明けましておめでとうございます。と、もう時期外れの年始のあいさつとなってしまいましたが、今年初めてのデジクリですので、定番のご挨拶……。
今回は、昨年MacBook Air(M1)を導入して、自分のコンピューターの使用環境がどうなったのかを、少し書いてみます。
コンピューターを買う場合、以前のコンピューターを下取りに出したり、廃棄してしまうパターンと、単純に買い足すパターンがあります。ここらへんは人それぞれですし、状況によっても異なります。
私の場合は、買い足すだけです。コンピューターを捨てるということは、まずありません。おかげで元祖PC-9801とか、MacII、Apple IIなどいろいろなマシンが転がってます。
コンピューターを買い足すのは、仕事の関係でずっと稼働したままになっているから、という理由です。特に14年くらい前の古いコンピューターが数台稼働していて、その上で動くプログラムの保守メンテがあります。
他にも古い環境でしか動作しないものがあり、そのために残してあります。残すというか、ずっと稼働しているので、廃棄対象どころか停止対象にもならないわけです。
また、仕事の関係で古いコンピューターだけでなく、最新版のOS等が動くマシンが必要です。MacだけでなくWindowsやLinux(Ubuntu)、そしてラズベリーパイなどの小型コンピューターも、その対象です。
ところが、こうやってコンピューターが増えると、置き場所よりも困るのがモニタの数です。一台のコンピューターに複数のモニタを接続するマルチモニタではなく、一台のコンピューターに一つモニタが必要というパターンです。
MacBook Airを購入したのは、これらの分散してしまったモニタを一つにまとめたかったから、というのが大きな理由です。一応使用しているコンピューターを列記しますが、自宅以外で稼働しているコンピューターは除外してあります。
(1)MacPro(10.6)
メインマシン(古いけど高速で安定しているため)会社の請求書や経理処理、AfterEffectsなどの映像処理、ブルーレイへのバックアップなど様々な処理をしています。内蔵HDDの合計は34TB。
(2)MacPro(10.13)
映像処理マシン。4K/60p映像のエンコード処理や、YouTubeへのアップロード処理などを行っています。また、Windows/Linuxを動かすための、仮想環境があります。内蔵HDDの合計は16TB。
(3)Mac mini(10.10)
映像データを保管、および一時保存するマシン。ラズベリーパイなど複数の小型デバイスからのカメラ映像を、1分単位で保存。外付けHDDは42TB。
(4)Mac mini(10.15)×2台
アプリケーションの動作テスト用が1台。主にIntel CPU保存対策です(Windowsと仮想環境の関係)。もう1台は映像再生用やメール、その他用途で他の人も使用(別アカウントで同時使用)。
(5)MacBook Pro
IoTデバイス絡みの処理と、仮想環境を動作させるためのマシン。
(6)Windows 10×2台
実機でしか動かないデバイスがあるので、それらを動かすため(IoT、VR等)
(7)Raspberry Pi(ラズベリーパイ)×3台+2台+2台(Pi4)
常時稼働しいているのが3台。残りの2台は動作検証用と、原稿を書くときに使うためのもの。
(8)IchigoJam、IchigoLatte、micro:bitなど数台〜数十台
ゲームを作成する場合に使用。原稿のネタにする場合など。
他にもありますが、だいたいこんな感じです。MacBook Air(M1)がない場合はコンピューターがある部屋まで移動して(階段を上って)メールや映像処理をしていました。(一時期、発注端末が別の家だったので、別の家まで移動してました)
ここにMacBook Air(M1)を導入すると、(1)(2)(3)(4)(5)(7)までのマシンは画面共有、またはVNCで接続することができます。つまり一か所で、多くのマシンをコントロールできるわけです。
もちろん、MacBook Proなど他のマシンでも、同様の処理は可能です。実際、これまではメインマシンで、同様のことをやっていました。が、やはりマシンが古いため、他の処理を行っていると速度的に苦しく、なかなかコントロールセンター(集中管理・制御)のような使い方はできません。
それよりも、部屋が寒くて長時間コンピューターをいじれないというのと、仕事や雑務が多くて、別の部屋まで移動して戻ってくる時間と体力が、バカにならなくなってしまったからです。
現在はMacBook Air(M1)を導入して一か月ほどですが、いまのところ快適です。特に移動する必要がほぼなくなったので、体力が温存できます。テレビを見ながら原稿書いて、料理することが可能になったのは、便利で助かります。その間にも、映像エンコード処理の進捗状況などを一つの画面でまとめて確認できますし、その他の作業も割とスムーズにいくようになりました。(料理関係のタイマーや天気・ニュースなどは、Google Homeも使用)
もっとも、microb:bitなど小型IoTデバイスなどは集中制御が難しいので、ここらへんは今後の課題です。IchigoJamはメインマシンから制御はできますが、表示画面はビデオ出力なので、Webカメラなどで古いテレビ画面を映さないといけません。
この方法だとリアルタイム性に欠けますが、他にはUSB-HDMIなどを使うという方法もあるようです。IchigoJamは今月RISC-Vを搭載したモデルになるので、入手したらまたうまい方法を考えたいところです。
でも、まあ静かで高速なMacBook Air(M1)にしたからと言って、原稿を書く速度が上がるわけではありませんが……。ただ、車の運転の待ち時間などに、iPhoneのメモ帳で原稿を書いて(音声入力等)おけば、iCloud経由で簡単にMacBook Air(M1)に持ってくることができますし、共有クリップボードで複数のマシンにペーストできたりするのは便利です(10.6マシンは自動で共有にならないので、ポップアップメニューから選択する必要があります)。
結局のところ、最後は本人の速度が一番のボトルネック……。
ということで、今年もよろしくお願いします。
【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/
毎年、お正月は塩尻市周辺道路を撮影していますが、コロナの流行のせいで人がほとんどいませんでした。
ということで、撮影した映像を見たい方はどうぞ(2006年から撮影してるので、結構な量になりました)。毎年撮影しているので、奈良井宿など観光地は比較になるんじゃないかなと思います。とにかく、どこも人が少なくて、こういうお正月は楽で助かります(過疎だから人がいないってのはナシで……)
・(道路)景観アーカイブ
http://www.openspc2.org/travel/
・創って学ぼうプログラミング
https://news.mynavi.jp/series/makeprogram
・8K/4K/ハイビジョン映像素材集
http://www.openspc2.org/HDTV/
・クリエイター手抜きプロジェクト
http://www.openspc2.org/projectX/