[4083] ある街角の物語

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《期限設定せずに仕事するのは時間をドブに捨てるのと同じ》

■ユーレカの日々[50]
 ある街角の物語
 まつむらまきお

■グラフィック薄氷大魔王[467]
 「Astropadを試してみた」他、小ネタ集
 吉井 宏



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■ユーレカの日々[50]
ある街角の物語

まつむらまきお
https://bn.dgcr.com/archives/20160309140200.html

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<著者のご意向により削除いたしました>


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■グラフィック薄氷大魔王[467]
「Astropadを試してみた」他、小ネタ集

吉井 宏
https://bn.dgcr.com/archives/20160309140100.html

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●Astropadを試してみた

iPad ProをMacの液晶タブレットにするアプリ「Astropad」。興味ないとか書いてましたが、これ系のモノを追っかけてる者としては、いちおう試さないとねってことで入れてみた。簡単に印象を書きます。
http://astropad.com


iPad ProとMacの両方にAstropadアプリをインストール。Wi-Fi環境下では、起動するとややこしい設定なしでいきなり繋がる。Macの画面のどの範囲をiPad Proで使うかの長方形が現れる。メニューやパネルなど使いたいので全面を選択(範囲はiPad側でも操作可能)。

PhotoshopやMODOで使ってみた。どうせストロークの遅延や画面書き換えの遅さで使いものにならないだろうと思いきや、意外に使える! 無線でもなんとかイケる。USB接続ならもっと快適。

Photoshopでのドローイングも、MODOのテクスチャペイントも試し書きレベルでは大丈夫。ツールの選択やメニュー操作も自然。ただし、Macのキーボードショートカットを併用。Astropadには簡単なショートカットができる機能もあるけど、キーボードが使えるほうが便利に決まってる。

液晶タブレットの代わりになるかと言えば、十分、なると思う。ただ、筆圧調整できないの? Photoshopでは筆圧が堅すぎて変に入り抜きがきれいなスカスカの線しか描けない。うーむ。

ってところでファーストコンタクト終了w

その後、二回目やってみたところ、Photoshopドローイングはやはり筆圧が堅すぎてダメ。MODOのテクスチャペイントを、TDW制作を兼ねて本格的にやってみたところ、できちゃうよマジで。筆圧を重視しないテクスチャペイントでは立派に液タブとして使えてしまう。
http://www.yoshii.com/dgcr/astropad-02

もちろん、Cintiq 13HDとAstropad、どちらがやりやすいかと言われれば、Cintiqに決まってるんだけど、「できるかできないか」なら「できる」。

液タブ持ってないけどiPad Proがある人は、Astropadは試してみる価値大きいと思う。

●SSDが壊れた!

うう、1TBのSSDが壊れたらしく、マウントしない。同じ外付けケースに、他のSSDふたつを入れてみるとちゃんとマウントする。Firewire800の「裸族のお立ち台」でやってみたら「認識できないディスクです」。

そのままディスクユーティリティで検査したら、中身なし。……う〜ん、SSDでも壊れることあるのか orz

中身はTime Machine他複数のHDDにバックアップしてあるから、復旧は問題ない。ただ、1月からコツコツやって容量半分以下にした写真.appのライブラリのみ、Time Machine以外にバックアップしてないのだ。

しょうがないのでTime Machineから復旧しようとしてみたところ、外付けの一個だけ新しい外付けに復旧ってできない? システム丸ごと復旧なら大きなHDDを用意しなきゃ。オオゴトだ。

急いで外付けHDDを買ってきたけど、よく考えたら写真.appライブラリだけ復旧して、バックアップ済みHDDのライブラリと入れ替えりゃいいだけじゃんね。

とりあえず、ダイエット済みの写真.appライブラリを復元……あれ? それができるんだったら、全体を復元できるはず。Time Machineの中に入って上の階層からSSDの中身全体のフォルダを発見。なんだ、それを最初に見つければよかったのか。

右クリックで「復元」を選び、復元先のフォルダを別のポータブルHDDに指定。復旧が始まった。いやー、Time Machineはありがたい。

しかし、SSDは何の前触れもなく壊れるのがコワい。電気的にデリケートな感じもあるし。久しぶりに買ったポータブルでない大容量HDDは、念入りの三重バックアップ用にしよう。

翌朝には壊れたSSDの中身はポータブルHDDに復旧完了。もうこのまま使おうかと思ったけど、iTunesとか写真.appとかを2.5インチHDDから使うのは、笑っちゃうくらい遅い。SSDの速さに慣れちゃったから。

以前、Mac Proのデータ用に使ってた1TBSSDに同じデータを復旧させて、そっちを普段使いにしよう。

ところで、SSDは通電してても古い書き込みから消えていく危険があるらしい。ってことは、SSDをHDDにTime Machineバックアップするとき、初期バックアップが最も古いデータとして残るのは、都合がいいわけじゃんね。

SSDではエラーが出始めてたり、すでに消えてるデータが、Time Machineには残るのかもしれん。

あと、壊れた1TBのSSDは2年たってなかったんだけど、調べたら保証期間3年だって! お取り替え可っぽい。ただ、データが入ってたものを送るのはイヤだなあ。

●Time Machineバックアップ引き継ぎ

壊れた外付けSSDの中身をTime Machineで復旧した別の外付けSSD。名前を壊れたほうの名前にしておいた。すると、何もなかったかのように、今までと変わらずTime Machineで引き続きバックアップされるね。

で、一つのTime Machine用HDDにはそうやって引き続きバックアップしたけど、もう一つのTime Machine用HDDは、念のためゼロからバックアップさせるか。

時間かかるけど、そのほうが安心。ふたつのTime Machine、両方とも「実は復旧前のデータは使えませんでした」じゃ悲惨だから。

●映画がつまらないのは自分のせい

押井守監督インタビュー
https://t.co/vFfcLoO15t


インタビューの内容はおいといて、「映画は観る人が何を期待するか次第」「観る側の器以上のものには映画はならない」

それ思ってた! だから僕なんか「すんごいつまらん映画だった」ってなかなか素直に言えないんだよ。「つまらんのはオマエだ!」とイコールだから。

つまらなかった原因の大半は自分にある、と思っちゃう。映画の選択を誤ったかもしれない、趣味が合わない、ターゲット層じゃない、も。あと、肝心の部分を見逃した、理解力が足りない、正しい楽しみ方を見つけられなかった、なども自分の責任。

だから、「クソ映画、つまらんかった、駄作だ」とか気軽に言ったり書いたりしてるの見ると、軽くてうらやましいとか思っちゃう。何か作り手だったりする人だと特に。もちろん、出来の悪い映画は存在するし、純粋に暇つぶしの娯楽として観るなら何を言ってもいいんだけど。

というような意味で、映画に限らず何かについて語る場合、その対象を通して自分について語ってるということを自覚してないとコワい。あ〜、何も書けなくなるw


【吉井 宏/イラストレーター】
HP http://www.yoshii.com

Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/


朝から夕方まで、あーでもないこーでもないとダラダラ作業してた。これじゃ
イカンと、項目を細かく分割してチェックリストにし、何時までって締切設定
したら、2時間かからず終わった。やっぱ、期限つけないとダメだねえ〜。

「期限設定せずに仕事するのは時間をドブに捨てるのと同じ」。

・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500


・rinkakの3Dプリント作品ショップ
https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii


・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii


・ハイウェイ島の大冒険
http://kids.e-nexco.co.jp


・App Store「REAL STEELPAN」
https://itunes.apple.com/jp/app/real-steelpan/id398902899?mt=8



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編集後記(03/09)

●またまたくっだらない映画DVDを見てしまった。もちろん、想定内のことであるが。「驚異のメガヒット作品! フィリピン発、驚愕のヴァンパイア・アクション・ホラー映画!」というフレコミの、2012年制作『バトル・オブ・モンスターズ』である。ヴァンパイアとは吸血鬼のことで、一度は葬られた死者が蘇り、人間の生き血を啜り、血を吸われた人も吸血鬼になる、というルールがあるのだが、この映画に出てくるのは“TIKTIK”と呼ばれる人食い吸血鬼の一族だ。人食いで吸血って? たんに人食いでいいではないか。じっさい人間にかぶりつくんだから。食われて死ぬから、被害者は吸血鬼になれません。

田舎に帰った身重の恋人を追ってマニラから来た青年、恋人には愛想尽かされていて、その母親も冷たく追い払おうとするが、なぜか寛大な父親は仲をとりもとうとする。どこか正体の掴めない使用人もいる。彼女の歓心を買うため、山奥の村に行って子豚を買ってプレゼントする。ところが、子豚は狼人間のような怪物に変わり彼女を襲う。家族は激闘のすえ怪物を殺すが、母親は噛み殺される。やがて、山奥の村から数十人の村人が押し寄せて家を囲む。偶々訪ねて来た親戚の父子が襲われるが、少年は家に逃げ込んで助かる。村長(ボス)は、吐きだした血で村人たちをモンスターに変えて、一家五人を総攻撃。

モンスターの姿は人犬か。家族は猟銃、鉈、火炎瓶、それにニンニクと塩でモンスターと戦う。塩が利くとは初耳。その最中に彼女が産気づくというのはお約束通り。なかなか迫力のある攻防だが、ここに至るまでの展開の拙劣さには投げ出したくなった。変な使用人の正体もよくわからないが、彼は自爆して主人公、恋人、父親、少年の四人を家から脱出させる。逃げ込んだのが雑貨屋のおばさん宅。ここで無事に出産。親子とおばさんは塩田に逃れ、残った男三人がモンスター軍団と戦うことになる。主人公がモンスターをぶった切る、アカエイの鞭が都合よくあったりして。この長いバトルシーンはなかなか見せる。

父親はニンニクエキスと塩入りの霧吹きで、少年はニンニク味のスナック菓子を吹き矢で(笑)。モンスターはホントにニンニクと塩が弱点だった。生き残ったボスは巨大コウモリ怪物に変身し、塩田の六人に上空から攻撃を仕掛ける。といったストーリーで、前半のテンポの悪さを我慢すればじゅうぶん楽しめる。一番感心したのは、半狼人間化した村人が四つん這いで高速で走り、主人公らの車を追うシーンだった。けっこう怖い。このクオリティを維持できれば、もっと迫力あるモンスター映画になったのにな。わたしは映画の選択と感想文書きにおいて、何の覚悟もない。単に楽しい変な趣味にしか過ぎない。 (柴田)

「バトル・オブ・モンスターズ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00YWMYVAC/dgcrcom-22/



●見納めならず。最近あのあたりには行ってないなぁ。/うちのネット環境からだと、吉井さんのサイトの画像が、ドメインエラーで表示されないことがある。時間が経過してから再アクセスすれば見られるんだけれど。/あっ、私も何も書けなくなる……。/「期限設定せずに〜」をReflect用のEvernoteに入れようっと。

プチフリーズが頻発して、いよいよSSDの寿命が来たのかと検査ツールを最新版にして(その一週間後ぐらいにセール……)テストしたが問題がわからず、新しいHDDやら何やら買って、クローン作って、古い外付けHDDをはずしたら元気になった。原因はこれだったのか……。それから数ヶ月経って、古いHDDを接続したらカタンカタンと異音が。

美容室の続き。初めてだと伝えると、どこで知ったのかと聞かれ、カードに電話番号とカタカナで名前を書けと。顧客カードなどはなく、住所も不要。DM送る気がはなっからないんだな。どうするかは施術前に相談で決めるとのこと。

ソファーや待合室はなく、鏡の前の施術用椅子で待つように言われる。お茶やコーヒーは出ない。飴の盛られた籠はある。渡されたのは去年のも含む女性週刊誌や料理雑誌。奥の椅子にはファッション雑誌もあったようだが、それらしか残っていなかったようだ。

女性週刊誌は読まないので、こういうところでどんなものか見てみるのもいいかも〜と見始めたが、すぐに読み終わってしまう。結構著名な人がコラムを書いていたりする。目次は見つけられなかった。ページのわりに中身が少なく、タイトルにあったマイナンバー制度の落とし穴的な記事は、ネットの方が詳しそうだった。続く。 (hammer.mule)