[2406] 日常の中にある恐怖"クローバーフィールド"

投稿:  著者:


<気がついたらデジクリ11年目に突入>

■KNNエンパワーメントコラム
 日常の中にある恐怖"クローバーフィールド"
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[165]学習編
 JavaScriptでの繰り返しの書き方
 古籏一浩

■電子浮世絵版画家の東西見聞録[33]
 フリーツアーが気楽です(2)A'REXに乗る
 HAL_

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 ICCオープン・スペース 2008

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■KNNエンパワーメントコラム
日常の中にある恐怖"クローバーフィールド"

神田敏晶
< https://bn.dgcr.com/archives/20080414140400.html
>
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KNN神田です。

映画「クローバーフィールド」は、映像関係者必見の映画だと思う。

手持ちのハンディカメラ映像だけによる映画は、最初ではないが、計算された手持ちカメラによる恐怖としては、おそらく初めての映画といえるだろう。

「ブレアウィッチプロジェクト」の場合も、プロモーションで成功した点では非常に似ているし、プロモーションではかなりインスパイアされているようだ。また、ブレアウィッチは、低予算映画であったがハンディカメラの視点で、グイグイ引き込んでいった。淡々としたストーリー展開も、映画ではなく日常っぽく感じるドキュメンタリータッチであったからだろう。そして、何よりも、真実味を与えていたのが「手ぶれ」による効果だ。

「手ぶれ」がある素人映像は、大概の人が結婚式や運動会の映像で自分で撮って経験しているから、とても日常的に感じる映像でもある。最初から手ぶれのない映像は撮れない。誰もが最初はそれを経験する。また、再生することよりも、記録として録画するほうに主眼がおかれているから、子供の映像など、手ぶれだらけであとでたまたま見て、ガッカリということが多い。

特に素人のやたらとズームアップを多用し、さらにズームダウンを繰り返し、撮影中にカメラをふりまわして酔いそうになる映像。最後には撮った映像を巻き戻してすぐに再生し、間違って上からさらに録画して上書きしてしまうなど……。誰もが経験したことのある日常の構図だ。

この「クローバーフィールド」は、そんな素人カメラマンの視点で全体を表現している。これが実にウマイのだ。

所詮、映画は他人の出来事。他人の演技の再生にすぎない。カメラは客観的な、むしろ神のような視点で撮影されているものだった。それが、素人カメラの個人の視点になった時、それがまるでそっくり自分の経験として感じるようになるからとても不思議なのだ。

カメラは逃げる時には、常に最後尾を走り、知人たちのリアクションを撮影する。これは最高のアングルだろう。先頭を走ると、実は、この怖さはまったく伝わらない。知人たちのリアクションがあり、次にそれを自分が体験する番になるということを感じるから恐怖を増強させるのだ。

たとえば、実際にカメラを持って走りながら撮影すると、こんなにキレイに映像を撮影することは素人ではホントは不可能だ。右手が完全に機能しなくなるし、恐怖で逃げる時に、カメラのアングルまでは考えられない。そこで回せるのはプロ中のプロだ。

むしろ、ボクの場合は、この映画の間、ずっと、テープの残量と電池の残量が気になっていた。それは余計な心配であったが……。

映画の中では、時々、カメラが手から滑り落ち、地面のみ撮影されるシーンが登場する。観客はその間「カメラの主人」に何が起きているのかがとても気になるのだ。

オリバー・ストーンの「ナチュラルボーンキラーズ」でも、主人公を写す主人のいないカメラ視点があるが、それを彷彿とさせる。

この映画は、最初のキャラクター紹介に長く時間がかけられている。MTVのシリーズでやっているような、よくある恋愛映画のシチュエーションだ。そこで、人間関係が理解できた頃に事件が発生する。キャラクターに感情移入できるのだ。どこにでもいそうな、ちょっと厄介なキャラクターのカメラマン。彼のトゲのあるコメントにもついつい惹かれていく。

何が何でも、愛する人を助けるというアメリカ人特有の「浪花節」に翻弄される迷惑な状況についついグチりたくもなる。しかり、小さな群れから外れることのほうがここでは危険だ。

ニューヨークのビルの粉じん中を、避難する人たち。まさに911直後のニューヨークの光景だ。阪神大震災もよみがえってくる。地震やテロであればアタックは数回だが、それが、怪獣ともなれば、何度もその恐怖がよみがえってくる。しかし、この映画では、怪獣は大きな問題ではない。宇宙から来ようが、海底から来ようが関係ない。

金子修介監督の「ガメラ」では、ギャオスを街の電線の下から、あおって見せることによって恐怖とギャオスに命を与えた。

怪獣は、人間がいかに、小さく弱々しいものかをみせつけてくれるだけで十分だ。姿もよくわからない。しかも何の説明もなしだ。実際に起きている事件の現場にいるのに、テレビの報道を見ないと全体像がわからない。テレビの断片的な情報で推測するしかない。

スティーブン・スピルバーグの「宇宙戦争」にもこのような、現場が一番何が起きているのかがわからない状況が登場する。情報のなさ。それが本当は一番怖いのだ。

ボクがイラクに行った時に似たような光景を見たことがある。バクダッドのホテルで、日本からきた特派員が、東京の通信社から日本語FAXを送ってもらい、それを読み上げながら、「イラクでは、本日こんな事件がありました……」と、テレビに向って解説する。

バグダッドに一日いても、実は何もわからないものなのだ。そのニュースは、たとえ東京からのFAX原稿であってもバグダッドからレポートされることに意味があったのだ。

実際に現場では、何が起きているのか、よくわからないものだ。主人公が「今、何が起きてるかは、みんなのほうがわかっているはずだ」とビデオに語りかけることで表現している。

きっと、この成功で「クローバーフィールド2」が登場することだろう。

ボクが監督なら、この日の米国大統領の一日を「クローバーフィールド視点」で追いかけてみたい。

補佐官から、ペンタゴンからの速報を、幼稚園でチャリティ講演中に聞く。楽しげな園児を前にして、迅速な判断を強いられる。そう、911の時のブッシュ大統領の状況にたとえてみたい。

クローバーフィールド事件の怪獣は、イラクに潜伏しているという情報を手にしたと発表する席に付き、メディアの記者たちの前に立つ。スピーチライターがキュー出しをする。カメラのタリーランプが赤くともる。カメラのプロンプターが動きはじめる……。

続編にも期待!

「クローバーフィールド」の続編が正式決定。マット・リーブス監督も続投
< http://eiga.com/buzz/show/10391
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■クリエイター手抜きプロジェクト[165]学習編
JavaScriptでの繰り返しの書き方

古籏一浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20080414140300.html
>
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同じ処理を繰り返し行なう作業はたくさんあります。例えば、フォルダ内のファイルを全て読み出して、ページ上に配置する、テキストファイルの内容を1行ごとに読み込んで処理する、といったものです。

一定数繰り返す場合には、以下のように書く事がほとんどです。

for(i=0; i< 繰り返し数; i++)
{
 繰り返す処理
}

10回繰り返すのであれば以下のようになります。

for(i=0; i< 10; i++)
{
 繰り返す処理
}

999回なら以下のようになります。

for(i=0; i< 999; i++)
{
 繰り返す処理
}

ちなみに無制限に繰り返すには以下のように書きます。ただし、失敗するとアプリケーションを終了しないといけなくなってしまうので注意しましょう。

for(;;)
{
 繰り返す処理
}

ところで、質問メールで for(i=0; i< 10; i++) に何でiが多く使われるのかと聞かれることがあります。別にiを使わなくてもcountでも構いません。つまり以下のように書いても問題ありません。逆にiを使う方が問題なのだ、という意見も昔からあります。

for(count=0; count< 10; count++)
{
 繰り返す処理
}

じゃあ、何でiなの? という事になります。このiが使われる原因になったのはFORTRANというプログラム言語の影響が大きいようです。このFORTRANではI〜Nまでで始まる変数名の場合は、暗黙の宣言により「整数値」だけを扱うものとするというルールがありました。

つまり、I,J,K,L,M,Nであれば何も指定しなければ小数値を扱うことができず整数値のみの扱いになります。このため、繰り返しに使われるのはI、J、Kが圧倒的に多いわけです。

でも、I1, I2とかIの後ろに数値を付けて繰り返しに使う変数名にしてもいいのでは? と思われそうですが、昔は変数名の長さに制限があり、言語によっては1文字、BASIC言語でも2文字までしか使えない(認識しない)という時代がありました。結果的にI,J,Kといった1文字の変数になってしまったと思われます。

そして、FORTRANからBASIC言語に引き継がれ、BASIC言語を学習したプログラマがC言語へ、と伝承された上に人のプログラムを見ると、なぜか繰り返し変数がi,j,kになっているので、真似してそのまま引き継がれてしまったといったところでしょう。

ただし、これは古くからプログラムを作成してきた人の場合であって、新しい時代(1990年後半)では、このような暗黙のルールはありませんから、繰り返し変数には意味が分かる変数名を書く人も多いでしょう。

と思ってグーグルコードサーチで、ざっと見てみたら現在でもiやjを使っているサンプルの方が多いようです。

< http://www.google.com/codesearch?hl=ja&lr=&q=for
>


【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>

需要があるかどうかさっぱりですが、HDR(ハイダナミックレンジ)画像の素材ページを作ってみました。
< http://footage.openspc2.org/sozai/HDRI/
>

これまでと違って、合成用に使う元データもダウンロードできるようになっています。Photomatixが好みではない方はPhotoshop CS2/CS3などで合成することもできます。

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■電子浮世絵版画家の東西見聞録[33]
フリーツアーが気楽です(2)A'REXに乗る
HAL_
< https://bn.dgcr.com/archives/20080414140200.html
>
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今回は仁川空港に到着したところからのお話ですね。パックツアーの場合は、入国したら旅行会社のプラカードを持った現地ガイドを探し出せば、何も案ずることはありません。居眠りをしながらでもホテルに連れて行って貰えます。ガイドさんの言うがまま、なすがままにして下さい。眠らずにいるならば、日本語の下手なガイドさんもいるので、教えてあげる事が出来るなどの楽しみ方もあります。でも、お気楽な私達のフリーツアーは眠ったような旅ではありません。ここからが旅のお楽しみのスタートとなるわけです。

今回の旅の第一目的が、仁川からソウルに向かう列車体験です。今までのソウル行きは、リムジンバスかパックツアーのマイクロバスでした。タクシーは安いとはいっても距離が長いため、それなりに料金がかかるので使ったことはありません。

通常フリーで行くとリムジンバスを使うことが多いのですが、昨年仁川から金浦までの間に空港鉄道が開通しました。これに乗らなくてはと思いつつ、今まではパックツアーを利用した旅ばかりを重ねてきたので、チャンスがありませんでした。

新線はA'REXという愛称で呼ばれ、ソウル市民にとって身近な2大空港の「仁川国際空港」と「金浦空港」の間を30分ほどで走ります。数年後にはソウル都心部まで繋がるそうで、そうなると渋滞に巻き込まれると市内まで2時間もかかってしまう事のあるリムジンバスはもう必要なくなるかも知れませんね。

このA'REXは、直通と一般の二本が走り今年いっぱいどちらの料金も同じ3100ウォンです。直通は、その名の通り、仁川空港と金浦空港まで何処にも止まらず走り抜けます。これは、来年からは7900ウォンになります。一般は、区間の間にある四つの駅に止まります。バスは現在14000ウォンですから、早くて安いのです。

直通列車は料金が高くサービスが充実して、列車の作りも全く違うものだということです。これは一時間おきに走っていますので、時間が合えば乗ってみるのもいいでしょう。でも、今回は直通列車がちょうど発車したばかりの時間に駅に着いたので、次の列車を待つ時間がもったいないので一般列車に乗りました。到着までにかかる時間は、5分ほどの差があるだけです。

扇形に広がった仁川空港の中央から、外に向かってまっすぐ地下を歩いていくと、広場のような空間に出ます。上には一階から繋がっている通路があり、この景色はSF映画のセットの中に入ったような、何か未来的な感じがしてとても素敵です。

そのまま空港を背にして歩いていくと、右手にブルーに光り輝く派手な円筒形のランドマークがありますので、鉄道の駅はすぐに分かります。その左側に自動改札があり、ランドマークの右側にある自販機でチケットを購入しますが、買い方がよく分からない時には改札の右側にあるインフォメーションで駅員をつかまえて「ギンポ」「ギンポ」と叫べば良いでしょう。ここは韓国です、はじめの一字間違えても大丈夫。私達はTMoneyCardを持っているので、そこでカードにチャージし自動改札を通り抜けます。

まだ作られたばかりなのでとてもきれいな自動改札は、通り抜ける所に透明なシャッターがあり、カードをセンサーにかざすとそのシャッターが左右に開きます。その先は広々した空間になっていて、通り抜けるとSF世界の宇宙基地にでも入るような気がしてきます。そのフロアーからエスカレーターを使いホームに降り立ちます。どこもかしこもピカピカです。石のベンチもピカピカで、冬場は座るとおしりが凍りつきそうです。寒くなるとオンドルが入るなんて事はないだろうなぁ?

時刻表を確認し、一般車両に乗ることにした私達は次に来る電車を待ちます。ソウル市内の新駅のほとんどは、ホームから線路が見えないようになっています。車両側とホームの間に完全な仕切りが作られ、車両が着くと車両のドアーと同時にホームのドアーが開くシステムです。ドアー以外の空いた場所は、当然広告スペースになるわけです。

ソウル市内を歩くと、韓国人はどこもかしこも広告スペースにしたがることが分かります。ちょっとしたスペースを見つけると、広告場所として最大限に利用しています。今回、市内をバスで走った時、鐘路にあるビルの壁面にまで大きくペイントしてあるのを見た時はびっくりしました。

また、ビルの窓という窓が全て広告で埋め尽くされている街並みも驚きです。それも、ハングルで書かれているので何とも奇妙な感じがしてきます。でも、近年はソウル市内の広告がかなり小さめになっているそうです。都市部は西洋化の流れを汲んで、東京のようになっていくのでしょうか。郊外に行くと、広告ビルが多く残っていくのだと思います。日本で言う、昭和の街角のようにノスタルジックなイメージがそこに留まっていくのでしょう。

列車は、揺れもほとんど感じられない快適な走りで次の駅に止まります。車窓からの眺めは青一色です。というのは、車両に開けられた大きな窓ガラスは全てブルーグリーンなのです。ですから、撮影した写真も全てブルーに染まってしまいます。駅のそばには、いかにも開発中と見えるビルの建設現場が見えます。駅が出来ることで活性化され、新しくユニークな街が出来上がっていくのでしょう、それも楽しみです。

しかし、駅以外の車窓の風景のほとんどが、不毛に思える赤茶けた大地です。たまに農家らしき建物があり、幾つかのビニールハウスも点在していますが、緑がほとんどありません。冬場だからということもあるのでしょうか、それにしても殺風景です。

私達は何度も市場に立ち寄り、山積みになった野菜を見ているので、なんでこんなに何もないところで食物が育ち、大量消費されているのかが不思議でなりませんでした。後で韓国人に聞いたところ、ビニールハウスがたくさんあり、そこで育てているということですが、それを聞いても疑問の解決にはなりませんでした。だって、そんなものほとんど見かけないんだもん。

金浦空港からは、地下鉄に乗り換えてソウル市内に行くことになります。この地下鉄は二度経験しているので、楽に行けると考えていました。一度地上に出るものだとばかり考えていたのです。しかしその予想は裏切られ、考えていた以上に楽になっていました。

仁川からバスで来る金浦空港は、バスの降りたところに空港があります。大きなマーケットも隣接していますが、地下鉄の乗り場までは地下通路を歩いて結構長い距離があります。一度外に出て地下鉄の駅を探すのだったら、ついでにマーケットにでも立ち寄ろうかなどと考えていました。

A'REXのホームには、エレベーターへの誘導とそれ以外にもう一つ誘導線があります。この駅を出るには、ホームから直接エレベーターに乗ります。これで外に出られるようです。でも、エレベーターには乗らなかったので真偽の程は分かりません。

私達は乗り継ぎのため、別の誘導線をたどってホームの端から誘導されるとおりに進むだけの、自然な流れでソウル市内行きの地下鉄にたどり着いてしまいました。なにか、呆気ない感じがするほどです。そして地下鉄に乗り替え、次に目指すは「鐘路入口駅」です。

< http://www.dgcr.com/kiji/20080414/01 >
仁川ではプラカードを持ったツアーガイドさんが待っています。
< http://www.dgcr.com/kiji/20080414/02 >
未来都市のような新駅に繋がる通路
< http://www.dgcr.com/kiji/20080414/03 >
A'REXのランドマーク、左にiのマークがついたインフォメーションあります。
< http://www.dgcr.com/kiji/20080414/04 >
ドアーの上の表示。なんだかきれいです。一番左側にソウルヨク(ソウル駅)
と書かれています。

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/
>
Web < http://lohasfood.exblog.jp/
>
Web < http://Web.mac.com/hal_i/
>
Sound Drawing グループ「ZIetZ」の公式サイト
< http://zietz.hal-i.com/
>

「塗り絵で親しむ俳句の世界」(桃園書房)著者名・飯田晴山
「Shade 9 ガイドブック」BNN新社「ArtRageで絵を描こう!」BNN新社
「Photoshopバージョンブック」毎日コミュニケーションズ
「Illustratorバージョンブック」毎日コミュニケーションズ

今回は「旅」をテーマにしたライブを5月7日(水曜日)に行います。お時間の作れる方は是ぜひ、銀座アップルストアーの三階シアターにお越し下さい。ここのところ、2か月おきの定例になっている「ZietZ SoundDrawing LIVE」です。
< http://zietz.hal-i.com/
>

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■イベント案内
ICCオープン・スペース 2008
< http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2008/Openspace2008/index_j.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080414140100.html
>
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ICCオープン・スペースはギャラリーの一部、図書室、ミニ・シアター、ラウンジなどを活用し、年度を通じて開放される入場無料のコミュニティ・ススペースです。これまでICCが理念として掲げてきた活動の集積として、アート&テクノロジー、研究開発、ネットワーク、アーカイヴなどのゾーン及びコーナーにおいて十数点の作品が無料で鑑賞できるとともに、ICCの活動の歴史をさまざさまざまな資料、映像記録などにより参照することが可能です。

カフェ、ショップ、休憩スペースなどのアメニティ機能を持ち、くつろぎ楽しみながら先進的な表現活動に出会い、交流し、新しいコミュニケーション文化の流れを感じ取れる「場」となることを期待しています。(サイトより)

会期:2008年4月19日(土)〜2009年3月8日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC](東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階 フリーダイヤル:0120-144199)
開館時間:10:00〜18:00
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合翌日)、年末年始(12/29〜1/5)
保守点検日(8/3、2/8)
入場無料
主催:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
助成:オーストリア文化フォーラム
出品作品:サイト参照

◇オープン・スペース出品作家によるアーティスト・トーク

▼4月19日(土)
14:00〜 ジャン=ルイ・ボワシエ
ゲスト:小林康夫(東京大学大学院教授/表象文化論)※日仏同時通訳付
16:00〜 チェ・ウラム ※日韓同時通訳付
会場:ICC4階特設会場
定員:各回150名(当日先着順)入場無料
▼4月20日(日)
14:00〜 三上晴子+市川創太
16:00〜 マーティン・リッチズ ※日英同時通訳付
会場:ICC4階特設会場
定員:各回150名(当日先着順)入場無料
▼4月26日(土)
14:00〜 佐藤雅彦+桐山孝司
会場:ICC5階ギャラリーA
定員:150名(当日先着順)入場無料
※アーティスト・トーク開催中は出品作品《計算の庭》は体験できない。
▼4月29日(火・祝)
14:00〜 木本圭子
ゲスト:河本英夫(東洋大学教授/科学論、システム論)
会場:ICC4階特設会場
定員:150名(当日先着順)入場無料

5月11日(日)
14:00〜 八木良太×畠中実(ICC学芸員)
会場:ICC4階特設会場
定員:150名(当日先着順)入場無料

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■編集後記(4/14)

・デジクリを創刊したのは1998年4月13日である。先日、めでたく10年目の4月13日を過ぎた。あきれたことに、完全に忘れており、読者からの指摘で知った。まったく、なんということだ。10年とは大変なことなんだろうな(って人ごとみたいだけど)。10年前に、たぶん(いや、絶対)ほんの思いつきで「日刊のメルマガやらへん?」と言ってみた神田敏晶さんも、まさか10年後にもまだ続いているとは考えもしなかっただろう。いつまで続くか、わたしもデスクもわかりません。とりあえず、10年の記念に何かやらなくてはならないのかな。8周年では二冊の本を自主出版したから、こんどは10周年記念羊羹でも作るか。/新聞で大きく報道されている、海外投資をめぐるトラブルが絶えない人物、自称時事評論家・増田俊男という名前に記憶がある。この人の書いた「そして、日は昇った!」(PHP研究所)を読んで「読み進めるほど、なるほど、そうだったのか! の連続である」と手放しで喜んでいたのはわたしである。Wikipediaで略歴を見ると、何といううさんくさいお方、現在5件の訴訟が係争中とか、りっぱな詐欺師だよ! それにしても、ずいぶん多数の著作がある。徳間書店はともかく、PHPやダイヤモンド社というだけで単純に著者を信じてしまったのである。不明を恥じるが、それでも内容はなかなかおもしろかったという感想は変わらない。もっとも、「日本がアメリカと世界を救う!:こんなにたくさんある21世紀が日本の時代になる理由」「またもやジャパン・アズ・ナンバー1の時代がやってくる─乗り遅れるな、最後のチャンス 円高、株高、資産高!」(2点とも徳間書店)なんてのはいまさら読めないな。/昨日、地上波初登場の「日本沈没」を見た。草なぎ剛、柴咲コウというだけで見る気は失せるが、最大限の忍耐でなんとか見続けた。小松左京の「日本沈没」とは全然別物。なんとも荒唐無稽な方法で、日本の完全沈没が防がれる(んな、アホな)お話。半分まで読んで挫折した「日本沈没第二部」に、そのうち再アタックしようと思っていたのだが、この映画とは話がつながらない。見なかったことにした。時間のムダ、見なければよかったと思う映画だ。(柴田)

・今日から11年目に突入。『Web Designing』誌の井原氏より、そういえば〜、とメールをいただいて、はじめて気付いたでござる。編集長もすっかり忘れていて、というよりお互いまったく意識していなかった……。そうか、10年か。一日一日は駆け足でしんどいですが、振り返るとあっという間ですな。オフ会ぐらいはやりたいなぁ。誰か手伝ってくださいっ!(hammer.mule)