《「一見さんお断り」雑誌表紙の怪》
■ローマでMANGA[133]
やっててよかったハイブリッド!
Midori
■グラフィック薄氷大魔王[575]
「デザインでいじってはいけない部分」他
吉井 宏
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■ローマでMANGA[133]
やっててよかったハイブリッド!
Midori
https://bn.dgcr.com/archives/20180822110200.html
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ローマ在、マンガ学校で講師をしているMidoriです。私の周辺のマンガ事情を通して、特にmangaとの融合、イタリア人のmangaとの関わりなどを柱におしゃべりして行きます。
●夏休みの予定
マンガ学校は6月の末に終わり、10月の半ばに次の学年度が始まるまでかなり時間がある。だから、あれもしよう、これもできる、と頭の中で予定を立てていた。
我が家は、ローマ郊外の、かつてムッソリーニの時代にベネト地方からの移民に農業を営むべく土地を与えた、といういわれのある場所で、我が家を含めてどこも農地を含んだ一軒家。庭というより果物の木が70本ある農地は、いくらでもやることがある。
ここ数年、墨絵風の描き方に惹かれて、あれこれ描いている。昨年、この描き方で大東亜戦争中の母をモデルにmanga作品を作ろう、というアイデアを得た。いろいろ資料集めをしていたので、それを少しづつ形にする夏にしよう、と予定を立てた。
(戦争中の庶民の生活というテーマで、あれこれmangaが出ているのを知った。そのmangaを知って企画を立てたわけではない。要するに、ご時世ではないかと思う。日本人があの戦争を庶民レベルで見直そうという空気が出てきた、ということなのだ。)
この二つが頭にあったのだけど、現実に予定外のことが起こるのはよくある話で、私の場合もそう。
まず、農地。入り口から母屋へ向かう道に、夾竹桃と松が交互に植わっている。
落ちた松葉が重なり、さまざまな雑草がかなり伸びている。7月に入ってから
松一本のまわりを一区画と決めて、毎朝そこの雑草雑木を処分していった。
それから墨絵。濃い墨と水をかなり入れた薄い墨と水彩のように使って、陰影をつけるのが墨絵の美だと思う。前衛書道のように大胆な下書きなしの筆さばきに憧れるものの、ちいさなコマに大胆な筆さばきで描いていって、内容がわかるように処置できる自信はない。
やり方を見つけるのと、作品に必要な昭和時代の家屋や茶の湯などの伝統文化、庶民の様子などを撮った写真を集め、それを見ながら毎晩一枚、夕食の食器洗いが終わってから描くようにした。
(↓ここで何枚か見られます)
https://www.instagram.com/midoriyamane
どちらも、最初の10日くらい過ぎると段々と速度が落ちていった。
(幸い)日本人観光客の送迎のお仕事や、別の県に住む親戚が来たり、数が多いダンナの友達との会食など、生活に必要な用事が次々と湧き上がってくるのだった。
特に墨絵の方は、これで生活の糧を得てるわけではない、という負い目もあって、どうしても他を優先してしまう。コマ割りした原稿の試作を何枚か描いて見る、という企てが実現しないまま、もう8月も終わろうとしてる。
●「天才的な企画」も進行中
学校の同僚二人と組んで進めている「天才的な企画」も、夏休みに進めるものの一つだ。
教務の手伝いもしている物語の作者は、学校業務が済むまで落ち着いた時間が取れずに、作品の第1巻の最終章をなかなか仕上げてくれなかった。やっと7月の半ばに受け取り、ストーリーボードに取り掛かった。
日本に負けず、こちらも熱風で40度くらいになる厳しい夏だった。加えて「生活に必要な用事」が次々と湧き上がる中、これも生活の糧に(まだ)なってない作業を、忙しくしてる旦那の前で進めるのは精神的にストレスだった。
そこまでオドオドしなくていいと思うものの、家人の顔色を伺ってしまうのは小さい頃から根付いてしまった性癖なので、おいそれと自由になれない。
それでも絵師の作業が止まってしまい、企画のボスであり作家のフランチェスコがFBのグループメッセンジャーで「この速度では10月の(イタリア最大のコミックスフェアであるところの)ルッカに間に合わない」と言ってきたのを読んで、私もはっとしてしまった。生活の糧ガーとか言ってる場合ではない。
日本では敗戦記念日、キリスト教的には聖母昇天祭、イタリアでは古代ローマからのお祭りフェッラゴーストの8月15日が夏の節目。この日までに13章を仕上げてしまおう! と頑張った。
(↓フェッラゴーストについて書いた私のブログ)
http://midoroma.blog87.fc2.com/blog-entry-398.html
そして残りの14章は、なんとか8月が終わるまでに仕上げよう。生活に必要な用事が次々と出てくるだろうけど。
●アナログで描くネーム
この企画が始まった遠い2015年の終わりは、ノートにスケッチをしてそれを元にPhotoshopでタブレットを使って鉛筆で描いたような雑なラフ、必要であれば参考になる写真をモンタージュして、色もざっとつけて絵師に送っていた。
それから元コミックスタジオ、今のクリップスタジオを購入し、配置しやすいのでセリフも入力して提出した。
さらにiPad proとApple Pencilを手に入れ、iPad用のクリップスタジオが出現したのでそれも手に入れ(最初の6か月は無料)、これでネームを作り始めた。
https://howto.clip-studio.com/library/page/view/clipstudiopaint_ipad_hajimete_001
使い慣れて機能がわかってくると、セリフの入力も楽だし、Apple Pencilの描き味は良いし、彩色もあっという間にできるので、雑ではあるけどこのまま原稿にしちゃってもいいんじゃないの? というとこまで描いてしまうようになった。
幸い絵師とはスタイルが全然違うので、絵師は私のネームに見る絵には影響を受けずに、ちゃんと自分の絵を描いてくる。当たり前か。
一つだけ、私の腕では描ききれないバックに写真を埋め込みたい時に、どうやったらいいのかわからなくて、iPadのクリスタからiMacに送り、フォトショで写真を埋め込んでそのままフォトショで仕上げたり、またクリスタに落としたりして仕上げた。
ただ、どういうわけか、夏に送られて来た13章はどうしてもデジタルで描くのがおっくうで仕方がなかった。
いつものようにザッとノート上でレイアウトを決めたら、使ったコピー用紙(捨てないで取ってある)の裏に鉛筆で描いた。薄くざっとレイアウトを置き、決まったら力を込めて濃く描いていく。
間違ったり、描いてるうちにもっといい案が出ると、消しゴムでザクザク消してまた上から描いた。なんか、すごく自由に感じる。デジタルの方がきれいに消したりできるのにね。
彩色は色鉛筆。鉛筆のザラザラした髪に、またこれもザラザラした色鉛筆で色を乗せる。肌にちょっと影までつけたりして。そのザラザラの感じがいい味出してるなんて思ってしまう。
やっぱりアナログ人間なんだろうか。デジタル好きなんだけど。使用しているiPadが9.7インチと小さいから不自由に感じるのかな。
(↓例)
https://drive.google.com/open?id=1fiHVhPYQ6kdlUvUf-UMIX-fxrC66VZqN
●ハイブリッドだから楽しい!
この企画を出発させて本当によかったなぁと、ネームが進むほどに思う。最初の考えでは、イタリア人が作った原作をもとに、私がmangaの構築法でネームを作り(要するに演出をmanga風に)、イタリア人が作画するというハイブリッド制作システムであった。
ネーム、演出の部分でもハイブリッドにならざるを得なくて、それが楽しい。上に例としてあげた2ページの中に一つ、大きなコマに遠景で二人の人物が配置され、周りのスペースに人物を取り囲むように吹き出しが8つも置いてある。8つも。
「人物のアクション時間と読みの時間は一致する」「一つのコマには一つの出来事。行って帰ってのやりとりの吹き出しが4つ以上あるなんてもってのほか」というmanga構築法の基礎から大きく逸脱している。
マンガのやり方だと、キャラに感情移入をしなくてよいので、物語る視点が第三者であることが多い。私のハイブリッドネームにも第三者の視点から語る事が多々ある。
この大きなコマもそれで、カメラはキャラから遠く離れ、シーンが変わる時のように遠景になる。キャラが一人、あるいは二人でも、黙っていてこの構図だと孤独を感じるキャラとか気まずい空気の中にいる二人とか、キャラに感情移入ができる。視点がキャラにある。
でも、8つも吹き出しがあると、視点はキャラに行かない。視点は第三者、読者は神の目を持って状況を見守ることになる。
読者は8つものセリフを読まねばならないので、キャラが構図の中の姿勢のまま長い時間止まっているのを見ることになる。
このコマの場合は姉妹がそれぞれの内面を語り合っているので、固くなったまま姿勢を崩さないでいることに不都合はない。さらに、マンガでよくあるように、セリフの内容が重要なので、絵で「邪魔」されないのも都合が良い。
このやり方で、沢山のセリフを一つのコマに収めることができると、他のところで視点をあるキャラに乗せて、感情を表現するために無声のコマを入れたり、読みの速度をゆるめたりするのに使える。そうしょっちゅうは使ってないけど。
第1巻、最終章14はセリフの量がそれほど多くないのでmanga式に、視点を持つキャラを決め、感情を描きつつ進められそう。
【Midori マンガ家/MANGA構築法講師】
日本でもかなり報道されたジェノバの高速道路の橋の陥落。39名も犠牲者を出してしまった。
予算がないからとメンテナンスを怠り、劣悪な材料を使ったりするとどうなるのか、という例を示した形になった。
もっとも、イタリアの場合は、公共事業というと書類さえ揃えば予算が出てくるので、着服するためのダミー会社を作ったりして、予算はとっても実際にその金額を工事に使われなかったりする。「予算がない」からメンテナンスをしない、というのとちょっと違うかも。
「イタリアの癌は汚職だ。汚職を一掃する」と言って政権の座についた、五つ星運動党に期待。
[注・親ばかリンク]息子のバンドPSYCOLYT
MangaBox 縦スクロールマンガ「私の小さな家」
https://www-indies.mangabox.me/episode/58232/
主に料理の写真を載せたブログを書いてます。
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■グラフィック薄氷大魔王[575]
「デザインでいじってはいけない部分」他
吉井 宏
https://bn.dgcr.com/archives/20180822110100.html
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●デザインでいじってはいけない部分
京急蒲田駅などの駅名看板が「北斗の拳」仕様になってるそう。「たくさんある駅名表示の一つ(入り口らしい)をたまに(タイアップで)いじって遊ぶのも面白い」んだろうけど、絶対いじっちゃいけない部分だと思うんだけどなあ。
京急のニュースリリース
https://bit.ly/2Lhp719
僕は「北斗の拳」を一度も観たことも読んだこともないから、疎外感が強くて腹立つw 同じく京急でリラックマで駅名表示を遊んでるのもあったけど、カワイイから許してしまいそうw
http://tetsudo-shimbun.com/article/topic/entry-1339.html
最近似たような件でちょっと憤ったのは、百貨店のお中元の待合室にあった「おともだち」表紙。ロゴが見えなくなってて雑誌名がわからない。子供はもちろん、頼まれたお父さんが本屋で見つけられないレベル。
「おともだち」画像検索結果
https://bit.ly/2OxmDdL
検索してたら別の雑誌でもっとすごいのを見つけた。これは何ていう雑誌でしょう?w
https://bit.ly/2vyhsRW
少年ジャンプや有名ファッション雑誌をはじめ、「わかりきった誌名ロゴを隠すようにキャラや写真などを被せる」のはずいぶん前から定番の手法だけど、幼児向けには絶対やっちゃいけないと思う。駅名でも雑誌でも、生まれて初めて見る人がいるんだよ。
デザイナーが止めなきゃダメ。「我々は説明が不要なほどメジャーである」はクライアントのおごりだし。デザイナーが自らやってるのならもっとダメ。新規読者を拒絶する「一見さんお断り」になってることに気づかないかなあ。
最初に見たのはたぶんELLEやVOGUEの表紙かな。なるほど〜そんなのアリなんだ!って感心したものだが。
「おともだち」なんかは、どんな場合にやっていいのかの判断ができてない感じ。ずっと仕事でやってて見慣れちゃってるから、最重要部分を見失ってるのかも。
まとめがあった。「レイヤー順を間違えたのでは?」という意見がw そう思うよなあ。
https://togetter.com/li/1045897
●動画を再生中にCMが入ること
Facebookでシェア動画を再生中、CMが入るようになった。いちいちムカッとするw 動画後半を見るのをあきらめてしまう。
・冒頭にCM入れたら動画本体ごと見てもらえない。
・ラストに入れたら当然ながら本編が終わったところで終了。
・途中に入れたら動画本体が面白ければCMもしかたなく見てもらえる。
だから、途中に挟むのがベストなんだろうけど、ヒドイなあ。最悪でも静止画の広告を3秒くらい挟むのなら、ここまでムカつかないのだが。
タイムラインに広告入れられるのはたいして苦にならないし、興味ある広告だったりするからそう悪くないと思ってる。しかし、動画を見るのを邪魔されたら、Facebookを見ること自体が不快なものになる。FBも広告主もユーザーも誰も得しない。
「有料会員は広告無し」もアリ。そういえば、YouTubeの広告無し有料ユーザー制が始まるとか言ってたのはどうなったんだ?
僕もChromeに広告カットのアドオンを入れてるけど、広告を見ずに無料で動画やコンテンツを楽しむのは仕組み的にフェアじゃないから、ちょっと後ろめたい気分もあったりする。広告入れるのはかまわないから、不快じゃない方法で入れてくれよ!って。
●あんかけスパゲッティ初体験
実家から東京に戻る途中、豊橋駅ビルの「チェスティーノ」で名古屋名物「あんかけスパゲッティ」を食べた。うっすらトマト味でコショウの辛みが効いてる。おいしい!
鉄板に載っててエビフライメインでパスタは少なめ。次回は皿に乗ってるのを食べたい。今だったら、ナポリタンとどっち食べたいか聞かれたらぜったいこっちw
昔、あんかけスパは食べたことあるはずだけど、給食だったのかな? あんまり覚えてなかった。自分で注文して食べたのは確実に初めて。三河出身で名古屋に7年も勤めてたのに、自分で「名物」を注文して食べたことない。本格的味噌煮込みうどんも手羽先も味噌カツもひつまぶしも、食べたのは上京後w
Wikipediaによれば、「60年代からあったけど、人気が出たのは2000年代以降」だそうで。手羽先と同じパターンか。鉄板に載ったスパゲッティのサンプルは、デザイン学校に通ってた80年代前半にも、名古屋駅の地下街などでよく見かけた気がする。
検索したら、日本デザイナー学院名古屋校があった菱信ビル(建て替え中)の地下にあんかけスパで有名という「チャオ」があった。はっきり覚えてる。
しかし、日デ時代に学校周辺で外食って、ほぼしなかったから行ったことないはず。余分なお金持ってなかったし、授業が終わるとすっ飛んで帰って課題やってたから。
10日後にまた実家に行ったので、今度は皿に載ったあんかけスパを食べた。やっぱめちゃくちゃ美味しかった。地元の味だからとか関係ないよね。なにしろほぼ初めて食べたんだから。
【吉井 宏/マスコット・キャラクターデザイン、イラストレーター】
http://www.yoshii.com
http://yoshii-blog.blogspot.com/
#4569と#4604に「SketchBook無料化」で同じネタ書いてしまってた。誰か気がついてたかな?
ところで、猛暑の高校野球と部活動の問題点などについて書いたけど、ボツにした。スポーツも部活動も嫌いな僕が、青筋立てて書くようなことじゃないや。この本読めば部活動についての謎がだいたいわかる。
ブラック部活動
https://amzn.to/2Ax1Vb1
ブラック繋がりでもないけど、続けて読んだ本(著者は別人)。2020東京オリンピックのボランティアについてのあれこれ、すさまじい。
ブラックボランティア
https://amzn.to/2PnorXg
・スワロフスキー「招き猫」と「HOOT HAPPY BIRTHDAY」も出ました。
https://bit.ly/2qWbmZh
・rinkakインタビュー『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii
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編集後記(08/22)
●古市憲寿「だから日本はズレている」を読んだ(新潮新書)。わたしはこの若手評論家のいうことに、わりと共感できる。彼がこの本で考えているのは、なぜこの国はいつも大事なときにズレてしまうのかということだという。しかし、読み始めたら微妙にズレている。全然タイムリーとはいえない内容だ。既視感、違和感がある。変だなあと思って奥付を見たら、2014年4月刊だった。
残念ながら大分古くさい。巻末に「このままでは『2040年の日本』はこうなる」という、2040年の日本をレポートした章があった。これなら絶対に古くないw 中国から久しぶりに日本に戻ってきた筆者。中国は首都が上海に移り再興を目指している。やはり一度潰れたんだ〜。相対的貧困率が4割を超えた日本では、もはや「貧困問題」や「格差社会」などは語られない。社会の前提だからだ。
階級社会化が進行した2030年代には、街でデモや暴動が起こった。最低賃金法の撤廃や公的年金廃止などが含まれた社会保障と雇用一体改革の強行採決時には、国会を老若男女が囲んだ。しかし階級が固定し、人々がそれを当然のことと思うようになると、国民の幸福度は上がり、治安も回復していった。
治安維持に一役買ったのは生活保護制度の代わりの「ベーシックインカム」と、移民相当職と呼ばれる労働者に対しての「ハッピーサプリ(抗鬱剤)」無料配布だ。日本は低賃金労働を移民に任せるという選択肢が取れなかった。東アジア諸国の経済水準が上昇し、わざわざ日本に出稼ぎに出る必要がなくなったからだ。政府は2020年に「労働開国」を打ち出したが既に手遅れであった。
移民相当職に日本の貧困層が従事し、時給150円でもハッピーサプリのおかげで幸せになれた。日本の人口は1億人を割った。かつて発表された「日本の将来推計人口」を超えるスピードで人口は減った。政府の少子化対策の失敗と、経済成長国で職を得るため、日本を脱出する人々の増加によるものだ。
奇跡的に平和憲法は維持されたまま、安全保障はグローバル警備会社に依存している。自衛隊の存在感は薄くなったが、給与保証と複数の資格が取得できるため、若者達の人気の職業になっている。東京と福岡が「中心都市」として持ちこたえている。交付税を打ち切られ疲弊した地方は、コンパクトシティという中規模都市を形成している。過疎地域や限界集落はどんどん消滅していった。
東京の繁華街は活気に溢れている。ほとんどが老人だが。単身高齢者が増えた。今後の彼らの介護をどうするかは解決策が出ていない。老人たちの生態は、平成生まれで初の東京都知事になった朝井リョウの小説「何者(老人編)」に詳しく書かれている。救急車や消防車は有料化され、ゴミが散乱する街が増えた。
といった、あまり好ましくない未来を予測したSFまがいである。データにもとづく大胆な未来予測、といったものではない。思いつきの未来だ。日本ではあらゆる社会問題の解決が先送りされている。その結果、こうなるかもというエンタメ。本気で書いているなら、ズレているのは君だ。面白いけど。(柴田)
古市憲寿「だから日本はズレている」
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106105667/dgcrcom-22/
●大阪桐蔭が優勝。安定した実力と、データ収集・研究。ほんと強いわ。一日休みがあれば、点差は少なかったかもしれない。
金足農業の活躍で、地元で頑張ろうという人は増えるのかも。菊地亮太捕手が、吉田投手と組めて良かったというような話をしていて、切ないなぁと。吉田投手はプロに行くんだろうな。大阪桐蔭の選手と同じチームになったりして。
この暑い中、なぜ14時スタートなんだろう……。高校野球は早朝スタート、ナイターでもいいんじゃないかなぁと思うわ。観客もきついよね。ナイターなら社会人も応援に行けるのになぁ。 (hammer.mule)
「吉田は今後もっといい捕手と組むはず」金足農・菊地亮
http://news.livedoor.com/article/detail/15190152/
「今までありがとう」吉田から菊地捕手に
https://mainichi.jp/koshien/articles/20180822/k00/00m/050/117000c