Otaku ワールドへようこそ![157]セーラー服を着てパリを歩いてたら警察官が近づいてきて...
── GrowHair ──

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ああ南無三。俺の運もこれまでか。パリ北駅からフランス公共鉄道RER B号線に乗ってパルク・デ・ゼクスポジション駅で降り、外に出たところで3人の警察官が私の姿を認めて近づいてきた。うぇえ、やばいっ。すわ、国際問題勃発かっ。

明日の日本の新聞の見出しはきっとこんなであろう「セーラー服姿の日本人男性、フランス警察に身柄を拘束される」。本文はこんな感じか「セーラー服を着てパリの街をうろつき回った日本人男性が6日、フランス警察に身柄を拘束された。調べに対し「パリの人たちをびっくりさせようと思った。東京では問題なかった」などと供述しているという。外務省が強制送還を求めて交渉中」。外務省、ごめんっ。

今から逃げても逃げ切れるものではあるまい、と覚悟を決めていると「一緒に写真撮っていいですか」と。あれれ。で、こうなった。
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/Paris120706#5762254498177065490
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東京では考えられないフレンドリーさに、思わず「警察官のコスプレですか?」って聞いちゃったよ。それこそ不敬なこと言ってますね、どうもすいません。

東京とパリを歩き比べてみると、やはり人々の反応がずいぶんと異なり、文化の差異がうかがい知れて面白い。また、単にパリを見てくるだけの受動的観光よりも、パリに姿を見せつけてくる能動的あるいは道化的観光のほうが100倍も楽しめる。




●セーラー服で成田空港の出国審査を通過できるか

7月4日(水)の朝、セーラー服を着てウチを出た。ピンクのファーの大きな尻尾をつけたスクールバッグを肩から提げ、目印にと白の三角スカーフを結びつけたスーツケースをごろごろと転がして。

日暮里駅から乗った京成線特急スカイライナー9号は定刻通り8:42に終点成田空港駅に到着した。改札口を出るとすぐにセキュリティチェックがあるが、求められるままにパスポートを提示して、何事もなく通過。

出発ロビーには、七夕竹が飾られている。脇には短冊が置いてあって、自由に願い事を書いて吊り下げられるようになっている。私もひとつ。「無事に出国審査を通過しますように」。って、後からこれだけ見たら、国外逃亡を企てる指名手配犯かと思うべな。
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/Paris12070402#5761894679614206274
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全日空のセクションに置かれた機械でチェックインを済ませ、荷物を預けるカウンターへ。「この格好で出国審査、通ると思いますか?」と聞いてみると「分かりません」という答え。え? 分からないの? 何で?って、前例がないんでしょうね、たぶん。

いちおう念のためにと、普通の服装も持ってきてはいる。セーラー服では通過させられない、と言われたら、着替えてから並びなおせばよいわけだ。けど、着替えはスーツケースの中だ。預けちゃうと、取り戻せない。すると、「ANA」の文字の入った大きめの紙袋をくれた。「これに分けて、機内持ち込みにされてはいかがですか」と。さすがぁ、機転が利く。ありがとうございますっ。

で、出国審査。ちょっとドキドキする。セーラー服を着て都内を歩くこと50回以上に及び、だんだん刺激を感じなくなってきていたところで、この感覚は新鮮だ。ところが、特に何も聞かれることなく、パスポートにぺたんとハンコを捺され、難なく通過。

次は手荷物検査。ここでは相当念入りに調べられた。30cmばかりの台に上がらされ、輪っかに柄がついたセンサーで、体表をくまなくなぞられる。なんか見世物っぽい光景じゃないですかぁ? 手荷物もなかなかOKが出なくて、何度もX線を通される。ワタシ、そんなに不審ですかぁ? なんとかして出国阻止しようとの努力も空しく、清廉潔白な私は、ついに通過を許される。法律に則ってチェックしてるわけだから、正当な理由がなきゃ引き止められないですわな。

これで前例ができたわけだから、航空会社のマニュアルに追記しておいてくれませんかねぇ「中年紳士がセーラー服を着て出国しようとする場合であっても、諸手続きを問題なく通過できる」と。

搭乗口前で記念撮影。近くで笑いをかみ殺していた若いオニイサンに頼んでカメラのシャッターボタンを押してもらった。そしたら、人が集まってきて、アイドル撮影会状態に。
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/Paris12070402#5761894679145914274
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●進んだ個人主義とやらを見せていただきやんしょう

前回パリに行ったのは、'05年6月のことで、会社の出張で南仏に行った帰り、飛行機の乗り継ぎの関係で、丸一日、パリで空き時間ができたのであった。パリジェンヌをナンパしてみようと企て、公園で意を決して、若くてとびっきり美人の3人組に声をかけると、30分ばかり雑談につきあってもらえた。そのときのことは、'05年7月15日(金)のこの欄で「パリジェンヌ、ナンパ大作戦」と題してレポートしている。「Otaku ワールドへようこそ!」の連載第8回である。
< https://bn.dgcr.com/archives/20050715000000.html
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3人は「シアンス・ポ」という大学の学生なのだそうで。後で調べてみると、確かにその大学は近くにあり、フランスの歴代大統領を輩出している超エリート校であった。そのときに、日本の印象を聞いてみたのだが、返ってきたネガティブな答えをずっと忘れない私は意外と根暗だったりする。もちろん、勤勉など、いいことも言っていたのだが、その反面、「個人主義の考え方がまだまだ進んでいない」と。

ほう、そうですか、じゃあフランスの進んでいるという個人主義をとくと見せていただきやんしょう。東京ではおっさんがセーラー服を着て歩いても何の騒ぎも起きず、さらっとスルーされるのだけど、パリではきっとそれを上回るスルー度なんでしょうなぁ。

成田発パリ行きの全日空機内は半数以上が日本人で、シャルル・ドゴール空港の入国審査の列も日本人だらけなんだけど、空港からパリ北駅に向かう列車に乗ると、もはや日本人は一人も見当たらない。同じことは、'06年にイタリアに行ったときにもマルペンサ国際空港からミラノに向かう列車で経験したのだけれど。みんなどこ行っちゃったの? 巨大な群れからはぐれた一匹の小魚。急に不安になる。もはや日本人という均質的な集団の一員ではなく、ただの一個人なのだ。

パリ北駅でRER B号線からMetro 5号線に乗り換える。バスチーユの一駅手前のブレゲ-サバン駅で降り、駅からの道をいきなり間違えて迷い、通行人に聞きながらIBISホテルへ。フロントで、いでたちをほめられる。部屋にスーツケースを置いて、すぐに外出。徒歩でバスチーユ駅へ行き、Metro 1号線でエトワール広場へ。凱旋門からシャンゼリゼ通りを歩く。通りにはオープンカフェがいくつもあり、歩道の幅の半分くらいを円テーブルと椅子が占め、人々がワインやビールを飲んだり食事したりしてくつろいでいる。その前をすまして歩く。

なるほど本当だ。何も起きない。礼儀正しいというよりも、そもそも他人がどんな格好していようと関心がないみたい。さすがのスルー力。ただし、概して肌の色の黒い人たちは、そうでもなく、ぶわはは、と大声で笑ってから、あわてて口を押さえたりしている。まず感情の発露があって、それから遅れて理性が働く感じ。もちろん、みんなというわけではないけど、傾向的に。

シャンゼリゼ通りで地元の雑誌だかの取材を受けたとき、個人主義のことを聞いてみた。「そりゃ、理念的にはそうなんだけど、ちょっと回り、見てみろよ、特に男性の若いやつ。見事なまでに没個性的だろ」。なるほど。オシャレ成分を完全に抜き去ったカジュアルというか。みんなそんな格好。「地味カジ」とでも呼ぼうかね。「あんた、パリにそうとういい風、吹かしてるよ」。さいでっか、おおきに。

企画が通ったら「シャンゼリゼ通りにセーラームーン現る」みたいな記事にしてくれるとか言ってたけど、どうなったかな? たぶん、ジャパンエキスポに飲まれて消えたんではないかと。

●あんた有名になってるよ

翌日、7月5日(木)は、ジャパンエキスポの初日。ヨーロッパ最大の日本文化の博覧会だ。コミケの来場者数が3日間で50万人超であるのに対し、ジャパンエキスポは4日間で約20万人。1日あたりでみると、約4分の1だけど、そんな感じのしないにぎわいだった。

朝9時ごろのパリ北駅がすでにものすごいことになっていた。ポケモンやら、ONE PIECEのキャラたちやらに扮した若者たちで、ホームがごった返しているのである。列車が到着しても満杯すし詰め状態になり、ホームには大量の人たちが積み残され、2本見送らないと乗れないほど。しかもみんな大はしゃぎのお祭り状態で、奇声を発する者も多くいる。それは列車の中でも続いた。

もしおフランスにエレガントでブリリアントなイメージを抱いていたとしたら、この光景は、幻想を粉々に打ち砕かんばかりのシュールさだ。日本がフランスにこれほどまでの影響を与えていたかと思うと感慨無量なような、文化侵食どうもすいませんなような。

実は、日本においては、公の場でキャラのコスプレをして歩くことは自粛しあっているため、このような光景が出現することはない。しかし、個人主義の考え方の進んだフランスでは、そんなこと誰も気にしちゃいない。たぶん、オタクが嫌いな一般人を気づかって自粛しようなんて発想自体、微塵も思い浮かばないのだろうなぁ。

空港行きに乗って、終点の2つ手前のパルク・デ・ゼクスポジション駅でどやどやと大勢の人たちが降り、すぐ前の会場へと祭りは続く。巨大なホールがひとつ丸ごと入場待機列になっている。数千人の列は、折り返し折り返し、ゆるゆると流れている。

実は、4日間通しのチケットを持っている人は、開場1時間前の9時から入れるのと、遅れて来た場合でも、ホール内の列をバイパスする特権が与えられている。が、私はそれを行使しなかった。それは正解。すぐ前に、高校生の女の子2人と、そのうち一人の母親とが並んでいて、たっぷり話をすることができた。この子たち。
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/Paris120705#5761896830200076738
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フランスでは6月末から丸々2ヶ月、夏休みなんだそうで。道理で平日なのに若い人たちでにぎわってるわけだ。折り返しの列では、すれ違う人たちのコスプレ姿を見て楽しめるので退屈しない。私の姿を撮っておきたがる人もたくさんいたが。

待機列のホールを出てからも、遥か遠くにある会場のホールまで列は続き、駅を降りてから約1時間かかって会場入り。11時半ごろになった。入場チケットのバーコードをいちいち読み取ってるんだもんなぁ。

HALL 5全体とHALL 6の3分の2ほどがジャパンエキスポで、残りがコミックコンという別のイベントであった。規模の大きさと人の多さに圧倒される。オタク文化だけでなく、伝統美術の展示や武道の実演なども交えて日本の文化を総合的に紹介するイベントで、遊ぶこともできれば、日本の「美」の観念の結実を鑑賞することもでき、幅広く楽しめる。

ロリ服の女の子も多くいて、日本発の「萌え」とか「かわいい」の概念が深いところでよく理解されていると感じた。日本人によって日本人のためにデザインされたロリ服だが、フランス人が着てもめっちゃ似合っていて、この世のものとも思えない天使のようなかわいらしさを呈しているところが、ちょっとずるいと思ったり。この前のナンパしたパリジェンヌは写真を撮ってませんでしたが、今回はいっぱい撮ってきました。アルバムへのリンクは最後に。

私もずいぶん写真を撮られた。ずいぶんどころではなく、ひっきりなしに。展示をまともに見てる暇もなく、撮られ続けてた感じ。私はイベントではコスプレイヤーたちを撮る側の、いわゆるカメコなわけだが、撮られる側に回ってみて、レイヤーさんたちの辛抱強さが分かった思いである。

一人が撮りはじめると、周りにどっと人だかりができて、記者会見状態となり、しばらく途切れない。一段落ついたところで、歩き始めると、何歩も歩かないうちにまた呼び止められるという調子。カップルで来ていて、彼女と私との2ショットを彼氏が撮る、なんてパターンも非常に多かった。寛大だなぁ、さすが愛の国フランスだ。というか、男性とみなされてなかったのか、オレ。

次の日、3人ほどから別々に同じことを耳打ちされた。「あんた、フランス中で有名になってるよ」。どうやら、昨日撮った人たちがこぞってネットの掲示板だかコミュニティだかに写真をアップして、私が被写体の写真が大量に出回っているらしい。

自力では見つけられなかったので、フランス語に堪能な友人の弓月水晶氏にお願いして探してもらった。弓月氏と初めて会ったのは'06年のことで、ローゼンメイデンつながりの仲間のお茶会が秋葉原のメイド喫茶「Cafe Mai:lish」で催されたときのことである。

で、見つけてくれたのがこれ。なにこれ新聞? アメリカのウェブ新聞の最大手である「Huffington Post」のフランス版で、ル・モンド紙が発行しているらしい。
< http://www.huffingtonpost.fr/2012/07/05/la-japan-expo-sur-twitter_n_1651309.html
>

あと、現地で関西テレビ(フジテレビ系列)からのインタビューに答えており、7月10日(火)4:54pmからの「スーパーニュース アンカー」でオンエアされた模様。ただし、関西エリア限定。

ジャパンエキスポではそれなりのインパクトを与えてしまったみたいだが、コミケではメイド服やロリ服などで女装した男性の姿は掃いて捨てるほど見かけるものである。その文化がフランスのオタクたちにまったく伝わってないはずはないのであった。なんと、セーラー服を着たおっさんは、フランスにもいたのである。イベント2日目、パルク・デ・ゼクスポジション駅で列車を降りると、ホームにその人はいた。奇跡の出会い。
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/Paris120706#5762254493884866290
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●無礼者の襲撃に不意打ちを食らう

パリ滞在5日目となる7月8日(日)にはフランスの進んだ個人主義にすっかり慣れきっていた。なるほど、どこへ行っても平気じゃん。ルーブル美術館でモナリザを見ることもできたし、その建物内にあるサロン・ド・テ(Salon de The)で優雅に紅茶を楽しむこともできた。

バスチーユに戻って来てからは、近辺の裏路地を散策した。木曜と金曜に行ったレストランで、ご主人が熱心に薦めてくれたエリアだ。今は閉館中のピカソ美術館があるあたり。古いヨーロッパの街並みは美しく、心が落ち着く。

バスチーユに戻ろうと川に蓋をした上の道を歩いていると、まったく予期せぬ襲撃にあった。何者かに背後からケツをひっぱたかれたのである。それも、パーンといい音が響き渡ったくらい強烈に。何が起きたのか咄嗟には判断がつかない。この姿でうろつき回っている私のことを本気で怒っている恐い系のおじさんがいるのだろうか、と恐る恐る振り返ると...。

高校生ぐらにみえる男の子が、猛ダッシュで逃げ去って行く。うんと遠くに仲間とみえる男の子が 2人立っていて、こっちを見て笑っている。肝試し的な遊びに使われたというわけか。こんのやろーーー!!! 強い調子で "What are you doing?" と言うのが精いっぱいだった。追いかけても、とてもじゃないが追いつけそうにない。

やりやがったなー。あー、むしゃくしゃする。東京では、いくら歩き回っても、こういうことは一度たりとも起きなかった。起きそうな感じさえしない。つまりはこれもパリの特徴ってことだろうか。進んだ個人主義とは裏腹な悪ガキもいる、ってことだな。

ひとつひとつの地域社会の特徴を抽出しようとするとき、観察社会学的なアプローチと実験社会学的なアプローチが考えられる。後者のアプローチとして、試しにおっさんがセーラー服を着て街を歩いてみるのはたいへん有効で、地域の特徴を物語る事例が手っ取り早く豊富に得られる。

てか、これで完全に吹っ切れた。これでも多少は遠慮しいしい、というところもあったのである。もう怒ったぞ。遠慮なんか微塵たりともしてやるもんか。翌日の飛行機で東京に帰るので、パリで最後の夕食になる。よさげなところをバスチーユ近辺で見つけようと、戻って来ようとしていたところなのであった。

バスチーユにもオープンカフェがたくさんある。あれ、いいなぁ、と思いつつ、それまでは、通行人から丸見えな場所で食事する勇気がなかったのである。もうこうなったら、バスチーユ広場の真ん前の、人通りの多い地下鉄の出入り口近くの、一番目立つ席で堂々とディナーを決め込んでやろう。フォアグラが食えるところがいい。

広場に面して3つ並んでいるオープンカフェの一番右にあるのがまさにそういうお店。「LE CAFE BASTILLE 1789」。この1789って、創業した年かな? すでににぎわっていて、屋外の席はほとんど埋まっているが、屋内にはまだ空席がたくさんある。入口に立つと、人々の話し声が一瞬静まって、軽くどよめきが起きたように感じられた。

ウェイターに "Can one person have dinner here?" (一人ですが、ディナーでいいですか?)と聞くと、「お好きな席にどうぞ」という。「外でも?」「はいどうぞ」。残念ながら一番外寄りの席はすべて埋まっていた。一番奥まっているものの、屋外に空席があったので、そこにした。

着席したらもう周りの人たちは関心がなくなったようで、それぞれの会話に戻っている。ディナーと言ったためか、丸テーブルに白いテーブルクロスをかけてくれた。ウェイターはとても愛想がよく、親切だ。バスチーユの歴史などもずいぶん詳しく説明してくれた。Guillaume Ragoo 氏。

私のカメラで写真を撮ってくれるようお願いすると、「写真撮るのは得意なんです」と。で、こんな感じ。うん、なるほどいい構図だ。フランス文化に完っっ璧に溶け込んでるワタシ。どうですこの違和感のなさ。
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/Paris120708#5762980774004687442
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< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/Paris120708#5762980801794201906
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念のためにと持っていった普通の服は、結局出番がなかった。帰りはルフトハンザでミュンヘン経由。ミュンヘンの搭乗口まで来ると、日本人がいっぱいいる。みんなどこに行ってたの? スッチーにほめられる。
"I like your dress. It's so beautiful!" (その衣装いいね。きれい)

7月4日(水)、成田空港、シャンゼリゼ通り
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/Paris12070402
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7月5日(木)、ジャパンエキスポ初日
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/Paris120705
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7月6日(金)、ジャパンエキスポ2日目、凱旋門
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/Paris120706
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7月7日(土)、ジャパンエキスポ3日目
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/Paris120707
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7月8日(日)、バスチーユのオープンカフェでディナー
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/Paris120708
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【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp
セーラー服仙人カメコ。あるいは国際遊び人。アイデンティティ拡散。

うわ、いつの間にかファンサイトみたいなのができてるし。上原ゼンジさんに作っていただいた人形写真のウェブギャラリーからプロフィール情報をコピペされてるし。コメントやブログ引用などのリアクションが1万件以上って、そうとう拡散してる? しかもコメントはいろんな言語で。世界中に?
< http://tmghas.tumblr.com/post/26984042855
>

コメントは概して肯定的。「じいさん」という概念と「カワイイ」という概念のコンビネーションが意識の空隙をついたか。そうとうウケたっぽい。やっぱあれなんじゃないかな、日本の文化を海外に紹介するっていう真面目な動機もいいけど、そういう中に道化も混ぜとくっていうのは必要なことだったんじゃないかな。道化っていえば、スマイル党のマック赤坂氏も、ブース構えて選挙事務所にしてて、いい味出してたけど。

コメントから英語のやつを適当に拾って訳してみると...。

・50年後の私
・私が見た中で一番かわいいおじいさんだ
・日本のGandalfですか?(訳注:映画『指輪物語』の?)
・私もいつかこういうふうにかわいくなりたいもんだ
・見ろよこのじいさんの脚!
・コーヒーでむせたぞ
・オタクの極限
・なんてこと? この老人の脚、私のよりきれいじゃん
・誰でもかわいくなれるということか
・笑いが止まらなくて死にそうだ
・デザフェスで見た、ほぼ間違いなく
・彼の腕と脚、なんでこうまで完璧ということがありうるのだ?!
・様々な奇妙な形で私に訴えかけてくる
・ははははははははなんだこれ?
・脚がいかに完璧か、これは驚くべきことではないか。剃ってるし
・分からんけど、ある意味かわいいんではないかと
・それ、ミスターミヤギ?(訳注: 映画『The Karate Kid (邦題:ベスト・キッド)』の登場人物)
・めっちゃかわいい!!!!!!
・逃げろ! 任務は中止だ! そのエリアから避難しろ!
・この種のコンベンションが大好きなのは、こういう人が現れるから
・ちゃんと脚を剃ってるところに好ましい本気を感じる
・ここまでかわいくなれることは私には永遠にないだろうってとこがちょっと悲しい
・こいつ。日本の空港で見たぞ。それとパリのエキスポでも。
・じいちゃん、私の制服盗むのやめてよね
・顔見なければ男だと思わないわ。ましてや年寄りだなんて
・日本っていつも一歩リードしてるんだよなぁ
・変な日本人
・これがリアル日本...
・脚がめっちゃきれいやん
・東京の台湾料理屋でこの男、近くに座ってたぞ。こんなとこでまた見ることになるとは思いもよらなんだ