「世は海なり。身は船なり。志は舵なり。舵を悪しく取れば、行くべき方に行かず。風浪に逢へば、舟くつがへるが如し」
これは明治時代の中学校の国語の教科書の一文です。私が習った頃の教科書には、こういうナイスな文言はまったくありませんでした。この教科書は明治33年(1900年)ですので、ちょうど日清戦争と日露戦争の間に発行されたものです。NHKで3年に渡って放送されたスペシャルドラマ、「坂の上の雲」の時代のものと言えば分かりやすいでしょうか。
当時どのような教科書だったのか、少しは興味ある人もいるかもしれません。そこで、最新の(?)iBooks Authorを使って、明治時代の教科書を作成してみました。と言っても、さすがに文章を入れるのは辛いので、スキャナで取り込んで見開きにしてiBooks Authorでレイアウトしました。
便利そうなiBooks Authorですが、実際に使ってみるとなかなか面倒というか、手間がかかる部分もありました。まず、画像は複数配置できますが、選択した画像を自動的に1ページ単位で割り付けることができないようです。
メニューにもオプションにもないので駄目なようです。この機能がないと、漫画などは不便ではないかと思います。が、iBooks Authorは教科書を作成するソフトですから、教科書が漫画(画像)だという考えはないのでしょう。
これは明治時代の中学校の国語の教科書の一文です。私が習った頃の教科書には、こういうナイスな文言はまったくありませんでした。この教科書は明治33年(1900年)ですので、ちょうど日清戦争と日露戦争の間に発行されたものです。NHKで3年に渡って放送されたスペシャルドラマ、「坂の上の雲」の時代のものと言えば分かりやすいでしょうか。
当時どのような教科書だったのか、少しは興味ある人もいるかもしれません。そこで、最新の(?)iBooks Authorを使って、明治時代の教科書を作成してみました。と言っても、さすがに文章を入れるのは辛いので、スキャナで取り込んで見開きにしてiBooks Authorでレイアウトしました。
便利そうなiBooks Authorですが、実際に使ってみるとなかなか面倒というか、手間がかかる部分もありました。まず、画像は複数配置できますが、選択した画像を自動的に1ページ単位で割り付けることができないようです。
メニューにもオプションにもないので駄目なようです。この機能がないと、漫画などは不便ではないかと思います。が、iBooks Authorは教科書を作成するソフトですから、教科書が漫画(画像)だという考えはないのでしょう。
次に困ったのが綴じ方向。国語の教科書なので右綴じになるのですが、iBooks Authorでは常に左綴じになってしまいます。めくる方向と逆になってしまいます。将来的にバージョンアップされるかどうかも怪しいところです。英語の教科書を作成する想定で作られているでしょうから、日本語の教科書は対象外で、右綴じには対応しない気がします。
次に困ったのが、縦方向で固定するという機能がないことです。ページオプションで横向きに固定することはできるのですが、縦方向での固定がありません。ということで、仕方なく横向きに固定して、見開きで取り込んだ教科書の画像を配置しています。
さらにページが増えていくと(&画像が増えていくと)、保存にもやや時間がかかるようになります。また、メモリが12GB程度ではレインボーカーソルが出てしまうこともあります。画像が増えると考え込まれてしまいます。文字だけなら快適と言えば快適なのですが。某連載原稿もレイアウトしてみると、テキスト主体だとひどく重くなることはないようです。
ということで、iBooks Authorで作成した国語の教科書を以下に用意しました。iPad専用ですので、iPhoneのiBooksでは表示できません。
・新體國文讀本 二の巻
< http://www.openspc2.org/eBook/iBooks/
>
【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>
大正時代の教科書だと裁縫のが手元にありますが、この時代になると少し着色されています。裁縫の本は、実用的というか昔の着物の作り方が載っていて資料としても面白いかなと思います。
明治25年くらいのだと、今の人にとっては平仮名自体がわからない状態です。ゑとかゐではない形状のものがあります。親戚のお婆さんの名前が、まさにそれでした。葬式の時、漢字だと思ってパソコンや携帯で変換しても全く出てこなくて一体何の文字なのか誰も分かりませんでした(発音はわかります)。
数年経過して古い教科書を入手して、ようやく判明。漢字ではなく単なる平仮名ということがわかりました......。それにしても120年経過しただけで、日本語が読めなくなってしまうこともあるわけです。
・クリエイター手抜きプロジェクト【2011年分まで用意しました】
< http://www.openspc2.org/projectX/
>
・毎度おなじみASCII.jpの連載
「iOS 5の新機能で作る「パノラマビュー」アプリ」
< http://ascii.jp/elem/000/000/662/662804/
>
・新JavaScript例文辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/javascript2/
>
・Google API Expertが解説する Google Maps APIプログラミングガイド
< http://www.amazon.co.jp/dp/4844331167/
>
・jQuery Mobile 1.0例文辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/jQuery_Mobile/1.0/
>
・CSS3(スタイルシート Level 3)例文辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/CSS3/
>
・改訂5版JavaScriptポケットリファレンス
< http://www.amazon.co.jp/dp/4774148199
>
・10日で覚えるHTML5入門教室
< http://www.amazon.co.jp/dp/4798124184
>
・ハイビジョン映像素材集
< http://www.openspc2.org/HDTV/
>
・Adobe Illustrator CS3 + JavaScript 自動化サンプル集
< http://www.openspc2.org/book/PDF/Adobe_Illustrator_CS3_JavaScript_Book/
>
吉田印刷所の「印刷の泉」でも購入できるようになりました。