<まさに『嘘ぉぉぉぉっ』と叫ぶしかないオカルトな状況が>
■音喰らう脳髄[46]
モダン電車がゆく
モモヨ
■ローマでMANGA[9]
マンガはMANGAでないとだめ
midori
■展覧会&イベント案内
第10回亀倉雄策賞受賞記念 佐藤卓展
服部公太郎展『物(モノ)』
08TDC展
■セミナー案内
JPC定例セミナー『シャープネスのアルケオロジー』
■音喰らう脳髄[46]
モダン電車がゆく
モモヨ
■ローマでMANGA[9]
マンガはMANGAでないとだめ
midori
■展覧会&イベント案内
第10回亀倉雄策賞受賞記念 佐藤卓展
服部公太郎展『物(モノ)』
08TDC展
■セミナー案内
JPC定例セミナー『シャープネスのアルケオロジー』
■音喰らう脳髄[46]
モダン電車がゆく
モモヨ
< https://bn.dgcr.com/archives/20080325140600.html
>
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蛍光灯が妙な動作をするということを、以前、ここで報告したと思うが、今年になってから、他の電子機器も奇妙な動きをするようになった。
私の場合、なまじ電子回路になじんでいるだけに、よけいにややこしくなる。あっちこっちの回路を個別に点検しても不具合の理由がわからず、テスターやシンクロスコープのプルーブを手に脂汗をながしているところへ、何をしたでもないのに、ふっつりと復旧し、何事もなかったかのように動き出す。そんなことがやたらとある。
まさに『嘘ぉぉぉぉっ』と叫ぶしかないオカルトな状況が続いている。
夜中に、低い、一定の周波数のサイン波が、かなりの長時間ブーというか、ブヮーンとどこからともなく聞こえてくることも度々あった。まるで、上野の山の森で怨霊がほら貝か何かを吹きならしているかのように地の底から、そして、風の具合によっては、はるかな上空から落ちてくる。新幹線、東北や上越方面へ抜ける新幹線の車両基地の在所ということもあり、そういう低周波音はめずらしくない。調子の悪いモーターに通電した際に発振しているような音だ。
電子スイッチでパワーをオンオフしている機器の、電源や充電池が不具合に見舞われることも頻度が半端じゃない。
まあ、電磁波をあちこちで撒き散らす時代だから、何があっても不思議はないのだが、ここにきて、あるものを疑い始めている。新都市交通システムという代物である。
四月からわが町の幹線道路の上を、日暮里から舎人にぬける新路線が開通する。そのテストが頻繁に行われるようになったのが、今年になってからで、例のブーンといううなり声は、どうやらこの駅というか、路線から聞こえてくるようなのである。
もっとも、この音は、周波数が低いせいか、聞こえる人と聞こえない人がいるので、明晰な表現は避けるが、夜中に新都市交通システムの試験運転をしているような時にこれが聞こえる。従来の列車が通過時にだす音に比べればだいぶ低い。新都市交通システムの利点である静かさは担保されているが、常に頭の底にブーンと唸りが聞こえてくるのは薄気味悪い。
エンジニア仲間にこうした話をしたところ、「あれの路線は長大なコイルみたいなもんだからなぁ」といわれた。私は、こうした新動力には弱いのでよくわからない。が、従来のこの方式のシステムが、人の住居地域から隔たった場所を走っていることは知っている。
我が町の場合、生活圏との距離がやたらと近い。この路線直下二メートルほどに歩道が敷かれているポイントがいくつかある。私個人の経験に即していえば、そこを通過するたびに携帯電話がバグる(?)という奇妙なケースに遭遇している。同じ場所で同じように起きたのだ。
何もしていないのに、突如として電源がおち、その後は何をしても反応しなくなるのである。電源も入らなくなる。一度、電池をぬいて数秒後に入れなおしてやれば電源が入るようになる。つまりハード的にリセットしてやる必要があるのである。
といっても、その原因が、高機能になりすぎた携帯にあるのか、はたまた、新交通システムにあるのか、それはわからない。これまで蓄積してきた歪みの結果、あちこちで怪事件が勃発しているような気もする。が、それが私の錯覚なのかどうか、わからない。疑えば全てが怪しくなる。何もかも奇奇怪怪、怪事ばかりだ。ま、暫定という言葉も実は永遠を意味するようなシュールな国家に生きている私たちだ。何が起きても不思議はなかろう。
Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/
>
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■ローマでMANGA[9]
マンガはMANGAでないとだめ
midori
< https://bn.dgcr.com/archives/20080325140500.html
>
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「さて、次はルチアーノ。」で、前回を終えた。
ルチアーノはA4を縦に、版面に見立てた長方形をいくつもランダムな位置に描いてネームを作っている。描いたところまでをコピーして、家に持ち帰り、何度も眺めてみたけれど話のつながりがわからない。工房ではイヤホンを耳にCDを聞きながら楽しそうに作業をしているけれど、遅々として進まない。もっとも、私も自分のマンガのネームを作ってみているのだけど同様に進まない。経験が足らないと、手が動くのも遅くなるのは当然の成り行きらしい。
前回に引き続き、もっと簡単な線でいいから、だいたいどこに何がくるのかを先に作ってくれないかと言ってみる。ルチアーノは、小さい長方形をコマ割りした中に丁寧に描き込んでいるのだ。イヤホンを外して「こうやって描かないと自分でわからないから」と、前回と同じ返事。私は物語の全体を通してみないとサジェスチョンはできないので、諦めて、なるべく早く最後のページまで作っちゃってね、と言ってルチアーノをCDに返した。
●MANGAとヨーロッパマンガの違い
このコラムで「MANGA」とローマ字で表記する時は、アメコミやBD(フランスマンガ)などを含まない、こちらでも外来語となっている日本の漫画のことを指しているのでお含みおきください。
この工房の目的である講談社「モーニング国際新人漫画賞」担当者からメールが入った。曰く、140もの応募があった2回目の二次審査が終わって10編が残った。そのうち2編がイタリアの応募作なので翻訳してほしい。ということだった。
そのうちの一編は知り合いの作品だった。ベローナに住む兄弟で、二次選考に通ったのは弟の方。兄の作品も送付前に見ており、深く静かなゴシック風の世界に引き込まれるような作品で気に入っていた。
兄が通らなかった理由を編集部に尋ねると、サイレントなのに内容が伝わってこない、ということだった。兄は敢えてストーリーを排除し、ある世界を伝えることを目的にしたのだけれど、物語を主題にする、というMANGAの姿勢を崩してはならなかったわけ。つまり、MANGAの構築法にそって作品を仕上げた方が少なくも一次、二次予選を通る可能性が高くなる。
MANGA構築法は、日本の漫画を普通に読む日本の読者にとっては当たり前で、今更言葉にする必要もないし、世界中のマンガもそのように出来ているのだろうと思っておられるかもしれないが、そうではない。MANGAは登場人物の感情の動きを追って話を進めて行く。だから、あるコマと次のコマは密接な関連があり、登場人物が生きる時間を同時に読者も生きる。人物の表情だけではなく、時間の流れを作って、読者が感情を生きられるようにする。
ヨーロッパマンガは状況を絵にして話を進めて行く。どこで誰が何をしているのか、を描いて行く。だから背景をきちっと描き込み、人物を解剖学的にキチンと描くのが普通で、ヨーロッパのマンガ家の多くが美術学校を出ているのは偶然ではない。だから各コマは絵としての完成度が高いヨーロッパマンガ界の大御所が「MANGAに出てくる人物はあり得ない」と評するのは、その観点からするとお門違いではないのだ。
もっとも、MANGAにあまり興味がない人が目にする事が出来るMANGAは、いわゆるアニメ系の絵柄がほとんどなので、デカ目に大きい頭で確かに解剖学から言えばあり得ない人間だ。ついでにいうと、そんなめちゃくちゃな絵で成り立つMANGAは手に取る価値もなし……と毛嫌いして読まないから、「くだらないもの」と貼ったレッテルをはがす事はまずない。それが残念。
それはさておき。読者は人物に感情移入をしないで、第三者として物語を追って行く(場合が多い)ので、MANGAを読み慣れた日本の読者は粗筋だけを読んだような物足りなさを味わう。
もっと詳しく言うと、ヨーロッパマンガを日本の漫画を読むのと同じ速度で読もうとしてしまう。つまり、登場人物と同じ時間を生きようとして、サッサッとページをめくってしまうのだ。ところが、ヨーロッパマンガは状況説明だから、コマごとをじっくり見て、描き込まれた風景の隅々まで味わう必要がある。つまり、ページをめくる速度はかなり遅くなる。そうした絵の隅々まで見て行きながら、人物の感情を推測して理解していく。
別の見方から言うと、ヨーロッパの読者は状況展開式のヨーロッパマンガも感情移入式のMANGAも楽しめる。実際、日本のマンガはヨーロッパでかなり読まれている。日本の読者は感情移入式で状況展開式を読もうとしてしまうので、ヨーロッパマンガを楽しめない。もちろん、すべての作品に当てはまるわけではないにしても、大雑把に見るとこういうことになる。
新人賞応募要項のページに「BD(バンドシネ=フランスのマンガ)でもアメコミでも受け付けます」とあるけれど、応募作品は少なくも、コマとコマが連続していることを大前提に制作する必要があるわけ。ベローナ兄はこの事を表面に出してくれた。
●何度ネームを見ても展開がわからない
コマとコマが連続していること、という観点で見て行くと、すでに下書きに入っているバルバラ、じっくりネームを練っているエミリア、在校二年生で課題に追われてなかなか参加できないバレリアは問題がない。
何度ネームを見ても展開がわからない、ルチアーノとロベルトが問題だ。ルチアーノは最後までネームを作ってから……と諦めているので、またもやロベルトだ。
ロベルトはインフルエンザにかかって二週間休んだ。作品作りに問題があっても、やる気は十分で、休んでいる間にネームを作って来た。
グラフィック・ノベルにする、という案で顔を輝かしたロベルトであったけれど、ストーリーに添って前に書いた下書きの絵をそのまま当てはめて来ただけ。ロベルトは手抜きをしようとしてるのではないことはよくわかるけど、当てはめただけ……としか言いようがない。
一度出て来た構図を変えようとしていない。なぜその構図なのか、どういう効果があるのか……を考えていない。ある状況を自分が描ける構図で描いている……だけ。これでは感情移入式であろうが、状況展開式であろうが作品としておもしろくない。グラフィック・ノベルだから、文を読んで行けばストーリーはわかるはずだけれど。
言ってしまえば、ロベルトは絵を描く事がヘタなのだ。線が未熟だとか、表情が出せないとか、ポーズがヘンとかの技術以前の問題。
一ページ丸々使って、主人公が神々の住む次元へ落ちて行く場面を描いた。その後の孤児院の仲間を殺すシーンや、試練を通過して印を得るシーンは小さいコマに描いている。
「移動する場面がそんなに大事なの?」
「大事だ」
「なんで?」
「現世から神々の次元へ行くから」
私の言いたい事をわかってもらえない。
「神々の次元へ行くのが大事な事はわかるけど、行き方がそんなに大事なの?」
「うん」「なんで?」「う……、主人公は神々の次元で神になるんだもの」
「……」
一つの見開きページの中で何が大事なのか、ロベルトを誘導していく必要があることがようくわかった。時間になってしまったので、描いて来たものをコピーして家に持ち帰ることにした。私の宿題。復活祭で学校が休みの間にじっくり見直す事にする。そして、次回こそルチアーノ?
【みどり】midorigo@mac.com
既に吉井さんやまつかさ氏が書いているので、Mixiの騒ぎのことはご存知でしょう。私もMixiユーザー。
< https://bn.dgcr.com/archives/20080312140100.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080319140200.html
>
規約改訂反対コミュに入って、いつもより多くアクセスして動向を見ていたが、19日に出た規約改訂修正版にとりあえず納得して、居残ることにした。なにしろ、Mixiで人脈ができちゃった。Mixiをやめて、その人脈を別の方法で保つというのは並大抵ではない。起こり得る悪い事より、メリットの方が大きいと判断したわけ。
規約改訂が出てから、いろいろ憶測が出た。曰く、Googleによる買収があってオープンになるんだろう。かつての流出した写真を巡って運営側と一部のユーザーとアップ・削除のいたちごっこがあったから、全部運営側の自由にしたいんだろう。三浦被告の件で、証拠を出すんだろう。株価操作じゃないか。上海Mixiにコンテンツを流すんだろう。
多くが憶測で騒いでいる中、「問題点がはっきりした今、運営側に問いただすのが筋。一般ユーザーとしてではなく、ジャーナリストが質問するのがいい」と実際の行動に出る人も出た。この人はマスコミに働きかけて、「週刊金曜日」とコンタクトをとることに成功し、「金曜日」として公式取材に臨んだ(この人の記事が載った同雑誌が3月21日金曜日に出ました)。
Mixiが取材に応じた事をまず評価し、新規ビジネスと改定は無関係、修正案の完成を急いでいるとの公式見解を得た。「正式に見解が出た上は、あれこれ想像を巡らさず必要がなくなりました。」という日記文が潔かった。
大勢に関わる問題が起きた時に、こうして意味のある行動に出る人の行動力、決断力に感心させられた出来事でもあった。
イタリア語の単語を覚えられます! というメルマガ出してます。
< http://midoroma.hp.infoseek.co.jp/mm/menu.htm
>
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■展覧会案内
第10回亀倉雄策賞受賞記念 佐藤卓展
< http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_200803_2/g8_exh_200803_2.html
>
< http://www.jagda.org/ass_act_kame10.html
>
< http://www.tsdo.jp/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080325140400.html
>
───────────────────────────────────
会期:3月31日(月)〜4月25日(金)11:00〜19:00 土日祝休 水20:30
会場:クリエイションギャラリーG8(東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル 1F TEL.03-3575-6918)
内容:グラフィックデザイナー亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザイン界の発展に寄与することを目的として、1999年亀倉雄策賞が設立された。この賞の運営と選考は社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が行い、毎年、年鑑「Graphic Design in Japan」出品作品の中から、最も優れた作品に対して贈られる。
第10回となる今回は、佐藤卓氏の“21_21 DESIGN SIGHT 第2回企画展「water」のVI、ポスター、会場デザイン”に決定した。water展受賞対象作品の展示に加え、2004年に発表した紙の積層技術を活かした「紙の化石」をさらに発展させた新たな作品の発表。そして、パッケージメディアの今後の可能性を示す立体物投影の実験を会場で試みる。
◇第200回クリエイティブサロン
日時:4月11日(金)19:10〜20:40
ゲスト:祖父江慎、佐藤卓
要予約(TEL.03-3575-6918)入場無料
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■展覧会案内
第28回グラフィックアート「ひとつぼ展」グランプリ受賞者個展
服部公太郎展『物(モノ)』
< http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/gg_gpx_gr_200803/gg_gpx_gr_200803.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080325140300.html
>
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会期:3月24日(月)〜4月3日(木)12:00〜19:00 日休
会場:ガーディアン・ガーデン(東京都中央区銀座7-3-5 リクルートGINZA7ビル B1F TEL.03-5568-8818)
展示内容:身近な物を素材にして作り上げた平面作品や立体作品の数々を、新作を中心に展示する。
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■展覧会&イベント案内
08TDC展
< http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
>
< http://www.tdctokyo.org/news/index_j.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080325140200.html
>
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会期:4月4日(金)〜4月26日(土)11:00〜19:00 土18時 日祝休
会場:銀座グラフィックギャラリー(東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F TEL.03-3571-5206)
内容:東京タイプディレクターズクラブが主催する国際的なコンペティション「東京TDC賞」の成果を発表するもの。今回は日本国内より2283、海外より857、計3140エントリーがあった。入賞作品をはじめ、ノミネート作品、優れた作品、約100作品を展覧する。
◇デザインフォーラム
TDC DAY 2008
< http://www.tdctokyo.org/news/08tdcday.pdf
>
日時:4月6日(日)12:30〜19:00pm(開場11:45)
会場:女子美術大学杉並キャンパス 4号館4401教室(東京都杉並区和田1-49-8)
営団地下鉄丸ノ内線「東高円寺駅」下車徒歩8分
主催:NPO法人東京タイプディレクターズクラブ/共催:ギンザ・グラフィック・ギャラリー/協力:女子美術大学
対話/中島英樹+鳥海修+祖父江慎、服部一成+北川一成+佐藤卓
講義/Chao Sioleong、Guang Yu、Fernando de Mello Vargas、Borries Schwesinger、Non-Format、Jonathan Harris
参加料:一般2,500円、学生2,000円(先着・事前申込み制)
申し込み方法:サイト参照
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■セミナー案内
JPC定例セミナー『シャープネスのアルケオロジー』
〜シャープネスの真っ赤なホント〜
< http://www.jpc.gr.jp/jpc/seminar/080408.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080325140100.html
>
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日時:4月8日(火)13:00〜17:00(12:30受付開始)
会場:アップルジャパン株式会社 セミナールーム(東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティータワー32F)京王新線「初台駅」東口徒歩5分、東京オペラシティビル直結
< http://www.apple.com/jp/employment/overview.html
>
参加費:JPC会員無料、一般5,000円
非会員の人は会員になることで無料で受講できる
内容:シャープネスは、くっきり感だけのもの? 実は、シャープネスをかけると、画像の色やコントラストも変わって見えるんです。カメラがかけるシャープネスも、レンズの性能との兼ね合いもありけっこう複雑、カメラでかければ自動的にかかるけど、自分でかけてカメラのシャープネスと勝負ができる?何はともあれ、シャープネスの仕組みを知っておこう。
セッション1/13:00〜14:00(60分)
「シャープネスで色もコントラストも変わって見える! 人の目の不思議を知ろう」
畑田豊彦教授 早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了、日本放送
協会放送科学基礎研究所、東京工芸大学名誉教授
セッション2/14:00〜15:00(60分)
「デジカメの絵作りとシャープネスはどう作られるか? デジタルカメラの裏側を知る専門家が語る」
伊藤正晴 デジタル一眼レフ市場ナンバー1企業の元カメラ開発者、世界最大のイメージング企業をへて、現在デジカメ業界相手のコンサルタント
セッション3/15:15〜16:15(60分)
「画像品質、よしあしはシャープネス効果で決まる!……」
なんやかんや言っても、結局、最終成果物の絵作りに決定的な影響を与えるのは製版技術者の腕と感性。このセッションでは、製版のベテランが長い経験に基づいた印刷品質を上げるシャープネスの実際を語ります。
まとめのセッション/16:15〜17:00(45分)講演会座談会
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■編集後記(3/25)
・日垣隆「世間のウソ」(新潮新書、2005)を読む。筆者はウソを5種類に分ける。社交辞令としてのウソ、皮肉、その場が作りだすウソ、特定の組織か誰か(たいていは自分)を守るためあるいは飾るためのウソ(以上はわたしもよく使用する)、そして世論を誤らせる構造的なウソ。この本では主に「世論を誤らせる構造的なウソ」をとりあげている。「批判相手も認めざるを得ない現実的な定義に基づき、そのウソをさらけだして解法を提示する」という方法をとっているので、とにかく鋭い15話。リスク、事件、子ども、値段、制度をめぐるさまざまなイカサマをスッキリ暴いてなんとも気持ちがいい。笑えるのもあれば、あまりの現実のひどさに怒りがふつふつとわいてくる物件もある。筆者の論理と確率統計の読み方は、じつによく納得できる。かつて「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」という、わかりやすい会計学をを標榜しながら、いい加減でよくわからない新書があったが、あれとは大違い、こっちはちゃんと理解させてくれる。また、筆者の意見にも激しく同意できる。たとえば、故意に人を殺した者は、精神異常者であれ覚醒剤常用者であれ13歳以下であれ、その結果に対して責任を負うべきだ。学校改革は、部活廃止に手をつけることで確実に大きく前進する。既得権益と天下りにしか関心がない公務員を追放することは日本最大の改革課題である、財政赤字も大いに改善されるのは間違いない。嗚呼、いいことを言ってくださる。裁判員制度についても言及する。裁判員の守秘義務については、「裁判所は何を恐れているのでしょうか。守秘義務という概念を用いて彼らが曖昧にするので、さも重大事であるように報道されてしまっていますが、その内実は、はっきりしています。合議の中で、裁判官が暴言や失言を吐いた場合、それをオープンにされては困る、というのが本音であり真相です」。まさかと思うがきっと本当なんだろう。世論を誤らせるニュースを正しく見極める、これが大事らしいがなかなかできることではない。日垣隆にもっと教わりたい。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106100991/dgcrcom-22/
>
アマゾンで見る
・mixiを退会してきた。midoriさんがおっしゃるようにmixiで友人を作っている方は多い。他府県や海外に住んでいる人、憧れの人とも繋がれたりするのだ。人脈が作れるメリットが大きいからこそ、興味が同じ人とコミュニティが作れるからこそ、退会するより規約変更のために行動されていた人が多かった。大人からバレエ仲間は欲しかったなぁ。私の場合はいざという時困るので、mixi内では人脈を作れなかったし、最初の頃の数名を除き、大好きな人たちからの承認待ちに承認しないままであった。そのせいで微妙にヒビが入っているような気がしたり、宴会の時にわざわざメールをもらったりして迷惑をかけていた。アクセスしないにしても、届く日記のタイトルでマイミクさんたちの動向を見られたりして楽しかったが、たぶん退会したとしても、また別の楽しみがあるように思うし、今までもアクセスしていなかったのでマイミクさんたちとのつきあいはこれからも変わらないだろう。♪オーバーフローでギブアップ、中途半端に滅多矢鱈、一人勝手に自己嫌悪、エネルギー集中で面目躍如? それ、器に合わせてシェイプアップ〜(エドはるみの声と動きを思い出しながら読んでください。「グ」で終わる言葉って案外ないわ。「プ」で終わる言葉すら思いつかないわ〜。四字熟語の列記の方が良かったか、はて)。何人かの読者さんからも「私も勇者になりました〜」とメールが。まつむらさん、これで私も勇者の仲間入り?/「退会受付しましたメール」類が届かない。もしかして退会に失敗した?(hammer.mule)
< http://haruhappyharuru.laff.jp/blog/2008/03/post-4438.html
>
エド・はるみ
< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=18786383
>
江戸アケミとエド・サリバン?
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モモヨ
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蛍光灯が妙な動作をするということを、以前、ここで報告したと思うが、今年になってから、他の電子機器も奇妙な動きをするようになった。
私の場合、なまじ電子回路になじんでいるだけに、よけいにややこしくなる。あっちこっちの回路を個別に点検しても不具合の理由がわからず、テスターやシンクロスコープのプルーブを手に脂汗をながしているところへ、何をしたでもないのに、ふっつりと復旧し、何事もなかったかのように動き出す。そんなことがやたらとある。
まさに『嘘ぉぉぉぉっ』と叫ぶしかないオカルトな状況が続いている。
夜中に、低い、一定の周波数のサイン波が、かなりの長時間ブーというか、ブヮーンとどこからともなく聞こえてくることも度々あった。まるで、上野の山の森で怨霊がほら貝か何かを吹きならしているかのように地の底から、そして、風の具合によっては、はるかな上空から落ちてくる。新幹線、東北や上越方面へ抜ける新幹線の車両基地の在所ということもあり、そういう低周波音はめずらしくない。調子の悪いモーターに通電した際に発振しているような音だ。
電子スイッチでパワーをオンオフしている機器の、電源や充電池が不具合に見舞われることも頻度が半端じゃない。
まあ、電磁波をあちこちで撒き散らす時代だから、何があっても不思議はないのだが、ここにきて、あるものを疑い始めている。新都市交通システムという代物である。
四月からわが町の幹線道路の上を、日暮里から舎人にぬける新路線が開通する。そのテストが頻繁に行われるようになったのが、今年になってからで、例のブーンといううなり声は、どうやらこの駅というか、路線から聞こえてくるようなのである。
もっとも、この音は、周波数が低いせいか、聞こえる人と聞こえない人がいるので、明晰な表現は避けるが、夜中に新都市交通システムの試験運転をしているような時にこれが聞こえる。従来の列車が通過時にだす音に比べればだいぶ低い。新都市交通システムの利点である静かさは担保されているが、常に頭の底にブーンと唸りが聞こえてくるのは薄気味悪い。
エンジニア仲間にこうした話をしたところ、「あれの路線は長大なコイルみたいなもんだからなぁ」といわれた。私は、こうした新動力には弱いのでよくわからない。が、従来のこの方式のシステムが、人の住居地域から隔たった場所を走っていることは知っている。
我が町の場合、生活圏との距離がやたらと近い。この路線直下二メートルほどに歩道が敷かれているポイントがいくつかある。私個人の経験に即していえば、そこを通過するたびに携帯電話がバグる(?)という奇妙なケースに遭遇している。同じ場所で同じように起きたのだ。
何もしていないのに、突如として電源がおち、その後は何をしても反応しなくなるのである。電源も入らなくなる。一度、電池をぬいて数秒後に入れなおしてやれば電源が入るようになる。つまりハード的にリセットしてやる必要があるのである。
といっても、その原因が、高機能になりすぎた携帯にあるのか、はたまた、新交通システムにあるのか、それはわからない。これまで蓄積してきた歪みの結果、あちこちで怪事件が勃発しているような気もする。が、それが私の錯覚なのかどうか、わからない。疑えば全てが怪しくなる。何もかも奇奇怪怪、怪事ばかりだ。ま、暫定という言葉も実は永遠を意味するようなシュールな国家に生きている私たちだ。何が起きても不思議はなかろう。
Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/
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■ローマでMANGA[9]
マンガはMANGAでないとだめ
midori
< https://bn.dgcr.com/archives/20080325140500.html
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「さて、次はルチアーノ。」で、前回を終えた。
ルチアーノはA4を縦に、版面に見立てた長方形をいくつもランダムな位置に描いてネームを作っている。描いたところまでをコピーして、家に持ち帰り、何度も眺めてみたけれど話のつながりがわからない。工房ではイヤホンを耳にCDを聞きながら楽しそうに作業をしているけれど、遅々として進まない。もっとも、私も自分のマンガのネームを作ってみているのだけど同様に進まない。経験が足らないと、手が動くのも遅くなるのは当然の成り行きらしい。
前回に引き続き、もっと簡単な線でいいから、だいたいどこに何がくるのかを先に作ってくれないかと言ってみる。ルチアーノは、小さい長方形をコマ割りした中に丁寧に描き込んでいるのだ。イヤホンを外して「こうやって描かないと自分でわからないから」と、前回と同じ返事。私は物語の全体を通してみないとサジェスチョンはできないので、諦めて、なるべく早く最後のページまで作っちゃってね、と言ってルチアーノをCDに返した。
●MANGAとヨーロッパマンガの違い
このコラムで「MANGA」とローマ字で表記する時は、アメコミやBD(フランスマンガ)などを含まない、こちらでも外来語となっている日本の漫画のことを指しているのでお含みおきください。
この工房の目的である講談社「モーニング国際新人漫画賞」担当者からメールが入った。曰く、140もの応募があった2回目の二次審査が終わって10編が残った。そのうち2編がイタリアの応募作なので翻訳してほしい。ということだった。
そのうちの一編は知り合いの作品だった。ベローナに住む兄弟で、二次選考に通ったのは弟の方。兄の作品も送付前に見ており、深く静かなゴシック風の世界に引き込まれるような作品で気に入っていた。
兄が通らなかった理由を編集部に尋ねると、サイレントなのに内容が伝わってこない、ということだった。兄は敢えてストーリーを排除し、ある世界を伝えることを目的にしたのだけれど、物語を主題にする、というMANGAの姿勢を崩してはならなかったわけ。つまり、MANGAの構築法にそって作品を仕上げた方が少なくも一次、二次予選を通る可能性が高くなる。
MANGA構築法は、日本の漫画を普通に読む日本の読者にとっては当たり前で、今更言葉にする必要もないし、世界中のマンガもそのように出来ているのだろうと思っておられるかもしれないが、そうではない。MANGAは登場人物の感情の動きを追って話を進めて行く。だから、あるコマと次のコマは密接な関連があり、登場人物が生きる時間を同時に読者も生きる。人物の表情だけではなく、時間の流れを作って、読者が感情を生きられるようにする。
ヨーロッパマンガは状況を絵にして話を進めて行く。どこで誰が何をしているのか、を描いて行く。だから背景をきちっと描き込み、人物を解剖学的にキチンと描くのが普通で、ヨーロッパのマンガ家の多くが美術学校を出ているのは偶然ではない。だから各コマは絵としての完成度が高いヨーロッパマンガ界の大御所が「MANGAに出てくる人物はあり得ない」と評するのは、その観点からするとお門違いではないのだ。
もっとも、MANGAにあまり興味がない人が目にする事が出来るMANGAは、いわゆるアニメ系の絵柄がほとんどなので、デカ目に大きい頭で確かに解剖学から言えばあり得ない人間だ。ついでにいうと、そんなめちゃくちゃな絵で成り立つMANGAは手に取る価値もなし……と毛嫌いして読まないから、「くだらないもの」と貼ったレッテルをはがす事はまずない。それが残念。
それはさておき。読者は人物に感情移入をしないで、第三者として物語を追って行く(場合が多い)ので、MANGAを読み慣れた日本の読者は粗筋だけを読んだような物足りなさを味わう。
もっと詳しく言うと、ヨーロッパマンガを日本の漫画を読むのと同じ速度で読もうとしてしまう。つまり、登場人物と同じ時間を生きようとして、サッサッとページをめくってしまうのだ。ところが、ヨーロッパマンガは状況説明だから、コマごとをじっくり見て、描き込まれた風景の隅々まで味わう必要がある。つまり、ページをめくる速度はかなり遅くなる。そうした絵の隅々まで見て行きながら、人物の感情を推測して理解していく。
別の見方から言うと、ヨーロッパの読者は状況展開式のヨーロッパマンガも感情移入式のMANGAも楽しめる。実際、日本のマンガはヨーロッパでかなり読まれている。日本の読者は感情移入式で状況展開式を読もうとしてしまうので、ヨーロッパマンガを楽しめない。もちろん、すべての作品に当てはまるわけではないにしても、大雑把に見るとこういうことになる。
新人賞応募要項のページに「BD(バンドシネ=フランスのマンガ)でもアメコミでも受け付けます」とあるけれど、応募作品は少なくも、コマとコマが連続していることを大前提に制作する必要があるわけ。ベローナ兄はこの事を表面に出してくれた。
●何度ネームを見ても展開がわからない
コマとコマが連続していること、という観点で見て行くと、すでに下書きに入っているバルバラ、じっくりネームを練っているエミリア、在校二年生で課題に追われてなかなか参加できないバレリアは問題がない。
何度ネームを見ても展開がわからない、ルチアーノとロベルトが問題だ。ルチアーノは最後までネームを作ってから……と諦めているので、またもやロベルトだ。
ロベルトはインフルエンザにかかって二週間休んだ。作品作りに問題があっても、やる気は十分で、休んでいる間にネームを作って来た。
グラフィック・ノベルにする、という案で顔を輝かしたロベルトであったけれど、ストーリーに添って前に書いた下書きの絵をそのまま当てはめて来ただけ。ロベルトは手抜きをしようとしてるのではないことはよくわかるけど、当てはめただけ……としか言いようがない。
一度出て来た構図を変えようとしていない。なぜその構図なのか、どういう効果があるのか……を考えていない。ある状況を自分が描ける構図で描いている……だけ。これでは感情移入式であろうが、状況展開式であろうが作品としておもしろくない。グラフィック・ノベルだから、文を読んで行けばストーリーはわかるはずだけれど。
言ってしまえば、ロベルトは絵を描く事がヘタなのだ。線が未熟だとか、表情が出せないとか、ポーズがヘンとかの技術以前の問題。
一ページ丸々使って、主人公が神々の住む次元へ落ちて行く場面を描いた。その後の孤児院の仲間を殺すシーンや、試練を通過して印を得るシーンは小さいコマに描いている。
「移動する場面がそんなに大事なの?」
「大事だ」
「なんで?」
「現世から神々の次元へ行くから」
私の言いたい事をわかってもらえない。
「神々の次元へ行くのが大事な事はわかるけど、行き方がそんなに大事なの?」
「うん」「なんで?」「う……、主人公は神々の次元で神になるんだもの」
「……」
一つの見開きページの中で何が大事なのか、ロベルトを誘導していく必要があることがようくわかった。時間になってしまったので、描いて来たものをコピーして家に持ち帰ることにした。私の宿題。復活祭で学校が休みの間にじっくり見直す事にする。そして、次回こそルチアーノ?
【みどり】midorigo@mac.com
既に吉井さんやまつかさ氏が書いているので、Mixiの騒ぎのことはご存知でしょう。私もMixiユーザー。
< https://bn.dgcr.com/archives/20080312140100.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080319140200.html
>
規約改訂反対コミュに入って、いつもより多くアクセスして動向を見ていたが、19日に出た規約改訂修正版にとりあえず納得して、居残ることにした。なにしろ、Mixiで人脈ができちゃった。Mixiをやめて、その人脈を別の方法で保つというのは並大抵ではない。起こり得る悪い事より、メリットの方が大きいと判断したわけ。
規約改訂が出てから、いろいろ憶測が出た。曰く、Googleによる買収があってオープンになるんだろう。かつての流出した写真を巡って運営側と一部のユーザーとアップ・削除のいたちごっこがあったから、全部運営側の自由にしたいんだろう。三浦被告の件で、証拠を出すんだろう。株価操作じゃないか。上海Mixiにコンテンツを流すんだろう。
多くが憶測で騒いでいる中、「問題点がはっきりした今、運営側に問いただすのが筋。一般ユーザーとしてではなく、ジャーナリストが質問するのがいい」と実際の行動に出る人も出た。この人はマスコミに働きかけて、「週刊金曜日」とコンタクトをとることに成功し、「金曜日」として公式取材に臨んだ(この人の記事が載った同雑誌が3月21日金曜日に出ました)。
Mixiが取材に応じた事をまず評価し、新規ビジネスと改定は無関係、修正案の完成を急いでいるとの公式見解を得た。「正式に見解が出た上は、あれこれ想像を巡らさず必要がなくなりました。」という日記文が潔かった。
大勢に関わる問題が起きた時に、こうして意味のある行動に出る人の行動力、決断力に感心させられた出来事でもあった。
イタリア語の単語を覚えられます! というメルマガ出してます。
< http://midoroma.hp.infoseek.co.jp/mm/menu.htm
>
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■展覧会案内
第10回亀倉雄策賞受賞記念 佐藤卓展
< http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_200803_2/g8_exh_200803_2.html
>
< http://www.jagda.org/ass_act_kame10.html
>
< http://www.tsdo.jp/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080325140400.html
>
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会期:3月31日(月)〜4月25日(金)11:00〜19:00 土日祝休 水20:30
会場:クリエイションギャラリーG8(東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル 1F TEL.03-3575-6918)
内容:グラフィックデザイナー亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザイン界の発展に寄与することを目的として、1999年亀倉雄策賞が設立された。この賞の運営と選考は社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が行い、毎年、年鑑「Graphic Design in Japan」出品作品の中から、最も優れた作品に対して贈られる。
第10回となる今回は、佐藤卓氏の“21_21 DESIGN SIGHT 第2回企画展「water」のVI、ポスター、会場デザイン”に決定した。water展受賞対象作品の展示に加え、2004年に発表した紙の積層技術を活かした「紙の化石」をさらに発展させた新たな作品の発表。そして、パッケージメディアの今後の可能性を示す立体物投影の実験を会場で試みる。
◇第200回クリエイティブサロン
日時:4月11日(金)19:10〜20:40
ゲスト:祖父江慎、佐藤卓
要予約(TEL.03-3575-6918)入場無料
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■展覧会案内
第28回グラフィックアート「ひとつぼ展」グランプリ受賞者個展
服部公太郎展『物(モノ)』
< http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/gg_gpx_gr_200803/gg_gpx_gr_200803.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080325140300.html
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会期:3月24日(月)〜4月3日(木)12:00〜19:00 日休
会場:ガーディアン・ガーデン(東京都中央区銀座7-3-5 リクルートGINZA7ビル B1F TEL.03-5568-8818)
展示内容:身近な物を素材にして作り上げた平面作品や立体作品の数々を、新作を中心に展示する。
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■展覧会&イベント案内
08TDC展
< http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
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< http://www.tdctokyo.org/news/index_j.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080325140200.html
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会期:4月4日(金)〜4月26日(土)11:00〜19:00 土18時 日祝休
会場:銀座グラフィックギャラリー(東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F TEL.03-3571-5206)
内容:東京タイプディレクターズクラブが主催する国際的なコンペティション「東京TDC賞」の成果を発表するもの。今回は日本国内より2283、海外より857、計3140エントリーがあった。入賞作品をはじめ、ノミネート作品、優れた作品、約100作品を展覧する。
◇デザインフォーラム
TDC DAY 2008
< http://www.tdctokyo.org/news/08tdcday.pdf
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日時:4月6日(日)12:30〜19:00pm(開場11:45)
会場:女子美術大学杉並キャンパス 4号館4401教室(東京都杉並区和田1-49-8)
営団地下鉄丸ノ内線「東高円寺駅」下車徒歩8分
主催:NPO法人東京タイプディレクターズクラブ/共催:ギンザ・グラフィック・ギャラリー/協力:女子美術大学
対話/中島英樹+鳥海修+祖父江慎、服部一成+北川一成+佐藤卓
講義/Chao Sioleong、Guang Yu、Fernando de Mello Vargas、Borries Schwesinger、Non-Format、Jonathan Harris
参加料:一般2,500円、学生2,000円(先着・事前申込み制)
申し込み方法:サイト参照
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■セミナー案内
JPC定例セミナー『シャープネスのアルケオロジー』
〜シャープネスの真っ赤なホント〜
< http://www.jpc.gr.jp/jpc/seminar/080408.html
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< https://bn.dgcr.com/archives/20080325140100.html
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日時:4月8日(火)13:00〜17:00(12:30受付開始)
会場:アップルジャパン株式会社 セミナールーム(東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティータワー32F)京王新線「初台駅」東口徒歩5分、東京オペラシティビル直結
< http://www.apple.com/jp/employment/overview.html
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参加費:JPC会員無料、一般5,000円
非会員の人は会員になることで無料で受講できる
内容:シャープネスは、くっきり感だけのもの? 実は、シャープネスをかけると、画像の色やコントラストも変わって見えるんです。カメラがかけるシャープネスも、レンズの性能との兼ね合いもありけっこう複雑、カメラでかければ自動的にかかるけど、自分でかけてカメラのシャープネスと勝負ができる?何はともあれ、シャープネスの仕組みを知っておこう。
セッション1/13:00〜14:00(60分)
「シャープネスで色もコントラストも変わって見える! 人の目の不思議を知ろう」
畑田豊彦教授 早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了、日本放送
協会放送科学基礎研究所、東京工芸大学名誉教授
セッション2/14:00〜15:00(60分)
「デジカメの絵作りとシャープネスはどう作られるか? デジタルカメラの裏側を知る専門家が語る」
伊藤正晴 デジタル一眼レフ市場ナンバー1企業の元カメラ開発者、世界最大のイメージング企業をへて、現在デジカメ業界相手のコンサルタント
セッション3/15:15〜16:15(60分)
「画像品質、よしあしはシャープネス効果で決まる!……」
なんやかんや言っても、結局、最終成果物の絵作りに決定的な影響を与えるのは製版技術者の腕と感性。このセッションでは、製版のベテランが長い経験に基づいた印刷品質を上げるシャープネスの実際を語ります。
まとめのセッション/16:15〜17:00(45分)講演会座談会
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■編集後記(3/25)
・日垣隆「世間のウソ」(新潮新書、2005)を読む。筆者はウソを5種類に分ける。社交辞令としてのウソ、皮肉、その場が作りだすウソ、特定の組織か誰か(たいていは自分)を守るためあるいは飾るためのウソ(以上はわたしもよく使用する)、そして世論を誤らせる構造的なウソ。この本では主に「世論を誤らせる構造的なウソ」をとりあげている。「批判相手も認めざるを得ない現実的な定義に基づき、そのウソをさらけだして解法を提示する」という方法をとっているので、とにかく鋭い15話。リスク、事件、子ども、値段、制度をめぐるさまざまなイカサマをスッキリ暴いてなんとも気持ちがいい。笑えるのもあれば、あまりの現実のひどさに怒りがふつふつとわいてくる物件もある。筆者の論理と確率統計の読み方は、じつによく納得できる。かつて「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」という、わかりやすい会計学をを標榜しながら、いい加減でよくわからない新書があったが、あれとは大違い、こっちはちゃんと理解させてくれる。また、筆者の意見にも激しく同意できる。たとえば、故意に人を殺した者は、精神異常者であれ覚醒剤常用者であれ13歳以下であれ、その結果に対して責任を負うべきだ。学校改革は、部活廃止に手をつけることで確実に大きく前進する。既得権益と天下りにしか関心がない公務員を追放することは日本最大の改革課題である、財政赤字も大いに改善されるのは間違いない。嗚呼、いいことを言ってくださる。裁判員制度についても言及する。裁判員の守秘義務については、「裁判所は何を恐れているのでしょうか。守秘義務という概念を用いて彼らが曖昧にするので、さも重大事であるように報道されてしまっていますが、その内実は、はっきりしています。合議の中で、裁判官が暴言や失言を吐いた場合、それをオープンにされては困る、というのが本音であり真相です」。まさかと思うがきっと本当なんだろう。世論を誤らせるニュースを正しく見極める、これが大事らしいがなかなかできることではない。日垣隆にもっと教わりたい。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106100991/dgcrcom-22/
>
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・mixiを退会してきた。midoriさんがおっしゃるようにmixiで友人を作っている方は多い。他府県や海外に住んでいる人、憧れの人とも繋がれたりするのだ。人脈が作れるメリットが大きいからこそ、興味が同じ人とコミュニティが作れるからこそ、退会するより規約変更のために行動されていた人が多かった。大人からバレエ仲間は欲しかったなぁ。私の場合はいざという時困るので、mixi内では人脈を作れなかったし、最初の頃の数名を除き、大好きな人たちからの承認待ちに承認しないままであった。そのせいで微妙にヒビが入っているような気がしたり、宴会の時にわざわざメールをもらったりして迷惑をかけていた。アクセスしないにしても、届く日記のタイトルでマイミクさんたちの動向を見られたりして楽しかったが、たぶん退会したとしても、また別の楽しみがあるように思うし、今までもアクセスしていなかったのでマイミクさんたちとのつきあいはこれからも変わらないだろう。♪オーバーフローでギブアップ、中途半端に滅多矢鱈、一人勝手に自己嫌悪、エネルギー集中で面目躍如? それ、器に合わせてシェイプアップ〜(エドはるみの声と動きを思い出しながら読んでください。「グ」で終わる言葉って案外ないわ。「プ」で終わる言葉すら思いつかないわ〜。四字熟語の列記の方が良かったか、はて)。何人かの読者さんからも「私も勇者になりました〜」とメールが。まつむらさん、これで私も勇者の仲間入り?/「退会受付しましたメール」類が届かない。もしかして退会に失敗した?(hammer.mule)
< http://haruhappyharuru.laff.jp/blog/2008/03/post-4438.html
>
エド・はるみ
< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=18786383
>
江戸アケミとエド・サリバン?
- 世間のウソ (新潮新書)
- 日垣 隆
- 新潮社 2005-01
- おすすめ平均
- タイトルに惹かれたが、内容が浅すぎる
- 嘘の常識
- この本を読んで考えたこと
- 思考停止する前に
- おもしろいねぇー
by G-Tools , 2008/03/25