2004年から毎週連載してきた「クリエイター手抜きプロジェクト」。この企画は、プログラムを使って作業を自動化し、楽をしようというものです。実際のところ、そうやって楽ができた場合もあれば、そうでもない場合もあります。
プログラムを使わなくても、ソフトの機能が向上し、求める結果が簡単に得られるようになってしまったこともあります。今の時代、「作る」よりも「探す」「待つ」方が得策かもしれません。
それにしても、わたしたちはあまりにコンピュータに頼りすぎではないか、という気もします。特にパソコン。Windows 95の発売以来、一般人もパソコンを所有するようになり、各家庭にパソコンがあるのが当たり前の時代になりました。今では(田舎での)車の扱いと同じで、パソコン使えなければ仕事になりませんという状態です。
でも、これから時代が進むと家にパソコンがない状態になる可能性が大です。パソコンを使って書類を作成したり、エクセルで表計算するような作業はなくなってしまうかもしれません。少し先の未来では、パソコンでなくタブレットまたはスマートフォンがメインになり、パソコンは中高年のマニア向けの製品になりそうです。
プログラムを使わなくても、ソフトの機能が向上し、求める結果が簡単に得られるようになってしまったこともあります。今の時代、「作る」よりも「探す」「待つ」方が得策かもしれません。
それにしても、わたしたちはあまりにコンピュータに頼りすぎではないか、という気もします。特にパソコン。Windows 95の発売以来、一般人もパソコンを所有するようになり、各家庭にパソコンがあるのが当たり前の時代になりました。今では(田舎での)車の扱いと同じで、パソコン使えなければ仕事になりませんという状態です。
でも、これから時代が進むと家にパソコンがない状態になる可能性が大です。パソコンを使って書類を作成したり、エクセルで表計算するような作業はなくなってしまうかもしれません。少し先の未来では、パソコンでなくタブレットまたはスマートフォンがメインになり、パソコンは中高年のマニア向けの製品になりそうです。
そうなると困るのが既存の書類データです。とは言っても、自分で使う分には対処のしようもありますが、たとえば町内会などの組織における文書のデータ制作となると面倒です。今は各家庭にパソコンがあるので、ワードやエクセルで必要なところだけを修正すればよいのですが、もしパソコンがなくなったらどうなるでしょうか。
というよりも、実際にパソコンを持っていない人のために、パソコンを持っている人が面倒な役割を押しつけられるというような事態が発生しています。パソコンが扱えるがために、重責を担わなければならないという可能性が、将来に渡ってあるわけです。
ある組合組織では、パソコンを使って名前を出力して会費を集めるのをやめようという意見もあるそうです。老人が多く、パソコンを持っていない人もいるからです(当然、タブレットもスマートフォンも持ってない)。つまり、結論としては、名前はプリントアウトではなく、昔は普通だった手書きに戻そうということです。
実は私の引き継いだ会社も、納品書などは全部手書きです。もちろん、パソコンを使って納品書を出力することもできます。しかし、以下の問題を考えると手書きがベストである、という結論になりました(業務が複雑ではないので、昨今のような面倒な業務には役に立たないかもしれませんが)。
(1)コストの問題
パソコンは安くなったとは言え、結構お金がかかるものです。タブレットでもスマートフォンでも同様です。パソコンとソフトの代金は、低コストで仕事しなければならない場合、非常な圧力になります。
同業者だと専用ソフト必須なので、数10万単位での投資が必要になります。ソフトが高かったので、私は自前で作ってしまいましたが、普通は無理でしょう。違う業種(ガス)の人ではソフト代に800万円かかると言われたそうです。さらに他の業種(ガソリンスタンド)でも、100万単位でソフト+ハード代がかかるので難儀している様子。
(2)人的な問題
パソコンは使える人が限定されます。70代の老人でも可能なのは、やはり手書きです。あと、ハンコとの組み合わせ。納品書等が必要な場合、パソコンを使える人がいなければ何もできません。
100人のうち一人しかパソコンを使えなければ、その一人に大きな負担がかかることになります。手書きなら誰でもできます。老人の場合、文字が思い出せなかったりしますが、それでも何とかなります。
(3)時間的な問題
パソコンの方が事務処理は速いと思っている人も多いでしょう。でも、やり方や状況によっては、手書きとあまり変わらない速度になることがあります。納品するものや業務内容によって違うのですが、エクセルで納品する品数を入力しプリンタで出力するまでの時間と、電卓で計算して手書き(複写)の場合では、あまり時間に差がないこともあります。
ただ、手書きの場合ちょっとインチキをしないといけない(あらかじめハンコを押しておく等)ので、トータルな時間ではパソコンの方が速いはずです。とは言え、ハンコ付くだけならパソコンを使えない老人でもできる(誰でもできる)というメリットがあります。
もうデジタルクリエイターはたくさんなので、アナログ時代に培ったノウハウなどを引き継いでいった方がいいんじゃないかという気はします。ということで、夏休み明けからは柴田編集長が新たに「アナログクリエイターズ」を創刊するそうです(嘘)。
【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>
製造に難儀していたenchantMoonは、7月7日に出荷されるようです。が、初期ロットは200台。ということで、間違いなく手元には来ない......。デジクリが夏休みに入る前には多分、入手できないみたい。だんだんと原稿ストックが減ってきたのでネタにしようと思ったけども、ちょっとアテが外れた感じ。
タブレットを買えば、誰でもきれいな女の子のCGが描ける〜と思って毎度買うけど、うまく描ける以前に下手すぎてどうしようもない......。とりあえず「俺はまだ本気出してないだけ」という事にして、いつか本気で描く......
・enchantMoon関連記事
< http://japan.cnet.com/news/service/35033945/
>
・俺はまだ本気出してないだけ
< http://www.amazon.co.jp/dp/409188377X
>
・ハイビジョン映像素材集【4K素材で上高地などを追加】
< http://www.openspc2.org/HDTV/
>
・Nexus 7(アンドロイドタブレット)使い方辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/Android/Nexus7/
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・JavaScript逆引きハンドブック
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・改訂5版JavaScriptポケットリファレンス
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・クリエイター手抜きプロジェクト
< http://www.openspc2.org/projectX/
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