[3523] 複製力の不思議と不気味

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《40歳以上のオッサン達は圧倒的にザクが好き》

■ユーレカの日々[24]
 複製力の不思議と不気味
 まつむらまきお

■グラフィック薄氷大魔王[354]
 iPadアプリ「ArtStudio」再発見
 吉井 宏



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■ユーレカの日々[24]
複製力の不思議と不気味

まつむらまきお
< https://bn.dgcr.com/archives/20130724140200.html
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<著者のご意向により削除いたしました>


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■グラフィック薄氷大魔王[354]
iPadアプリ「ArtStudio」再発見

吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20130724140100.html
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●「drawing offset」でペンの違和感ゼロに!

「液晶タブレットCintiqやSurface Proで、ペンとカーソルの位置関係をiPadのArtStudioみたいにピクセル数で設定できればいいのに」って思いつき、ArtStudio自体どんなんだっけ? と久しぶりにいじってみたところ、思わぬ成果が!

カーソルの位置を調整する機能「drawing offset」は、ArtStudioやLayersに搭載されている、描かれる部分が指で隠れないよう離れた位置に十字カーソルを表示するもの。指から離れたところに描かれるのって、感覚的じゃなくなるし違和感あってダメ、普段使うことはない。

ふと「iPadのスタイラスペンのズレをなくせるんじゃないか?」と思いついて、「左上5pixel」に設定してみたら、スタイラスペンのゴム球の感覚的中心・ペン軸の延長線上に線が描けるようになった〜〜!!!

iPad導入以来初めて! スタイラスで線を描く違和感がゼロになった! スタイラスペンのゴム球ペン先のど真ん中から線が描ける感じ。ArtStudioやLayersの他にもカーソルをずらせるアプリはあったと思うので試す価値アリ。

Bambooスタイラスだと5pixelが適当っぽい。もっと大きなゴム球ペンならもうちょっとずらすといいと思う。Jotペンでも円盤の真中心から描かれず、1〜2mmくらいずれてたのがものすごい不快だったのだが、同様に調整すれば完全にペン先と線が一致させられそうだ。

●ArtStudio再発見

ArtStudioはiPad導入最初期に入れてものの、好みじゃなかったので放ってあったアプリ。今回ちゃんといじってみたら、これいいじゃん! って、「今頃何を言っておるのか?」だろうけど。何がいいって、「投げ縄選択で移動・拡大縮小・回転」ができる!

鉛筆ブラシもいいし、レイヤーもグリッドもある。Photoshop的にいろいろ細かい機能が満載。さすがにこれでイラストの仕上げまでやるつもりはぜんぜんないけど、スケッチを一部選択して切ったり貼ったりができるなら十分。Dropboxとファイルのやりとりが直接できたら最高なんだけどな。でもこれは使おう。なんでこれを見逃してたかって感じ。

< https://itunes.apple.com/jp/app/artstudio-for-ipad-miao-hua/id364017607?mt=8
>

●その他、ArtStudioが「使える!」件

SketchBook mobileみたいに簡単にツール切り替えができればいいのにな、と思ったら、ジェスチャーの設定でいろいろできるらしい。4本指タッチで「一個前に使ってたツールに切り替え」に設定したら、SketchBook Pro並みに便利になった。鉛筆と消しゴムを交互に切り替え。

けど、QuickMenuとか出す3本指タッチがどうしても機能しないんだが......わかった、解決。iPadの環境設定の「アクセシビリティのズーム」をオフにしないと3本指タッチ機能が使えないのでした。

ArtStudioでドローイング。ペンと描かれる位置が感覚的に完全に一致したおかげで非常に描きやすい。Cintiqとは広さの点では負けるのは確かだし、最終的に整えるのはMacのPhotoshopでやるとしても、ラフスケッチに関しては、紙廃止にしたって大丈夫なくらい「使える」!!

紙に描いたラクガキをiPadで撮影、ArtStudioに読み込んでレイヤー上に清書してみるテストもやってみた。ちゃんと仕事レベルでできるのを確認。こりゃーいい! 紙と鉛筆とiPadがあれば、ラフ提出までは十分イケる。

いやまあラフ提出なら、紙と鉛筆とコンビニFAXでも十分イケるだろうけど、部分的にちょっと変形・修正とか、複数のラフスケッチを大きな画像に並べる編集作業とかはArtStudioが便利だねということで。

ゴム球ペン先と描画位置が感覚的に一致したのはありがたいけど、そこまでイケたなら、もうちょっと感触のいいゴム球ブラシはないもんかなと。Bambooスタイラスの硬いペン先も悪くないけど、筆圧強くしないと描けないのがイマイチ。意外にPogoペンが具合よかったりする。何か探そう。

あとやっぱ、15インチのiPadがあれば最高なんだけどな。

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

またまた「FRP立体作品作りたい熱」が高まってきた。作り方や塗装方法などで新しいノウハウ情報をいっぱい仕入れちゃったので、試してみたくてしょうがない。今度こそは、ものすごく要領よく手早く作れそうな気がする!! 証明したい!


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編集後記(07/24)

●全国高校野球の地方大会の真っ最中であるが、21年も前の甲子園大会で物議を醸した戦いがあったとの記憶がある。大会第7日目第三試合、星稜の松井秀喜に対し、明徳義塾の馬淵監督は徹底した敬遠策をとった。2死ランナーなしの場面でも敬遠を命じた。果たして5打席連続敬遠。これに怒った観客の抗議行動で、試合中断もあったほど甲子園球場異様な空気に包まれた。結局1点差で明徳義塾が勝った。世間の非難は沸騰し、その影響もあってか明徳義塾は3回戦で大敗して甲子園を去った。

当時わたしは会社員、ちょうどDTPの黎明期で、新知識を得るため休日もないくらい働いていたから、この試合の詳細は記憶にないが、世間の非難ゴーゴーには違和感があり、「格好悪いけどアリの戦術じゃないのか」と思っていた。高校野球ファンの妻はいまも馬淵監督が、明徳義塾が大嫌いだというのだからしつっこい。へそ曲がりが信条のわたしは、むしろ馬淵擁護派で、あの試合の真実について知りたいとずっと思っていたら、門田隆将の「あの一瞬 アスリートはなぜ『奇跡』を起こすのか」(新潮社、2010)にそれがあった。

エース岡村の故障という危機に(そんな事情は初めて知った)怪物・松井を擁する星稜との対戦という籤の不運に直面した馬淵は、勝負の帰趨を決するのは「松井と戦わざるを得ない場面が訪れるか否か」であると弾き出し、松井を歩かせ、あとの5番、6番を完全に押さえ込む戦術を選んだ。敬遠はランナーを背負うリスキーな作戦だが、勝つためにはこれしかなかった。岡村が故障していなければまた別の戦い方があっただろう。これって、野球のルールに則った当然の作戦で、まったく非難にあたらないではないか。

高校野球とは何か。その究極の答えがこの試合だったと門田は書く。「"高校生らしさ""爽やかさ""清々しさ"といった、高野連やマスコミがつくりあげた極めて主観的で幻想的とも言える概念に対して、真っ向から挑戦した野球。賛否両論を巻き起こし、社会現象にまで発展したこの試合は、高校野球が『勝つこと』に賭けた男たちの"真剣勝負の世界"にあることを今も私たちに語りかけている」。当時の星稜の5番・月岩への取材では「あの試合は人生の宝」という言葉さえ引き出している。感動的な一編、読むべし。

さて、我が母校・浦和西高校は3回戦で強豪の春日部共栄を6回まで3対1とリードしていたが、逆転負け。ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」と美水かかみ「らき☆すた」の代理戦争か? 浦和西は硬式野球はそこそこだが、軟式野球ではかなり強いらしい。またサッカー部は48年前に全国制覇したことがあるが、最近はそこそこ。ところが女子サッカーは埼玉県高校総合体育大会で優勝していた。母校をネタに居酒屋へ繰り出したい今日この頃。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104605034/dgcrcom-22/
>
「あの一瞬 アスリートはなぜ「奇跡」を起こすのか」


●続き。『揺れにくいボトルポーチ』は腰側にボトルケース、お腹側に小物を入れられ、それをお腹まわりに挟みこむことによって揺れにくい仕組みになっていた。

ペットボトル用のクイックキャップを勧められたが、普段はポカリスエットの1リットル粉末を使っているので、口の狭いペットボトルよりもと、このポーチにも入るGregoryの『24oz(700ml) Bottle』を一緒に購入。

試しにボトルポーチを装着して走ると、贅肉の多い私の場合、どんどんとずり上がってしまったわ......。ずり上がったところを装着ポジションにすれば、前や横には回り込まなかったが、上すぎて気になる。贅肉の少ないアスリートは全然ずれず。ああ、そういうことなのね。これがずり上がらなくなったら一人前と思うことにするっ。続く。(hammer.mule)

< http://www.shop-rws.jp/p/item-detail/detail/i262.html
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ペットボトル用のクイックキャップ
< http://pocarisweat.jp/#/products
>
ポカリスエット製品情報

< http://m2college.net/fes2/
>
まにフェス。学生無料。有益な話が聞けるよ〜。メーカーさんと直接話せたりするよ〜。