《運と忍耐の花火撮影》
■装飾山イバラ道[136]
嬉しくない買い物
武田瑛夢
■Take IT Easy![17]
コミュニティを活性化する
若林健一 / kwaka1208
■おかだの光画部トーク[115]
花火の撮影は難しい!
岡田陽一
■装飾山イバラ道[136]
嬉しくない買い物
武田瑛夢
■Take IT Easy![17]
コミュニティを活性化する
若林健一 / kwaka1208
■おかだの光画部トーク[115]
花火の撮影は難しい!
岡田陽一
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■装飾山イバラ道[136]
嬉しくない買い物
武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20140527140300.html
>
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物は壊れる運命にある。運命とか言うとドラマチックだけれど、物質がただ単に古くなって朽ちるのには、何の感情的用件が挟み込まれる隙もなく当たり前のことだ。でも不思議と同じような時期に示し合わせたように壊れたりすることもある。
●足場の怖さ
昨年、住んでいるマンションの大規模修繕工事があった。足場を組んであちこち直すので、工事に備えて説明会があった。足場が組まれると住民にとって一番心配なのは、「空き巣」などの目的で外部からの犯罪者が容易に上階に行きやすくなることだそうだ。
足場は落下防止ネットが張られるので、歩いている人も外からは目立たないし、確かにベランダで何かやっていても犯罪とは思われにくい状況だ。ガラスを割るような音も工事中は作業音にまぎれてしまうだろう。防犯にはいっそう気をつけなければならない。
現在は工事も終わり足場もないのでこの話をしています。
工事人はお揃いのベストのようなものを作業着の上に身につけている。現場責任者は住民の前で、「もしもこのベストを着用していない人間が足場を歩いているのを見かけたら、即警察へ電話して下さい」と言い切っていた。それだけ工事人には徹底してベスト着用を命ずるつもりだ! という現場責任者の強い決意と自信を感じさせる言葉だった。
以前10階に住んでいた頃の大規模修繕工事では、普段絶対に人間が歩かないような高所に人が歩いているのが不思議な感じだった。マンションに固定されているにせよ、足場ってそんなに丈夫じゃない作りだと思う。その10階部分の足場を歩くって怖くないのだろうか。
足場って大きなものをラッピングしているわけで、風の抵抗がすごくて、よく考えたらけっこう危険なのだ。実際に足場関係の事故もニュースで目にした覚えもあるし、台風が来ると足場の下を通るのが怖かった。
台風時にはネットは外したり、風を逃がすように一部を開けて対応していたようだ。別のマンションではネットの編み目が荒いものもあったので、風対策を考えているようだった。
今回の大規模修繕工事では、外装のタイルとかベランダの床とか丁寧に綺麗にしてくれた。これをいい機会に、古い鉢やベランダの棚などどんどん捨てた。
騒音や匂いなど我慢が必要なことも多いし、大きな網戸を室内にしまう必要があったりで、部屋の中もすっきりしない。
玄関ドア前の塗装のペンキの匂いに辟易して、活性炭入りのマスクを買ったけれど、マスクが届いた頃にはその工事は終わっていた。悪臭がなくなったのだから喜べばいいのだけれど、活性炭入りのマスクの効果を試したい興味もあったのに。うちにはちょっとしたマスク売り場くらい、いろいろな種類のマスクの在庫がある。
まだ一回目の大規模修繕工事なので、元々あまり劣化が目立つということもなかった。大変なのは二回目、三回目の頃だろう。
以前のマンションで長年の劣化の仕方は何となくわかるけれど、美観面の修繕はそう問題はない。きっとそのうちポンプやモーター系が古くなって音を出したりして、エレベーターやポンプからの距離が住民の明暗を分けたりするようになるかもしれない。
工事が終わり、足場が外されると部屋の中に光が差し込んで来て清々しかった。防水タイルが貼り替えられたまっさらなベランダを見ると、何も置く気がしなくなる。しばらくは土系の鉢植えなどは置かずに、このすっきり感を楽しもうと思う。
●「ガスの人」を呼ぶ
最近問題になっているのはマンションの設備だけではなく、個々が決定できる機器にたいするものだ。
例えば給湯器。これは、マンション専用のものではなく、個人で管理するものが多いと思う。交換時に個々が自分で選ぶ新しいタイプの給湯器は、大きさや色に制限があったり、騒音などで取付後の問題も多いという。
うちもこのマンションに来て初めての、給湯器交換というものをした。冷蔵庫や洗濯機と違って、給湯器って地味で普段存在を意識することがあまりない。でも毎日のお風呂や食器洗いに散々お世話になっているのだ。
はじめはマンションの給湯器ボックスの下付近に、少量の水がたまっているのに気がついたけれど、きっと結露か何かだろうと思っていた。しばらくしても乾くことがなかったので調べてみたら、「給湯器の水漏れ」という現象らしい。
ガスの人を呼んでみると、10年ちょっと過ぎて大規模修繕工事の時期だということは、給湯器も寿命が来ていて修理よりも交換が良いとのこと。ネットで調べたのよりもだいぶ高額な取り替え費用で、首をうなだれてしまった。何かタイマーでも内蔵されてるんじゃないか? と疑うぐらい、タイミングよく壊れるのが不思議だ。
激安の設備屋さんに交換してもらう方法もあったけれど、ガスには給湯器の他に浴室乾燥や暖房がつながっているので、問題が出るといろいろとめんどくさい。とりあえずきちんとしていそうなところで「エコジョーズ」の給湯器に交換をお願いした。
エコ○○という給湯システムはいくつかあるけれど、正直どれが何だかよくわからない。
従来バージョンの普通の給湯器と比べると、エコジョーズは今まで出しっぱなしだった排気熱を湯沸しに利用するので効率が良いという。交換したら確かにお風呂が沸ける時間が早くなった。
リモコンパネル等も入れ替わるので、操作の感じもメロディも変わった。まぁ、正直言ってお湯はお湯。実質何も変わりはない(笑)。
私は家電の買い替えばかり気にしていたけれど、給湯器の交換も10年ちょっとでやってくる。その都度最新のリモコンに対応していくことになるのか。
めんどくさいから従来品で良いという選択がほぼ出来ないような気がする。その時点で量があるものが安いのが常だからだ。使い手が好む主流というよりも、売り手が売りたい主流の量産品を選ばざるを得ないだろう。
ファッションや車なら、新しいものに交換すればリフレッシュするし、人も気がつくし、お金の使い方として素敵な感じ。給湯器なんか交換したって何の実感もなくて、なんて嬉しくない買い物だろう。
しかしながら、大好きなお風呂のためなら仕方がない。生きてれば地味に消費し続ける何かも必要なのである。
【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>
前回のコラムで「アナと雪の女王」に偶然はあるかというのを話題にしたけれど、雪の女王の歌の出来が良かったので、キャラクター設定を変えたりかなり柔軟に作っていたようですね。
それは偶然とは違うかもしれないけれど、作って行く過程で起こった何かに焦点を当てるようなこともあるということか。これから日本語版も見に行こうかと思っている。
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■Take IT Easy![17]
コミュニティを活性化する
若林健一 / kwaka1208
< https://bn.dgcr.com/archives/20140527140200.html
>
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私たちが生活する上で、会社、学校、地域など様々な場面で組織として活動することがあります。
最近では、勉強会や各種イベントなどIT系のユーザー活動が活発で、私自身も出来るだけ多くのコミュニティに参加し、自分も勉強しながら、逆に私が伝えられることを少しでも提供出来ればと考えています。
それらのコミュニティで、共通の課題として挙がるのが「活性化」。
何をもって「活性化している」と言うのかは難しいところですが、ひとまず「新しいメンバーの参加があり、継続的な活動が出来ている状態」と定義することとします。
また、ここで言うコミュニティとは「原則として無報酬で運営されていて、任意参加・脱退可能なもの」を指しています。
過去数年、私自身が参加した様々なジャンルのコミュニティにおける経験から、コミュニティが活性化するために、守らなければならないこととして「適切な内輪感の維持」と「"絶対的な序列"の排除」のふたつがある、と考えています。
●コミュニティ内の内輪感
ある程度の歴史があるコミュニティの場合、古くからのメンバー同士の距離感に入っていけないことが、新しく入ってくる方にとって障壁になることがあります。
1)メンバー同士をニックネームで呼ぶ
2)コミュニティの中での業務が、阿吽(あうん)で進んでしまう。
3)内輪ウケのネタで盛り上がる
これらがコミュニティの中で行われると、新しいメンバーはどうしても入りづらくなります「内輪感」は外から来た人間にとっては「疎外感」に感じられてしまうものです。
だからといって、全員が同じ距離感で居るというのも不自然で、新しいメンバーに合わせていてはせっかくのコミュニティの楽しさが損なわれてしまう。
コミュニティの楽しい雰囲気を作る「内輪感」はある程度必要ですし、これがないとコミュニティの持つ楽しさが損なわれてしまう面もあります。
むしろ、内輪が楽しそうで「そこへ入っていきたい」と思わせればしめたもの。それを受け入れる姿勢をコミュニティが作れば、積極的に参加する姿勢を持った方であれば、どんどん入ってきてくださいます。
1)内輪に入っていきたいと思える内輪感を全員で作る。
2)新しく入ってきた人を迎えいれる姿勢を全員で持つ。
このふたつが実践できれば、「内輪感」はむしろ障壁ではなく、新しいメンバーを受け入れるための魅力になる、私はそう考えています。
●コミュニティ内の序列
むしろ、やっかいなのはこちら。リーダーが不在では、コミュニティをまとめることが出来ませんから、なにがしかの序列は必要です。
しかし、ある特定のメンバーに権力や発言力が集中し、その方の発言がすべてを左右するような状況になると、新しいメンバーは違和感を感じることが多々あります。
従来からのメンバーにとっては、なんとなく受け入れられてきた(むしろ従来メンバーが作り上げてきた)序列というのは、新しいメンバーには理解できない面も多々あるものです。
場合によっては、新しいメンバーの中により高い知識やスキルを有する方がいらっしゃるかもしれませんし、そういった方にとっては面白くありません。
私自身も、こういったコミュニティの中に出来上がっている序列に嫌気がさしてやめてしまったこともありますし、私以外でも既存の序列が嫌で、コミュニティを外れてしまったというケースがたくさんあるように感じています。
●理想的なコミュニティとは
以上のことをふまえて、私の中での理想的なコミュニティはこんな感じです。
1)そこそこ内輪での盛り上がりがあるけれど、新しいメンバーを受け入れる姿勢をみんなが共有できているので、新しく入った人も疎外感を感じない。
2)リーダーなど、運営上の最低限の序列は存在するけれど、自由にモノを言える雰囲気があって、特定の人に依存しない。それぞれの得意分野、専門 分野を尊重し、信頼して運営を進めることができる。
こうして読むとかなり良いことだらけで、そんなコミュニティ実在しないと思われるかもしれませんが、実際にこんなコミュニティが存在しますし、不可能ではありません。
もし、みなさんのコミュニティが「いつも内輪ネタで盛り上がってる」とか「絶対逆らえない神がいる」と思うところがあれば危険信号ですよ!
【若林健一 / kwaka1208】 kwaka1208@pote2.net
Take IT Easy! - 人にやさしいIT
< http://kwaka1208.net/
>
< https://www.facebook.com/kwaka1208net/
>
WordPressのユーザーイベント[WordCamp Kansai 2014]が6月7日と8日の二日間、大阪梅田のグランフロント大阪で開催、私も実行委員のひとりとして参加しています。
WordPressでblogをやっている方から、仕事でWordPressを使われる方まで様々なポジションでWordPressに関わる方向けの、ユーザー手作りのイベントです。ユーザー同士のつながりがあるのもWordPressの強みであり魅力なのです。
イベント当日まで2週間を切り、残り枠も少なくなってきています、参加するか否か迷っておられる方は、是非早めの参加登録をお願いたします。
「WordCamp Kansai 2014 | 知識と経験の灯をわかちあおう」
日時:6月7日(土)8日(日)
会場:グランフロント大阪 ナレッジキャピタルカンファレンスルーム TowerC
参加費:2,000円
公式サイト
< http://2014.kansai.wordcamp.org
>
参加登録はこちら
< http://2014.kansai.wordcamp.org/tickets/
>
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■おかだの光画部トーク[115]
花火の撮影は難しい!
岡田陽一
< https://bn.dgcr.com/archives/20140527140100.html
>
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毎年5月の終わりのこの時期に、自宅のある兵庫県相生市では恒例の「ペーロン祭」が開催され、前夜祭として港で「海上花火大会」が盛大に行われます。
< http://www.city.aioi.lg.jp/site/pe-ron/
>
毎年、仕事や何かのイベントとかぶるので、なかなかじっくり観に行けないのですが、今年は時間があったので、打上げ一時間程前に会場に行ってみました。
大きな花火大会としては、早い時期に開催される相生市の会場花火大会。観客エリアと、打上げる場所が比較的近いので、打上げる音と開く音が腹に響き、すぐ頭上で視界一面に大きく閃光が弾けるのが大迫力!
しかし、写真やビデオにおさめようとすると、近すぎて逆に難しい。広角レンズを付けていてもなかなか画角に入りきらない感じでした。
打上げ花火というと、夏! という感じで、これからの数か月間、あちこちで開催されると思います。この夏、花火を撮ってみようという方に、今回は打上げ花火の撮り方について解説してみます。
まず、難しいことを考えず無難に撮るなら、花火モードが付いているコンデジを選ぶのがよいと考えます。例えばキヤノンのPowerShotの機能で「シーンモード」の中に「打上げ花火」というのがあります。
< http://cweb.canon.jp/camera/dcam/lineup/powershot/sx600hs/feature-mode.html
>
このモードにするだけで、適切な設定になるのでお手軽でしょう。
花火モードがあるコンデジで撮らない場合は、基本的には、絞り・シャッタースピード、フォーカス共にマニュアルに設定できるカメラが必要なので、一眼レフか、ミラーレス一眼がよいでしょう。
よくオリンピックや球場などの、メモリアルなシーンをテレビで見ていると、観客席でピカピカとフラッシュが焚かれています。見ている分にはキラキラしていてきれいなのですが、こういう場所でフラッシュを焚いてもまず意味がありません。被写体が遠すぎて、小さなカメラのフラッシュは、光が届かないからです。
花火の会場でも、同じくフラッシュをONにしている人がたまにいますが、きっと設定がオートになっていて、暗いところで勝手にフラッシュが光っているのでしょう。
花火はそれ自体明るいので、フラッシュを使う必要はないですから、設定でオフにしておきましょう。
最近の花火は、単発で打上げず、スターマイン(速射連発花火)というド迫力のものが多く、明るすぎて露出がオーバーになってしまいます。
< https://flic.kr/p/nsK7SA
>
(明るすぎた失敗例)
絞りを絞って(Fの数字を大きく)設定します。シャッタースピードはできればバルブ(開けっ放し)で、レリーズを使って撮影するのがいいでしょう。バルブにできない機種やレリーズがない場合は、4秒〜15秒くらいのスローシャッターで、タイミングを見ながらということになります。
ピントも、オートフォーカスにしていると、せっかくのシャッターチャンスでフォーカスが迷ってピントが合わないことがあるので、マニュアルフォーカスに設定して、あらかじめ遠くにピントが合うようにしておきましょう。
< https://flic.kr/p/nKcxsA
>
(ピントが外れてしまった失敗例)
数秒以上シャッターを開けるので、三脚は必須です。ブレないようにしっかりとした三脚を使いましょう。ただし、会場は多くの人で混雑しますので、周囲の人の迷惑にならないように。
タイトルに「花火の撮影は難しい!」と書きましたが、それはカメラの設定以外の要因が大きなウエイトを占めるからなのです。一朝一夕ではなかなかうまくいきません。
ちゃんと思い通りに撮ろうと思ったら、入念な下調べと準備が必要です。それは各地で開催される花火大会によっても、それぞれ違ってくるでしょうから、何年も同じ花火大会に通ってチャレンジして、自分なりのノウハウを積み重ねることになります。
会場のどの位置がいいアングルで撮れるのかは、実際に何度か経験してみないとわからないかもしれません。打上場所が会場からすぐ近くだと、画角的に入りきらない場合もありますから、少し離れた小高い丘なども撮影スポットとして候補に入るかもしれません。
実際に事前にロケハンしたり、Googleマップなどで自分なりのポイントを探るのも楽しいでしょう。
そうしたとしても、最終的には当日の風向きや天候などに左右されるので、運と忍耐が必要ですし、1〜2時間の中でプログラムはどんどん進行されますから、ベストシーンを撮るチャンスはそう多くはありません。
無風に近いと、溜まった煙が白く光って、花火の邪魔をしてしまいます。
< https://flic.kr/p/nK4731
>
(煙できれいに撮れない失敗例)
適度に煙が流れる風があるとベストですが、これは自分でどうにかなるものではないので運ですね。
何枚か良さそうなものをピックアップしてみました。
< https://flic.kr/p/nsKAzP
>
< https://flic.kr/p/nsKkN7
>
< https://flic.kr/p/nJWJoR
>
< https://flic.kr/p/nKeMEa
>
ということで、来年はもう少し準備を整えて臨みたいと思います。
【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
< mailto:okada@fuwhat.com > < Twitter:http://twitter.com/okada41
>
6月13日(金)にa-blog cms全国ツアー 2014 神戸編として「ゼロからはじめるa-blog cms」を開催します。
神戸周辺のWebディレクターさん、プランナーさん、企業のWeb担当者の方など、CMSを採用検討、提案する立場の方や、デザイナー、コーダーの制作側のみなさん、是非ご参加ください。こちらのFacebookイベントページで参加お願いいたします。
< https://www.facebook.com/events/1387185051569551/
>
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編集後記(05/27)
●黒澤和子編「黒澤明が選んだ100本の映画」を読む(文春新書、2014)。かつて同名の雑誌掲載、単行本への収録が三度あったが、この新書版では黒澤のコメントはそのままに、筆者(黒澤明の娘)が聞いていたコメントを新たに書き添え、各作品のストーリーやデータを分かりやすく加え、スチールも1/2ページ大で収録、見開き一本を掲載した見やすい構成になっている。一人の監督につき一本に絞り込み、年代順に並んでいる。また黒澤明監督全30作品紹介のページもある。黒澤のコメントは一作品につき3行か4行、話し言葉だ。
「伊丹さんのこの作品はすごく斬新でね、色々な試みをしていてね、すごくおもしろかった。すごくボクのことホメてくれたり、色々アドバイスしてくれたりしてうれしかったよ。」とは、伊丹万作の「赤西蠣太」へのコメントだ。「すごく」の三連発が拙い感じだが(100本中一番平凡なコメントかな)、だいたいこんな調子で、あの権威的な堅物イメージの監督が素朴に映画の楽しさを語るところは好感度満点だ。子供がそのまま大人になったような、素直で無邪気で可愛い人、と娘に言わせているところがうらやましい。
娘が聞いたコメントという添え書きは、傍らで聞いていた父のインタビュー、父と食卓を囲んで語り合ったこと、テレビやビデオを並んで見ながら話し合ったこと、ふたりで映画館へ行った帰りに喫茶店で話した内容などが盛り込まれている。内外の監督評は、もっと聞きたいと思うくらい興味深い。誰が書いたのか記されていないが(編集者かな)、映画の内容紹介はわかりやすい。見てみようかなと思わされる、ひと味違う有意義な映画ガイドであった。100本中、わたしが見た映画は「ゴジラ」「となりのトトロ」「太陽がいっぱい」「鳥」などわずか15本。黒澤監督作品は30本中8本しかなかった。
「やっぱり映画っていうのは、観終わった後に、良い気持ちじゃないといけないヨ。生きてて良かったって思うような、あたたかい気持ちになれる善意に満ちている、それがキャプラなんだよ」とは「素晴らしき哉、人生!」への黒澤コメントだ。わたしのように、見終わったあと、ばかだねえ、よくこんなの作るねえ、パッケージ詐欺だろう、なんてお馬鹿BC級映画を好んで見ていたのでは映画の神髄に触れることはできまい。「映画館の暗い空間のスクリーンに宿る力は凄いんだぞ」と黒澤明は言うが、不愉快な観客がいない、途中で止められる、何度でも好きなところが見られる、早送りができる、というDVD鑑賞もいいものである。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416660967X/dgcrcom-22/
>
「黒澤明が選んだ100本の映画」
●続き。使えるお金は積み立ての残り。ではそれをどう使うか。予算はどうするか? 今のところは感覚でしかなく、一応それで回ってはいる。しかし収入に対する個々の比率は見てみたい気がする。
仕事関係や今しかないもの(セミナーや付き合い)はケチらないようにしている。食事は自分の身体を作るものだし、長く使うものはランクを上げておきたい。逆に消耗品は安くしたいし、同じものが安く買えるならそちらを選ぶ。興味のないものは安くていいし、好きなものや便利なものは多少高くても買ってしまう。
自分では毎月の上限を感覚でわかっているつもりだが、今月使いすぎかもとか、残ったけど翌月の引き落としはどうだっけ? などが正確な数字で適宜わかれば楽だ。
比率がわかれば、翌月以降の締め方、緩め方が変わるかもしれない。グラフ化するには、入力が必要で、カードや口座の確認もしなければならないし、こうなったらポイントやギフトカード、クオカードなんかの残高も含めて把握したい。続く。(hammer.mule)
■装飾山イバラ道[136]
嬉しくない買い物
武田瑛夢
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物は壊れる運命にある。運命とか言うとドラマチックだけれど、物質がただ単に古くなって朽ちるのには、何の感情的用件が挟み込まれる隙もなく当たり前のことだ。でも不思議と同じような時期に示し合わせたように壊れたりすることもある。
●足場の怖さ
昨年、住んでいるマンションの大規模修繕工事があった。足場を組んであちこち直すので、工事に備えて説明会があった。足場が組まれると住民にとって一番心配なのは、「空き巣」などの目的で外部からの犯罪者が容易に上階に行きやすくなることだそうだ。
足場は落下防止ネットが張られるので、歩いている人も外からは目立たないし、確かにベランダで何かやっていても犯罪とは思われにくい状況だ。ガラスを割るような音も工事中は作業音にまぎれてしまうだろう。防犯にはいっそう気をつけなければならない。
現在は工事も終わり足場もないのでこの話をしています。
工事人はお揃いのベストのようなものを作業着の上に身につけている。現場責任者は住民の前で、「もしもこのベストを着用していない人間が足場を歩いているのを見かけたら、即警察へ電話して下さい」と言い切っていた。それだけ工事人には徹底してベスト着用を命ずるつもりだ! という現場責任者の強い決意と自信を感じさせる言葉だった。
以前10階に住んでいた頃の大規模修繕工事では、普段絶対に人間が歩かないような高所に人が歩いているのが不思議な感じだった。マンションに固定されているにせよ、足場ってそんなに丈夫じゃない作りだと思う。その10階部分の足場を歩くって怖くないのだろうか。
足場って大きなものをラッピングしているわけで、風の抵抗がすごくて、よく考えたらけっこう危険なのだ。実際に足場関係の事故もニュースで目にした覚えもあるし、台風が来ると足場の下を通るのが怖かった。
台風時にはネットは外したり、風を逃がすように一部を開けて対応していたようだ。別のマンションではネットの編み目が荒いものもあったので、風対策を考えているようだった。
今回の大規模修繕工事では、外装のタイルとかベランダの床とか丁寧に綺麗にしてくれた。これをいい機会に、古い鉢やベランダの棚などどんどん捨てた。
騒音や匂いなど我慢が必要なことも多いし、大きな網戸を室内にしまう必要があったりで、部屋の中もすっきりしない。
玄関ドア前の塗装のペンキの匂いに辟易して、活性炭入りのマスクを買ったけれど、マスクが届いた頃にはその工事は終わっていた。悪臭がなくなったのだから喜べばいいのだけれど、活性炭入りのマスクの効果を試したい興味もあったのに。うちにはちょっとしたマスク売り場くらい、いろいろな種類のマスクの在庫がある。
まだ一回目の大規模修繕工事なので、元々あまり劣化が目立つということもなかった。大変なのは二回目、三回目の頃だろう。
以前のマンションで長年の劣化の仕方は何となくわかるけれど、美観面の修繕はそう問題はない。きっとそのうちポンプやモーター系が古くなって音を出したりして、エレベーターやポンプからの距離が住民の明暗を分けたりするようになるかもしれない。
工事が終わり、足場が外されると部屋の中に光が差し込んで来て清々しかった。防水タイルが貼り替えられたまっさらなベランダを見ると、何も置く気がしなくなる。しばらくは土系の鉢植えなどは置かずに、このすっきり感を楽しもうと思う。
●「ガスの人」を呼ぶ
最近問題になっているのはマンションの設備だけではなく、個々が決定できる機器にたいするものだ。
例えば給湯器。これは、マンション専用のものではなく、個人で管理するものが多いと思う。交換時に個々が自分で選ぶ新しいタイプの給湯器は、大きさや色に制限があったり、騒音などで取付後の問題も多いという。
うちもこのマンションに来て初めての、給湯器交換というものをした。冷蔵庫や洗濯機と違って、給湯器って地味で普段存在を意識することがあまりない。でも毎日のお風呂や食器洗いに散々お世話になっているのだ。
はじめはマンションの給湯器ボックスの下付近に、少量の水がたまっているのに気がついたけれど、きっと結露か何かだろうと思っていた。しばらくしても乾くことがなかったので調べてみたら、「給湯器の水漏れ」という現象らしい。
ガスの人を呼んでみると、10年ちょっと過ぎて大規模修繕工事の時期だということは、給湯器も寿命が来ていて修理よりも交換が良いとのこと。ネットで調べたのよりもだいぶ高額な取り替え費用で、首をうなだれてしまった。何かタイマーでも内蔵されてるんじゃないか? と疑うぐらい、タイミングよく壊れるのが不思議だ。
激安の設備屋さんに交換してもらう方法もあったけれど、ガスには給湯器の他に浴室乾燥や暖房がつながっているので、問題が出るといろいろとめんどくさい。とりあえずきちんとしていそうなところで「エコジョーズ」の給湯器に交換をお願いした。
エコ○○という給湯システムはいくつかあるけれど、正直どれが何だかよくわからない。
従来バージョンの普通の給湯器と比べると、エコジョーズは今まで出しっぱなしだった排気熱を湯沸しに利用するので効率が良いという。交換したら確かにお風呂が沸ける時間が早くなった。
リモコンパネル等も入れ替わるので、操作の感じもメロディも変わった。まぁ、正直言ってお湯はお湯。実質何も変わりはない(笑)。
私は家電の買い替えばかり気にしていたけれど、給湯器の交換も10年ちょっとでやってくる。その都度最新のリモコンに対応していくことになるのか。
めんどくさいから従来品で良いという選択がほぼ出来ないような気がする。その時点で量があるものが安いのが常だからだ。使い手が好む主流というよりも、売り手が売りたい主流の量産品を選ばざるを得ないだろう。
ファッションや車なら、新しいものに交換すればリフレッシュするし、人も気がつくし、お金の使い方として素敵な感じ。給湯器なんか交換したって何の実感もなくて、なんて嬉しくない買い物だろう。
しかしながら、大好きなお風呂のためなら仕方がない。生きてれば地味に消費し続ける何かも必要なのである。
【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>
前回のコラムで「アナと雪の女王」に偶然はあるかというのを話題にしたけれど、雪の女王の歌の出来が良かったので、キャラクター設定を変えたりかなり柔軟に作っていたようですね。
それは偶然とは違うかもしれないけれど、作って行く過程で起こった何かに焦点を当てるようなこともあるということか。これから日本語版も見に行こうかと思っている。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■Take IT Easy![17]
コミュニティを活性化する
若林健一 / kwaka1208
< https://bn.dgcr.com/archives/20140527140200.html
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───────────────────────────────────
私たちが生活する上で、会社、学校、地域など様々な場面で組織として活動することがあります。
最近では、勉強会や各種イベントなどIT系のユーザー活動が活発で、私自身も出来るだけ多くのコミュニティに参加し、自分も勉強しながら、逆に私が伝えられることを少しでも提供出来ればと考えています。
それらのコミュニティで、共通の課題として挙がるのが「活性化」。
何をもって「活性化している」と言うのかは難しいところですが、ひとまず「新しいメンバーの参加があり、継続的な活動が出来ている状態」と定義することとします。
また、ここで言うコミュニティとは「原則として無報酬で運営されていて、任意参加・脱退可能なもの」を指しています。
過去数年、私自身が参加した様々なジャンルのコミュニティにおける経験から、コミュニティが活性化するために、守らなければならないこととして「適切な内輪感の維持」と「"絶対的な序列"の排除」のふたつがある、と考えています。
●コミュニティ内の内輪感
ある程度の歴史があるコミュニティの場合、古くからのメンバー同士の距離感に入っていけないことが、新しく入ってくる方にとって障壁になることがあります。
1)メンバー同士をニックネームで呼ぶ
2)コミュニティの中での業務が、阿吽(あうん)で進んでしまう。
3)内輪ウケのネタで盛り上がる
これらがコミュニティの中で行われると、新しいメンバーはどうしても入りづらくなります「内輪感」は外から来た人間にとっては「疎外感」に感じられてしまうものです。
だからといって、全員が同じ距離感で居るというのも不自然で、新しいメンバーに合わせていてはせっかくのコミュニティの楽しさが損なわれてしまう。
コミュニティの楽しい雰囲気を作る「内輪感」はある程度必要ですし、これがないとコミュニティの持つ楽しさが損なわれてしまう面もあります。
むしろ、内輪が楽しそうで「そこへ入っていきたい」と思わせればしめたもの。それを受け入れる姿勢をコミュニティが作れば、積極的に参加する姿勢を持った方であれば、どんどん入ってきてくださいます。
1)内輪に入っていきたいと思える内輪感を全員で作る。
2)新しく入ってきた人を迎えいれる姿勢を全員で持つ。
このふたつが実践できれば、「内輪感」はむしろ障壁ではなく、新しいメンバーを受け入れるための魅力になる、私はそう考えています。
●コミュニティ内の序列
むしろ、やっかいなのはこちら。リーダーが不在では、コミュニティをまとめることが出来ませんから、なにがしかの序列は必要です。
しかし、ある特定のメンバーに権力や発言力が集中し、その方の発言がすべてを左右するような状況になると、新しいメンバーは違和感を感じることが多々あります。
従来からのメンバーにとっては、なんとなく受け入れられてきた(むしろ従来メンバーが作り上げてきた)序列というのは、新しいメンバーには理解できない面も多々あるものです。
場合によっては、新しいメンバーの中により高い知識やスキルを有する方がいらっしゃるかもしれませんし、そういった方にとっては面白くありません。
私自身も、こういったコミュニティの中に出来上がっている序列に嫌気がさしてやめてしまったこともありますし、私以外でも既存の序列が嫌で、コミュニティを外れてしまったというケースがたくさんあるように感じています。
●理想的なコミュニティとは
以上のことをふまえて、私の中での理想的なコミュニティはこんな感じです。
1)そこそこ内輪での盛り上がりがあるけれど、新しいメンバーを受け入れる姿勢をみんなが共有できているので、新しく入った人も疎外感を感じない。
2)リーダーなど、運営上の最低限の序列は存在するけれど、自由にモノを言える雰囲気があって、特定の人に依存しない。それぞれの得意分野、専門 分野を尊重し、信頼して運営を進めることができる。
こうして読むとかなり良いことだらけで、そんなコミュニティ実在しないと思われるかもしれませんが、実際にこんなコミュニティが存在しますし、不可能ではありません。
もし、みなさんのコミュニティが「いつも内輪ネタで盛り上がってる」とか「絶対逆らえない神がいる」と思うところがあれば危険信号ですよ!
【若林健一 / kwaka1208】 kwaka1208@pote2.net
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WordPressのユーザーイベント[WordCamp Kansai 2014]が6月7日と8日の二日間、大阪梅田のグランフロント大阪で開催、私も実行委員のひとりとして参加しています。
WordPressでblogをやっている方から、仕事でWordPressを使われる方まで様々なポジションでWordPressに関わる方向けの、ユーザー手作りのイベントです。ユーザー同士のつながりがあるのもWordPressの強みであり魅力なのです。
イベント当日まで2週間を切り、残り枠も少なくなってきています、参加するか否か迷っておられる方は、是非早めの参加登録をお願いたします。
「WordCamp Kansai 2014 | 知識と経験の灯をわかちあおう」
日時:6月7日(土)8日(日)
会場:グランフロント大阪 ナレッジキャピタルカンファレンスルーム TowerC
参加費:2,000円
公式サイト
< http://2014.kansai.wordcamp.org
>
参加登録はこちら
< http://2014.kansai.wordcamp.org/tickets/
>
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■おかだの光画部トーク[115]
花火の撮影は難しい!
岡田陽一
< https://bn.dgcr.com/archives/20140527140100.html
>
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毎年5月の終わりのこの時期に、自宅のある兵庫県相生市では恒例の「ペーロン祭」が開催され、前夜祭として港で「海上花火大会」が盛大に行われます。
< http://www.city.aioi.lg.jp/site/pe-ron/
>
毎年、仕事や何かのイベントとかぶるので、なかなかじっくり観に行けないのですが、今年は時間があったので、打上げ一時間程前に会場に行ってみました。
大きな花火大会としては、早い時期に開催される相生市の会場花火大会。観客エリアと、打上げる場所が比較的近いので、打上げる音と開く音が腹に響き、すぐ頭上で視界一面に大きく閃光が弾けるのが大迫力!
しかし、写真やビデオにおさめようとすると、近すぎて逆に難しい。広角レンズを付けていてもなかなか画角に入りきらない感じでした。
打上げ花火というと、夏! という感じで、これからの数か月間、あちこちで開催されると思います。この夏、花火を撮ってみようという方に、今回は打上げ花火の撮り方について解説してみます。
まず、難しいことを考えず無難に撮るなら、花火モードが付いているコンデジを選ぶのがよいと考えます。例えばキヤノンのPowerShotの機能で「シーンモード」の中に「打上げ花火」というのがあります。
< http://cweb.canon.jp/camera/dcam/lineup/powershot/sx600hs/feature-mode.html
>
このモードにするだけで、適切な設定になるのでお手軽でしょう。
花火モードがあるコンデジで撮らない場合は、基本的には、絞り・シャッタースピード、フォーカス共にマニュアルに設定できるカメラが必要なので、一眼レフか、ミラーレス一眼がよいでしょう。
よくオリンピックや球場などの、メモリアルなシーンをテレビで見ていると、観客席でピカピカとフラッシュが焚かれています。見ている分にはキラキラしていてきれいなのですが、こういう場所でフラッシュを焚いてもまず意味がありません。被写体が遠すぎて、小さなカメラのフラッシュは、光が届かないからです。
花火の会場でも、同じくフラッシュをONにしている人がたまにいますが、きっと設定がオートになっていて、暗いところで勝手にフラッシュが光っているのでしょう。
花火はそれ自体明るいので、フラッシュを使う必要はないですから、設定でオフにしておきましょう。
最近の花火は、単発で打上げず、スターマイン(速射連発花火)というド迫力のものが多く、明るすぎて露出がオーバーになってしまいます。
< https://flic.kr/p/nsK7SA
>
(明るすぎた失敗例)
絞りを絞って(Fの数字を大きく)設定します。シャッタースピードはできればバルブ(開けっ放し)で、レリーズを使って撮影するのがいいでしょう。バルブにできない機種やレリーズがない場合は、4秒〜15秒くらいのスローシャッターで、タイミングを見ながらということになります。
ピントも、オートフォーカスにしていると、せっかくのシャッターチャンスでフォーカスが迷ってピントが合わないことがあるので、マニュアルフォーカスに設定して、あらかじめ遠くにピントが合うようにしておきましょう。
< https://flic.kr/p/nKcxsA
>
(ピントが外れてしまった失敗例)
数秒以上シャッターを開けるので、三脚は必須です。ブレないようにしっかりとした三脚を使いましょう。ただし、会場は多くの人で混雑しますので、周囲の人の迷惑にならないように。
タイトルに「花火の撮影は難しい!」と書きましたが、それはカメラの設定以外の要因が大きなウエイトを占めるからなのです。一朝一夕ではなかなかうまくいきません。
ちゃんと思い通りに撮ろうと思ったら、入念な下調べと準備が必要です。それは各地で開催される花火大会によっても、それぞれ違ってくるでしょうから、何年も同じ花火大会に通ってチャレンジして、自分なりのノウハウを積み重ねることになります。
会場のどの位置がいいアングルで撮れるのかは、実際に何度か経験してみないとわからないかもしれません。打上場所が会場からすぐ近くだと、画角的に入りきらない場合もありますから、少し離れた小高い丘なども撮影スポットとして候補に入るかもしれません。
実際に事前にロケハンしたり、Googleマップなどで自分なりのポイントを探るのも楽しいでしょう。
そうしたとしても、最終的には当日の風向きや天候などに左右されるので、運と忍耐が必要ですし、1〜2時間の中でプログラムはどんどん進行されますから、ベストシーンを撮るチャンスはそう多くはありません。
無風に近いと、溜まった煙が白く光って、花火の邪魔をしてしまいます。
< https://flic.kr/p/nK4731
>
(煙できれいに撮れない失敗例)
適度に煙が流れる風があるとベストですが、これは自分でどうにかなるものではないので運ですね。
何枚か良さそうなものをピックアップしてみました。
< https://flic.kr/p/nsKAzP
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< https://flic.kr/p/nsKkN7
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< https://flic.kr/p/nJWJoR
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< https://flic.kr/p/nKeMEa
>
ということで、来年はもう少し準備を整えて臨みたいと思います。
【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
< mailto:okada@fuwhat.com > < Twitter:http://twitter.com/okada41
>
6月13日(金)にa-blog cms全国ツアー 2014 神戸編として「ゼロからはじめるa-blog cms」を開催します。
神戸周辺のWebディレクターさん、プランナーさん、企業のWeb担当者の方など、CMSを採用検討、提案する立場の方や、デザイナー、コーダーの制作側のみなさん、是非ご参加ください。こちらのFacebookイベントページで参加お願いいたします。
< https://www.facebook.com/events/1387185051569551/
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編集後記(05/27)
●黒澤和子編「黒澤明が選んだ100本の映画」を読む(文春新書、2014)。かつて同名の雑誌掲載、単行本への収録が三度あったが、この新書版では黒澤のコメントはそのままに、筆者(黒澤明の娘)が聞いていたコメントを新たに書き添え、各作品のストーリーやデータを分かりやすく加え、スチールも1/2ページ大で収録、見開き一本を掲載した見やすい構成になっている。一人の監督につき一本に絞り込み、年代順に並んでいる。また黒澤明監督全30作品紹介のページもある。黒澤のコメントは一作品につき3行か4行、話し言葉だ。
「伊丹さんのこの作品はすごく斬新でね、色々な試みをしていてね、すごくおもしろかった。すごくボクのことホメてくれたり、色々アドバイスしてくれたりしてうれしかったよ。」とは、伊丹万作の「赤西蠣太」へのコメントだ。「すごく」の三連発が拙い感じだが(100本中一番平凡なコメントかな)、だいたいこんな調子で、あの権威的な堅物イメージの監督が素朴に映画の楽しさを語るところは好感度満点だ。子供がそのまま大人になったような、素直で無邪気で可愛い人、と娘に言わせているところがうらやましい。
娘が聞いたコメントという添え書きは、傍らで聞いていた父のインタビュー、父と食卓を囲んで語り合ったこと、テレビやビデオを並んで見ながら話し合ったこと、ふたりで映画館へ行った帰りに喫茶店で話した内容などが盛り込まれている。内外の監督評は、もっと聞きたいと思うくらい興味深い。誰が書いたのか記されていないが(編集者かな)、映画の内容紹介はわかりやすい。見てみようかなと思わされる、ひと味違う有意義な映画ガイドであった。100本中、わたしが見た映画は「ゴジラ」「となりのトトロ」「太陽がいっぱい」「鳥」などわずか15本。黒澤監督作品は30本中8本しかなかった。
「やっぱり映画っていうのは、観終わった後に、良い気持ちじゃないといけないヨ。生きてて良かったって思うような、あたたかい気持ちになれる善意に満ちている、それがキャプラなんだよ」とは「素晴らしき哉、人生!」への黒澤コメントだ。わたしのように、見終わったあと、ばかだねえ、よくこんなの作るねえ、パッケージ詐欺だろう、なんてお馬鹿BC級映画を好んで見ていたのでは映画の神髄に触れることはできまい。「映画館の暗い空間のスクリーンに宿る力は凄いんだぞ」と黒澤明は言うが、不愉快な観客がいない、途中で止められる、何度でも好きなところが見られる、早送りができる、というDVD鑑賞もいいものである。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416660967X/dgcrcom-22/
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「黒澤明が選んだ100本の映画」
●続き。使えるお金は積み立ての残り。ではそれをどう使うか。予算はどうするか? 今のところは感覚でしかなく、一応それで回ってはいる。しかし収入に対する個々の比率は見てみたい気がする。
仕事関係や今しかないもの(セミナーや付き合い)はケチらないようにしている。食事は自分の身体を作るものだし、長く使うものはランクを上げておきたい。逆に消耗品は安くしたいし、同じものが安く買えるならそちらを選ぶ。興味のないものは安くていいし、好きなものや便利なものは多少高くても買ってしまう。
自分では毎月の上限を感覚でわかっているつもりだが、今月使いすぎかもとか、残ったけど翌月の引き落としはどうだっけ? などが正確な数字で適宜わかれば楽だ。
比率がわかれば、翌月以降の締め方、緩め方が変わるかもしれない。グラフ化するには、入力が必要で、カードや口座の確認もしなければならないし、こうなったらポイントやギフトカード、クオカードなんかの残高も含めて把握したい。続く。(hammer.mule)