[2744] 最近のテレビ番組がつまらない、いくつかの理由

投稿:  著者:


《再放送スペシャル番組が軒並み増えてくる》

■KNNエンパワーメントコラム
 最近のテレビ番組がつまらない、いくつかの理由
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[224]Adobe Illustrator CS3/CS4編
 画像の縮小率を画像の上に表示する
 古籏一浩

■電子浮世絵版画家の東西見聞録[94]
 横浜赤レンガ倉庫国際映像祭softCREAM/甘く美味しい冬野菜
 HAL_

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■KNNエンパワーメントコラム
最近のテレビ番組がつまらない、いくつかの理由

神田敏晶
< https://bn.dgcr.com/archives/20091116140300.html
>
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KNN神田です。

週末の昼番組のテレビのEPGを眺めていて気づいたことがある。
あらら、再放送ばかりだ...。< http://j.mp/eOHVe
>
さらに、情報バラエティの生番組。情報ニュース番組。そしてスポーツに将棋。
< http://twitpic.com/pgb5c
>

「天才をつくる!ガリレオ脳カツ研究所」に関しては、PR生番組が120分にもなっていた。肝心の本放送は、なんと予告編よりも短い90分...。予告編の方が本編より長いという、逆転現象がテレビ番組制作の現場で起きている。

制作費は、3時間30分の番組でも、おそらく一本は一本ということで、一本分の制作費だろう。今、録画しているのを見ながら、執筆しているが、実にくだらない...。前頭葉を刺激するという名目のもとに、無駄なゲームに何時間も過ごさせられる...。

吉本芸人のリアクションとジャニーズだけの情報バラエティ番組。要素は要約すれば1/5に縮まる。「ためしてガッテン(NHK 水20:00)」を、早送りで見たほうがよほどタメになる。
< http://www3.nhk.or.jp/gatten/
>

そういえば、一昨年あたりから、テレビ番組の作り方が大きくかわってきている。これは、「テレビ」という業界の「フリーミアム(無料ビジネスモデル)」が、崩壊しているからだろう。

まずは広告の変化だ...。広告主が変わる...サラ金の広告が消え、パチンコの広告が増える。サラ金のCMの次は、その被害者のためのCM、借金返済専門の弁護士事務所のCMが登場し、空き枠対策のAC「自殺防止CM」も登場。コンビニの柳原可奈子は業務サービスのコンセントを抜き、自分の携帯を充電...。
ITJ法律事務所 上原美優編 < http://j.mp/UYdsm
>
パクロス < http://j.mp/1B7RYZ
>

なんだかCMまでも、殺伐としてきている。テレビを見ていて、物欲を刺激されるどころか、見ていることを止めたくなるCMが増えてきている。CM営業が不調だと、番組は制作費減少で、反対に制作費のかからない番組をワイド化して長時間にする。さらに内容が薄まってしまって、まるで、CMスポットの間の空き枠対策番組となってしまう。ますます見ている側がアホらしくなってしまう。

ニュース番組のワイド化も問題だ。どうでもいいニュースにまで、鋭く迫る(笑)。ニュースだけでは、インパクトがないので、女性アナのキャラクターを引き出す。しかし、キレイなアナウンサーの困っている表情が似合うのは滝川クリステルくらいのものだ。

さらに、ネタに困ると、世界の動物ネタが増えてくる。動物ネタがニュースに流れると、大したニュースがなかったことを素直に喜べる。さらに、ネットで流行している珍グッズものまで。さらにはランキングものになると、もうそれはニュースでも、特集でもなく「企画」だ。

毎日、本当は一面記事クラスのニュースは起きていないことがよくわかる。なのに時間枠がワイド化しているので、大きくあつかわざるを得なくなる。酒井法子が終われば、市橋容疑者だ。ディレクターは、次なるニュースの仕込みを血眼で探さざるを得なくなる。ネットの噂でも漁りはじめ、最悪、ねつ造ニュースまでが出る始末となる。

当然、大多数のニュースは、ウラを取って確実でないと報道ができないので、取材力の真剣勝負となる。架空請求業者と戦う、日本テレビのイマイ記者の取材は、電話とリダイアル機能だけで説得力を持った番組に成り立っている。
報道特捜プロジェクト スペシャル 架空請求の裏側
< http://bit.ly/3wW3Ho
>
この番組が終わってしまったことそのものが残念である。

スポーツ番組は、メジャースポーツからマイナースポーツや、セカンドリーグなど、ある意味、マイナースポーツをメジャー化できるのも、テレビのチカラでもある。ローラーゲームの頃の東京ボンバーズを想い出して欲しいものだ。

そして、それらの制作費の問題を一番解決するのが、再放送だ。かつては、映画と音楽の再放送で視聴率は稼げた。

しかし、映画は細切れにカットされて、吹き替えになり、CMまみれの映画でもみたい人は、昼間に自宅にいる人だけになっている。地上波本邦初! とふれこまれでもしないと見る気、いや録画する気にもならない。そして、見ていない録画映画は数十本に至り、新しい映画があると、古いのから見ていないけど消してしまうという視聴行動を取っている。

また、音楽にいたっては、純粋な音楽番組そのものがなくなり、トークやランキングにうもれているので、再放送しにくくなってしまった...。一社提供の「シオノギMUSIC FAIR(フジ土18:00)」くらいのものか? なんと45年間も継続している...。

先週の「SmaSTATION!!」は、「スペシャル」という名の再放送の構成だった。
< http://www.tv-asahi.co.jp/ss/
>

これでも十分に楽しめる。毎回、視聴している人にとっては重複になるのだが、テレビを視聴する機会が激減している今となっては、「笑っていいとも!増刊号」のような再放送再編番組でも十分楽しめる。しかも、ハイライトシーンだけが視聴できる。編集で新たな情報を加味すれば十分に使える。そして、制作費は、スタッフ人件費だけでまかなえるのだ。

今後のバラエティ番組は、再放送スペシャル番組が軒並み増えてくることだろう。また番組改編期、9月と3月ともなると、新番組がスタートするのではなく、一ヶ月くらいはスペシャルという名のそれぞれの番組に、他の番組の宣伝が入ったプロモーションが続く。しかし、これが実にウザい。

録画番組で見た時には、本日とか、明日ではまったく意味がない。これからの番組宣伝には、「何チャンネルの何曜日の何時」とまでとクレジットを入れないと番組宣伝にはならないのだ。

海外のドラマが、ケーブル、DVD、国内地上波、海外輸出と放送され、シーズン3、4、5と続きドル箱になるのと反対に、日本のドラマは早期の1クール打ち切りなどが続く。ジャニーズを起用しようが、吉本を起用しようが長くは続かない。幸い、日本映画とのテレビ局タイアップを事業局経由でヒットさせているが、映画のCM宣伝枠を正価で考えていたら赤字ビジネスだ。キャリア主体の携帯電話と同様に、テレビ局主体が招いた制作社の権利と自由を奪ってしまったことが原因かもしれない。

そんな中、NHKで放送されている、「世界ふれあい街歩き」はよくできている旅番組だと思う。
「世界ふれあい街歩き」
BS-hi毎週 木曜日22:00 金曜日8:00(再) 地上波 毎週金曜日22:45~
< http://www.nhk.or.jp/sekaimachi/
>

インタビューワーが、カメラマンと海外の街を歩くだけなのだが、まるで自分が歩いて世界を旅をしているかのような気分にさせてくれる。とても変わった番組だけど、キレイな映像を、街の人との会話と共に展開している。

おそらく、ディレクターが女性で英語が堪能でないせいか(想像です)、何度も、外国人に質問しかえされるが、それが反対に妙にリアルである。自分がまるで、質問している感覚なのだ。男性が妙に親切なのもインタビュワーが女性ならではだろう。

不思議だったのが、吹き替えで話しをしているが、インタビュワーの声が聞こえないところだ。テレビコによると、なんと、丸二日もかけて音声を街頭のノイズで消しているという...。この職人ワザには驚いてしまった。
< http://j.mp/1B76ZW
>

たとえば、この手法をバラエティに取り組むとすると、有名人が街を歩いて、街の人の反応を元に有名人を逆に当てるという番組も可能だろう。もしくは、有名人が街を歩くと、どんな反応をするのかという、視聴者が、疑似有名人になるというようなリアリティー番組も可能だろう。

中途半端に作られた情報番組よりも、リアルな情報番組の方がおもしろいとますます思いはじめた。近い将来、twitterでそれぞれの日常がライブで販売されるようになったり、それが放映されるような日も近いと感じはじめてきた...。

KandaNewsNetwork,Inc.< http://www.knn.com/
>
〒251-0037 神奈川県藤沢市鵠沼海岸7-10-12 グランドソレーユ105
KandaNewsNetwork,Inc. 代表取締役 神田敏晶
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226

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■クリエイター手抜きプロジェクト[224]Adobe Illustrator CS3/CS4編
画像の縮小率を画像の上に表示する

古籏一浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20091116140200.html
>
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今回は、ご質問いただいた中から、Illustratorに関するものを掲載します。スクリプトの一部は質問された方のものですが、デジクリへの掲載許可を得ています。

スクリプトは、Illustratorに配置された画像の上に情報を表示するものです。リンクされた画像、埋め込まれた画像の両方が対象になります。

このままスクリプトを実行すると新規にレイヤーが作成され、そのレイヤーに画像のファイル名、拡大縮小率(スケール)が表示されます。なお、MacOS Xの場合、ファイル名が日本語のとき正しく表示されないことがあります。これに関しては、以下のURLにあるInDesignの変換処理部分を参照してください。
< http://www.openspc2.org/projectX/InDesign/0012/index.html
>


(function(){
var CR = String.fromCharCode(13);// 改行コード
var targetItem = [];
var count = 0;
var rectW = 150;// 情報を表示する四角形の横幅
var rectH = 40;// 情報を表示する四角形の縦幅
var allItems = app.activeDocument.pageItems;
// 該当するオブジェクトをピックアップ
for(var i=0; i<allItems.length; i++){
var tp = allItems[i].typename;
if (( tp == "PlacedItem") || ( tp == "RasterItem")){
targetItem[count++] = allItems[i];
}
}
// 該当するオブジェクトの情報を表示
var layObj = app.activeDocument.layers.add();
layObj.name = "画像情報 ("+ (new Date());// 画像情報を取得した時間も名前に追加
for(i=0; i<count; i++){
var posX = targetItem[i].position[0];
var posY = targetItem[i].position[1];
var w = targetItem[i].width;
var h = targetItem[i].height;
var x = posX + (w - rectW) / 2;
var y = posY - (h - rectH) / 2;
drawRect(x, y, rectW, rectH);
var filename = targetItem[i].file.name;// ファイル名
var tfObj = activeDocument.textFrames.add();
var mA = targetItem[i].matrix.mValueA;
var mB = targetItem[i].matrix.mValueB;
var mC = targetItem[i].matrix.mValueC;
var mD = targetItem[i].matrix.mValueD;
var scaleW=Math.round((Math.sqrt((Math.pow(mA,2)) + (Math.pow(mB,2)))*100000))/1000;
var scaleH=Math.round((Math.sqrt((Math.pow(mC,2)) + (Math.pow(mD,2)))*100000))/1000;
tfObj.contents = filename + CR+ scaleW +"% x "+scaleH+"%";
tfObj.translate(x + 5, y - 12);
tfObj.paragraphs[0].justification = Justification.LEFT;
tfObj.textRange.size=9;
}
})();

// ----------------------------------------------------------------
// 四角形を描く
function drawRect(y, x, w, h){
var rectObj = app.activeDocument.pathItems.rectangle (x, y, w, h);
rectObj.fillColor = setCMYKColor(0, 0, 100, 0);// 黄色の地
rectObj.stroked = true;// 先にtrueを設定した後で線幅を指定しないとダメ
rectObj.strokeWidth = 1;// 1pt
rectObj.strokeColor = setCMYKColor(0, 0, 0, 100);// 黒線
return rectObj;// 四角形のオブジェクトを返す
}
// CMYKカラーを設定し、CMYKカラーオブジェクトを返す
function setCMYKColor(c,m,y,k){
var CMYK = new CMYKColor();
CMYK.cyan = c;
CMYK.magenta = m;
CMYK.yellow = y;
CMYK.black = k;
return CMYK;
}


【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>

牧場ゲームって気長だなあ。作った作物を仮想通貨&リアル現金で売れればいいんだけど。そこまでやるのかどうか、mixiアプリしばらく観察。mixiアプリで一稼ぎしましょう(?)といいつつ、課金システムがないというのは手落ちじゃないかなあ。Go言語とか、まあいろいろネタが増えすぎ。

毎度おなじみASCII.jpの連載もよろしく
・JS超えた!? UIZE Frameworkの特殊効果を見せます!
< http://ascii.jp/elem/000/000/466/466515/
>

善光寺西街道を追加しました。
・信濃路を走る【信濃路をX倍速で走る】
< http://www.openspc2.org/travel/shinanoji/
>

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■電子浮世絵版画家の東西見聞録[94]
横浜赤レンガ倉庫国際映像祭softCREAM/甘く美味しい冬野菜

HAL_
< https://bn.dgcr.com/archives/20091116140100.html
>
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来週月曜日が祝日で休みになるので、今回は「CREAMヨコハマ国際映像祭2009」フリンジ企画「横浜赤レンガ倉庫国際映像祭softCREAM」のお話をしておきたいと思います。横浜市開港150周年のベイサイドエリアおよびヒルサイドエリアのイベントは9月一杯で終了しましたが、まだまだ関連企画として様々なイベントが組まれています。その中の一つに「ヨコハマ国際映像祭soft CREAM─Creativity for soft Art and soft Media.」があります。これは後述。

●宣伝から来場者動員まですべて自前「YCCジャックwith CREAM」

さて、ご存じの通り開港祭のメイン企画は想定していた動員は得られず、その連動イベントも予算が削られるという事態に対応すべく動いています。そんな中の一つに「YCCジャックwith CREAM」があります。ヨコハマを舞台にした映像系アートプロジェクトを、11月の各週末に開催するというイベントです。これはコンペ形式で作品が募集され、私の参加するZietzも軽い気持ちでコンペに応募してみました。
< http://www.yaf.or.jp/ycc/project/2009/10/project3.php
>
< http://zietz.hal-i.com/
>

Zietzは電子楽器テルミンと詩の朗読、電子絵画という三つのパートによるジャムセッションです。元々はヨコハマから出発し、昨年は銀座アップルストアでの定期的な公演があり人気を呼んできました。とはいえ、プロダクションが付いているわけでもなく、営業的には素人集団で集客力もあるわけでもありません。コンペに通り、最高の場所でライブができるということは、多くの観客に参加してもらえるのだとばかり考えていたのです。

さて間を飛ばしますが、コンペに通ったとの一報をもらい、早速打ち合わせという段になりました。想像していた以上に良い場所で、ここで多くの方に来ていただければ今までで最高のライブができると喜びました。打ち合わせには、以前ヨコハマZAIMでライブを行った時に担当されていた方が運良くYCCに転任されていて、Zietzに必要な機材などについては即理解して下さり、あっという間に打ち合わせは終了となりました。
< https://bn.dgcr.com/archives/2009/11/16/01 >
< https://bn.dgcr.com/archives/2009/11/16/02 >

しかし、この企画は広告宣伝についても本体CREAMからは外れていて、無予算なのです。ホールは無償、持っている機材も無償で使えるのですが、他はまったく何もしてくれない。ということは、宣伝から来場者動員まで、すべて自分でやらなくてはなりません。それには、「え!」と、耳を疑ってしまいました。コンペに通ったとはどういうことなのでしょう。なんだか、無償で使える場所だけの抽選に当たってしまった、という程度のことなのでしょうか。Webからのリンクも、トップページからどこをどう辿って良いのやら訳が分からないと言う状態なのです。

しかし、ライブをやると決まったからには自前で何とかしなければなりません。結果的にはDMやチラシを作り、地元の人達に声をかけて、どうやら想定されていた人数を上回り、椅子が足りないという状態にまで持って行きました。前日は違うグループによるイベントがあったのですが、聞いてはならないくらい少人数しか入らなかったので、今回もそんなものだろうと鷹を括っていた担当者をビックリさせることができました。そして、何よりは来場して下さった方々が終了後も感激感動して、なかなか席を立たない状態で終われたことです。本当に、ご参加下さった皆様には感謝しています。

●メディアアートをソフトで身近な存在として見せる「softCREAM」

それが「YCCジャックwith CREAM」でのZietzライブの実態ですが、それ同様に国際映像祭のフリンジ企画として、赤レンガ倉庫で行われるsoftCREAMに参画することになっている私です。というか、実行委員長として動くことになっているのです。こちらのイベントは、見て、触って、体感する! 新世界を創るメディアアート・フェスティバル! として企画者の立場にもあります。まさにZietzを受付けた、YCCの担当者と同じ立場です。コンペ形式で作家を集めるわけではなく、作品自体を見て選択し、イベントにかけていかなくてはなりません。

CREAMの場合は、かなり尖った存在の海外アーティストを招いたり、シンポジウムを開いたりと長い期間を埋めていきますが、私たちは短期決戦で3日間を有効に利用していきます。展示だけではなく3階にあるホールでのイベントも仕掛けていきます。そして、チラシも多数制作し100カ所以上に配布し、来場者の動員も企画側として行います。イベントは来場者の動員があって初めて成立するもの、それが当たり前です。どこかの市の職員のように殿様商売ではできないのです。

さて、softCREAMはCreativity for soft Art and soft Media.と標題にあるように、メディアアートをソフトで身近な存在として見せて行くことが目的です。メディアアートというと、なんだか難しそうなイメージがつきまとってしまうのですが、そんなことはまったくない「見て、体感し、楽しめる。そんなヒップな横浜赤レンガ倉庫・国際映像祭」として打ち立てています。softCREAMのメディアアートは笑いあり、驚きあり、考えさせられるという楽しさがなければいけないのです。

それを分かりやすく構成したものが、3日間・3つのプログラムを組んだ3階ホールイベントです。

▼27日(金)「クリエーターズナイト」

これはWebマガジン「ボヘミアン」が主催する異業種交流会です。隔月、六本木クラブナイトとして行ってきた交流会を、赤レンガ倉庫内に展開します。クリエイターと放送業界人、出版業界人が交流するイベントで、自己アピールのために巨大スクリーンに作品を投影しながら宣伝できる枠を設けます。販売物のある人には販売テーブルも用意し、自己アピールとリンクさせます。それより何より、食べながら飲みながら、人と人がつながる楽しい歓談のひとときが得られるでしょう。意欲的な自己アピールは大歓迎です。

▼28日(土)「ギャングスターナイト」

こちらは映像と音と詩のリミックスインスタレーションです。J-waveでお馴染みロバート・ハリスが中心になり、三代目魚武濱田成夫(詩人、芸術家)、室矢憲治(ロック評論家)、ドクターセブン(ロックンローラー)、タケシ・トラバート(ビート・ジャーナリスト)、よっしー(6弦詩人)など、そうそうたるメンバーをゲストに招き、ポエトリーリーディングそしてトークイベントなどをおこないます。もちろん、こちらもビールを片手に楽しもうという企画です。

▼29日(日)「世界のCMフェスティバル・プレ講座」

これはもう地上波でご存じの方も多いはず、世界中のCMを集めて放映するというフランスから出発した企画です。プレ講座として前半に、ジャンクリスチャン・ブーヴィエ氏がCMに短い解説を入れながら講師をつとめます。CMは最新映像の塊です。時代時代の世相を表現する、メディアアートの最前線作品集だと言ってもいいでしょう。後半は時間内にCMを流すだけ流し、楽しんでしまおうというおまけ付き講座です。こちらもワンドリンクが付いているので、リラックスムードの中での講座になります。

そして、この企画の本体であるジョイントワークスが以前から若手育成にと手がけているワークショップも開催されます。今回は私の本領とする「デジタル絵画教室」と「Flashアニメーション」の2本立て講座です。絵画教室はデジタルでできるペイントアートの世界、そして手描き風のアニメーション制作まで。Flashアニメーションでは、Flashの基本からちょっとしたテクニックまで。どちらの講座も作り方だけではなく、発想方法までをお話しますから楽しめる講座になります。老若男女、年齢には関係なく"若い心と発想を持った人達"に参加していただければと思います。

もちろん、体感できるメディアアートは1階2階の展示スペースに目白押しです。デジタルピンポンは、卓球しながら新感覚映像体験ができます。そして、風に吹かれて揺らめく映像体験。じっと水のしたたりを眺めていると体感できる作品。あなた自身が自然に曼荼羅絵として参加できる作品。微生物の動きひとつひとつに音が付いて、アンサンブルのように聞こえてくる作品。学生によるPCゲーム作品等々、一日では体感しきれない様々な作品が展示されます。

是非、11月27日(金)28日(土)29日(日)は、横浜赤レンガ倉庫softCREAMでお過ごし下さい。
< http://www.jointworks.net/softcream/
>

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◇本日のお薦めYouTube Music ジャコ・パストリアス
(Jaco Pastorius、1951年12月1日─1987年9月21日)

ジャズとフュージョンのエレクトリックベース・プレーヤー及び作編曲家。なんと言っても、Weather Reportのベーシストとしての実力は優れたものだった。どちらかというとベースという楽器は、裏に回ってリズムを正確に刻み続けるという印象が強かった。そんなベースが表舞台に立つようになったのは、ベーシストとしての彼の大きな貢献だと言える。

当時、彼がどのようにしてベースを弾いているのかレコードを聴いている限りでは何も分からなかった。いまやYouTubeの中でそのテクニックを見ることができると思ったものの、その神業のような指の動きはいくら目を凝らして見ても分からなかった。そんなベース奏法を、子供がまねをして弾いている姿までYouTubeで見て、あっけにとられた私だった。指使いはThird Stone from the Sunの後半以降を見て頂きたい。

Jaco Pastorius "Portrait Of Tracy"
<
>
Jaco Pastorius - Jam in E
<
>
Weather Report - Third Stone from the Sun
<
>
Weather Report - Black Market
<
>
Weather Report - Birdland
<
>
Jaco Pastorius - A Portrait Of Tracy
<
>

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◎甘く美味しい冬野菜

寒い冬に入ると野菜のおいしさが凝縮されてきて、それだけでも美味しく頂けます。今回、一つ目の素材白菜は、冬の鍋には欠かせない定番野菜ですが、鍋に入れるだけではもったいない。白菜そのものを、そのままの形で調理してみましょう。ふたつめは大根料理。こちらも冬の野菜の代表格、なににしても美味しいですね。今回は、和風でありながらベーコンを使い、濃厚な味に仕立ててみました。

1)白菜の焼き物

白菜を縦割りにしてオリーブオイルをひいたフライパンを使い、弱火でじっくり焼きます。これで余分な水分が抜け甘さがぐんと引き出されます。シンプルに塩とブラックペッパーの味付けだけ。これがまた美味しいのです。お天気の良い日には白菜はザルにのせ、半日ベランダなどで日差しをあてれば、さらに甘さが増します。
< https://bn.dgcr.com/archives/2009/11/16/03 >

2)大根の煮物

大根は一口大の乱切りか輪切りにします。米のとぎ汁または米大さじ1を加え下茹でした後、水できれいに洗っておきます。サラダオイルをひいた鍋にショウガの千切りを入れ、香りが出て来たらベーコンを加え、余分な水分を切った大根を入れて炒めます。そこに出汁1カップくらいを入れ、日本酒大さじ3、みりん大さじ3、醤油大さじ3、砂糖大さじ1で煮込みます。

今回の緑野菜は、軽く茹でたグリーンアスパラを加えてみました。好みによりブラックペッパーや七味を振っても良いかと思います。ショウガ風味の大根の煮物は、寒い時期には体を温めてくれますよ。
< https://bn.dgcr.com/archives/2009/11/16/04 >

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/
>
Web < http://lohasfood.exblog.jp/
>
Web < http://Web.mac.com/hal_i/
>

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■編集後記(11/16)

・日米首脳会談はいちおう"成功"に終り、共同記者会見でオバマ大統領が「日米の作業部会を設置した。日本政府の米軍再編への合意実施に関する作業を迅速に終わらせたい」と明言したのが13日夜。「バクラ、ユキオという呼び方が定着してきた」と喜ぶ(失笑)鳩サンだが、14日夜になったらシンガポールでとんでもないことを言い出した。「オバマ米大統領の気持ちとすれば、日米合意が前提と思いたいだろうが、もし日米合意が前提ということなら、作業部会を作る必要がない」と述べ、日米が合意した現行の移設計画にこだわらず、白紙から移設先を検討する場とする考えを表明。さらに、移設先の結論を出す時期について、「年末までにあげなければならないと(米側に)約束したわけではない」と強調した。ゲゲゲの鬼太郎! 会談で鳩サンは年内決着にこだわらない従来の姿勢を修正し「迅速な解決」を大統領に直接明言したことで、早期決着は首脳レベルの公約となったはずなのに、これはなんとしたことだ。アメリカ大統領との合意をあっさりひっくり返す。アメリカも舐められたものだ。この背信のツケは高くつくだろう。なんて評論家やってる場合じゃないよな。日米関係は戦後最大の危機に陥った。日本崩壊の始まりだ。(柴田)

・大浦みずきさんの訃報に涙。/やっとカーテンがついた。それまではマンション側が日焼け防止のためにつけていた茶色のビニールカーテン。近くで食材や日用品を買うぐらいで、なかなかカーテンまで手がまわらず。だんだんとビニールカーテンに慣れてしまい、緊急性を感じなくなってきて......。変わったサイズの窓があって、めんどくさかったり。カーテン屋さんに行って相談をし、物を決めて、採寸してもらって、取り付け工事。一番大きなFIX窓には、ハンターダグラスのシルエット・シェード、3インチタイプ。隣の駅にショールームがあるということで、なんとなく覗いてみたら欲しくなったのだ。FIX窓なので風の揺らぎや、出入りもないのでぴったり。風通しは考えなくていいから二重レースも気にならない。つけてみると、光が柔らかくなり、西日も問題なし。あとは真冬と真夏だとどうなるか、だけだな。(hammer.mule)
< http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2009/11/16/01.html
>
訃報
< http://ja.wikipedia.org/wiki/大浦みずき
>
<
>  黒燕尾
< http://wf.hunterdouglas.asia/jp/jp/products/horizontal/silhouette/
>
シルエット・シェード
< http://www.dtp-booster.com/vol09/
>
制作者のための「出力できるPDF」。
< http://www.dhw.co.jp/ef/gs/event/
>
クリエイターのための法務対談スペシャル