[2084] なんと魅力的な普通の人々

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<「決着(オトシマエ)には時効はない」>

■映画と夜と音楽と…[310]
 なんと魅力的な普通の人々
 十河 進

■DTPユーザーのためのWeb再入門[8]
 構造と表現の分離を、スタイルシートで進める
 鷹野雅弘

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 クリエイターが聞きたかった経営の話
 Photoshop world conference & expo 2006"BIG DEBAT"
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 Web2.0時代のネットワークセキュリティ


■映画と夜と音楽と…[310]
なんと魅力的な普通の人々

十河 進
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●佐藤忠男さんの「黒木和雄とその時代」が出た

今年の四月十二日に黒木和雄監督が亡くなった。その数か月後、遺作になった「紙屋悦子の青春」が神田神保町の岩波ホールで上映され始めた。ほぼ同じ頃、佐藤忠男さんの新刊「黒木和雄とその時代」という書籍広告が朝日新聞の一面に出た。黒木和雄監督について佐藤忠男さんが一冊まとまった本を書いたのだ。読まずにはいられない。

黒木和雄監督の何本かは、僕にとって大切な作品である。映像詩のようだった「とべない沈黙」、「決着(オトシマエ)には時効はねぇ!」という言葉を僕の脳裏に刷り込んだ「日本の悪霊」、「バンザーイ」と叫びながら列車と併走する原田芳雄の姿が忘れられない「祭りの準備」、終戦の夏を淡々と描いた「美しい夏キリシマ」、そして宮沢りえのしみじみとした演技で心に残る「父と暮らせば」…、どれも名作だと思う。

佐藤忠男さんは、黒木監督と同い歳だったという。それだけに同志的なシンパシーを感じていたのだろう。その本は黒木監督への敬意に満ちていて、いつものように実にわかりやすく、的確な分析をしてみせてくれる。「黒木和雄とその時代」は読み出したらやめられなくなった。黒木監督の作品を、もう一度、年代順に見ていきたくなる。

作品の多い監督ではない。「とべない沈黙」(1966年)から「紙屋悦子の青春」(2006年)まで、四十年間に十四本しか劇映画が作れなかった。制作費のために多額の借金を背負い、数年間、映画が作れなかったこともある。晩年の数年、「美しい夏キリシマ」(2002年)「父と暮らせば」(2004年)「紙屋悦子の青春」とたて続けに黒木和雄監督作品が上映されたのは僥倖に近い出来事だった。それぞれの映画の評価が高かったからだろう。

僕は高校生のときに、黒木監督のドキュメンタリー作品「あるマラソンランナーの記録」(1964年)を四国・高松の自主上映会で見た後、上京して黒木監督の初めての劇映画「とべない沈黙」を見た。1970年のことである。その年の暮れには「日本の悪霊」を新宿文化劇場の封切りで見た。ATG(アート・シアター・ギルド)の拠点になった上映館だ。

1970年代には、黒木監督はATGでしか映画は撮れなかった。低予算の実験映画である。「日本の悪霊」以来、四年ぶりに公開された「竜馬暗殺」(1974年)が話題になり、翌年、「祭りの準備」を作った。1975年のことだった。黒木監督の作品の中でも「祭りの準備」には、僕は特別の思い入れがある。

●「祭りの準備」に心を震わせた頃

「祭りの準備」が公開されたのは11月8日の土曜日だった。僕は結婚し、阿佐ヶ谷の狭いアパートで暮らし始めてひと月が過ぎていた。その日の朝日新聞の夕刊に載った「祭りの準備」の新聞広告を僕は今も覚えている。まだほとんど新人だった竹下景子が裸身をさらしたことが話題になっていた。

翌日の日曜日の朝、「竜馬暗殺」を高く評価している友人から電話がかかってきた。友人は「すぐいけ。絶対、見ろ。『祭りの準備』」と電話の向こうで言った。僕は「日本の悪霊」以来、黒木監督の作品は見ていなかった。原田芳雄の熱烈なファンだったのに、なぜ「竜馬暗殺」を見ていなかったのかはわからない。

友人の熱心な勧めに背中を押されて、僕は「祭りの準備」を見にいった。就職して九か月、僕は映画館から足が遠くなっていた。結婚したこともあり、週末は自宅でゆっくりしていることが増えていたのだ。だが、僕は友人に感謝した。「祭りの準備」は素晴らしく、それを見逃すことは生涯の悔いになるだろうと思うほどの心の震えを僕に残した。

その四年後、ひどくまいって早朝に訪ねた僕を友人は駅の改札で「バンザーイ」と送ってくれた。彼は「祭りの準備」のラストシーン、シナリオライターになるために家出をして東京に出る主人公を祝福するために「バンザーイ」と大声をあげ、飛び跳ねながら列車と併走した原田芳雄のようだった。

そのおかげで、二十七年前のあのとき、大げさに言えば僕は生きる望みを取り戻した。精神的な危機を乗り切った。あの友人との思い出が「祭りの準備」に対する僕の思い入れをさらに強くした。だから「祭りの準備」は特別な映画になったのだ。

だが、その後の黒木和雄監督作品は、どれも「祭りの準備」ほど僕の心を震わせてはくれなかった。「原子力戦争」(1978年)は失敗作だと僕は思った。吉行淳之介は好きな作家だったけれど、「夕暮れ族」という言葉まで生んだベストセラーを映画化した「夕暮まで」は、桃井かおり主演だったこともあり見にいく気にもならなかった。

翌日に原爆が投下される長崎の一日(1945年8月8日)を描いた「TOMORROW/明日」は評判がよかったが、見逃してしまった。期待して見たマキノ映画の名作のリメイク「浪人街」(1990年)は野心的だったが、おもしろくなかった。原田芳雄が演じた主人公の浪人にまったく魅力がなく、かろうじて僕は石橋蓮司が演じた浪人に感情移入することで最後まで見ることができたのだ。

それから十年、黒木監督は映画を撮れず、忘れられた存在になっていた。2000年に公開された「スリ」を、僕は黒木監督作品だったのだと公開が終わってから知るような始末だった。だが、七十歳を超えた黒木監督は、ついに自分のこだわりを棄て「美しい夏キリシマ」という自己を語る作品を作る。それは、タイトルの通り、とても美しい映画だった。

●どうしても作らずにいられなかった切実な映画

「祭りの準備」がシナリオライター中島丈博がどうしても書かないではいられなかった自伝作品だったように、「美しい夏キリシマ」は黒木和雄がどうしても作らないではいられなかった自伝映画である。「日本の悪霊」の惹句のように「決着(オトシマエ)には時効はない」と覚悟を決めた監督の切実な想いが伝わってくる。

黒木監督は「紙屋悦子の青春」という戯曲を書いた三十代の脚本家・松田正隆と共にシナリオを書いた。監督は若い脚本家に長く抱き続けてきた負い目や後ろめたさをすべて告白したのだろうか、「美しい夏キリシマ」は1945年夏、黒木監督十五歳のときの体験を描いたものである。

主人公の少年は両親と離れ、宮崎県えびの市の祖父の家に住んでいる。祖父は軍の参謀を務めた大物であり、引退した今は地主として村の中心的な存在だ。その祖父を重厚な演技で原田芳雄が演じている。白いものが目立つ髪を見ながら、原田芳雄は実年齢でも六十を過ぎたのだ、「祭りの準備」から三十年が経ったのだ、と僕は感慨に耽った。

主人公は中学に通っていたが、身体を壊してブラブラしている。何もしていないという理由だけで、憲兵に殴られたりする。彼は勤労動員で工場にいっていたときに空襲に遭い、目の前で死んだ友人を見捨てて逃げたことを強く負い目に感じている。それは、そのまま黒木監督の体験である。

ある日、その友人の妹と屋根の上で話をする。主人公は友人を見捨てて逃げたことを詫びるのだ。佐藤忠男さんも書いているが、それは「切ないまでに美しい場面」である。主人公を演じた柄本佑は、俳優・柄本明の息子だという。ひょろ長く頼りなさそうで、消え入りそうな物言いが印象的だった。

●終戦の夏にも人々は普通に生きていた

「美しい夏キリシマ」には様々な普通の人が登場する。主人公の家に長く奉公していた女中がいる。彼女が嫁にいくことになる人のよい戦傷者の男がいる。その婚礼をしきる威厳にあふれた主人公の祖母がいる。また、主人公の家に帰ってくる叔母は、戦争中だというのにスカートにパラソルという洋装だ。そういう格好をすることで、戦時下の規制に異議申し立てをしている。

そんな中に、主人公を見ると必ず棒を持って追いかけてくる少年がいる。貧しい農家の少年だ。なぜ彼が主人公を追いかけるのか映画は説明はしないが、佐藤忠男さんとの対談では黒木監督の実際の体験だという。地主の孫だったから憎まれたのかもしれない、と黒木監督は推察する。

その少年の母親は戦争未亡人である。その未亡人のところに、本土決戦に備えて村の近くに駐屯している部隊から忍んでくる兵隊がいる。兵隊が部隊からくすねてくる食料品が女の家を潤している。だが、夫の戦死が誤報だとわかり、終戦の後、帰ってくると知らされる。

母親と兵隊が寝ていることを嫌っていたのに、そのことを知った少年は母親に「言わなきゃいい」と言う。帰ってくる父親に戦争中のことは内緒にしろ、と言うのである。だが、戦争が終わった後、少年と母親はあばら屋を焼き、村からいなくなる。この映画に出ている役者はみないいが、特にその母親を演じた石田えりが素晴らしい。

一方、主人公は自己処罰の意識にとらわれていったのだろうか、本土決戦に備えると主張して竹藪に穴を掘り、竹槍を持ってひとりその中に閉じこもる。やがて終戦を迎え、ラストシーンでは村の一本道をアメリカ軍のジープがやってくる中、ただひとり主人公が竹槍を抱えて突進していく。だが、彼の突進はアメリカ軍に相手にされない。それでも主人公は何度も突進する。やがて、虚しい突進を繰り返す彼の悲しみがスクリーンを覆い尽くす……

「祭りの準備」の舞台になった昭和三十三年(1958年)頃の土佐・中村と、昭和二十年八月の宮崎県えびの市という違いはあるが、その時代・その地域に生きる人々を描く黒木監督の視線は共通している。黒木監督は、決して誰も断罪しない。そんな人物が生きていたというリアリティを感じさせ、ひとりひとりの人生を想像させてくれるのだ。

シナリオライターになる夢を抱いて上京しようとする「祭りの準備」の主人公も、自分ひとりだけが生き残った後ろめたさを抱いて思い詰めていく「美しい夏キリシマ」の主人公も、黒木監督の視線を仮託された存在だ。彼らは自分の周囲で生きていく人々のありのままの姿を見る。

みんな、どこかにいそうな人たちばかりである。毅然と生きている人もいる。だらしなく生きている人もいる。肉欲に溺れる人もいる。それは、現実の世界と何ら変わりない。だが、何と彼らの魅力的なことだろう。人間的なことだろう。そうした人々を描いた黒木監督の作品から、やがて立ち上がってくるのは「生きるせつなさ」である。

どんな人も「悲しみ」を抱えて生きているのだ。それでも人は生きていかなければならないということを、黒木監督の作品は教えてくれる。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
コンプリート版(完本)「映画がなければ生きていけない」は、二巻本に304篇を収め、12月下旬発売予定になりました。解説を映像作家で造形大教授だったかわなかのぶひろさんにお願いし、先日、送っていただきました。自分の本の解説文というのは面映ゆいものです。かわなかさんの厳しい関門は通過したらしくホッとしましたが、同時に僕の記憶違いを指摘され、あわてて確認することも……

僕の勤め先が11月28日〜29日開催のフォトショップワールドを共催しています。
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■DTPユーザーのためのWeb再入門[8]
構造と表現の分離を、スタイルシートで進める

鷹野雅弘
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前回、同じスタイルシートでも、DTPとWebとではそのスタイル付けの方法が異なることをお伝えした。DTPの場合、スタイルを作成し、それをひとつひとつ適用するという作業が必要だ。一方、Webの場合、必ずしもすべての段落にスタイルを適用する必要はない。

●領域名+タグ名でスタイル付けの軽減

たとえば、2段組のケースを想定する。右側にはメイン(本文)、左側にはサイドバー(2段組などを行なう場合、カテゴリ内のナビゲーションなどを配置する領域)と分かれるので、それぞれの内容をすっぽりと< div >〜< /div >で囲む。divはdivision(区分)に由来し、複数のタグをとりまとめるときに使うもの。それらのdivを識別するための名称を「id属性」と呼ばれるものを使って指定する。つまり、< div id="main" >〜< /div >、< div id="sidebar" >〜< /div >という要領だ。

「id属性」はCSSでは「#id名」のように指定できるので、メイン(本文)領域の中の本文には「#main p」のようなセレクタ(スタイル名)をつければ、メイン(本文)領域中にいくつ段落が出てきても、それぞれの段落に対して設定する必要がなくなる。「#main」の中の「p」のように単独でも使うセレクタをスペースを入れて並べることを「子孫セレクタ」と呼ぶ。「#main p」は、pはpでも#mainの中にある場合のみを表す。

●CSSのCの由来

さて、CSSはCascading Style Sheetの(カスケーディング/キャスケーディング)略だが、この「C」も、DTPのスタイルシートと大きく異なる。Cascadeには「小さい滝」とか「段階をなしているもの・そのような構成;しばしば上層から下層へと段階を経るごとに分岐して増殖するもの」といった意味がある。簡単にいうと、対象となるものに対して複数レベルでの設定が可能だということだ。

たとえば、先ほどの「#main p」で「文字色:濃いグレー、背景色:白、行間:150%」に指定したとする。main領域内のp(段落)はすべてこの設定になるが、その中の特定の段落だけに「文字色:緑、左右インデント:2文字分」という設定を行なうと、結果としてその段落は、「文字色:緑、背景色:白、行間:150%、左右インデント:2文字分」となる。つまり自分より「親」の設定も引き継ぎつつ、自分自身に対しての設定も適用される。文字色のように設定が重なる場合には「直近」のものが優先される。

この「Cascade」という仕組みは、< body >というページの大元に対しての設定できるので、ざっくりとこのページは〜と設定しておいて、それぞれの領域ごとの指定といったことが可能になる。

この自由度の高さが便利な反面、使いこなすのがやっかいなところだが、DTPのスタイルにもこのような仕組みが導入されればよいのに、と思う。

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■セミナー案内
クリエイターが聞きたかった経営の話
< http://www.mebic.com/seminar/mebic-produce.html
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<主催者情報>

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対象:創業後まもないクリエイター、デザイナー起業家(経営者)、これから創業しようとするクリエイター、デザイナーなど定員:25名(各回)
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11月16日(木)19:30〜21:30
No.2 クリエイターにとって契約とは?
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11月22日(水)19:30〜21:30
No.3 クリエイターのための税務・会計の基礎知識
11月28日(火)19:30〜21:30
No.4 ドリームチームを作る4つのステップ
〜人を雇う時、知っておくべきリスクとノウハウ〜
12月5日(火)19:30〜21:30
No.5 デザインの法的保護 〜意匠法を中心として〜
12月12日(火)19:30〜21:30
問合せ・申込み:
大阪産業創造館(Mebic扇町関連施設)サイト
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扇町インキュベーションプラザ Mebic扇町

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■イベント案内
Photoshop world conference & expo 2006"BIG DEBAT"
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日時:11月28日(火)29日(水)の2日間
会場:東京流通センターEvent Hall Eホール/ Fホール
定員:2,000名(2日間)
参加費(税込):一般1DAY PASS10,000円 2DAY PASS18,000円 NAPPJ会員特別割引価格1DAY PASS 8,000円 2DAY PASS14,400円 特別優待割引、団体割引、学生割引等あり。
参加者は、キーノート、全セッション(事前申込みが必要。満席になり次第受付終了)への参加、展示コーナーへの入場、パンフレット受け取りなどができる。また1日1名、Mac mimiが当たる。全員に「月刊コマーシャルフォト」最新号をプレゼント。コンファレンス詳細はサイトを参照。
主催:NAPPJ、月刊「COMMERCIAL PHOTO」

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「WEBプロデュース術!」
デジタルハリウッド大学院にて「WEBプロデュース1(制作)」を担当する渡邉康一教員をゲストに招き、公開講座「WEBプロデュース術!」を開催!
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お問い合わせ:0120-655-810 / daigakuin-osaka@dhw.co.jp

「Web2.0時代のネットワークセキュリティ」
次世代IT社会のインフラを支えるべく、最新サーバーエンジニアリングスキルをバランスよく習得し、即戦力の技術者を養成する『ネットワークエンジニア専攻』が秋葉原校に新規開講! 第一回講義を無料公開いたします!
日時:11月25日(土)17:30〜19:00
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詳細:< http://www.dhw.co.jp/akihabara/nesp
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お問い合わせ:0120-001-584 / akihabara@dhw.co.jp

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■編集後記(11/10)

・最近、未履修で問題になっている「世界史」を、わたしは知らない。高校では2年次に「日本史」を選択した。「地理」は学んだのであろうか。何十年も前のことだからよく覚えていないが、とにかく「世界史」は興味がなかったので選ばなかったことは確かだ。日本史は大学受験の科目として、そこそこ勉強した。友人が3年次に日本史を選択したが全然勉強しないので、中間や期末の試験はわたしが模擬テスト代わりに「替え玉」で受け続けた。おかげで、その友人は日本史の知識のないまま大人になってしまったのだから罪が深い。10点法の成績表示で、彼は1から10まで全てを制覇した。1から9までしか取れなかったわたしの負けだ。ちなみに、わたしの9は国語、1〜3は数学である。酒を飲むといまでもその話になる。世界史を学ばなかったため不便なのは、クイズでほとんど正解が出せないことだ(そんなことが不便というのも問題だが)。やはり、世界の歴史と地理がわからないと大人の資格がない。では、日本史ならだいじょうぶなのかというと、教職の免許をもっていながら、あまり自信がない。とくに昭和史は全然ダメ。学校でもここまで教わる前にタイムリミットだった。ところで、反日三兄弟から常に持ち出される歴史問題というカード、じつは全然強い「役」ではないことはみえみえだが、こっちの「役」が国としてまとまっていないから勝負できない、という状況ではないか。いい加減にロイヤル・ストレート・フラッシュをたたきつけてほしいものだ。わたしも昭和史を勉強したいが、うっかり偏向本をつかんではいかんと吟味中。偏向しているほうが圧倒的に多いんだけど。(柴田)

・まだ風邪が治らない。録画を見る機会ができて楽しかったりする。今見ているのは「白夜行」。これがもう、きつくて。半年以上前のテレビドラマ。辛気くさい話は嫌いなのに何故か気になって録っていた。現代から始まる。山田孝之が血を流し、綾瀬はるかが泣きながら笑顔で立ち去る。救急車呼ばないの? と。なんだかつまらなさそうなので、最後まで見るのをやめようかと思ったら、彼らの少年少女時代、過去の話がはじまる。ここからは目が離せなくなった。半年以上前だし、原作はベストセラーだからネタバレしてもいいよね? 山田孝之が、少し陰のある綾瀬はるかに一目惚れ。仲良くなっていく。山田の父親が、綾瀬の母親にお金を渡し、綾瀬を買っていた。子どもたちはそれぞれ、お互いの境遇のことや、相手が山田の父だということは知らない。山田は現場を偶然目撃してしまい、綾瀬を守るために父親を殺してしまう。綾瀬は警察が綾瀬の母親を疑っていることを知り、山田の罪をかばうために母親と無理心中を図るが、彼女だけ生き残ってしまう。彼らの望みは、時効後に、堂々と手を繋いで歩くこと。被害者と加害者の子という図式が出来てしまってからは、以前のように会うことはできなくなってしまったからだ。事件はいったん解決したようだったが、罪を隠す為に罪を重ねていってしまう。演出や台詞、心理描写が素晴らしく、彼らの気持ちや行動が心に突き刺さる。痛い。救いようのない彼らの心情に最初は同情的だったが、回が進むと、その歪みにピリオドを打ってもらうため、刑事や大人たちを応援するようになってくる。ほんときつい話なので、この手の話が好きな人がいらしたらどうぞ。彼らの最初の時効は2006年11月11日。あら、PS3の発売日とチェーンソー公開日だわ。(hammer.mule)
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>  白夜行

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by G-Tools , 2006/11/10