《ざっくりと感覚的に作曲したかった》
■ネタを訪ねて三万歩[201]
気軽に遊べる電子キーボード YAMAHA PSS-A50
海津ヨシノリ
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■ネタを訪ねて三万歩[201]
気軽に遊べる電子キーボード YAMAHA PSS-A50
海津ヨシノリ
https://bn.dgcr.com/archives/20210415110100.html
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Microsoftから、「OneDriveを2年間使っていませんので、削除しますよ〜」とのメールが突然届いて、忘れていたOneDriveの存在を思い出しました。
OneDriveは複数使っていますが、使用頻度に格差が発生していました。しかし、この手のネットストレージって、自分はどれだけ使っているのかを、まじめに調べてみたら……。
OneDrive 4(1TB×2、5GB×2)
GoogleDrive 5(不明×1、5TB×1、15GB×3)※
Adobe Storage 2(100GB×2)
Amazon Photo 1(無制限?)
Amazon Drive 1(5GB)
Dropbox(2GB)
iCloud(5GB×2)
以上の16スペースでした。もうまともに管理できないですね。実は仕事や大学関係などで、GoogleアカウントやMicrosoftアカウントを発行してもらっている関係で、このようになっています。
Adobe Storageは単に2アカウントだから、というだけです。もっとも、実際にガンガン使っているのはGoogleDriveとOneDriveですから、混乱しているわけではないです。
※不明については使用最大容量を確認できない(現在105GB使用中)
で、問題のOneDrive2年ぶりにアクセスしたら、整理していた素材が色々アップされていてビックリ。なんだ、ここにあったのか〜って。時間作って再整理すればいいのですが、時間が余ると映画にのめり込んでしまうので、状況は何も改善されません。
もう世の中は、ネットストレージとソフトのサブスクリプション祭りですからね。パッケージや、印刷されたマニュアルは絶滅してしまいましたし、アップデートの申込書も消滅しましたね。
あれだけ膨大に出回っていた印刷物が消滅したわけですから、印刷業界は厳しいでしょう。ネット上で、機種依存せずに使えるツール類も増えてきました。こうなると「OSって将来的には淘汰されるのかな」なんて考えが、頭の中をよぎります。
つまり、CromeBookでよくないですか? という飛躍論ですね。意外と笑えないかも。どちらにしても、便利でリーズナブルになることは素敵なことですね。問題はセキュリティーです。
ここのところ、個人情報漏洩トラブルなどで大騒ぎのSNSが、問題視されています。私は9年ほど前から色々とお誘いを受けていましたが、すべてお断りしてきたので使ったこともないし、これからもないと思います。出所からして怪しいモノには手を出さない、チキンな性格なので。
■電子キーボードYAMAHA PSS-A50を導入
さてさて、本題とは関係ない少々長い前振りでした。ここから本題で、実はまたまた買い物ネタです。今回のブツは一年ほど前から狙っていたのですが、リリースと同時に品切れ&再販未定という、購入難易度の高い買い物でした。
そんなわけで、だいぶ忘れていたのですが、偶然、販売開始していることを知ってポチりました。YAMAHA PSS-A50です。いわゆる電子キーボード(37鍵)です。
目標は本格的な作曲……ではなくて、後期授業で担当している音楽制作用の道具です。MIDIとして電子楽器からの取り込みを、自分で体験しないと説明できませんからね。
実は10年ほど前に、Akai Professional USB MIDIキーボード(25鍵)という製品を購入していました。同社のMIDIコントローラーLPD8を買うという選択肢もあったのですが、シンプルな構造のため、本当にキーボードで演奏できないとつらい製品でした。
そこで今回、いろいろな機能が搭載されているA50をゲットしたわけです。主な機能は……。
・タッチレスポンス搭載・HQ(High Quality)Mini鍵盤
・音色数:42
・アルペジオ:138
・フレーズレコーダー
・モーションエフェクト
・USB-MIDI接続
・スピーカー搭載
・ヘッドホン端子
・単3乾電池4本、USB電源アダプター、USBモバイルバッテリーで使える
タッチレスポンスは、この価格帯では驚きですね。アルペジオ機能は、反則的な素晴らしさ。コード進行だけでも楽しめます。もうこれだけで買う価値はあると思います。
なによりUSBパスパワーで動作するので、モバイルバッテリーでも使えます。本体はとっても軽くて、とにかくキーボードが無理な人(私)でも楽勝で遊べます。ただし、ヘッドフォンは必須ですね。
常々思うのでが、音楽って理論から学ばせようとするから、拒絶してしまう(私の場合)んですよね。小学校の頃、紙に印刷された鍵盤を押さえるという、意味不明な授業でガッカリしたことを思い出しました。
とにかく、叩けば音が出るというコトだけ教えて、あとは好きにやっちゃえ〜が一番大切だと思っています。そういった意味では、ジャンベ(西アフリカ起源の太鼓)あたりがとってもいい楽器だと思います。
作文だって、原稿用紙のルールを声高に吠える先生で、本当にやる気がなかったです。原稿用紙アレルギーでした。当然、本を読むのも大嫌いでしたが、小学5年生の時にSF文庫と出会い、本が好きになりました。
そして、20才ぐらいの時に同人誌を作成するなど、物語を空想することが好きになりました。もし国語の授業が自由な雰囲気だったら、もっと早く国語が好きになっていたかもしれません。
■大学での音楽制作の授業用
話を戻すと、どんなことでもやる気が出たときの学習能力は最強ですね。ちょっと誇張しすぎですが、スポンジのように今までワカランチンだったことが、サクサクと吸収できます。ただし、さすがに専門外だとそれが持続できないので、少しずつですが……。
で、いちおう購入の大義名分があります。前記したように、それは大学での音楽制作の授業用です。もちろん、大学にもそれなりの機材はありますので、私の作曲用ですね。
まっ、こんな表現をすると大げさになってしまいますが、打ち込みだけではさすがに私には限界があったからです。打ち込みは微修正で嫌というほど行う必要があるのて、ざっくりと感覚的に作曲したかったからです。まっ、難しく考えずに気軽に遊べるので、購入して正解でした。
絵や工作もそうですね。構図や色彩構成なんて本当にどうでもいいから、とにかく思いっきり殴り描きしたり、こねくり回しちゃえばいいわけです。
今年から小学校で、プログラムと英語を教えるとか。私は音楽と図工に力を入れるべきだと思いますね。ついでに体育も〜といいたいところですが、「気合いだ〜」「根性〜」という先生にしか巡り会えなかったので、だったらいらない……かな。
いや、できない子をできるようにする発想がないので、いっそのこと美術も音楽も体育も廃止、という意見もありますね。悲しいかな、ごもっとも〜って思ってしまいました。
■えこひいきミュージックと映画
"Yesterday" on Directed by Danny Boyle in 2019(UK)
邦題「イエスタデイ」。ヒメーシュ・パテル演じる、売れないミュージシャンの主人公ジャックが交通事に遭遇し、目覚めたとき、彼以外の世界中の人がビートルズを知らないパラレルワールドになっていた……。
気分転換に奇想天外でベタなコメディーでも見るかな〜と、軽い気持ちで観たのです。しかし、それはよい意味で裏切られました。とってもよく作り込まれています。エド・シーランが本人役で出ているのも仰天。
とにかく、ビートルズの楽曲のちょっとした使い方や、歌詞やタイトルの引用だけだなく、ビートルズ映画のシーンなども、オマージュとして色々使われています。さりげないシーンを再確認してみると、思わぬ発見ができます。
とにかく、ファンにはたまらない作品です。ラスト近くで、ロバート・カーライル演じる、ある人物が登場するシーンは圧巻。私は涙腺が爆発してしまいました。完全に本物としか思えませんでした。
出てくる人は皆いい人ばかりで、まさに大人のファンタジーという感じですね。ビートルズを知っている世代であることを楽しめる映画です。
ジャックのマネージャーのエリー役は「ベイビー・ドライバー」の時と同じように、健康的でキュートなデボラ役をリリー・ジェームズが演じていましたが、素敵な女優さんです。
映画『イエスタデイ』予告
"In My Life" by Himesh Jitendra Patel 2019(UK)
映画『イエスタデイ』のヒメーシュ・パテルによる歌声。アルバムもリリースされるほど多くの曲をヒメーシュ・パテルが歌っていますが、映画の流れに合致したこの曲を選んでみました。今回はオリジナルとは比較しません。それはこのカバーが映画の中のパラレルワールドでは、オリジナルだからです。
In My Life(From The Album "One Man Only")| Yesterday OST
【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/お菓子研究家
2014年の10月末あたりにiPod Classicが壊れてから、外出時に音楽を聴かなくなり、たぶん7年目に突入という感じの、今日この頃です。音楽はもちろん好きですが、仕事中などはまず絶対に聴きません。神経を集中できないからです。
外出時は、どう考えても周りに迷惑をかけずに聞くことは不可能だと分かったので、ある意味よいタイミングだったのかもしれません。いや、それよりも加齢で難聴になる「その日」を、少しでも先延ばししたいという思いが一番かもしれません。
地下鉄の中で、何を聴いているのかわかるような人にときどき遭遇しますが、怖いですね。まっ、人の勝手ですが、思い起こせば私のiPod Classicの容量2/3は画像でしたから、当然の流れだったのかも……。やはり、聴くときはしっかりと、ヘッドフォンで聴きたいですからね。学生の時のような聴き方は、しなくなりました。
映画も、映画館の周辺ではマナーの悪い人と遭遇することが多いので、もう完全に自宅のPCで見ます。鑑賞タイムは夕食後ですね。休日であれば、昼食後という場合もありますが。テレビはまったく見ないので、私にとってのゴールデンタイムは映画です。
情報源はもっぱら映画配給会社のサイトです。一時、ある有名な評論家のサイトを定期的に読んでいましたが、ある作品の評価で、妙なバイアスのかかっていることを見破ってしまったので、それ以降は見ていません。
情報源での利用方法はあらすじと予告編だけです。それ以外の情報は見ないようにしています。当然外れも引きますが、14年ほどこのスタイルなので、なんとなくコツが掴めてきました。まっ、誰が出ているかも、当たり外れに大きく影響しますからね。
yoshinori@kaizu.com
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編集後記(04/15)
●偏屈BOOK案内:宮崎正弘「こう読み直せ! 日本の歴史」WAC 2020
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4898314988/dgcrcom-22/
日本史の本といったら、どうせ教科書みたいに原始から現在までを延々と垂れ流す、退屈なものだろうと思っていた。だが、この本は違った。「サクッと分かる」「こう読み直せ!」「本当の歴史通になる」なんて、藍色の表紙カバーに白抜きされている。デザイン的には非常に野暮ったい。
ずーっと前から、敗戦史観、東京裁判史観、左翼的マルクス主義史観などが重なって、古代史から現代史まで自虐的な「日本史教育」が蔓延している。そんな偏った歴史観・歴史知識を見直し、日本人なら「なるほど、そうだったのか」と納得できて、楽しく読める歴史の本が欲しかった。
とうとうそんな本が出た。平易な筆致で書かれた80本の記事。たとえばこんな見出し。
古事記、日本書紀を教えずして英語を教える愚 和気清麻呂が日本を救った もうシナから学ぶものはないと建言した菅原道真 朝鮮通信使は朝鮮側の江戸幕府への朝貢だった 大東亜戦争は「百年戦争」だった チャーチルと日英同盟を過大評価する愚 インテリジェンスの違いは歴史戦である 等々。
日本の史学世界の「魏志倭人伝」論争は異常だ。「倭」という蔑称を当時の日本がすんなり受け入れたのか、歴史家たちはなぜこのことに疑問を呈さないのか。自虐的な歴史家やGHQのお先棒をかついだ御用学者、左翼歴史家が好んで使うため、差別語ともいうべき「倭人」とか「倭寇」とか、もはや普遍的である。
儒教が日本に根付かなかったことを津田左右吉はこう言った。「儒教が日本化した事実はなく、シナ思想であり、日本人の生活に入り込まなかったのである。だから日本人とシナ人とが儒教によって共通の教養を受けているとか、共通の思想を作りだしているとか考えるのはまったくの迷妄である」
石平はこう書いた。「『儒教』と『論語』は別々の存在であり、孔子の心を体現したのは日本であり、中国では儒教は残酷な礼教となり、人々を暴力的に支配し、また儒教に『権力』を求めたというのが本質である」
教科書では天草四郎率いるキリスト教徒の叛乱を、徳川幕府が鎮圧したことになっている「島原の乱」は、カソリックとプロテスタントの戦争だった。筵旗を立てた一揆だと甘く見たが、政権の基盤を揺るがすほどの規模に拡大した。松平定信が采配し、10数万もの軍勢を動員、3か月の兵糧攻めのあと、伴天連どもを殲滅した。
真実を75年の間、ひたすら隠し続けてきたアメリカ。バレると何がまずいのか。それは日米開戦が、FDR(ルーズベルト)政権がひたすら望み、仕掛けた世紀の陰謀だったことだ。
渡辺惣樹「真珠湾と原爆 日米戦争を望んだのは誰か」には「米国は戦争をはじめる場合、国内世論をまとめるため、必ずといっていいほど、米軍が先制攻撃を受ける事件が起きる」という教訓がさりげなく挿入されている。
「太閤記」には幾つかの種類があって、すべて後世の作品である。秀吉の法螺話を基調に、明るく楽しく書かれている。墨俣一夜城など建築工学的にも物理的にも不可能である。秀吉が建築の天才ぶりを誇示するためのでっち上げである。
明智光秀の悪評は秀吉の祐筆らが、主殺しのレッテル貼りで光秀を極度に貶め、秀吉政権の正当性を訴えるのが目的であった。当時の道徳観では下剋上や裏切りは普通で、油断する方が悪かった。光秀は江戸時代にはかなりまともに評価されていた一方、信長末裔は冷遇された。
筆者は明智光秀の足跡をすべて訪ね歩いた。そして、本能寺の変とは一種の精神的クーデターであり、当時の日本文化の防衛であったという結論に至った。
歴史をきちんと勉強できなかった若い世代にも、サクッとわかる“日本史の真実”がここにある。しかも、面白い。フェイクを史実であるかのように描いた作家Sや、評論家Hなどの本には要注意、あ、両人とも故人でした。(柴田)
●「Yesterday」。覚えていた2人の反応が好き。
/初ハーバリウム続き。実際に瓶に入れてみましょうということになった。ブルーの花、白い花を入れた後、ピンクの花を入れる前に声をかけてくださいと言って、他の生徒さんのところへ。
入れてみると、円錐型の瓶なのに底の「余った感」が大きすぎる。スカスカ。何これ、難しい。
スカスカだから、何か入れねばなるまいと探すが、なかなかいいものが見つからない。いったん入れた花も外に出した。
目立たないベージュのボアプランツや、オレンジのいくつかの花も合わせてみたが、どうも決まらない。
迷っていたら、先生から「どうしてもピンクのお花は真ん中寄りがいいですか?」と指摘され、バランスを考えてのことであったが、スカスカよりはと、底のブルーの上に置くことに決めた。
改めてブルーの花と白い花を入れた後、ピンクの花を入れるために先生を待つ。(hammer.mule)
手作りハーバリウムキット(届いてすぐ始められる スターターキット)
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