2020年から、日本ではプログラミング教育が必修化されます。教育にプログラミングを取り入れるというのは日本だけでなく、海外の国でも行われています。
今回はその中のひとつである、マイクロビット(micro:bit)を使ってみましょう。マイクロビットは英国発ですが、日本国内では昨年から発売されており手軽に購入することができます(日本で発売に時間がかかったのは技適の関係です)。
・技適マーク
http://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/monitoring/summary/qa/giteki_mark/
マイクロビットのページは以下のURLです。日本語ページも用意されています。
http://microbit.org/ja/
マイクロビットは、アマゾンやスイッチサイエンスなどから購入することができます。金額は2000円程度と低価格です。これはIchigoJamなどと同じ価格帯です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B074M58PL7/dgcrcom-22/
ただ、もう少しお金を出せば、もっといろいろできるラズベリーパイを購入できるので、微妙なところです。
マイクロビットの金額が微妙というのは、単体だけでは利用できないからです。マイクロビットの場合、パソコン(またはスマートフォン)が必須だからです。
パソコン/スマートフォンがないとプログラミングできないので、その分のコストをどう考えるかという点は重要です。逆にすでにパソコンがあれば、マイクロビットは手軽にIoT+プログラミング体験できる、手軽で便利なものになります。
ラズベリーパイを購入して、これをパソコン代わりに使う方法もあります。多分、このラズベリーパイ+マイクロビットという組み合わせが、低価格でベストな選択なのかもしれません。
マイクロビットのいいところは、パソコンの場合、マイクロUSBケーブルと接続するだけでよく、新たに開発環境を入れる必要がないという点です。
また、基板に各種センサーが取り付けられているため、ラズベリーパイなどと違いセンサー類を新たに購入する必要がありません。
LEDもたくさんついているので、そういう部分も考えると2000円程度の金額というのは結構安いのではないかと思います。温度センサーなど使えるセンサーもあります。(データ転送もできます)
マイクロビットのプログラムはブラウザ上で行います。
http://microbit.org/ja/guide/
http://microbit.org/ja/code/
https://makecode.microbit.org/#
対象となるブラウザは以下のページにあります。
https://makecode.microbit.org/browsers
案外と新しいブラウザが要求されるので、10年前の古いパソコンを活用しようというのは難しいでしょう。
http://microbit.org/ja/code/
上記のページにアクセスすると、JavaScriptブロックエディタとPythonエディターがあります。ここではJavaScriptブロックエディタを使います。
「プログラムしましょう」のボタンをクリックすると、プログラミングできる画面(ページ)に切り替わります。
プログラムを作る前に、マイクロビットをパソコンと接続しておきましょう。プログラムした後に繋げても大丈夫です。
ちなみに、ドライブアイコンが出てこない場合は、MacではFinderの設定を確認してドライブを表示するようにしてください。
また、WindowsでもMacでも、マイクロビットがUSBドライブとして認識されない場合は、マイクロUSBケーブルを違うものに変えてみてください。私は安いケーブルを使ったせいか、まったく認識せず原因特定に時間がかかりました。
それでは最初に、定番のLEDを点灯させてみましょう。IchigoJamだとLED1と入力しリターンキーを押すだけですが、マイクロビットの場合は以下の手順になります。
(1)ツールボックスの「基本」をクリックする
(2)「LEDに表示」のパーツをつかんだままプログラミングエリアにドロップする
(3)「ずっと」のパーツの中に「LEDに表示」のパーツを入れる
(4)「LEDに表示」の5×5のLEDを示す■をクリック。クリックすると赤くなるので、そこが点灯する。プレビューでリアルタイムに確認できるので点灯させたLEDをクリックする
(5)「ダウンロード」のボタンをクリックする
(6)ダウンロードして生成されたHEXファイルを、マイクロビットのドライブアイコンにドラッグ&ドロップする。
(7)HEXファイル転送後、一度ドライブがアンマウントされる(警告ダイアログが出ることがあるが無視)
これでマイクロビット上で作成したプログラムが動きます。一度転送したプログラムは、マイクロビットの電源が入ると自動的に動くようになります。
温度を表示したりするプログラムを作っておけば、あとはモバイルバッテリーやAC電源と接続すれば、手軽に温度を表示させておくことができます。この温度表示プログラムについては次回説明します。
【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/
あけまして、おめでとうございます。というか15日(小正月)なので、まあギリギリ年始のご挨拶ということで。毎年同じことを書いてる気がしますが。
今年もいろいろ挑戦したいところですが、機材あれど手を付けてない(未開封!)何とか時間をやりくりして挑戦していきたいと思います。
・みんなのIchigoLatte入門 JavaScriptで楽しむゲーム作りと電子工作
https://www.amazon.co.jp/dp/4865940936/
[正誤表]
http://www.openspc2.org/book/error/ichigoLatte/
・After Effects自動化サンプルプログラム 上巻、下巻
https://www.amazon.co.jp/dp/4844397591
https://www.amazon.co.jp/dp/4844397605
・IchigoLatteでIoT体験
https://www.amazon.co.jp/dp/B06X3X1CHP
http://digiconcart.com/dccartstore/cart/info/2561/218591
・みんなのIchigoJam入門 BASICで楽しむゲーム作りと電子工作
http://www.amazon.co.jp/dp/4865940332/
・Photoshop自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00W952JQW/
・Illustrator自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00R5MZ1PA/
・4K/ハイビジョン映像素材集
http://www.openspc2.org/HDTV/
・クリエイター手抜きプロジェクト
http://www.openspc2.org/projectX/