[2066] YouTubeがGoogleに買われたワケ

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<見事な「すりぬけの技」が魅力>

■KNNエンパワーメントコラム
 YouTubeがGoogleに買われたワケ
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[104]Photoshop CS/CS2編
 画像の右下にファイル名/ファイルパスを表示する
 古籏一浩

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 やましたくにこ「超短編の世界」
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 「コマーシャル・フォト」2006年11月号

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■KNNエンパワーメントコラム
YouTubeがGoogleに買われたワケ

神田敏晶
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KNN神田です。

GoogleによるYouTube買収をボクは非常に喜んでいる!

16億5,000万ドル(1,980億円)相当という、Googleにとっても初の巨大買収が動画投稿サイトのYouTubeに対して、株式交換によって行われることが決定した。創業20か月(2005年2月)というYouTubeにとっては、1か月あたり99億円、なんと1日あたり3億3000万円という金額になる。しかし、金額もさることながら、Googleだからこそ買収されたという考え方もできるからだ。

YouTube自身が、自らの上場へ向けてよりも、バイアウトだけが目的であれば、マイクロソフトの方がより高値で購入してくれただろう。しかし、マイクロソフトカンパニーになった時点で、YouTubeのビジネスの可能性は急速にしぼんでしまうだろう。

粘着性のある広告を、センスぬきに張り巡らされて、使い勝手の悪いものにされてしまうからだ(マイクロソフトは、インスタントメッセンジャーにまでゴテゴテと広告を掲載してしまっていることで有名)。

また、ソーシャルブックマークのdel.icio.usや、写真共有のFlickrなどのWeb 2.0企業を積極的に買収している米Yahoo!社による買収の可能性があったが、チャド・ハーリー(29歳)とスティーブ・チェン(27歳)という2人の米eBayカンパニーとなったPayPal出身者のYouTubeの共同創業者は選ばなかった。

YouTubeのベンチャーキャピタルのセコイアキャピタルは、Yahoo!やGoogleの初期段階で投資してきた会社であるのでYahoo!にも、Googleにも顔が利いていたはずだ。しかし、PayPal出身の彼らにとっては、Yahoo!の広告メディアとしてのビジネスだけでは物足りないと感じたはずだろう。そう、映像を購入できるというGoogleの「プロセス」に魅力を感じたと考えられる。

もちろん、YouTubeにも上場という道がなかったわけでもない。それにしてもまずは、広告モデルで黒字化できるという可能性を見せる必要性があった。残った手は二つだ。

ひとつは、Myspace.comのように、広告スペースをGoogleに売るイグジットだ。実際にMyspace.comの広告枠は4年の独占契約で9億ドルもの値段がつけられた(ニューズコーポレーションがMyspace.comを購入した金額は4億ドルであったにもかかわらず)。YouTubeの広告枠だけを販売する手法はあったはずだ。

そして、残るはYouTube本体ごとのGoogleへの売却だ。これは資金調達以外にもオプションがある。そのオプションとは、Googleのステイクホルダーとなることだ。今回の買収も、現金ではなく株式交換による買収である。YouTubeの2人の若者は、パーセンテージはまだ公開されていないものの、Google株の大量保持者になることだろう。

アップルのジョブズ会長がピクサーをディズニーに売却したことにより、個人では最高のディズニー本体のステイクホルダーになり、買収されたことにより、ディズニー本体に影響を持てるようになったことを思い出してほしい。その後、ディズニーは積極的にアップルにコンテントを提供している。

つまり、「買収」というネガティブなイメージではなく、Googleのオペレーションも含めてという真のオプションも含まれているとみることができるだろう。

なぜ、GoogleがYouTubeに魅力を感じるのか? それは彼らの見事な「すりぬけの技」に魅了されているからだ。

YahooVideo(米国サービス)、Googleビデオ、さらに全世界で1億人ユーザーを誇るMyspaceでさえも、こと動画サービスにおいては、YouTubeに追いつけなかったほどである。この世界で一番の激戦区の荒海を、最新の大型船をもろともせずに、YouTubeという小さなボートは、見事なクルージング技術で切り抜けてきたからだ。

【初期の無料ビジネスモデル】
幾多もあった有料ビデオ投稿サイトをさしおいて、無料でしかも大容量のビデオを投稿できた。初期の段階で、投稿は実質500MB程度、時間は無制限という信じられないほどの太っ腹であった。他の企業が100MBまでの容量をホスティングしていなかったにもかかわらずだ。さらに広告モデルでありながら、広告がそれほど掲載されないという、事実上不思議なサイトでデビューした。セコイアキャピタルにどのような事業計画が提出されたのかがとても気になる。

【Embedによるブログスフィア活用】
アップロードされた動画ファイルがEmbedされたhtmlとして自動的にジェネレートされることにより、どんなウェブにも貼り付けることができた。これが初期のブログコンテントとして大ブレイクしはじめた。だれもが、面白い映像を見て、それを自分のブログのコンテントして公開できるのだ。もちろん、ブロガーがそれぞれの母国語で紹介することにより、国外にもYouTubeが伝播していくこととなる。

【ひかえめな自社宣伝】
重要なのは、さりげなくYouTubeのビデオ映像のパーマリンクが右下のロゴに貼られていたことだ。従来のネット企業であれば、自社サイトの必ず「トップページ」へとリンクしたいところであるが、YouTubeはパーマリンクである動画サイトへと導いている。ユーザーは、そのほうがうれしいからだ。この戦術は、カナダの写真投稿サイトFlickrが、最初に始めたプロモーションである。

【おおらかな著作権保護対応】
初期のYouTubeには、Grinvi.comやPornotube.comにも負けずとも劣らないエロ動画が大量に投稿されていた。しかも素人からのビデオ投稿が中心であり、商業ポルノに汚染されたネット界に無料の新風を吹き込んだ。しかも削除対応がゆるやかであり、これらも爆発的な人気の底辺を支えた。YouTubeに人数が少なく、削除人員にさける人間がすくなかっただけかもしれないが、この削除するタイミングとバランスが絶妙であった。

その後、テレビ番組や映画などのシーンも掲載されるようになったが、読者からの通報ボタンをつけることによって、対応は迅速となった。秀逸なテレビ作品などは、誰も通報せずに紹介することにより、テレビ局の番組が人気になるという「YouTube現象」があらわれはじめてからは、当初、削除でクレームをよせていたCBSなどは提携し、番組宣伝をYouTubeで行ない、現在では、テレビでYouTube動画を紹介するコーナーが人気コーナーとなっている。

Googleビデオも、映画やテレビコンテンツの販売チャネルとして、アップルのiTunesStoreやアマゾンとの競合にあたるが、YouTubeというプラットフォームを手中にすることにより、新たな展開がYouTubeブランドで構築しやすくなるメリットがあるだろう。

Googleには、YouTubeという小船で最大の効果のある特殊な航法が伝わり、You Tubeには、Googleという宇宙規模のサーチでつながった世界へのアクセスが許可されたのだ。

●YouTubeの歴史 Wikipediaより

2005年2月 - 会社設立。
2005年11月7日 - ベンチャーキャピタルのSequoia Capitalから350万ドルの投資を受ける。
2005年12月15日 サービス開始
2006年2月16日 - NBCが著作権の侵害として、テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」の「Lazy Sunday」の映像を削除。大手のテレビ局からの要請による動画削除はこの件が初めてであった。
2006年3月27日 - 10分を超える動画ファイルのアップロードを制限。
2006年4月5日 - Sequoia Capitalから800万ドルの投資を受ける(二度目)。
2006年4月10日 - Director制度開始。
2006年6月15日 - 大規模な違法コンテンツ(アニメなど)の削除活動が始まる。
2006年6月24日 - 音楽家専用のアカウントを作れるMusicians制度が始まる。
2006年6月27日 - かつて否定的な立場をとっていたNBCユニバーサルが一転し、提携を発表。自局番組の宣伝動画などの配信を始める。
2006年7月14日 - ニュース記者のロバート・ターが著作権侵害でYouTubeに対し米連邦地裁で訴訟を起こす。
2006年8月4日 - メンテナンスを行ない、デザインをリニューアル、新機能が追加された。
2006年8月24日 - 東京MXテレビ、番組の一部をYouTubeで公開を開始。
2006年9月中旬 - プレイヤーのデザインを再びリニューアル。
2006年10月9日 - Googleが16億5,000万ドルでYouTubeを株式交換で買収した。但し、ブランド名やサービスなどは既存のままであり、Googleのグループ会社になる。

・ビデオ投稿BAR「BarTube」11月1日(水)オープン!

毎週金曜日22:00MXテレビ「BlogTV」出演中 < http://trj.weblogs.jp/blogtv/
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NetSurfin2.0 放送中!デジハリ大学放送部 < http://blog.dhpodcast.com/
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#502 1-4-8 Komaba Meguro Tokyo Japan,153-0041
TEL 090-7889-3604 FAX 020-4622-7170
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■クリエイター手抜きプロジェクト[104]Photoshop CS/CS2編
画像の右下にファイル名/ファイルパスを表示する

古籏一浩
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今回は、ファイル名を画像の右下に表示するスクリプトです。このスクリプトは、PSDファイルを開いてファイル名を画像の右下に表示しPSDファイルとして保存します。元のPSDファイルは書き換えられるので、不安ならば元のデータをコピーしておいてください。


preferences.rulerUnits = Units.PIXELS;
colObj = new SolidColor();
colObj.rgb.red = 0; // 赤の輝度
colObj.rgb.green = 0; // 緑の輝度
colObj.rgb.blue = 128; // 青の輝度
offsetX = 20; // 右側からの位置(20 pixel)
offsetY = 10; // 下側からの位置(10 pixel)
fontName = "HiraMaruPro-W4"; // ヒラギノ丸ゴ Pro W4
textAlign = Justification.RIGHT; // 右揃え
fontSize = 16;

psdFolderObj = Folder.selectDialog("PSDファイルがあるフォルダを選択してください");
if (psdFolderObj)
{
psdFileList = psdFolderObj.getFiles("*.psd");
for (i=0; i< psdFileList.length; i++) {
open(new File(psdFileList[i]));
txt = psdFileList[i].name;
docObj = activeDocument;
w = docObj.width.value;
h = docObj.height.value;
layObj = docObj.artLayers.add();
layObj.kind = LayerKind.TEXT;
layObj.textItem.contents = txt;
layObj.textItem.font = fontName;
layObj.textItem.size = fontSize;
layObj.textItem.justification = textAlign;
layObj.textItem.color = colObj;
x2 = parseFloat(layObj.bounds[2]);
y2 = parseFloat(layObj.bounds[3]);
layObj.translate(w-offsetX-x2, h-offsetY-y2);
activeDocument.close(SaveOptions.SAVECHANGES);
}
}

ファイル名でなくファイルパスを入れたい場合には

txt = psdFileList[i].name;

txt = psdFileList[i].fsName;

に変更します。また、表示位置を変更するには以下の2行の値を設定します。

offsetX = 20; // 右側からの位置(20 pixel)
offsetY = 10; // 下側からの位置(10 pixel)

サンプルではピクセル単位になっていますが、35mmなどミリメートルで指定したい場合には最初の行の

preferences.rulerUnits = Units.PIXELS;

preferences.rulerUnits = Units.MM;

にします。これで右から30mm、下から2.6mmの位置に表示する、といったことが可能になります。

【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>
メールいただいて、こういう需要もあるのだなあ、と。InDesignではページ上に画像カタログを生成するというのは割とあったりするのですが。
毎日コミュニケーションズから「souce&script」が出ます。最後の方のAPI部分書いてますので、こちらもよろしく。
< http://book.mycom.co.jp/mook/68397-24-06/68397-24-06.shtml
>

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■展覧会案内
やましたくにこ「超短編の世界」
< http://www1.odn.ne.jp/%7Ecay94120/
>
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ショートストーリーを不定期に掲載してもらっているやましたくにこです。このたび「超短編の世界」と題したささやかな個展を開催しますのでお知らせします。

会期:10月16日(月)〜21日(土)11:30〜19:00 最終日は17時まで
会場:ギャラリーR・P(大阪市北区曽根崎2丁目5-31)地下鉄梅田から徒歩5分
< http://rtenp.exblog.jp/i3
>

いつものショートストーリーよりさらに短い小説(のつもり)と、絵(手描きの絵をCG加工したもの)を組み合わせた展示です。会場では得本和音さん(作曲家をめざし勉強中の17歳)作曲・演奏のピアノ曲を流す予定です。こちらも音の短編小説といえると思います。みなさまお忙しいとは思いますが、梅田にお出かけの際はぜひお立ち寄り下さい。

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■イベント案内
尾澤直志トークショー&サイン会 なんでも答えます!
アニメ作画のヒ・ミ・ツ
< http://www.wgn.co.jp/event/
>
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<主催者情報>

「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」などの作品へ作画スタッフとして参加、ベテランのアニメーターでありプロデューサーでもある、尾澤直志氏。その尾澤氏が月刊「CGWORLD」に連載している「キャラに命を吹き込もう!」の書籍化第2弾、「アニメ作画のしくみ2〜動物篇〜」の発売がついに決定しました。今回、本書の発売を記念して、著者である尾澤直志氏が秋葉原・書泉ブックタワーにて、トークショー&サイン会を開催します。アニメの作画について、アニメーション制作の現場について、これまで分からなかったことを何でも質問できます! このチャンスを逃さないでね。
参加方法はサイトを参照。
日時:10月29日(日)15:20〜17:05(14:30開場)
会場:書泉ブックタワー9F イベント会場
定員:先着70名様
お問い合わせ先:書泉ブックタワー(TEL.03−5296−0051)

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■展覧会案内
PAPER DESIGN SAKURA PROJECT SIX EXHIBITION 2006「紙をデザインする」
< http://www.shinn.co.jp/superink/indexj.html
>
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<主催者情報>

6名のデザイナーが新しい紙を開発することに挑戦しました。日頃、企業の印刷物・販促ツールなどグラフィックを中心に幅広く活動し、日常ワークで自分の作品の紙選びにエネルギーを集中します。普段紙との関わりの深いデザイナーとしての視点から、その紙の使い方を追求し、自らのイメージ、その効果を求めた紙そのものを作ってみようという試みが、今回の「紙をデザインする」の展覧会になりました。
参加作家:荒木志華乃、岡信吾、嶋高宏、高橋善丸、杉崎真之助、藤田隆
会期:10月16日(月)〜26日(木)10:00〜18:00 日曜休館
会場:平和紙業 ペーパーボイス大阪(大阪市中央区南船場2-3-23
TEL.06-6262-0902)
< http://www.heiwapaper.co.jp/
>

パーティ:10月16日(月)18時〜
ペーパートーク「紙を語る」:10月21日(土)16時〜 平和紙業4階 参加無料
コーディネーター 田村昭彦(大阪芸術大学教授)、出品作家

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■マガジンガイド
「コマーシャル・フォト」2006年11月号
< http://www.genkosha.co.jp/np/detail.do?magazine_id=1
>
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特集=瀧本幹也×平間 至×広川泰士×藤井保「銀塩プリントセッション」
ネガプリントセッション…4人の写真家がお互いのネガを焼き合う/座談会/4人の暗室公開/写真集制作・森本千絵
別冊付録=プロフェッショナルのためのカラーマネージメントプリンタ
「HP Photosmart Pro B9180ガイドブック」
特集=巷でウワサの「バイラルCM」って何?
バイラルCMの出現はテレビCMを変えるのか?織田浩一?/クリエイター取材:P.I.C.S.・ADK・読売広告社/座談会:池田紀行×木田広大×宮崎聡
フォトグラファー特集=泊 昭雄
10月14日発売 定価:1,300円(税込)/玄光社刊

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■編集後記(10/16)

・正直、わたしの味覚はいいかげんである。育ちはよくないしねエ。「ごちバトル」なる番組を見ているが、超高級料理、超高額料理にタレントたちが「うまー」と叫んでも、いっこうにうらやましいとも、食べたいとも思わない。食材をそこまでいじる必要はなかろうに、といつも思う。なにが、オリジナルのフランス料理だ。わたしのこれからの人生で、無駄にぜいたくな料理は不要だ。粗食が長生きの秘訣、といっても長生きしたくないが。ここのところ、ビールを買ったことがない。しばらくは発泡酒の「マグナムドライ」だったが、いまはもっぱら第三のビール「のどごし生」である。経済的な理由からでなく、たしかに「のどごし生」はうまい。ときどきビールと飲み比べているが、もはや差がよくわからないのだから、やはり安い方がいい。熱海のホテルのバイキングでは「プレミアムモルツ」が飲み放題だったが、残念ながらそのうまさが実感できなかった。焼酎はいまだにうまさがわからない。まあ、日本酒も若い頃は全然うまいと思わなかったのが、いまはうまいと思うのだから、焼酎もそのうちうまくなるのかもしれない。昨日は、酒市場ヤマダにリーズナブルな大吟醸をさがしに行った。この店のオリジナルブランドなのか知らないが、蔵元のサイトを見ても載っていない酒を並べていることがあるのだ。買ったのは「夢座」という大吟醸、1.8リットルで約2,000円という安さ。店員の推薦の言葉なども添えられている目玉商品。蔵元は埼玉県小越町の佐藤酒造店だが、サイトにこの名前がない。やや甘口で、うまい。コストパフォーマンスは最高だ。長いこと冷蔵庫の場所ふさぎだった有名メーカーの金粉入りのまずい日本酒を処分して、そのスペースに収まったが、すぐになくなりそうだ。ワインの味は今もまったくわからないが、唯一わかったのは「値段が高いほどうまい」ということだった。(柴田)

・レーススタート。スピードのあるものを被写体にしたことはないので、Aさんの撮影に興味津々。AさんのカメラはEOS Kiss。400mmの望遠レンズをセットし、シャッタースピード1/1500〜1/2500あたりでとってらした。「流しながらとるならもう少し遅くてもいいんだけど、腕が落ちてしまったから」とのこと。趣味レベルという話だったが、撮影された画像を見せてもらったら、ぶれずにちゃんと中央におさまり、迫力があってかっこいい。流しながらとったら、車体は静止していても背景が流れ、スピード感が出てもっとかっこいいんだろうなぁ。金網の中にいるプロのカメラマン(全員耳栓完備)も三脚立てて流さずにとっていたから関係ないのかな。Aさんはスピード感よりも車体を綺麗にとりたかったみたい。マシン車体に書かれているドライバーの名前までくっきり。肉眼では単色に見えるヘルメットのグラデーションまで判別できる。F1レースではタイヤの文字は流れて見えるが、インテグラやヒストリーランなどでは文字が読める。一瞬を切り取るという表現がぴったりだった。その一瞬を自分で実際に体験しているにも関わらず、未知の表現がそこにはあるんだもの。対岸でやっていた厚紙での人文字(PL学園の応援のような)では、肉眼では厚紙しか見えないが、カメラには人の手までくっきりうつっていた。400mmの実力も知ったよ。あ、一応記念にと携帯電話で撮影してみたが、マシンが早すぎてタイミングがはかれず、フレームに収まるのは数回に一回。豆粒の何やらわからないカラフルな物体がそこには写ってたよ。(hammer.mule)
< http://homepage2.nifty.com/miyake-rp/asub021moto.htm
>
モータースポーツ写真を撮ろう
< http://www.photo-cafe.jp/pioneer/archives/200506/
>
モータースポーツ写真家 平田勝さん
< http://www.photo-cafe.jp/pioneer/archives/200606/
>
2輪モータースポーツ写真家 真弓悟史さん
< http://shinnosuke.web.infoseek.co.jp/digital_camera.html
>
シャッタースピード