音喰らう脳髄[13]The Endを奏でるのは生者である/モモヨ(リザード)

投稿:  著者:  読了時間:4分(本文:約1,500文字)


ザ・ドアーズ・プレミアム・エディションここのところイジメ事件について考えている。

少年少女の自殺事件がどうにも止まらない。大変な状況である。イジメによる自殺が相次ぐ中で、必修科目もれを起こした校長、イジメ事件のあった学校の校長、そうした方々までが自らの命をはかなくする。これはどうかんがえても異常事態であろう。一大事である。

役所に送られた自殺予告の手紙も大問題だ。11日に学校で自殺すると記してあったために、消印の押された場所と目される豊島区では、この週末、厳戒態勢で望んだようだ。豊島区では起きなかったが、結局のところ、国内各所で、二人の少年少女がそして一人の校長が思いを完遂してしまった。


私は、この問題を考えていて、命の問題、死と生の問題につきあたった。いま、考えている最中である。結果はでない。が、考え中だからといって、思考停止状態に陥ることは避けたい。メディアなどではこの問題を語ったり報道したりすることが新たな犠牲者を生む、という矛盾に悩む意見が出始めている。しかし、それでは、単に新たなタブーを生むことでしかない。思考停止である。

いま、社会が戦後期を脱するにあたり、従来、ホンネとタテマエとして、語ることをタブーとし、法を逸脱してもそれが摘発されないできたことが次々と破られ、法にのっとって処理をすすめるべく、世の中は動いている。汚職の問題、裏金の問題、今回の教育の問題など、あらゆる現場で起きていることは、基本的に、こうしたタブーの排除といっていい。

今回のイジメ問題も受験の実状と必修科目のずれの問題も、昔から存したものである。それに光線があたったのは昨今であるにしても、戦後社会の矛盾点として、皆が本気で語ってこなかった。そうしたタブーのひとつである。

タブーが破られ、すでにパンドラの箱は空いてしまったのだ。もはや後戻りは出来ない。それを直視しなくなれば、世の中がここ数年流してきた血は全て無駄になる。新たなタブー、新たな闇を生み出すのは避けたい。

この文章のはぎれの悪さを許していただきたい。なにしろ私はロッカーなのだ。

そこで、私は自分にできることを考えた。くしくも、この19日、日曜日にかの手紙が投函された豊島区の中心地、池袋でライブを敢行する。そのライブで、私が参加する新ユニットGiga'N'Teches(ギガンテックス)は名曲The Endを演奏する。その中で自死を選んだ魂についてギターで祈りと我が思いを描いてみたい。その曲の中で自殺予告の手紙をきちんと捉えなおしてみたい。そう思っている。この名曲の放つ光の中に例の予告を置いてみたいのだ。

The End(死)は、タイトルに反して生者によって歌われ、生者によって受け止められる。

死を思うことは、自殺を願望することでは決してない。このことはヨーロッパ中世の舞踏病からもあきらかだ。少年少女達には生きてこの名曲を歌いついでもらいたい。いや『王国』(私の作品)でもいいぞ。誰か歌い継いでくれよ。

池袋のイベントについて詳細は下記。
< http://www.babylonic.com/oshirase.htm >

Momoyo The LIZARD
管原保雄
< http://www.babylonic.com/ >

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ザ・ドアーズ / ストーリーテラー
ザ・ドアーズ
コロムビアミュージックエンタテインメント 2005-09-02

ザ・ドアーズ / ドアーズ・アー・オープン ロック・レジェンド~ドアーズ

曲名リスト
  1. L.A.WOMAN
  2. LOVE ME TWO TIMES
  3. WHISKEY BAR
  4. BACK DOOR MAN
  5. THE END
  6. BREAK ON THROUGH
  7. FIVE TO ONE
  8. LIGHT MY FIRE
  9. ROADHOUSE BLUES
  10. WILD CHILD
  11. RIDERS ON THE STORM


photo
彼岸の王国
リザード
インディペンデントレーベル 2004-11-25

LIZARD BABYLON ROCKERS LIVE AT S-KEN STUDIO’78 and more!

by G-Tools , 2006/11/14