんまりふさわしくないような気がする。
HP < http://www.yoshii.com/
>
Blog < http://graphic.pastel.co.jp/yoshii/
>

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■イベント案内
東京デザイナーズウィーク2006
< http://www.c-channel.co.jp/
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主催:NPO法人デザインアソシエーション
後援:経済産業省(申請中)
会場:中央会場=明治神宮外苑絵画館前(東京都新宿区霞ヶ丘2-3)
サテライト会場=アーク森ビルアークヒルズ内 アーク・カラヤン広場(東京都港区赤坂1-12-32 アークヒルズ内サントリーホール前)都内ショップおよそ70か所(予定)
日時:中央会場=10月31日(火)〜11月5日(日)10:00〜21:00 最終日17時100%DesignTokyoは、10月31日〜11月1日の2日間はインテリアデザイン関係者のみ。一般参加者は11月2日〜5日の4日間となる。
サテライト会場=11月1日(水)〜5日(日)11:00〜19:00 最終日は16時
入場料:中央会場2,000円(事前登録者1,500円)サテライト会場無料

今年21年目となるデザインイベント「東京デザイナーズウィーク」。デザインに関わる様々な団体、デザイナー800余りが参加する。昨年の中央会場の入場者数はおよそ7万人に対して、今年の動員数は10万人を見込む。今年は全体テーマを「LOVE」とし、中央会場のデザイナーや企業による様々なデザインクリエイション、また都内各店舗、会場で行われる刺激的なデザインエキシビションで様々な形のLOVEを表現。デザインの力で愛いっぱいの東京となる一週間となる。詳細はサイトを参照。

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■編集後記(8/30)
・Entourageが元通りに使えるようになった。昨日からハマムラデスクのアドバイスを受けながら、いろいろトライしたが、どうやってもだめだった。膨大な削除済みアイテムフォルダを空にして、思い切りスリムにしたのだが、それで改善しなかったのは容量が原因ではなかったようだ。「送受信」以外は通常に働くのだし、再構築もできたのだから、データベースが壊れているわけでもなさそうね。それじゃメールサーバの受信メールを全部削除してみて、とデスク。それやりましたがな、と思いつつゆっくり落ち着いて再トライ。アカウントの編集で、オンラインアクセスを有効にする。そうすると一覧にサーバのアイコンが出現する。それをクリックしたら、けっこうメールがたまっていた。それはたぶんOCNのMailonで読んだもののようだ。昨日はここまで行ってなかった。全削除してサーバを空にする。それで祈るような気持ちで「送受信」をクリックすると、落ちませんです。機能回復だ。今回のトラブルは、サーバにたまったメールの量が問題とは思えない。この中に、なにか悪意のあるメールがあって、そいつがなにか邪魔をしていたのだ、と思うがよくわからない。はるか前、OCNエコノミー時代に同じようなことがあって、サポートに電話してたまったメールを削除してもらったことを思い出した。一時は、Entourageを捨ててMailに移動しようかとか、Gmailでなんとかならないかとか、心は揺れた。トラブル発生から約24時間後に解決したわけだ。昨日から今日にかけて、犬の散歩に行っても、ああじゃないこうじゃないといろいろ考えていて気が晴れなかったものだが、15時過ぎの散歩は意気揚々、それに応えてハニー号は元気よく2回もウンコしたのであった。彼も少しつまっていたのかも。(柴田)

・シュレッダーで事故。考えるだけで胸が痛い。ナカバヤシや別メーカーのものは、以前から投入口に直径数センチ(子供の指サイズ)の棒を入れて安全性を確認するらしい。万が一、をどう考えられるかで会社の寿命は変わってくるんだよな。で、その事故報道の翌日、一通のセールスFAXが! 「世間に数多シュレッダーがあるけれど……。(略)4つの安全スイッチと刃を投入口から深い位置においた安全設計。」びっくりしたと同時にあっぱれだと思った。このタイミングである。人が胸を痛めている間に、商機を伺っているのである。商人には勝てないよと思いながら、なんとなく捨てずにそのFAXを持っていた。数日後、別のFAXが届く。「9月1日防災の日 阪神大震災で私の命が助かりました。」キティちゃんの防災グッズのセールスである。弟に「こういう商機を逃すまいとするFAXが以前にも来てね……。」ととっておいたFAXを見たら同じ会社であった。敬老の日用にはどんなFAXが届くのだろう。(hammer.mule)