[2358] 米ヤフー!の株主の皆様へ

投稿:  著者:  読了時間:18分(本文:約8,800文字)


<人が怒りださない程度の不都合で成り立っているビジネスモデル>

■KNNエンパワーメントコラム
 米ヤフー!の株主の皆様へ
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[156]Photoshop CS/CS2/CS3編
 レイヤーを指定座標に移動させる
 古籏一浩

■電子浮世絵版画家の東西見聞録[24]
 美術館巡りは楽しい……か?(3)
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■KNNエンパワーメントコラム
米ヤフー!の株主の皆様へ

神田敏晶
< http://bn.dgcr.com/archives/20080204140300.html >
───────────────────────────────────
KNN神田です。

週末にとんでもないニュースが飛び込んできた!
米マイクロソフトが米ヤフー!を総額446億ドル(約4兆7500億円)で買収するというニュースだ。

以前から何度も買収話
< http://jp.techcrunch.com/archives/microsoft-pursues-yahoo-takeover/ >
が出ては消え
< http://jp.techcrunch.com/archives/wsj-says-microsoftyahoo-deal-not-happening/ >
と繰り返されてきたが、今度のマイクロソフトは本気のようである。
< http://www.microsoft.com/presspass/press/2008/feb08/02-01CorpNewsPR.mspx >

敵対的買収をも辞さないという強気のマイクロソフトは、ヤフー1月31日の株価に62%のプレミアムを上乗せした31ドルを用意し、ヤフーの株主はキャッシュもしくは、マイクロソフト株0.9509株との交換が選択できるという。

何よりも、米国株価低迷の上に、サブプライム問題など先行き不安などから、このマイクロソフトの提案が株主には魅力的に見えるところが、ヤフー経営陣にとっては頭が痛いところだ。

しかし、米国オンラインの広告市場は2007年度は400億ドル(4.2兆円)であり、二年後の2010年には、倍の800億ドル(8.5兆円)と当事者であるマイクロソフトが予測している。

ヤフー株主が、目先のキャッシュに目がくらみ、これらの将来市場でのヤフー!の価値を手放してしまったり、マイクロソフト株と交換しGoogleと一騎打ちという構図でキモを冷やす日々を送るのか? ぜひとも自問自答していただきたいものである。

むしろ、ホワイトナイトとして、ヤフー!に育ててもらったグーグルなどが友好的買収に乗り出してくれることを願いたい。アマゾンやイーベイ、アップルという企業でもヤフーの社風は温存できることだろう。

市場を排他的に独占していくという戦略は、すでに時代遅れになりつつあるいまである。検索やコミュニティビジネスであればなおさらそうだろう。マイクロソフトの、過去のコミュニティビジネス圏でのおびただしいアプローチの数々の失敗がそれらを物語っている。

WindowsのOS出荷時には100%、IEがインストールされ、MSNやWindows Liveに接続しようとプロモーションされていながら、人々は「わざわざ」、GoogleやFireFoxをインストールしている。

マイクロソフトは、なぜ「わざわざ」人がそんなことをするのかを未だに気づいていないという珍しい企業なのである。

なぜ、マイクロソフトの百科事典のエンカルタ
< http://www.microsoft.com/japan/users/encarta/default.mspx >
よりも、ウィキペディア
< http://ja.wikipedia.org/ >
を人々は選ぶのだろうか?

なぜ、開発者はSilverlight
< http://www.microsoft.com/japan/silverlight/default01.aspx >
を選らばず、Flashを選ぶのだろうか?

おそらく、オープンソースの事例や、APIの公開というようなことと全く縁がない会社だからだ。公開するとしても、こっそり公開という変な会社だ。
< http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20084924,00.htm >

また、新たな機能などさほどないにもかかわらず、三年に一度は必ず化粧直ししてくるOfficeスイート製品群。アップグレードのビジネスモデルを繰り返し、新しいマシンにインストールしようとすると、3世代前のCD-ROMが必要となっている。

Vista発売後もWindowsXP再入荷! と秋葉原にわざわざ「ノボリ」が現れる現象はなぜなんだろう? 必要がない人にまで最新OSを提供する必要はないはずだ。つまり、マイクロソフトの戦略の中に、ユーザー側の視点というのが確実に欠如している。

人が怒りださない程度の不都合で成り立っているビジネスモデルだからだ。仕方なしに使ってもらっていても、商売は成り立っていた。

しかし、今はまったく違う。Googleという、ネットの理想に挑戦する若い企業が登場したからだ。大人になっても、株式公開しても、その理想はさらに過激になる一方。保守的な会社はそんな彼らを目の敵にしている。

しかし、目の敵にしながらも、一方では、彼らのサービスのファンなのである。しかも、使用料はとられないという新たなビジネスモデルを考案している。限界のない広告メディア枠を開発したからだ。

既存の広告枠に当てはめる、広告を押しつけるのではなく、検索に応じた人の希望、欲求にあわせていくという視点だ。マイクロソフトはその視点を持つチャンスはいくらでもあったはずだ。

しかし、マイクロソフトのDNAにそのような行動体系の命令は刻まれていなかった。必要なファンクションは、外から調達すればなんとかなったからだ。そして、それらの将来的な決断のひとつとして、ここは、お買い得になったこの時期のヤフー!の買収に乗り出したのではないだろうか?

日本のヤフー!ほどのシェアがない米国ヤフー!ではあるが、老舗検索会社としての認知力、さらにWeb2.0企業を傘下に抱えている最大の企業であることには変わりはない。Flickr.comやdeli.cio.usなどの将来も、マイクロソフトのクローズド戦略の前では、全く意味をもたないのではないだろうか。

米ヤフー!の株主のみなさん、ここはじっくりとよく考えてからアクションをとってもいいのかもしれません。長期保有することのメリットもボクはあるかと思う。


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■クリエイター手抜きプロジェクト[156]Photoshop CS/CS2/CS3編
レイヤーを指定座標に移動させる

古籏一浩
< http://bn.dgcr.com/archives/20080204140200.html >
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Photoshopでは自由にレイヤーを移動させることができますが、座標を正確に指定して移動させることができません。今回は、レイヤーを指定座標に移動させるスクリプトです。

最初のスクリプトは、アクティブになっているレイヤーを指定した座標(100, 50)に移動させるものです。

なお、Photoshopは左上が座標の原点になっており、右下に向かって座標値が大きくなります。(Illustratorは左下が原点で右上に向かって座標値が大きくなります。Illustratorは数学座標と同じです)

saveUnit = preferences.rulerUnits;
preferences.rulerUnits = Units.PIXELS;
layObj = activeDocument.activeLayer;
layX = parseInt(layObj.bounds[0]);
layY = parseInt(layObj.bounds[1]);
layObj.translate(-layX, -layY);
x = 100;
y = 50;
layObj.translate(x, y);
preferences.rulerUnits = saveUnit;


移動させる座標値を変更するには

x = 100;
y = 50;

の値を修正してください。座標値が固定されていることは少ないでしょうから、任意の位置に移動させるには以下のスクリプトを使ってください。以下のスクリプトでは、X,Y座標値を入力できるようになっています。

saveUnit = preferences.rulerUnits;
preferences.rulerUnits = Units.PIXELS;
layObj = activeDocument.activeLayer;
layX = parseInt(layObj.bounds[0]);
layY = parseInt(layObj.bounds[1]);
layObj.translate(-layX, -layY);
x = parseInt(prompt("X座標", 100));
y = parseInt(prompt("Y座標", 50));
layObj.translate(x, y);
preferences.rulerUnits = saveUnit;

アクティブになっているレイヤーではなく、全てのレイヤーをまとめて同じ座標に移動させたい場合には、以下のスクリプトになります。

saveUnit = preferences.rulerUnits;
preferences.rulerUnits = Units.PIXELS;
x = parseInt(prompt("X座標", 100));
y = parseInt(prompt("Y座標", 50));
for (i=0; i< activeDocument.layers.length; i++)
{
layObj = activeDocument.layers[i];
if (!layObj.isBackgroundLayer)
{
layX = parseInt(layObj.bounds[0]);
layY = parseInt(layObj.bounds[1]);
layObj.translate(-layX, -layY);
layObj.translate(x, y);
}
}
preferences.rulerUnits = saveUnit;



【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/ >

裁判員制度について講習みたいなのがあったので行ってきましたが……。これは予想以上に駄目な予感。とりあえず、以下のページにまとめました。
< http://www.openspc2.org/saiban/index.html >

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■電子浮世絵版画家の東西見聞録[24]
美術館巡りは楽しい……か?(3)

HAL_
< http://bn.dgcr.com/archives/20080204140100.html >
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とにかく帰途に。しかし暑い。バスは本当に来るのか、、、、、。

省谷(ソンゴク)美術館を出た私達はバス停へ向かいます。もうすでに3時を回っていたので、このまま仁寺洞まで帰り着かなければ、5時の待ち合わせには間に合いません。その約束は、都内の専門学校を卒業し、ソウルに帰って私が韓国に行くきっかけになった学校の連絡役をしてくれている女の子との。名前はイーヒョンギョンです。

実は美術館に行くために降りたバス停は少し離れていて、もっと近くにあったバス停を発見していたのでそちらに向かいました。7月の21日、ソウルは梅雨がなくすでに夏真っ盛りという季候でバス停は緩い坂道を少し登ったところで、西に面している場所、雲もなく、お日様は容赦なく私達を照らし続ける。暑い!!

バス停は歩道のない道端に立ち、時折通り過ぎる車と垣根の間に私達は立って待っています。あまりの暑さに飲み物が欲しくなり、先ほどの道をちょっと戻って買ってきて、さらに待ちます。そう、今日は待ち時間ばかりの一日、バスは予定通りの運行をしていれば最高で1時間の待ちになります。そんな日なんですよ、今日は。もう待つことにくたびれて、まわりを観察する気力もありません。

でも、垣根の向こうにちょっと目を向けると、そこにはキムチ壺がゴロゴロ転がっています。キムチ壺はかなりの数の大小サイズの違いがあり、それが縄でまとめられ、まるで捨てられているかのように無数に転がっています。一応入れないように、というか入っちゃだめよというかのようにかこまれてはいるんですが、無頓着というか「ケンチャナヨ」精神がこんな所にも現れています。右側通行だということをのぞけば、バス停の場所は日本の田舎道とさほど変わりはないのですが、こんな所に韓国らしさが見えてきます。まあ、持っている飲み物もハングルだらけなのですがね。

そんなときに思い出したのが南大門市場です。市場には日中あまり店員がいないのですよ。全然いないわけではないのですが、日中は客が少ないので何処かに遊びに行ってしまっているのでしょうか。靴が山積みになった店先、というより道端に靴が山になっているかのように見える店などあたりまえです。下の方にある靴が欲しかったら、それを引っ張り出すのでしょうか。そうすると、上になった靴が山崩れのように転げ落ちてきて、見るも無惨な結果になりそうです。

しかも、よく見ると靴は片方しかないのです。欲しい靴が見つかったら別の片方は店員が探し出してくれるのでしょうか。そういう店員の頭の中の構造は、コンピュータのようになっているのでしょうか。展示の方法としてはよく考えていますよね。片方の靴だけ持ち逃げしてもしかたがないですからね。でも最近分かったことですが、この山の中から欲しい靴を探し出して買ってもらう訳ではなく、本当に売りたい靴は店の中にあり、山積みの靴は売り物ではなく単なるディスプレイということです。

やっと、バスが来ました。ようやくこの暑さから解放されると心の準備をしてバスを見ていると、バスは素通りするのです。え、え、え〜。なに! どういうこと!! バスは行き先によって止まるバス停と止まらないバス停があるようで(日本でもそうなんですが)それを理解しても、バスの前に着いている行き先のハングルが全く読めない。行き同様に不安な心の虫が大騒ぎしはじめます。本当に帰れるのか。ヒョンギョンに電話して迎えに来てもらおうか。

まあ、そうするまでもなく、しばらくするとバスはちゃんとバス停に止まってくれ、無事に仁寺洞に向かうことができました。中には可愛い女の子を連れたオモニ。韓国の子供達を見ていると、はにかみ屋で明るくて可愛いです。オモニも気さくに話しかけてくれたりして、日本の昭和の頃を思い出してしまいます。人と人との絆が希薄に思えるようになってきた、日本の都心との大きな違いを感じます。韓国も日本と同じ道をたどらなければいいのですが。

仁寺洞のそばまで来ると、警備員がやたらに多い地区に入ります。なにかな、と思いカメラを出すとすぐに運転手に制止されてしまいました。ここは景福宮の裏側、ソウル市の北の地区にあたり大統領官邸など重要な建物があるらしいのです。大統領官邸って、撮影してはいけないんですね。知らなかった。

ということで、待ち時間の多かった美術館巡りツアーでしたが、その後イーヒョンギョンとの待ち合わせでも、またまた待ち時間を過ごすことになります。でも、この日は真夜中の東大門探訪など楽しいことがまだまだ沢山待ち受けていました。あ、そうそう。東大門の夜も撮影に注意しなければいけません。荷下ろし中の、路上に山と積まれている衣類が入った袋にカメラを向けたとたん、無線機を付けた怖いお兄さんがレンズを塞ぎに来ます。デジタルカメラなので、「消去したよ」という行動を見せれば開放してくれます。もし、夜の東大門に行かれる方はご注意下さいね。

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/ >
Web < http://lohasfood.exblog.jp/ >
Web < http://Web.mac.com/hal_i/ >
Sound Drawing グループ「ZIetZ」の公式サイト
< http://zietz.hal-i.com/ >

「塗り絵で親しむ俳句の世界」(桃園書房)著者名・飯田晴山
「Shade 9 ガイドブック」BNN新社「ArtRageで絵を描こう!」BNN新社
「Photoshopバージョンブック」毎日コミュニケーションズ
「Illustratorバージョンブック」毎日コミュニケーションズ

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■編集後記(2/4)

・さいたま地裁の「裁判員制度上映会」に締切ぎりぎりに応募したら、抽選の結果(ほんとか?)みごと当選した。最高裁サイトにあるものと同じかどうか知らないが、どうせご都合主義のストーリーなのだと思う。裁判官との質疑応答も(たぶん)あるので楽しみだ。ところで、上戸彩をキャラクターに起用した、政府の裁判員制度の宣伝がさかんに行われている。だが、そのコピーがよくわからない。いや、まったくわからない。「ひとりひとりに ひとつ、ひとつ。裁判員制度」だって、どういう意味だ? 上映会で聞いてみよう。これは裁判官にとって想定外の難問だぞ。かつては長谷川京子や仲間由紀恵が裁判員制度のキャラクターだったようだが、ぜんぜん記憶にない。興味がなかったというか、他人事と思っていたからだろう。しかし、税金を膨大につかって、こんな意味不明のイメージ広告をバンバンやられると腹立たしい。同じようにひらがなを使った例で、日本郵便のサイトには「あたらしい ふつうをつくる。」とあった。こっちもよくわからない。漢字にしたらとってもマヌケだった。スローガンだというから、内向けの標語みたいなものだと思うが、なんか仕事への意気込みが感じられない。以上ふたつは、広告屋にいいくるめられ、押し付けられた珍コピーだと思う。一方、こちらはカタカナで意味はまったく不明だが、これくらいばかばかしい広告は良い。「ミラバケ(ッ)ソ」という謎の言葉がふつうに使われる不思議空間、成海璃子が「なに? なんなの?」とうろたえるクラレのCM好きだなあ。(柴田)
< http://www.mirabakesso.jp/ > ミラバケ(ッ)ソ

・人間ドックに行って来た。市がやっている検診+脳MRI検査+CT肺がん検診+腫瘍マーカー検査だ。もう10年以上この手の検査はやっていないので、メタボ検査(腹腔内脂肪面積測定)以外は全部受けておくことにした。大腸がん検診のため二本もサンプルを用意させられ、前日21時以降は絶食。問診の「B型・C型肝炎検診」欄には、同意して検査を受ける、という項目があり、署名までさせられる。仰々しくて不安になる。前日夕方から風邪になり、数値異常が出たらどうしよう〜、女の事情もあるし、仕事も遅れるしと気が重くなってくる。当日、ひもじい思いをしながら受付を済ませ、どうして誰もがぶさいくに見えるんだろうと思う検査着に着替えると、その後はシステマチックに進んでいく。看護師さんたちの慣れた動き、計算された部屋の配置にちょっと感動。プロ〜。血管が細いため、採血で十分な量がとれず、注射器を押し戻された時は一瞬焦ったけど。手をにぎにぎしても無理で、反対の腕でようやくOK。身長が学生・OL時代より1cm伸びていて、バレエのおかげじゃないかと思っていたり。(hammer.mule)