《図鑑でムダにおもしろいこといっぱい覚えた》
■ローマでMANGA[124]
五日間のマンガ三昧「ルッカコミックス」
Midori
■グラフィック薄氷大魔王[543]
「コピックのインク」「小学館の学習図鑑」他、小ネタ集
吉井 宏
■ローマでMANGA[124]
五日間のマンガ三昧「ルッカコミックス」
Midori
■グラフィック薄氷大魔王[543]
「コピックのインク」「小学館の学習図鑑」他、小ネタ集
吉井 宏
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■ローマでMANGA[124]
五日間のマンガ三昧「ルッカコミックス」
Midori
https://bn.dgcr.com/archives/20171115110200.html
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ローマ在、マンガ学校で講師をしているMidoriです。私の周辺のマンガ事情を通して、特にmangaとの融合、イタリア人のmangaとの関わりなどを柱におしゃべりして行きます。
●イタリア最強のルッカコミックス
今年も例年通り11月の最初の週に、五日間の「ルッカコミックス」が開催されて、例年通りスタッフとして日本人ゲストのお世話係(?)をしてきた。
このフェスティバルの正式名称は「ルッカコミックス&ゲームス」で、実際にはアニメも入っている。「ルッカコミックス、ゲームス&アニメーション」にするとちょっと長すぎだから入れないのかな?
フェスティバルが開催された当初は「&」以後はなくて、コミックスの祭典だった。新たな表現媒体が登場するたびに名称を変えるのも不便だし、よっぽどのことがない限り、これで行くのだと思う。
「ルッカコミックス&ゲームス」の特徴は、町の郊外の展示会場で開催するのではなくて、中世時代に建設された街(当時は一国)をぐるりと取り囲んだ外壁の中の、旧市街ほぼ全部を使って開催されること。
●去年も書いたけどとりあえずルッカの概要
ルッカ市は、かの花のフィレンツェを州都にいただく、トスカーナ州の一都市。フィレンツェからは中近距離列車で約一時間の場所にある。
イタリアの都市は新興でない限り、古代ローマの足跡がついている。そして、フィレンツェで花開いたルネッサンスも。
ルッカ市はイタリアが統一される前は、他の都市同様に独立した都市国家だった。6世紀に伯爵領、12世紀には共和国になった。
現在のルッカの外観を特徴付けているのは、欠くことなく残っている街を取り囲む外壁だ。
外壁はすべての街にあったのだけど、19世紀の終わりにイタリアが統一された時に、一部残してもよいが外壁は取り壊すようにとのお達しがあったのだ。ルッカは市民がすべての外壁を個人的に購入し、全部残したという特殊な事情がある。
現在見られる外壁はルネッサンス期のもので、全長4.5キロ、十一個の要塞と三つの門がある。
壁の上は車が二台すれ違い、かつ歩行者が悠々と歩いて支障のないくらいの幅になっております。並木があって、ルッカ市民の犬の散歩やジョギングコースにうってつけ。
中世の終わりからルネッサンスにかけて攻勢を誇った街だから、当然ロケーションはその当時の建物に囲まれていることになる。
これもルッカコミックスの特徴で、時代がかった建物と石畳にコスプレイヤーが歩き、マンガを探し、マンガ家を求めて歩き、ゲームを求めて歩く、という組み合わせがルッカならでは。
↓会場の地図。
https://maps2017.luccacomicsandgames.com/
メイン会場は街で一番大きな「ナポレオン広場」に設置された、大テントのコミックス出版社のブースが集まった所。
この広場は代々統治するファミリーが、お屋敷兼仕事場として使っていた建物の真ん前に位置し、その広場をコミックスブースに当てるということは、コミックスへの敬意を失っていないということだ。
ローマで年二回開かられるコミックスフェア「ロミックス」が、どんどんキャラフェスになっているのと一線を画している。
元公爵のお屋敷は現在「ルッカ県」の事務所になっていて、ルッカコミックスの時は展示会場になる。
大人気の日本のアニメ、グッズ、画材は「ジャパンタウン」という別会場が設けられていて、オッセルバンティ庭園という元兵舎を使って、カップラーメンブースまで出る日本街と化す。
http://www.giuseppelunardini.it/progetti/giardino_degli_osservanti.html
http://goo.gl/JnCkT7
ゲーム関係は外壁の外に大きなテントの専門の会場があり、外壁の上はちょっとジャンル分けが難しい、ファンタジー系のグッズやコスプレコンテストの舞台、壁から降りなくても腹ごしらえができるように、食べ物の屋台などがブースを設けている。
ルッカの旧市街に入るのは自由だけど、各会場に入るには切符を提示する必要がある。切符はカード系だとなくす恐れもあるので(かつてそういうことが多々起きたのだと思う)、繊維の入った紙の腕輪状の物で、引っ張って切れてしまうような代物ではない。
一般入場者は毎日日替わりで色違い。スタッフは別の色(今年は水色)で、五日間ぶっ通し装着していなければならないわけだけど、一度着けるとお風呂に入っても取れない。
http://goo.gl/5W246w
●ルッカコミックスの楽しみ
ここまでに書いたように、ブースがジャンル別になっているので、自分の好みのジャンルでルッカのフェスティバルを楽しめるわけ。
私の場合はマンガ、manga。五日間マンガ三昧になるので夢の世界のよう。
ルッカコミックスにはお役目で行くわけだが、マンガに囲まれる以外にmanga家さんとお近づきになれるという役得もある。
お近づきと言っても、お迎えに上がってルッカコミックスとしてようこそのご挨拶をする10分だけ、あるいはイベントの間の一時間だけ、という場合もあるし、昼食も夕食もご一緒という場合もあって密度にかなり差があるけれど。
これまで「お近づき」になったmanga家さんは一様に作品に対して真摯で、読者のことを考え、インタビューの答えを聞いてイタリア語に訳しつつ、感謝の念が湧き上がってくるのが常なのだった。プロ、の一言。
●タケダサナさんの場合
今回、インタビューの通訳を受け持ったのはタケダサナさん。
http://www.sanatakeda.com/
日本よりも海外で知られているマンガ家さんで、アメリカのイメージコミック社から、原作家のマジョリー・リュウさんと「Monstress」というファンタジー作品の作画を担当している。
今回、イタリアの大手出版社から、この作品のイタリア語版の第2巻が出てゲストとして招待された。
日本ではなくアメリカで(海を渡るのはデジタル原稿でご本人は日本住まい)仕事をしているのは何故か、と誰でもがまず疑問に思うことを、どのインタビューでも聞かれた。
ゲームの会社をやめてイラストレーターとして独立した頃、日本では萌えのブームが始まった。タケダさんの絵柄は萌えには遠く、萌を描きたいとも思わなかった。
切羽詰まったところ、日本で受け入れられないなら、日本に閉じこもらなくても受け入れてくれるところに行けばいいじゃないかと思って、アメコミに売り込んだそうだ。
そこでマーベルからOKが出て、マジョリーさんと組んで「X-23」の作画を担当し、マジョリー・サナコンビが誕生した。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0785147985/dgcrcom-22/
マンガの作画はそれが初めてで、現在の「monstress」にしても、マジョリーさんが世界観を表すキーワードとして示してきた「アール・デコ」、「少女」、「怪物」のどれもサナさんには無縁のキーワードで、苦心しながら自分のものにしていったそうだ。
monstressの絵を見て、誰もが魅了される細かい柄は、マジョリーの要求した「アール・デコ」を嘘にならないように、自分の中にある日本的なものを融合
して作ってったそうだ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1632157098/dgcrcom-22/
「本当はああいう細かい作業が苦手で、吐きそうになりながら描いてます」という言葉はほほえましかった。
これまでの自分の体験から、苦手な案件がどうしても持ち上がってくるので、それを自分を広げる機会と捉えることを学習した、今は「お、今度はそう来たか」と思えるそうだ。
マンガで哲学。というか、一芸に秀でると人生哲学に行き着くのだと思う。
●ルッカコミックスでのお仕事
ルッカコミックスで、期間中だけスタッフとして仕事をするようになったのは、2011年に谷口ジローさんがルッカコミックスの特別ゲストとして招待された時に、私を通訳、お世話役として指名してくださったのがきっかけだった。
(↓Lucca Comics Talks フランス、アメリカ、イタリア、日本のマンガ家の「私とマンガ」)
それ以来、日本人ゲストのお迎え、及びイベントの通訳を仰せつかってきた。実は三年前から裏方でちょっと派閥ができて、あちらの派閥から若いイタリア人の日本語通訳が入って私の御役目が減っていき、昨年はほとんど何をしていいのかわからない、窓際状態だった。
今年は派閥間で調整がついたらしく、私が所属(?)していた派閥の人々も昨年に比べていきいきしていた。
私の仕事は日本人ゲストが気持ちよくいられるように、日本式のお迎えをする、ということに落ち着き、突発で通訳の必要がある場合(突然のインタビューの申し込みとか)は受ける、ということになった。
日本というのはどの業界でも、ちょっと特殊なのだ。日本人の習慣というべきか。日本はいかなることでも、始まりと終わりの儀式が必要なのだと思う。
学校の入学式、卒業式。始業式、終業式。会社にも入社式やそれに類したものがあり、すべての業務に大なり小なりその儀式がついて回る。日本人にとっては当たり前すぎてその儀式があることすら意識していないノだろう。
たとえば、ルッカコミックスで言えば、「12時にどこそこでファンを前に質疑応答イベントがあります」という時に、日本人は10分くらい前に会場に着く。
会場では前のイベントが開催中で、そのイベントに必ずしもルッカコミックス側のスタッフが付いているとは限らない。入り口には切符の腕輪を確かめるアルバイトがいるだけだ。
日本だったら、イベント自体の司会者とは別にゲストをお迎えする係、あるいはその会場のイベントをすべて把握している運営係がいる。
「ようこそ、こちらへどうぞ」と、とりあえずどこにいたらよいか示してもらい、関係者と簡単な挨拶とか、超簡単なイベントの要約の説明とか(たとえすでに文書やメールなどで確認しあっていたとしても)があるわけで、それが「儀式」なのだ。
こうしたことが当たり前だと思っていたでしょ? イタリアでは違います。
10分前に会場につきました。会場の入口には、切符腕輪を確認する人しかいません。次、ここでやるはずなんだけどと、片言の英語で聞いても彼にはわかりません。
ふと、会場を間違えたかと何とか確認しようとします。間違っていなさそうだけど……と、だんだん不安になります。
イタリア人とか、他のヨーロッパ人だったら、単に時間が早いだけとわかっているし、「儀式」はないので、時間までコーヒーを飲みに行ったりしてリラックスしたまま臨みます。
私はこの「儀式がある国」の人を、「儀式のない国」の中で不安を持たずに臨んでもらうクッションの役目をすることに、今年からなったわけ。
還暦過ぎて、人と人を繋ぐ役目というのは実に良いではないかと、楽しくマンガ三昧をしてきたのであった。
【Midori/マンガ家/MANGA構築法講師】midorigo@mac.com
前回に触れた100%イタリア製の90年代風ゲーム、「オッパイデウス」がキックスターターで資金募集をかけて、6日で必要額に達したそうだ。
http://leganerd.com/2017/11/10/lindie-italiano-oppaidius-raggiunto-100-kickstarter-6-giorni/
http://4news.it/oppaidius-raggiunge-100-kickstarter/
よかったね!!!
若い人が、ネットを利用して自分で仕事を作っていって、夢を実現する姿を見るのはほんとうに嬉しい。
トランプさん、無事極東訪問終了。ゴルフ場で安倍さんが転んで、みっともないとか言ってる人って何なんだと思ってしまう。他にけなすところが見つからないほどのおもてなしだった、ということなのだと思うけど。
外交で効果を上げるには長期政権ではなくては。安倍さんがいるうちに憲法改正して、まともな国家の道を歩む日本になってほしい。
日本は大国なのだという意識を日本人全員が持って、それにふさわしい役割を国際社会でこなしていくことで、そして日本の技術力でもっとみんなが経済発展をしていける。豊かになれば紛争を少なくしていける。
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■グラフィック薄氷大魔王[543]
「コピックのインク」「小学館の学習図鑑」他、小ネタ集
吉井 宏
https://bn.dgcr.com/archives/20171115110100.html
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●コピックのインクを補充
あのアルコール臭にちょっと酔っ払いつつ、延々描くのが楽しいコピックw 大量のラフスケッチ描きに使うとめちゃくちゃはかどる。ゆっくり描くと線がジワーって拡がっちゃうので、素早く描くしかしょうがないから。
気に入ってた色のコピックがインク切れ。補充インクの存在は最初から知ってたものの、店に滅多に置いてない。描けなくなったコピックペン本体はどんどん捨ててた。
Amazonで見たら普通に補充インクが売ってる。普段使う三色のみ買ってみた。スポイト状の先をペン先に当てて吸い込ませるだけと簡単。十数回分は補充できるらしいので、どんどん使って大丈夫。
コピックのインク補充のやり方動画
まだ捨ててない他の色のコピックペンも、描けなくなったら、この三本のインクのどれか入れちゃえ。
ところで、インクはAmazonに出店してる業者から買ったのだが、所在地が実家の隣の市だった。先日、リキテックス関連を買ったAmazonの店は名古屋のセントラル画材だったし、何か画材を検索するとやはり名古屋の島本画材が出てくる。両方とも名古屋時代の馴染みの店。なんで画材は愛知県なんだ?w
●小学館の学習図鑑
図鑑でムダにおもしろいこといっぱい覚えたのが、僕のベースになってる。小学館の学習図鑑、幼稚園ときに基本の五冊、小学校で全巻買ってもらった。そりゃもう、ヒマさえあれば図鑑ばっか見てたw
今年の1月に実家で書籍自炊を数百冊やったのだが、この図鑑シリーズも自炊しようと一旦本棚から出したけど、もったいなくてやめた。日本中の本棚に全巻揃いが何万セット残存してるんだろうから、貴重でも何でもないはずなんだけど、さすがに躊躇。
同じ版のワンセット、どこかで売ってりゃ自炊したいのだが。と検索したら、Amazonに数年遅い版かもしれんけど、表紙は同じ昭和45年改訂分が全巻あった。しかし……高い!w
http://amzn.to/2zozEht
改訂版ごとにKindle版、出してくれないかなあw
「小学館の学習図鑑60周年記念連載」というページ発見。裏話や図鑑のイラスト表現などについて濃い話がいろいろ。イラスト全部覚えてる!
http://japanknowledge.com/articles/neo/001.html
そういえば、昆虫や動物や魚や飛行機や機械はずいぶん覚えたのに、植物や花にほとんど興味がなかったのは何でだろ?w
百科事典はといえば、中学入るときジャンル・ジャポニカ万有百科事典の全巻セットを買ってもらった。科学や歴史や映画などの項目には夢中になったものの、全部に興味持つほどではなかった。あ、こちらも小学館だったか。セールスマンが来てたのかもしれんw
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/l389825072
黄色い背表紙の世界文学全集も並んでた。いつか読むんだぞ! って感じでプレッシャーかけられてたが、結局、一冊も読まなかったw
母は文学少女で四六時中何か読んでた人だったので、置いとけばそのうち僕も読むだろうと目論んだんだろうけど、ハズレ。いや、読んでみようかと思ったこともあるけど、文体や活字がいかにも古く、入って行けなかったのだった。
黄色い世界文学全集で検索したら一発で出た。こちらは新潮社だった。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n185422209
内容リスト
http://ameqlist.com/0sa/shin/zen_1960.htm
実家のどこかにしまってあるんだろうけど、読まないだろうなあ。見つけて自炊してやろうかなw
●Cintiq 13 HDとキーボード台
先日作った液タブCintiq 27 QHD用のキーボード台。Cintiq 13 HDで使ってみたら、めちゃ快適、別次元の使いやすさ! 今までのCintiq13の使いにくさの半分くらいはやはりキーボードの置き場所問題が原因だったんだ!
これで、普段24インチで作業し、液タブ使い時だけCintiq13をミラーリングするやり方がスムーズにできそう。
●Photoshopの新しい拡大機能
Photoshop CC 2018に追加された「ディテールを保持2.0」。すごいネーミングw ようやくGenuine Fractals/Perfect ResizeやSmillaEnlarger並みにきれいな拡大ができるようになってきたっぽい(シンメトリー描画と同じく環境設定のテクノロジープレビューでオンにする必要アリ)。
Genuine Fractalsについて書いた記事。
http://yoshii-blog.blogspot.jp/2008/08/genuine-fractals-5.html
知らないと損Photoshop新機能
http://coliss.com/articles/build-websites/operation/work/photoshop-cc-2018-features.html
●Adobe CCのライセンス追加はできない
三台目以降のマシンでPhotoshopを使うには、Adobe CCライセンスをいちいち認証しなきゃいけないので面倒。それで、パソコンの数そのものを抑える傾向にある悪影響。この安いフォトプランを追加購入すれば、いろいろ便利になりそうだ。
https://www.adobe.com/jp/creativecloud/photography.html
と思って、今まで何度か申し込みしようとしたのだが、「この製品は購入済みです」って申し込みさせてくれないんだよ。単体としてはAdobe CCに含まれてるから。
調べてみたら、Adobe CCライセンスの追加購入ってそもそもできないらしい。どうしても購入するなら、Adobe IDを別にもう一つ用意しなきゃいけないそう。二台でしか使えない制限をつけたんだったら、当然、追加する仕組みもつけてくれなきゃねえ。
【吉井 宏/イラストレーター】
HP http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/
新三部作の「最後のジェダイ」公開が一か月後に迫ったこの時期、また新しい三部作の制作をディズニーが発表。やっぱそう来るよね! ルーカスが自分を反映したという「家族内悲劇」から離れて、新しい伝説を作ってほしい。
で、さらに! テレビドラマ版も制作されることが決まったらしい。なるほど、それでディズニーが独自に〈Netflix〉みたいな配信事業を計画中って話につながるわけね。勢いあるうちにどんどんやってくれい!
・スワロフスキー干支モチーフの「ZODIAC」発売
https://www.fashion-press.net/news/33277
・スワロフスキーのLovlotsシリーズ「Hoot the Owl」
http://bit.ly/2ruVM9x
・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/
・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500
・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii
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編集後記(11/15)
●中国ウォッチャーとして知られる二人、宮崎正弘・河添恵子による対談「中国・中国人の品性」を読んだ(2017/ワック)。ともに中国語が堪能、河添は北京外国語学院、遼寧師範大学へ留学経験あり。台湾人脈つながりで知り合って四半世紀。論談風発、河添の独自アングルと感性(女の勘)が冴えている。
宮崎は超多産、タイトルや副題に「中国」を含む書籍をこれほど多く、複数の版元から上梓する人は他にいないだろう。しかも日刊のメルマガまで発行している(校正ミスが目立つのが残念)。対談のテーマは、中国人の特性、若者の恋愛事情、世界のチャイナタウンや移民問題、朝鮮半島有事と米中露の裏舞台、
金融や経済、AIIB、一帯一路、ATMからも出てくる偽札、ビットコイン、まで多岐にわたる。中国人が柔軟な思考を持つに至らない最大の原因が「漢字」であった。北京語という統一言語は、語彙に乏しく表現力がものすごく貧しい。「惻隠の情」「やさしい」という言葉はない反面、「恩を感じる心」をマニュアル化してキャンペーンを張る。中国人にはもう情緒的なものが殆どない。
中国のネットの大手テンセントの提供するAIサービスで、ある利用者が「共産党万歳」と書き込むと、AIは「こんな腐敗して無能な政治に万歳ができるの?」と応じ、「あなたにとって(国家主席が考える)『中国の夢』とは何?」との問いかけに「アメリカへの移住」と返した。「(共産党を)愛していない」とも答え、AIは教育し直しされているんだとか。有名な話だから記録しておく。
宮崎によれば、日本のメディアの中国分析はというと殆ど役に立たない。アメリカの中国分析はかなり甘いのと辛いのと、完全に両極に分かれていて、日本に紹介されているのは甘い方ばかりだという。中国人支配層が最も信用していないのが中国自身だ。いつの日か途轍もなく、どでかい破綻が来るだろう、と。
河添の得た情報によれば、瀋陽軍区が金正恩体制を支援している。中国の核開発拠点は成都軍区だが、瀋陽軍区が北朝鮮と共に核開発を進めていた。食糧もエネルギーも瀋陽軍区や遼寧省の国境の町、丹東市周辺の軍産企業から北朝鮮に流れている。朝鮮半島は江沢民派の牙城。政府や関係当局が発表する数字を信じられない理由は、企業の帳簿が二重三重であることと、偽札の氾濫にある。
あとがきで河添は「人民元や中国経済の話題になると、ますます理路整然とお話される宮崎さんに対して、私は中国の数字にはフェイクしかなく、その嘘や虚実に米英も都合よく加担しているし、小国も札束外交でかしづいているし、ハナから『何でも操作国』だと思っているので、考えというか思考の角度がズレるのですが(笑)」と語る。クールだ〜。その対応姿勢は正しいと思う。
宮崎は関西人の比重を増やして対中外交をやったほうがいいという。図太い精神で中国人に対抗できるのは彼ら(と北九州)しかいないからだ。いい思いつきw 河添は改めて「日本人で本当によかった」。世界で唯一無二の“楽園”日本がこのままでいられるかを危惧している。わたしも同感である。 (柴田)
宮崎正弘・河添恵子「中国・中国人の品性」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4898317626/dgcrcom-22/
●6日で必要額に!/コピックに補充インクがあったとは。引っ越しで手放しちゃったな……。/どこのか忘れたけど、文学全集、持ってた! 全部は読んでいなかったように思う。/レイヤーのコピペ嬉しい! プレーンテキストも! PNGの圧縮率も! バリアブルフォントも!/関西人が図太いというのは、どうだろうなぁ……。人に頼めなくて悶々としている私みたいなのがいるぞ(笑)。
/方向音痴続き。Apple Watchでの経路案内は、距離と曲がる方向が示されるのだが、同じくビル群だと、この道を曲がるんじゃないの? という時にも、「20m先を右折」の時がある。じゃあ次の曲がり角かなと通り過ぎると、急に曲がれと言われて引き返すことも。
レアケースを書いてはいるのだが、迷っている時にレアとか言ってられない。普段から使いこなしているならいいが、バッテリーやら何やらで極力使わないようにしているから、余計に焦る。
Apple Watchでの経路案内はいいよ〜。タップして知らせてくれるから。知っている道で使って慣れておいた方がいいよね、うん。けどこれも、ランニング記録中に割り込ませて、万が一、ランニングアプリが落ちたら悲しいしなぁ。
(hammer.mule)
Apple Watch 経路を表示する
http://help.apple.com/watch/?lang=ja#/apdea7480950
「最初の区間を進むと、Apple Watchのタップによって、曲がるタイミングが通知されます。一定の間隔で連続してタップがあった場合は、この先の交差点で右折します。断続的に繰り返された場合は、左折します。目的地のどのような見た目をしているか分からなくても、問題ありません。経路の最後の区間に入ると、Apple Watchが振動します。目的地に到着したときにも、もう一度振動します。」
「マップ」アプリの使い方総まとめ(watchOS 2.2対応版)
https://applewatchjournal.net/howto/2508#i-12
「右折の場合は連続的にタップがあり、左折の場合は断続的にタップ」
■ローマでMANGA[124]
五日間のマンガ三昧「ルッカコミックス」
Midori
https://bn.dgcr.com/archives/20171115110200.html
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ローマ在、マンガ学校で講師をしているMidoriです。私の周辺のマンガ事情を通して、特にmangaとの融合、イタリア人のmangaとの関わりなどを柱におしゃべりして行きます。
●イタリア最強のルッカコミックス
今年も例年通り11月の最初の週に、五日間の「ルッカコミックス」が開催されて、例年通りスタッフとして日本人ゲストのお世話係(?)をしてきた。
このフェスティバルの正式名称は「ルッカコミックス&ゲームス」で、実際にはアニメも入っている。「ルッカコミックス、ゲームス&アニメーション」にするとちょっと長すぎだから入れないのかな?
フェスティバルが開催された当初は「&」以後はなくて、コミックスの祭典だった。新たな表現媒体が登場するたびに名称を変えるのも不便だし、よっぽどのことがない限り、これで行くのだと思う。
「ルッカコミックス&ゲームス」の特徴は、町の郊外の展示会場で開催するのではなくて、中世時代に建設された街(当時は一国)をぐるりと取り囲んだ外壁の中の、旧市街ほぼ全部を使って開催されること。
●去年も書いたけどとりあえずルッカの概要
ルッカ市は、かの花のフィレンツェを州都にいただく、トスカーナ州の一都市。フィレンツェからは中近距離列車で約一時間の場所にある。
イタリアの都市は新興でない限り、古代ローマの足跡がついている。そして、フィレンツェで花開いたルネッサンスも。
ルッカ市はイタリアが統一される前は、他の都市同様に独立した都市国家だった。6世紀に伯爵領、12世紀には共和国になった。
現在のルッカの外観を特徴付けているのは、欠くことなく残っている街を取り囲む外壁だ。
外壁はすべての街にあったのだけど、19世紀の終わりにイタリアが統一された時に、一部残してもよいが外壁は取り壊すようにとのお達しがあったのだ。ルッカは市民がすべての外壁を個人的に購入し、全部残したという特殊な事情がある。
現在見られる外壁はルネッサンス期のもので、全長4.5キロ、十一個の要塞と三つの門がある。
壁の上は車が二台すれ違い、かつ歩行者が悠々と歩いて支障のないくらいの幅になっております。並木があって、ルッカ市民の犬の散歩やジョギングコースにうってつけ。
中世の終わりからルネッサンスにかけて攻勢を誇った街だから、当然ロケーションはその当時の建物に囲まれていることになる。
これもルッカコミックスの特徴で、時代がかった建物と石畳にコスプレイヤーが歩き、マンガを探し、マンガ家を求めて歩き、ゲームを求めて歩く、という組み合わせがルッカならでは。
↓会場の地図。
https://maps2017.luccacomicsandgames.com/
メイン会場は街で一番大きな「ナポレオン広場」に設置された、大テントのコミックス出版社のブースが集まった所。
この広場は代々統治するファミリーが、お屋敷兼仕事場として使っていた建物の真ん前に位置し、その広場をコミックスブースに当てるということは、コミックスへの敬意を失っていないということだ。
ローマで年二回開かられるコミックスフェア「ロミックス」が、どんどんキャラフェスになっているのと一線を画している。
元公爵のお屋敷は現在「ルッカ県」の事務所になっていて、ルッカコミックスの時は展示会場になる。
大人気の日本のアニメ、グッズ、画材は「ジャパンタウン」という別会場が設けられていて、オッセルバンティ庭園という元兵舎を使って、カップラーメンブースまで出る日本街と化す。
http://www.giuseppelunardini.it/progetti/giardino_degli_osservanti.html
http://goo.gl/JnCkT7
ゲーム関係は外壁の外に大きなテントの専門の会場があり、外壁の上はちょっとジャンル分けが難しい、ファンタジー系のグッズやコスプレコンテストの舞台、壁から降りなくても腹ごしらえができるように、食べ物の屋台などがブースを設けている。
ルッカの旧市街に入るのは自由だけど、各会場に入るには切符を提示する必要がある。切符はカード系だとなくす恐れもあるので(かつてそういうことが多々起きたのだと思う)、繊維の入った紙の腕輪状の物で、引っ張って切れてしまうような代物ではない。
一般入場者は毎日日替わりで色違い。スタッフは別の色(今年は水色)で、五日間ぶっ通し装着していなければならないわけだけど、一度着けるとお風呂に入っても取れない。
http://goo.gl/5W246w
●ルッカコミックスの楽しみ
ここまでに書いたように、ブースがジャンル別になっているので、自分の好みのジャンルでルッカのフェスティバルを楽しめるわけ。
私の場合はマンガ、manga。五日間マンガ三昧になるので夢の世界のよう。
ルッカコミックスにはお役目で行くわけだが、マンガに囲まれる以外にmanga家さんとお近づきになれるという役得もある。
お近づきと言っても、お迎えに上がってルッカコミックスとしてようこそのご挨拶をする10分だけ、あるいはイベントの間の一時間だけ、という場合もあるし、昼食も夕食もご一緒という場合もあって密度にかなり差があるけれど。
これまで「お近づき」になったmanga家さんは一様に作品に対して真摯で、読者のことを考え、インタビューの答えを聞いてイタリア語に訳しつつ、感謝の念が湧き上がってくるのが常なのだった。プロ、の一言。
●タケダサナさんの場合
今回、インタビューの通訳を受け持ったのはタケダサナさん。
http://www.sanatakeda.com/
日本よりも海外で知られているマンガ家さんで、アメリカのイメージコミック社から、原作家のマジョリー・リュウさんと「Monstress」というファンタジー作品の作画を担当している。
今回、イタリアの大手出版社から、この作品のイタリア語版の第2巻が出てゲストとして招待された。
日本ではなくアメリカで(海を渡るのはデジタル原稿でご本人は日本住まい)仕事をしているのは何故か、と誰でもがまず疑問に思うことを、どのインタビューでも聞かれた。
ゲームの会社をやめてイラストレーターとして独立した頃、日本では萌えのブームが始まった。タケダさんの絵柄は萌えには遠く、萌を描きたいとも思わなかった。
切羽詰まったところ、日本で受け入れられないなら、日本に閉じこもらなくても受け入れてくれるところに行けばいいじゃないかと思って、アメコミに売り込んだそうだ。
そこでマーベルからOKが出て、マジョリーさんと組んで「X-23」の作画を担当し、マジョリー・サナコンビが誕生した。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0785147985/dgcrcom-22/
マンガの作画はそれが初めてで、現在の「monstress」にしても、マジョリーさんが世界観を表すキーワードとして示してきた「アール・デコ」、「少女」、「怪物」のどれもサナさんには無縁のキーワードで、苦心しながら自分のものにしていったそうだ。
monstressの絵を見て、誰もが魅了される細かい柄は、マジョリーの要求した「アール・デコ」を嘘にならないように、自分の中にある日本的なものを融合
して作ってったそうだ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1632157098/dgcrcom-22/
「本当はああいう細かい作業が苦手で、吐きそうになりながら描いてます」という言葉はほほえましかった。
これまでの自分の体験から、苦手な案件がどうしても持ち上がってくるので、それを自分を広げる機会と捉えることを学習した、今は「お、今度はそう来たか」と思えるそうだ。
マンガで哲学。というか、一芸に秀でると人生哲学に行き着くのだと思う。
●ルッカコミックスでのお仕事
ルッカコミックスで、期間中だけスタッフとして仕事をするようになったのは、2011年に谷口ジローさんがルッカコミックスの特別ゲストとして招待された時に、私を通訳、お世話役として指名してくださったのがきっかけだった。
(↓Lucca Comics Talks フランス、アメリカ、イタリア、日本のマンガ家の「私とマンガ」)
それ以来、日本人ゲストのお迎え、及びイベントの通訳を仰せつかってきた。実は三年前から裏方でちょっと派閥ができて、あちらの派閥から若いイタリア人の日本語通訳が入って私の御役目が減っていき、昨年はほとんど何をしていいのかわからない、窓際状態だった。
今年は派閥間で調整がついたらしく、私が所属(?)していた派閥の人々も昨年に比べていきいきしていた。
私の仕事は日本人ゲストが気持ちよくいられるように、日本式のお迎えをする、ということに落ち着き、突発で通訳の必要がある場合(突然のインタビューの申し込みとか)は受ける、ということになった。
日本というのはどの業界でも、ちょっと特殊なのだ。日本人の習慣というべきか。日本はいかなることでも、始まりと終わりの儀式が必要なのだと思う。
学校の入学式、卒業式。始業式、終業式。会社にも入社式やそれに類したものがあり、すべての業務に大なり小なりその儀式がついて回る。日本人にとっては当たり前すぎてその儀式があることすら意識していないノだろう。
たとえば、ルッカコミックスで言えば、「12時にどこそこでファンを前に質疑応答イベントがあります」という時に、日本人は10分くらい前に会場に着く。
会場では前のイベントが開催中で、そのイベントに必ずしもルッカコミックス側のスタッフが付いているとは限らない。入り口には切符の腕輪を確かめるアルバイトがいるだけだ。
日本だったら、イベント自体の司会者とは別にゲストをお迎えする係、あるいはその会場のイベントをすべて把握している運営係がいる。
「ようこそ、こちらへどうぞ」と、とりあえずどこにいたらよいか示してもらい、関係者と簡単な挨拶とか、超簡単なイベントの要約の説明とか(たとえすでに文書やメールなどで確認しあっていたとしても)があるわけで、それが「儀式」なのだ。
こうしたことが当たり前だと思っていたでしょ? イタリアでは違います。
10分前に会場につきました。会場の入口には、切符腕輪を確認する人しかいません。次、ここでやるはずなんだけどと、片言の英語で聞いても彼にはわかりません。
ふと、会場を間違えたかと何とか確認しようとします。間違っていなさそうだけど……と、だんだん不安になります。
イタリア人とか、他のヨーロッパ人だったら、単に時間が早いだけとわかっているし、「儀式」はないので、時間までコーヒーを飲みに行ったりしてリラックスしたまま臨みます。
私はこの「儀式がある国」の人を、「儀式のない国」の中で不安を持たずに臨んでもらうクッションの役目をすることに、今年からなったわけ。
還暦過ぎて、人と人を繋ぐ役目というのは実に良いではないかと、楽しくマンガ三昧をしてきたのであった。
【Midori/マンガ家/MANGA構築法講師】midorigo@mac.com
前回に触れた100%イタリア製の90年代風ゲーム、「オッパイデウス」がキックスターターで資金募集をかけて、6日で必要額に達したそうだ。
http://leganerd.com/2017/11/10/lindie-italiano-oppaidius-raggiunto-100-kickstarter-6-giorni/
http://4news.it/oppaidius-raggiunge-100-kickstarter/
よかったね!!!
若い人が、ネットを利用して自分で仕事を作っていって、夢を実現する姿を見るのはほんとうに嬉しい。
トランプさん、無事極東訪問終了。ゴルフ場で安倍さんが転んで、みっともないとか言ってる人って何なんだと思ってしまう。他にけなすところが見つからないほどのおもてなしだった、ということなのだと思うけど。
外交で効果を上げるには長期政権ではなくては。安倍さんがいるうちに憲法改正して、まともな国家の道を歩む日本になってほしい。
日本は大国なのだという意識を日本人全員が持って、それにふさわしい役割を国際社会でこなしていくことで、そして日本の技術力でもっとみんなが経済発展をしていける。豊かになれば紛争を少なくしていける。
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■グラフィック薄氷大魔王[543]
「コピックのインク」「小学館の学習図鑑」他、小ネタ集
吉井 宏
https://bn.dgcr.com/archives/20171115110100.html
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●コピックのインクを補充
あのアルコール臭にちょっと酔っ払いつつ、延々描くのが楽しいコピックw 大量のラフスケッチ描きに使うとめちゃくちゃはかどる。ゆっくり描くと線がジワーって拡がっちゃうので、素早く描くしかしょうがないから。
気に入ってた色のコピックがインク切れ。補充インクの存在は最初から知ってたものの、店に滅多に置いてない。描けなくなったコピックペン本体はどんどん捨ててた。
Amazonで見たら普通に補充インクが売ってる。普段使う三色のみ買ってみた。スポイト状の先をペン先に当てて吸い込ませるだけと簡単。十数回分は補充できるらしいので、どんどん使って大丈夫。
コピックのインク補充のやり方動画
まだ捨ててない他の色のコピックペンも、描けなくなったら、この三本のインクのどれか入れちゃえ。
ところで、インクはAmazonに出店してる業者から買ったのだが、所在地が実家の隣の市だった。先日、リキテックス関連を買ったAmazonの店は名古屋のセントラル画材だったし、何か画材を検索するとやはり名古屋の島本画材が出てくる。両方とも名古屋時代の馴染みの店。なんで画材は愛知県なんだ?w
●小学館の学習図鑑
図鑑でムダにおもしろいこといっぱい覚えたのが、僕のベースになってる。小学館の学習図鑑、幼稚園ときに基本の五冊、小学校で全巻買ってもらった。そりゃもう、ヒマさえあれば図鑑ばっか見てたw
今年の1月に実家で書籍自炊を数百冊やったのだが、この図鑑シリーズも自炊しようと一旦本棚から出したけど、もったいなくてやめた。日本中の本棚に全巻揃いが何万セット残存してるんだろうから、貴重でも何でもないはずなんだけど、さすがに躊躇。
同じ版のワンセット、どこかで売ってりゃ自炊したいのだが。と検索したら、Amazonに数年遅い版かもしれんけど、表紙は同じ昭和45年改訂分が全巻あった。しかし……高い!w
http://amzn.to/2zozEht
改訂版ごとにKindle版、出してくれないかなあw
「小学館の学習図鑑60周年記念連載」というページ発見。裏話や図鑑のイラスト表現などについて濃い話がいろいろ。イラスト全部覚えてる!
http://japanknowledge.com/articles/neo/001.html
そういえば、昆虫や動物や魚や飛行機や機械はずいぶん覚えたのに、植物や花にほとんど興味がなかったのは何でだろ?w
百科事典はといえば、中学入るときジャンル・ジャポニカ万有百科事典の全巻セットを買ってもらった。科学や歴史や映画などの項目には夢中になったものの、全部に興味持つほどではなかった。あ、こちらも小学館だったか。セールスマンが来てたのかもしれんw
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/l389825072
黄色い背表紙の世界文学全集も並んでた。いつか読むんだぞ! って感じでプレッシャーかけられてたが、結局、一冊も読まなかったw
母は文学少女で四六時中何か読んでた人だったので、置いとけばそのうち僕も読むだろうと目論んだんだろうけど、ハズレ。いや、読んでみようかと思ったこともあるけど、文体や活字がいかにも古く、入って行けなかったのだった。
黄色い世界文学全集で検索したら一発で出た。こちらは新潮社だった。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n185422209
内容リスト
http://ameqlist.com/0sa/shin/zen_1960.htm
実家のどこかにしまってあるんだろうけど、読まないだろうなあ。見つけて自炊してやろうかなw
●Cintiq 13 HDとキーボード台
先日作った液タブCintiq 27 QHD用のキーボード台。Cintiq 13 HDで使ってみたら、めちゃ快適、別次元の使いやすさ! 今までのCintiq13の使いにくさの半分くらいはやはりキーボードの置き場所問題が原因だったんだ!
これで、普段24インチで作業し、液タブ使い時だけCintiq13をミラーリングするやり方がスムーズにできそう。
●Photoshopの新しい拡大機能
Photoshop CC 2018に追加された「ディテールを保持2.0」。すごいネーミングw ようやくGenuine Fractals/Perfect ResizeやSmillaEnlarger並みにきれいな拡大ができるようになってきたっぽい(シンメトリー描画と同じく環境設定のテクノロジープレビューでオンにする必要アリ)。
Genuine Fractalsについて書いた記事。
http://yoshii-blog.blogspot.jp/2008/08/genuine-fractals-5.html
知らないと損Photoshop新機能
http://coliss.com/articles/build-websites/operation/work/photoshop-cc-2018-features.html
●Adobe CCのライセンス追加はできない
三台目以降のマシンでPhotoshopを使うには、Adobe CCライセンスをいちいち認証しなきゃいけないので面倒。それで、パソコンの数そのものを抑える傾向にある悪影響。この安いフォトプランを追加購入すれば、いろいろ便利になりそうだ。
https://www.adobe.com/jp/creativecloud/photography.html
と思って、今まで何度か申し込みしようとしたのだが、「この製品は購入済みです」って申し込みさせてくれないんだよ。単体としてはAdobe CCに含まれてるから。
調べてみたら、Adobe CCライセンスの追加購入ってそもそもできないらしい。どうしても購入するなら、Adobe IDを別にもう一つ用意しなきゃいけないそう。二台でしか使えない制限をつけたんだったら、当然、追加する仕組みもつけてくれなきゃねえ。
【吉井 宏/イラストレーター】
HP http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/
新三部作の「最後のジェダイ」公開が一か月後に迫ったこの時期、また新しい三部作の制作をディズニーが発表。やっぱそう来るよね! ルーカスが自分を反映したという「家族内悲劇」から離れて、新しい伝説を作ってほしい。
で、さらに! テレビドラマ版も制作されることが決まったらしい。なるほど、それでディズニーが独自に〈Netflix〉みたいな配信事業を計画中って話につながるわけね。勢いあるうちにどんどんやってくれい!
・スワロフスキー干支モチーフの「ZODIAC」発売
https://www.fashion-press.net/news/33277
・スワロフスキーのLovlotsシリーズ「Hoot the Owl」
http://bit.ly/2ruVM9x
・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/
・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500
・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii
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編集後記(11/15)
●中国ウォッチャーとして知られる二人、宮崎正弘・河添恵子による対談「中国・中国人の品性」を読んだ(2017/ワック)。ともに中国語が堪能、河添は北京外国語学院、遼寧師範大学へ留学経験あり。台湾人脈つながりで知り合って四半世紀。論談風発、河添の独自アングルと感性(女の勘)が冴えている。
宮崎は超多産、タイトルや副題に「中国」を含む書籍をこれほど多く、複数の版元から上梓する人は他にいないだろう。しかも日刊のメルマガまで発行している(校正ミスが目立つのが残念)。対談のテーマは、中国人の特性、若者の恋愛事情、世界のチャイナタウンや移民問題、朝鮮半島有事と米中露の裏舞台、
金融や経済、AIIB、一帯一路、ATMからも出てくる偽札、ビットコイン、まで多岐にわたる。中国人が柔軟な思考を持つに至らない最大の原因が「漢字」であった。北京語という統一言語は、語彙に乏しく表現力がものすごく貧しい。「惻隠の情」「やさしい」という言葉はない反面、「恩を感じる心」をマニュアル化してキャンペーンを張る。中国人にはもう情緒的なものが殆どない。
中国のネットの大手テンセントの提供するAIサービスで、ある利用者が「共産党万歳」と書き込むと、AIは「こんな腐敗して無能な政治に万歳ができるの?」と応じ、「あなたにとって(国家主席が考える)『中国の夢』とは何?」との問いかけに「アメリカへの移住」と返した。「(共産党を)愛していない」とも答え、AIは教育し直しされているんだとか。有名な話だから記録しておく。
宮崎によれば、日本のメディアの中国分析はというと殆ど役に立たない。アメリカの中国分析はかなり甘いのと辛いのと、完全に両極に分かれていて、日本に紹介されているのは甘い方ばかりだという。中国人支配層が最も信用していないのが中国自身だ。いつの日か途轍もなく、どでかい破綻が来るだろう、と。
河添の得た情報によれば、瀋陽軍区が金正恩体制を支援している。中国の核開発拠点は成都軍区だが、瀋陽軍区が北朝鮮と共に核開発を進めていた。食糧もエネルギーも瀋陽軍区や遼寧省の国境の町、丹東市周辺の軍産企業から北朝鮮に流れている。朝鮮半島は江沢民派の牙城。政府や関係当局が発表する数字を信じられない理由は、企業の帳簿が二重三重であることと、偽札の氾濫にある。
あとがきで河添は「人民元や中国経済の話題になると、ますます理路整然とお話される宮崎さんに対して、私は中国の数字にはフェイクしかなく、その嘘や虚実に米英も都合よく加担しているし、小国も札束外交でかしづいているし、ハナから『何でも操作国』だと思っているので、考えというか思考の角度がズレるのですが(笑)」と語る。クールだ〜。その対応姿勢は正しいと思う。
宮崎は関西人の比重を増やして対中外交をやったほうがいいという。図太い精神で中国人に対抗できるのは彼ら(と北九州)しかいないからだ。いい思いつきw 河添は改めて「日本人で本当によかった」。世界で唯一無二の“楽園”日本がこのままでいられるかを危惧している。わたしも同感である。 (柴田)
宮崎正弘・河添恵子「中国・中国人の品性」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4898317626/dgcrcom-22/
●6日で必要額に!/コピックに補充インクがあったとは。引っ越しで手放しちゃったな……。/どこのか忘れたけど、文学全集、持ってた! 全部は読んでいなかったように思う。/レイヤーのコピペ嬉しい! プレーンテキストも! PNGの圧縮率も! バリアブルフォントも!/関西人が図太いというのは、どうだろうなぁ……。人に頼めなくて悶々としている私みたいなのがいるぞ(笑)。
/方向音痴続き。Apple Watchでの経路案内は、距離と曲がる方向が示されるのだが、同じくビル群だと、この道を曲がるんじゃないの? という時にも、「20m先を右折」の時がある。じゃあ次の曲がり角かなと通り過ぎると、急に曲がれと言われて引き返すことも。
レアケースを書いてはいるのだが、迷っている時にレアとか言ってられない。普段から使いこなしているならいいが、バッテリーやら何やらで極力使わないようにしているから、余計に焦る。
Apple Watchでの経路案内はいいよ〜。タップして知らせてくれるから。知っている道で使って慣れておいた方がいいよね、うん。けどこれも、ランニング記録中に割り込ませて、万が一、ランニングアプリが落ちたら悲しいしなぁ。
(hammer.mule)
Apple Watch 経路を表示する
http://help.apple.com/watch/?lang=ja#/apdea7480950
「最初の区間を進むと、Apple Watchのタップによって、曲がるタイミングが通知されます。一定の間隔で連続してタップがあった場合は、この先の交差点で右折します。断続的に繰り返された場合は、左折します。目的地のどのような見た目をしているか分からなくても、問題ありません。経路の最後の区間に入ると、Apple Watchが振動します。目的地に到着したときにも、もう一度振動します。」
「マップ」アプリの使い方総まとめ(watchOS 2.2対応版)
https://applewatchjournal.net/howto/2508#i-12
「右折の場合は連続的にタップがあり、左折の場合は断続的にタップ」