<旧弊に執着すればそれは老害である>
■クリエイターとLLPと……[14]
LLPのこれから
深川正英
■音喰らう脳髄[15]
参院選なんか糞喰らえ、だ。
モモヨ(リザード)
■Skypeの味わい方[15]最終回
Skypeと夢見た仲間
rゆ
■Webサイト案内
園田浩二が熱く語るShade 9の魅力とは?
■クリエイターとLLPと……[14]
LLPのこれから
深川正英
■音喰らう脳髄[15]
参院選なんか糞喰らえ、だ。
モモヨ(リザード)
■Skypeの味わい方[15]最終回
Skypeと夢見た仲間
rゆ
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園田浩二が熱く語るShade 9の魅力とは?
■クリエイターとLLPと……[14]
LLPのこれから
深川正英
───────────────────────────────────
LLPの法律が施行されてから一年と5か月弱。独自性の高いLLPに関しては「こんなLLPが出来ました」というニュースを時々メディアでも見かけますが、それらのLLPがどうなったかについてはほとんど聞こえてくることがありません。
確かに事業を立ち上げて一年で、なんらかの成果が出るなんてことはごくごく稀なので当然といえば当然なのですが、それにしても何かもっとニュースはないのかと、この記事を書くためにGoogleで検索を続けています。
では、バビル6LLPはどうなのかというと、やはり成果といえる事例を出せるような段階にまで至っていないというのが実状です。
ただ一年半以上経つと、見ている人は見てるんだなあ、という反応があることも事実です。まだまだ数は少ないのですが、そういった外部の組織とのコンタクトから始まったプロジェクトがいくつか走り出しています。
利益を追求しなければならない組織では、なかなか受けることが難しいプロジェクトでもLLPなら可能ですので、そういう性質のプロジェクトの相談が多いように思いますし、中には社会的意義を問うようなプロジェクトもあってなかなか興味深いものです。
そういった外部との接触や周囲の声が聞こえるに従って、バビル6LLPとして改善点や転換すべき方向が見えてきました。
1)プロジェクトや商品の開発
請負の案件の場合、クリエイターのエージェント会社と違い、現状ではマッチする人材を探すという意味ではスピード感や精度感に欠け、クリエイターネットワークとしてのメリットを発揮することが難しいという実感があります。
様々なクリエイターと有機的に繋がっている特長を活かすためには、プロジェクト単位または異なるスキルがいくつも必要な案件が適しているのですが、より活かすためには独自の商品やサービスの開発を積極的に行なっていく必要があると考えています。
ただ、基本はネットワークを使って進行する必要があるため、なかなか進まず一度止まると再び動き出すまでに時間がかかり、いくつか構想はあるものの根本的な組織の仕組みを変えないと継続的な動きにはならないと考えています。
2)組織の改編
バビル6LLPの場合、前身の任意団体の体制を引きずっているのですが、その中でも最も負担の大きい要素がオフィスシェアリングです。
「器」のなかった当時は重要な要素だと考えていたのですが、LLPという「器」が出来たことにより、その必要性が薄らいできました。現状に至っては全く機能していないという実態があり、このオフィスシェアリング制度を維持していくための労力がかなりの無駄を招いています。
そもそもLLPは、小回りが利き柔軟な組織作りが出来るはずのものなのですが、自分で自分の首を絞めている格好となっており、早くこの状態から抜け出すことで、永遠のテーマともいえる「LLPとして動ける時間を増やす」ことが出来るはずです。
それが柔軟性の高い、アメーバ的、3次元的な組織への転換を果たす第一歩になるではないかと考えています。
3)クリエイターとの繋がりの強化
現在は独自のSNSを立ち上げていますが、それだけではまだまだ足りないという実感があるため、1)と連動させることでプロジェクトへの参加意識を向上できるのではないかと考えています。
さらに、このSNSをより個々のクリエイターにとって使い勝手の良いものにすることも一つの方向性だと考えています。そのためには、SNSを一から組まないといけないという大仕事になってしまうのが難点ではありますが……。
4)LLP内での明確な役割分担
私個人の想いから始まった感の強いLLPですが、上記のような動きを本格化するためには、すでに個人の力量の限界をはるかに超えています。
LLP自体の管理だけでなく、プロジェクトの管理も必要ですし、税金や法律が絡むとクリエイターは途端に弱くなるため、そういう方面でのサポートが可能な人材をフィックスするなど、今後は役割分担をより明確にする必要があると考えています。
現在活動しているクリエイター系LLPは、おそらく小規模で、個人の集まりから始まったところが多いと思われるので、そういったLLPでは1)や4)はそのまま共通の方向性として考えられると思いますし、2)に関しても小回りの利く柔軟性の高い組織運営という意味では目指している方向はそれほど変わらないのではないかと思います。
結局、「組織」と「プロジェクト」という両輪をどのような形や大きさにするのかが大きな鍵となっており、この模索はまだまだ続きそうです。
というわけで、来週はいよいよ最終回です。これからLLPを立ち上げたいと考えている人たちへ、有効なメッセージにしたいと思います。
【ふかがわまさひで】
バビル6 LLP(有限責任事業組合)組合員
※バビル6 LLPは日本第一号のLLP(有限責任事業組合)です
< http://www.b6p.jp/
>
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■音喰らう脳髄[15]
参院選なんか糞喰らえ、だ。
モモヨ(リザード)
───────────────────────────────────
最近の世の中の騒動をみていると、バブル崩壊期の日本を思い出す。社会的な価値観の転換が行われた結果、昨日まで社会の暗部で黙認されていたことがことごとく摘発される。知事のあいつぐ逮捕に対してマスメディアはさまざまな論評を加え、分析して原因らしきものを列挙しているが、私には、単純に社会の規範がシフトしただけのように見えるのだ。
例えば談合事件だ。報道では、その原因を小泉改革の結果とする論評も多々ある一方で、談合が、古くから当然のようにあったことを認めている。小泉改革がどうしたということもわかるが、古くから当然のように行われてきた、このことが重要だ。行われてきたが摘発されなかった、ということである。それが摘発され知事までが逮捕されてしまうようになったのだ。変化は、むしろこのことにある。
以前にも書いたことだが、いま、価値観のシフトが行われている。いや、不文律からの離脱と言った方が近いかもしれない。これまで違法行為であっても超法規的に許可されてきた行動がある。伝統的な脱法的世界がある。それが今崩れていこうとしているようだ。
かつて、グローバリズムという問題がネットで論じられたものだが、いまリアルな世界で、それに似たものが進行している。海外から来た人々が私たちとともに暮らしている。いまやそれが当然の世の中になっている。彼らと日本人が同じ街にフラットに暮らしていくのであれば、暗黙の社会慣習上の脱法行為などは存在しない方がいい。住民全てが同じ規範によって生活することができなければ、街の平和など期待すべくもない。それは当然である。
最近、自民離党組の復活劇で、情の道をとるのも政治家、という発言をした古参政治家がいたが、そうした古きヴィジョンと法を中心にモラルを再形成しようという新たな勢力が、党派によるディベートの向こう側で、いませめぎあっているような気がする。情といえば美しいが、それはいわゆる暗黙の了解、暗黒のルールが存在すること、その許容を意味するものである。であるとすれば、私は、老人の情を採択しない。旧弊に執着すればそれは老害である。
いずれにしても、数字ばかり列挙して好景気などと喧伝するための資料を捻出するためにグラフを書かせたり、集計を出したりすることに無駄な税金を使うのは、いただけない。いくら政府が好景気と喧伝しても、その裏で悲劇が量産されているのだ。もし王道を行く為政者がいるとすれば、彼はその事実を認めたところから歩みを始めるだろう。
王覇のわきまえを知る試金石がこれだと思う。
庶民にすれば参院選など糞喰らえである。子供の頃の私は、政治家など決して信用していなかったが、そんな子供の直感が正しかったのかもしれない。そう考えると寂しくなるが……。
Momoyo The LIZARD
管原保雄
< http://www.babylonic.com/
>
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■Skypeの味わい方[15]最終回
Skypeと夢見た仲間
rゆ
───────────────────────────────────
rゆです。
書きたい事書くぞーと張り切ってみたものの、いざとなるとなかなか書けない。というか、書きたいことの半分ぐらいは前回の後書きに書いちゃった。と、いう事で……。
「王様の耳はロバの耳ー!!!」
と、叫ぶだけ叫んで気が済んだところで(済んだのか?!)今までの記事で何度かご紹介したこともありますが、Skype仲間……というか、主にDeveloperで繋がってた方々をおさらいさせていただいて幕を引きたいと思います。
願わくば星を継ぐ方が……いやいや……想いをついで下さる方が現れる事を祈りつつ。ご紹介は順不同で…といいつつ微妙に年齢?……は本当のところ存じ上げない方もいらっしゃるので、rゆの思い込み順ということで。
・HKさん
かなり昔からSkypeのニュース系Blogを開いてらっしゃいます。海外のニュースサイトも巡回しておられるので、国内外のSkypeネタはHKさんのBlogが一番早いし、情報も集積されてるんじゃないかと思います。日本語ユーザForumのモデレータもされているので、rゆとは何かと繋がりが多い方です。
Skype News HK's Page
< http://hkspage.livedoor.biz/
>
・Yahagiさん
SKSweetsというSkypeを便利に使うツール(Mac版もあります!)を公開されてらっしゃったり、Google Map上にSkypeのオンラインステータスを表示するSKMapというサービスを公開されておられます。
< http://www.gatagata.jp/
>
・Yamamotoさん
tapurという、Skype留守電を公開されてらっしゃいます。ワールドワイドでSkype留守電というと、PameraというDickが作ってるのがあるんですが、和製ということだとtapurが一番の老舗のはず。音声系の話は一番かと。
< http://www.tapur.com/
>
・n-yoshiさん
昔から独自にSkypeのLanguageファイル(日本語化するためのリソース)を公開されてらっしゃいます。最近でも、ベータ版で日本語化が不安定な時に本家より安定した日本語Langファイルを提供中。たしか、Pameraの日本語リソースもn-yoshiさん作だったような……。
< http://blog.lares.jp/
>
・Tand0さん
あやしい……
< http://park.ruru.ne.jp/ando/work/index_ja.html
>
・Koji Hisanoさん
Skype API For Java
< http://skype.sourceforge.jp/
>
・IKeJIさん
毎年正月にソフトを発表されてらっしゃるので、今年は何が出るか期待。
< http://ikejisoft.com/
>
と、他にご紹介できなかった方も沢山おられるのですが、Skypeに注目し始めてからのこの二年弱の間に、Skypeを通じて沢山の方と出会うことができました。本業の方でSkypeをネタに出来なかったこともあって、なかなか自分で企画を回していくことが出来なかったという反省点はあるものの、ここまでこの場所でやれることはやってきたかなぁと。デジクリさんへの投稿は今回で最後になります。いままで拙い文章を読んでいただきありがとうございました。
【rゆ】ryu.at.nyanyan.to < http://nyanyan.to/
>
本業は普通の会社員。本業の巣に帰ります……。
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■Webサイト案内
園田浩二が熱く語るShade 9の魅力とは?
< http://www.e-frontier.co.jp/sonoda/
>
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イーフロンティアのサイト「Shade Online」上で、Shadeの開発に関わって20年を超える"Shadeエヴァンジェリスト"が語る特設サイトを公開中。
また、Shade 9での新機能を紹介する連載「Shade 9 一目瞭然」をスタートさせた。週一ペースで更新がおこなわれる。
[連載企画]Shade 9 一目瞭然
< http://shade.e-frontier.co.jp/9/ichimoku/index.html
>
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■編集後記(12/12)
・五木寛之+鎌田東二「霊の発見」を読む。前書きで五木さんは「現代日本の多くの人びとが、いま、これほど霊という世界に関心をしめすのはなぜだろうか。〜大衆的な流行現象を軽蔑して無視するのではなく、その背後にあるものを真面目に追求してみたいのだ。それこそ背後霊の背後に隠れているものを、対話という形式をとおして確かめて見たい〜」という。対話の相手は京都造形芸術大学教授で神道ソングライターの鎌田さんという人。著書を見ればこの分野の専門家らしい。霊は実在するのか、霊視について、神霊との交信について、超能力について、怨霊と崇りについて、死後の世界について、神社と神道について、霊性の高みへ、……なんというストレートな章立てではないか。スピリチュアルやらオーラやら、いま流行の芸能っぽい話ではなく、霊というものを真っ正面からハードに語り合ってくれそうだ。しかし……、期待はずれとはこのような本を言う。章を追う毎に、その前書きで、五木さんは「話は佳境にはいってくる」「鎌田さんの舌鋒はますます加速して、いささか依り代的な気配さえしはじめた」「ここにきて話はがぜんおもしろくなってきた」「かなりスリルに富んだ話題が続出して、このあと、どう収集(ママ)すればいいのかと不安をおぼえるほどだった」「話はすこしヤバいところに踏み込んできたようだ」「このあとどう乗り切っていくか、不安と恐れに満ちたトークが続く」などと、エキサイティングな対談が続いているかのように自画自賛しているが、じつはぜんぜん盛り上がらない。お互いの知識が淡々とやりとりされていくだけだ。専門家を相手に、聞くに徹すればいいのに、五木さんはなんでも自分で解説したがる。これはまずい。わたしが知りたいことの回答はみごとになにもない。だらだら流した対話を記録しただけで、編集者による舵取りもない。だめだ、こりゃ〜。この対話ではなにも「発見」されていない。(柴田)
・rゆさんありがとうございました! 残念です〜。/プロレス大賞が発表された。MVPの鈴木みのるに納得いかーん! リング外で盛り上げてくれるけれど、肝心の戦い方が嫌いだ〜。あんまり強くないし。パンクラスを見ていたから、プロレス出身とはいえ、見ていると変な感じなのよね。ベストバウトは10月の丸藤対KENTA。これは当然っ! 1月の同カードもぜひ見て。新人賞がHGってのはなぁ……。カムバック賞の高山が嬉しい。/10日の丸藤対三沢を見ていないと話したら、電話してくる奴、約一名。電話口で中継してやるといわれ、丁重にお断りしたが強行されてしまう。が、「わくわくする〜!」「うぉー!」「おっ!」「すげー!」って全然中継じゃない。今度は録画失敗しないぞっ。くぅー。森嶋が三沢に挑戦すると聞いて嬉しい。来年は森嶋の活躍を期待するっ。もちろん引き続き丸藤も。秋山はそろそろ? 小橋はまだしばらく無理そうだなぁ。/ロコロコのクリスマス限定ステージ配信中!(hammer.mule)
< http://www.sponichi.co.jp/battle/special/2006_prize/
> えー
< https://bn.dgcr.com/archives/20020218000000.html
> 強かった
< https://bn.dgcr.com/archives/20061113140000.html
> 10月
< https://bn.dgcr.com/archives/20060130000000.html
> 1月
< http://www.jp.playstation.com/scej/title/locoroco/
> ロコロコ
LLPのこれから
深川正英
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LLPの法律が施行されてから一年と5か月弱。独自性の高いLLPに関しては「こんなLLPが出来ました」というニュースを時々メディアでも見かけますが、それらのLLPがどうなったかについてはほとんど聞こえてくることがありません。
確かに事業を立ち上げて一年で、なんらかの成果が出るなんてことはごくごく稀なので当然といえば当然なのですが、それにしても何かもっとニュースはないのかと、この記事を書くためにGoogleで検索を続けています。
では、バビル6LLPはどうなのかというと、やはり成果といえる事例を出せるような段階にまで至っていないというのが実状です。
ただ一年半以上経つと、見ている人は見てるんだなあ、という反応があることも事実です。まだまだ数は少ないのですが、そういった外部の組織とのコンタクトから始まったプロジェクトがいくつか走り出しています。
利益を追求しなければならない組織では、なかなか受けることが難しいプロジェクトでもLLPなら可能ですので、そういう性質のプロジェクトの相談が多いように思いますし、中には社会的意義を問うようなプロジェクトもあってなかなか興味深いものです。
そういった外部との接触や周囲の声が聞こえるに従って、バビル6LLPとして改善点や転換すべき方向が見えてきました。
1)プロジェクトや商品の開発
請負の案件の場合、クリエイターのエージェント会社と違い、現状ではマッチする人材を探すという意味ではスピード感や精度感に欠け、クリエイターネットワークとしてのメリットを発揮することが難しいという実感があります。
様々なクリエイターと有機的に繋がっている特長を活かすためには、プロジェクト単位または異なるスキルがいくつも必要な案件が適しているのですが、より活かすためには独自の商品やサービスの開発を積極的に行なっていく必要があると考えています。
ただ、基本はネットワークを使って進行する必要があるため、なかなか進まず一度止まると再び動き出すまでに時間がかかり、いくつか構想はあるものの根本的な組織の仕組みを変えないと継続的な動きにはならないと考えています。
2)組織の改編
バビル6LLPの場合、前身の任意団体の体制を引きずっているのですが、その中でも最も負担の大きい要素がオフィスシェアリングです。
「器」のなかった当時は重要な要素だと考えていたのですが、LLPという「器」が出来たことにより、その必要性が薄らいできました。現状に至っては全く機能していないという実態があり、このオフィスシェアリング制度を維持していくための労力がかなりの無駄を招いています。
そもそもLLPは、小回りが利き柔軟な組織作りが出来るはずのものなのですが、自分で自分の首を絞めている格好となっており、早くこの状態から抜け出すことで、永遠のテーマともいえる「LLPとして動ける時間を増やす」ことが出来るはずです。
それが柔軟性の高い、アメーバ的、3次元的な組織への転換を果たす第一歩になるではないかと考えています。
3)クリエイターとの繋がりの強化
現在は独自のSNSを立ち上げていますが、それだけではまだまだ足りないという実感があるため、1)と連動させることでプロジェクトへの参加意識を向上できるのではないかと考えています。
さらに、このSNSをより個々のクリエイターにとって使い勝手の良いものにすることも一つの方向性だと考えています。そのためには、SNSを一から組まないといけないという大仕事になってしまうのが難点ではありますが……。
4)LLP内での明確な役割分担
私個人の想いから始まった感の強いLLPですが、上記のような動きを本格化するためには、すでに個人の力量の限界をはるかに超えています。
LLP自体の管理だけでなく、プロジェクトの管理も必要ですし、税金や法律が絡むとクリエイターは途端に弱くなるため、そういう方面でのサポートが可能な人材をフィックスするなど、今後は役割分担をより明確にする必要があると考えています。
現在活動しているクリエイター系LLPは、おそらく小規模で、個人の集まりから始まったところが多いと思われるので、そういったLLPでは1)や4)はそのまま共通の方向性として考えられると思いますし、2)に関しても小回りの利く柔軟性の高い組織運営という意味では目指している方向はそれほど変わらないのではないかと思います。
結局、「組織」と「プロジェクト」という両輪をどのような形や大きさにするのかが大きな鍵となっており、この模索はまだまだ続きそうです。
というわけで、来週はいよいよ最終回です。これからLLPを立ち上げたいと考えている人たちへ、有効なメッセージにしたいと思います。
【ふかがわまさひで】
バビル6 LLP(有限責任事業組合)組合員
※バビル6 LLPは日本第一号のLLP(有限責任事業組合)です
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■音喰らう脳髄[15]
参院選なんか糞喰らえ、だ。
モモヨ(リザード)
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最近の世の中の騒動をみていると、バブル崩壊期の日本を思い出す。社会的な価値観の転換が行われた結果、昨日まで社会の暗部で黙認されていたことがことごとく摘発される。知事のあいつぐ逮捕に対してマスメディアはさまざまな論評を加え、分析して原因らしきものを列挙しているが、私には、単純に社会の規範がシフトしただけのように見えるのだ。
例えば談合事件だ。報道では、その原因を小泉改革の結果とする論評も多々ある一方で、談合が、古くから当然のようにあったことを認めている。小泉改革がどうしたということもわかるが、古くから当然のように行われてきた、このことが重要だ。行われてきたが摘発されなかった、ということである。それが摘発され知事までが逮捕されてしまうようになったのだ。変化は、むしろこのことにある。
以前にも書いたことだが、いま、価値観のシフトが行われている。いや、不文律からの離脱と言った方が近いかもしれない。これまで違法行為であっても超法規的に許可されてきた行動がある。伝統的な脱法的世界がある。それが今崩れていこうとしているようだ。
かつて、グローバリズムという問題がネットで論じられたものだが、いまリアルな世界で、それに似たものが進行している。海外から来た人々が私たちとともに暮らしている。いまやそれが当然の世の中になっている。彼らと日本人が同じ街にフラットに暮らしていくのであれば、暗黙の社会慣習上の脱法行為などは存在しない方がいい。住民全てが同じ規範によって生活することができなければ、街の平和など期待すべくもない。それは当然である。
最近、自民離党組の復活劇で、情の道をとるのも政治家、という発言をした古参政治家がいたが、そうした古きヴィジョンと法を中心にモラルを再形成しようという新たな勢力が、党派によるディベートの向こう側で、いませめぎあっているような気がする。情といえば美しいが、それはいわゆる暗黙の了解、暗黒のルールが存在すること、その許容を意味するものである。であるとすれば、私は、老人の情を採択しない。旧弊に執着すればそれは老害である。
いずれにしても、数字ばかり列挙して好景気などと喧伝するための資料を捻出するためにグラフを書かせたり、集計を出したりすることに無駄な税金を使うのは、いただけない。いくら政府が好景気と喧伝しても、その裏で悲劇が量産されているのだ。もし王道を行く為政者がいるとすれば、彼はその事実を認めたところから歩みを始めるだろう。
王覇のわきまえを知る試金石がこれだと思う。
庶民にすれば参院選など糞喰らえである。子供の頃の私は、政治家など決して信用していなかったが、そんな子供の直感が正しかったのかもしれない。そう考えると寂しくなるが……。
Momoyo The LIZARD
管原保雄
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■Skypeの味わい方[15]最終回
Skypeと夢見た仲間
rゆ
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rゆです。
書きたい事書くぞーと張り切ってみたものの、いざとなるとなかなか書けない。というか、書きたいことの半分ぐらいは前回の後書きに書いちゃった。と、いう事で……。
「王様の耳はロバの耳ー!!!」
と、叫ぶだけ叫んで気が済んだところで(済んだのか?!)今までの記事で何度かご紹介したこともありますが、Skype仲間……というか、主にDeveloperで繋がってた方々をおさらいさせていただいて幕を引きたいと思います。
願わくば星を継ぐ方が……いやいや……想いをついで下さる方が現れる事を祈りつつ。ご紹介は順不同で…といいつつ微妙に年齢?……は本当のところ存じ上げない方もいらっしゃるので、rゆの思い込み順ということで。
・HKさん
かなり昔からSkypeのニュース系Blogを開いてらっしゃいます。海外のニュースサイトも巡回しておられるので、国内外のSkypeネタはHKさんのBlogが一番早いし、情報も集積されてるんじゃないかと思います。日本語ユーザForumのモデレータもされているので、rゆとは何かと繋がりが多い方です。
Skype News HK's Page
< http://hkspage.livedoor.biz/
>
・Yahagiさん
SKSweetsというSkypeを便利に使うツール(Mac版もあります!)を公開されてらっしゃったり、Google Map上にSkypeのオンラインステータスを表示するSKMapというサービスを公開されておられます。
< http://www.gatagata.jp/
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・Yamamotoさん
tapurという、Skype留守電を公開されてらっしゃいます。ワールドワイドでSkype留守電というと、PameraというDickが作ってるのがあるんですが、和製ということだとtapurが一番の老舗のはず。音声系の話は一番かと。
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・n-yoshiさん
昔から独自にSkypeのLanguageファイル(日本語化するためのリソース)を公開されてらっしゃいます。最近でも、ベータ版で日本語化が不安定な時に本家より安定した日本語Langファイルを提供中。たしか、Pameraの日本語リソースもn-yoshiさん作だったような……。
< http://blog.lares.jp/
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・Tand0さん
あやしい……
< http://park.ruru.ne.jp/ando/work/index_ja.html
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・Koji Hisanoさん
Skype API For Java
< http://skype.sourceforge.jp/
>
・IKeJIさん
毎年正月にソフトを発表されてらっしゃるので、今年は何が出るか期待。
< http://ikejisoft.com/
>
と、他にご紹介できなかった方も沢山おられるのですが、Skypeに注目し始めてからのこの二年弱の間に、Skypeを通じて沢山の方と出会うことができました。本業の方でSkypeをネタに出来なかったこともあって、なかなか自分で企画を回していくことが出来なかったという反省点はあるものの、ここまでこの場所でやれることはやってきたかなぁと。デジクリさんへの投稿は今回で最後になります。いままで拙い文章を読んでいただきありがとうございました。
【rゆ】ryu.at.nyanyan.to < http://nyanyan.to/
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本業は普通の会社員。本業の巣に帰ります……。
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園田浩二が熱く語るShade 9の魅力とは?
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イーフロンティアのサイト「Shade Online」上で、Shadeの開発に関わって20年を超える"Shadeエヴァンジェリスト"が語る特設サイトを公開中。
また、Shade 9での新機能を紹介する連載「Shade 9 一目瞭然」をスタートさせた。週一ペースで更新がおこなわれる。
[連載企画]Shade 9 一目瞭然
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■編集後記(12/12)
・五木寛之+鎌田東二「霊の発見」を読む。前書きで五木さんは「現代日本の多くの人びとが、いま、これほど霊という世界に関心をしめすのはなぜだろうか。〜大衆的な流行現象を軽蔑して無視するのではなく、その背後にあるものを真面目に追求してみたいのだ。それこそ背後霊の背後に隠れているものを、対話という形式をとおして確かめて見たい〜」という。対話の相手は京都造形芸術大学教授で神道ソングライターの鎌田さんという人。著書を見ればこの分野の専門家らしい。霊は実在するのか、霊視について、神霊との交信について、超能力について、怨霊と崇りについて、死後の世界について、神社と神道について、霊性の高みへ、……なんというストレートな章立てではないか。スピリチュアルやらオーラやら、いま流行の芸能っぽい話ではなく、霊というものを真っ正面からハードに語り合ってくれそうだ。しかし……、期待はずれとはこのような本を言う。章を追う毎に、その前書きで、五木さんは「話は佳境にはいってくる」「鎌田さんの舌鋒はますます加速して、いささか依り代的な気配さえしはじめた」「ここにきて話はがぜんおもしろくなってきた」「かなりスリルに富んだ話題が続出して、このあと、どう収集(ママ)すればいいのかと不安をおぼえるほどだった」「話はすこしヤバいところに踏み込んできたようだ」「このあとどう乗り切っていくか、不安と恐れに満ちたトークが続く」などと、エキサイティングな対談が続いているかのように自画自賛しているが、じつはぜんぜん盛り上がらない。お互いの知識が淡々とやりとりされていくだけだ。専門家を相手に、聞くに徹すればいいのに、五木さんはなんでも自分で解説したがる。これはまずい。わたしが知りたいことの回答はみごとになにもない。だらだら流した対話を記録しただけで、編集者による舵取りもない。だめだ、こりゃ〜。この対話ではなにも「発見」されていない。(柴田)
・rゆさんありがとうございました! 残念です〜。/プロレス大賞が発表された。MVPの鈴木みのるに納得いかーん! リング外で盛り上げてくれるけれど、肝心の戦い方が嫌いだ〜。あんまり強くないし。パンクラスを見ていたから、プロレス出身とはいえ、見ていると変な感じなのよね。ベストバウトは10月の丸藤対KENTA。これは当然っ! 1月の同カードもぜひ見て。新人賞がHGってのはなぁ……。カムバック賞の高山が嬉しい。/10日の丸藤対三沢を見ていないと話したら、電話してくる奴、約一名。電話口で中継してやるといわれ、丁重にお断りしたが強行されてしまう。が、「わくわくする〜!」「うぉー!」「おっ!」「すげー!」って全然中継じゃない。今度は録画失敗しないぞっ。くぅー。森嶋が三沢に挑戦すると聞いて嬉しい。来年は森嶋の活躍を期待するっ。もちろん引き続き丸藤も。秋山はそろそろ? 小橋はまだしばらく無理そうだなぁ。/ロコロコのクリスマス限定ステージ配信中!(hammer.mule)
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> えー
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> 10月
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> 1月
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