《自分の食い扶持は自分で稼ごう》
■装飾山イバラ道[197]
「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」感想2
武田瑛夢
■歌う田舎者[59]
三つのお願い ─旅立ちの季節に─
もみのこゆきと
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■装飾山イバラ道[197]
「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」感想2
武田瑛夢
https://bn.dgcr.com/archives/20170328140200.html
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前回に引き続き、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」のゲームの感想を書きたい。まだまだクリアは先だろうけれど、前回記事にした時よりもだいぶ進んだ。
四つ中二つの戦いが終わって、後は半分ほどだろうか。地図も面積にして四分の三が見えている状態だ。
しかし、これから先は前に進むべきか、やり残したことを片付けるべきかで悩んでいる。解決していないミニチャレンジも気になるし、祠(ほこら)の試練も残っているものがあるからだ。
●祠(ほこら)の試練
このゲームには、最初は地図には載っていないけれど、センサーで探知できる祠(ほこら)があり、数々の試練が用意されている。
祠を発見してシーカーストーンをセットするとワープポイントに設定され、いつでもその場所に移動することができるようになるのだ。これがあるおかげで、海岸でも雪山でも行きたい時にすぐに移動できる。
祠には重力や磁力などの物理作用を使った試練と、剣や弓の技術を試される力の試練がある。
物理ゲーム的な試練は、迷路の中を転がる玉を下に落とさないようにゴールまで導くような、状況を見て解くものだ。
こちらはスケールが大きくて、玉ひとつが抱えられないぐらい大きいので、大きな部屋を丸ごと動かす感覚の操作になる。他にも氷や磁気などの独特の道具があって、それらをいかに使うのかをヒラメクのがまた楽しい。
じっくり考えるゲームは解けると嬉しいので、うちの夫は率先してやりたがる。一見リンクの戦いに関係ないようなこの試練を克服する経験も、後に大きな敵に対処するための良い訓練になっているのがわかる。
力の試練は、ガーディアンというロボットと剣術で戦う試練だ。叙位、中位、極位とレベルが分かれていて、最後はレーザービームのような攻撃までしてくるので大変厳しい。
中位でもジャンプや防御をマスターしていないと勝てないので、うちでは保留にしがちだ。剣術を後回しにして物理ゲームばかりすぐにやってしまう。
やる気が出た時にまとめてこなして実力をつけないと、最後の敵にかなうわけがなさそうだ。
●料理
里の八百屋みたいな場所や行商人から買った食材、狩りで手に入れた食材は単独で食べるよりも「料理」をして食べた方がハートの体力ゲージの回復が大きい。食材は火をつけた鍋に放り込んで料理するので、手荒だけれど楽しい。
戦いに疲れた後の息抜きに料理ばかりして、あっという間に料理ポーチがいっぱいになってしまった。それぞれの地方特有の敵に対抗するための効能をつけた料理をたくさん作っておいて、戦いに挑むのだ。
●魔物
魔物の中には、ブタみたいな見た目のボゴブリンや、カメレオンのようなリザルフォスなどがいる。色も数種類いて、大型で強い種類の魔物ほど倒すのが大変だ。
始めた頃は道の歩き方がヘタですぐ魔物に襲われたけれど、最近はだいぶ慣れてきた。街道をそのまま歩くのではなく、なるべく魔物がいそうなところを回避しながら歩くのだ。
崖の斜面ギリギリの、自分が落ちそうなところは、魔物にとっても攻めて来づらい場所なのでかえって安全なのだ。
敵に背を向けずに遠目に確認して、高い場所に登って回りこみながら歩く。戦いが始まったら覚悟を決めて倒してしまえば、武器をゲットすることができる。逃げてばかりもダメなのだ。
魔物には爆弾や弓矢をお見舞いするのが通常だけれど、一度試しにボゴブリンに高いところからお肉の塊を投げてみた。近寄ってフガフガと匂いを嗅いだ後に食べたので「可愛いい〜、お肉食べたぁ(はーとまーく)」と感激した。
魔物の動きの幅の広さは飽きがこないし、反応を見てから攻撃を考える楽しさがある。
三人程度のグループの魔物や、ドクロの岩を基地にした集団もいる。大きな肉の丸焼きを囲んで踊りながら騒いでいるボゴブリンたちは、可愛くもある。それでも倒さなければハイラル王国に平和は来ないのだ。
●個性的な人々
里で出会う人々はとても個性的で、あらゆる性格の持ち主だ。敵のロボットに憧れて妄想している人や、変な食べ物をすすめてくる人。ゲームの主人公である勇者の自分が手伝ってあげるには、細かすぎるようなことが要求される。
戦いに疲れた心にはちょうど良いものもあるけれど、どこまで付き合えばいいのか迷うところだ。服装や態度が独特な人々の影響を受けて、リンクも変装するので意外なコスプレを楽しめる。
移動手段はパラセールでの飛行、泳ぎ、馬乗りなど多数用意されている。私は小さなパラシュートのようなパラセールが好きなので、山に登って飛んでばかりいる。プレイヤーの好みで発見するものに偏りがありそうだ。
ゲームの地図の端にはこれ以上先に行けないところもある。「ゲームの世界の終わり」を見つけてしまうとなんだか寂しいけれど、美しい海岸をパシャパシャと歩いていると、端っこまでこのクオリティかと驚く。日の光に照らされた水面やサンゴや砂が透ける水の中の美しさが、本当にリアルで素晴らしい。
明日は天気がまた変わるから、今のうちに探し物をしておこうと思えるのが新しいと感じる。出会う人も今日の天気のことを話したりするし、本当の時間が流れていると感じるゲームだと思った。今後も発見があったら報告したい。
【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/
ニンテンドースイッチのジョイコンは、充電するために付け外しが頻繁だ。結局大きなProコントローラーを買った。本体との付け外しもないし持ちやすさも良い。これで剣さばきやガードが上手くなるはずなんだろうけれど、まずは無駄に焦らないメンタルが必要かもしれない(笑)。
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■歌う田舎者[59]
三つのお願い ─旅立ちの季節に─
もみのこゆきと
https://bn.dgcr.com/archives/2017032814000.html
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四つのお願いを聞いてくれたら、あなたに夢中になって恋をしちゃう。それは、ちあきなおみである。わたくしごときが、ちあきなおみ先輩を超えるわけにはいかないので、卒業生を送り出すにあたって、慎ましく三つのお願いをすることにした。
毎週毎月デジクリに書いているわけではないので、あんた誰? という読者の方にご説明すると、わたくし、闇組織でお子様方をサイバー戦士にする仕事をしているのであるが、苦節3年で契約終了。3月末でインチキ講師稼業から足を洗うことになったのである。
詳しくはこちら↓
歌う田舎者[56]ヘレン・ケラーかく語りき
https://bn.dgcr.com/archives/20160603140200.html
ちなみに先日の送別会で、「もみのこ先生が年取ったら稲田防衛大臣に似てますよね〜」と調子こいた酔っぱらいオジサンたちに言われたのだが、どこをどう比べてもメガネをかけていること以外に似ている点はないというか、年取ったらって、これ以上年取らせてどうすんのっていうか、すでに年取ってますがオッサン喧嘩売っとんのかゴルァ。
それはおいといて、今年の卒業生には妙に情が移っちまったなあ。なぜだろうと思ったら、担当学年として入学から卒業までずっと見ていたからに違えねえ。
授業ではふざけたことしかやっていないので(例えばエロトークとかエロトークとかエロトークとか…それしかやってないんかい!)、最後の授業くらいは真面目な話でもして締めようかと、柄にもなく考えた次第である。
そのエロトークであるが、お子様方がxvideoの話で盛り上がっていたときは、いやいやREDTUBEってのもあってだな、そこ見ると、エロビデオにもまあいろんなジャンルがあって、Categoriesに並ぶ分類名の英単語とか理解できるようになると、世界が広がるわけだなこれが。
英語の勉強は、そのためにするもんだよ。あ、おいおい、保護者に言うなよ、とうちゃんならいい、かあちゃんはダメだ的な一般教養の指導をしたりなんかしてたわけであって、まあバレて懲戒免職になる前に契約終了でめでたしめでたし。
……というエロトークの詳細が本題じゃなくてだな、三つのお願いの話だよ。
話を戻すと、なんといってもわたくし、インチキ講師稼業は食い詰めて仕方なく始めたのであって、ほんとは人前でしゃべるのは超絶苦手なのである。教科書やパワポのスライドなどのガイドがあるならまだしも、手元に何の材料もなく授業一コマ分しゃべるとか、地獄の責め苦なのである。
それなのに、なぜか人前でしゃべるのが得意だと世間様に誤解されているようで、会社勤めのころは、おそらく一番プレゼンをやらされた女子社員で、結婚式に呼ばれれば友人代表のスピーチを頼まれ、緊張のあまり目の前のごちそうを食べる気にもなれないと言いながら、すべて平らげるという人生であった。
間違いだっつの。だいたい話してる途中で頭が真っ白になって、放送事故みたいになっちまうんだっつの。
ぴちぴちに若かりし頃は、タカラジェンヌかシンガーソングライター(今や死語ですかコレ)になりたかったのだが、本当にならなくて良かった。“なれなくて”だろうというツッコミは要らないwww。
歌詞やセリフを暗記して、ライブでアウトプットするということが超絶ダメなのだ。NHKのど自慢で歌う人々を見ると全員天才に見える。
そんなわけで、卒業するお子様方に、三つのお願いというお話をしたのだが、ほーら、またやっちまった。頭が真っ白になって、脳内原稿のエピソードをいくつもブッ飛ばして、うまく話せんかったやないかい(号泣);;もしかして認知症きた?
悔しいので、本当はこういう台本で卒業するお子様方に話したかった……という脳内原稿を、デジクリに真面目に書いておくことにする。
【1】自分の食い扶持は自分で稼ぐこと───金はこの世の悩みの9割を解決できる
みんなに話をするのは、この時間が最後になるかなーと思うので、たまには真面目な話をしようと思ってんだな。三つ、お願いがある。ひとつ目は、自分の食い扶持は自分で稼ごうってこと。
10年くらい前の話だけど、勤めてたIT企業を辞めたあと、仕事どうしようと思いながらデパ地下歩いてた。すごく美味そうなカニクリームコロッケがあったんだ。1個150円。でも買えなかった。
財布に150円が入ってなかったわけじゃない。でもこれからお金が入ってこないんだと思ったら、150円払うのが怖かったんだ。そういう人生は辛い。
自分が生きていくために必要な金は、自分で稼がなきゃいけない。君たちを食わしてくれる親が、いつまでも元気で金を出してくれるとは限らない。結婚した旦那が食わしてくれたとしても、離婚するかもしれない。
わたしの親は生れたときから仲が悪かったんだ。母の口癖は「別れたいけど仕事ができないから、金を稼ぐ手段がないから別れられない」だった。
だから、わたしは小さいときから、とにかく金を稼げないとイヤな相手と離婚することもできないんだ、金がなければ自由もないんだと、金のない恐怖みたいなものをいつも感じて生きてきた。親の喧嘩はだいたい金をめぐってのことだったしね。
だから仕事はなんでも良かったんだ。とにかく学校卒業したら、なんでもいいから金を稼がなきゃって。
それと、就活もすごくイヤだった。相手に品定めされるあの感覚って、自分の居場所がこの世にないみたいに思えてさ。だから最初の内定が取れたときに、これ以上就活したくなくて、そこに決めたんだ。それがたまたまIT企業だっただけ。だからITに夢や希望を持ってたわけじゃない。
最初はプログラムを組むってことが意味わかんなくて、とにかく早く辞めなきゃと思って透明人間みたいになってた。でも一年が過ぎたときに、とある役場のサブシステムを設計から一人でやれって仕事を振られた。
半泣きだったけど、そのプロジェクトで、システムを作る仕事の輪郭がおぼろげながら見えてきた。自分で仕組みを考えて、それがシステム上できちんと動き出したとき、ちょっと楽しかったんだよね。
就職試験の面接練習で何度か君たちに聞いたよね。「あなたがこの会社で実現したい夢はなんですか」とかさあ。面接練習テンプレートに載ってるから、そういう質問してたけど、ほんとバカバカしい質問だと思う。働いた経験もいないのに、夢だの希望だの、わかるわけねーって。
この中には、内定先がほんとに行きたかった会社、行きたかった業界じゃない人もいると思う。でも、夢も希望も抱いていなかったその仕事をやってみて、はじめてわかることがあると思うんだ。一生懸命取り組んだ先に見えてくる景色の中に、夢ややりがいってものが姿を現すんじゃないかなあ。
ここはITを学ぶ学校だから、学校としてはIT方面に就職してくれた方が実績にはなるんだろうけど、どんな仕事でも、業界でも、一生懸命取り組んで自分の食い扶持を稼げたら、それでいいと思う。
でも、最低限の衣食住を賄うだけのカツカツの収入では辛い。あと少しのプラスアルファが必要だよ。
朝から晩まで働き詰めで辛いとき、旨い酒でも飲みたいとか、美味しいもの食いたいとか思うかもしれない。金が要る。
気分転換に映画でも見たいとか、ライブ見に行きたいとかあるかもしれない。金が要る。今の状況からステップアップするために資格が必要だったら、そのために参考書を買わなきゃいけなかったり、学校に通う必要があるかもしれない。金が要る。
イヤな男から逃亡しなきゃいけない日が来るかもしれないし、ある日突然、親の借金が降ってくるかもしれない。なにもかも金が要る。
そうなんだよ。金さえあれば、この世の悩みの9割は解決できる。最低限の衣食住にプラスアルファがあれば、一歩だけ先に進むことができる。そのプラスアルファが気持ちの余裕になるし、気持ちに余裕があれば人にも優しくできる。
だから、君たちには、自分の食い扶持プラスアルファを稼げる人になってほしいんだ。それが、わたしのひとつ目の願い。
ちなみに、就職して金稼ぐようになって最初に考えたのは、家に金を入れたら、親の不仲が改善すんじゃないかってことだったんだ。金が喧嘩の元だったからね。新入社員の給与やボーナスなんて大したことないんだけど、その金額の割にはでかい金を家に入れた時期もあった。でも何も解決しなかった。
今思うと、あれは金じゃなかったんだよなあ。愛されない哀しみみたいなものを“金”と呼んでいただけだったんだろうなあ。金で解決できない1割のことは、どうすれば解決できるのかなあ。
【2】人とのゆるやかなつながりを持っておくこと───外に開かれたチャネルは自分を救う
♪1年生になったら ともだち100人できるかな♪ って歌、大嫌いなんだよね。友達の数を自慢するヤツって、縄張りとか勢力範囲とか権力に執着する傾向が強いと思うんだな。自慢じゃないけど、わたしは友達と呼べる人間は少ないぞ。
だからどうした! くらいにしか思ってないけど。でも、友達じゃなくていいんだけど、ゆるやかに人とつながっていた方がいいと思うんだ。
さっき話したけど、わたしは夢や希望を抱いてIT企業に入ったわけじゃない。でも、仕事をするうちに、こりゃ意外と面白いなと思い、20年近く、その会社に勤めたんだ。
でも、いろいろあって、ほんとにいろいろあって辞めることになった。メンタルがめちゃめちゃに壊れて、会社に行けなくなったんだ。死にたくてさ、死ぬこと以外考えられなくてさ。だから、あまりいい辞め方してないんだ。
仕事自体は好きだったし続けたかった。だから、辞めたあとに、その会社の人と会うのはイヤだった。いろいろ思い出すと悲しくなるしさ。こっちは収入なくなって惨めだし。なのに、ときどき飲み会の誘いとか来るんだ。
声をかけてもらえるって、ありがたいことだと思うんだよ。でもね、ほんとは、もう誰もわたしに構わないでって、部屋の片隅で耳も目も塞いでいたかった。捨てておいてよ……ってのがそのときの正直な気持ち。でも、断るのも失礼かな…と思いながら、ゆるやかに細く細くつながってた。
その後、細い糸のいくつかは、わたしが必要としてる情報を教えてくれたり、フリーランス時代に仕事をつないでくれたり、困ったときに相談相手にもなってくれた。そう言えば、この学校で働くことになったのも、細い糸がつないだ縁だね。
メンタルやられちゃったときに、何もかも楽しくなくて、習い事も辞めちゃったんだけど、そのときに掛かってた精神科医がこう言ってた。
「ああ、辞めないほうがいいのに……と思ったけど、もう辞めちゃってたから何も言えなかったんですよね。自分の世界だけじゃない、外の社会とのチャネルがあることって、結構たいせつだったりするんですよ」
絆って単語は、震災以降、手垢まみれになってしまった気がして、わたしはあまり使いたくないんだけど、そんなに大げさなつながりでなくてもいいから、糸電話レベルでいいから、人とつながっていることって、大切だと思うんだ。
何かつらいことがあって、気持ちが内向きになってしまうと、外界の光は見えなくなってしまう。外につながるチャネルを持っていれば、そこには違う見方や価値観があることに気づけるかもしれない。
だから、つらいときに心を閉ざさないでほしい。外の世界への糸を垂らしておいてほしいと、そんなふうに思ってる。
【3】情報が事実かどうか自分の頭で考えること───信憑性のない情報に躍らされるのは人生の時間の無駄
学校でも、これから君たちが入社していく会社でもあると思うけど、「誰かが君のことをこう言ってたよ」って話は、あまり真面目に受け取らないほうがいいと思う。伝聞は、本当のことかもしれないけど、そうじゃないかもしれないよね。君の目で、耳で確かめたわけじゃないし。
誰かが君のいいところを100か所もあげて褒めていて、一か所だけ、ここが欠点なんだよね、と言ったとする。でも、間に立ってる人が欠点の話だけ伝えたら、あまりいい気持ちしなかったりするよね。まるで悪口を言ったように伝わるかもしれない。
間に立ってる人は嘘ついてるわけじゃないんだよ。真実を伝えてる。真実を伝えてるけど、他の情報はバッサリ切ってる。伝聞は、生の情報を入手した人が、どんな編集をして君に伝えたかによって、印象がまったく違ってしまう。
わたしは全日本疑り部会理事を名乗るくらいに疑り深いので、「証拠は?」といつも疑ってる。授業でくだらねーTwitterネタとかやってたけど、あれは君たちに紹介する前に、どのくらい信憑性のある情報か調べたりしてたから、準備には超絶時間かかってんだよ、実は!
それはさておき、君たちはインターネットの時代に生きていて、情報は掃いて捨てるほどに溢れかえってる。その中には誤報やガセネタ、意図的な嘘も山のようにある。大手新聞社みたいなマスコミが情報ソースなら安心かというと、それも怪しかったりする。
その情報が君にとって大事なことなら、まずは一次情報にあたってほしい。人が編集した情報ではなく、一次情報に。そしてそれをどう解釈するのが正しいのか、自分の頭で考えてほしい。
自分で考えなくなると、誤報やガセネタに振り回される。大きな話で言えば、政治に騙され、歴史に騙される。国を、未来を誤る。
……なんて柄にもねーことを話してしまったけど、最後だからいいよな。あんましうまく話せなかった気もするけど。
会社に入ったら、きっといっぱい失敗すると思う。そりゃ失敗しないでやれるのが一番いいかもしんないけどさ、新人は失敗するんだよ。失敗しながら覚えていけばいい。間違いながら、それを修正しながら、君の人生を強く生きていってほしいと思う。
もう一度まとめるよ。君たちに三つのお願いだ。
【1】自分の食い扶持は自分で稼ぐこと
【2】人とのゆるやかなつながりを持っておくこと
【3】情報が事実かどうか自分の頭で考えること
たまに思い出してもらえるといいなあということで、最後の教壇を降りたいと思います。
※「四つのお願い」ちあきなおみ
※「花になれ」指田郁也
↑弾き語りでもできれば、最後に歌いたかった歌
※あまりいい辞め方できなかったときのこと
@IT デスマーチで嫁(い)き遅れました「熱い想い」
http://el.jibun.atmarkit.co.jp/engineerx/2009/03/post-a4bf.html
@IT デスマーチで嫁(い)き遅れました「うらみ・ます」
http://el.jibun.atmarkit.co.jp/engineerx/2009/03/post-7213.html
@IT デスマーチで嫁(い)き遅れました「さよなら夏の日」
http://el.jibun.atmarkit.co.jp/engineerx/2009/03/post-e547.html
【もみのこ ゆきと】qkjgq410(a)yahoo.co.jp
柄にもない真面目な話はこっ恥ずかしい。しかし今年卒業したお子様方は、どいつもこいつも可愛かった。そんなこんなで、わたしもインチキ講師稼業を卒業しました。
このあとどーすんだよということですが、ゆるやかなつながりの先の先の知り合いの紹介で、IT業界に戻ります。
……ホントに戻れるのか?? なんつってもカビが生えたBBAだしな、試用期間中にクビになったりして><。そのときは、またデジクリのネタにしよう。
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編集後記(03/28)
●大相撲春場所は一度もテレビを見ていなかった。長いこと稀勢の里のファンだったから、いままで悔しいことばかり続き、年6場所90日間はいい加減疲れた。その年月は長かった。めでたく横綱に昇進し、その最初の場所だから平穏ではいられない。ということで、春場所中はリアルタイムの情報を絶ってみた。
そうしたら実に安寧の日々。それまでは眠る前にその日の取組みを思い起こし、負けたときは反省し(ファンが反省してどうする)星勘定やこれから当たるであろう相手のことを考えたりするなど、ときには悶々としていたのだから、まったくファン心理ってやつは悩ましい。今場所は結果を翌日の朝刊で確認した。
おお絶好調ではないか。このままいけば全勝優勝だなと思っていた矢先、惨敗して負傷と出たではないか。モンゴル横綱組合の刺客にやられた、と思った。一発のパワーが一番強い日馬富士だもの。それにしても容赦ないと憤ったが、まったく不正ではないし、相撲の流れで負傷したのだから仕方がない。
残るは鶴竜と、今場所絶好調の(じつは12日頃からは膝の具合が悪かったらしい)照ノ富士である。連敗は確実、今場所は終わった。休場したほうがいいと思った。14日目も強行出場したものの力なく負けた。春場所はもう終わりだ。15日目、夕食時の臨時ニュースで稀勢の里連勝、優勝と出たではないか。
本割は突き落としで勝ち、優勝決定戦で小手投げ。この場面は後から、今場所初めてネットで確認した。場所中はネットでも大相撲関係は見ていなかった。27日の新聞がじつに楽しく読めたのであった。ところで、夕食中に臨時ニュースというと、ずいぶん早い夕食だと思うでしょう。そうです、午後6時から。
いつの間にか、こんな時間になってしまった。そういえば、毎日入る風呂も、普通の人より遥かに早い。入るといっても、バスタブは使わずシャワーだけなのだが(健康上これがいい)。それを、妻は早いときは4時半ごろ使っている。シャワーといい夕食といい、ここは老人ホームか! と息子があきれている。
老人なのは間違いない。先日、懐かしい文房具を買った。手動鉛筆削り器である。妻は毎日、脳活道場などのパズル本を楽しんでいるが、書き込むのは鉛筆専門なのだ。シャープペンシルがきらいらしい。指で挟んで使う小型の鉛筆削り器を愛用していたが、切れ味が鈍ったから、ほら、あの、小学校で使っていたような、ハンドルぐるぐる式の鉛筆削り器が欲しい、という。
ドイトに行ったら、運良く割引セール中だった。文房具コーナーを漁っていたら、箱なし価格表示なしの手動鉛筆削り器が一台、所在なげにポツンと置かれていた。店員さんにコレいくらなの? と聞いてみたらあちこち走り回って、結局調べようがなかったらしく「100円でいかがでしょう」と言うので即決。アマゾンで見ると、この古いタイプの鉛筆削りはまだ結構あるんだな。 (柴田)
●ニンテンドースイッチのCMが楽しそうで、ちょっと欲しいと思ったのだが、家族が多いか、人のたまり場になるようなところじゃないと、持っていてもなぁと思ったのであった。
/もみのこ先生は、トークがお上手だと思っていたさ。「人前でしゃべるのは超絶苦手」とのことで、親近感湧きまくり。「三つのお願い」は、最近実感することが多いです。
「ゆるやかな繋がり」は、私はガッツリ仲良くしているつもりでも、淡白すぎて、結果ゆるやかになってしまっている気が……(汗)。他人から見ると、繋がっているとは思えないかも……。
/母親は「手に職を持て」とよく言っていた。かっちょいいビジネスパーソンに憧れていたのに、気がつくとウェブサイトや、ポスター・パンフ類を作る仕事をしているわ。5年前の技術すら古いこの業界だと、手に職を持っていることになるのかねぇ。
/朝稽古を見てみたい。もちろん生観戦もしてみたい。迫力だろうな。 (hammer.mule)