[2068] Flash10周年! 極私的Flash史 〜自立篇〜

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<Flashで人生棒に振ったのね(笑)>

■MKチャット対談
 Flash10周年! 極私的Flash史 〜自立篇〜
 笠居トシヒロ&まつむらまきお

■グラフィック薄氷大魔王[72]
 「プリンタ異音」「4穴バインダー」「取材」
 吉井 宏

■展覧会案内
 大竹伸朗全景1995-2006


■MKチャット対談
Flash10周年! 極私的Flash史 〜自立篇〜

笠居トシヒロ&まつむらまきお
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かさい: まいどー、笠居です。もうすっかり秋ですねえ。メシが旨いわ(笑)
まきお: まいどー、まつむらです。スーパー銭湯が恋しいわ(笑)
かさい: なんや FLASH生誕10周年ちゅーことで、前回から引っ張ってるわけですが(^^;)
まきお: 10年やろう、このネタ。リアルタイムで臨場感たっぷり(笑)
かさい: 絶対ヤダ(笑)冗談はさておき、前回思わせぶりに終わった続きはなんやねん(^^;) 日本のFlashの歴史において重要な事態って?
まきお: えーっと、なんだっけ....
かさい: 忘れたんかい!(笑)
まきお: おーおー、そうじゃったそうじゃった。UCONの1年前くらいに、おいら、同業者のるじるしさんとか山本徹さんとShockwaveアニメサイト「ミニヤムクン」ってのをやってて、そん時に知りあったのが「まりた」ことたなかまりさん
かさい: あー、ニセヤムクン(w
まきお: で、おいらがUCONから帰ってきたら、まりたのFlash格闘Web日記「王者への道」ってのがはじまってた
かさい: 30日間の試用期間を使って、1か月でFLASHを独力マスターしようって企画ページね(笑)
まきお: そうそう。彼女当時GIFアニメやってて、Directorは高いって言ってたので、Flashは30日デモがあるよー、ってオススメしてUCON行って帰ってきたらはじまってたの(笑)あれは衝撃でした
かさい: まつむらさんに聞いてみてみたら、すげー面白かった。オレが本書く前じゃなくてよかった(笑)
まきお: 面白かったんだよねぇ。でもって作例が秀逸で、間違ってやっちゃうのをそのままレポートされているのがまたよくて。で、30日で完結した時点で、これを元に本を出そうということで「おしえて! Flash2」が世に出たわけです。いわば昨今のBLOG書籍化を10年も先取りしとったわけや
かさい: そうだったのか!(笑)>先取り
まきお: こうやってみると、世間的には Flashのスタートって「なにそれ?」状態だったけど、わしらはなんかイロイロ激動の1年だったんだなぁ
かさい: そだねえ。ワシラ、この年からの3年くらいが一番濃かったなあ
まきお: 年齢的にも35歳って、身体もまだよく動いたころで(笑)
かさい: 働き盛りっちゅーやつやね。今や、ガタガタやけど。身体もノーミソも(笑)
まきお: そのころ、笠居さんは?
かさい: FLASH-MLは、すでに立ち上げてたなあ。あ、このころですよ、会社員やめてフリーになったの
まきお: おおー、人生の転換期
かさい: そうそう、会社員やりながら、本とか雑誌の記事とか書いて、有休使ってセミナーの講師とかやってたんだよな。そしたら、しゃちょーとぶちょーに呼び出されてどっちかにせえと。んで辞めちゃった(笑)
まきお: Flashで人生棒に振ったのね(笑)パソコン雑誌も今より多かったね
かさい: 多かったねえ。今も少なくはないが、インターネットの創世記で、ネット関連の雑誌も多かったねえ
まきお: ああ、そうか。今はネット関係の本ってアンダーグラウンド系ばっかだよねぇ
かさい: だねえ。あのころは、まだネットで情報あさるより、誰かがまとめてくれた記事を雑誌で読む方が効率がよかったんじゃないかな
まきお: Google登場前だからねぇ。Flash使った仕事ってどうだった?
かさい: 最初の頃は仕事なくてねえ。ストーリーゲートあたりが初っぱなくらいだったんじゃないかな?
まきお: あー、ストーリーゲート。たしかにあれは大手が手がけたFlashコンテンツとしてはかなり初期だねぇ
かさい: So-netが運営してる、童話アニメサイトね>ストーリーゲート。立ち上げの時に、まつむらさんもオレもお声がかかって、アニメーション作ったんだよね
まきお: いきさつは全然覚えてない(^_^;) 音は入ってるんだから、Flash2?
かさい: だったかな?
まきお: 笠居さんのマメの話と、おいらのおおかみと七ひきのこやぎ。笠居さんの方がはやく出来たんだっけ
かさい: どうやったかなあ? そこはよく覚えてないんだが…あ、紹介ページ見つけた
< http://www.so-net.ne.jp/storygate/story/omame/index.html
>
まきお: おお、日付はいってる〜97年12月25日。 おおかみさんは98年2月25だって
< http://www.so-net.ne.jp/storygate/story/wolf/index.html
>
かさい: クリスマスに公開されたんだ。オレのほうが早かったのか
まきお: おいしいところもってってるなぁ(笑)やっぱりこのコロはFlash2だよ。Flash3のパブリックベータが出たのが98年4月15日。ちなみにおいらの誕生日(笑)
かさい: 奇遇ですね(笑)
まきお: そうかあれ、Flash2で作ったんか.....全然普通やな(^_^;) 再生レートが遅くて苦労した覚えがあるけど、それはマシンの性能だもんなー
かさい: 確か、フレームレート4くらいで作ってなかったか?
まきお: うん、4とか6とかそんなの。640×480くらいの画面サイズだったかな
かさい: もっと小さかったんじゃないかなあ>画面
まきお: Flash3が4/15で、4/13にデジクリ創刊。Adobe ImageReadyが14日に出てます
かさい: いめーじれでぃ。Fireworksの対抗馬だ
まきお: だな。いまだにフォトショのオマケでついてるやつ
かさい: 使わんけどなあ(笑)
まきお: デジクリ創刊前後に、森川さんの会社に行って、インタビューみたいなことしたの、おぼえてない?
かさい: インタビュー? 誰が誰を?
まきお: 森川さんがまつかさを
かさい: おぼえてなーい(^^;) インタビューされに、こっちから出向いたのかヒマやなあ(笑)
まきお: ハマムラさん、そんとき初対面だったような気がするんだけどなぁ
かさい: オレは、もっと前から知ってたよ。みなフラ書いてるときに知り合ったから
まきお: 記憶が....(^_^;) まぁいいや。で、Flash3が出たってことで、プロテクを書くことになったんだな
かさい: そうだそうだ。ここでプロテクだったなあ
まきお: この年のMacEXPOでもなんかやったはずなんだが....
かさい: MMブースのデモ?
まきお: あー、思い出した。Flash2の製品ポスター、描いたんだよ
かさい: ああ、あのネズミのやつだっけ
まきお: そうそう。日本初の公式Flashイラストレーターだったわし(笑)
かさい: (笑)公式にイラスト発注されたのって、まつむらさんとA.e.suckさんだけちゃう?
まきお: 8Basicは青池くんね
かさい: あ、そかそか、青池も描いてたな。じゃあ3人(笑)
まきお: 日本で三本の指に入るのだ〜。いや二本だ。青池君はカナダや(笑)
かさい: (笑)で、プロテクと同時進行で、MMサイトのWebセミナーコンテンツも作ったんだよ
まきお: あー、なんかあったっけ....??? それ、二人でやったんだっけ?
かさい: 隔週交代で2か月やってますね。そんときのファイルが出てきた。
まきお: おしFLA3も平行だったからなぁ....全然おぼえてません(^_^;)あ、ファイル出てきた
かさい: 98年の夏頃ですわ。ネタはプロテクのを流用してます(笑)
まきお: うわー、カーナビ式とかやってるし(^_^;) マニアックな....
かさい: MKエンジンも披露してますね(笑)
まきお: 無茶やってるなぁ(^_^;) カーソルおっかけアイコンもやってる?
かさい: どやったかな
まきお: あ、肝心のFlash3の説明をしてなかったけど、Flash2で音が出せるようになって、Flash3で、アルファチャンネル、マスク
かさい: ムービークリップとTellTarget
まきお: シェイプトゥイーン、LoadMovie、ランダム関数がついた。なんや、これで今でも十分やん〜(笑)
かさい: 結構これでいろんなことできたよねえ
まきお: 逆に今の人にわかりやすく説明すると、スクリプトでプロパティをいじれなかった
かさい: プロパティという概念がなかったんだよな、まだ
まきお: ステージ上、タイムラインに置いておくしかなかった。でもムビクリのおかげで、任意のタイミングで任意の絵を呼び出すことができるようになったわけだ。それで、なんでマウスカーソルをボタンがおっかけるんだ? (^_^;)
かさい: 縦のトゥイーンと横のトゥイーンを入れ子にして、アイコンの周囲に置いた透明のボタンにgotoが仕込んであるんじゃないか。自分で作ってて忘れたのか?(笑)
まきお: つくったんだよなぁ(^_^;) なんかFlash3が出たタイミングで、なにかに取り憑かれたように二人してなんか作ってたよな
かさい: 作ってたねえ、お互いできたファイルを送りつけて、謎解きみたいにして競ってたな(笑)
まきお: MKエンジンってのは、ルートタイムラインにgotoを送り続けて、コマ落としさせたり逆回転させたりするやつ。そーいやいまだにFlash、ムービー途中でレート変えられないねぇ
かさい: 変えられないんよ。なんで、未だにMKエンジンのお世話になることがあるねえ。さすがに当時のままのスクリプトじゃないけど
まきお: で、伝説?のタワーズ(昔森川さんが居た大阪の会社)セミナーが同じ年の7月。これが実質、マツカサデビュー?
かさい: かな? その前にマカデミア(大阪のMacユーザーの集い)やってない? 創造社で
まきお: あー、そうかそうか、その時にMKエンジンの原形が…笠居さんが「なぞやー」ゆーてて、そのあとオイラが整理した
かさい: 原型ってどれだっけ?
まきお: なんかはやまわしになるけど、なんでなるのかわからーんって。バグちゃうかーみたいなこと言ってたやん
かさい: そやったかなあ(^^;)オレが作った逆回しエンジンはその時できてたはずなんだが
まきお: そのあとタワーズやったんで、MMサイトでWebセミナーやったんやな。おいら、この前後は雑誌やら広告やら、絵やマンガの方もえらい仕事してるなぁ
かさい: あ、そか。その時K坂さんも見に来てて、やってよ、てなことになったんだっけ。よー働いたねえ(笑)
まきお: タワーズセミナーは時の権力者も来てたよ
かさい: T嶋さんか。あ、でもさあ、あのときオレら二人とも二日酔いじゃなかったか?(^^;)
まきお: そうなんだよ(^_^;)
かさい: アホやな(^^;)
まきお: 前日、森川さんの事務所に打ち合わせに行ったんだっけ?
かさい: かな? そのあと二日酔いするほど飲んだと…
まきお: どこでだれと呑んだのかも覚えてないほど(^_^;)
かさい: やっぱアホや(笑)
まきお: 神田さんもいたっけ....
かさい: 忘れた(^^;)
まきお: 笠居さんがアメ村でセミナーしたのもこの年? FWが出る前だから前年かな
かさい: それはもっと前だよ。まだ会社員だったもん。Flash2が出たときだ。
まきお: ああ、つながってきたよ。おいらも、笠居さんも最初、ピンでセミナーやらされて、えらいしんどいから二人でやったら楽だろうと(笑)
かさい: 試しにマカデミアでやってみたら、なかなかよかったので、って感じだっけ
まきお: いや、明確に「楽したい」ってのがあった気がする(笑)
かさい: デジクリチャットと一緒や(^^;)
まきお: マカデミアは創造社でやったのが最初だっけ??
かさい: 確かそう。その後すぐに阪急のあのビルでもやったような気がするが
まきお: まぁなんやそんなで、Flashの歴史は98年で幕を閉じたわけです
かさい: おわりかよっ!(^^;)
まきお: つづく(笑)

【笠居 トシヒロ/WEBコンテンツクリエイター・デザイナー】
今回は特に書くこともないので近況パス(^^;)
< http://www.mad-c.com/
> < mailto:kasai@mad-c.com >

【まつむら まきお/まんが、イラスト、アニメーション作家】
10/23からうちの学校(成安造形大学)にて、所幸則さんの展覧会があります。現在準備でおおわらわ。一般の方も入れるので京都〜滋賀の方はぜひぜひ。
< http://www.seian.ac.jp/event/artsite/artsite_2006.html
>
< http://www.makion.net/
> < mailto:makio@makion.net >

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■グラフィック薄氷大魔王[72]
「プリンタ異音」「4穴バインダー」「取材」

吉井 宏
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●プリンタから異音

机の下に置いてあるインクジェットプリンタから、ギャギャギャッとひどい音がした。用紙も巻き込まれてグチャグチャに。なんとか紙を取り除いて再プリントするも、プリントは真ん中が白帯で音もそのまま。おかしいなと、プリンタを開けて覗いてみると、内部の細いケーブルの位置がずれて紙の通り道に引っかかってるようだ。

で、そのケーブルはどこから繋がってるのかと引っぱったり辿ったりして確認してみると、なんと横のDellのイヤホンジャックに繋がっていた。つまり、プリンタの用紙トレイから引きずり込まれたオーディオ出力ケーブルなのだった。どうしてもはずれないので、しかたなくケーブルを切断して引っぱり出した。あ〜あ。

●4穴バインダー

十数年前、山根一眞氏の「A4革命」という本があった(捨ててないから物置部屋のどこかにあるはずだけど)。内容は、A4サイズの歴史や優位性、たいへん合理的なA4サイズ書類の整理法、A4サイズではない書類やカメラなどのモノもA4サイズの箱を作って入れちゃえ、などなど、「A4に統一すると合理的」という意見が述べられていた。僕は「そりゃあ便利だ」と感化されて以来、A4以外の紙を使うことに抵抗がある。

なので、コピー用紙やスケッチブックの紙、PMパッドなどなど、A4サイズに揃えた紙にドローイングなどし、2穴バインダーに綴じてまとめてきた。しかし、2穴バインダーは紙が破れやすくページをめくりにくい。そこで、A4のルーズリーフに換えてみたところ、ページはめくりやすいのだが、専用のパンチで穴をあけるのが面倒。また、多数の穴が開くために引っかかりが多くなり、出し入れの頻度が高いと紙の扱いがスムーズでなくなる。

先日知った4穴バインダーは、両方のいいとこ取り。システム手帳のように、しっかり綴じられる上に出し入れも簡単。穴の間隔は8cmで2穴バインダーと互換性がある。RHODIAのレポート用紙とかミシン目の入ってるヨーロッパ直輸入ノートは、4穴バインダー使用が前提のようだ。

「捨てられないゴミ」に近かった2穴バインダーの紙の束が、「ドローイング集」に昇格しそう。今、せっせと2穴を4穴に開け直し中。

●テレビの取材

事故・事件の被害者の家族や友人などが、テレビの取材に答えてしゃべっている姿に違和感を感じることがある。なぜそんなことをテレビにしゃべらされなくてはならないのか? 取材に応じる義務はないんだぞ?

なぜか被害者のプライベートを何でもかんでもしゃべりまくる最低人はおいといても、悲しみをこらえていたり、泣き叫んでいたり、必死で冷静に話そうとしたり、普通の人が当たり前のようにテレビに開けっぴろげに心境を語っている。そういうのをテレビで見慣れちゃってるから、マイクとカメラを向けられたら条件反射でしゃべっちゃうのではないか? それも、「被害者の家族」らしくコメントしなくてはいけないという、強迫観念。そういうものだと思わされているような気がする。

基本、ノーコメントでいいと思う。しつこくて失礼な取材には「警察呼ぶぞ」でいい。マイクを突きつける行為は暴力にも相当するのだ。インタビュアーはマイクを向けたらコメントがもらえるものだと思いこんでないか? マジ頭にくる取材はカメラやマイクをぶち壊してやれ。器物損壊で訴えられるかもしれないけど、被害者に非道な取材をしたテレビ局が損害賠償請求したら、そのほうがニュースだ。

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com

ところで、テレビでお店やホテルや水商売などが取り上げられるとき、「芸能人や有名人の誰々が来た、何をした、食べた、買った」とペラペラしゃべる従業員。あれ、商売道徳的にどうなの? 「業務上知り得た秘密」じゃないの? テレビの取材だからって客のプライベートを他人に話していいのか?

●音楽イベント「PODMAN NEO 02」を開催します。10月22日(日)20〜23時。詳しくはリンク先。
< http://homepage.mac.com/hiron_x/podman/
>
毎月第4日曜に変更になりました。実は、音楽は集まるきっかけというかお約束にすぎず、月に一度のおしゃべり大会っていうか、定期的な飲み会・交流会・情報交換会って感じにもなってきてます。楽しいですよ。(先月は告知するのを忘れてました)

HP < http://www.yoshii.com/
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

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■展覧会案内
大竹伸朗全景1995-2006
< http://shinroohtake.jp/
>
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会期:10月14日(土)〜12月24日(日)10:00〜18:00 月休
会場:東京都現代美術館(東京都江東区三好4-1-1 TEL.03-5245-4111)
観覧料:一般1400円、学生1100円、中高校生・65才以上700円(前売:一般1120円/学生880円)
内容:現代美術の最先端で、常に躍進を続けてきた画家、大竹伸朗のはじめての大回顧展。国内最大級の面積を誇る東京都現代美術館の企画展示室全フロアを使用する、日本の現存作家の個展としてはじめての規模で大竹伸朗の「全景」を展開する。

・パズルパンクス×ダブ平&ニューシャネル ライブ
11月27日(月) 定員300名、有料
前売りチケットは同館チケットブース/チケットぴあにて10月中旬発売予定

・大竹伸朗トークイベント
各定員200名、当日先着順(10時より整理券配布)入場無料 入場時に「大竹伸朗展」チケットの提示が必要
対談1/10月21日(土)16:00〜 大竹伸朗×リリー・フランキー(イラストレーター、作家)
対談2/10月28日(土)15:00〜 大竹伸朗×茂木健一郎(脳科学者)
歌謡曲相撲/12月2日(土)15:00〜 大竹伸朗×湯浅学(音楽評論家)
作家講演会/12月9日(土)15:00〜

・夜のスクラップブック鑑賞ツアー
10月26日(木)、11月16日(木)、12月7日(木)18:00〜
定員15名程度、当日先着順、参加無料

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■編集後記(10/18)

・わはは、見ました、見ました「のだめカンタービレ」。テレビドラマを見るなんて「白い巨塔」以来か。なんだ、これは?! マンガまんまじゃないか。忠実な実写版だ。なんというお気楽な演出なんだ。あとから原作のマンガ「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子)をざっと読み返したら、単行本1.5冊分くらいが第1回ドラマになっていた。もっとも、かなり異色のキャラであるヴァイオリン科の峰、ティンパニーの真澄ちゃんと、のだめ(野田恵)との濃いやりとりは省かれていた。その他は、セリフを含めてまったくマンガと同じだ。なんという安心して見られるドラマなんだ。数人のベテラン俳優を確認したが、ほかはまったく知らない人ばっかり。そして、世界的指揮者であるフランツ・シュトレーゼマンが登場するのだが、このとんでもないキャラを誰が演るのか事前に知らなかったので、竹中直人が出てきたのには唖然。怪しげな日本語を繰るドイツ人を竹中が演ずるのだが、どう見ても竹中でしかない。もはやマンガの実写化以上の怪しげなドラマになっていて、この珍作は毎週期待できるぞ。もっとも、このマンガのおもしろさをあまり理解してくれないピアノ科出身の妻は、ドラマも見る気がないから、わたしはビデオに録って翌日見ることになるのだが。このマンガが単行本になったのは2001年の年末だ。女性コミック誌に連載だから、まったく目にしていなかった作品だが、書店で「発見」して以来新刊が出るたびに買い揃えてきた。人から「いまおもしろいマンガはなに?」と聞かれて、「それはのだめですよ」と速攻で返していた頃から5年も経つのか。「発見」後は、二ノ宮知子の作品を手当たり次第に集めて読んだものである。では、今から引き続き「のだめカンタービレ」マンガ版16冊の読み返しに没入だ? <って、仕事しろよ。(柴田)

・うわ。イヤな記憶まで甦るよ。私が笠居さんと実際にお会いしたのは、桑名正博さんのバーでのホームページ制作者MLのオフ会じゃなかったかなぁ。あれは関西電子共和国との合同オフだっけ? FirstClassか何かで先に知っていたんだっけ? 誰かの知り合いが誰かって感じで、紹介されたり紹介したり。桑名さんが凄い人でね、その頃知名度が低いFlashを使ったサイトを自ら作ろうとされていたのだ。で、作り方がわからんと知人に話しかけられたから、詳しい人がおりまっせ?と。あ、じゃあやっぱり別ルートで先に会ってたのかな。しかしそのMLのコアメンバーとは別ルートで知り合ったはず。何だったっけな。まつむらさんの姿はどこかで遠くから見つめていたような気がするので、はじめて直接話した記憶よりそっちが強いなぁ。マックライフ読者だった私は「こ、この人がまつむらさんっ」と声もかけられずにいましたわ。所さんには、デジクリ創刊当時、編集長が運営に参加していたディジイメ展に行って、通販で買った所さんCD-ROMを手に、勇気を出してサインを貰おうとしたら「いまちょうど帰られたところだよ」と。タイミングを逃したら勇気は消えちゃうね。まつむらさんの学校に来られると聞き、勇気をもう一絞りするかどうか悩んでいる。こわいよー。(hammer.mule)
< http://www.seian.ac.jp/event/artsite/artsite_2006.html
> デジクリ企画