[5191] 我ながら驚きの3Dソフト遍歴

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《3Dソフト沼……》
 
■ネタを訪ねて三万歩[199]
 我ながら驚きの3Dソフト遍歴
 海津ヨシノリ




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■ネタを訪ねて三万歩[199]
我ながら驚きの3Dソフト遍歴

海津ヨシノリ
https://bn.dgcr.com/archives/20210319110100.html

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何というか、いつの間にか3月も後半に突入って、ワケワカメですね。

まっ、脳内ワケワカメなのは年がら年中ですが、毎度のことで慌ただしいほうが落ち着くというのも確か。多分ソレが、私のリズムになっているのでしょう。

あとはネタ探しですね。不要不急で外出が思うように出来ない現状は、ネタ探しにはとっても残念な展開ですが、近所を徘徊することでなんとか繋いでいます。

ただ、オジサンがフラフラと公園に立ち寄るのは、完全に不審者になってしまうので注意しています。通報されたら洒落になりませんから……。

そんな中年ニート生活でも、コミュニケーションは問題なし。先月も、modoのユーザーとして、オンラインで受けた取材がネット公開されました。ちょっと恥ずかしいです。

しかも、取材相手は過去に私のmodoのセミナーに参加してくださった、メーカーの方。実はその時、私は自分のMacBook Proのパスワードを、間抜けなことに忘れてしまって起動できず、急遽会場スタッフのマシンを借りました。

しかし、そのマシンには私が使っていなかったバージョンのmodoがインストールされており、用意したデータも使えず、脳内崩壊。私はアップデートせずに、少し古いバージョンを使っていたのです。セミナーはなんとか乗り切りましたが、本当に冷や汗ものでした。

ちなみにインタビューでは、他社製品についても触れていたのですが、それもそのまま記事になっていてmodoに対する好感度がさらに増しました。一般的に他社製品については触れないでくださいという「お願いプレッシャー」が意外と多いですからね。

Foundry modo User Profile
http://modogroup.jp/user-profile/kaizuyoshinori.html


ところで、3Dって常用しているソフトでも、すべての機能をまんべんなく使っているわけではないので、色々浮気してしまうのですよね。

そんな3Dソフトの遍歴はかなり色々あって、自分でも仰天なのですが、改めて調べてみたものの、細かい情報がなくて整理できません。数年前に古いソフト類は断捨離の対象にしたので、なおさらです。

ところで、3Dでメーカに取材という形で取り上げられたのは、AdobeのDimensions(2000年にアップデート終了)以来、2度目となります。ソフトの使用年数が長い割に、3Dでガンガン活動しているわけではないのですが、地味な活動と作品を取り上げていただき感謝です。

私の3D遍歴は、実際に購入して使い込んだものに絞ると、以下のようになります。使用を止めてしまったソフトの中には、現在も現役で多くの方に使われているものがあり、それらを結果としてバッシングすることになるので、公開を自粛したものもあります。

modo 201〜14(2006〜)
ZBrush 1.1〜2021(2000〜)
Fusion 360(2015〜)
StrataVision 3D〜Design 3D CX 8(1995〜)
Blender 2.4〜(2005〜)
Adobe Dimensions 2.0〜3.0(1994〜2004)

※現在の使用頻度順。各ソフトのバージョン表記ルールが、途中から変更になっています。StrataVision 3Dはその後名称を変え、現在はStrata Design 3D CXとなっています。ZBrishにはCoreとCore mini、Sculptrisを含みます。Fusion360は最初に使ったときのバージョンが不明なので、記載しませんでした。

それから、購入したのにメーカーが撤退したり、アップデートを止めたりして、現在は使っていないソフトが10本ほどあります。中には20年近く使い続けていましたが、メーカーへの不信感で使用を止めたものもありました。3Dソフトって、カメラ好きの「レンズ沼」みたいな感じですかね〜。

なお、Dimensionsのバージョン表記と、使用期間にズレがありますが、アップデートせずにだらだら使っていたというだけです。とにかく、3Dを始めると一度は沼に入りますね。

ちなみに拙著で取り扱ったのは、Dimensions(Adobe IllustratorとDimensionsによる3Dイラストレーション)、StrataVision 3D(Digital Creator's Tips)、ZBrush(グラフィックデザイナーのためのコンテンツ作成術)です。

セミナーで取り扱ったのは、Dimensions、StrataVision 3D、ZBrush、modo、Fusion360です。もしかしたら他にもあったかもしれませんが、ちょっと思い出せません。

私の場合は、ゴリゴリ緻密なデータを作成するというよりは、ラフなローポリデータをサクッと作成するといった感じです。

もちろん、たまには仕事でゴリゴリのリアルデータを作成することもありますが、基本的な処理は20年前とほとんど変わっていないのが笑えます。

進歩してない……なんてことは気にせず、2年ほど前から4日に1作品を、blogとFacebookにアップしています。blogはスパム書き込みが発生したことにより、コメント禁止としてしまった関係で、Facebookにてリアクションを得ることで制作の参考にしています。

そろそろ方向性を再考したいのですが、勢いがもう少しほしいところです。何事も勢をつけないとダメですからね〜。

とにかく教育機関などでの授業もあり、学生からの質問に答える形でblogでは色々ネタにしています。興味を持って色々作り込むことが一番大切ですからね。

そもそも、何が分からないのかが、オタク化した私には分からないので、質問は本当に大歓迎なのです。実は、blogを活用している理由のひとつは資料代わりです。

3Dソフトの画面ってダークグレーがほとんどなので、キャプチャーを取って私製マニュアルを作成しても、コピー機ですべてが潰れてしまい現実的ではないのです。

PDF配布という方法もありますが、ミスや勘違い記述のままコピーが出回ってしまう可能性が高いので、PDF化はいまのところ考えていません。

大昔、PDF化したデータのコピーが学生以外の手に渡り、かなり陰湿にクレームを受けるという不快な思いをしたことがあり、トラウマになっています。神経質すぎるかな?

市販の本を指定することも可能ですが、高額なので学生の負担は避けたいので、とりあえずパス。色々苦労しています。そもそもすべての機能を説明するのではなく、必要最低限の機能説明で、アイデア優先の課題作成という流れだからです。

考えてみたら、キャプチャーツールで操作画面を記録して公開するのもいいですね。音声入れなければデータ軽くなります。

あっ、その前に発声練習ですね。そして今年はなんとして3Dプリンターに着手したいのですが、本当に決め手にかけますね。

なんだか毎年そんなことを言い続けている感じですが、その点は突っ込まないでください。とにかくどこかで決めないと、ダラダラと今年も12月まで行ってしまいそうですね。もう3月も末が近いことですし。

■えこひいきミュージックと映画

"My Spy" on Directed by Peter Segal in 2020(USA)

邦題「マイ・スパイ」:デイヴ・バウティスタ(JJ役)主演の、スパイアクションコメディ映画。

デイヴ・バウティスタといえば、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのドラックスが有名ですね。JJがある一家を監視する任務中に、9歳の女の子(ソフィー)に監視カメラの所在を突き止められるというハプニングに見舞われて……。

随所に他の映画のオマージューがちりばめられていて、映画好きにはたまりません。巨漢のデイヴ・バウティスタが、9才女の子に振り回される流れが、とっても滑稽でいて妙にしっくりくる演出は、鑑賞していてリラックスできます。

なにより気に入ってしまったのは、JJの相方であるボビー・ウルフ役のクリステン・シャール。最初はウザイ感じだったのに、ラストではキャラクターの虜になってしまいました。役柄はダサいおばさんなのですが、実物はとってもキュートな方です。

野獣デイヴ・バウティスタ×美少女の超ド級スパイ・アクション映画『マイ・スパイ』予告編


"The End of the World" by Julie London 1963(USA)

邦題は「この世の果てまで」ですが、直訳して「世界の終わり」とした方がしっくりきますね。もちろん、スキータ・デイヴィス1962年のヒット曲ですが、私は1963年にジュリー・ロンドンのカバーしたバージョンが好きです。

名曲なので、カーペンターズ、ボビー・ダーリン、ナンシー・シナトラなど、多くのアーティストがカバーしていますね。しかも、それぞれが独特の味わいを出していて本当に素晴らしいです。

The End of the World - Julie London


The End Of The World - Skeeter Davis



【海津ヨシノリ】
グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/お菓子研究家

前々回の記事で、無線キーボードは無理だ〜と書きましたが、Apple純正キーボードにはもうひとつ問題があることを書き忘れていました。

私が使っているキーボードと、昨年購入した黒のMagicキーボードでは、キー配列が違うのです。

左下のキー配列は端から[option][command][英数][space]なのですが、昨年購入したキーボードでは[control][option][command][space]となっています、他にも左端の配列が異なっていてメタメタです。

慣れればいいのでしょうが……こうなると、サードパーティーに頼らざるを得ません。どうもWindowsの配列に合わせているような気がするのは、私だけでしょうか。

最後に購入したIntel版のMacBook Proのキー配列が変更になっているので、とにかく慣れるしか選択肢はないですね。まっ、「面倒くさい」でかたづけてしまうと、そこで思考がストップしそうなので頑張りたいと思います。

とりあえず今年の課題ですかね〜。あ〜課題が増えすぎで、今年も私自身の単位が取れないかも(^o^)。

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編集後記(03/19)

●わたしの「なんでもメモ」から。日付けや出典を書き忘れているものの方が多いので、あくまでも自分用。たまにこうして虫干ししている。

前にも後記で使った物件があるかもしれないが、すでに忘れているのでご容赦を。いやなことはすぐ忘れる。いいことは覚えている。老化の仕組みは本当にすばらしい。

・ほぼ毎日と言ってもいいかもしれない、荒川堤防上の道路の走行。天候のよい休日などは人出が目立つ。混雑するということはないが。最近目立つのが、捨ててある韓国、中国の菓子の紙袋。お国の習慣を持ち込まないでほしい。歩きスマホで聞こえてくるのは、やはりこの二国語が多い。

・SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称である。発音は、エス・ディー・ジー・エスではない。SDGs(エス・ディー・ジーズ)である。最後はGoals(ゴールズ)の略である。

SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標だ。

・EVとは、Electric Vehicleの略で、日本語では電気自動車という。Vehicle:(陸上の)乗り物、輸送機関、車両、(宇宙空間の)乗り物、媒介物、媒体、伝達手段、発揮する手段、はけ口、売り込みの手段

2019年度統計で日本の自動車のシェアは60.8%がガソリン車、34.2%がハイブリッド、残りはディーゼルが4%。そのほか、EVは0.5%でしかない。この0.5%のEVが将来の自動車市場席巻する、って話は誰が「創造」したのか?

長距離トラック、バス、長いドライブにEVは堪えられない。使用範囲は市内の定番コースとか、動物園や観光テーマパーク、世界遺産などの敷地内、工業団地内、通学バスくらいだろう。

・原監督の話には必ず「非常に」が入る。報道記事でもたまに見かける。べつにそこで使わなくてもいいのに。これに気がつくと、彼の談話が気になってしょうがない。※前にも書いたかも。非常に忘れっぽくなったのでご容赦。

・中国当局は、指導者への批判を取り締まるための「文字の獄」を拡大している。習近平国家主席に続き、胡春華副首相の名前も、使用禁止用語の対象となったことがわかった。ばかな国だ。(柴田)


●デイヴ・バウティスタ……バティスタがまさかの主演?! ロック様みたいになっちゃう?!/「『面倒くさい』でかたづけてしまうと」……はい、その通りでございます。うう。

/『夢中さ、きみに。』続き。

と思いきや、まったく別のストーリーが始まる。陰気な男子高生は、実はモテすぎてトラウマになるような事件があり、人と関わらないようにわざとそのイケメン度をカムフラージュしているというもの。

なんだろうなぁ、不思議なドラマだったよ。大きな事件が起きるわけではないんだけど、甘酸っぱい気持ちになったり、チリッとしたりしたよ。最終回の財布の話も好きだった。「世界は複雑で曖昧だ」。(hammer.mule)

夢中さ、きみに。
https://www.mbs.jp/muchusa_kimini/


原作マンガ
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047357189/dgcrcom-22/