『ささくれ』と題する文章を残して、デジクリを去っていったこいぬまめぐみさんが、映像作品を制作した。タイトルは『ささくれ』。
せわしない日々の中で
押圧され続けたちいさな歪みは
いくつも重なり、
その傷口は深みを増していった。
「実はわたし、精神的な病気なの」
個人ブログにインタビュー記事を書きたいからと、鯉沼さんから私に取材の申し入れがあった。OKすると、みずからセーラー服に着替えて取材してくれた。2015年7月19日(日)のこと。猛烈に暑い日だった。
インタビュー記事は、いまだに世に出ていない。
私の前にたわしおじさんを取材していて、いい文章と思った。
https://note.mu/koinuma_megumi/n/n082dd1f1270e
デジクリに書かないかと薦めてみた。2015年10月27日(火)から、2016年2月26日(金)まで8回書いてくれた。
https://bn.dgcr.com/archives/%E3%81%93%E3%81%84%E3%81%AC%E3%81%BE%E3%82%81%E3%81%90%E3%81%BF/
最後は『ささくれ』と題する文章を残して、デジクリから去っていった。私からの「お疲れさま」メールにも返信がなかった。
鯉沼さんの卒業制作映像が上映されるという知らせは、本人からではなく、たわしおじさんから来た。しかも、当日に。2016年12月16日(金)のこと。
武蔵大学のゼミ生による卒業制作映像の上映会。鯉沼さんのは一番最後、8:20pmからだったので、私は仕事帰りに見に行くことができた。
家庭内のごたごたがそのままダダ漏れなドキュメンタリー。
学生が、ゼミの課題として、予算もない中で一人で制作した映像なので、クオリティはもちろん「それなり」だけど。妙にえぐってくる力があった。
ゲストとして招かれていた纐纈あや監督は、「これを作ってくれて、ありがとうございました」とコメントしていた。
たわしおじさんの友人である平本仁一氏は、鯉沼さんの文章に惹かれ、映像もきっとおもしろいに違いないと見に行った。心を激しく揺さぶられ、この素晴らしい作品を卒業制作発表会で終わらせるのはもったいないとの思いから、今度の上映会を企画した。
名称:ささくれ上映会
日時:6月25日(日)3:00pm 〜 5:00pm
場所:池袋「月の砂漠」(ヨルダン料理レストラン)東京都豊島区西池袋 1-26-5 東山ビル2階(池袋駅西口徒歩1分)
http://tsukinosabaku.com/
上映作品:鯉沼愛実監督『ささくれ』
参加費:500円
上映会告知ページ:
https://www.facebook.com/events/283266285456884/
【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp
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