《よそ行きの写真としての心の準備》
■装飾山イバラ道[235]
人の目と自分の皮
武田瑛夢
■Scenes Around Me[40]
東京大学駒場寮の事(19)
しんげんち祭りに参加する。
《4》ノイズ・ループを始める
関根正幸
■crossroads[54]
子どもに優しいOS
若林健一
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■装飾山イバラ道[235]
人の目と自分の皮
武田瑛夢
https://bn.dgcr.com/archives/20181204110300.html
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数年前までは、「シェアする」と聞いて私が思い浮かべるのは、レストランで料理を分けることの意味だった。しかし今は、画像や情報を皆で共有するSNSでの「シェア」を先に思い浮かべる。
家族のアルバムや今日食べたものを、知らない誰かが見るのが当たり前な世の中になっているなんて、とても不思議な気がする。私が書くこのようなテキストも、メールマガジンに載せてもらえているので、何らかのシェアが起こっているのだろう。
私たちの子供の頃は、「発表」という言葉で、自分の作った何かが人目に触れる経験をしていた。集めた作品を教室の後ろの壁に貼り出されるとか。自分の作文を人前で読むとかあったなーっと、思い出しただけで手汗が蘇る。
皆の作文を先生が集めて「文集」として冊子にまとめて、製本が終わると各自に配られた。皆はまず真っ先に自分のページを探して確認する。自分の文字が、文章が、他の人に読まれてしまうという恐怖にも似た緊張感。でもなんとなく照れ恥ずかしい嬉しさがあった。
私たちは授業や地域との関わりの中で、そのような小さな発表の機会を与えられて、乗り越えながらうまくできるようになっていったのだ。スマホがなかった時代でも、人に見せる練習はさほど変わらないのかもしれない。
●個人のプライバシーの階層管理
SNSやWEBで写真を公開するようになると、「人に見られる前提」で撮影するようになる。そうなると、ただの記録や自分の記念のために撮影していた頃とは、心構えが変化していく。
私は絵を描くので、作品の場合は人に見られるのが当たり前という感覚は以前からある。しかし、このような記事につける写真の場合は、どこまで写すかを色々と気にすることも多い。私は基本的に顔出しはNGだし、今までも手や洋服のほとんどを写していないと思う。
そうするとリアリティは薄れるのかもしれないけれど、生活感も丁度よく薄れる気がする。あまり自分を出さない人間が急に写り込むと、伝えたい写真の意図以外に目が行きすぎると思うのだ。
SNSをバリバリやっている人は、セルフプロデュースとして自分をどこまで出すのか、きちんと管理できていそうですごいと思う。SNSを数種類、アカウントを複数などこなしている人もいるし、個人のプライバシーの階層管理が大変そうだ。
●自分の皮の厚さレベル
母がゴミ出しする時に「家着すぎる」感じのものを着ていると、「せめて上に何か羽織ったら?」と注意することがある。昔は私が注意される側だったけれど、高齢なので逆になってきてしまった。自分の姿がどこまでの状態なら人様に見せてもいいのか、基準を決めておかないと危ない気がするのだ。
私が自分で出かける時も、マンション内の移動だけか近所のコンビニかなどで自分を覆う皮の厚さを変えていると思う。皮なのか殻なのか、言い方はどうであれ自分を何かの保護膜で覆って出かける。
家族にしか見せない家着で、すっぴんで髪もボサボサの状態がゼロだとすると(笑)、そこに少しづつ皮をかぶせて対人対応に合わせていくのだ。
皆さんも人からの見た目を、少しづつレベルを変えて管理していると思う。自分が何枚の皮を持っているのか、私の場合で数えてみよう。
(一枚)宅配便の人が来たら、家着で顔はすっぴんでも髪はまとめて、何かしら上着を羽織る。
(二枚)マンションの郵便ポストを見に行くのなら口紅くらいはして、カジュアルな服装に変える。
(三枚)コンビニの場合は、薄く化粧をしてカジュアルな服装をする。
(四枚)電車に乗るなら、きちんと化粧をして洋服も外出用に変える。
(五枚)知っている人に会うことが決まっているなら、それ相応に考えた顔の準備と服を着る。
(六枚)フォーマルな場面なら、イベントのTPOを考えた顔の準備と服を着る。
ということで、私にはどうやら最大で六枚くらいの皮があるらしい。自分のことを書くのも情報のシェアだと思うけれど、なんだか恥ずかしい。この段階は完全に人それぞれに違いがあると思う。常にお着物とかドレスとか、裸(猫)といった特別な方は別だ。
私の場合の「顔の準備」って何? って感じだけれど、化粧にも下地やマスカラの有る無しで何段階もいろいろあるのだ。それに比べると、夫って簡単でいいなーと思う(笑)。
顔に塗るものもあまりないし。しかしヒゲが生えてくるのは大変かもしれないので、そう楽でもないのかな。ヒゲを剃るというのも、身支度という心の皮を一枚増やしていることになるのだ。
こうして本来の素の状態から、自分によそ行きの皮をかぶせていくわけだ。
ただこれは自分だけのためではなく、人様に失礼がないように考えてもいるのだ。場から浮かないためとか、余計な雰囲気を醸し出さないようにしている。
TPOを考えるのは、忍者が身を隠す術のように周囲に溶け込む効果がある。イベントの主役を引き立てるためにも、考えた方が良いこともあると思う。
●意識の変わり目
人に見せる写真を撮るのも、よそ行きの写真としての心の準備が必要だ。メルマガに公開する写真データは知っている人も見る点で、自分の皮が五枚以上のところで行う行為と言える。
ここで私の場合の四枚目と五枚目の皮の間には、確実にしっかりとした外皮としての区分けがあることに気がついた。
それを見るのが、自分の関わっているフィールドの中の人か外の人かは、私は実はとても意識していることのようなのだ。家族と宅配便の人との一枚の皮の境目よりも、五枚目の皮が厚いように思う。
知らない人だけが見るなら、もう少し「どうでもいいモード」が発動するような気がする(笑)。きっと私が、「気にしい」で「ええかっこしい」だからかもしれない。匿名性のある場所が自由なのは、いつもの自分のイメージを守る必要がないからだろうか。
以前よりも気楽に、どんどん日常写真が蓄積していく時代。写真をシェアする楽しさを謳歌しながらも、気にすることは忘れない。相手のためにも自分のためにも、このくらいが丁度いいという感覚を身に付けたいと思う。まぁ、たまに何かハミ出ていたらお許し下さい。
【武田瑛夢/たけだえいむ】
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/
最近iPhoneの更新が迫っていたので新しいiPhone XRの赤にした。(PRODUCT)REDと呼ばれているものだ。本体が赤い電話は多分はじめて。
Face IDでの顔認証は、読み込ませる時が映画みたいでかっこよかった。いつも悩みのタネだった画面フィルム貼りは、何とお店のお姉さんが完璧に貼ってくれた! ありがとう!
買った時にすぐに貼ってもらったので、表面のガラスの素材を味わえなかったのは少し残念だけれど、貼りストレスからの解放は素晴らしい。これからも貼ってもらうことに決めた。完全に絶対に忘れずに(笑)
iPhone XRはちょっと重い印象。まだケースを買っていないので、サイズに対してズシッと感があるのかもしれない。寝ながら見る時に目の上に落とすと危ないので、早くケースを付けないと。
画面はかなり大きくなって、ポケモンGOで表示できるポケモンの行数が増えた(笑)。縦に長いので、WEBを見る時にも視界に入る情報が増えて快適な気がする。
スマホを替えても、結局以前のアプリをそのまま入れてしまうので、引っ越したのに家具もレイアウトもそのままのような状態。もう少し新鮮な画面に変えるにはどうしたらいいんだろう。
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■Scenes Around Me[40]
東京大学駒場寮の事(19)
しんげんち祭りに参加する。
《4》ノイズ・ループを始める
関根正幸
https://bn.dgcr.com/archives/20181204110200.html
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以前書いたように、1990年代に私は知人とテクノアーティストの来日公演を見に行くようになりました。
この頃来日したアーティストの中でも、リッチー・ホゥティンのような先鋭的なアーティストは、よりミニマルな傾向を強めていたようです。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/リッチー・ホゥティン
リッチー・ホゥティンの公演に行った知人は、「シンセの音ではなく、物音をループにして、そこにベースとドラムを載せていた。物音テクノだ」と興奮気味に語っていました。
私はその話を聞いて「物音テクノ」に興味を持つと同時に、それなら自分にも出来そうだ、やってみようと思いました。
これはもちろん、負け惜しみではなく、今までの音楽聴取の経験から一つのアイデアが浮かんだからです。
▽
ジョン・ケージが亡くなった翌年の1993年、ケージを追悼して四谷にある東長寺地下P3で展覧会「エッセイ・市民の不服従について」と、それに関連する一連の演奏会が行われました。
http://p3.org/JAPAN/1993/04/project_tochoji_exhibition_essay/
私は、演奏会はできる限り見に行きました。
その中でも、特に興味深かったのが「カートリッジ ミュージック」をはじめとする、マイクを使ったパフォーマンスでした。
ケージの「カートリッジ ミュージック」は、元々レコード針を物で擦って音を出すという曲でした。
この演奏会ではレコード針をピックアップであると解釈して、何度か演奏されました。その中でも、コンデンサーマイクの電極を取り出して数本の針金状の金属をつなぎ、その金属を3〜4人の演奏者が擦る演奏が、印象に残りました。
このパフォーマンスに近い形の演奏がYouTubeにアップされています。
また、今年亡くなられた小杉武久さんのパフォーマンスも印象的でした。
小杉さんは、ケージがアパートメントの隣の部屋に住んでいた、ジョン・レノンとオノ・ヨーコに手紙を書く、というパフォーマンスの再演を行いました。
その際、筆記用具(鉛筆・消しゴム)、机、小杉さんの身体にコンタクトマイクを取り付け、マイクで拾った音を増幅しました。
小杉さんが鉛筆を紙の上を走らせる音、書き損じた文字をこれ見よがしに消しゴムで消す音などが、大音量で会場に流れました。
手紙を書き終えると小杉さんは退場したのですが、ドアから会場の外に出た後、ドアの近くで足踏みしていたようで、小杉さんの足音だけが延々と会場に鳴り響いていました。
それ以外にも、テープループを使ったパフォーマンスなど、大変興味深い内容の演奏がありました。
▽▽
これらの演奏会を聞いた経験を元に、私はマイクを使って物音をサンプリングする事を考えました。
とはいえ、ジャンク品を含め、コンデンサーマイクを安価で入手できる環境ではなかったため、私は代用できるマイクを楽器屋で探しました。
その結果、ギターのチューニング用のコンタクトマイクが使えそうだと目星をつけました。
ギターをチューナーで調音する際、チューナーの機種によってはコンタクトマイクをギターの胴体に吸盤でくっつけて音を拾うものがありました。
そのコンタクトマイクは2000円以下で買える安価なものでした。私はそのマイクを購入、分解して中身を取り出しました。
すると、中に入っていたマイクは、直接触れている物の振動しか拾わない、性能の悪いものでした。
そこで、私はマイクを色々なもので叩いたり擦ったりして音を拾い、ワウやフランジャーなどのエフェクターを通して音を加工、最後にディレイでノイズ・ループにする事を考えました。
これは個人的に何度か実験して録音し、音楽でもノイズでもない結果に好感触を得ていました。
▽▽▽
1997年12月、駒場寮オブスキュアギャラリーでの中村しのぶさんの公演「鳴神」が終わった直後だと思います。
武盾一郎さんから、ライブペインティングの際、一緒に演奏するミュージシャンを探しているが、キョージュはどういう音が出せるか、と訊かれました。
武さんはその頃、さまざまなイベントに呼ばれて、大友良英さんをはじめとするミュージシャンと、ライブペインティングで共演していました。
しかし、彼らはプロのミュージシャンだったため、武さんが自分でライブペインティングをやりたいと思っても、おいそれと声をかけられなかったのです。
この頃、私はコンピレーションCD「kids」が完成した直後で、鳴神公演の打ち上げの最中にも「kids」をかけていました。
そこで、武さんは私が音楽をやっている事を知って声をかけたのだと思います。
私は、こういう音を出そうと思っていると、一通り説明しましたが、要領が悪く、武さんには上手く伝わりませんでした。
それでも、とりあえずやってみることになり、1997年12月23日の晩、ゲリラライブペインティングに参加して、音を出すことになりました。
私は武さんのバンに乗せられて、駒場寮から新宿に向かいました。現地に着くと、私は機材をセットして、駒場寮から持ってきたギターアンプに繋ぎました。
私はその辺りに落ちていたゴミを拾い集めると、マイクをゴミや地面に擦り付けてノイズ・ループにしました。
武さんはその音を聞いてすぐに気に入ったらしく、鷹野依登久くんたちと持参したパネルに絵を描き始めました。
私はそのまま音を出し続けましたが、それほど長くは続けられませんでした。
町会の年末の見回りがやってきたのです。見回りの人たちは、音を出している私の近くに来て、何をしている、と私に問いかけました。
私は、この人たちとコミュニケーションを取ると演奏をやめることになってしまうため、何も返答しませんでした。すると、見回りの一人にアンプの電源を抜かれ、ノイズ・ループは終了になりました。
その様子を見ていた酔っ払いが「バカヤロー」と呟いて去って行きました。
私はそれを見て自分がなじられたと思ったのと、武さんたちはまだ絵を描いていたこともあり、演奏を続けることにしました。
私はバンの車内にあったトランジスタラジオを持ち出しました。そして、武さんたちが絵を描き終えるまで、ラジオのダイヤルを回しながらノイズを出し続けました。
実は、ラジオを使うというアイデアもジョン・ケージ仕込みだったのです。(ツッコミが来るとまずいので細かい事を書くと、演奏時に演奏者がやる事を事前に完全に決めている点で、ケージは即興ではないのですが)
こうして、私はある意味ストリートの洗礼を受けたのですが、これがきっかけとなって、武さんをはじめ、色々な人たちとノイズ・ループで絡むようになりました。
そして今に至るまで細々とですが、演奏は続けています。
●しんげんち祭り
今回は、しんげんちの様子を写した写真を紹介します。
実は、しんげんち祭りのことは、写真に残したこと以外、あまり記憶にはありません。
私とともにしんげんち祭りに参加したオブスキュアギャラリーの人たちは、車で移動したようですが、私は平日に仕事があったため、大垣夜行を利用して当日の午前中、神戸に着きました。
しんげんち祭りの次の日、機材か何かを返却するために車に乗って、震災の傷痕がまだ残っている神戸市内を移動しました。
その際、沿道のアパートが一部屋を残して壊滅的な状態になっているのに、残りの一部屋が店舗として営業しているのを見た記憶があります。
なので、しんげんちには一泊したはずですが、詳しいことはあまり覚えていません。
また、私はカメラを修理に出していたので、鷹取駅からしんげんちに向かう途中、商店で白黒フィルムの「写ルンです」を買いました。白黒を買ったのは、たまたま見かけて珍しいと思ったからです。
後で鷹野くんから、「何で(壁画を)カラーで撮らなかったんですか」と言われ、2001年にしんげんちの集会所をカラーフィルムで撮り直しましたが、安物のフィルムだったせいか、発色が悪かったのは残念です。
【せきね・まさゆき】
sekinema@hotmail.com
http://www.geocities.jp/sekinemajp/photos(2019年3月まで)
1965年生まれ。非常勤で数学を教えるかたわら、中山道、庚申塔の様な自転車で移動中に気になったものや、ライブ、美術展、パフォーマンスなどの写真を雑多に撮影しています。記録魔
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■crossroads[54]
子どもに優しいOS
若林健一
https://bn.dgcr.com/archives/20181204110100.html
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こんにちは、若林です。先日、ゲーム開発のCygames社とCoderDojo Japanで、パートナーシップ締結の発表がありました。
株式会社Cygamesと一般社団法人CoderDojo Japan、PC寄贈に関するパートナーシップを締結 全国160か所の道場を対象にPCを寄贈
https://www.cygames.co.jp/press/press-19145/
Cygames社から日本全国のCoderDojoに、全部で350台のPCを寄贈するというもので、私が運営するDojoでも4台のLet's Noteの寄贈を受けさせていただきました。
多くのDojoではニンジャ用のPCまでは用意できないのですが、家にPCがない、PCはあるけどデスクトップ、兄弟姉妹で参加したいけどPCは一台だけというケースもあり、Dojoでプログラミングしたいけどできない子供たちもいます。
Dojoに備品としてPCがあるということは、子供たちに選択肢を増やすことになり本当にありがたいお話です。
■寄贈PCにPIXEL for PCをインストールしてみました
寄贈していただいたPCのうちの一台に、PIXEL for PCというWindows PCやMac用のRaspberry Pi OSをインストールしてみました。
Raspberry Piはイギリスで教育向けに開発された、カードサイズのコンピューターで、キーボード・マウス・ディスプレイを接続すると、Linuxベースのコンピューターとして使えるものです。
Raspberry Pi用のOSには、ScratchやPythonなどのプログラミングツールが入っているので、電源を入れてすぐにプログラミングを始められるようになっています。
このOSをWindows PCやMacで使えるようにしたものが、PIXEL for PCです。PC本体にインストールして使う以外に、USBメモリにインストールしてUSBメモリから起動することもできますので、普段はWindowsやMacとして使いながら、必要に応じてUSBメモリで起動できるのも特長のひとつです。
このOSは、インストールされているソフトだけではなく、ブラウザのアドレスバーに検索キーワードを入れた時に使う、検索エンジンとして「DuckDuckGo」を設定しているという点でも子供向けに配慮しています。
DuckDuckGo
https://duckduckgo.com/
DuckDuckGoは、誰がどんな検索をして、どこを訪問しているのかを追跡しない「プライバシーを保護する検索エンジン」を名乗っています。
試しにPCを使ってGoogleとDuckDuckGoで「yahoo」を検索してみてください。検索結果にはどちらも「https://www.yahoo.co.jp/」が表示されます。
次に、検索結果のリンクを右クリックして「URLをコピー」を選び、どこかへ貼り付けてコピーされたURLを見てみてください。
Googleの検索結果は「https://www.google.co.jp」で始まる長いURL、DuckDuckGoの方は「https://www.yahoo.co.jp/」が表示されているはずです。(googleの長いURLにならない方は、Chrome以外のブラウザを使ってみてください)
本来であれば、Googleの方にも「https://www.yahoo.co.jp/」が表示されているはずですが、Googleの方は一度GoogleのサーバーにアクセスしてからYahoo!
JAPANを表示しているため「https://www.google.co.jp」で始まる長いURLになっています。
つまり、検索結果をクリックした時に、どのURLがクリックされたかをGoogleは知ることができます。
一方で、DuckDuckGoの方は、リンク先がYahoo! JAPANのURLになっているので、直接Yahoo! JAPANのサイトが表示されます。
これが「プライバシーを保護する検索エンジン」を名乗る理由のひとつです。DuckDuckGoは、誰がどのリンクをクリックしたかを知ることができないのです。
肝心の検索結果の精度はGoogleの方が高いように感じますが、実使用上困ることはありません。
検索結果にも、危険なサイトへのリンクが排除される「セーフサーチ」が標準で適用されているのも評価ポイントです。
このように子供のために必要なツールはそろっていて、プライバシーが守れ、危険なサイトからも子供を守ってくれるOS。
子供専用にする、お下がりのPCにインストールするのはぴったりですよ。
【若林健一 / kwaka1208】
https://croads.jp/aboutme/
子供のためのプログラミングコミュニティ「CoderDojo」
https://croads.jp/CoderDojo/
貧困問題に取り組みお寺の福祉活動「おてらおやつクラブ」
https://otera-oyatsu.club/
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編集後記(12/04)
●石平「中国五千年の虚言史 なぜ中国人は嘘をつかずにいられないのか」を読んだ。中国では建国も亡国も嘘から始まる。「三国志」には英雄たちが多く登場する。そのなかで一番教養があって文才、詩才に長け、謀略家であって大政治家である人物といえば魏の曹操だろう。この男の得意技こそ、嘘であった。
その稀代の嘘つきも、二重スパイに騙されて「赤壁の戦い」で生涯最大の敗戦を喫する。ライバルが劉備。「三国志演義」では義理人情に厚く、誠実な主人公として描かれ、殆ど聖人君子だが、現実は騙し討ちで国を盗んだ男。今の中国人には優柔不断かつ偽善的とされ、曹操の強いリーダー像が好かれている。
第5章「中国3大嘘つき列伝」では、易姓革命を正当化した大偽善者・王奔、「裏切り人生」の男の末路・袁世凱、本心を隠し続けて出世の後に破滅した、毛沢東の軍師・林彪が並んでいる。それぞれものすごい嘘つきであることを知ったが、リアルタイムで覚えているのは林彪だけだ。「嘘をつかなければ、大事を成すことはできない」が座右の銘、毛沢東礼賛を繰り返した貧相な男だ。
2015年9月3日、中国は北京で「抗日戦争勝利70周年記念式典」を開催し、盛大な軍事パレードを行った。習近平は「14年の長きに及ぶ非常に困難な闘争を経て、中国人民抗日戦争の偉大な勝利を収めたことで、世界反ファシズム戦争の完全な勝利を宣言し」とか言ってるが、確か60周年記念式典では「8年にわたる抗日戦争」と言っていたはず。いつのまにか14年に大幅水増しされていた。
しかも、このとき日本軍と戦っていたのは共産党ではない。中華民国国民政府である。日本が負けたのは中国ではなくアメリカだ。アメリカに負けたので、形式的に連合国軍に全面降伏することになり、連合国の中にいた中華民国にも降伏したことになった、というだけ。「中華人民は日本軍国主義の完全な失敗を宣言した」は、まったくの虚言。「世界反ファシズム戦争」とはお笑い草。
だって通常「反ファシズム」といえば、対ナチスドイツを指すことが常識だから。それは日中戦争と何の関係もなく、ヨーロッパ戦線で中華人民が戦うことはなかったし、中国にも中国共産党にも、何の関係もない。日中戦争の中心は国民政府と蒋介石であり、共産党の八路軍は専らゲリラ戦の非正規軍だった。
その後、国民政府の蒋介石に攻撃され、12500kmの逃亡行軍の末、延安に逃れたという不名誉を「長征」と名付けた。抗日戦争を主導し、日本軍国主義を打ち破ったというのは中国共産党の歴史捏造である。そして抗日戦争の犠牲者は年を追う毎に増えている。1950年に1000万人、85年に2100万人、95年に3500万人になった。45年間で3.5倍増とは(笑)。そして根拠なき経済損失の額。
「習近平政権において、共産党一党独裁の正統性を強調するためには、反日抗日をテコにするしかないのである。そのため、抗日の被害を極大にし、それに打ち勝った中国共産党という神話を強化せざるを得ないのである」。いま中国では嘘の拡大再生産中、習近平の功績が極度に強調され神格化も進行中だ。いまわたしは潮漫画文庫・横山光輝「三国志」全30巻を楽しんでいる。(柴田)
石平「中国五千年の虚言史 なぜ中国人は嘘をつかずにいられないのか」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07FVY7QWJ/dgcrcom-22/
●ポケモンGOのフレンドギフト続き。フレンドとはメッセージのやり取りはできず、顔もわからないが、面白い場所だったら「いいね」「ありがとう」ぐらいは伝えたいなぁと思ったりする。チリに少し興味を持ったよ。
Twitterで知ったんだから、連絡はできると思ったが、いったん友達になるとコードが見られなくて無理だった。コードで検索してみようと思ったの。
マメさ、こちらの意向をくみ取る(空気を読んでくれる。駅のギフトを贈ると駅のギフトで返してくれたりする)ところから、なんとなくチリ在住の日本人のような気がしないこともない。トレーナー名は、ワンピースの登場人物っぽいし。 (hammer.mule)
たぶんサンジ。ワンピース読んだことないんだよねぇ
https://one-piece.com/log/character/detail/sanji.html