《ジョイコンの操作にもそろそろ慣れろ!》
■装飾山イバラ道[196]
ニンテンドースイッチと「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」
武田瑛夢
■ところのほんとのところ[147]
カメラマン受難の時代がやって来る
所 幸則 Tokoro Yukinori
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■装飾山イバラ道[196]
ニンテンドースイッチと「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」
武田瑛夢
https://bn.dgcr.com/archives/20170314140200.html
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ひな祭りの3月3日、ようやくニンテンドースイッチが届く日だ。本体はヨドバシカメラから、ゼルダのソフトはマイニンテンドーストアから、赤青ストラップはAmazonからそれぞれ届いた。
スイッチ本体は赤と青のカラーにした。現物を見てみると、ネオンレッドという赤色は蛍光が強い色だった。赤で蛍光カラーにするとこうなるのか。左側のネオンブルーは蛍光っぽさが弱く、普通の青のように見える。
とても小さいコントローラーだけれど、質感や持ち心地は案外しっかりしている印象だ。ゲームソフトはまだ「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」だけが手元にあるので、まずはこれを紹介したい。
※以下はゲームのネタバレがあります。
●ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
特典の、回生のマスターソードのフィギアの箱がとても大きかった。三角の台座に剣が突き刺さっているデザインだ。この台座部分の素材がしっかりしていて重く、それに比べて剣は少し弾力性がある。剣が硬いと何かと危ないからだろうか。
全体で高さは25cmある。まずは飾ってみる。フェイクグリーンのウサギとIKEAのゴールドの飾り皿の前、ここが定位置になりそうだ。
・回生のマスターソード
台座がモスグリーンなので、緑色のものと相性が良いみたいだ。ゼルダのソフトは、箱の中に小さなカートリッジが入っていた。予告動画でも見た、リンクの目覚めのシーンのオープニングのムービーを見て、いよいよ始まりだ。
数日間プレイしてみての感想は、今の自分ではどうしようもないくらいに、広い世界が広がっているゲームだ。少しづつ鍛錬して能力を上げていけば、もっと遠くへ早く行けるようになるのだろう。
ゲームの中の主人公リンクの鍛錬と、プレイヤーの自分のスキル鍛錬の両方が必要だ。
ゲームが進めば進むほど、世界がさらに広いことがわかり、途方に暮れるような瞬間がある。しかし、緻密に作リ込まれた美しい自然の中にいると、とても癒される。単調な同じパターンの繰り返しの地形ではないのだ。
●時刻、天候、自然
時間の進みが早くて、リアルの1分がゲームの世界の中では1時間。モタモタしていると夜になってしまう。
夜はガイコツなどの魔物が多くて、突然襲われる。戦いを避けるには、宿に泊まったり、火のそばで時間を変える方法を使って、朝に戻しながら冒険をする必要がある。
高いところへ登る力がつくと、望遠鏡を使って遠くを確認することができる。天候も晴れから雷雨まで様々で、リアルの世界と同じだ。天気の良い日の方がより遠くまで見やすい。
初めて来た場所で高い山に登り、周辺が見渡せた時の爽快感は、なんとも言えず素晴らしかった。思わず「うわぁ〜」と声が出てしまう。
望遠鏡で見えるのは、山や木、湖、悪者なのか味方なのかもわからない生き物などだ。空気の厚みを感じるような本格的な見え方で、初めての生き物を発見すると驚いてドキっとする。
環境音もリアルで、ヘッドフォンをつけていると、風がうなる音や鳥のさえずりが、複雑に混ざり合って聞こえてくる。時間経過が早いので太陽もみるみる動いて、雲の影が大地や山に落ちるのが美しい。
本当に好きな時に好きな場所にいることができる。美しい夕暮れや朝日を見るもよし、高い場所からパラセールで飛び降りて、川向こうへ行くこともできる。まったく飽きずに自然の中を走り回ることができるのだ。
それぞれの場所には食料にできるキノコや植物があり、採取しながら探訪することができる。野生動物は、弓矢で撃って狩りをすることもできる。
イノシシなどの動物を狩ると、すぐにお肉の塊になって(!)食料として確保できるので、里に降りなくてもよくて便利だ。鳥やキツネを狙うのはかわいそうと最初は躊躇したけれど、慣れた今はバンバン撃っている(笑)。
難易度設定は甘いかなと思って油断していると、より大きなクマなどの動物に遭遇するような機会があって、ぶつかられて体力ゲージが減ることもあるので注意が必要だ。
●ゲームの進み方
基本的にはストーリーの進め方はプレイヤー次第というのが、今回のゼルダだ。もちろん、なんとなく気になるところを歩いていれば、何かに行き当たるようにもなっている。
ゲームにはストーリーの本筋になるメインチャレンジと、登場人物と話すと発生するミニチャレンジがある。メインを優先にしようとしても、結局は行く先でミニチャレンジにつながるヒントを見つけるので、そちらを片付けることになる。
本筋と脇道を行ったり来たりしながら進むのが、都合が良いようになっているのだろう。自分が歩くことで広がる世界の、どこから始めても良いという基本ルールで起こるアイテムの不足を補う効果もありそうだ。
山岳地帯や海などの各地方には、高い塔が設置されているので、まずはてっぺんまで登る。
ここでシーカーストーンというiPhoneのような機材に、周辺のマップ情報をダウンロードすることができる。リンクはいつもこのシーカーストーンを腰から下げていて、とても現代的だ。
他のゲームだと、ゲームを進めるために使うアイテム表示画面というのは、主人公がいる世界とは別の、機能上のものと割り切られていることが多い。
地図や表や写真一覧などは、プレイヤーがこそっと広げて使う裏側のものだったわけだ。その裏側が、堂々と表側のリンクの手に持たれているのがシーカーストーンなのだ。
リンクが地図をロードし、シーカーストーンの画面に表示させて確認する。時には写真入り画面を、里の人々に見せて使ったりもする。まさにスマホだ。
古(いにしえ)の技術が使われたものということで、デザインはゼルダの世界にマッチするものとなっている。
キャラクターのグラフィックは、塗りがすっきりとした画調で、影の色数こそ少ないけれど、それもカッコ良くて好きだ。
昔からのゼルダにもいた、おなじみのキャラがたくさん出てくるので、雰囲気に違和感がないようになっていると思う。髪の毛一本一本までリアルな描写にしたら、可愛くなくなるキャラもいると思うのだ。
●ジョイコントローラー
メインチャレンジには大きな敵が複数出てくるけれど、私たちは今やっとその中の一つの大きな敵を倒したところだ。ラスボスではなく、いわゆる普通のボスかな?
火や水や氷などの地方があるようで、私たちは最初に水の場所を選んで戦った。リンクの泳ぎのスキルを上げて、アイテムを強化したのだ。
しかし、ゲーム中に問題なのは、やっぱり自分たちのスキルだ。ニンテンドースイッチについている、コントローラーの左右のボタンの扱いが肝心だ。
ニンテンドースイッチのジョイコントローラー(Joy-Con)は、左右に分かれた二つのコントローラーをジョイコングリップに装着して、両手で持って使う。
ABXYボタン以外にも上面にボタンが二種類付いているし、私には左手のレバー操作が難しい。
右の小さいボタンは近いので、戦いで焦ると別のボタンを押しまくってしまう。水の地方に出てくる最後の大きな敵は、それはそれは手強かった。やっと終わったかと思うと、さらに次の形態の攻撃を仕掛けてくる。
ジョイコンの操作にもそろそろ慣れろ! と言われているみたいで厳しい戦いだった。
体力ゲージがバンバン減るので、途中にリンクに食事を食べさせなくてはいけない。ジャグリングしながらリンゴを食べる大道芸人がいるけれど、まるであれに近い忙しさだった。
水の地方のボスはなんとか倒せたので、少しだけ自信もついた。そして、敵を倒したことで始まるアニメーションでウルウルしてしまう。
前回のWiiのスカイウォードソードでは、ラストで泣かされた覚えがあるものの、こんな序盤で感動していたら持たないなぁと思った。
私たちはまだ家の外に持ち出して使ったことはないので、小さな画面で遊んだことはない。しかし、このゲームにもやり込み要素が多数ありそうだ。キノコ採りや宝石探しなど、図鑑に数百の欄が空いていて、種類も多い。
ちょっとした時間にゲームの中で探しに行って、新種を見つけることができそうだ。ポケモンGOのように、収集して図鑑を埋めるのが好きな人にも魅力があると思う。
まだまだ行っていない場所、やっていないことがあるというのは、なんて幸せなことだろう。
今回はメインストーリーのネタバレはあまりしないように書いたつもりだけれど、今は自分でも他のゼルダ系の情報を絶っているので、間違いがあったら申し訳ありません。
この他にも、ゼルダには料理やジャイロセンサーを使ったゲームなどたくさんあるので、また次の機会にそちらを書きたいと思う。
【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/
ゼルダで困るのは、カタカナでつけられた地方や人の名前の覚えにくさだ。もちろん、自分の老化のせいでもあるけれど、実在しにくい名前になっているようなのも、覚えにくい理由だと思う。メモを片手にするかな。
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■ところのほんとのところ[147]
カメラマン受難の時代がやって来る
所 幸則 Tokoro Yukinori
https://bn.dgcr.com/archives/20170314140100.html
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これから先、カメラマンとして食べていける人は激減していく、これは既定路線です。誰しもが考えていること。一番そう思うのは一般の人かもしれません。
今のiPhoneでもきれいな写真は簡単に撮れるし、iPhone8が出てきた以降は、もうプロなんて必要なの? 必要だとしても敬われるような人は1000人に一人なんて、とんでもないことになってるかもしれません。アプリも含めて、なんでもできる。
それはおいといて、まあデジタルカメラに限っていっても、カメラを使いこなして、時間をかけてきれいな写真や貴重な写真を撮れる人はどんどん増える。そんな人が日本に100万人以上はいるでしょう。
まず現役を引退した世代は、きれいなだけの写真は得意だし、それが最高だと思っている。そういう教育を、今まで雑誌や写真教室がやってきたからです。
そういった写真は必要だけれど、記録としての話だから余分に色を触るべきではない。しかし、記録の写真でさえ過剰にきれいにする方向に動いています。
ネイチャー系の写真家とよばれる人たちが、一番加工しています。作品を高く売るためです。
もっときれいに、もっときれいに、自然はどんどんきれいに、ゴミや余分なものも消していきます。蛍も少なってきた今では、合成していくらでも増やしていきます。話にならない状況です。
そして問題なのは、カメラがよければ誰でもカメラマンになって商売できると、安易に思っている人が多い時代に、そういう人のレベルが低すぎます。
プロのカメラマンというのは、ワンチャンスを逃してはいけないのですが、最近のブライダルや発表会の写真などは、怒りがこみ上げるレベルです。もちろん、うまい人もいるけど少ない。
それとカメラメーカーが写真教室を開いて、カメラや交換レンズを薦める商法も、やるのはいいのが、数をやりすぎる。
しかも、教える人にはみな写真家を名乗らせる。実質はカメラがちゃんと使えるレベルというだけで、15年ほど前ならただのカメラマンとさえ呼べないレベルの人が、写真家を名乗っているケースが多過ぎます。
しかし、カメラメーカーの手先となった教育者がほとんどを占める、この日本という特殊な国では、一番食べていける確率が高い道は、メーカーの写真教室などで教えることなんです。
そういう職業が通用するのは、今から数年だと思いますが、地方にまでそうなるのはもう10年かかるかもしれません。
僕はいつも早すぎる判断をしてしまうかもしれませんが、ずれて5〜7年ぐらいかなと思います。
カメラマンを名乗る人は、この10数年の間にできる限り稼ぎながら、次の道を探さないと悲惨なことになります。一部の一流以外は、かなり淘汰されると思いますよ。
それにしても、iPhoneももうじきすごいことになるでしょう。これから先どうなっていくのかという予想を立てるのは、そう難しいことではないと思います。
次回は、アートとしての写真教育の現場にも踏み込んで、もっと過激なことを書いちゃおうかなと思っています。デジクリの編集長が許せばですが。
【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト http://tokoroyukinori.com/
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編集後記(03/14)
●すさまじく後味の悪い映画を見てしまった。「セブン」である(1995/アメリカ)。カトリックの7つの罪がモチーフの連続猟奇殺人を描いた、サイコ・サスペンスであることまでは分かっていたが、ここまでやるとは思ってもみなかった。主人公は退職まで一週間のベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と、ペアを組んだ若くて意欲あるが融通のきかない、新人刑事ミルズ(ブラッド・ピット)である。
最初の被害者はスパゲティに顔を突っ込んだ超肥満男で、不様で無惨な死に方。「GLUTTONY(暴食)」の文字と、事件の始まりを示唆するメモが見つかる。次の被害者は阿漕な弁護士で、二日がかりで贅肉部分を切り落とされたらしく血で書かれた「GREED(強欲)」の文字。現場の状況から、サマセットは犯人が「七つの大罪」に沿った殺人を続けていると判断する。これ普通の教養なの?
三番目の被害者は前科者で瀕死の状態、壁には「SLOTH(怠惰)」の文字。一年間拘束されていたらしい。サマセットはFBI関係者に接触し、図書館の貸出し記録を違法に入手する。FBIのコンピューターは、「七つの大罪」のキーワードを含むタイトルの本を借りていたユーザーの名前と住所も弾き出し、サマセットはジョン・ドウという男を容疑者と特定する。お手軽な違法捜査。
サマセットとミルズはジョンのアパートを訪ねると、偶然、帰宅してきた彼と鉢合せ。ジョンは二人に発砲し逃走をはかる。後を追ったミルズは、隠れていたジョンに殴られ、銃口を突きつけられる。しかし、なぜかジョンは撃たずに逃走する。ジョンの部屋からは、彼が犯人と断定できる証拠が見つかる。
被害者の四番目は「LUST(肉欲)」の娼婦、五番目は「PRIDE(高慢)」の美人モデル。ここでジョンがサマセットらが勤める警察署に自首してくる。彼は本名、経歴、目的は明かさず、傲慢な弁護士を通じて、ジョンとサマセットだけに残る六番目、七番目の死体の在処を教えるという。三人は一台の車で荒野に向かい、警察のヘリが空から追跡する。ジョンの見かけはまともである。
「ENVY(嫉妬)」「WRATH(憤怒)」の死体はどこか。これがまあ、とんでもない結末で、いちおう「七つの大罪」は完結する。もしかしたら、と思った通りだが、あまりに無惨。つじつまは合う。「わたしは選ばれた者だ」と言うジョン。そういう役をふったのはサマセットではないかという説もある。
それにしてもFBIが、図書館の貸出記録まで入手していたとは。ありそうな設定である。わたしも危険なタイトルの本を借りていなかっただろうか。読書記録を見返してみた。同盟国アメリカに日本の戦争の意義を説く時がきた。国破れてマッカーサー。日本空襲の全貌。日本が在日米軍を買収し第七艦隊を吸収・合併する日。英語化は愚民化。んー、アメリカ関係やばいかも(笑) (柴田)
「セブン」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0047O2SKA/dgcrcom-22/
●昨日の続き。リニューアル仕事では不要な現在のデータ(こちらにとっては過去データ)は、FTPアカウントのログイン確認時にダウンロードをするようにしている。
リニューアルオープンのためにアップロードする時も、必ずいったんダウンロードしてから。同じフォルダ名やファイル名はリネームしてから。不要なのがわかっていても、これらのバックアップは取っておく。
FTPやサイト管理機能のついているエディターを使うようにしたり、FTPツールでもGUIのものにしたり。
今回のは、テストアップした後にブラウザからアクセスしてなかったのだろうな。発覚まで時間かかっているみたいなので。反映しないわって何度もアップロードしていたりして。ほんと他人事とは思えないわ。 (hammer.mule)