<毎晩、腹筋百回>
■音喰らう脳髄[10]
おれたちの王国
モモヨ(リザード)
■クリエイターとLLPと……[7]
バビル6LLP設立(1)
深川正英
■買い物の王子さま[129]
理由は後づけ
石原 強
■イベント案内
THE 4th ART PROGRAM OME 2006「緑化する感性 -街道を読む-」
■音喰らう脳髄[10]
おれたちの王国
モモヨ(リザード)
■クリエイターとLLPと……[7]
バビル6LLP設立(1)
深川正英
■買い物の王子さま[129]
理由は後づけ
石原 強
■イベント案内
THE 4th ART PROGRAM OME 2006「緑化する感性 -街道を読む-」
■音喰らう脳髄[10]
おれたちの王国
モモヨ(リザード)
───────────────────────────────────
先週の金曜日、今年の春に続いて新宿ロフト30周年記念イベントとしてMomoyo The Lizardのライブがあった。ミチロウくんやジュネといった悪友とのギグである。春の時もそうだったけど、懐かしい顔のオンパレードだ。
そのせいだろうか、楽屋にも次から次へと懐かしい面々が尋ねてきた。特に、ARBの突然の解散劇で、その後の活動を心配していたドラムのキースが元気な顔を見せてくれたことが嬉しかった。
今回は二か月以上前から、毎晩、腹筋百回を繰り返したり、選曲進行などを練っていたので、ステージを終っても、まだ体力があまっていた。まだまだやれそうな気がする。その昔、『浅草六区』という曲で「じいさんうかれてロックンロール、若いものには負けやせぬ」と歌ったが、それもまた予言的であったか……。プラトンの「全ての詩は予言的である」という言はやはり真実なのだ。
なんて冗談めかしているが、私の歌詞は予言的なところがある。私自身の未来を暗示し、先をしめしてくれたことが数多くある。体験的に私は歌の力を信じているのだ。
歌は予言的なだけでなく、大きな『いのり』である。今回のライブで最後に演奏した曲は、ASIA。
「充血した景色の中をもう一人のボクがかけていく。彼は遺伝子にもぐりこみ、とおい記憶の扉をあけてはいっていく。……扉の向こうは赤い大陸だった。そこで、見知らぬ男が人々を鞭打っている。やつは、まるでボクのような顔をして、大陸を陵辱するのだ(大意)」こう歌った後で「絶望をおいだせ 悲しみをおいだせ、死の影をおいだせ おれたちの大陸から」という『いのり』のリフレインに至る。
そういう曲だ。
以前にここで書いたけれど、私は、アジアの安寧を願っている。その思いを歌に託して思いっきりに大気を震わせてきたのである。
あぁあ、気持ちよかった。
Momoyo The LIZARD
管原保雄
< http://www.babylonic.com/
>
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■クリエイターとLLPと……[7]
バビル6LLP設立(1)
深川正英
───────────────────────────────────
バビル6LLPの直接の前身である「バビル6プロジェクト」を立ち上げてからの一年間で、最も悩んだことは「どう見せるか?」でした。
クリエイターの繋がりを大切に活かしていきたいと考えている組織が、活動のコンセプトをうまく伝えられないということは致命傷だからです。
コンセプトを整理した資料を作り、直接会う人には語り、クリエイターには長文メールを送り、MLも立ち上げました。オフィスシェアリングするということで、そのルール作りもしました。
堅すぎず、緩すぎず、話し合いで決められる余地も残し、出来るだけ柔軟に対応できるようにしました。
しかし、コンセプトがうまく伝わっていなかったり、自身の仕事に忙殺されていたり、しかも大風呂敷を広げていたために、具体的な動きを見せられず、これといった反応を得られないまま時間だけが過ぎていきました。
オフィスシェアリングに関しても、タイミングが合わなかったり、条件に折り合いが付かなかったりで、場所の維持を優先させるために妥協の連続が続き、当初の思惑とはかけ離れていきました。
結局、シェアリングを試みたことがある先輩方から「難しいからやめておけ」と言われていた意味を体感する事になってしまいました。
一年が経ち、手詰まり感をひしひしと感じ、もう諦めようと心に決めかけた時に奇跡的な再会がありました。5年ほど前に「Movin' Picture Project」で知り合ったその人物は、いつの間にか大阪産業創造館(以後「産創館」)で働いていました。
・大阪産業創造館 < http://www.sansokan.jp/
>
産創館は、大阪市内の中小企業を支援することを目的とする大阪市経済局の外郭団体が運営している施設なのですが、一介のデザイナーとしては敷居の高さを感じる場所でした。
しかも、そんな施設に所属する彼とは数年ぶりの突然の再会。一体何の用があるのだろうかと思いながらもノコノコと顔を出すと、そこには大阪市が運営を委託している「iMedio(イメディオ)」の職員がいました。
・iMedio(イメディオ) < http://www.imedio.or.jp/
>
「iMedio」は大阪での映像を中心としたコンテンツ産業の振興と育成を目的とした施設なのですが、産創館としての目的は「iMedio」と「Movin' Picture Project」とのマッチングでした。
個人的には「Movin' Picture Project」の名前が出てきたことに驚きましたが、彼との繋がりは「Movin' Picture Project」以外になかったので、当然といえば当然で、彼の中では「Movin' Picture Project」は脈々と生き続けていたのです。
ただ、マッチングといっても話自体は漠然としていたため、今後の「Movin'Picture Project」としての動きを約束しつつも、話は自然に「バビル6プロジェクト」へと移っていきました。
今は「Movin' Picture Project」のコンセプトを引き継ぎつつ、よりビジネス的な視点で捉えた活動をしていることを伝えると、彼の表情がみるみる変わり、そして思いもよらぬ言葉が飛び出しました。
「LLPってご存知ですか?」 (続く)
【ふかがわまさひで】
バビル6 LLP(有限責任事業組合)組合員
※バビル6 LLPは日本第一号のLLP(有限責任事業組合)です
< http://www.b6p.jp/
>
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■買い物の王子さま[129]
理由は後づけ
石原 強
───────────────────────────────────
写真を撮るのも好きですが、同じくらいカメラそのものが好きです。一眼レフからコンパクトカメラまで8台所有していますが、それぞれ個性があって愛着があるのです。新製品のチェックも欠かしませんが、買おうかと悩んでいるうちに、高機能な次のモデルが出てしまうのでなかなか決心がつきません。
いまメインで使っているのは、一年半程前に買った静止画動画兼用のモノ。一台二役の便利さに惹かれました。気に入ってはいるのですが、不満はサイズがちょっと大きめなこと。持って出るのが億劫で、撮りたいと思った時に手元にないこともしばしば。いつも持ち歩けるような、薄型でコンパクトなデジカメがもう一台欲しくなりました。
薄型コンパクトは、どのメーカーでも主力商品としてラインナップされ種類も豊富。散々迷って決めたのは、ソニーのサイバーショットT10です。スリムさを生かす無駄の少ない直線的なデザインが魅力。「カールツァイス レンズ」もカメラ好きにはたまらない響きがあります。700万画素、光学3倍ズーム、2.5インチの液晶に、手ぶれ補正機能とスペックは標準的ですが、実売で3万円を切る価格ならば納得できます。
とはいえ、どうせならできるだけ安いお店で買いたい。ネットを検索してみると一番安いお店では在庫がシルバーのみ、機能は一緒でも精悍な印象のブラックが欲しい。現時点で一番安い価格で売り切れていないお店を選んでクリックすると、商品より先に大きな赤文字が飛び込んできました。
---
楽天市場最大級のセール会場! 大特価商品が400種以上! 必見価格
大特価セール特設会場
---
お店のトップは、大決算に、闇市、爆売れ中、お宝の金曜日(週末特価)という大きなバナーが並んでいます。ちょっと怪しいかなと思ったけど、お店の紹介コーナーでは、楽天の「ショップ・オブ・ザ・イヤー 2005」のジャンル大賞を受賞しているということ。実績があるのならと決めました。
商品の下におすすめされていたメモリースティックDUOを一緒に注文。返信された確認メールに従い、指定の銀行口座に代金を振り込むと、翌日に発送した旨を連絡するメールが届き、3日後には手元に届きました。
見た目に質感もよい金属ボディで小さいわりにはずっしりと重さを感じます。秀逸なのはレンズバリアをスライドさせる操作感。レンズが繰り出すのを待つことがないので、起動までの時間も早い。レンズはシャープでストロボを使った撮影でも自然な発色で写りはとても良い。
2.5インチの液晶は明るい屋外でも見やすい。画面表示も撮影枚数とともに、バッテリーの残り使用時間が表示されるなど細かい配慮もあります。不満があるとすれば、液晶が広い分、指を置くスペースが狭くてちょっと持ちにくいことくらい。コンパクトさを重視しているから仕方がありません。これなら普段から持ち歩けるカメラとして楽しめそうです。
「今あるデジカメで十分」と反対されそうだから、家人にはナイショで買ってしまったけど「子供の写真をキレイに撮りたいから」の一言でごまかせる(かな?)
デジタルカメラを買ったお店「お宝ドットコム」
< http://www.rakuten.co.jp/maruyama/
>
【いしはら・つよし】info@webanalyst.jp
ウェブプロデューサー、ウェブアナリスト
コンタックスの初代「T」を持っている身としては、京セラのカメラ事業撤退は残念。レンズ一式所有の一眼レフはミノルタ。こちらもソニーに事業譲渡でブランドがなくなってしまった。ダイビングでは生産の終わったニコノスIVが現役。不便でもフィルムカメラには愛着があります。
・ウェブアナ
< http://www.webanalyst.jp/
>
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■イベント案内
THE 4th ART PROGRAM OME 2006「緑化する感性 -街道を読む-」
< http://www.art-program-ome.net/
>
───────────────────────────────────
会期:10月29日(日)〜11月23日(木)11:00〜17:00
会場:青梅織物工業敷地内、SAKURA FACTORY(旧青梅織物工業協同組合 織物加工工場)、BOX KI-O-KU(旧都立繊維試験場)、旧青梅織物工業協同組合女子更衣室、都立農林高等学校講堂、吉川英治記念館、青梅宿(西分町、勝沼町)
出品作家:青木野枝、内田あぐり、小滝雅道、作間敏宏、佐藤時啓、戸谷成雄、袴田京太朗、林田直子、NPO法人アート農園。明星大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学学生54名
内容:アートの展示、トークセッション、レクチャー、ワークショップなど
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■編集後記(10/24)
・「2006年、ヘビがジャンボをジャックする」という、とんでもないヘビー級映画「スネーク・フライト」公式ネットを見てしまった。ヘビがうじゃうじゃの映画なんか絶対見ないけど、こわいもの見たさでついトレーラーは見てしまったのだ。数千匹の毒蛇各種がジャンボを制圧なんて、アバウトもいいとこで、3,000匹と4,000匹じゃ全然違うだろうが。1万匹が、という表現もどこかで出てきた。いったい何匹が本当なのだ。まるで中国が言うところの「日中戦争の死傷者数」みたいである。犯罪組織が目撃者を殺せってんで、ヘビを荷造りしてジャンボに載せる、まったくおバカで無茶苦茶な展開だが、どうやらウルトラB級のおふざけ映画らしい。航空パニックものの映画はいろいろあるが、これは想定外だった。なにせ数千匹だものね。数で圧倒させられるが、ヘビは一匹だって充分にこわい。「アナコンダ」はずいぶん前の映画だが、WOWOWで録画して見たことがある。そういえば、続編が出たはずだとネットを探ると、「アナコンダ2」があった。今度は「這いずり回る恐怖、大増殖」となって、うじゃうじゃ出てくるという。サイトのビジュアルはリアルで気持ち悪い。映画はマンガみたいな誇張がないリアルな表現だという。ああ、やだやだ。でもこの映画は見たいような、見たくないような、でも見たいな。両方の映画のトレーラーを何度も見たおかげで、案の定、昨夜はなにやらこわい気持ち悪い夢を見たのだから、まるで子どもだ。(柴田)
< http://www.movie-eye.com/snake/
> スネーク・フライト
< http://www.sonypictures.jp/movies/anacondas/site/
> アナコンダ2
・小学生の頃、いじめられた時に私が考えること。あいつを殺して自分も死ぬ。自殺する前に相手を殺す。遺書には相手の名前を記載する。自分が死んだことを後悔させてやる。化けて出てやる。でも相手を殺すことはできないので結局自殺もできないのであった。悪い考えなんて続かないから(飽きる、パワーが必要、環境変化)、いつのまにか立ち消え。今だとよほどの理由が無い限り、人の命を自分が奪う権利なんてない、その前に出来ることがある、いじめる本当の理由がわからない、この怒りやつらさを昇華できないか、である。終わり良ければすべて良し。後記のネタにでもなれば合格点(違う…)。自殺しなくても、自分の存在や意思を殺す、なんて方法もあるがこれだけは避けたい。福岡のいじめ。どういう状況だったのかは報道だけでは判断できない。新たな真実が出てくれば、第三者の意識がひっくり返る可能性だってある。本当に先生が悪かったのか、同級生の悪意は本物だったのか。死ぬという行動を起こすほど思い詰めていた子供の心理を読み取れないのは先生として問題だとは思う。隠匿体質も。冗談を真に受けたり、勝手に悪く解釈して被害者意識を持つ人だっている。子供のほとんどには包容力なんてない。自分たちのことで精一杯だもの(だからといって許されるとは思わないが)。でも先生には包容力が必要だ。愛情のある冗談だったのか? 冗談の通じない子供がいることぐらい知っているだろうに。TVじゃ数値目標が問題なんて言っていたが、根本はそれじゃないだろう。数値目標をクリアするために、数値を操作するような考えを持っているのが問題だ。仮にも人を教える、人を育てる立場の先生がフェアじゃないとは。数値がプレッシャーだからと悪いことをしていいなら、民間企業はみんな悪いことをしていいことになる。親に相談できない理由は想像し難い。期待を裏切りたくないからだろうか。自分の苦しさより親の期待? 相談しても変わらないと思っていたのだろうか。お葬式で母親が言った言葉は、状況がわからないので心に届かなかった。が、父親が言った「あの子は遺書に先生の名前を書いていない」という言葉で泣いてしまった。先生や同級生の名前がない。死ぬんだから、死んだ後、遺書を読む人たちにまでいい子にならなくてもいいんだよ。いじめは直接の原因だけれど、きっと学校を中心とした小さな人間社会自体に絶望しちゃったんだろう。未練がないのだろう。もう人間に生まれたくないんだもの。(hammer.mule)
おれたちの王国
モモヨ(リザード)
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先週の金曜日、今年の春に続いて新宿ロフト30周年記念イベントとしてMomoyo The Lizardのライブがあった。ミチロウくんやジュネといった悪友とのギグである。春の時もそうだったけど、懐かしい顔のオンパレードだ。
そのせいだろうか、楽屋にも次から次へと懐かしい面々が尋ねてきた。特に、ARBの突然の解散劇で、その後の活動を心配していたドラムのキースが元気な顔を見せてくれたことが嬉しかった。
今回は二か月以上前から、毎晩、腹筋百回を繰り返したり、選曲進行などを練っていたので、ステージを終っても、まだ体力があまっていた。まだまだやれそうな気がする。その昔、『浅草六区』という曲で「じいさんうかれてロックンロール、若いものには負けやせぬ」と歌ったが、それもまた予言的であったか……。プラトンの「全ての詩は予言的である」という言はやはり真実なのだ。
なんて冗談めかしているが、私の歌詞は予言的なところがある。私自身の未来を暗示し、先をしめしてくれたことが数多くある。体験的に私は歌の力を信じているのだ。
歌は予言的なだけでなく、大きな『いのり』である。今回のライブで最後に演奏した曲は、ASIA。
「充血した景色の中をもう一人のボクがかけていく。彼は遺伝子にもぐりこみ、とおい記憶の扉をあけてはいっていく。……扉の向こうは赤い大陸だった。そこで、見知らぬ男が人々を鞭打っている。やつは、まるでボクのような顔をして、大陸を陵辱するのだ(大意)」こう歌った後で「絶望をおいだせ 悲しみをおいだせ、死の影をおいだせ おれたちの大陸から」という『いのり』のリフレインに至る。
そういう曲だ。
以前にここで書いたけれど、私は、アジアの安寧を願っている。その思いを歌に託して思いっきりに大気を震わせてきたのである。
あぁあ、気持ちよかった。
Momoyo The LIZARD
管原保雄
< http://www.babylonic.com/
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■クリエイターとLLPと……[7]
バビル6LLP設立(1)
深川正英
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バビル6LLPの直接の前身である「バビル6プロジェクト」を立ち上げてからの一年間で、最も悩んだことは「どう見せるか?」でした。
クリエイターの繋がりを大切に活かしていきたいと考えている組織が、活動のコンセプトをうまく伝えられないということは致命傷だからです。
コンセプトを整理した資料を作り、直接会う人には語り、クリエイターには長文メールを送り、MLも立ち上げました。オフィスシェアリングするということで、そのルール作りもしました。
堅すぎず、緩すぎず、話し合いで決められる余地も残し、出来るだけ柔軟に対応できるようにしました。
しかし、コンセプトがうまく伝わっていなかったり、自身の仕事に忙殺されていたり、しかも大風呂敷を広げていたために、具体的な動きを見せられず、これといった反応を得られないまま時間だけが過ぎていきました。
オフィスシェアリングに関しても、タイミングが合わなかったり、条件に折り合いが付かなかったりで、場所の維持を優先させるために妥協の連続が続き、当初の思惑とはかけ離れていきました。
結局、シェアリングを試みたことがある先輩方から「難しいからやめておけ」と言われていた意味を体感する事になってしまいました。
一年が経ち、手詰まり感をひしひしと感じ、もう諦めようと心に決めかけた時に奇跡的な再会がありました。5年ほど前に「Movin' Picture Project」で知り合ったその人物は、いつの間にか大阪産業創造館(以後「産創館」)で働いていました。
・大阪産業創造館 < http://www.sansokan.jp/
>
産創館は、大阪市内の中小企業を支援することを目的とする大阪市経済局の外郭団体が運営している施設なのですが、一介のデザイナーとしては敷居の高さを感じる場所でした。
しかも、そんな施設に所属する彼とは数年ぶりの突然の再会。一体何の用があるのだろうかと思いながらもノコノコと顔を出すと、そこには大阪市が運営を委託している「iMedio(イメディオ)」の職員がいました。
・iMedio(イメディオ) < http://www.imedio.or.jp/
>
「iMedio」は大阪での映像を中心としたコンテンツ産業の振興と育成を目的とした施設なのですが、産創館としての目的は「iMedio」と「Movin' Picture Project」とのマッチングでした。
個人的には「Movin' Picture Project」の名前が出てきたことに驚きましたが、彼との繋がりは「Movin' Picture Project」以外になかったので、当然といえば当然で、彼の中では「Movin' Picture Project」は脈々と生き続けていたのです。
ただ、マッチングといっても話自体は漠然としていたため、今後の「Movin'Picture Project」としての動きを約束しつつも、話は自然に「バビル6プロジェクト」へと移っていきました。
今は「Movin' Picture Project」のコンセプトを引き継ぎつつ、よりビジネス的な視点で捉えた活動をしていることを伝えると、彼の表情がみるみる変わり、そして思いもよらぬ言葉が飛び出しました。
「LLPってご存知ですか?」 (続く)
【ふかがわまさひで】
バビル6 LLP(有限責任事業組合)組合員
※バビル6 LLPは日本第一号のLLP(有限責任事業組合)です
< http://www.b6p.jp/
>
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■買い物の王子さま[129]
理由は後づけ
石原 強
───────────────────────────────────
写真を撮るのも好きですが、同じくらいカメラそのものが好きです。一眼レフからコンパクトカメラまで8台所有していますが、それぞれ個性があって愛着があるのです。新製品のチェックも欠かしませんが、買おうかと悩んでいるうちに、高機能な次のモデルが出てしまうのでなかなか決心がつきません。
いまメインで使っているのは、一年半程前に買った静止画動画兼用のモノ。一台二役の便利さに惹かれました。気に入ってはいるのですが、不満はサイズがちょっと大きめなこと。持って出るのが億劫で、撮りたいと思った時に手元にないこともしばしば。いつも持ち歩けるような、薄型でコンパクトなデジカメがもう一台欲しくなりました。
薄型コンパクトは、どのメーカーでも主力商品としてラインナップされ種類も豊富。散々迷って決めたのは、ソニーのサイバーショットT10です。スリムさを生かす無駄の少ない直線的なデザインが魅力。「カールツァイス レンズ」もカメラ好きにはたまらない響きがあります。700万画素、光学3倍ズーム、2.5インチの液晶に、手ぶれ補正機能とスペックは標準的ですが、実売で3万円を切る価格ならば納得できます。
とはいえ、どうせならできるだけ安いお店で買いたい。ネットを検索してみると一番安いお店では在庫がシルバーのみ、機能は一緒でも精悍な印象のブラックが欲しい。現時点で一番安い価格で売り切れていないお店を選んでクリックすると、商品より先に大きな赤文字が飛び込んできました。
---
楽天市場最大級のセール会場! 大特価商品が400種以上! 必見価格
大特価セール特設会場
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お店のトップは、大決算に、闇市、爆売れ中、お宝の金曜日(週末特価)という大きなバナーが並んでいます。ちょっと怪しいかなと思ったけど、お店の紹介コーナーでは、楽天の「ショップ・オブ・ザ・イヤー 2005」のジャンル大賞を受賞しているということ。実績があるのならと決めました。
商品の下におすすめされていたメモリースティックDUOを一緒に注文。返信された確認メールに従い、指定の銀行口座に代金を振り込むと、翌日に発送した旨を連絡するメールが届き、3日後には手元に届きました。
見た目に質感もよい金属ボディで小さいわりにはずっしりと重さを感じます。秀逸なのはレンズバリアをスライドさせる操作感。レンズが繰り出すのを待つことがないので、起動までの時間も早い。レンズはシャープでストロボを使った撮影でも自然な発色で写りはとても良い。
2.5インチの液晶は明るい屋外でも見やすい。画面表示も撮影枚数とともに、バッテリーの残り使用時間が表示されるなど細かい配慮もあります。不満があるとすれば、液晶が広い分、指を置くスペースが狭くてちょっと持ちにくいことくらい。コンパクトさを重視しているから仕方がありません。これなら普段から持ち歩けるカメラとして楽しめそうです。
「今あるデジカメで十分」と反対されそうだから、家人にはナイショで買ってしまったけど「子供の写真をキレイに撮りたいから」の一言でごまかせる(かな?)
デジタルカメラを買ったお店「お宝ドットコム」
< http://www.rakuten.co.jp/maruyama/
>
【いしはら・つよし】info@webanalyst.jp
ウェブプロデューサー、ウェブアナリスト
コンタックスの初代「T」を持っている身としては、京セラのカメラ事業撤退は残念。レンズ一式所有の一眼レフはミノルタ。こちらもソニーに事業譲渡でブランドがなくなってしまった。ダイビングでは生産の終わったニコノスIVが現役。不便でもフィルムカメラには愛着があります。
・ウェブアナ
< http://www.webanalyst.jp/
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■イベント案内
THE 4th ART PROGRAM OME 2006「緑化する感性 -街道を読む-」
< http://www.art-program-ome.net/
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会期:10月29日(日)〜11月23日(木)11:00〜17:00
会場:青梅織物工業敷地内、SAKURA FACTORY(旧青梅織物工業協同組合 織物加工工場)、BOX KI-O-KU(旧都立繊維試験場)、旧青梅織物工業協同組合女子更衣室、都立農林高等学校講堂、吉川英治記念館、青梅宿(西分町、勝沼町)
出品作家:青木野枝、内田あぐり、小滝雅道、作間敏宏、佐藤時啓、戸谷成雄、袴田京太朗、林田直子、NPO法人アート農園。明星大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学学生54名
内容:アートの展示、トークセッション、レクチャー、ワークショップなど
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■編集後記(10/24)
・「2006年、ヘビがジャンボをジャックする」という、とんでもないヘビー級映画「スネーク・フライト」公式ネットを見てしまった。ヘビがうじゃうじゃの映画なんか絶対見ないけど、こわいもの見たさでついトレーラーは見てしまったのだ。数千匹の毒蛇各種がジャンボを制圧なんて、アバウトもいいとこで、3,000匹と4,000匹じゃ全然違うだろうが。1万匹が、という表現もどこかで出てきた。いったい何匹が本当なのだ。まるで中国が言うところの「日中戦争の死傷者数」みたいである。犯罪組織が目撃者を殺せってんで、ヘビを荷造りしてジャンボに載せる、まったくおバカで無茶苦茶な展開だが、どうやらウルトラB級のおふざけ映画らしい。航空パニックものの映画はいろいろあるが、これは想定外だった。なにせ数千匹だものね。数で圧倒させられるが、ヘビは一匹だって充分にこわい。「アナコンダ」はずいぶん前の映画だが、WOWOWで録画して見たことがある。そういえば、続編が出たはずだとネットを探ると、「アナコンダ2」があった。今度は「這いずり回る恐怖、大増殖」となって、うじゃうじゃ出てくるという。サイトのビジュアルはリアルで気持ち悪い。映画はマンガみたいな誇張がないリアルな表現だという。ああ、やだやだ。でもこの映画は見たいような、見たくないような、でも見たいな。両方の映画のトレーラーを何度も見たおかげで、案の定、昨夜はなにやらこわい気持ち悪い夢を見たのだから、まるで子どもだ。(柴田)
< http://www.movie-eye.com/snake/
> スネーク・フライト
< http://www.sonypictures.jp/movies/anacondas/site/
> アナコンダ2
・小学生の頃、いじめられた時に私が考えること。あいつを殺して自分も死ぬ。自殺する前に相手を殺す。遺書には相手の名前を記載する。自分が死んだことを後悔させてやる。化けて出てやる。でも相手を殺すことはできないので結局自殺もできないのであった。悪い考えなんて続かないから(飽きる、パワーが必要、環境変化)、いつのまにか立ち消え。今だとよほどの理由が無い限り、人の命を自分が奪う権利なんてない、その前に出来ることがある、いじめる本当の理由がわからない、この怒りやつらさを昇華できないか、である。終わり良ければすべて良し。後記のネタにでもなれば合格点(違う…)。自殺しなくても、自分の存在や意思を殺す、なんて方法もあるがこれだけは避けたい。福岡のいじめ。どういう状況だったのかは報道だけでは判断できない。新たな真実が出てくれば、第三者の意識がひっくり返る可能性だってある。本当に先生が悪かったのか、同級生の悪意は本物だったのか。死ぬという行動を起こすほど思い詰めていた子供の心理を読み取れないのは先生として問題だとは思う。隠匿体質も。冗談を真に受けたり、勝手に悪く解釈して被害者意識を持つ人だっている。子供のほとんどには包容力なんてない。自分たちのことで精一杯だもの(だからといって許されるとは思わないが)。でも先生には包容力が必要だ。愛情のある冗談だったのか? 冗談の通じない子供がいることぐらい知っているだろうに。TVじゃ数値目標が問題なんて言っていたが、根本はそれじゃないだろう。数値目標をクリアするために、数値を操作するような考えを持っているのが問題だ。仮にも人を教える、人を育てる立場の先生がフェアじゃないとは。数値がプレッシャーだからと悪いことをしていいなら、民間企業はみんな悪いことをしていいことになる。親に相談できない理由は想像し難い。期待を裏切りたくないからだろうか。自分の苦しさより親の期待? 相談しても変わらないと思っていたのだろうか。お葬式で母親が言った言葉は、状況がわからないので心に届かなかった。が、父親が言った「あの子は遺書に先生の名前を書いていない」という言葉で泣いてしまった。先生や同級生の名前がない。死ぬんだから、死んだ後、遺書を読む人たちにまでいい子にならなくてもいいんだよ。いじめは直接の原因だけれど、きっと学校を中心とした小さな人間社会自体に絶望しちゃったんだろう。未練がないのだろう。もう人間に生まれたくないんだもの。(hammer.mule)
- スネーク・フライト
- John Heffernan Sebastian Gutierrez 高橋 結花
- メディアファクトリー 2006-10