[5109] ローマでMANGA:ユーロマンガコースと新型コロナの共存体制

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《リモート授業でも大丈夫》

■ローマでMANGA[165]
 ユーロマンガコースと新型コロナの共存体制
 Midori




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■ローマでMANGA[165]
ユーロマンガコースと新型コロナの共存体制

Midori
https://bn.dgcr.com/archives/20201023110100.html

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ローマ在、マンガ学校で講師をしているMidoriです。私の周辺のマンガ事情を通して、特にmangaとの融合、イタリア人のmangaとの関わりなどを柱におしゃべりしていきます。

●マスクを着用せよ条例

新型コロナ(イタリアではCOVID-19と呼んでいる)との共存が普通になってきた。CMでもマスク姿が見られるようになったし、トーク番組では1メートル以上の距離を保つか、リモートでゲストが参加する。スタジオに招かれるゲストは1名。スタジオの面積から割り出して、条例に従っているのだと思う。

ミラノでファッションショーの季節が始まり、ドルチェ&ガッバーナがTVニュースのインタビューに答えていたが、二人の後ろにいたモデルたちは新作を身に付け、かつマスクをしていた。マスクもデザインの一部にしているのかどうかまでちゃんと見てなかったけど、マスク込みでショーをするデザイナーが出ても不思議はない世相だ。

7月から午後6時以降0時まで外であってもマスクをする、という条例が出た。若者の間で感染者が広がっているからだ。知り合いの一人は「変な条例ね。午後5時59分までは感染しないって言うのかしら」と文句を言ってたけど、これは法律のジレンマを理解してない発言だね。

午後6時というと、流行りの食前酒「ハッピーアワー」が始まる時間だ。BAR(日本の喫茶店に近い)やパブで、食前酒に若干のおつまみをつけて600〜800円で提供する。

食前酒として今流行っているのスプリッツ。アペロル、プロセッコ、炭酸水のカクテルでオレンジの一片を添える。オレンジ色が鮮やかで、見るからに気分が上向きになる食前酒だ。

↓作り方


その後、ピッツァを食べたり、パブでそのままハンバーグなどで夕食にしたり、その後ディスコに行ったりと、「密」が始まるのだ。条例が出たのは7月だったこともあって、スプリッツを提供するBARもパブも、そしてディスコも屋外で営業をしていた。

みんなが三密を避けるなら、条例で規制する必要はない。「私には関係ない」と感染の確率を上げる行動をする人が多く、実際に陽性が増えたから、行政としては条例や法律で規制する必要が出てくるのだ。

そして、あらゆる状況を想定して、百万もの項目を作るのは現実的ではない。だから、午後6時から0時までと、切り取るしかない。

スーパーもBARも今や、マスクして入店するのが決まりになっている。結構、皆守っているので感心している。

ただ、「国の横暴だ」とか「みんな嘘だ、パンデミックなんてない」とか「マスクなんて何の役にも立たない」とかいう人たちもいて、抗議デモも行われている。

「インフォデミック」という言葉も出て、報道が大袈裟すぎてそれがパンデミックを起こしているとの意見もある。

報道が不安を煽りすぎているのは確かだと思う。情報ではなくショーをやっている観もある。不安を解消するためか、国立病院での無料のテストに人が集まって、車の中で8時間待ちだとか、新型コロナ患者のためにベッドがなくて他の患者を入院させられないとか、こういう状態はどこか間違っている。

あちこちで感染陽性者が増え、ローマが州都であるところのラツィオ州では、10月3日から屋外でもマスク着用との条例が出た。続いて二日後、野外でもマスク着用がイタリア全土で義務つけられた。テストを受ける人が増えれば、無症状で陽性と出る人が増えるのも当然だ。

ただ、このウイルスはまだよく性格がわからないし、どうもすごく変異するウイルスらしいので、ワクチンも効くのかどうか疑問だけど、ウイルスというものに関してもワクチンに関しても無知なので、はっきりとは言い切れない。

どちらにしても、このウイルスとしばらく共存して行くことになりそうだし、既往症がある人を重篤にしてしまうので、みんながウイルスを増やさない努力をしていくことが大切ではないのかと思う。

ヨーロッパより早く感染が始まり、かつ人口が多いのに、数万台の死者数を出しているフランス、イタリア、スペインを抑えて、死者数が1000人台に留まっている日本。

ヨーロッパと違って、ハグや握手という体の接触を伴う挨拶の習慣がなく、靴を脱いで家に入る、冬の流行性感冒の時期には多くの人がマスクをする、といった新型コロナ対策として推奨されることを、既に社会的習慣としていたということが、日本がパンデミックに至らない大きな理由ではないかと思う。

つい最近、友人夫婦二人が陽性になった。熱が続く、味が分からなくなる、呼吸が苦しいという症状が出たため、検査をしたら陽性だったのだ。二人ともバレエの講師で、子供との接触もあるからそのへんから感染したかな? と言い合っている。

奥さんの方は新型コロナを怖がって、新型コロナが出てきてからは会っても絶対にハグも握手もしなくなったし、すっごく潔癖で自分たちだけの時は靴を脱いで家に入る。外部から客が来たら靴を脱ぐことを強要しないが、客が帰ったら床も食卓も消毒する、と徹底していた。

にもかかわらず、感染してしまった。思うに、二人とも海に興味がなく、バカンスでは陽を浴びに行かないし、ともに食が細い(バレリーナだし)。だから、抵抗力が低いのではと、旦那と勝手に結論つけた。みなさん、抵抗力をつけましょう。

●新型コロナ共存の授業体制

学校では、3月、4月のロックダウンで、大急ぎでZoomを使ったリモート授業体制をとった。大慌てだったわりには、うまくコトが運んだように思う。

ただ、前回も書いたように、講師側も初めての経験で、時々ネット回線が切れてしまうなどの問題もあって、よけいなことに気を使ったりで、生徒の原稿制作スピードなど気が回らなかったこともあった。

10月からの進学年度では、体制を整えるための時間が比較的あったので「新型コロナ共存体制」を整え、仮にまたロックダウンになって、リモート授業が余儀なくされても大丈夫なようにした。

これまで、各コースとも週に二日、一回3時間の計6時間授業だった(授業は週に6時間だけど、宿題がたっぷり出る)。共存体制では、週二日で一回4時間、計8時間。一回は教室内での対面、もう一回はリモート授業。

リモートに使用するプログラムはZoomではなく、マイクロソフトのTeams。ウェブ会議だけでなく、あらゆるタイプのファイルを共有できる。教室に棚があって、そこに作品や資料を置いておく感じで使える。

Zoomは授業のたびに、参加者にIDとパスワード、あるいはURLをメールなどの通信手段で参加者に送る必要があったが、Teamsではあらかじめ参加者全員がTeams内の学校で使えるメールアドレスとパスワードが支給された。

これを使って「学校」に入ると、所属する教室だけが画面に現れる。だから、生徒は呼ばれるのを待つことなく、時間が来たら勝手に「教室に入って」来るのだ。

毎年9月は、授業のプログラムや教室の配分など、教務課の人の頭から煙が出る季節なのだが、今年はよけいに煙が出たことと思う。お役目とはいえ、ご苦労なことだ。

●ユーロマンガコースとリモート授業の可能性

我がユーロマンガコースは、他のフランスマンガ、アメコミコースと違って、マスターコースとか、ラボラトリーのような要素を持つ。他の2コースはどちらかというと作画担当者を育てることを大きな目標にして、作画技術の向上を目指す授業体制になっている。

ユーロマンガコースは、多くのmanga家のように、物語ることも大事な要素なので、作品を一から作ることをメインにしている。mangaの構築法の講義を受けつつ、学年終了までに各20ページ、3作品作ってもらう。しかも、今までほとんどストーリーボードなど作成したことがなかった人を相手にだから、授業時間が増えたのはありがたかった。

今年は、家で添削をするのはやめようと決めていたし。ここだけの話、講師は学校に雇用されているわけではなく、部外協力者というかたちを取っている。月給ではなく時給制だ。

だから、家で勝手に添削に時間をかけても、報酬にはならない。しかし、講義+課題制作、あるいは添削を3時間でやるのは無理があり、どうしても授業のない時に家で片付けねばならなかった。

経験を積んで、ネーム(ストーリーボード)の問題点が比較的すぐに見つけられるようになったから、例えば、リモート授業の時にフォトショかクリスタ(クリップスタジオ:マンガ、イラスト制作アプリ)を使って、その場でお直しをしていく、ということで解決できる。
https://www.clipstudio.net/


その後、もっと良いお直しアイデアが出たら(皿洗いなどをしている時に、頭にネームが蘇ってアイデアが出たりすることがある)、その時はお直しを制作して、個人的に生徒にお知らせするのはやぶさかではない。

「報酬が出ない分は絶対に働かない!」とまで考えているわけではなく、あまりにも自分の時間が削られてしまうので、その対策を考えていただけのこと。リモートだと、通勤の往復時間(ほぼ2時間)も浮くしね。

教務課長のフランチェスコは、リモート授業の可能性にウキウキしている。Teamsでは授業を録画することもできるし、それをアーカイブしておくこともできる。また、リモートだからどこにいる人とでも繋がることができる。

だから、「ゲストを呼ぶことも考えてよ。日本からだってできるじゃないか」とときめいている。確かにそうだけど、あれこれやってみて、と言われて困っている。

すでに、コース外の授業(ただし、プログラムの中に埋め込む)として、別の講師による「自費出版」「作家の税金」を組み込むように言われた。これからプロとしてやっていくのに役立つ情報だから、これはいい。泣く泣く私たちの授業時間を提供する。

さらに、フォトショップでの彩色法の授業を4回入れたらどう? とも言ってきた。4回、16時間も削る?! 教室で実際にコンピュータとシンティック(描画タブレット)を使って体験できるならまだしも、リモートだという。

コンピュータを持っていない生徒もいる(信じられないけど本当だ)し、コンピュータがあってもフォトショップを持っていない生徒もいる。ただ見るだけで16時間というのは納得がいかない。

それに、1年と2年で色彩の授業はやらないので、彩色の授業の前に色彩についての予備知識がまず必要だ。それは、我々の授業プログラムに入っている。だから、これは却下だ。16時間でネーム作りを経験した方がいい。

●女心は複雑なのだ

ひとつのコースに対して、クラスがいくつできるのかは生徒の数による。最終学年の3年は専門コースを選択する。フランスマンガ、アメリカマンガ、mangaだ。昨年までこれにイタリアマンガがあった。人気がなくて今年から選択技から外れた。ご時世としか言いようがない。

何がいけないのかよく分からないが、イタリア式マンガがあまり発達していない。昔から(50年くらい?)あるマンガが、似たようなエピソードを繰り返しつつ出版されている。

1970年代と80年代に、その古典マンガとはまったく毛色の変わった、アート的、実験的なマンガを載せる月刊誌がたくさん刊行されたが、わずか10年ほどで終焉してしまった。結局、古典マンガが残っている。

↓その代表的出版社、ボネッリ
https://www.sergiobonelli.it/


「イタリアマンガ」という選択技が一つ減ったので、ユーロマンガの希望者が増えてクラスが二つになるよ、事前にそう言われていた。これには痛し痒しという思いを持っていた。

先にも言ったように、報酬は時給なので、クラスが増えるということは自ずから授業数が増え、報酬も増えるということになるからだ。副業でガイドをしているが、観光業はご承知のように停止状態だから、学校で報酬が増えるのはありがたい。

でも、その分、拘束時間が増える。自分の企画作品を形にしたいと思ってるから、拘束時間が増えると、実現が遠くなってしまう。現実に生活を送りながら考えると、ローンもまだまだあるし、収入が増える方がいいのだろうけど。

いざ蓋を開けてみると、フランスマンガとアメリカマンガはそれぞれ3クラス、ユーロマンガは1クラスだった。拘束時間が抑えられたのはいいけど、今度は人気のなさにちょっとがっかりした。女心は複雑なのだ。でも、私の漫画企画を実現しなさい、という天の声だと思うことにした。

ユーロマンガコースは発足してから3年。コース卒業者でプロになった人はまだいないというのも、人気のなさにつながっているだろう。フランスマンガとアメリカマンガの講師は4人、全員が作画家として仕事をしている。歴史が長いこともあって、プロになった卒業生もいる。

ユーロマンガの講師は2人。ひとりは(私じゃない方)はフランスでmangaの影響を受けたスタイルを持ったマンガの彩色を担当している。私は4年前に本を出したのみ、という実績のなさだ。

職業漫画家を育成するのが目的なのだから、生徒側の正しい判断とも言える。これから頑張るぞ!

●ユーロマンガのクラスは13名

専門学校は大学に準じて、10月の半ばから学年度が始まる。

一クラスとなるユーロマンガのクラスは13名。名簿を送ってもらってわかった。あれ、最高9名までと言ってなかったっけ? 週に二回、火曜と木曜。火曜はもう一人の講師、私は木曜を担当する。隔週でそれぞれ対面とオンラインで授業する。

最初の授業は顔合わせということもあって、講師二人とも参加を決めた。参加っておかしいか。授業というより、オリエンテーションだ。

このコースで何をするのかを改めて述べる。まず、生徒が過去2年で学習するのは主に「作画」なので、これまでと違うことを強調した。このコースは「作家(ここでは物語も作画も自分でやる人の意味)」を養成する(目標というか)ところ。

講義には物語の作り方も入る。それに際して、ブレーク・シュナイダー著の「Save the Cat」を読むのを義務つける。この本に関してはテストなどしない、でも自分のためなので読むこと。
https://syatikunovel.com/genre-snyder


このコースでは、プロとして仕事をするための態度も学んでもらうことも伝える。

シュナイダーの本でテストはしないけど読むように、というのは、「教えてもらう」ことだけを待たないということを実践して欲しいからだ。お膳立てしてもらうことを待たない。受動体でいない。自分の頭で考えて、積極的に取っていく。

そして、すべて授業で提出するものは「他人に見せるもの」を意識すること。氏名、タイトルを必ず書き、テキストでの提出の場合は読みやすいように。特に講師が外国人なのだから、筆記体の崩したもので提出しないでね、とお願い。

課題の条件は、出版社からの条件だと思ってしっかりメモをとって、条件をしっかり満たすこと。この二つはこれから何度も言わなくては徹底できないのは経験済み。二度三度言って改まらない生徒には、つい面倒になってしまうけど、頑張って指導していきたい。

生徒13人のうち一人だけ、オンライン参加を決めた生徒がいた。南イタリアのカラブリア州に家族がいて、ロックダウン中に帰省し、そのままローマに帰ってこなかった。ローマがあるラツィオ州の感染陽性者が増えて来ているので、またロックダウンでも起こったら帰省できなくなるのが困る、ということらしい。

学校での授業があったのは木曜だが、水曜の夜に教務課長から電話でそのことを告げられた。開口一番「学校にも新型コロナの影響が……」と言ったのでびっくりしたが、発症例ではなかったので一安心。

初の授業は12人対面+1人オンラインということになった。学校の全教室にはiMacが一台、講師の机に設置してある。そして、Teamsももちろん。

もう一人の講師が話している間、とか、「なぜこのコースを選んだのか」を一人づつ生徒に話してもらう時に、iMacを回転させて、答えている生徒を映し出してオンライン生徒も教室にいる雰囲気を感じてもらおうとした。

授業が半分以上過ぎた時、突然iMacが死んだ。当然すぐに秘書課に報告し、オンライン生徒の電話番号をもらってWhatsApp(Lineと同じ機能を持ったヨーロッパで広く使われているアプリ)のビデオ通話で、学校専属のエンジニアが来るまでつないだ。
https://www.whatsapp.com/?lang=ja


iMacが死んだのは、続けざまの回転のせいなのかどうかは不明。でも新しいiMacを回転させず、オンライン生徒には黒板と講師のボディを見てもらうことになった。次回から、どうしよう。

●初めてのオンライン授業

今年春のロックダウン中にすでに経験したオンライン授業だが、今回は使用するプログラムが違う。

初めてはいつも不安がつきまとう。今春のオンライン授業では、たまにWiFi回線が弱くなってしまったりしたことがあった。その時にはすでに作っていたTelegramを使って、スマホでクラスに実情の連絡をして便利だった。

だから、このクラスでもこのグループを作ろうと、全員にメールで呼びかけた。メールを三回送信してやっと当日の朝、全員揃った。不安を煽ってくれて、スリルを味わわせてくれる生徒たちだ。

ここでも参加できない生徒が一人出た。住んでいる場所は、Wifiが届きにくいのだそうだ。Telegramには返事を一、二度してきたけど、Teamsを立ち上げ続けることはできないのだろう。

クラス内の友人生徒が、授業を全部録画して彼女に送ることができる、と言ったけど、回線が弱いのでは4時間の動画をダウンロードすることはできないのでは? という意見に全員うーんとなった。クラス全員で考えた空気は嬉しかった。

これも何か解決策を見つけなければならない。彼女だけオンライン授業の日も学校へ行って、学校の回線とコンピュータを使う? 友人に電話で授業内容を教えてもらう? 講師が授業内容をテキストに落とすなどして助ける? でも、私がやるともう一人の講師もせざるを得ない。ただでさえ毎週締め切りの仕事を持っている彼女に、報酬の出ない作業を強要することはできない。

(もうインターネットなしでは、生活はもちろん仕事はできない。今後、イタリアのネット状況がもっとよくなっていくよう祈ることも、ToDoリストに入れておかなくちゃ)

●授業内容をちょっと紹介

今年は、今までに比べてストーリーボードを作る機会を増やすことにしている。2ページ、8ページ、16ページと増やしていく。

最初の2ページは、ともかくゼロから自分で作り上げ、コマで割るという経験をし、原稿用紙に描きあげてもらう。レベルは問わない。とりあえず、決められた日時までに仕上げることを目的にする。

これは「ゼロからわかるマンガの作り方」(田中裕久著 翔泳社刊)を大いに参考にしている。
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798149936

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798149934/dgcrcom-22/


絵だけのイラストとも、文だけの小説とも違う、特殊な形態を持つマンガを作るために、まず仕上げて達成感を味わって、というところが気に入った。manga制作で挫折をしないように、最初に達成感を味わうことから始めるのだ。

この本では、16ページ(ストーリーを描く)、24ページ(感情移入を学ぶ)、32ページ(濃いキャラを描ききる)の三作品を仕上げることになっているが、我がコースではちょっとページ数を減らす。本の中でも2ページ、8ページとウォーミングアップをすることになっている。

私のコースでは、2ページと8ページを作らせ、その後16ページを「サイレントマンガオーディション」の応募作品として仕上げさせる。そして24ページを卒業課題としてやらせる。32ページが抜けてしまうが仕方がない。

授業で、本に従い「勘違い」をテーマに、1時間でアイデアを出してもらった。7個出した生徒が最高だった。2個に留まった生徒と、5個出した生徒の数が多かった。意外と出ないものだね。

一人づつ読み上げてさせて、その都度、2ページに展開しやすそうなものを選んでいった。時間内に全員分できたのでよかった。

これまた本に従って、2ページを各ページ6コマに分け、各コマに何が入るのかを書き出すことを宿題とした。来週木曜日に提出。その前にTeamsのFileにアップしておいてくれると最高だけど。みんながなるべく早く、スキャナを手に入れて欲しい。

Fileにアップしてくれると、コピーを取ったり、私が家でスキャンしたりする手間が省ける。お直しをアナログでやれないこともないけど、皆に机の周りに集まってもらうのは密だから、実際にはできない。それに、オンライン生徒がいるので、コンピュータ内に映像が映らない方法ではだめだ。

次回の授業は対面。物理的な教室での授業になる。オンライン参加の生徒のことも考えて、宿題はコンピュータ内で表示して、ストーリーボードに持っていく。

つまり、1ページを同じ大きさのコマ6つに分けて、計12個のコマにしたのを、大事なコマを選び出して、大きくする。それに合わせてその前後が小さくなってリズムを出す。各コマの構図を考える。コマ内の行動に合わせたセリフも考える。

以上を踏まえて、ストーリーボードとして描き出す。さらにお直しをして、清書させる。お直しはあまり難しいことを言わない。仕上げることを第一の目標にする。清書は宿題として家でやらせ、授業は先に進む。

次は8ページ。強制参加の「サイレントマンガオーディション」のテーマをここで使い始めて、時間の節約をしようかどうか思案中。

↓サイレント漫画オーディション
http://www.manga-audition.com/japan/



【Midori/マンガ家/MANGA構築法講師】

皿洗いをしたり、簡単な作業をするときに、YouTubeで音を出す。どうも、この雑音とともに作業をすることに慣れてしまっている。本来は静かな方が集中できるらしいけど。TVと違ってYouTubeだと、自分の気に入った番組を選べるのがいい。スマホでどこでも持ち運んで聞けるのもいい。

最近好んで選ぶのが「修羅場朗読」。2チャンに寄せられたものを、朗読者が選んで番組にしてるらしい。結構こういう朗読をしてる番組があって、選んでよく聴いているのが三つある。

選んだ条件は耳触りのよい朗読。いかにもな素人さんでカ行とタ行でもたもたしちゃうのと、女性の朗読者(圧倒的に女性が多い)で、男性のセリフを変に声を低くするのがダメ。

それと、台詞の部分、映画の吹き替えみたいに演技しすぎも気になる。イライラするから作業の邪魔。気に入った三つはどれも玄人らしく、はっきりした発音で柔らかい声。男性のセリフで声を無理に低くしない。

第一位:ドロスカ人間模様
https://www.youtube.com/channel/UCwKWvqSJLcerpHE_e3t9s_A


この人の声好き。朗読の速度も心地よく、朗読が終わるとコメントなく、ジングルだけで終わるのも潔い。おかげでこのチャンネルのものはすべて聴いてしまって、新しいものが投稿されるのを待つ状態。

第二位:スカッとトゥデイ
https://www.youtube.com/channel/UCdjHCyd95W-R95EN5fAoaVQ


この人も落ち着いた声で好き。終わった後、いかがでしたか? と簡単にコメント。押し付けがましさが微塵もなく、短いのがいい。

第三位:スカッと修羅場朗読まとめ
https://www.youtube.com/channel/UC8lEIoozoWTVjw7NHS_NygA


朗読者二人。一人は若干アニメ声。朗読後、あまり似合ってない(と私は思う)猫耳とヒゲの画像を顔につけて顔出し、歌い出す。そしてコメントも続く。それがあまり好きじゃなくて、朗読が終わると慌てて次へ行く。

もう一人もちょっと高い声。朗読はすごく上手なんだけど、終わってからのコメントが結構長い。それも割とどうでもいいことを言う。顔出しはしないけどボディ出しで、首から下へそあたりまでを画面に出すので、胸に焦点が合って、なんだかなぁ。この人の時も、朗読が終わると慌てて次へ行く。

スカッと、投稿者さんの「ザマァ!」という内容がなぜ気に入ってるのか不明。考えないでいい、というのが、頭が空っぽになっていいのかも。アホなゲームと一緒で。

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編集後記(10/23)

●どうでもいいようなわたしのメモから 
◇高校野球の選手の名前。福岡大大壕に山下舜平太がいる。189cm 93kgだって。近江に土田龍空がいる。ともにドラフト候補で「しゅんぺいた」「りゅうく」と読む。「くん」付けしにくいから、年上からは呼び捨てかな。◇新聞は習近平に必ずシージンピンとルビをふる。シューキンペーという間抜けな発音のほうが好きだな。◇慣用句を間違って理解している人が少なくない。「浮き足立つ」は「恐れや不安を感じ、落ち着かずそわそわしている様子」という意味だが、「喜びや期待を感じそわそわしている」だと思っているシアワセな人は2倍以上いる。(柴田)


●女性は持ち上げてもらうために超ダイエットしてる。けれど日本人バレリーナって凄く食べるイメージ。全部エネルギーに使っちゃうから、マラソン後のランナーみたいに抵抗力低いかもしれない。

/Webカメラなら……と検索したら、iPhoneをWebカメラとして使えるアプリを紹介しているページがありましたっ。フロントカメラ・バックカメラの切り替えはできるようです。

/「修羅場朗読」なんてジャンルが存在したとは!

/『リングフィット アドベンチャー』が届いたぞ〜! パッケージは見たけど、開封はしていない。だってSwitch本体がないから、使えないっw

Switch本体は、Amazonや楽天などは自動購入ツールを使う人たちがいそうよね、人力じゃ買えないよねぇ。と、地元大阪、阪神タイガース公式スポンサーのジョジョジョジョーシン♪ のサイトを見に行った。販売休止の文字があって、そりゃそうよね、と思いつつ、これまたブラウザのタブに残しておいた。

リングフィットが届いたので、Joshinで本体売ってないかなぁとリロードしてみたら、「お取り寄せ、おひとり様一点、お届け約一週間」の文字が。慌ててカートに入れましたわ、ええ。ネオンとグレーがあったので、グレーを選んだよ。

ということで、月末には遊べそう。増産してるのかな。これだけタイミング良く買えてるってことは、ちゃんと遊びなさいよと言われている気がする。楽しく続けられますように。続く。(hammer.mule)

スマートフォンをPC/MacのWebカメラとして使える「EpocCam HD」
https://jittodesign.org/epoccam-16245/


ロジクール ウェブカメラ C270n
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07QMKND9M/dgcrcom-22/


BUFFALO 200万画素WEBカメラ 広角120°マイク内蔵
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07YWDP7PD/dgcrcom-22/

カメラの向きが上下左右に動かせる。さすがに180度は回せないかな

Joshin webショップ
https://joshinweb.jp/


ジョーシンCMソング「情熱をなくさないでJoshin Ver.」ウインズ平阪 (歌詞付きMV)

フルバージョンです。

NMBバージョン