[4287] コミュ障はぐれはカタカナ英語に躓く

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《アンチエイジング? 始皇帝か徐福か?》

■晴耕雨読[31]
 ふたつの寓話
 福間晴耕

■はぐれDEATH[22]
 コミュ障はぐれはカタカナ英語に躓く
 藤原ヨウコウ





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■晴耕雨読[31]
ふたつの寓話

福間晴耕
https://bn.dgcr.com/archives/20170217140200.html

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よくいろんなところで引用される寓話だが、こんなものがある。

ある日、漁師が丸木船に乗って家に帰ると、外国から来た資本家に会います。彼は漁師に何故こんなに早く帰って来たのだと訪ねます。漁師はもっと長く漁をしても良かったが、家族を養うのに十分な魚が捕れたのでこれ以上働く必要はないのだと答えます。

「では、空いている時間は何をするのです」と資本家は尋ねます。

漁師は「そうだな。少し釣りをしたり、子供達と遊んだり、暑いときはみんなで昼寝をしたりして、晩にはみんなで食事をして、その後、仲間と集まって音楽を楽しんだりする。そんな感じかな」。

資本家はこう持ちかけました。

「私は大学で教鞭をとっていて、あなたのような事例を研究してきました。あなたを助けたいのです。あなたはもっと長く漁に出て、もっと稼いだ方がいいですよ。そうすれば収入が増え、大きなボートを買うことが出来ます。そうすれば、今の丸木船よりさらに収入が増え、やがてトロール船の船団を持つことが出来ます」

「それから?」と漁師は尋ねました。

「それからが面白くなるのです。そうすれば仲買人を通すことなく直接工場とやりとり出来ますし、自分で工場を持って魚の加工場を始めることさえ出来ます。そうなれば村を離れてパリやニューヨークに行って事業を展開したり、株式市場に上場することも出来ます。大金持ちになれますよ」

「それはどのくらいの時間がかかるんだい」と漁師は尋ねました。

「おそらく10年から15年くらいでしょう。人生が本当に面白くなるのはそれからです。そうなればリタイヤして環境のいい田舎に落ち着いて、ゆっくりと釣りをしたり子供と遊んだり、暑いときには昼寝をして休んだりできますし、家族とともに夕食を楽しんだり、晩には仲間とともに音楽を楽しんだり出来るのです」

対照的な話にこんなものがある。

そこは昔は魚が豊富に捕れる湖があって、そばにある村も十分に潤っていました。しかし、あるとき外国から来た資本家がもっと豊かになるために、エンジン付きの船と網を使った漁法を勧めました。

漁師はその話に乗ってみることにしました。すると、確かにたくさんの魚が捕れたちまち豊かになりました。しかし、漁師がたくさん魚を捕った分だけ、他の漁師は魚が捕れなくなりました。

やむなく他の漁師も船と網を買い、対抗して魚を取り始めました。

すると対抗上、もっと魚を捕るためにはさらにたくさんの船を買わなければなりません。その軍資金を得るためにも、また食べるにも売るにも多すぎるくらい捕った魚を高く売るために、資本家の薦めに従って、今度は新たに魚の加工場を始めることにしました。

周りの漁師もさらに対抗するために加工場をつくりました。

こうして競うように魚を捕り合ううちに、たくさん捕れていた魚は乱獲がたたって、だんだんと捕れなくなってきました。漁師たちはさらに船を増やして魚を捕ることにしました。

魚はさらに数を減らしていきました。さらに悪いことに、魚の加工場からの排水で魚に限らず湖の生き物はどんどん数を減らしていきました。

漁師たちが気がついたときには既に手遅れでした。彼らに残されたものは、捕るべき魚のいない汚染された湖にあるたくさんの船と加工場、そして膨大な借金だけでした。

残念ながら私たちは後者の話を選択し、もはや引き返すことが出来ないところまで来てしまった気がする。


【福間晴耕/デザイナー】

フリーランスのCG及びテクニカルライター/フォトグラファー/Webデザイナー
http://fukuma.way-nifty.com/


HOBBY:Computerによるアニメーションと絵描き、写真(主にモノクローム)を撮ることと見ること(あと暗室作業も好きです)。おいしい酒(主に日本酒)を飲みおいしい食事をすること。もう仕事ではなくなったので、インテリアを見たりするのも好きかもしれない。


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■はぐれDEATH[22]
コミュ障はぐれはカタカナ英語に躓く

藤原ヨウコウ
https://bn.dgcr.com/archives/20170217140100.html

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結論から言うと、ボクはカタカナ英語が甚だ苦手である。前にも書いたが「アート」や「クリエイティブ」すらかなり怪しいのである。最近よく聞く「イノベーション」など、文章の流れで意味はなんとなく推測はできるが、明確に理解していない。

そんな言葉がその後にずらずら並ぶと、途中で放り出してしまう。別にカタカナ英語の乱用は今に始まった話ではないし、ボクはこれが原因で日本語そのものがすぐに無茶苦茶になるとは思っていない。

既に生活に根付いた言葉もあるわけで、それを今更否定するのは無意味である。馬鹿の一つ覚えみたいに「正しい日本語」とか唱える人が、ボクには理解できない。

言葉とは極めて流動的で、生活習慣や社会情勢、流行の中で変化するものなのだ。実際いま「正しい大和言葉を使いましょう」と言っても、使える人などほとんどいないだろう。そもそも大和言葉とやらもかなり怪しい。

ただ定義だけははっきりさせて欲しい。本当にノリと勢いだけで使って、何となく根付かれてしまうと、ボクのようなカタカナ英語アレルギー者には苦痛しか与えないし、そもそも会話が成立しなくなるのだ。

普通にしててもコミュ障なのに、寝耳に水の言葉がくると当然「?」となる。世間様でそれなりに定着しているカタカナ英語を、ボクが理解していないので従来の(?)日本語で喋ると、相手が「?」となる。

冗談のような話に思えるかもしれないが、実際起きていることだ。まぁ、もっともボクの使う言葉が古すぎるというそしりは免れまい。実際そうだし(笑)

邪推かもしれないが、カタカナ英語の背後にボクは悪意しか感じない。特にバブル以降はそうである。「新しさ」や「進歩性」を演出するのに、こうしたカタカナ英語は悪用されているのではないか、とつい思ってしまうのだ。

初めて「アンチエイジング」という言葉を聞いたとき、何のコトやらさっぱり分からなかったが、実にイヤな気がしたし、それは今もそうである。

「年齢を重ねることに抵抗する」というような意味合いのことを、婉曲な表現として使っているのだと思うのだが、そもそも老化に抵抗するというコト自体無理があるし、そこに行き着くとボクは「始皇帝か徐福か」と突っ込みを入れたくなるのだ。

要するに、不自然なコトはイヤというボクの勝手な価値観に過ぎないのだが、ここで問題が出る。「始皇帝」も「徐福」も日常会話では普通使われないし、上記のような突っ込みは、相手によっては成立しない。単純に知らないからである。

こうなると、どっちが良い悪いの話ではなくなってくる。他者との意思疎通のための方便のはずなのに、共通認識が欠けると意思疎通がまともに出来なくなるのは自明の理だろう。

だがナゼか、新しいカタカナ英語が登場すると意味を明確に知らなくても、知ったような顔をする人は少なくない。中にはちゃんと調べて消化する人もいるのだろうが、大多数はほったらかしだろう。

こうして、意味不明のカタカナ英語の上っ面だけを蓄積して日常会話に使われると、聞かされる方はたまったものではないし、何を言いたいのかもさっぱり分からん。

実はこうした無茶苦茶なカタカナ英語の、使い方の用例を書こうと思ったのだが、そもそもボクがカタカナ英語そのものをほとんど知らないのである。

ましてや、無茶な使い方となると到底無理であるというコトだけがはっきりした。更に、このアホな用例のためだけに時間と労力をさくほどボクは親切ではないので、当然却下である。

ちなみに、カタカナ英語を交えたアホな造語といえば、やはり「アベノミクス」が筆頭だ。「アベ(abe)」と「エコノミック(economic=経済的)」を組み合わせたのだろうが、この段階ですでに組み合わせ方を間違えている。

経済政策なら「economic policy」となるのだがいきなり「policy」が抜けている。恣意的に抜いたのなら、ある意味納得は出来る。ポリシーのカケラもないからだ。

さらに「economic」の「eco」はどこに消えたのか。これまたナゾである。造語としては、明らかに出来損ないの部類に入るだろう。誰が考えついたのかは知らないが、この言葉を高々と宣言できてしまう政治家の知能の程は期待するに値しない。

更に、こんな粗悪な言葉を、マスコミがアホのように垂れ流すのはいかがなものか。正直、見識を疑う。

それでも、比較的ボクと親和性が高いのはPC関連の言葉である。まぁ、こっちはカタカナ英語と言うよりも、単に英語をカタカナにしました、とか英語表記のまんまだったりが大半なので、あまり違和感を感じない。

それでも、あさってな使い方をする人がいたりするからびっくりする。ちょっと書くのが憚られる内容なので割愛するが、「この人大丈夫か?」とマジで心配する場面に遭遇してしまった。

当然のことながら、その人とはPC関連の話はそれきりしていない。そっち方面に話題が行きそうになると、なんとか道を逸らすのに終始している。アホな言葉の使い方をされて、こっちが疲れるのがイヤだからである。

ちなみにあるSEとの会話で、「バグ」を巡るアホな質疑応答があったのだが、ボクは途中で投げ出した。「バグ」の意味を知らないか、知っていて敢えて目を逸らしているのか、どちらにしても論外である。このような人と会話をするのはこっちの神経がすり減るだけなので、それきり会話をしていない。

ここまではあくまでもボクの主観である。人によってはボクの言葉自体が理解不能で、ボクとの会話を拒否する人もいるだろう。

それはそれで別に構わないのだ。無理に理解してもらう必要はないし、分かったふりをして相槌だけ打たれても(これはこっちが分かってしまう)無意味で時間の無駄にしかならない。ボク自身がコミュ障であることを自覚しているので、とっとと諦めることにしている。

個人的に一番質が悪いと思うのは、美術・デザイン系の言葉だ。ここにPCが絡むと、もう無茶苦茶になる。つい最近経験したのだが、思い出すのもおぞましいので、詳細を具体的に書くのは放棄する。

脱力と絶望と嫌悪の塊が直撃した、とだけ白状しておこう。正直、二度とごめんなのだが、そうも言ってられないのが現状である。取り敢えず年寄りはさっさと見切って、若い衆だけまともに言葉が使えるように教育することに決めた。単純に将来性の比較である。

とまぁ、ここまでは散々悪態をついてきたがボクのアホな例も白状しておこう。このままではどうもバランスがよろしくない。

実を言うと、初めて「インフラ」という言葉を聞いたとき経済用語かと思った。「インフレ」とか「デフレ」とかの仲間だと思っていた。でもイマイチ意味がよく分からん。

「インフラ整備」となると、これはもうどう考えても経済用語ではないだろうと言うことは理解した。そこで調べてみたら「infrastructure」(もともとは「下部構造」という意味で、これが転じて「産業や生活の基盤として整備される施設」をさす)の略だった。

いつから日本に根付いている言葉なのか、ボクには知る由もないが、ボクが聞いて戸惑ったのはここ3〜4年の話である。世事に疎いにも程がある。

最近仕入れた言葉の中で、一番実用的且つ重要な言葉は「格安SIM」だった。いや「格安」というのが一番重要ではあるのですが、問題は「SIM」である。ここを理解しないと話にならん。

スマホの料金対策のために、知らなければいけない言葉だったのだが、「SIM」が「Subscriber Identity Module(加入者識別モジュール)」の略とは知らなんだ。言われてみれば納得である。

要はICチップなのだが、ここまで分かると安心して使用できる。どこまで小心者やねん、という意見が聞こえてきそうだが、これはこれでボク的には重要なのだ。これが理解できて初めて、「SIMロック解除」の本来の意味が理解できる。どこまでも面倒な人だと思うかもしれないが、必要なコトはきちんと知らないと腑に落ちない性分なので仕方がない。

「格安SIM」関連で仕入れた言葉の中に「赤ロム」だの「白ロム」だのという言葉もあるのだが、これは未だによく分からん。「SIM下駄」という言葉もあったなぁ。

ここまで来ると、もう商品の機能そのものが怪しい事この上ないのでさっさと撤退した。とにかく通信関係はナゾの言葉の宝庫である。調べれば調べるほど、どんどん分からなくなるようにしているとしか思えない。

SMS(short message service)も実はイマイチ理解していない。ボクは今、通話専用のガラケーと、データ通信専用のiPhoneの二台持ちをしている。キャリアの設定するパケット量と、実際にボクが利用しているパケット量のバランスが悪すぎるのだ。それでいて料金は高い。

大体、月に1GBどころか0.5GBも使っていないのだ。自宅ではWi-Fiを設定しているし、出向先もWi-Fiがある。データ通信そのものを、スマホでほとんどしていないのに馬鹿高い料金を払わされるのは御免である。一番少ない量に設定してもらっても、キャリアの方が圧倒的に高い。

ただ通話に関しては、クライアントの大半が東京だし、打ち合わせによっては長時間通話になることもある。こっちはキャリアのカケ放題のほうが圧倒的にリーズナブル。

で、iPhoneからガラケー(密林で¥1,700でゲットした)に機種変したのだが、この時に色々お店の人に脅された。

いや、脅されたというのはこっちの勝手な感想で、向こうは一生懸命説明してくれているのだと思うのだが、とにかく料金体系がナゾすぎる上にガラケーとなるとこれまたなんかややこしいコトを言ってくる。中でも一番困ったのが、SMSだった。

そもそもこの機能自体を、ボクはほとんど利用したことがないのだ。どのような場面で必要になるのかすら分からない。当然イメージなど出来るはずもない。スマホ単体ならおまけ程度にしか考えていなかったのだろうが、とにかくガラケーは通話オンリーでイイのだ。

つまらんコトで金をむしられたくない。最終的にはうやむやになっているのだが「間違ってもガラケーで通話以外のことはしないでおこう」と心に誓ったのは言うまでもあるまい。

ちなみに「パケット」という言葉もイマイチ分からん。単位はGBなのに、なぜわざわざ「パケット」という言葉を持ち出さないといけないのか理解できない。

実際、格安SIMの方面では「データ通信量」と「GB」という言葉が使われている。こうなるともうボクは疑心暗鬼の塊になる。「パケット」という言葉の裏に、重要で詐欺的な何かが隠されているのではないかとすら思い始める。もうほとんどビョーキの世界である。

前述したように、ボクは自分がコミュニケーション障害者だと思っている。コミュニケーション不全と言った方がイイのか? まぁ、どっちでもよろしい。

自覚しているから、使うにしろ聞くにしろ読むにしろ、言葉に神経質になる。この作文だって結構アホな神経の使い方をしているのだ。その割にはイマイチの出来というところがミソである(笑)。

ネットにしろ、日常会話にしろ、その場に出てくる言葉にだって敏感になる。知ってる言葉の量が少ないので、ボクの発言がしばしばストレート過ぎて、周囲の顰蹙を買うこともよくあるのだが、これはもう自己責任の範囲内なので諦めている。誤解など日常茶飯事と言ってもいい。

むしろ普通に会話が通じる人の方が圧倒的に少ないのだ。これで言葉に敏感にならない、というのは人としてどうかと思う。敏感になって気をつけてもこの体たらくである。

ここで大人しく黙っているだけの器量があれば、まだマシなのかもしれないが、残念すぎることに思ったことをすぐ口にするという、悪い癖がしっかりあるので手に負えない。つくづく呆れた人だと自分でも思ってますとも。

テレビを見なくなって久しいので、報道番組とかでアナウンサーがどんな言葉をどのように使っているかは全然知らない。さすがにネットでニュースは読んでいるが、時々分からないカタカナ英語につまづいては「普通に日本語使えや」と心の中でぼやいたりはしている。

まぁ、そもそもはぐれが世間様と同調することなどあり得ないわけで、これはボクだけの勝手な問題であると片付けておこう。


【フジワラヨウコウ/森山由海/藤原ヨウコウ】
YowKow Fujiwara/yoShimi moriyama
http://yowkow-yoshimi.tumblr.com/

http://blog.livedoor.jp/yowkow_yoshimi/


装画・挿絵で口に糊するエカキ。お仕事常時募集中。というか、くれっ!


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編集後記(02/17)

●「学校、いじめ、自殺、裁判」なんてのがキーワードのニュースなんて見たくもないが、マスコミや一部評論家・弁護士・政治家などの好餌であることは間違いない。それと勘違いの支援者たちがいる。福田ますみ「モンスターマザー」を読んだ(新潮社、2016)。長野県の教育史に深刻な傷を残した「いじめ自殺」事件の全貌を明らかにする、戦慄のノンフィクションである。不登校の高校生・悠太が自殺した。その母親は常軌を逸した執拗な追及で学校の責任を迫り、なんと校長を殺人罪で告訴する。息子を失った気の毒な母を演ずる女・高山さおり、その本性は恐るべきモンスターだった。信じられないレベルの。

悠太がバレー部でいじめられたのが自殺の原因だというさおりの主張を、事実であるかのように報じた記事が「週刊金曜日」に掲載された。「長野県立丸子実業高校のいじめ殺人事件 母親に原因を押しつけて逃げるのが“教育者”か」というセンセーショナルなタイトルで、「子どもへのいじめに気がついたら、あなたはどうするだろうか。しかも学校の対応が不誠実だったら。息子を守ろうと必死だった母親が、その行動力ゆえに“変わり者”扱いされてしまい、最悪の結果の後でも『原因は家庭』などとデマをながされている。なぜだろうか」というリードがじつにうまい。筆者は著名なルポライター・鎌田慧である。

さおりについたのが高見澤昭治弁護士だ。高見澤はあらゆる手段を用いて学校側、県教委、バレー部を追及しているが、旧知の仲の鎌田にも大々的なキャンペーンの一翼を担わせた。鎌田は高見沢の資料提供と、さおりへの長時間インタビューをもとにこの記事を書いた。原告側のストーリーをそのままルポ風に焼き直した代物だ。鎌田にとっては、生徒や保護者は学校という抑圧組織の被害者なのだ。保護者にも問題がある可能性を頭から排除し、さおりを理解しない学校やマスコミにこそ問題がある、と主張した。彼にとっていじめ自殺は疑いようのない事実だ。彼は二度目のルポでも、いじめがあったと決めつけた。

この事件は「いじめ自殺」事件ではない。いじめはなかった。さおりというモンスターの暴走が裕太君を自殺に追い込んだのだ。さおり側は民事、刑事両方の裁判で全面敗訴した。崩壊寸前だった学校は立ち直った。さおりの毒で暴走した高見澤昭治は相応の罰を受けたが、ミスリードで盛んに煽り立てた人はどう責任をとったか。筆者は鎌田慧に二度、手紙で取材を申し込んだがなんの返事もなかったという。

帯の「たった一人の母親が学校を崩壊させた」というのは言い過ぎ。崩壊をくい止めた教師たちの闘いを描いているのであって、崩壊はしてない。「教育現場の『恐るべき現実』に迫る」も微妙。教育現場の問題というより、野放しにされているモンスターのほうが大問題だ。読者はこの本でモンスターの吐き出す毒を体験せざるを得ない。かなりつらい。覚悟して読みましょう。 (柴田)

福田ますみ「モンスターマザー」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103036737/dgcrcom-22/



●今朝、ポケモンGOに金銀ポケモンが追加された。今までのナイアンティックのやり方だと、初日に大盤振る舞いをするので、今日がチャンス。ああ、仕がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜。

/家人にお総菜やお弁当ばかり買ってきてもらっていて、食費が嵩んでいるぅぅぅぅぅぅ〜。忙しいと実入りが少ないってどうなの(笑)?

/「普通に日本語使えや」はよく思う(笑)。本来の英語の意味と違うと突っ込むことも減った。もはやそういう日本語なのだ。そのまま受け止めるぜ。「セレブママ」は「セレブママ」なのだ。「リストラ」は「リストラ」、「ハッカー」は「ハッカー」。私は日本に住んでいる!

/「モンスターマザー」。え、いじめがなかった?! (hammer.mule)

152のチコリータから250のホウオウぐらいまでかな。でも増えるの80ぐらいだっけ。
http://pokemon.symphonic-net.com/