電子浮世絵版画家の東西見聞録[90]第三回ボヘミアンナイト、鶏もも肉の黒酢風味
── HAL_ ──

投稿:  著者:


10月8日に第3回目の「ボヘミアンナイト」が開催されました。10月というのでちょっと気が早いのですが「ハロウィンパーティ」として、仮装パーティーを試みました。素晴らしい! 楽しい! そんな時間を過ごせました

この仮装パーティーというのにまったく慣れていない私は、数週間前から悩み通しで、satokoとふたりで毎日のようにどうしようかという会話を直前までし続けていました。実は、昨年に身内だけの小さなハロウィンパーティーに参加したのですが、この時はあり物にちょっと手を加えただけの扮装で、それなりにナンとかやり過ごしました。とはいっても、パーティー自体はとても楽しく過ごせたのです。

その時の扮装は、いつものジーンズに昔CWニコルさんに頂いた黒いフィッシャーマンズスモックを着て、魔法使い風のつばの広いとんがり帽子をフェルトで作り、かぶっていただけです。ちょっとした仕掛けとして、帽子の先に三色のLEDを点滅させるなどしてみたものの、そんな小細工はナンにも役に立たず徒労に終わったという感じでしたが。

今回の扮装は悩みに悩んだあげく、ネットで購入することにしたのですが、私は真っ黒な魔法使い風の衣装。satokoはシスターの衣装を注文しました。しかし、これが納入日に届かない。問い合わせをしてやっとパーティー前日に届くという......。とりあえず衣装合わせを、と言うか試し着してみたのですが、まったく面白さがない。何かしなければと考えているうちに、ふと気がついたのがふたりの衣装交換でした。



交換して着てみると、これが何とも言えない面白さがあるのです。要は私が女装、satokoは男装ということなのですが、satokoの方は顔に仮面をかぶることを前提としていたので、男装にはならずそれなりのハロウィン風。私は完全に女装に見えるのですが、ピッタリはまってしまったのです。それではおさまらない私の思考。ナンとかもっと工夫をしたいと考え、思いついたのが真っ黒で丸いサングラスにジェイソンばりのペイントをしたマスクをするというイデタチでした。

この扮装を持ってボヘミアンナイトに挑んだのですが、現場で仮装して周りの反応はと言うと、皆が口をそろえて「意味が分からない!」と言葉をかけてきます。そして「話しかけたくない」とか、「恐い」とか。まあ、恐いというのは望んでいた反応なのですが、私の望む怖さとはまったく違うナマな怖さを感じさせてしまったようで、ボヘミアン作家で毎回仮装してきているような「ドSです」と宣言しているSIONちゃんにまで、1メートル以内に近づいてもらえない始末。

どのみちこのままでは食事はおろかドリンクも飲めないので、初めの30分だけはマスクをしていたものの、その後すぐに外してしまいました。すると、この後の反応がとても良かったのです。かのSIONちゃんも話しかけてきてくれるし、他の人達も後ろ姿からでも「HAL_さんですよね」と声をかけてきてくれる。やはり、そうなってくるととても嬉しいですよね。でも、でも、最後まで神父さんと呼びかける方が何人も??

01.jpgメイドとサリーちゃん、ムチを持ったナースと絡むシスターの私

完全女性の服なのにピッタリはまっていたようで、日本人の目には聖職に見えてしまうようです。私たちの衣装交換は、結果的に良い効果を生み出したのでした。でも、私たちの努力はほんの小さなもの、ボヘミアンナイトハロウィン版では、ジャックスパロウはいるわ、色っぽいナースはふたりもいるわ、ドラキュラはいるわ、髑髏マンはいるわ、可愛い小悪魔はいるわ、カボチャはいるわ、胸毛の生えた金髪美女はいるわ、ニンニク頭の怪人(ラジカル鈴木さん)と有象無象の集まり。こんな楽しみ方が出来る人達が沢山集まってきてくれるなんて、一昔前では考えられなかったことです。

02.jpg最近、日本人は自分の楽しみ方をしっかり捉えて、心を解き放つことができる人が増えてきたのだなぁと感心してしまうことしきりでした。ハロウィンナイトの最後は、もちろん仮装コンテストです。一応会場内を回って私が3人の目立った人を探して声をかけステージに上がらせ、最終選考はロバートハリス氏にお任せしました。そのへんはさすがに場慣れしているロバートさんは会場内に拍手を求め、その拍手の多さで選考したのですが、やはり女性好みの彼が選んだのは、、、、。写真の左側の(顔が見えていませんが)金髪美女は男性で、私はこの人が一番だと思っているのですが、残念ながらスタッフの一人なので選外にしました。

そんなパーティーの一環で、次回はクリエーターズナイトを赤レンガ倉庫で開催します。そこで開催されるシアターでは、それぞれの作家のコマーシャルタイムや販売スペースまで設けられ、シアターの広さを上手く使えます。この機会に自己アピールしたい方、企業アピールなさりたい会社さま、こぞってご参加下さい。このイベントはsoftCREAMと題し、最先端の映像祭の一環として行われます。その他にも様々なイベントが目白押しです。是非是非ご参加下さい。会期は11月の後半3日間です。次回はその詳細をお知らせ致します。

●Artist HAL_の個展が開催されています。ミドルデイパーティーとして24日(土)は盛大な(?)催しを行いますので、お時間のある方は是非お越し下さい。個展の詳細は下記URLをご参照下さい。初めての方は場所が分かり難いのでしっかりサイトを下調べしてから来て下さいね。
< http://zaimcafe.com/annex/news.html
>
地図はこちら
< http://zaimcafe.com/annex/map.html
>

───────────────────────────────────
◇本日のお薦めYouTube Music──エラ・フィッツジェラルド
(Ella Jane Fitzgerald 1917年4月25日─1996年6月15日)

自分の声を楽器のように扱えるエラは最高の歌唱力と、キュートでチャーミングで美しい声の持ち主です。軽やかでリズミカルなスキャット、つやのある正確な音、どんな歌い方をしてもエラはエラなのですが、どの曲を聴いても別人のように歌い上げることが出来ます。ビリーホリデイはあくまでもビリーホリデイでしかない唯一無二の人ですが、エラは身体に染みついた音感とリズム感を持ち、完全な音楽と共に生きる人でした。彼女のロマンティックな歌を聴いていると、私生活もロマンティックな情感溢れる生活をしていたかと思わせられるのですが、実際はツアーとレコーディングに明け暮れる日々だったそうです。彼女の想像力豊かな感性が作りあげた世界なのですね。彼女の歌は時代と共に変化する音楽社会の中でいつまでも残り続けるでしょう。

Ella Fitzgerald : One note Samba(scat singing)1969
<
>
Ella Fitzgerald - Summertime
<
>
Ella Fitzgerald - Round Midnight
<
>
Ella Fitzgerald The Man I love
<
>
Ella Fitzgerald and Joe Pass - Cry me a river(1975)
<
>

───────────────────────────────────
●本日の料理3品

03.jpg◎セロリの漬け物

セロリは筋を取りポリ袋に入れ、塩とお酢少々鷹の爪を加え、軽くもんで冷蔵庫に入れます。半日すれば出来上がり、ちょっとした箸休めとしてサラダ感覚で美味しくいただけるうえに整腸作用もあるそうです。

04.jpg◎干し大根のソテー、ブルーチーズ風味

大根は皮をむかずに2センチくらいの厚みの輪切りします。ざるなどにのせ、秋日和の天気を見計らい、時々裏返しながら一日中干しておきます。干し上がったら、裏と表に浅く切り込みを入れ火の通りを良くします。

フライパンにオリーブオイルをひいて、少し焦げ目がつくくらいに焼き上げます。最後にお醤油少々を回しかけ香り付けし、ほんの少しのブルーチーズをのせて、ブラックペッパーを振り出来上がりです。ブルーチーズの塩分で、干した大根の凝縮された甘みが際立ちます。

これからは干し野菜に良い季節が訪れ楽しみです。干し過ぎには要注意ですが、茄子、レンコン、人参、キノコ類など、干してオイルで焼き、サラダにしたり美味しく楽しめます。

05.jpg◎鶏もも肉の黒酢風味

鶏もも肉は250グラムぐらいを一口大に切り、塩、コショー、酒、ショウガのしぼり汁で揉んで下味を付けておきます。他にピーマン、パプリカ、玉葱、干し椎茸のもどしたもの、セロリなどの野菜を一口大に切り、黒酢と大さじ1、穀物酢大さじ1、砂糖大さじ2、醤油大さじ2、水大さじ4、片栗粉大さじ1を合わせ調味料を作っておきます。下味を付けておいた鶏肉に小麦粉大さじ1、片栗粉大さじ1をまぶして唐揚げを作り、中華鍋から取り出し、油を切ります。中華鍋にサラダオイル大さじ1を熱して、椎茸、タマネギ、パプリカなど火通りを考えた順番に強火で炒め、最後に鶏の唐揚げを加え、合わせ調味料を絡めます。最後に、風味付けのごま油を少々回し出来上がりです。

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/
>
Web < http://lohasfood.exblog.jp/
>
Web < http://Web.mac.com/hal_i/
>