[4314] 四谷の傘

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《さらにガッカリ銀座のアップルストア》

■Scenes Around Me[01]
 四谷の傘
 関根正幸

■グラフィック薄氷大魔王[514]
 「LGディスプレイとアップルストア銀座」他、小ネタ集
 吉井 宏




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■Scenes Around Me[01]
四谷の傘

関根正幸
https://bn.dgcr.com/archives/20170329140200.html

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初めまして。この度、Scenes Around Meという連載を始めることになりました関根正幸といいます。

私は元々数学を専攻していて、現在も非常勤で数学を教えています。

が、それ以外に自転車でツーリングするのが好きで、その関係で中山道という昔の街道がどこを通過していたのということに興味を持ち、分間延絵図という200年前の絵図と現在の地図(国土基本図)を比較して中山道の通過位置を割り出すことに一時期没頭していました。

現在は、中山道界隈にある庚申塔という石仏の撮影から始めて、埼玉県内の庚申塔の悉皆的な探索に興味を持っています。

機会があればこれらのことについても触れたいのですが、今回の連載はいままでに撮影した印象に残る写真の紹介と、その写真にまつわる思い出などを解説するという内容になると思います。

私は20年以上前から岡画郎(高円寺にあったギャラリー)や東京大学駒場寮といった場所に出入りし、そこで、音楽家、美術家、パフォーマー、ライター、社会運動家といった人達と知り合いになり、彼らに誘われるままに様々なイベントに顔を出していました。

そのうち個人的な写真記録をするようになり、2002年から10年ほど "Scenes Around Me" というサイトを立ち上げて、印象に残る写真を一枚だけアップしていました。

http://www.geocities.jp/sekinemajp/photos/index.html


"Scenes" という名前にしたのは、ほとんどの場合、私は外部からの参加者で、記録も断片的なものに過ぎなかったからですが、唯一とも言える例外が、岡画廊を主宰していた建築家兼ダンサーの岡啓輔さんが2005年から建設し続けている「蟻鱒鳶ル」で、これについては着工当初から記録を続けています。

私のこれまでの活動は、2014年に板橋Art Studio Dungeonでの「記録魔」展で紹介されたりもしましたが、

http://chikashitsu.blog.shinobi.jp/記録魔/


今年の3月に個人的な事情から、回顧的な写真展"Unheimlich Schoen"を高円寺の写真Bar鳥渡で開催しました。

https://mobile.twitter.com/sekinema/status/830425809651240961


twitterでの告知の通り、タイトルは作曲家リュック・フェラーリの曲のタイトルを借用したのですが、直訳すると「不気味に美しい」となるところを非日常的な美しさと解釈して、50枚近くの写真を展示しました。



上のinstagramは展示風景の一部ですが、写真を見るとわかる通り、展示作業の支障になりそうだったので、キャプションを付けませんでした。これが問題を引き起こします。

つまり、ありふれたものを撮影した写真ならともかく、非日常的なものを写している訳ですから、何をどうやって撮影したかということについて、質問を受けることが度々ありました。

実は、解説用の文章は別に用意していたのですが、それは飲み屋で読むにはあまりにも長過ぎたので、ほとんど読まれませんでした。

幸い、私から声を掛けて展示を見に来てくれた方の多くは、写真の被写体かその関係者だったのと、私自身可能な限り会場に常駐して個々の写真の解説を行なったので、今回は何とかなったのですが、もし、何の関係もない人がこれらの写真を見たらどう思うのだろう、という不安は残りました。

そんなこともあり、今回、武盾一郎さんから、いままで撮影した写真についての解説をここで執筆したらどうかと打診があり、それに応じることにしました。とはいえ、その話があったのが急だったこともあり、今回は写真展のDMに使用した次の写真を取り上げることにします。


(2003年10月 四谷)

この写真は撮影してからあまり間がない頃に、mixiのカバー写真に使用して褒められたことがあり、それについて日記を書いているので、当時の日記を引用しつつ補足解説することにします。(〔 〕内は補注)


今回差し替えた写真には大変な思い出があります。夜、自転車で移動中、とある公園〔四谷の迎賓館近くの公園〕に傘が置いてあるのを見つけ、たまたま、三脚を持っていたので写真を撮ろうと立ち寄りました。

〔写真の様に公園内の樹木を囲むように三つのライトが設置されているうちの一つに傘が置かれていた〕

その公園には、ホームレスがいて、傘もホームレスが何の気なしに置いたものだとうすうす勘付いていました。

が、住人がその場を離れていたのと、以前「ホームレスの中には身元が割れると困る人がいるので撮影しないほうがよい」と知人〔その当時代々木公園のテント村で暮らし始めていた小川てつオ君〕に言われたこともあり、何れにしても人を撮るつもりはなかったので、かまわず三脚を立てました。

その場で数枚写真を撮っていたところ、酔っ払いが絡んできました。私がどこかの週刊誌の記者で、傘を撮る振りをして公園のホームレスを写してるんじゃないのか、というのです。

私が、この傘がきれいだから撮りたいんだと主張しても取り合ってくれません。いわく、「そんな写真を撮って、どうやって食ってるんだ」とか、私がプロではないというと「なら、よっぽど、この傘を撮ろうとするなんておかしい。」と、全く信用してくれませんでした。

そのうち、相手が夜だというのに社員証を付けっ放しにしていたり、「ホームレス」という言葉に一瞬過剰反応したこともあり、彼も公園の住人であることに気が付きました。

押し問答を続けているうち、段々、こういう写真を面白がって撮っている自分も狂っているなあと思い始め、「そうですね、この傘を撮ろうとするなんておかしいですよね」というと、相手も拍子抜けしたのか、「いや、そういうことを言おうとしたんじゃないんだけど。」とつぶやいていました。

結局、何とか相手を言いくるめて公園を後にしたのですが、身の危険を感じたのか、ホームレスはその公園から出て行ってしまいました。

絡まれたこと自体もそうですが、一番悲しかったのは、その傘を撮ろうとした意図を全く理解してくれなかったことでした。

そういう、いわくつきの写真なので、素敵だと言ってもらえるとうれしいです。

【せきね・まさゆき】
1965年生まれ。非常勤で数学を教えるかたわら、中山道、庚申塔の様な自転車で移動中に気になったものや、ライブ、美術展、パフォーマンスなどの写真を雑多に撮影しています。記録魔。


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■グラフィック薄氷大魔王[514]
「LGディスプレイとアップルストア銀座」他、小ネタ集

吉井 宏
https://bn.dgcr.com/archives/20170329140100.html

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●LGディスプレイとアップルストア銀座

久しぶりに銀座のアップルストアに行ってきた。実物を見たいと思ってた、LG UltraFine 4K Displayがあった。シネマディスプレイに代わるApple標準ディスプレイ。MacBook Pro 13に接続した状態での展示。
http://apple.co/2mTHdaH


小振りだけど画面はめちゃくちゃきれい。MacBook ProとはUSB-Cケーブル1本で接続。黒くて四角くてエッジがピシッとしてて、スタンドもしっかりしてて、なかなかかっこいいぞ! スピーカーも内蔵。

いいなあこれ! Sierraペンタブトラブルのため、このディスプレイに対応した新しいMacBook Proを買えないのがくやしい。

で、アップルストア銀座は数年前に行ったときに、まるで様子が変わっててガッカリしたのだが、今回はさらにガッカリした。そもそも15インチMBPが入れられるリュックを買いに行ったのだが……。

4階はジーニアスバーになってて売り物なし。2階まで降りたらいちおうは売ってるけど、品揃えが極端に少なくなってる。バッグ類はカバーっぽいものと手提げが一種類のみ。以前はいろんなバッグやバックパックがあったのになあ……。

店員に「バッグは本当にこれだけしか売ってないの?」って聞いたら、「Webのアップルストアにはincaseとかいろいろ売ってます」って。バッグって実物見なきゃ買えないよ〜

帰ってからWebのアップルストアを見てみたら、店にあったものの他にはincaseのバックパック一つしかなかった orz
http://apple.co/2nyp1GY


リアルのアップルストアは、バッグはもちろん、実物を見る機会が少ない周辺機器、特に音楽関連機器とか入力機器とか、「これ買ったらいろいろできそう!」ってMacユーザーが夢見られる空間だったのに。

あと、12インチiPad Proを持ち歩きに不向きなので、iPad miniを買ってみようかと見てみた。地下鉄で普通に本読んだり、SNSやネット見るには十分だな。小さくて軽いからバッグにいつも入れておける。

ただ、スマホを近々買い換える予定で、大きいスマホにしたらわざわざiPad miniを持つ必要もなくなるかもしれないので、保留。

9.7インチのiPad ProとPencil、Adobe Sketchとprocreateでラクガキしてみたけど、縦位置ならこのサイズでも十分広いわ。ただ、12インチとの棲み分けが微妙。12インチは電子本用にははずせないから。

●Touch Bar付きのMacBook Pro

初めていじってみた。おっ! と思ったのが、音量調整や画面の輝度調整のやりやすいこと! タップすると表示されるスライドバーを指で操作するだけ。こりゃいいかも。

ただ、PhotoshopやMODOなどの制作ソフトでは、Fキーを表示しっぱなしにしておかないと不便。システム環境設定でいじってみたけど、常にFキーを表示する設定がない。

帰ってきて検索したら、常にFキーを表示させるソフトを登録する方式なのね。なら大丈夫。
https://support.apple.com/ja-jp/HT207240


外部ディスプレイとキーボードを繋いで使う場合は、Touch Barは関係なくなっちゃうのが惜しい。BluetoothキーボードにTouch Barって搭載されないのかねえ?

まだペンタブの問題があるので購入するかどうかは保留だけど、持ち歩き用として13インチのほうを考えてる。で、Core i7 デュアルコアなので、最高に速いわけじゃないのはいいとして(レンダリング待ちって状況はほとんどないし、重いレンダリングはレンダーファームを使うし)。

問題は、グラフィックがRadeOnとかじゃなくIntel Iris Graphics 540なこと。MacBook Proのページのグラフィック性能のグラフで、MAYAが従来よりずいぶん速いパフォーマンスとなってるので、まあ特別心配することないか。
http://www.apple.com/jp/macbook-pro/


●新iPad出た

「アップル、9.7インチiPad(無印)発表」
http://engt.co/2ncnYIM


持ち歩き用に中小どっちにしようか迷ってた、このタイミングで出るか。ProじゃないからPencilは使えないけど、12インチで使えりゃ十分。安くて買いやすいけど、miniも捨てがたい。迷う材料を投下された感じw

持ってる9.7インチiPadは5年前の初Retinaだもん、もうかなり古い。電子書籍とか読んでても明らかにページめくりが遅い。厚くて重いし。12インチは本気書籍閲覧用で必須だから、やっぱminiかな。

iPad Proはといえば、
http://apple.co/2o4vCJu


この動画のとおりなら、iPad Proだけで仕事するのってもうぜんぜん普通にできそうに見えるよねえ。意識しないでもクラウドにバックアップされてるってけっこうスゴいことだし。3Dの仕事は無理としても、他のことはだいたい可能。

Facebookフレンドにはすでに「MacはiPad Proでできないことをする周辺機器扱い」になってる人もいる。2003年くらいまでのように「2Dで絵を描くこと」が仕事だったら、完全にiPad Proオンリーに移行できてるかも。

●Surface Bookがクラムシェル型に?

「2-in-1型のタブレットからクラムシェル型へ」
http://bit.ly/2ob0W5U


Surface Pro 4を使いこなせるようになったら、Surface Bookにしようかとも考えてたのだが。キーボードが取り外せなくなる? 裏返してタブレット状に使えるんならいいけど。

Surface Pro 4でも、画面にペンで描いたり操作する場合、キーボードの位置がジャマ。画面の三分の一くらいしか満足に使えない。キーボードを取り外して別のBluetoothキーボードを用意しなきゃならない。なんでキーボードカバーをBluetoothにしなかったんだ?

一体型の普通のノートパソコンの形になったら、それすらできなくなる。っていうか、パソコン使うのにキーボードショートカットが必須な人ってのは、無視していいくらい少数派なのか?

「価格設定も現行モデルから大幅に引き下げられる見込み」って、そこまで安くしちゃったらSurface Pro 4の存在意義が。「Surface Pro 4をイイと思った人が買う高級機種」でいいのに。

僕的にはSurface Pro 4と同じ形状でWACOM入りのが他社にいくつもあるんで、そっちかな。

っていうか、Surface Studioはどうなったんだ?

●ミュージカルのワクワク部分

なんかステキな動画がシェアされてた。


「シェルブールの雨傘(1964)」のジャック・ドゥミ監督の「ロシュフォールの恋人たち(1967)」のリハーサル風景だそう。どちらも観てないけど。フランソワーズ・ドルレアックはカトリーヌ・ドヌーヴの実の姉で、この数か月後に交通事故で亡くなったそう。

本編からの映像もあったけど、リハーサルのほうが自由な感じ。まだ振り付けが未完成? 本番はカメラを意識してるせいか硬く見える。


「ラ・ラ・ランド」観てないんだけど、ミュージカル映画でよく言われる「突然歌い始めるのが不自然でイヤ」ってのあるじゃん? 僕だってそう思うけど。

映画でも舞台でも、ミュージカルの客って主に歌とダンスのエンターテインメントを見に来てるわけで、(比較的退屈な)通常の芝居から(楽しみにしてた)歌とダンスに移行する部分って、もしかしたらいちばんワクワクするところなのかもしれない。と思った。

セリフ部分のほとんどない歌劇なら、移行部分がなくて不自然に思わないかも。それで「シェルブールの雨傘」なのかな? 観たくなってきた。

さっそくサウンドトラック盤をApple Musicでダウンロードして聴いてます。で、映画の長さは1時間31分。サントラは二枚組30曲入りで1時間29分w セリフが全部歌だとそうなるね。


【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com/

Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/


古くなった機器の世代交代を含めて昨年からいろいろ買い込んため、気がつけばモノが多すぎる〜! Facebookやこの連載に導入の経緯とか書いちゃったから、その後のフォローも書かなきゃとかあるし。

誰に命令されてるわけでもないのにムダに律儀。仕事に使えるかどうかの結論は出てるのに、処分してないものがいくつも。減らそう。


・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/


・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500


・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii


・rinkakの3Dプリント作品ショップ
https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii



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編集後記(03/29)

●渡辺惣樹「戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実」を読んだ(文春新書/2017)。「『歴史修正主義』とは、戦前の日独をことさら評価する史観ではない。米英両国の外交にあやまちはなかったのか、あったとすれば何が問題だったのか、それを真摯に探ろうとする歴史観だ」。これが「歴史修正主義」の定義だ。「英米露仏の外交と内政を徹底検証し、二つの世界大戦が実は『必要』も『理由』もない戦争だったことを明かす」とカバー折り返しにある。

今の日本で言われている「歴史修正主義」はたんなる誤用の左翼用語である。本来の意味は「学問的に米英両国の外交に過ちはなかったか、あったとすればなにが問題だったのか」それを真摯に探ろうとする歴史観に過ぎない。戦前のドイツや日本を格別「素晴らしい国」であったと主張する史観でもない。

この本でテーマとするのは、第二次世界大戦の根本の原因である。それを語るには「当時起きていた事件あるいは明らかになっていた情報だけをベースにして、当事者の思考過程やその行動を語らなくてはならない」のである。ホロコーストはまだ先の話だから、いったん引っ込めなくてはならない。

第二次世界大戦の原因は、チェンバレンのポーランドの独立保障であり、またあまりにも愚かなポーランドの外交にあるのだが、「フランクリン・デラノ・ルーズベルト(FDR)やチャーチルがその外交を間違えなければ、極端に言えばこの二人の政治家がいなければ起こらなかった戦争だ」と筆者は断言する。

「私はこれまで述べてきたように、そしてこれから何度でも繰り返すが、あなた方の子供たちが外国の地での戦争に送り込まれることはけっしてない」と演説するFDRは史上初の三選を果たす。しかし、アメリカはヨーロッパと極東の戦いで、強力な軍事力で仲介に入るどころか、共産主義者側に味方した。その延長の中で、アメリカは朝鮮とベトナムの戦地に若者を送ることになる。

シンプルに言えば、FDRの外交は間違っていたのではないか、と疑うのが歴史修正主義史観なのだ。しかし戦後、FDR外交を批判することがタブーになった。その理由は、FDR外交があまりに愚かだったため、真実を語れなくなくなったからだ。完全に誤ったFDRとチャーチルの外交を正当化する唯一の方法が、ドイツと日本を極悪国として解釈することだった。

歴史家が本当のことを書いてしまうと、連合国が作り上げた戦後体制の正統性が崩れる。敗戦国を一方的に断罪した二つの戦争法廷の根拠も失われる。だからこそ、歴史修正主義に立つ歴史家は徹底的に嫌われてきた。戦争の必要性を事後的に無理やりでっちあげているのが、現在の公式史観(釈明史観あるいは御用史観と呼ばれる)である。それはいま急激に劣勢に回っている。

「本書は歴史修正主義を理解するための手引書となり、巷にあふれる釈明史観に基づく書を批判的に見る視点を読者が持つことができれば幸いである」と筆者。歴史修正主義が〜と、いまだにレッテル貼りに勤しむ人たちこそ読むべき本である。ただし、学問的な話が出来ない人には難解だとは思う。 (柴田)

渡辺惣樹「戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166611135/dgcrcom-22/



●傘の写真、とてもきれい。これをきれいと思えなかったなんて。同じ景色を見ているようで違うんだなぁ。

/紙のお仕事をしている人は、日本語を英単語に変換できる入力システムか、辞書を入れておくと便利ですよ。

というのも、つい先日、コーディングのみのお仕事をやったのだが、スペルミスがあって、大幅な画像差し替えが発生したからだ。このデザイナーさんは、ちょっとスペル苦手そうだな〜とは思っていた。何度かこちらでこっそり修正したことがあるのだ。

データのコーナー見出しに「DATE」と書かれていたこともあった。それは日付だ、と心の中で突っ込んだ。明らかな間違いなら、Wordなどを使っていれば、そんな単語ありませんって、と言ってくれるだろうが、存在する単語は見逃すであろう。普段よく目にする単語の方が、ミスしやすい気もする。

今回は別の人がやっていたお仕事のヘルプとして、途中から入ったため、修正箇所しか見ておらず発覚が遅れてしまった。二回目の朱書きが届き、画像を作ろうとして気づいた。あのページもこのページもあれもこれもこの単語。続く。 (hammer.mule)