クリエイター手抜きプロジェクト[263]コミPo!編 4コマ漫画作ってみた
── 古籏一浩 ──

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前回のVOICEROIDは、予想に反して注目度(アクセス)がなかったので、今回は注目度が高いと思われる「コミPo!」について書きます。

「コミPo!」は手軽に漫画を作れるアプリケーションです。手抜きして漫画を描くには最適です。Windows版のみで、MacOS X版やUNIX版はありません。が、幸いMacOS XではVMWare Fusion 3などの仮想環境上で動作させることができます(VMWare Fusion 3だと顔の色がおかしいですけど)。

コミPo!
< http://www.comipo.com/
>

作成手順の動画
< http://www.comipo.com/about/promotion.html
>

漫画や絵を描ける人にとっては、ほとんどおもちゃ状態かもしれません。が、絵が描けない人にとっては「コミPo!」は非常に便利。本当にさくさく漫画が作れます。

とりあえず、4コマ漫画を作ってみました。1980年代のパソコン(当時はマイコンという呼び方だった)知らない人には分からないネタですが...。

P6 vs MZ
< http://www.openspc2.org/reibun/comipo/P6_vs_MZ/index.html
>



キャラクタは3Dモデルなので、自在に向きやサイズを変えることができます。先にセリフを書いておいて、後でキャラクタや背景を入れ込む方が楽な感じです。あらかじめ用意されている写真だけでなく、自分で撮影した写真も入れることができます。また、写真にフィルタをかけることができるので、キャラクタと背景をなじませることができます。

と言っても、フィルタがいまいち。ここらへんのフィルタはPhotoshopじゃないけど、外部のプラグインで提供可能にした方がよさそうな感じがします。フィルタは、背景写真だけでなくキャラクタにもかけることができるのですが、やはり標準のフィルタでは白黒にするくらいしか使えないかも。

最終的には、レンダリングが行われ指定したサイズの画像が出力されます。その画像をPhotoshopで処理することはできます。全部「コミPo!」で作成せずに、Photoshopで行うように作業分担するのがよさそうです。

あと、背景写真などは以下のフォルダ内にあるカテゴリ内に直接入れておくことができます。この場合、「コミPo!」を再起動しなくても、すぐに追加した写真などが表示されます。

背景イメージなどがあるフォルダ
C:\Documents and Settings\Owner\Local Settings\Application Data\Web Technology\ComiPo!\BGImage

3Dモデルの追加方法も分かれば...と思ったんですが、XMLファイルにプレビュー画像があるくらいしか分かりませんでした。

キャラクタは標準で用意されているものをアレンジして使用することができるのですが、先生と生徒だけしかないので、現時点では作成できる作品のバリエーションは限定されてしまいます。今後、キャラクタが追加されるそうなので期待して待つことにします。自分で3Dモデル作って、それが使えれば自分の作品(漫画)作るのが大幅に時間短縮できる気はします。


【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>

コミPo!で意外(?)な発見だったのが、頭のところに描く汗の位置。市販の漫画だと何気なく描いている汗も、ちゃんと計算された位置なんだなあ、と思った次第。ということで、みなさんよいクリスマス&お年を〜。

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