[4900] 「安全ではありません」の顛末◇また檜舞台に返り咲いた

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《ルッカはおいしい》

■グラフィック薄氷大魔王[632]
 『「安全ではありません」の顛末』他、小ネタ集
 吉井 宏

■ローマでMANGA[148]
 檜舞台に返り咲いた!
 Midori




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■グラフィック薄氷大魔王[633]
『「安全ではありません」の顛末』他、小ネタ集

吉井 宏
https://bn.dgcr.com/archives/20191113110200.html

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●デジタル裏紙

不要な書類の裏や、封筒を切り開いた紙に描くのが好き。「白い紙恐怖症=まっさらな用紙に描くと構えてしまって伸び伸び描けない」を回避できて、気分がラクだから。

書籍自炊した本の残骸なんか、多いときには何百枚何千枚もあって、どんだけムダに書き散らかしてもOK。緊張の入り込む余地がないのが最高。テキストの列がグリッド的な役割もして一石二鳥。
http://www.yoshii.com/dgcr/pagescan-rakugaki

で、また変なこと思いついた。本や雑誌やチラシをスキャンして、白い画像にコピペしてレイヤーとして表示しておく。これにドローイングしたら具合良さそうだぞ。左右反転して薄く表示しておけばデジタル裏紙w

●「安全ではありません」の顛末

今年3月に「安全ではありません/保護されてない通信」対策でSSL証明書の取得をやってたのだが、手続きが途中なまますっかり忘れてた。先日、手続きを再開して、9月末には「https」になったのだが……。

「http」のURLでアクセスすると自動的に「https」になるのかと思ったら、普通に「http」に繋がって従来どおり「安全ではありません」になってしまう。あれ〜?

アクセスしてもらうには、手が届く範囲のリンクを「https」に書き換えるくらいしか方法ないじゃん orz 今まで無数にいろんなところに記載した「http」のリンクはどうしようもない。

あと、リンクを「https」に書き換えたとしても、次回に更新しなかったら再度「http」に書き換えなきゃならない。う〜〜〜ん、唐突にSSL証明書を取得してみたけど、意味なかったのかもしれん……。

サーバーの会社に聞いてみると、サポート外だけど、「.htaccess」ファイルを設置して「http」へのアクセスを「https」にリダイレクトする方法があるらしい。

ややこしそうなのでしばらく放っておいたのだが、さっき解説サイトなど参考にしてやってみたら、できた〜! ちゃんと転送される! 3月末に「安全ではありませんだって〜〜!」って焦ってから8ヶ月もかかってようやくw

http://www.yoshii.com


↑これはhttpsじゃないURLだけど、飛ぶとhttpsになって「保護されています」になる。

●Mac標準でBD-Rが焼けるんだった!

Toast Burnで焼いたバックアップや、とりあえず不要なファイルなどのBD-R(ブルーレイ)。なぜか0KBのファイルがたくさんあって開けない。

全部のチェックはしてないけど、ざっと見ると2018年1月のディスクから、0KBになってるものがチラホラ。Mac&PCで読めるように焼く設定がダメなのかと、Macのみにしても同様。困ったなこりゃ。

外付けのBD-Rドライブがダメなのかもしれないし、Toast Burnがダメなのかもしれない。他社製のBD-R焼きソフトを探してたりして、思い出した。

そういえば、Macって標準機能でDVDが焼けたじゃん。もしかしてBD-Rも焼けたりして……。試したら、焼けた〜! 純正のBD-Rドライブを出してないだけで、しっかり対応してるんじゃん。速度も選べるし、ちゃんと検証もされる。焼いたディスクでは0KB問題は起きてなかった。

ただしMac用ディスクしか焼けないけどね……と思ったら、「このディスクはどのMacまたはWindowsコンピュータでも使用できます」って書いてある〜!


【吉井 宏/イラストレーター】
HP  https://www.yoshii.com

Blog https://yoshii-blog.blogspot.com/


iPad版Photoshop、今のところホントに「とりあえず基本機能だけ詰め込んでみました」なのね。

画像の編集ってより「Mac版のブラシを読み込めば、Astropad要らずで全力ドローイング」を期待してたので肩透かし。そのへんの用途には「Fresco」や「Sketch」のほうが向いてるのは当然だけど、どっちにしてもiPad自体で筆圧設定ができない限り、メインツールにはなりづらいなあ。

◯Studio City Macauのデコレーション展示中
https://bit.ly/30olPNF


○吉井宏デザインのスワロフスキー、7月半ばに出た新製品4つ。

・幸運の象 LUCKY ELEPHANTS
https://bit.ly/30RQrqV


・HOOT HAPPY HALLOWEEN 2019年度限定生産品
https://bit.ly/2JZVVcm


・SCS ペンギンの赤ちゃん PICCO
https://bit.ly/2JStbC4


・SCS ペンギンのおばあちゃん
https://bit.ly/2YbmnJ7



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■ローマでMANGA[148]
檜舞台に返り咲いた!

Midori
https://bn.dgcr.com/archives/20191113110100.html

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ローマ在、マンガ学校で講師をしているMidoriです。私の周辺のマンガ事情を通して、特にmangaとの融合、イタリア人のmangaとの関わりなどを柱におしゃべりして行きます。

●ルッカコミックス&ゲームス2019

https://www.luccacomicsandgames.com/it/2019/home-2019/


毎年、10月の末から11月の始めにかけての水、木、金、土、日の5日間はルッカ・コミックスの日と決まっている。今年は10月30日から11月3日の5日間だった。

雨………………………

毎年、1日か2日は、小雨に見舞われるのがお決まりになっている。季節柄、しかたない。でも今年は金曜以外、すべて雨だった。傘をこんなに使ったルッカコミックスは初めての経験。てるてる坊主を作らなかったのがいけなかったか。

雨にもかかわらず……

切符販売数合計が27万飛んで3。昨年は25万1千85枚。

販売数の内訳は、
10月30日:24,372
10月31日:35,903
11月 1日:88,635
11月 2日:81,399
11月 3日:39,694
すごい数字ですね。

他に数字的なところでは、
シンポジウム、ワークショップなど。1,600件
サイニングセッション 4,000件
ゲーム、ゲームセッション 1,500件
コンサート 16件
芝居 2件
ゲスト 1,000人、内外国人150人

初日動画


3日目(一番人出が多かった日)動画


外壁に囲まれたルッカ旧市街の、ほとんど全部を使っての大掛かりなフェアで、コミックス以外にゲーム、映画、コスプレの展示、販売、紹介、トークショーなど、街をあげての一大祭になっている。

●今年の私のお役目は

八年前に、今は亡き谷口ジローさんが公式ゲストとして招待された時に、アテンドおよび通訳で参加して以来、日本人ゲストのお世話でルッカコミックスのスタッフとして毎年参加している。

正式のスタッフはルッカ・クレオという会社に所属して、年間を通して祭典の準備をする。私はフェア期間中だけの協力者、という形だ。毎年夏前に「参加しますか?」という打診があり、「はい」と答える。期日が迫るとゲストのスケジュールが送られてくる。

当初はメインゲスト(出版社だけでなく、ルッカコミックスで展示会をしたり受賞した作家)のイベント通訳の役をもらっていた。正直なところ、このお役目は自尊心を大いに満足させてくれた。

スポットライトを浴びて、聴衆の前で喋るのが実は好きだったという私を発見してビックリ。主人公は当然、招待作家だということはわかっている。作家さんを押しのけて前へ出ていくわけではない。

司会者や聴衆の質問、作家の答えをうまく双方に理解できるように通訳し、かつ日本の漫画界では当たり前のことがイタリアではそうでないことを、素早く解説を入れたりして、会場の雰囲気が熱くなっていくのを目の当たりにすると、「偉いぞ、私」「役に立ってるぞ、私」と、ひじょーに得意になり、気持ち良いのだった。

ところが、ルッカコミックスの内部事情が色々変わって、三年前に、言ってみれば「窓際」に追われた。何のイベントも仰せつかなかったのだ。

正直に言う。自尊心が傷ついて凹んだ。なによ、なによ。

でも伊達に年は取っていない。
「どんな状況でも受け入れて、役に立ってみせる!」

手に入れた全ゲストのスケジュールから、日本人ゲストのイベントの時間と場所を書き出して、先に会場へ着き、ルッカコミックススタッフとして、お迎えして挨拶をし、なにか困ったことなどがあれば聞く、というクッションの役目を自分に課した。

自由時間が出てくるので、ここぞとばかり興味のあるイベントを覗いたりもした。私を呼びながら仕事を振り当てず、宿と交通費、食事券をフェアが負担してくれるのだから、役得と勝手にしてもよかったのだけど、報酬が出る以上そうするのは気分が落ち着かない。

で、今年はメインゲストの一人、丸尾末広さんのアテンドおよび通訳というお役目を頂いた。「ルッカ・コミックス」事務所内部でなにがあって、私に再び「栄光の席」を与えることにしたのかは知らない。また檜舞台に返り咲いた。

●丸尾末広さんという作家

丸尾末広さんという作家は、作風題材が特殊で好きな人は好き、きらいな人は受け入れられない漫画家さんだと思う。エログロの巨匠なんて言われたりする。
http://www.maruojigoku.com/index.html


まぁ、例えば若者にすごく受けて世界中でヒットしている「ONE PIECE」は、私にはどうしても面白さがわからないので、どの漫画も「好きな人は好き」という言葉を使えるのだけど、言いたいのは、万人向けではない、商業的ではない、ということ。

イタリアでは2000年にココニーノプレス社から「笑う吸血鬼」が出て、初めて紹介された。
https://www.fandangoeditore.it/shop/marchi-editoriali/coconino-press/manga-fantastico/il-vampiro-che-ride-vol-1-nuova-edizione/


「芋虫」や「パノラマ島綺談」も出版され、今年ココニーノから「トミノの地獄」全4巻が出た。
https://www.fandangoeditore.it/shop/marchi-editoriali/coconino-press/coconino-cult/tomino-la-dannata-vol-1/


今年のルッカ恒例原画展の4人の中に丸尾氏も入っていて、ココニーノのゲストであり、ルッカコミックスのゲストでもあるわけだ。それでルッカのスタッフがコミックス開催中のアテンドを受け持って、私にその白羽の矢が刺さったわけだ。

●アテンドは……

何かを見たり聞いたり、食べたり、の反応の仕方は人それぞれ。丸尾氏の場合は、ほとんど無反応。

ルッカの道案内をしつつ、あるいは、フィレンツェの旧市街を歩きつつ、ただ黙って歩くのもなにかと思い、知ってることをご案内する。つまり、解説する。丸尾氏、無反応。遠足に連れられた小学生のように、だまって下を見て足元に気をつけているように歩く。

人によっては、外からの解説やら解釈やらに邪魔されずに、自分の五感で受け取る方を大事にしたい人もいると思う。だから、丸尾さんに付き添ってきた日本の編集者さんが聞いてくれるので、解説は主にその方に向かってした。

主賓をおろそかにしているような気もしたけど、解説に興味がない人に無理に聞かせるわけにもいかない。

実際、ご自分に興味のあることには一言二言もらし、時には感嘆の声をあげたりしたので、やっぱり、顔を上げない時は興味がない、と判断してよかったのだと思う。丸尾さんに限らず、ガイドをしていてこのへんが疲れるところ。

●ルッカの食事にはハズレがない

ルッカはおいしい。ローマやミラノなどの大都市、かつ、観光客が多い場所だと当たり外れが往々にしてあるけれど、ルッカにはハズレがない。

丸尾さんはメインゲストの一人なので、事務所が予約してくれたレストランは毎日、昼食も夕食もおいしかった。

編集者さんは「いちいち美味しい!」といちいち喜んでくれたし、「ここも美味しいですよね?」と問いかける編集者さんに、丸尾さんも「うん」と応じていた。

美味しいトスカーナ料理を味わいたければ、迷わずルッカへどうぞ。プッチーニの生まれ故郷でもあるので、クラシック音楽に興味がある人にもいいかも。

●スパッと切って捨てるように答える丸尾さん

聴衆を前にしてのトークイベント。

丸尾さんは寡黙の人である。というか、原稿用紙に表現した様々なエレメントについて、なぜ自分がそれを欲したのか、いちいち潜在意識から理由を掘り出さない人である。

質問者が「○○をここに持ってきたのは何故ですか?」と問うと、丸尾さんは「そうしたかったから」とか「それが描きたかったから」と実に端的に答える。

漫画家によっては、特に欧米人は、なにをどうしてどうやって原稿にするか、を言葉にしながら(思考しながら)作成していく人が多い。こうしたイベントを見ると、かなり多弁だ。皆、自分の批評家だ。哲学を産んだだけのことはあると思う。

丸尾さんはある意味、とても日本的。感覚を前面にもってくる。アシスタントを使わず、一人で作業してるし、自分の感覚とお喋りはしても、他と原稿制作について言葉にする必要がない。自分とだけ向き合って原稿を作るから、あのような独特の世界ができるのだと思う。

丸尾さんのあまりにも簡単な答えに、インタビュアーが一瞬詰まって困る場面もあった。普段言葉にして考えないで制作していても、質問されれば、必死に考える人もいる中で、スパッと切って捨てるように答える丸尾さんの、インタビュアーの都合を考慮しないあり方が、人の顔色をうかがって暮らしてきた私には気持ちよく感じられた。

●嬉しいんです

こうして、8年にわたり、一人に付いたり、数人のトークイベントやインタビューの通訳をしながら、プロの漫画家さんを間近に見る機会を与えられているのが本当にうれしい。

一緒に数時間いたからといって、何かもらうとか(サインを頂いたことや、付添いの編集者から、日本のお菓子をお土産に頂いたことはある)何か私の人生に変化が起きる、とかいうことはない。

6歳の頃からもはやほぼ60年、いつも近くにあった漫画、その漫画を制作する人々のそばに一瞬でもいて、近しく言葉を交わせるのがただ単純に嬉しい。

なぜそれが嬉しいのか、心理学的に色々解釈は出てくると思うけど、ここは丸尾末広式に行きたい。

「嬉しいんです。特に理由はありません。」

・原画展動画



【Midori/マンガ家/MANGA構築法講師】

旦那には尿路結石がある。15年ほど前に一度だけ、激痛の発作を起こして救急病院に一晩お世話になったことがある。その後、結石はおとなしくしていたのが、昨日、また発作が起こった。今回は激痛ではなく、血尿。

午前7時ごろ、旦那の呻き声で目が覚めた。旦那は便器に座り、頭を壁に持たせかけて唸っている。顔色が不気味に灰白色。何が起こっているのか皆目わからず、とりあえず血圧を測ってみると上が99で下が80。脈拍68。

旦那は心臓弁膜の手術をしていて、経過は良好なのだけど、素人の無知から、具合が悪くなるとそっちのせいか? とも思ってしまい不安が増す。

息子を起こして、救急車を待つよりも運んだほうが早いということで、息子の運転で最寄の救急病院へ運んだ。救急病院でまぁ、色々のろのろと事が進んで、12時間ほどして帰宅。

その後の症状が初めての経験で怖かった。結石で炎症が起きて血尿が出ると、よくある症状らしいのだけど、普通にしてたのにいきなり寒がりだして、ガタガタ震えるのだ。

その震え方が尋常ではない。そしてあっという間に高熱、39.5度。その時はそんな事とは知る由もなく、熱が出たのだということも、震えながら旦那が熱を測ってくれと言ったので分かった。

かかりつけの医者に電話して、病院の血液検査の結果を送ると「炎症が出てるのは明白なのに、抗生物質を処方しなかったとは信じられない!」

救急病院では、心臓弁膜手術後に血液をサラサラにするために飲んでいる薬が多すぎたせいだと言っていた。で、薬を今日は飲まないでいればいい、とだけ言ったそうだ。ヤブ……。

土曜の夜で閉まっている薬局が多い中、Google様の助けを借りて開いている薬局に行って医者が指示した抗生物質を買って家に戻り、旦那に服用させた。

診療時間外なのに快く電話で回答してくれ、「心配しないで。大ごとじゃないから」と言ってくれた、かかりつけの女医様に感謝。

[注・親ばかリンク] 息子のバンドPSYCOLYT (活動停止中、残念!)


お絵かきインスタ
https://instagram.com/midoriyamane


MangaBox 縦スクロールマンガ 「私の小さな家」
更新しようしようと思いつつ、そのまま…
https://www-indies.mangabox.me/episode/58232/


主に料理の写真を載せたブログを書いてます。
http://midoroma.blog87.fc2.com/


前記事
https://bn.dgcr.com/archives/midori/



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編集後記(11/13)

●偏屈読書案内:唐澤貴洋「そのツイート 炎上します!」

「100万回の殺害予告を受けた弁護士が教える危機管理」と副題にある。100万回ねえ、まあ弁護士の言うことだから。ITに関連する法律問題の専門家らしい。弁護士駆け出しの34歳の時、ネット上の犯罪や誹謗中傷の問題に取組み、無謀にも炎上問題に向き合うことを決意した。それが後に惨事を招くとは知らずに。

唐澤貴洋のことは「ニコニコ大百科」の記事を見ればわかる。あることをきっかけに、彼はネット住民のあいだで取り沙汰される存在になり、個人名が晒され「炎上」した。この本では炎上のメカニズムから、炎上が起こった事例をもとにして、なぜ炎上したのかを解説、炎上を避ける心がけを紹介している。

炎上の原因は、悪ふざけ、若い女性が政治的発言をしたとき、トップの軽率な発言、勘違い、ネット上のデマ、報道機関と記者に対する憎悪、モンスタークレーマーに対する義憤、政治家の失言、感情逆撫での無神経なツイート、従業員のプロ意識の低さ、そして炎上させる人たちの魔法の言葉「反日」がある。

なぜ炎上が頻繁に起こるようになったのか、それはスマホの普及、SNSの普及のせいである。とくにツイッターは炎上の温床で、その理由は「短文で投稿できるという仕様」にある。途切れた文章でも投稿として成立するため、過激で不快な印象をダイレクトに伝えやすい。つまり「ツイッターのやりとりの中では怒りが生まれやすい」といえる。炎上するとその状況が数字で表示される。

どんどん人が集まってきて、注目度はさらに加速する。表現が正しいかどうかは多数決では決まらないが、数字が炎上の度合いの目安になっている。手元にスマホがあるせいで、投稿するまでの時間が短くなった。推敲しないで動物的な感覚ですぐ投稿してしまう。これも「燃えやすさ」に一役買っている。炎上の原因の一つは「怒り」だ。さらに炎上を煽る、大きなエネルギーでもある。

歪な「正義感」もそうだ。悪人の逃げ得を決して許してはいけないという義憤はわからないでもないが、その前提となる情報が間違っていたという例もある。ネットへの書き込みは匿名性が高いが、過信して誹謗中傷を書き込んで検挙される人は後を絶たない。炎上を焚きつけて「楽しむ」外野の存在も欠かせない。一旦炎上すると、それを燃やし続けるために、次々と燃料投下の必要がある。

攻撃のエスカレートである。そして、ネット上だけでなく、リアルな被害が出る。筆者の場合は墓地を荒らされた。顔写真もアップされた。これらの継続的な炎上はリアル社会のいじめの構造と同じだ。それはいつまで続くのか。いじめ側が飽きるまで、以外にない。ルールやマナー違反もよく炎上の材料になるが、「自分よりいい思いをしている」という妬みも炎上のキーワードだ。

炎上させる人のモチベーションは何か。炎上させることで誰かを追いつめる愉快犯もいるだろう。正義感をもって参加する人もいるだろう。「現代において炎上が私刑の役割を果たしているという事実」に、筆者は大変な危機感を抱いており、炎上しないためにはどうすればいいのか提案する。つづく(柴田)

唐澤貴洋「そのツイート 炎上します! 100万回の殺害予告を受けた弁護士が教える危機管理」2019 カンゼン 
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862555136/dgcrcom-22/



●旦那様が快復されて良かったです。冷静に対応されて、息子さんも動いてくださって本当に良かった。/うちの母も結石で去年入院した。ついでに言うと父は数年前に大腸がん。二人ともいまのところ再発していないのでほっとしている。父方だとがん体質かもしれない。線虫検査を受けてみたい。

/https対策しなければいけないのにやっていない。SSLのためにレンタルサーバ会社から、新しいサーバへ移転してくれと言われているのだが、プログラム絡むので先延ばし中。

移転ツールはあるが、php類のバージョンで動かなくなり、対策に日数がかかると思うのよ。その間バックナンバーや、同居している別CMSなども見られなくなる。何日で対策できるのか、別CMSへの移行が必要なのか、そういうのすら見当がつかない。(hammer.mule)

線虫でがん検査、2020年1月に実用化 約85%の確率で特定 九大発のベンチャー企業
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/547647/


広津崇亮さん「がん検診は、線虫のしごと」インタビュー 早期発見を可能にする生物診断、ついに実用化へ
https://book.asahi.com/article/12758061