ソウルに行くきっかけは仕事だったのですが、はじめの頃は時間を作って美術館に行きたいと考え、ガイドブックを購入し美術館を探して、あれやこれやとコースを考えていました。しかし、なかなか時間が作れず、美味しいものを食べるだけのソウル行きになっている状況が続いていますが、2005年7月に一度だけ美術館巡りのバスツアーに行ったことがありました。
市内には数々の美術館が、行きやすく回りやすい場所にあります。しかし、美術館廻りのバスに乗ってしまえば、あまり頭を使わず数館を一気に廻れるのですから便利だと思ったのです。出発地点は以前ご案内した仁寺洞です。仁寺洞のメインストリートに面した、インサアートセンター入り口前からシャトルバスに乗れば、中央博物館、市立美術館、徳寿宮美術館、湖巌美術館などの市内主要な美術館で停車してくれ、一日1000wの料金で乗り降りが自由になるという優れものだというので、これを利用しない手はありません。
市内には数々の美術館が、行きやすく回りやすい場所にあります。しかし、美術館廻りのバスに乗ってしまえば、あまり頭を使わず数館を一気に廻れるのですから便利だと思ったのです。出発地点は以前ご案内した仁寺洞です。仁寺洞のメインストリートに面した、インサアートセンター入り口前からシャトルバスに乗れば、中央博物館、市立美術館、徳寿宮美術館、湖巌美術館などの市内主要な美術館で停車してくれ、一日1000wの料金で乗り降りが自由になるという優れものだというので、これを利用しない手はありません。
まずは仁寺洞の総合案内所で、バスの来る場所ち時間を確認します。出発バスは一時間おきに出ているそうで、まもなく来ますよと言うので、そのままインサアートセンター前に直行しました。BUSと書いてある小さなバス停はすぐに見つかりましたが、シャトルバスが来るような場所という雰囲気ではなく、歩道側にはインサアートセンターの入り口の木製階段があるだけです。本当にここなのかと、私の頭上には疑問符がアニメーションになって沢山飛び出てくる、という感じの場所です。
仁寺洞は一応、歩道と車道が別になっているのですが、とても人通りの多い場所で、他の一般道と比較すると車の数は少なく、さらに車道を走る自動車の前後にも人があふれ車が遠慮がちに往来している地域です。一般的なバス停には時刻表の書いてある大きなグリーンのスタンドがあるのですが、インサアートセンター前には小さな丸看板しかなく、バスを待っているような人も見受けられず、何となく不安が一杯。それでも15分ほど待っていると、何となくバス待ちらしき人が来てちょっとは安心感がでます。でも、まだ本当にバスが来るのかどうか不安です。なにしろ案内所のお姉さんには、すぐ来ると言われていたのですから。
とにかく待つこと一時間近く、このバスは午後1時から5時まで一時間おきに出ているので、どうやら行ってしまったすぐ後に私たちがバス停に着いたようです。普段、並んだりするのは不得手な私がここまでして待つのは「美術館に行きたいという一念」という訳ではありません。この頃は韓国には全く慣れていなかったので、ソウルの街の様子が分からず、単なるおどおどした日本人観光客だったのです。そんな私達は急な予定変更など出来ず、とにかく「バスに乗る」の一念しかなかったという事に他なりません。
バスのチケットは、乗車時に運転手から購入します。このバスは1000wと分かっているので、無言で二人分2000wを差し出せば、ちゃんとチケットをもらえます。このチケットには切り取り線があり、運転手が行き先毎に切り取ってくれます。終点はカナアートセンターなので、そこまで直行し、少しずつ美術館を回りながら再び仁寺洞へ戻るというコースを取る事にしました。特にツアーバスというわけではなく、単に美術館前に止まる特別バスというものですからコースは自由になります。
インサアートセンターを出たバスは、ソウル北の郊外に向かいます。ソウルの北側は高地になっていて、出発するとすぐ上り坂が多くなります。その坂の両側には静かな町並みの住宅街が広がります。日本の住宅街とは違い、建物外壁や塀には赤い煉瓦の目立つソウルは、バスの窓から眺めているだけでも異国情緒がたっぷり味わえます。
そのままバスに乗っているだけならいいのですが、途中でバスを降りてしまうとなにも知らない私たちは、田舎の町にぽつんと取り残され途方にくれそうな雰囲気があります。ソウルは郊外に出るといきなり昭和初期の田舎町を思わせるような閑散とした感があり、所々に舗装されていない場所等もまだあります。しかし、バスはそんな事はもろともせず、埃をまき散らせジャンプしながらジェットコースターのように猛スピードで突走るのです。(つづく)
※現在のシャトルバス・バス停は仁寺洞入り口に変更されたそうです。
< http://kallery.net/index.php
>
【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/
>
Web < http://lohasfood.exblog.jp/
>
Web < http://Web.mac.com/hal_i/
>
Sound Drawing グループ「ZIetZ」の公式サイト
< http://zietz.hal-i.com/
>
新刊「塗り絵で親しむ俳句の世界」(桃園書房)著者名・飯田晴山
「Shade 9 ガイドブック」BNN新社「ArtRageで絵を描こう!」BNN新社
「Photoshopバージョンブック」毎日コミュニケーションズ
「Illustratorバージョンブック」毎日コミュニケーションズ
仁寺洞は一応、歩道と車道が別になっているのですが、とても人通りの多い場所で、他の一般道と比較すると車の数は少なく、さらに車道を走る自動車の前後にも人があふれ車が遠慮がちに往来している地域です。一般的なバス停には時刻表の書いてある大きなグリーンのスタンドがあるのですが、インサアートセンター前には小さな丸看板しかなく、バスを待っているような人も見受けられず、何となく不安が一杯。それでも15分ほど待っていると、何となくバス待ちらしき人が来てちょっとは安心感がでます。でも、まだ本当にバスが来るのかどうか不安です。なにしろ案内所のお姉さんには、すぐ来ると言われていたのですから。
とにかく待つこと一時間近く、このバスは午後1時から5時まで一時間おきに出ているので、どうやら行ってしまったすぐ後に私たちがバス停に着いたようです。普段、並んだりするのは不得手な私がここまでして待つのは「美術館に行きたいという一念」という訳ではありません。この頃は韓国には全く慣れていなかったので、ソウルの街の様子が分からず、単なるおどおどした日本人観光客だったのです。そんな私達は急な予定変更など出来ず、とにかく「バスに乗る」の一念しかなかったという事に他なりません。
バスのチケットは、乗車時に運転手から購入します。このバスは1000wと分かっているので、無言で二人分2000wを差し出せば、ちゃんとチケットをもらえます。このチケットには切り取り線があり、運転手が行き先毎に切り取ってくれます。終点はカナアートセンターなので、そこまで直行し、少しずつ美術館を回りながら再び仁寺洞へ戻るというコースを取る事にしました。特にツアーバスというわけではなく、単に美術館前に止まる特別バスというものですからコースは自由になります。
インサアートセンターを出たバスは、ソウル北の郊外に向かいます。ソウルの北側は高地になっていて、出発するとすぐ上り坂が多くなります。その坂の両側には静かな町並みの住宅街が広がります。日本の住宅街とは違い、建物外壁や塀には赤い煉瓦の目立つソウルは、バスの窓から眺めているだけでも異国情緒がたっぷり味わえます。
そのままバスに乗っているだけならいいのですが、途中でバスを降りてしまうとなにも知らない私たちは、田舎の町にぽつんと取り残され途方にくれそうな雰囲気があります。ソウルは郊外に出るといきなり昭和初期の田舎町を思わせるような閑散とした感があり、所々に舗装されていない場所等もまだあります。しかし、バスはそんな事はもろともせず、埃をまき散らせジャンプしながらジェットコースターのように猛スピードで突走るのです。(つづく)
※現在のシャトルバス・バス停は仁寺洞入り口に変更されたそうです。
< http://kallery.net/index.php
>
【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/
>
Web < http://lohasfood.exblog.jp/
>
Web < http://Web.mac.com/hal_i/
>
Sound Drawing グループ「ZIetZ」の公式サイト
< http://zietz.hal-i.com/
>
新刊「塗り絵で親しむ俳句の世界」(桃園書房)著者名・飯田晴山
「Shade 9 ガイドブック」BNN新社「ArtRageで絵を描こう!」BNN新社
「Photoshopバージョンブック」毎日コミュニケーションズ
「Illustratorバージョンブック」毎日コミュニケーションズ