電子浮世絵版画家の東西見聞録[30]円高だ! ソウルへ行こう
── HAL_ ──

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円高です。私がこの記事を書いている時点で1,000円が10.168ドル、韓国ウォンは10.315wです。私の初めての韓国訪問時も同価格ほどでしたが、昨年末は1,000円で8,000wくらいの価格でした。私達は円高だという事にあまりお得感はありませんが、日本円をたっぷり持って海外に行く、お買い物大好きな人達にはとても嬉しい円高なんでしょうね。

でも、パンパカパ〜ン!! 強行でソウルに行くことに決定いたしました。取材旅行が名目のリラックスタイムです。


何故強行かというと、一年間とおして水曜日にレギュラーの仕事が入り、週の半ばを使った韓国旅行は出来なくなります。それに、今までのデジタルハリウッド御茶ノ水本校での講師業務が土日のどちらか使われ、さらに横浜のワークショップも年間でありそうな気配です。

となると、空いているのが月、火、木、金。こんなに飛び飛びでは日帰りソウルになっちゃいます。ということで、月内に行こうと思い立ったのが3月13日。早速、ネット検索開始です。

まずは、いつも使っているサイトや「格安ツアー」のキーワードで旅行社を検索します。今回は出発までの日時が短いというハンデがあります。予定としては、3月25日発、28日帰国、せっかくだから羽田発着ツアーを探してみます。成田発と違うところは、言うまでもなく都心からの距離。横浜の我が家からバスで行くと1時間程度、1,100円の料金で羽田に着きます。ナリタは2時間以上は確実にかかり2,800円。この時間の差と料金を秤にかけて考えます。

ソウルへの格安ツアーは通常、成田夕方発で夜に入ってソウル着です。以前、一番遅い便だった時には仁川からソウルまでの交通手段のない時間帯に着くので仁川空港近くにホテルを取り、翌朝ソウルに行きましたが、これは意外に疲れるのです。空港近くにはあまり手頃で良いホテルはなく、元々はラブホテルではなかったのかと思えるような構えなのです。もちろん、料金に糸目を付けなければいくらでもあるのでしょうけれど。

格安ツアー帰りの便は午前中仁川空港なので、帰国前日に帰りの準備をして朝起きるとすぐにバスに乗らなければなりません。そんなに急がなくてもと思っても、ツアー行程にキムチ店土産物店回りが含まれているからです。行きの早めの便では、成田午前発は仁川からソウルに入る時に免税ショップを連れ回されるというおまけ付きです。羽田発着ツアーでも同じような内容が含まれます。

とはいえ、ツアーはお手軽なのです。この時期一番安いツアーが29,800円くらいで見つかります。でも、行きの時間と帰りの時間を確認しましょう。そして最も重要な事が「どのクラスのホテルを使うのか」ということなのです。実はソウル市内のホテルはかなり古い物が多く、特に安いホテルは古くて汚いのです。もちろん、一応清潔には保っていますが、神経質な人には最悪な環境のところもあります。時期的に今は大丈夫ですが虫も多く、室内に殺虫剤が用意されているところであれば嬉しい限り、というほどです。

市中心部のホテルは、日本の韓流ブームに乗りリニューアルしたところが多いのですが、近郊の乗り切れなかったホテルは言うまでもなく、かなりな物です。韓国のホテルは五つの等級があり、それを国花のムクゲの数で表しています。特一級のホテルは金色の地に星ではなく五つのムクゲが示され、特二級ホテルは緑色の地に五つのムクゲ、一等級が緑地に四つ、二等級が緑地に三つ、三等級が緑地に二つになります。

格安ツアーは、言うまでもなく下の方の二つのランクホテルを使用します。しかし、この等級はあくまでも目安です。とりあえず、今回の旅ではホテルが明確でないツアーは敬遠しておきます。

そう、格安旅行では航空会社もホテルも無指定のツアーがたくさんあります。そのため、ホテル指定のツアーを見つけ、今度はホテルを検索して口コミ情報を得ます。このあたりはインターネットの素晴らしさを享受します。良いホテルだということが分かったら、ツアー申し込みです。

しかし、安くて楽にというもくろみは一気に崩れ去ります。連休前のオフシーズンと思われるこの時期、料金的には安く良いホテルだと思われるところはことごとく満席。予約できないのです。これは円高の影響?

羽田希望も崩れ去り、成田希望も崩れ去り、こうなったらツアーはあきらめ、次の手段です。

まずは航空券探しです。これをはじめたのが20日、しかしこれも簡単ではありませんでした。どこもかしこも25日は満席状況、帰りの便は空きがあっても25日当日の空きがありません。出発を24日にしようかと考え問い合わせをしても、思った便が取れません。この飛行機の料金にも価格差が大きく、同日同便同クラスでも、二万円以上の差があります。とにかく飛行機は同じなのだから、安くて早い時間の出発便を探します。

ようやく決まったのが3月18日。成田12時55分発、大韓航空。お土産ツアーもないので、上手くいけば6時前にはホテルに入ることが出来る計算です。その時間にチェックインできれば、その日もたっぷり楽しめます。帰国は10時20分、キムチ屋サンには寄らないので、良い時間です。この便が15,400円です。

次にホテル予約です。ホテルは人数ではなく一部屋単価なので、一泊料金かける3日で良いのです。飛行機が取れないことと同じように、この日のリーズナブルホテルは取り辛い状況でした。

色々と探した結果、今回はロッテの真ん前、明洞近くにある都市型のホテル、イビス・アンバサダー明洞を利用することにしました、こちらは2006年オープンの新しいホテルで、ネット環境もそろっています。ベストウェスタンプレミアホテル国都という、一等級のホテルを希望したのですが一杯だということで、同格で探したところ立地条件は最高で一泊7,495円という価格、日本国内で調べた中で一番安い料金で見つけることが出来ました。

ホテルの料金はどこで予約しても同じ、という感覚の日本では考えられないほどの価格差があるのが不思議なソウルです。別のサイトで調べると、イビス・アンバサダー明洞は同じ日付の予約で11,300円+税金になります。韓国で韓国人が宿泊すると、また料金が変わります。摩訶不思議です。

ということで、空港施設利用料金や経由税などを含め、今回の旅は予定金額を少し出てしまったにもかかわらず、満足出来るプランになったようです。さて、明日24日、日本を発ちます。今回は何を狙おうかな。まずは仁川から金浦に向かう新線に乗ってみます。では、行ってきまぁ〜す。

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/
>
Web < http://lohasfood.exblog.jp/
>
Web < http://Web.mac.com/hal_i/
>
Sound Drawing グループ「ZIetZ」の公式サイト
< http://zietz.hal-i.com/
>

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