<iinkaigijirokusaishin.html……勘弁してください>
■音喰らう脳髄[41]
頑固親父のすすめ
モモヨ
■Episode of ガテン系デザイナー[8]
ローマ字ファイル名はほどほどに。
相子達也
■イベント案内
ICC 開館10周年記念セッション・シリーズ
東京大学大学院 第8回制作展「iii Exhibition 8」
DESIGN FESTA PLANET 03「原宿FACTORY FASHION WEEK!」
■展覧会案内
北斎 −ヨーロッパを魅了した江戸の絵師−前期
■音喰らう脳髄[41]
頑固親父のすすめ
モモヨ
■Episode of ガテン系デザイナー[8]
ローマ字ファイル名はほどほどに。
相子達也
■イベント案内
ICC 開館10周年記念セッション・シリーズ
東京大学大学院 第8回制作展「iii Exhibition 8」
DESIGN FESTA PLANET 03「原宿FACTORY FASHION WEEK!」
■展覧会案内
北斎 −ヨーロッパを魅了した江戸の絵師−前期
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■音喰らう脳髄[41]
頑固親父のすすめ
モモヨ
< https://bn.dgcr.com/archives/20071204140600.html
>
───────────────────────────────────
今年も12月。あちこちで、2007年はあっという間にすぎた、というお決まりのコメントが聞こえてくるようになった。その言葉にまともに反応するほどの野暮はないが、それを承知でいうならば、私にとっては、越し方のいずれの年も同じように過ぎたように想う。生まれてから十代までの幾年かだけが異様に長く感じられたものだが、それが想ったほど実りのあるものであったかといえば、謎である。
子供の時間というのは、とても不思議だ。
父親になり、娘、息子の成長を見ていると、つくづくとそう想う。目立ったふうな勉強をしているわけでもないのに、それでもやはり年々、様々な知識が彼らの中に定着していき、性格を形成していく。
彼らの中では、時間がそうとうゆっくりと動いているようである。数十分ほどの空間に対して彼らが暇を訴える。そのことからもわかる。だいたい、三十分ほどのテレビアニメにしても、私自身少年であった頃は、それなりのドラマをそこに見出していたものだ。白黒時代のアニメ、鉄腕アトムに涙したこともある。
が、今の私にとって、それはかつての四コマ漫画のような存在でしかない。雑誌連載の原作があるものなどは、続き物なのでそれなりの見ごたえはあるが、そうでないものは、十五分ものや五分ものと印象が変わらなくなっている。これは、衰えなのか、老化なのか、その辺りが悩ましい。
少年期には瀟洒な短篇を好んだ小説でも、今の私は、ドストエフスキーの「カラマゾフの兄弟」だの、武田泰淳だのを繰り返し読むようになっている。いずれも長編である。
一方、日本人固有の短詩文芸に対する顕著な嗜好のせいか、詩や歌のかたちは、直截な含蓄あるものを好むようになった気がする。が、これも、その歌の背後に、一言では言いがたい豊饒なイメージと文言を秘めているからである。
短くても携帯対応などといわれるものように、機械などによって人間様のつかう言葉の多寡を支配され制限されるようなものは好みではない。心が狭くされてしまうような気になるからだ。あるいは、朝の太陽がきれいだとか、花がかわいいとか、いかにも可哀想なものを可哀想と感じて涙するとか、単純な感情行為が難しくなっているのかもしれない、とも想う。
いや、犬などを主人公とした動物ものの映画は、涙すること必至で、泣いている姿を見られないように子供たちのいない夜中に、一人でこっそり観るようにしているのだから、感じることがないわけでは、けっしてあるまい。とどのつまりは、ひねくれてしまっているようである。
そう、ひねくれまくったあげく何とか頑固ジジイとして世に憚りたいもの、というのが来年の抱負である。
Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/
>
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■Episode of ガテン系デザイナー[8]
ローマ字ファイル名はほどほどに。
相子達也
< https://bn.dgcr.com/archives/20071204140500.html
>
───────────────────────────────────
会社内部の人間(ちょっとパソコンに詳しい人)が作ったサイトを引き継いだ時のこと、いわゆるリニューアルというやつです。内容への変更はほとんど行わずに、デザインを変える予定です。こういうケースは結構多いですよね。
サーバーからローカルに全ファイルをコピー。本人言うところの「頑張ってつくった」だけあり、膨大なファイル・フォルダ数です。Dreamweaverで開くとあらびっくり、ファイル・フォルダ名がものすごいことになっていて苦笑いです。それは一貫してローマ字で書かれていました。kokyakujouhou.htmlとかkaisyaannaichizu.html、だんだん呪文を読んでいるような気分になってきます。iinkaigijirokusaishin.html……勘弁してください。
しかし、なぜファイル名をローマ字読みにしたのでしょうか。おそらく彼はローマ字入力を愛用者でしょう。いや待てよ、ひらがな入力じゃないとは言えないぞ。ずいぶん前からPC使っているようなので、ひらがな入力の可能性は捨てきれない。でも、彼の机のデスクマット下にローマ字入力表が挟んであったような気が……どっちでもいいや。
どっちでもいいやと思いつつファイル名をよくみると、「n」が二度打ちされているのをいくつか発見。やはりローマ字入力だった。わはは、だから言ったじゃんローマ字入力だって。でもファイル名の謎は解決しない。
文字数が多い上に階層が深くなると、とんでもない長さのパスになってテキストエディタ上での作業もとんでもなくややこしい。まさに長文スマソだ。
やはりsaishinjouhou.htmlより、new.htmlのほうが断然分かりやすいと強く思うぞ。おまけに入力にも読むのにも時間がかかるではないか。それとも、敢えてハードルを高くしたのであろうか? 疑問は尽きない。
さては確信犯か? 「このファイル名はオレでなければ把握できんぞ」と言われれば簡単に担当を変えるわけにはいかないはず。「手塩にかけて作り上げたサイトだ。他の者にこの仕事をゆずるなど、オレの目の黒いうちは絶対にさせん」仕事に対する情熱がひしひしと伝わってくるではないか。
同僚の「パソコンのことなら彼に聞けば全部解決だよ」という評価、その自信に裏打ちされた彼のポジションを賭けたサイト制作、それはライフワークなのだ。ハッ! とすると彼の仕事を取った形の私は恨まれているのか? 「ヤロー、今度来たらただじゃおかねぇ」
どうしよう、菓子折りのひとつも持っていったほうがいいかも。打合せで「お世話になります」じゃなくて「申し訳ございません」と言ってしまうかもしれない。そうだ、先に謝っておいたほうが波風たてずにすむはずだ。どうやって謝るのがいいだろうか。
「ローマ字って斬新な上に冗長性があってほのかなアカデミックさと微妙なインテリジェンスが…」何を言っているかわからないな。違う角度から攻めてみるのはどうか? 「サーバーやブラウザってローマ字好きですかね?」一歩間違うと大変なことになりそうだ。第一、謝ってないじゃないか。
「今回の件に関しましては多大なご迷惑をおかけしまことに遺憾に思っておりますが記憶にございません。おまけに宴席には出席してません。プレイ代も自分で払っております。どうかここはモンゴル……いや故郷におかえりになってゆっくりと過ごし、会見のあとに練習を再開してください。寒いので毛皮を忘れずに…」─────いいかげんにしろ。
その後、真相を知ろうと彼に連絡をとってみたら退職されてました。もしかして私のせい?
●建設現場報告 いろいろな襲撃
建設の現場というのはアウトドアなので、色々なところから「襲撃」を受けることになります。身近なところでは「蜂」の襲撃。
初めて現場に入ると、草が生えていて資材や機械などが置けません。まずは草刈機で除草作業です。いい気になって刈っていると突然、蜂の大群が襲ってきます。草刈機でアシナガバチの巣を真っ二つですから当然です。ここで慌てて動いてはいけません。手で払うと刺されますよ。動きを止めてからゆっくりと後ろにさがります。これはスズメバチでも同じです。
困ってしまうのが、乗っている機械のキャビン内に入って来た時です。山間部の工事では、よくスズメバチが入ってきます。このときもじっと動かないこと。巣の近くではないので襲ってきません。でも、目の前を5センチもあろうかというスズメバチが、ヴィーンというすごい音で飛んでると冷や汗が出ます。スズメバチって、近くで見るとプラモデルかロボットのようでカッコいいです。
冬は強風に乗ったホコリの襲撃です。目が開けられません。場所によっては、半日で細かい砂と土の吹きだまりが出来るありさま。機械に乗っていると、こんな状況でも安心です。キャビンの内圧が上げてあるので、ドアを閉めればホコリは入りません。外で働く人は大変だけど私は快適。職場環境ディバイドの発生です。
襲撃ではないですが、仕事の終わった現場には泥棒がやってきます。作業着を着てトレーラーなんかで来れば、ほとんどの人が関係者と思うので、堂々と機械を積み込んで盗んでしまいます。最近は鍵が二つないと始動できなかったり、GPSが付いていて居場所を教えてくれたり、おかしな時間にエンジンがかかるとメールが送られてきたり対策は取られていますが、基本的に外に置きっぱなしの機械はやっぱり盗まれます。中には建設機械リース屋に借りに行って、そのままトンズラという強者も。
意外な襲撃に一般通行車両があります。そうです、工事現場に車が突っ込んできます。何百メートルも前から「工事中」「車線減少」「右に寄ってください」と看板を立てて、現場付近にはカラーコーンやバリケード、ライトを設置しても突っ込んできます。命がけです。
突っ込んだドライバーの言い分「気が付かなかったんだよー」危ないったらありゃしない。免許返上しなさい。夜中に大型トラックが50メートルに渡り、仮説ガードレールを破壊して逃亡したこともありました。残念なことに怪我人がでてしまうこともあります。これからの季節、みなさんもお気をつけください。
【あいこたつや】aitatz@gmail.com
「指がパックリ」CMやめてー。特殊メイクなのはわかってますけど背筋が寒くなりますよ。ホラー見てる気分です。あんなになって薬塗るなんておかしい。皮膚科に行きなさいよ皮膚科に。内容を見直してもらいたいものとか、放映時間考えてもらいたいのとか困ったCMが多いと思いませんか?
< http://www.ggrafix.jp/
>
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■イベント案内
ICC 開館10周年記念セッション・シリーズ
< http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2007/10thSessionSeries/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20071204140400.html
>
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2007年春に10周年を迎えたICCは、「開館10周年記念セッション・シリーズ」として、分野を越えて人々の対話を促進する企画を実施している。Vol.3、4、5では、出演者と来場者がよりインタラクティヴに交流できる多彩なイヴェントを展開する。
●Vol.3 トーク×ライヴ×ワークショップ「Exploring Media」
「ミッション001:メディアを探索せよ!」
◇第1部 トーク
日時:12月15日(土)13:00〜15:00
出演:宇川直宏(メディアセラピスト)近藤哲也(アーティスト)松岡正剛(編集工学研究所所長)
メディエーター:四方幸子(ICC学芸員)
会場:ICC4階特設会場
定員:150名(当日先着順)
入場料:無料
詳細
< http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2007/ExploringMedia/talk1215_j.html
>
◇第2部 ライヴ
日時:12月15日(土)15:00〜17:00
出演:TUCKER、藤乃家舞、u+uco
会場:ICC4階特設会場
定員:150名(当日先着順)
入場料:無料
詳細
< http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2007/ExploringMedia/live_j.html
>
「ミッション002:メディアを探索せよ!」
◇第1部 トーク
日時:12月16日(日)13:00〜15:00
パネリスト:アニリール・セルカン(工学博士/宇宙飛行士候補)佐藤卓(グラフィック・デザイナー)福原志保(アーティスト)
メディエーター:四方幸子(ICC学芸員)
会場:ICC4階特設会場
定員:150名(当日先着順)
入場料:無料
詳細
< http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2007/ExploringMedia/talk1216_j.html
>
◇第2部 ワークショップ「2048:マッピング・ザ・フューチャー」
日時:12月16日(日)15:00〜18:00
ナヴィゲーター:イワン・プピレフ(リサーチャー/Sony CSL)ゲオルク・トレメル(アーティスト)福原志保(アーティスト)
会場:ICC4階特設会場
ワークショップ定員:15才以上 25名(事前申込制、先着順)
協力:『子供の科学』(誠文堂新光社)
ワークショップ参加者募集
募集期間:12月1日(土)10:00〜12月12日(水)18:00
詳細
< http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2007/ExploringMedia/workshop_j.html
>
●Vol.4 デモ・パーティ「Media Explosion!!」
デモ・パーティ「Media Explosion!!」は,メディア・アートの未来を創っていく新世代のクリエイター20組を大募集。ユニークな活動や構想を、公開デモにて広くアピールしませんか。持ち時間は各組10分、ゲストによるデモやコメントもあり。当日の見学も大歓迎。メディア・アートの新たな潮流に、ともに立ち会いましょう。入場無料。
日時:2008年1月20日(日)
・応募者によるデモ 13:00〜18:00
・ゲストによるデモ 18:30〜20:00
会場:ICC4階特設会場
定員:20組(事前申込制、書類選考有)
ゲスト:江渡浩一郎、平川紀道、三輪眞弘
デモ出演者募集
募集期間:12月1日(土)10:00〜12月21日(金)18:00
詳細
< http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2007/MediaExplosion/index_j.html
>
●Vol.5 ライヴ「∞(Open End)」
日時:2008年3月9日(日)18:00〜21:00
会場:ICCギャラリーA
定員:200名(当日先着順)
入場料:無料
出演:アウラノイザズ、大友良英、澤井妙治、比嘉了、堀尾寛太
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■イベント案内
東京大学大学院学際情報学府 東京大学大学院情報学環コンテンツ創造科学
産学連携教育プログラム第8回制作展「iii Exhibition 8」
< http://i3e.iii.u-tokyo.ac.jp/info.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20071204140300.html
>
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新しいテクノロジーを用いた実験的な作品から、日常に新しい視点をもたらす作品まで、様々な技術とアイデアの結晶が皆さんをメディアアートの世界へと誘います。入場無料。
会期:12月7日(金)〜12月13日(木)11:30〜19:00 最終日16時
会場:東京大学本郷キャンパス 工学部2号館2階展示室・2階中庭・9階92B-1教室
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■イベント案内
DESIGN FESTA PLANET 03「原宿FACTORY FASHION WEEK!」
< http://www.designfesta.com/jp/dfg/planet/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20071204140200.html
>
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会期:12月10日(月)〜12月16日(日)11:00〜20:00
会場:デザインフェスタギャラリー(東京都渋谷区神宮前3-20-18 TEL.03-34 79-1442)
内容:あらゆるジャンルのファッションにスポットをあてたイベント。着るおもちゃ&遊べる洋服、ファッションと写真のコラボレーション、ロック・サイケ・レトロなワンピースなど個性溢れる作品の他、N.Yで活動中のアーティストがオリジナルテキスタイルで参加するなど、見逃せない一週間。目がくらみそうなテキスタイルに映像を映し出すインスタレーションやパフォーマンスも登場する。
・スペシャルPARTY!
日時:12月15日(土)15:00〜20:00
場所:デザイン・フェスタ・ギャラリーWEST(原宿)
入場無料、ドリンク・フードの用意あり
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■展覧会案内
北斎 −ヨーロッパを魅了した江戸の絵師−前期
< http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2007/1204/200712.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20071204140100.html
>
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会期:12月4日(火)〜12月27日(木)9:30〜17:30 土19:30 12/10・12/17・12/25休
会場:江戸東京博物館1階企画展示室(東京都墨田区横網1-4-1 tel.03-3626-9974)
観覧料金:一般1,300円、大・専門学校生1,040円、小中高生・65歳以上650円/常設展共通券もあり
後期:1月2日(水)〜1月27日(日)
内容:オランダとフランスに残る北斎の風俗画から、これまで"知らなかった"北斎像を探るとともに、北斎とシーボルトの交流にも着目します。そして江戸で人気を博した「冨嶽三十六景」や『北斎漫画』に代表される、版画や版本、肉筆画、摺物など、初公開を含む北斎の名品を幅広く紹介します。"知らなかった北斎"と"知っている北斎"、ふたつの視点から迫る本展覧会で、ヨーロッパをも魅了した江戸の絵師・北斎の芸術をあらためてお楽しみください。(サイトより)
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■編集後記(12/4)
・みうらじゅんの新刊「アウトドア般若心経」(幻冬舍)を書店にチェックに行く。お経の冊子みたいな縦長の本で、金色のページを多用したなんとなくありがたいデザインだ。市街地の看板や標識、店名などから般若心経にある漢字276文字(?)を見つけ出し、その一文字を画面中央に置いた写真を撮影、経文通りに並べている。たわいない遊びのようだが、そういう思いつきはさすが日本のサブカルの代表者、マイブーム王子(?)様、もう50歳くらいだけど。嫉妬を感じるくらい、この人が次々と打ち出すコンセプトは新鮮で、ばかばかしく、感動的だ。「アウトドア般若心経」では、漢字の発見はインドアではだめ、自分で撮影に行くというルールを自分に課し、五年がかりの難行苦行でコレクションを完成させたそうだ。だが、本当に276文字を集めきっているのか、ページをめくって確認しようとするわたしは意地が悪いのでしょうか。こんな難字は絶対にないだろうというのがあったのは意外だが、やはり何文字かは他の漢字で代行させている。心無◇礙の◇(四の下に圭)、これは罫の字で、羯諦羯諦波羅羯諦の羯諦は掲帝で、だったと思う。記憶に間違いがなければ(最近自信ない)。だからといって、この企みの瑕疵とはならない。「アウトドア般若心経」というより「フィールドワーク般若心経」のほうが正しいよう感じもするが、まあいい。もうちょっと本文も立ち読みしたかったが、疲れたのでやめた。悪いけど、今回は購買目的ではなく確認行為なのね。「西国三十三所御詠歌」という経本を持っているが、このような蛇腹の折り本にしたら、もっと徹底していてよかったかなと思う(無理でしょう)。(柴田)
・般若心経は哲学的。今はもう全部そらで言えないと思うが、最後のぎゃーてーぎゃーてー(編集長が書いているところから最後)さえ言えたらいいのだ。だってあれは、それまでの色即是空空即是色(このあたり好き。他に音として面白いところもある)など、うにゃうにゃ〜をすべてまとめて、すなわちぎゃーてーぎゃーてーなのだから。/やった、北京五輪出場だ〜! 逆転されたあたりから、つい見てしまった。7回の表は面白かったなぁ。/「Yahoo!スポーツ」だけが「チャイニーズ・タイペイ」表記。馴染みがないので最初は面食らった。/バレエの先生。パッセ(フラミンゴみたいに立つ。股関節は180度開いておく。片足つま先立ちにも)しながら歯磨き。トゥシューズを履き、エシャッペ(ソテ。両のつま先を外向きにしたまま前後に揃える5番と、両つま先立ちを交互にしながら前後の足の位置を変える)しながらお茶碗洗い。ピルエット(その場で片足を軸にして回転)を先生の号令に合わせてまわる。ぐらついたりしたらアウト。500回を越えたところで時間切れ。などの話を聞き、驚くとともに、そういう努力を懐かしく思うところが悲しいというか、成長が止まってしまっているのだなと。まずは歯磨きパッセを真似しようっと。(hammer.mule)
< http://baseball.yahoo.co.jp/asia/
> Yahoo!スポーツ
< http://ponchiki.vis.ne.jp/ballet/ballet.htm
> パッセ基本と5番
■音喰らう脳髄[41]
頑固親父のすすめ
モモヨ
< https://bn.dgcr.com/archives/20071204140600.html
>
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今年も12月。あちこちで、2007年はあっという間にすぎた、というお決まりのコメントが聞こえてくるようになった。その言葉にまともに反応するほどの野暮はないが、それを承知でいうならば、私にとっては、越し方のいずれの年も同じように過ぎたように想う。生まれてから十代までの幾年かだけが異様に長く感じられたものだが、それが想ったほど実りのあるものであったかといえば、謎である。
子供の時間というのは、とても不思議だ。
父親になり、娘、息子の成長を見ていると、つくづくとそう想う。目立ったふうな勉強をしているわけでもないのに、それでもやはり年々、様々な知識が彼らの中に定着していき、性格を形成していく。
彼らの中では、時間がそうとうゆっくりと動いているようである。数十分ほどの空間に対して彼らが暇を訴える。そのことからもわかる。だいたい、三十分ほどのテレビアニメにしても、私自身少年であった頃は、それなりのドラマをそこに見出していたものだ。白黒時代のアニメ、鉄腕アトムに涙したこともある。
が、今の私にとって、それはかつての四コマ漫画のような存在でしかない。雑誌連載の原作があるものなどは、続き物なのでそれなりの見ごたえはあるが、そうでないものは、十五分ものや五分ものと印象が変わらなくなっている。これは、衰えなのか、老化なのか、その辺りが悩ましい。
少年期には瀟洒な短篇を好んだ小説でも、今の私は、ドストエフスキーの「カラマゾフの兄弟」だの、武田泰淳だのを繰り返し読むようになっている。いずれも長編である。
一方、日本人固有の短詩文芸に対する顕著な嗜好のせいか、詩や歌のかたちは、直截な含蓄あるものを好むようになった気がする。が、これも、その歌の背後に、一言では言いがたい豊饒なイメージと文言を秘めているからである。
短くても携帯対応などといわれるものように、機械などによって人間様のつかう言葉の多寡を支配され制限されるようなものは好みではない。心が狭くされてしまうような気になるからだ。あるいは、朝の太陽がきれいだとか、花がかわいいとか、いかにも可哀想なものを可哀想と感じて涙するとか、単純な感情行為が難しくなっているのかもしれない、とも想う。
いや、犬などを主人公とした動物ものの映画は、涙すること必至で、泣いている姿を見られないように子供たちのいない夜中に、一人でこっそり観るようにしているのだから、感じることがないわけでは、けっしてあるまい。とどのつまりは、ひねくれてしまっているようである。
そう、ひねくれまくったあげく何とか頑固ジジイとして世に憚りたいもの、というのが来年の抱負である。
Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/
>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■Episode of ガテン系デザイナー[8]
ローマ字ファイル名はほどほどに。
相子達也
< https://bn.dgcr.com/archives/20071204140500.html
>
───────────────────────────────────
会社内部の人間(ちょっとパソコンに詳しい人)が作ったサイトを引き継いだ時のこと、いわゆるリニューアルというやつです。内容への変更はほとんど行わずに、デザインを変える予定です。こういうケースは結構多いですよね。
サーバーからローカルに全ファイルをコピー。本人言うところの「頑張ってつくった」だけあり、膨大なファイル・フォルダ数です。Dreamweaverで開くとあらびっくり、ファイル・フォルダ名がものすごいことになっていて苦笑いです。それは一貫してローマ字で書かれていました。kokyakujouhou.htmlとかkaisyaannaichizu.html、だんだん呪文を読んでいるような気分になってきます。iinkaigijirokusaishin.html……勘弁してください。
しかし、なぜファイル名をローマ字読みにしたのでしょうか。おそらく彼はローマ字入力を愛用者でしょう。いや待てよ、ひらがな入力じゃないとは言えないぞ。ずいぶん前からPC使っているようなので、ひらがな入力の可能性は捨てきれない。でも、彼の机のデスクマット下にローマ字入力表が挟んであったような気が……どっちでもいいや。
どっちでもいいやと思いつつファイル名をよくみると、「n」が二度打ちされているのをいくつか発見。やはりローマ字入力だった。わはは、だから言ったじゃんローマ字入力だって。でもファイル名の謎は解決しない。
文字数が多い上に階層が深くなると、とんでもない長さのパスになってテキストエディタ上での作業もとんでもなくややこしい。まさに長文スマソだ。
やはりsaishinjouhou.htmlより、new.htmlのほうが断然分かりやすいと強く思うぞ。おまけに入力にも読むのにも時間がかかるではないか。それとも、敢えてハードルを高くしたのであろうか? 疑問は尽きない。
さては確信犯か? 「このファイル名はオレでなければ把握できんぞ」と言われれば簡単に担当を変えるわけにはいかないはず。「手塩にかけて作り上げたサイトだ。他の者にこの仕事をゆずるなど、オレの目の黒いうちは絶対にさせん」仕事に対する情熱がひしひしと伝わってくるではないか。
同僚の「パソコンのことなら彼に聞けば全部解決だよ」という評価、その自信に裏打ちされた彼のポジションを賭けたサイト制作、それはライフワークなのだ。ハッ! とすると彼の仕事を取った形の私は恨まれているのか? 「ヤロー、今度来たらただじゃおかねぇ」
どうしよう、菓子折りのひとつも持っていったほうがいいかも。打合せで「お世話になります」じゃなくて「申し訳ございません」と言ってしまうかもしれない。そうだ、先に謝っておいたほうが波風たてずにすむはずだ。どうやって謝るのがいいだろうか。
「ローマ字って斬新な上に冗長性があってほのかなアカデミックさと微妙なインテリジェンスが…」何を言っているかわからないな。違う角度から攻めてみるのはどうか? 「サーバーやブラウザってローマ字好きですかね?」一歩間違うと大変なことになりそうだ。第一、謝ってないじゃないか。
「今回の件に関しましては多大なご迷惑をおかけしまことに遺憾に思っておりますが記憶にございません。おまけに宴席には出席してません。プレイ代も自分で払っております。どうかここはモンゴル……いや故郷におかえりになってゆっくりと過ごし、会見のあとに練習を再開してください。寒いので毛皮を忘れずに…」─────いいかげんにしろ。
その後、真相を知ろうと彼に連絡をとってみたら退職されてました。もしかして私のせい?
●建設現場報告 いろいろな襲撃
建設の現場というのはアウトドアなので、色々なところから「襲撃」を受けることになります。身近なところでは「蜂」の襲撃。
初めて現場に入ると、草が生えていて資材や機械などが置けません。まずは草刈機で除草作業です。いい気になって刈っていると突然、蜂の大群が襲ってきます。草刈機でアシナガバチの巣を真っ二つですから当然です。ここで慌てて動いてはいけません。手で払うと刺されますよ。動きを止めてからゆっくりと後ろにさがります。これはスズメバチでも同じです。
困ってしまうのが、乗っている機械のキャビン内に入って来た時です。山間部の工事では、よくスズメバチが入ってきます。このときもじっと動かないこと。巣の近くではないので襲ってきません。でも、目の前を5センチもあろうかというスズメバチが、ヴィーンというすごい音で飛んでると冷や汗が出ます。スズメバチって、近くで見るとプラモデルかロボットのようでカッコいいです。
冬は強風に乗ったホコリの襲撃です。目が開けられません。場所によっては、半日で細かい砂と土の吹きだまりが出来るありさま。機械に乗っていると、こんな状況でも安心です。キャビンの内圧が上げてあるので、ドアを閉めればホコリは入りません。外で働く人は大変だけど私は快適。職場環境ディバイドの発生です。
襲撃ではないですが、仕事の終わった現場には泥棒がやってきます。作業着を着てトレーラーなんかで来れば、ほとんどの人が関係者と思うので、堂々と機械を積み込んで盗んでしまいます。最近は鍵が二つないと始動できなかったり、GPSが付いていて居場所を教えてくれたり、おかしな時間にエンジンがかかるとメールが送られてきたり対策は取られていますが、基本的に外に置きっぱなしの機械はやっぱり盗まれます。中には建設機械リース屋に借りに行って、そのままトンズラという強者も。
意外な襲撃に一般通行車両があります。そうです、工事現場に車が突っ込んできます。何百メートルも前から「工事中」「車線減少」「右に寄ってください」と看板を立てて、現場付近にはカラーコーンやバリケード、ライトを設置しても突っ込んできます。命がけです。
突っ込んだドライバーの言い分「気が付かなかったんだよー」危ないったらありゃしない。免許返上しなさい。夜中に大型トラックが50メートルに渡り、仮説ガードレールを破壊して逃亡したこともありました。残念なことに怪我人がでてしまうこともあります。これからの季節、みなさんもお気をつけください。
【あいこたつや】aitatz@gmail.com
「指がパックリ」CMやめてー。特殊メイクなのはわかってますけど背筋が寒くなりますよ。ホラー見てる気分です。あんなになって薬塗るなんておかしい。皮膚科に行きなさいよ皮膚科に。内容を見直してもらいたいものとか、放映時間考えてもらいたいのとか困ったCMが多いと思いませんか?
< http://www.ggrafix.jp/
>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■イベント案内
ICC 開館10周年記念セッション・シリーズ
< http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2007/10thSessionSeries/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20071204140400.html
>
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2007年春に10周年を迎えたICCは、「開館10周年記念セッション・シリーズ」として、分野を越えて人々の対話を促進する企画を実施している。Vol.3、4、5では、出演者と来場者がよりインタラクティヴに交流できる多彩なイヴェントを展開する。
●Vol.3 トーク×ライヴ×ワークショップ「Exploring Media」
「ミッション001:メディアを探索せよ!」
◇第1部 トーク
日時:12月15日(土)13:00〜15:00
出演:宇川直宏(メディアセラピスト)近藤哲也(アーティスト)松岡正剛(編集工学研究所所長)
メディエーター:四方幸子(ICC学芸員)
会場:ICC4階特設会場
定員:150名(当日先着順)
入場料:無料
詳細
< http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2007/ExploringMedia/talk1215_j.html
>
◇第2部 ライヴ
日時:12月15日(土)15:00〜17:00
出演:TUCKER、藤乃家舞、u+uco
会場:ICC4階特設会場
定員:150名(当日先着順)
入場料:無料
詳細
< http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2007/ExploringMedia/live_j.html
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「ミッション002:メディアを探索せよ!」
◇第1部 トーク
日時:12月16日(日)13:00〜15:00
パネリスト:アニリール・セルカン(工学博士/宇宙飛行士候補)佐藤卓(グラフィック・デザイナー)福原志保(アーティスト)
メディエーター:四方幸子(ICC学芸員)
会場:ICC4階特設会場
定員:150名(当日先着順)
入場料:無料
詳細
< http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2007/ExploringMedia/talk1216_j.html
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◇第2部 ワークショップ「2048:マッピング・ザ・フューチャー」
日時:12月16日(日)15:00〜18:00
ナヴィゲーター:イワン・プピレフ(リサーチャー/Sony CSL)ゲオルク・トレメル(アーティスト)福原志保(アーティスト)
会場:ICC4階特設会場
ワークショップ定員:15才以上 25名(事前申込制、先着順)
協力:『子供の科学』(誠文堂新光社)
ワークショップ参加者募集
募集期間:12月1日(土)10:00〜12月12日(水)18:00
詳細
< http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2007/ExploringMedia/workshop_j.html
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●Vol.4 デモ・パーティ「Media Explosion!!」
デモ・パーティ「Media Explosion!!」は,メディア・アートの未来を創っていく新世代のクリエイター20組を大募集。ユニークな活動や構想を、公開デモにて広くアピールしませんか。持ち時間は各組10分、ゲストによるデモやコメントもあり。当日の見学も大歓迎。メディア・アートの新たな潮流に、ともに立ち会いましょう。入場無料。
日時:2008年1月20日(日)
・応募者によるデモ 13:00〜18:00
・ゲストによるデモ 18:30〜20:00
会場:ICC4階特設会場
定員:20組(事前申込制、書類選考有)
ゲスト:江渡浩一郎、平川紀道、三輪眞弘
デモ出演者募集
募集期間:12月1日(土)10:00〜12月21日(金)18:00
詳細
< http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2007/MediaExplosion/index_j.html
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●Vol.5 ライヴ「∞(Open End)」
日時:2008年3月9日(日)18:00〜21:00
会場:ICCギャラリーA
定員:200名(当日先着順)
入場料:無料
出演:アウラノイザズ、大友良英、澤井妙治、比嘉了、堀尾寛太
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■イベント案内
東京大学大学院学際情報学府 東京大学大学院情報学環コンテンツ創造科学
産学連携教育プログラム第8回制作展「iii Exhibition 8」
< http://i3e.iii.u-tokyo.ac.jp/info.html
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< https://bn.dgcr.com/archives/20071204140300.html
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新しいテクノロジーを用いた実験的な作品から、日常に新しい視点をもたらす作品まで、様々な技術とアイデアの結晶が皆さんをメディアアートの世界へと誘います。入場無料。
会期:12月7日(金)〜12月13日(木)11:30〜19:00 最終日16時
会場:東京大学本郷キャンパス 工学部2号館2階展示室・2階中庭・9階92B-1教室
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■イベント案内
DESIGN FESTA PLANET 03「原宿FACTORY FASHION WEEK!」
< http://www.designfesta.com/jp/dfg/planet/
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< https://bn.dgcr.com/archives/20071204140200.html
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会期:12月10日(月)〜12月16日(日)11:00〜20:00
会場:デザインフェスタギャラリー(東京都渋谷区神宮前3-20-18 TEL.03-34 79-1442)
内容:あらゆるジャンルのファッションにスポットをあてたイベント。着るおもちゃ&遊べる洋服、ファッションと写真のコラボレーション、ロック・サイケ・レトロなワンピースなど個性溢れる作品の他、N.Yで活動中のアーティストがオリジナルテキスタイルで参加するなど、見逃せない一週間。目がくらみそうなテキスタイルに映像を映し出すインスタレーションやパフォーマンスも登場する。
・スペシャルPARTY!
日時:12月15日(土)15:00〜20:00
場所:デザイン・フェスタ・ギャラリーWEST(原宿)
入場無料、ドリンク・フードの用意あり
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■展覧会案内
北斎 −ヨーロッパを魅了した江戸の絵師−前期
< http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2007/1204/200712.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20071204140100.html
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会期:12月4日(火)〜12月27日(木)9:30〜17:30 土19:30 12/10・12/17・12/25休
会場:江戸東京博物館1階企画展示室(東京都墨田区横網1-4-1 tel.03-3626-9974)
観覧料金:一般1,300円、大・専門学校生1,040円、小中高生・65歳以上650円/常設展共通券もあり
後期:1月2日(水)〜1月27日(日)
内容:オランダとフランスに残る北斎の風俗画から、これまで"知らなかった"北斎像を探るとともに、北斎とシーボルトの交流にも着目します。そして江戸で人気を博した「冨嶽三十六景」や『北斎漫画』に代表される、版画や版本、肉筆画、摺物など、初公開を含む北斎の名品を幅広く紹介します。"知らなかった北斎"と"知っている北斎"、ふたつの視点から迫る本展覧会で、ヨーロッパをも魅了した江戸の絵師・北斎の芸術をあらためてお楽しみください。(サイトより)
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■編集後記(12/4)
・みうらじゅんの新刊「アウトドア般若心経」(幻冬舍)を書店にチェックに行く。お経の冊子みたいな縦長の本で、金色のページを多用したなんとなくありがたいデザインだ。市街地の看板や標識、店名などから般若心経にある漢字276文字(?)を見つけ出し、その一文字を画面中央に置いた写真を撮影、経文通りに並べている。たわいない遊びのようだが、そういう思いつきはさすが日本のサブカルの代表者、マイブーム王子(?)様、もう50歳くらいだけど。嫉妬を感じるくらい、この人が次々と打ち出すコンセプトは新鮮で、ばかばかしく、感動的だ。「アウトドア般若心経」では、漢字の発見はインドアではだめ、自分で撮影に行くというルールを自分に課し、五年がかりの難行苦行でコレクションを完成させたそうだ。だが、本当に276文字を集めきっているのか、ページをめくって確認しようとするわたしは意地が悪いのでしょうか。こんな難字は絶対にないだろうというのがあったのは意外だが、やはり何文字かは他の漢字で代行させている。心無◇礙の◇(四の下に圭)、これは罫の字で、羯諦羯諦波羅羯諦の羯諦は掲帝で、だったと思う。記憶に間違いがなければ(最近自信ない)。だからといって、この企みの瑕疵とはならない。「アウトドア般若心経」というより「フィールドワーク般若心経」のほうが正しいよう感じもするが、まあいい。もうちょっと本文も立ち読みしたかったが、疲れたのでやめた。悪いけど、今回は購買目的ではなく確認行為なのね。「西国三十三所御詠歌」という経本を持っているが、このような蛇腹の折り本にしたら、もっと徹底していてよかったかなと思う(無理でしょう)。(柴田)
・般若心経は哲学的。今はもう全部そらで言えないと思うが、最後のぎゃーてーぎゃーてー(編集長が書いているところから最後)さえ言えたらいいのだ。だってあれは、それまでの色即是空空即是色(このあたり好き。他に音として面白いところもある)など、うにゃうにゃ〜をすべてまとめて、すなわちぎゃーてーぎゃーてーなのだから。/やった、北京五輪出場だ〜! 逆転されたあたりから、つい見てしまった。7回の表は面白かったなぁ。/「Yahoo!スポーツ」だけが「チャイニーズ・タイペイ」表記。馴染みがないので最初は面食らった。/バレエの先生。パッセ(フラミンゴみたいに立つ。股関節は180度開いておく。片足つま先立ちにも)しながら歯磨き。トゥシューズを履き、エシャッペ(ソテ。両のつま先を外向きにしたまま前後に揃える5番と、両つま先立ちを交互にしながら前後の足の位置を変える)しながらお茶碗洗い。ピルエット(その場で片足を軸にして回転)を先生の号令に合わせてまわる。ぐらついたりしたらアウト。500回を越えたところで時間切れ。などの話を聞き、驚くとともに、そういう努力を懐かしく思うところが悲しいというか、成長が止まってしまっているのだなと。まずは歯磨きパッセを真似しようっと。(hammer.mule)
< http://baseball.yahoo.co.jp/asia/
> Yahoo!スポーツ
< http://ponchiki.vis.ne.jp/ballet/ballet.htm
> パッセ基本と5番