<日本で一番乗りを目指して下さい>
■音喰らう脳髄[11]
犯罪者・星一徹
モモヨ(リザード)
■Skypeの味わい方[12]
Skype for Mac 2.0正式版公開とMac用WebCAM
rゆ
■クリエイターとLLPと……[8]
バビル6LLP設立(2)
深川正英
■セミナー案内
デザイナー&アニメーター向け実践テク「とことん笠居トシヒロの日」
■音喰らう脳髄[11]犯罪者・星一徹
モモヨ(リザード)
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なんか腑におちない。国会では現在『教育基本法』という法律の審議にかかっているが、ここにきて噴出する学校・教育現場をめぐる種々の問題は、あまりにタイムリーな気がしなくもない。まるで、誰かが絵図を書き、そのシナリオどおりにことが進んでいるような気がしている。
むろん少年少女の自殺を誰かが恣意的に導きえるはずがない。これが意図的であるとすれば、それこそ仮面ライダー顔負けの国際的陰謀団、犯罪組織が背後に存在するしかないわけで、その可能性は稀、というしかない。いや理論的にその可能性があるにしろ、ここで陰謀説を持ち出すのは、やや空想的にすぎる。
しかし、ひるがえって考えてみれば、似たような少年少女の自傷・自殺事件をあげていけば、過去にも相当数ある。枚挙に暇がないほど発生しているわけであって、およそ三十年近く前から相当数の子供達が自ら命を虚しくしている。
このことを私は当時から意識してきた。
メジャーデビューする前、私達が小さなライブを展開している折、私を含めて数十人の東京で活動するバンド群を『東京ロッカーズ』と呼んで他と区別し、一つのムーブメントと見る向きがあり、そうした傾向を鮮明にしようとしてドキュメント映画が作られた。映画『ロッカーズ』がそれである。
この映画は、自死せざるをえない運命に追い込まれた少年少女に捧げられていた。その影響で、私は失われた幼き者達の人数について自覚的だったのだ。
いや、社会問題になっているのは『いじめ』による自殺があったかどうか? だ。そう反問なさる方もあろうが、ひるがえって考えてみて欲しい。少年少女の自死は、本人がぼんやりとした不安としか意識していない場合に関して考えてさえ、実際には『いじめ』が原因と言えなくもない。何らかの環境的事由が彼・彼女を淵に追い込んだのである。
児童虐待の果てに失われた命も同じだ。
加害者が児童を虐待する、これは、いじめであろう。そのうえに、最近の例で言えば、教師が、生徒達を煽ってクラスの一人を虐待し仲間外れにするように誘導している。これは、いまさら言うまでもなく教師のいじめだ。
強きものが弱きものを虐待する。それがいじめである。と、ここで、私は、ふと疑義を覚える。弱き者、生徒や我が子について『よかれと想った』果てにする行動はどうなのか?
例えば、漫画『巨人の星』で、父・一徹が我が子に施した訓練の数々は、どうか?
先日来、報道されている事件の中には「親が子供を殴って逮捕」というような例もある。ニュースキャスターは、眉根をよせて「こんな大犯罪がありました」風に原稿を読んでいた。
が、これだけの情報に顔を歪ませる彼等の心的メカニズムが私には理解できない。私は二児の父だ。だからこそ人ごとではないのである。叱るには、どのような態度が必要か、どうやって子供たちを諭せば良いものか? 逼迫した問題なのである。
星一徹は犯罪者なのか、どうか?
この問題を来週また考えてみたい。
Momoyo The LIZARD
管原保雄
< http://www.babylonic.com/ >
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■Skypeの味わい方[12]
Skype for Mac 2.0正式版公開とMac用WebCAM
rゆ
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rゆです。
も、もうネタ切れ〜。と思っていたところにちょうど良いネタが入ってきた。
夏頃からβとして公開されていた、ビデオ通話をサポートしたMac版のSkypeだが、やっとSkype for Mac 2.0として正式版が公開された。
・Macビデオ公式版公開
< http://share.skype.com/sites/ja/2006/10/24/skype_mac_video_gold_released.html >
細かいことを言うとバージョン2.0.0.6。正直1.5の頃と比べてビデオ以外に変わったのか変わってないのか良くわからないものの、とりあえずビデオが正式版になったのは喜ばしい。
今まで「SkypeならMacでもWindowsでも関係なく通話できるよ」とかなんとか言ってたけど、どうもMacユーザさんはMacユーザさんとの繋がりが強いらしく「ビデオは? iChatなら……」と言われて凹んでいた。が、これでちょっとはiChatユーザーさんもSkypeに移行してくれるんじゃなかろうか。
と言いつつも、実は量販店で目につくWebCAMで、MAC対応と書かれたものを見たことがない。というか見ているかもしれないけど記憶にない。あれ? と思い、国内の有名どころのメーカーさんを2〜3覗いてみたけど、OSX対応を謳った製品を見つけられず……。
せっかくSkypeがVideo対応正式版って謳っても、iSightが付いてないと意味ないですか……。と思ってちょっと調べてみると、既にSkypeユーザフォーラムの方にトピックが作成されていた。
・OSXで使えるWebカメラの情報を集めませんか
< http://forum.skype.com/index.php?showtopic=63278 >
いくつか方法はあるものの、メーカーのHPを確認してOSX用のドライバがあればそれを導入。それでもだめな場合、オープンソースで有志な方々がWindows用WebCAMのOSX用の汎用ドライバmacamを開発中で、それで使えるようになるWebCAMもあるらしい。
・macam USB webcam support for Mac OS X
< http://webcam-osx.sourceforge.net/ >
汎用というのは、USB接続のWebCAMであれば使える可能性があるという感じ。使えるものもあれば使えないものもある。使えるか使えないか当たるも八卦当たらぬも八卦って、占いのような……。
というのも、無責任な話ながらこればっかりは実際に試してみるしか方法がない。WebCAMが使ってるチップによってある程度使える使えないが解るとは思うものの、微妙に動いたり動かなかったりするのは良くあることで実際に試してみるしかない。
ということで、Skype for Macで使えたよーというレポートを是非あげてほしい。
【rゆ】ryu.at.nyanyan.to < http://nyanyan.to/ >
Japanese Skype Developers Forum Moderator
本業は普通の会社員、PMやってます。なんの因果かいまさらAIXと格闘中……。
こういう、ネットならではの社会参加も面白いんじゃないかと?
Skype公式ユーザForum(J): < http://forum.skype.com/index.php?showforum=35 >
Skype公式開発者Forum(J): < http://forum.skype.com/index.php?showforum=29 >
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■クリエイターとLLPと……[8]
バビル6LLP設立(2)
深川正英
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「LLPってご存知ですか?」か「LLPって知ってます?」か、今となってはどんな言い回しだったかはハッキリ覚えていませんが、とにかく「LLP」という言葉が出てきたことに驚きました。
というのは、バビル6プロジェクトを一緒に進めていたパートナーから、LLPという事業形態が海外にはあるということを聞いていて、これはまさに私たちにピッタリだというような話をしていたからです。しかし、こんな面白い事業形態が日本で実現することはないだろうと思っていました。
ところが、そのLLPが数か月後には日本で設立出来るようになり、そのために経済産業省が会社法の改正に合わせて法律の整備を急ピッチで進めているとのことで、当時はまだマル秘扱いの最新の資料を見せてもらったところ、期待を裏切らない内容にテンションは一気に上がりました。
瀕死のバビル6プロジェクトを救うであろう、突然訪れたチャンスがを逃したくない……。私の心はすでに決まっていました。
さらに、その時会っていた彼は産創館のLLP担当だったこともあり、すぐさまバビル6プロジェクトがLLPに適していると判断したのでしょう。今まで無縁だった聞き慣れない言葉と格闘しながらも話はトントン拍子に進み、その日のうちに「LLP立ち上げに向けて動きましょうよ」という話がまとまりました。
後日、一緒にLLPを立ち上げることになるプロジェクトのパートナーにも同席してもらい、LLP立ち上げに向けて本格的に動き出す事になりました。
大阪でLLP立ち上げの事例をたくさん作っていきたいという産創館の思惑があったとはいえ、バビル6プロジェクトがLLPに適していると判断されたことは確かで、立ち上げ時の全面サポートはもちろん、運営面での協力もしますと言われ、右も左も分からない状況の中ではとても心強い約束でした。
ただし、産創館から一つだけ条件を提示されました。それは「日本で一番乗りを目指して下さい」でした。この言葉にはちょっと戸惑いました。そういう競争は無意味だと思っていましたし、そのために準備不足になることを恐れていたからです。
ただ、ここで以前から悩んでいたことを一つ思い出しました。バビル6プロジェクトを「どう見せるか?」という問題でした。それに対して「日本で一番乗り」という響きはとてつもなく大きい問題解決策だと感じたのです。
しかも、任意団体ではない、LLPという法律で決められた事業形態への転換。つまり、LLPという「器」を用意し、それを「日本一」というキャッチーな言葉で見せることで、私たちが何をしたいのかということへの注目度は格段に上がる……そう確信しました。
とにかく結果がどうであれ、一番乗りへの努力はしよう。そう決心してからの産創館の対応はとても早かったです。毎週一回、定期ミーティングを行なうようにし、まずは中小企業診断士も同席してバビル6の業務の見直しを行ないました。
企画書や図を見せながら、現在進めていることや主旨の説明をすることで問題が見えてきました。どの規模でLLPを設立するのか? クライアントやクリエイターから見たLLPのメリットをどう説明するのか? 仕事やお金の流れをあらゆるケースを想定して問題点を抽出し、それぞれの対応をどうするのか?
本当に基本的なことなのですが、いちいち「確かにそうだ」と納得することばかりで、でも客観的に言われないとなかなか気づかないことも多く、いかに何も考えずに突っ走ってきたかを思い知らされました。
そして、司法書士の先生による、必要な書類や申請の手続きなどの相談も同時に進んでいきました。
とはいえ、当然前例がなく、経済産業省からも欲しい情報がなかなか得られないため、お互いの資料や情報をつきあわせながら、こういうことじゃないですか? それは経済産業省に確認が必要ですね、という具合に少しずつ必要であろう書類を絞り込んでいきました。
私もなんとかついてこうと思いましたが、分からない単語のオンパレードで、すでに蚊帳の外状態。でも、「楽しみにしてます」なんてことまで言われるとやるしかないよなぁ、なんてことを思いながらも、LLPの法律が施行される日はいつかいつかと待ち望んでいました。
そうなのです。この時点では、まだLLPの法律がいつスタートするか分からなかったのです。 (続く)
【ふかがわまさひで】
バビル6 LLP(有限責任事業組合)組合員
※バビル6 LLPは日本第一号のLLP(有限責任事業組合)です
< http://www.b6p.jp/ >
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■セミナー案内
F-siteセミナー
デザイナー&アニメーター向け実践テク「とことん笠居トシヒロの日」
< http://f-site.org/articles/2004/03/25003056.html >
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<主催者情報>
F-siteはWebとセミナーを通じ、楽しいFlashコンテンツ制作に役立つTipsをお届けしています。今回は、Flashデザイン界の大御所、笠居トシヒロさんを講師に招いて2つのdemoをお届けする、デザイナー&アニメーター必見! のスペシャルデイです。さらに、人気沸騰の「自作アニメ自慢」コーナーも同時開催します。
【主な内容】
demo1:「笠居トシヒロの "おしえて!! Flashバナー"」笠居トシヒロ、A.e.Suck
笠居さんが、バナーに初挑戦のアニメーター "A.e.Suck" さんを生徒に見立ててバナー制作のコツを解説してゆきます。
demo2:「笠居トシヒロのウン倍速い制作術」笠居トシヒロ
demo1で使用したTipsの補足や皆様から寄せられた「困ったこと」「つまずいたこと」を "素敵に・効率的に" 解決する方法を実演します。
demo3:「事例紹介=ブログサイトはこう作る!」沖良矢
最近ニーズの高まりつつある、ブログを使用したサイトの構築例を実データを交えて紹介します。
開催日:11月11日(土)13:15〜17:00
会場:代々木・国立オリンピック記念青少年総合センター
受講料:1,000円(税込)定員:120名
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■編集後記(10/31)
・わが家の前方に新築中の家だが、のんびりしているというか、だいぶ余裕を持った進行ぶりで、まだシートの中で作業しているようすがうかがえる。手作りのていねいな仕事なのだろう。作業音はときには大きく聞こえるが苦痛ではない。しかし、たまに聞こえてくる携帯電話の会話はやかましく感じる。延々とこれをやられるとたまらない。ガラス戸を締め切るしかない。先日の新聞で「せっかく合理的にデザインされた良きものの価値が、使う側の行為によって傷つけられている。そうした無神経が時代の空気となって、人間の行動が大きく変わりつつあるような気がします」と芥川喜好さんが書いていた。人ごみであろうが狭い通路であろうがおかまいなしに突っ込んでくるキャリーカート、あたり構わず携帯でしゃべりまくる大人たち、携帯型音楽プレーヤーのシャカシャカ音などを例にあげていたが、全面的に同感だ。いずれも、快適なのは本人だけで、まわりは不快だ。こういった道具ばかりでなく、人前での喫煙や化粧なども不快だ。街に出るとこういう不快ばっかりである。しかし、自分さえよければ人の迷惑などしったことではないという確信犯ではなくて、自分の持ち物や行動に神経が行き届いていないことが問題だ。他人の迷惑に考えが及ばない。想像する力がない。まさしく「ケータイを持ったサル」ばっかりだ。いまほど便利な世の中ではなかったが、一昔前はまだ人間の方が多かった。もうじきサルの方が多くなる。その傾向はとまらないだろう。その前に人間のままサヨナラしたいものである。(柴田)
・TVで「セーラー服と機関銃」をやっていた。堤真一が撃たれたが、撃たれた箇所に下がっていたお守りが防弾チョッキ代わりになったという場面。お守りの中にあった5円玉の中心部分に弾がめりこみ助かったと、5円玉がアップになった。たまたま居合わせた弟が、「あれが100円玉ならわかるけど、5円玉なら中心に穴があいているから、その場所に弾を撃ち込まれたら、とてももろいから亀裂が走り……」と言い始めた。出た〜っ、理系。別のドラマでは、TV生放送中の殺人という設定で、白いコートを着ていた犯人が殺人後、すぐにカメラの前に戻るところを見て、「返り血をまったく浴びないっておかしくない?」などと言ってくれる。ええねん、細かな所よりもストーリーを追いたいねん。が、一度気になりだしたら止まらない。現実に引き戻してくれるな。こういう弟には先読みで対抗する。かかっていた昼ドラ。クサさが売りなものだった。また現実的な話をしようとしたので、「クサめの昼ドラはそんな風に見るもんじゃないの。ほら、テーブルの上に果物かごがあるよね。その上にある果物ナイフ、置き方がわざとらしくない? きっとあれを使って女の人が男の人を刺そうとするわよ。」と反撃。その通りになり、弟は「そんな見方ってアリ?」と文句を言い出したので、そうよ〜と。(hammer.mule)