電子浮世絵版画家の東西見聞録[70]intuos4、ミートソースドライカレーパスタ
── HAL_ ──

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●Wacom evo-devo Party〈intuos4お披露目会〉

もうこれ以上の開発は必要ないと思われるほど完成度の高い、PC入力デバイスintuos3発表が2004年9月。それから5年の歳月を経て、突如休眠からさめたかのように発表されたintuos4。このお披露目パーティの招待を受け3月26日(木)西麻布のパーティ会場alifeに行ってきました。この会場はintuos3の発表にも使われた所で、入場した時には数年前を思い起こし、とても懐かしい気持ちでいっぱいになりました。

intuos3発表の時とは、Wacomの社員もずいぶん顔が変わり、昨年の新ブランドBamboo誕生少し前からすっかり若返ったようです。私は15年以上前からのユーザーで、タブレットを使い始めた直後に紹介していただいた会社だったので、現在のほとんどのワコム社員より長い時間、WacomTabletに触れていることになります。

我が家にはマウスがないのでタブレットの使用時間も当然長く、一日15時間触っているとして、使用総時間を計算したら7〜8万時間になるでしょうか。ヘビーユーザーだと自負(笑)、サイトへの評価記事用に一ヶ月ほど使わせていただきました。

さて、会場に入り受付に招待状と名刺を出します。すると、お土産券と首から下げるストラップを一本いただけます。通常この手のパーティだと、その先には名刺フォルダーが付いていて名札にするのですが、このストラップの先にはintuos4用の黒いタブレットペンがぶら下がって付いています。



そして、そのペンには招待者のネームが白で印刷されているという嬉しいサービスで、ワコムのセンスの良さを見ることが出来ます。そして、ドリンクカウンターでは自由に好きな飲み物を頼めて、ホテルなどのパーティとは違い会場内に厨房があるので、食事は出来たて熱々を食べられるので大満足です。そしてそして、なんとパーティ最後の抽選会でintuos4が私の手元に!!

●intuos4を使いまくる

ということで、早速intuos4を使いまくっています。新intuosで何が大きく変わったのかというと、筆圧感知能力が倍になったということです。intuos3でデジタル感知になり、1024レベルも凄いと思っていたのですが、2048レベル分解能力をもつintuos4は、絵を描く時の手の圧力を自然にデジタルキャンバスに広げてくれます。

これは、筆を持った手がキャンバス上に穂先をつけストロークを始めた時の繊細なタッチ、そして絵の具をキャンバスに強く押さえ、そして最後にストロークしながらゆっくり手を引いていく時には毛抜き線で終わり、それらがもうこれ以上は細い線はないだろうというところまで表現できるようになったのです。

そしてタブレットのパッドは標準でマット仕上げになり、さらにペン先が4種類付属され、描く時の筆の走り方、力の入れ方の選択肢が大きく広がりました。交換できるペン先は標準のポリアセタール芯、ハードフェルト芯、エラストマー芯、ストローク芯、中でも私がもっとも重視するのがエラストマー芯で、これはシリコン素材が中心に使われて摩擦係数が高く、マットなパッド表面に対して弾力のある描き味を提供してくれます。これが気持ちいい!!

intuos3までは、様々なクリエイターがパッド表面に様々な素材を敷いて自分なりの描き味を作る人はいましたが、私は車でも何でも標準好きで、あまりカスタマイズして使うことは好みません。私の描画は、膝にタブレットパッドを乗せて描くというスタイルです。intuos3では、ゴムパッドなどを乗せると重くなり腿の血管に圧力をかけられる気がして、標準仕様で作業していました。しかし、intuos4では本体のパッドが軽くなり、ちょうどスケッチブックを膝に乗せているような感覚です。

ペン先も、今までの作業はスプリングが仕込まれていて筆圧をクッション付きで伝えてくれる“ストローク芯”を使っていたのですが、ペン先の滑り感はぬぐえず、右手に妙な力が入ってしまっていたのでしょう。一日フルに使用すると左の背中に妙なこり感が残っていたのですが、新しいエラストマー芯のおかげでかなり軽減されています。これでさらに描くことが楽しくなりました。

ただエラストマー芯は摩擦係数が高いので、それだけ消耗も激しいということで、ペン先が見るまに減っていきます。もちろん鉛筆を使う事を考えたら、その比ではなく、ずいぶん長持ちする芯だということになりますけれど。前記した二点だけでも、古いタブレットから買い換えるのに十分な説得力がありますが、タッチパッドは新しい機能と共にタッチホイールになり、有機ELを使ったカスタマイズ設定の表示などが新鮮で、さらにユーザーインターフェイスを考えつくした素敵なデザインになっています。

まあ、詳しいことはPCショップで現物を確認するのが一番です。さらに、今回からintuos特設サイトが用意されているようですので、そちらでも概要は御覧になれます。私がハードウェアをご紹介することはほとんどないのですが、intuos4は「絶対お薦め」です!!

< http://intuos.jp/
>
< http://tablet.wacom.co.jp/
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◇本日のお薦めYouTube Music──Jethro Tull(ジェスロタル)

今回は、ブリティッシュロック好きにはたまらない、ジェスロタルをご紹介します。1970年代初頭、中世の絵画から飛び出してきたような特異な衣装をまとい、片足立ちでフルートを演奏する姿はフラミンゴダンスと言われ、音楽的にも高い評価を得たイアン・アンダーソン率いるグループです。なぜか、日本ではあまり大きなヒットにはならなかったのが不思議です。当時のイギリスではインドブームもあり、その足をクロスさせて片足立ちする姿はクリシュナから取り入れているそうです。そしてなんと、メンバーチェンジはされていますが、現在も変わりなくと言うか、年をとっても精力的に活動しているのですから、まさに絶倫と言われた神クリシュナでしょうか。そんな話を交えながら、ボヘミアンでは「先鋭的音楽生活」を3月31日に更新します。

Jethro Tull - Thick as a Brick - Madison Sq. Garden 1978
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Jethro Tull - Aqualung
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イアン・アンダーソンのフルートソロ
Jethro Tull: Ian Anderson 's Flute Solo (07/31/1976)
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●ミートソースドライカレーパスタ

今回はお馴染みミートソースですが、味はちょっと変わり種でスパイシーなカレー風味とでも言いましょうか、アレンジ次第で様々な用途があるので、これも作り置きしておくといいでしょう。

材料は「合いびき肉400グラム、タマネギ半分、ニンニク2片、ほうれん草半束、クミン・コリアンダー各大さじ1、シナモン小さじ1、好みの固形のカレールー30グラム、塩・ブラックペッパー少々、しょうゆ小さじ1、中農ソース小さじ1、サラダオイル大さじ1、バター大さじ1」です。一見、たくさんの材料がなければ作れない感じがしますが、そうでもありません。スパイスには適当なアレンジを加えて下さい。加えるスパイスは多めに使うのが秘訣です。別のスパイスで、また新しい味が出来るかもしれませんよ。

材料さえ揃えば、作り方は至って簡単です。タマネギとニンニクはみじん切りにして、サラダオイルを熱したフライパンで良く炒め、塩とブラックペッパーで味付けします。そこにクミン、コリアンダー、シナモンを加えさらに良く炒め、ほうれん草のみじん切りも加え、残りの調味料すべてをまぜて最後にバターを入れて完成です。水が加えられていないのでドライカレーなのです。パスタはお好みに茹で、その上にドライカレーをのせ、彩りにミニトマト、そして香りつけにパルメザンチーズをたっぷりかけてお召し上がり下さい。

このミートソースドライカレーを作り置きし、パスタや焼きカレーパン、ミニ春巻、雑穀ご飯にのせて等々いろいろ楽しめます。これから夏にかけての季節、爽やかなスパイスの香りで食卓を楽しんで下さい。これは、ニンニクがダメだと言っているひとでも大丈夫!!

●クレソンとマッシュルームのサラダ

今回、パスタに合わせるのは爽やかなグリーンのサラダです。スライスしたマッシュルームとクレソンを合わせておきます。ドレッシングはレモン汁大さじ1、酢大さじ1、塩適宜と砂糖少々を良く混ぜ、オリーブオイルを少しずつ加えよく混ぜ、香り付けに中挽きのブラックペッパーを加えます。

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
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